人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

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視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、アシモフ、ジリヤ、バキュラム、ノッカ、ホリー、ミケ、トレイル、コーラ、タルトの9名


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 10時半頃


【人】 双生児 ホリー

 キミは底抜けにお人よし…ヒトじゃないね。
 ええっと…こういうときなんて言えば…
 ああ、そうだ『救いようのないバカ』
 そういうのだったかな?

[ ディアなんとかさんの語る話を>>139
  わたしはただ黙って聞いた。
  途中声を上げそうになるのを堪え、
  彼? 彼女? が微睡みの中へ船出し、
  その血が優しさとなって、はらはらと
  私の衣服から落ちていくまでただ黙って
  その木漏れ日が如き新緑を見つめていた。 ]

(0) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 なんで、そんな目にあってまで守ろうとしたの?
 人間なんかに放っておけばよかったのよ。
 勝手に仲間同士で殺し合って死ぬんだから。
 関わったって、何もいいことなんかない。

 自分勝手で浅ましく残忍で価値観を押し付けてくる。
 何もかも奪っていくくせに被害者ヅラして
 あいつらに関わること自体が不幸の始まりよ!

[ 声を荒げてしまってからはっとして押し黙る。
  目を瞑り心を落ち着かせるようと何度も深呼吸。
  最後に一際大きくため息を零す。
  そこには呆れも憤りもあったけれど、それ以上に
  大きな羨望もあって ]

(1) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 キミは馬鹿だね。
 憎め? お断りよ。
 だって人間じゃないものわたし。
 不幸? 幸せなんかもう一欠片だって残っていない。
 反感? もう置きどころがないくらい買っている。

 キミは馬鹿だ………でも

[ 眠る竜の身体をそっとなで上げる。 ]

 だれよりも優しく 勇敢だよ。

(2) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ それから空いたテーブルの前に立ち両手をかざす。
  大丈夫、覚えてる。これは大切な記憶。
  初めての友達がが教えてくれたもの。
  わたしが覚えているヒトとの最古の記憶
  わたしに『救いようのないバカ』と笑って
  死んでいったあのヒトの。

  『望むものが現れる』ならば──
  手と手の間からぱらぱらと草花がこぼれ落ちる。
  テーブルに小さな緑の絨毯が築かれて
  寝そべるように点在する小さな白い花たち
  シロツメクサだ。 ]

(3) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 目をつぶってたってできる。
 忘れてしまっていても身体が覚えている。

[茎を手に持ち手際よく結びつけていく。
 ひとつ ふたつ みっつ
 おしまいに最初と最後をくっつけて出来上がり。
 白と緑の花冠。

 それをわたしはそっとディアなんとかさんの頭に置いた]

(4) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 うん、人間のガラクタなんかよりよっぽどお似合い。
 趣味はいい線いってるんじゃないかな?

 おやすみなさい。勇敢で心優しい邪竜さん
 『くりぃむそぉだ』というのがなんなのか
 起きた時に教えてね。
 ああ、あとキミの名前をもう一度教えて。
 ちゃんと覚えられなかったの。
 約束=c…ね

[ 『くりぃむそぉだ』の方は案外早くに
  お目にかかることになることになるのだけど
  それはまた別のお話。
  何かを思い出し、先程かぶせた花冠に手を伸ばす。 ]

(5) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 もうひとつ≠ヘキミに似合わないから
 わたしが貰っていくことにするね。

[ 冠の花を一房摘んで口付ける。
  抜け落ちた記憶の欠片たち
  それでも心の臓にこびりついて取れないものもある。

  弱いくせに、人間のくせに
  わたしをかばって死んだあのヒト
  ヒトに殴り殺されたあのヒト
  わたしがためらったばかりに招いた死
  最期に『救いようのないバカ』だと言われ
  『でも■■■』と褒められたあの記憶

  ■■■が許せなくてわたしはすべてを殺し尽くした。
  食い破り、薙ぎ払い、嬲り殺しにした。
  嗚呼、■■■が許せない。
  こうなるのなら■■■なんかいらなかった!
  私には復讐≠セけで充分だ。紅の憎悪だけで! ]

(6) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 キミはすごいよ
 わたしにはできない。できなかった。

[ 眩しい。憧れる。
  優しさと強さを携えたあの花かんむりの王≠ェ
  そして戸惑っていた。
  『くりぃむそぉだ』なる幸福と永遠の色へ
  縋りたくなるわたしの心の変化に。 ]**

(7) 2022/03/07(Mon) 11時半頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 11時半頃


【人】 双生児 ホリー

  ─ タルトと ─

 え? にせものとかいるの?
 大きいとかげとかでなくて?
 竜? にせものの竜?

[ 眠ってしまった邪竜のもとから離れて女の子のもとへ
  そのディア何とかさんの食事を尋ねたら
  不思議な答えられ方をされて困惑げに瞬きをする。
  ただ、それが呼び水となって先程聞き流した、
  やはり不可思議な問いかけを思い出す。]

(8) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 さっき『中にひとがいるの?』
 なんて聞いてきたよね?

 意味がわからなかったから何も言えなかったけれど、
 つまり、あなたの姿もにせものってこと?
 その中に別のあなたがいるのかな?

[ 随分失礼な物言いとは思ったけれど、
  どう見ても文化も、恐らくは文明というものも、
  まるで違うのだから、はっきりしないと
  意思の疎通が図れない。 ]

(9) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 嫌な物言いだったらごめんなさい。
 あなた肉の匂いがしない≠ゥら
 まるでお人形さんみたい。
 わたし、鼻が利くから

 そうね…そういうことなら…

[ 少しのためらいの後、『まあいいか』と呟き
  腕を捲り女の子の前に差し出す。
  次の瞬間、か細く白い腕を漆黒の毛が覆い、
  一気に膨らんだ。
  小さな掌だったものからは顔の半分にも達しそうな
  鋭利な爪が現れる。
  それを見せながら、もし逃げられなければ
  爪の先が当たらないように
  頬でもなででやったかもしれない。 ]

(10) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 伝承とか本はあなたの世界にある?
 聞いたことくらいあるかな狼男≠ニか?
 私の世界にはそういう存在がいる。
 当の本狼が言うんだから間違いないでしょ?

[ あまり見せたいものではないからすぐに戻して、
  怖がられたら困るなというように眉を寄せる。
  もちろん逃げるようなら追いかけたりしない。
  もし怖がる様子を見せるならば… ]

 別に襲ったりしないよ。
 お腹へってないもの。
 それに…わたしこう見えてグルメだし
 お人形さんには興味ないよ。

[ と、自虐めいて笑ってみせたか?
  ちらりと小さな牙が見え隠れしたのはご愛嬌 ]

(11) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 でも困ったわ。あなたも知らないのね。
 起きた時にお腹をすかせて暴れられると
 大変よね? と思ったのだけど。
 眠っちゃう前に聞いておけばよかった。

[ まったくそんな心配してない顔で
  眠りについた邪竜を眺めながら時折チラチラと
  女の子が飲んでいた緑色の液体を見る。
  飲んだことなどあるわけがないし
  そもそも見たこともない。
  今まで見かけたこともなかい鮮やかな緑色には
  警戒よりも興味が勝った。
  なによりわたし自慢の嗅覚が女の子の言う通り
  美味しい=iはず)と告げていたのだ。
  だから押し出されて目の前に置かれれば ]

 そ…そう? じゃあ信じるね

[ と、あっさり口に入れるわけだが]

(12) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 えっ………!

[ その時、わたしに電流が走った ]

 すごい!?
 あ、あのこれ……!!
 これ、おいしい…

[ 押し寄せる情報が多すぎて目がチカチカする。
  口内を痺れさせる刺激は、大人たちが飲んでいた
  麦酒のそれと同じだが、とんでもなく甘い。
  こんあ甘いもの味わったことはい。すごく甘い!

  それにとろけるような白く冷たい物体はなんだ。
  動物の乳が雪になったような。すごく濃厚で
  すごく…すごい!]

(13) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 すごくおいしい(じゅるじゅる)
 すごくすごくて(じゅー)
 えっと…すごい……なにこれ(あむあむ)
 おいし…すご…

 (じゅー じゅ… じゅるじゅる)

 けぷっ

[ 口から何かが溢れてようやく我に返った。
  目の前の液体は既に空になり、口内に残る甘さと
  口元にまとわりつくベタついた感触が
  わたしの行動を雄弁に語っていた。 ]

(14) 2022/03/07(Mon) 15時頃

【人】 双生児 ホリー

 あの…えと…
 この飲み物はいったいなんなの?

[ 耳の先まで顔が火照るのを感じで余計に紅潮する。
  今更隠すように口元を隠しながら身を震わせて… ]

 あと………その
 おか、おかわり……いただける?

[ そうごにょごにょと呟くように懇願して
  目の前の女の子を上目遣ったか? ]**

(15) 2022/03/07(Mon) 15時頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 15時頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[生きててよかった、ということは本心。>>1:102
私を見た人が必ず言った言葉。
なのにミケさんが贈ってくれるその言葉は、
確かな温もりを持って私の心に届く。
触れる。沁みる。>>1:104

私が出来なかったこと、しようとしなかったこと。
見えていたこと、見ようとしなかったこと。 ]
 

(16) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[私はずっと、笑っていたつもりだった。
それは失敗で、ひどい顔をしていたのだろう。
─── 今も、あの時も。

だから、うん、って頷いた。
自分の気持ちを、ちゃんと言葉にしよう。
自分にだけは、嘘をつかないように。

不思議な場所で、ひとり増えた友達に
私は密かに誓う。

今度は、ちゃんと笑えているといいな、と。
友達も、笑えるといいな、と。 ]
 

(17) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[違う星から来た、穏やかで優しい人。

私はきっと、まだまだずっと幼くて
友達になるということが、
いつか来るさよならを匂わせるのだということ、
そのことに心を傷める人がいるということ、
ちっとも理解していなかったんだ。

だから大きな呼吸をする姿を、
情けなくも穏やかな気持ちで見つめていた。

ほんとうのさよならを
ほんとうの孤独を
きっと、私以上にミケさんは
知っているのだろう。 ]
 

(18) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ミケさんの指先をグラスの水滴が伝って、
濡れている。
じん、と喉の奥がまた熱くなってしまったけれど
次いでミケさんの素敵な呪いが
鼓膜をくすぐったものだから。>>1:107

一瞬、私の好きになったあの人が
ブロッコリーにまたがって、
夕日の綺麗な島を駆けていく、
そんな光景が頭にぶわ、って浮かんで

ぶは、ってカルピスを吹き出しそうになった。
ゲラゲラ笑ってしまったせいでちょっとだけ咽せて、
目尻に滲んだ涙を咳のせいにして
そっと指で拭った。 ]
 

(19) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[席を立つミケさんが、手を握ってくれた。
禿げたネイル、かさかさの指先で、
ぎゅっと力と想いを込めて。 ]


 うん、またね。
 ありがとう、ミケさん。
 ……元気でいようね。


[そんな言葉を口にした。
さよなら、じゃなくて。
またね、と言ってくれたことが嬉しかった。

また、いつか。
きっと、どこかで。 ]**
 

(20) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ミケさんと離れて、私はしばらくカウンターで
ぼんやりしていた。
ネズミさんがチーズと格闘している姿があれば
笑って見守って。

そういえばさっき、他の人の姿も見えたんだった。
ここにいるのは私とミケさんだけじゃない、と
会釈をしてくれた人>>0:20の姿を思い出す。

歩いている姿を見たあの人も、
もしかしたら他の人も、
どこかにいるのかな、とぐるりとあたりを見渡した。 ]
 

(21) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ ─── ふと、視線の片隅に小さな白。
グラスの水滴で濡れていたカウンターは
いつのまにか綺麗になっていて、
そこに、一枚の、紙。

そっと指を伸ばして、摘み上げて。
そこに綴られた文字を、声に出す。 ]


『あなたの目には、何が見えていましたか。』>>1:130 ]
 
 

(22) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ



 なにこれ……メモ?
 ……手紙?


[ネズミさんがいれば説明をしてくれただろうか。>>#5
ふぅん、とひとつ頷いて、
カウンターの上の紙とペンを手に。 
ちょっと悩んで、それでもいくつか言葉を綴る。]
 

(23) 2022/03/07(Mon) 19時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『前略、扉のこちら側から。

 お手紙、受け取りました。

 視力は裸眼で両眼とも1.2です。
 色々なものが、ちゃんと見えていたのに、
 自分に都合の悪いもののほうを
 自ら好んでよく見ていました。

 今は、ほんの少し
 そのことがわかった気がしています。

 あなたの目には、何が見えていましたか、と
 尋ねてくれたあなたに。
 あなたの見えるものは、綺麗ですか? 』**
 

 

(24) 2022/03/07(Mon) 19時頃

聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 19時頃


調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 20時頃


【人】 双生児 ホリー

『 前略、扉のこちら側から
  出会いとすれ違いを結ぶ橋B様へ

  わたしの故郷は毎年多くの雪が振ります。
  家を、木々を、空を、心を真っ白に染め上げて
  そして生命もまた白に還すのです。

  冬を超えた先には芽吹く世界はあるでしょう。
  けれど、冬に生まれ冬に還った者たちは?
  春を知らぬ者に春の色はわかりません。

  ここははじまりの白の世界。
  くりかえし繰り返し始まりへと還る
  はじまりを超えないのだからその下を知るモノは
  誰もいない…そう、はじまりの理を示す
  はじまりの動物を他においては。

  色づきは扉の向こう側にしかないのだと
  わたしはそう考えます 』

(25) 2022/03/07(Mon) 20時頃

【人】 双生児 ホリー

『 春の色は好きです
   永遠の幸運を夢見て芽吹く緑があるから
  夏の色は好きです
   果てしない空 あなたの描く蒼穹に心躍る
  秋の色は好きです
   黄金に着飾る作物たち 恥じらう木々の紅潮が
  冬の色だって好きです
   稀に差し込む陽光が白の壁を銀世界に変えるから

  そんな故郷を愛していました
  でも わたしはそれを赤に染め上げた

  だからどうか赤でわたしを描いてください
  今のわたしは赤しか覚えていないのです
  好きだったものを全部全部染めてしまったから
                        H 』

(26) 2022/03/07(Mon) 20時頃

【人】 双生児 ホリー

『 追伸 

  竜の好きな食べ物をご存知ですか?
  自称邪竜で『くりぃむそぉだ』なる色をした
  緑の種族です。
  とてもいい子なのにひどい目にあって
  今は疲れて眠ってしまったのだけど、起きた時に
  お腹を減らしてても食べるものがなかったら
  ちょっとかわいそうだとおもうのだけど
  わたしはあの子の好きなものがわからなくて…
  ご存知でしたらおしえてください 』

(27) 2022/03/07(Mon) 20時頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 20時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 9865年/61日/1時間/3秒 エリアA3にて火災発生

 −53日後に真実開示。
 −98日後の報復に合わせ、エリアA5にて魔物待機。]
 

(28) 2022/03/07(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 9867年/143日/20時間/29秒 ●●家に長子誕生

 −予定より23時間のズレがあった。
 −135218時間後に▼▼家とエリアF32で邂逅。
 −調整のため、次女の誕生を23時間遅らせる。
 −今回、ズレが発生した原因としては……    ]
 

(29) 2022/03/07(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白が満ちています。

 その色は、”それ”が纏う掠れた白より強く、
 白い生き物の柔らかな白より苛烈で。
 きっと、誰かの友達が好んだ雪>>1:48とも
 誰かの故郷を覆った雪>>25とも違ったはずです。

 氷を、最初に水色で描いたのは誰だったでしょう。
 白の端に薄い青が滲むと、
 穢れなき清廉さと冷たさが増すようでした。]
 

(30) 2022/03/07(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白が満ちています。

 宙に質量のない画面が現れ、
 誰の手も介すことなく文字が浮かび上がります。

 人間は数字でした。
 未来は計算式から導き出される解でした。]
 

(31) 2022/03/07(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 箱庭≠管理するその場所を、
       私たちは天界≠ニ呼んでいました。]
 

(32) 2022/03/07(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ いつから”それ”が存在していたのか誰も知りません。
 誰ひとりとして興味がありませんでしたから。

 言葉はデータでした。報告でした。
 青白い画面に映せば、それで事足るものでした。

 ゆえに、”それ”は空っぽでした。]
 

(33) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ある時、緑色の宝石を持つ男が言いました。
 春の草みたいに柔らかな色をしているのに、
 葉が萎れてしまいそうな冷たさを感じる瞳で
 ――そろそろ飽きて来たな、と。

 青色の宝石を持つ女が返しました。
 夏の大きくてふわふわの雲に負けない
 鮮やかな色をしているのに、
 暑さすら凍らせてしまいそうな冷たい瞳で
 ――新しいモノを入れるのはどうかしら、と。

 赤色の宝石を持つ男が返しました。
 裏庭の一番大きな木が秋色に染まったような
 暖かな赤色をしているのに、
 その先に訪れる冬を思わせる冷たさを瞳に乗せて
 ――僕らの宝石と”それ”でも投げてみたら、と。]
 

(34) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 誰よりも白の似合う女性が、
 黄金色の髪を揺らして”それ”の前に立ちます。

 色鮮やかなガラスから降り注ぐ光に似た色は、
 すべての存在に等しく何の温度も持たず、
 ”それ”を見下ろしました。

 ――名を授けよう、と。]
 

(35) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”の名前は”バキュラム”といいます。
 私たちの世界で”人に不要なモノ”を指す言葉です。]
 

(36) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


 『                』
 

(37) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム

 
[ ”それ”は名前といくつかの宝石を伴って、
 箱庭≠フ中に落ちていきました。

         ――いってらっしゃい、なんて。
          もうかえることもないのにね。]
 

(38) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”の尾が、紙の上で止まりました。

 この前の沈黙のようにインクが円を描くこともなく、
 まるで内側が空っぽになったみたいに
 尾を滑らせても星空が広がることはありません。

 ”それ”は何かを書くように紙をなぞります。
 当然、残ったのはただの白紙>>37でした。]
 

(39) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ それでも、白い生き物が手を伸ばしてくれるのなら、
 真っ白な紙が届くことがあるかもしせません。

 気づかなくて良いのです。
 文字を重ねても良いのです。

 だって短くとも確かに心を交わしたふたりの下に
 同じ言葉が届いていたことも>>1:152>>22
 同じ誰かから二通目の手紙が届くことも>>1:158
 ”それ”は知らないのですから。]
 

(40) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ あなたたちは扉のこちら側にいて、
 ”それ”もまた、扉のこちら側にいます。

 ゆえに、私たちが出会うことはないのです。]*
 

(41) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 
 
[ 近くへ来い>>0:2との声に
  こわごわ、恐る恐る。
  カウンターの前へと向かう。

  素直に言葉に従ったから
  露骨なしょんぼり顔を見ることなく
  露骨に嬉しそうな顔を>>0:3
  私は視界に入れることができた。 ]
 

(42) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ ネズミってこんなに表情豊かなものなのね。
  驚きに口を半開きにしていれば
  疑問の声でも上がるだろうか。

  そこで私はやっと知る。
  ネズミだと思っていた相手は
  正しくネズミだとは限らず。

  この世界は、未知に満ち満ちていると。 ]
  

(43) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

   
 
[ カウンターの前にある椅子に座って。
  彼、……アシモフの説明を聞いていた。

  何でも現れる、という言葉の後に
  本当に現れた大きなチーズ。
  これまた驚きに目をぱちぱちと瞬かせ
  つん、と突いてその実態を確認した。 ]
 

(44) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 自分の思い通りになる世界。
  それが私の感想。

  なら、私の世界をどうにかできるのだろうか。
  聞いてみたけれど、さて
  アシモフからはなんと返ってきたかな。 ]
  

(45) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  
 
[ 空から降ってくる白いもののことを
  昔は雪と呼んでいたらしい。

  でも、私が知っているものは雪ではない。
  冷たくもなければ、溶けて消えることもなく
  ただそこに降り積もる、灰色の負の遺産。

  嘆く人をずっと見ていた。
  誰かのせいだと喚く姿も。

  怒り悲しみに包まれても、
  どうすることもできない。
  
  終わってしまった命も、世界も
  もとに戻すことは不可能なのだ。 ]
 

(46) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 
 
[ カウンターの上にある紙とペン。
  それに気づいたなら、アシモフに
  どうしてあるのか聞いてみる。

  どんな答えが返ってくるだろう。
  誰かに手紙を届けられる、とでも
  聞けるのだろうか。

  それなら、徐にペンを手にとって
  紙の上に滑らせてみる。
  知っているインクとは違う色をした
  その言葉を聞き届けるものはいただろうか。 ]
 

(47) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

 『 前略、扉のこちら側から
   どこかにいるあなたへ。

   世界はどんな色をしていますか。
   空気は、景色は、人は。
   あなたにはどんな形に見えていますか。

   私は、               』
 

(48) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 
 『 私は、きれいだった世界の色が知りたい。 』
 
 

(49) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

 『 その心を、教えてくれませんか。 』


[ ……そこまで書いて、アシモフの元へ
  紙を滑らせた。

  書き出しは教えてもらったものを書いたけれど
  手紙を出したこともなければ
  受け取ったこともない。

  名前を書くという発想はなく、
  思うがままを紙にのせた。

  返事が返ってこなければ
  ただの独り言で終わってしまう言の葉は
  時を超えて、どこへ向かうか。 ]**
 

(50) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 21時半頃


【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ 白い生き物は、相変わらずチーズと格闘しています。

  それでも。
  誰かのもとに手紙を届けることはあるでしょう
  うっかり増えたりすることもあるかもしれません>>40
  カウンターで繰り広げられる言葉たちも、
  耳に入ってくることもあるでしょう。

  しかしこの世界の外側に、扉の外側に。
  干渉できないことは告げたでしょうか。>>45

  ほんの一瞬耳についたタグが視界に入って、
  邪魔そうな表情をしたりして。
  それでも、かれはチーズと格闘し続けています。 ]**

 

(51) 2022/03/07(Mon) 21時半頃

お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2022/03/07(Mon) 22時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 箱≠フ中に落ちてからも、
 ”それ”は名乗ることはしませんでした。

 空っぽの”それ”にインクを詰めてくれた男にも、
 見覚えのある色を持つ、温かな子どもたちにも。

 だから”それ”は人間たちが決めた名で呼ばれました。
 人間たちが”それ”にくれた音は、
 ”それ”の知らない役目を与えてくれました。

 ”せんせい”であったり、”ともだち”であったり。
 ”お前”だとか”おい”だとか呼ぶ者たちもいましたし、
 ”それ”の知らない黒い宝石を抱える男に至っては、
 自分の名すら口にすることはありませんでした。]
 

(52) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ それでも、過ごした時間のすべてが、
   私を”バキュラム”でないと錯覚させるのです。]
 

(53) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたは、どう思われたいのですか。 』
 

(54) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 音もなく、”それ”の周りに手紙が集います。
 白――はじまりの世界にあるカウンターの上は、
 まるで雪が降ったようでした。

 さすがに、少し大げさですけどね。

 ”それ”の下に届いた問いかけ>>1:158は、
 ”それ”が求めたものなのでしょうか。
 あるいは、誰かが求めたものなのでしょうか。

 ”それ”が答えを知る術はありません。
 この手紙が誰から来たものかも分かりません。]
 

(55) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 幸せだと言えば、笑ってくれますか。
  不幸だと言えば、涙を流せますか。

  私があなたの顔を見ることはできませんから、
  どちらでもよろしいのではないでしょうか。
  望む答えを知るには遠すぎるのかもしれません。

  あなたの幸不幸を図ることはできませんが、
  どこか寂しそうだとは思います。

  笑えていますか。泣けますか。
  傍に、私以外の誰かがいることを願います。』
 

(56) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 最初の一文に続けて、”それ”は手紙を書きました。

 白い生き物が教えてくれた書き出しもなく、
 末尾に添えたささやかな名前もなく、
 遠くの果てに届くよう星空の色を滑らせました。

 空っぽの”それ”を満たすのは人間です。
 ”それ”は、身の内を返すことしかできません。]*
 

(57) 2022/03/07(Mon) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 H へ

  私は残される側の存在です。
  ゆえに、還った者たちの行く末は分かりません。
  ただ、二度と言葉を交わすことはできないと、
  それだけを知っています。

  あなたは、誰かをおもっているのですね。
  私はあなたと話をしているつもりでした。
  だから、生きているあなたならば、
  白の底も見ることができるだろうと。

  それとも、あなたもまた還る者なのでしょうか。
  私を……いえ、あなたは、
  扉の向こうへ帰ることを望んでおられますか。 』
 

(58) 2022/03/08(Tue) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたの故郷はとても美しいのですね。
  春の緑も夏の青も秋の黄金も冬の白も、
  私の知らない景色が届いたような心地がします。

  こんなにも愛するものがあるのに
  あなたが頑なに赤を望むのは、
  あなたが、あなたを許せないからですか。

  思い描くあなたを赤く染めることはできますが、
  あなたに贈る言葉はあなたの好む蒼穹にしか
  できないこと、お許しください。

  これは今の私が持つ、唯一の繋がりなのです。

                      B 』
 

(59) 2022/03/08(Tue) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 追伸

  Hは人間の好きな食べ物をご存じですか。
  私は多くの人間に出会ってきましたが、
  答えはいつも違うものでした。
  お力になれず、申し訳ないです。

  人間の子どもが身体を壊した時は、
  お腹に優しい食べ物を準備するようですよ。
  その子が好むかは分かりませんが、
  Hの思う優しいものを準備してはいかがですか。

  あなたが辛くて疲れて眠ってしまった次の日に、
  あったらいいなと願うようなものを。

  もし、あなたがまた手紙を書いてくださるなら、
  今度はその子の名前を教えてください。
  それから、くりぃむそぉだの正体も。     』
 

(60) 2022/03/08(Tue) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 扉のこちら側の あなたへ

  あなたの二つある目は、何かを見つけたのですね。

  答えなのか、進む道なのか、自分自身なのか。
  いずれかでも、そうでなくとも。
  大きな一歩でも、ささやかな変化でも。

  あなたのほんの少しがあなたの力になるのなら、
  私も嬉しいです。

  私は気づく前のあなたを知りませんが、
  あなたがくださった手紙には、
  どこか晴れやかな印象を受けます。

  雲ひとつない快晴とはいきませんが、
  柔らかな日差しが入ったような。       』
 

(61) 2022/03/08(Tue) 01時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私の勘違いならどうぞ笑ってください。
  私にはそう見えたという話です。
  仄かに温かくて、とても綺麗でした。

  人間は人間と関わることで変化があると言います。
  良い出会いがあったのでしょうか。
  そうだといい。

  わかったあなたなら、
  これからもあなたに大切なことに気づけます。
  きっとね。
  どうやら1.2とはよく見える数字のようですから。

  扉のこちら側から、
  あなたの望む未来と幸せを願っています。
 
                       B』
 

(62) 2022/03/08(Tue) 01時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”が箱≠フ外に出たのは、
 上から落ちて来た以来のことでした。
 身の内を色で満たしてからは初めてのことです。

 ”それ”は人に役割を与えられ意味を持つものでした。
 そうして初めて”それ”でいられるのです。

 不思議な気分でした。
 ”それ”が、”それ”だけのために何かを書くのは
 初めてのことでしたから。

 もし、誰かが”それ”を見ることができたなら、
 紙の上で尾が踊る様を
 夢中になっていると評したかもしれません。

 唯一可能な白い生き物>>51は、
 相変わらずチーズに夢中なようでしたけど。]
 

(63) 2022/03/08(Tue) 01時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”の周りに降った手紙にすべて返信した後、
 丸まるように、細長い骨でとぐろを描きました。

 ”それ”の意思でどれだけ誰かを思い描いても、
 ”それ”の内を泳ぐのは、未だ星空です。

 頭のような部分だけを持ち上げて、
 白い光の向こう、暗い暗い宙を見上げました。]
 

(64) 2022/03/08(Tue) 01時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


 あなたは今、どこにいますか。
 

(65) 2022/03/08(Tue) 01時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 骨組みの隙間から滲んだインクが、
 ”それ”の周りを漂って朧げな文字になりました。

 ここに来て最初に紙へ書いた言葉>>0:13
 今度は土台もなく、
 たとえ白い生き物が手を伸ばしたとしても、
 届くより前に霧散するような儚い形です。

 ”それ”は、暫く宙を見上げていました。]
 

(66) 2022/03/08(Tue) 01時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”に名前をつけたのは、平凡な人間でした。
 ”それ”の役目は―― ]**
 

(67) 2022/03/08(Tue) 01時半頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 01時半頃


【人】 双生児 ホリー

『 前略、扉のこちら側から
  刻の旅人たちを見送るB様へ

  ここははじまりの白
  ここで怪我をした子を運んだ時
  血で床を染めてしまいました。
  けれど気がつけばはじまりの白に帰りました。
  まるでわたしたちの足跡がなかったかのように
  わたしはそれに恐怖しました。
  あなたとわたしのいる場所はきっと違うのでしょう。
  あなたは白に底があるという
  雪の下で春を待つ植物たちのようなものを。
  わたしにはわかりません。
  己が足跡を塗りつぶす白の底
  覗けば奈落の白がつづいているのでは…と恐れます

  もし春待ち草があるとするのならば白の底ではなく
  白と黒の狭間にあるのではと思っています。
  だって、扉の向こうから風を運んでくた
  素敵な蒼穹があったのですから ね? 』

(68) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

『 仰るとおり、わたしはわたしを許せません
  未熟さも 甘さも 美徳とされる優しさも
  それですべてを失ってしまったのだから

  もし、赤に染めることを厭うのならば
  わたしの故郷を描いてください。
  あなたがとても美しい≠ニ仰るその風景を

  そこにわたしはきっといるはずです
  わたしをゆるせなくなる前のわたしが

  きっとわたしは扉の向こうへ帰るでしょう。
  見送る者ではなく彷徨う者だから
  そして、その結末も……

  叶うならば、今しばしは一時の風と繋がり
  星々と戯れたく

  そしてわたしの最果て色は漆黒ではなく
  故郷の色でであればと 望みます   H  』

(69) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

『 追伸

  実は竜の子のお名前は聞き漏らしてしまって…
  でぃあ…まではわかったのだけど
  でぃあ…す? まんて? うーん…これも違うっぽい
  ごめんなさい。
  もし起きた時、聞けたのならお伝えします。
  辛い次の日ならきっと■■■■(なにやら消した跡)
  温かいスープなどがよさそうですね。
   『くりぃむそぉだ』もその時に  』

(70) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ 手紙を折り紙飛行機を飛ばしてから地面を見下ろす。
  白の底*ウ論そのままの意味ではないけれど
  手紙の彼は底に色があるという。
  そもそもこの空間はなんなのだろう?
  世界を違えた者たちが行き交い
  世界の中心、管理者にして偶像として
  はじまりの動物、白ネズミが鎮座する…… ]

 きゃっ…ごめんなさい。

[ 考えながら歩いていたら、カウンターに座る誰かに
  ぶつかりそうになって、慌てて飛び退る。>>21
  見れば最初にあった女の人
  このヒトは普通の…ヒトかな? と思えば
  無意識に少しだけ距離をとった。 ]

(71) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

 こんにちは。最初にお見かけしてましたね。
 あちらの獣耳の方…あれはネコ…なのかな?
 随分打ち解けられていた様子だったけど。
 もしかしてお二人は同じ世界の方だったり?

[ 思い出したかのように『ホリーです』と名乗り
  しゃなりとお辞儀。
  見たところ服装も違っていたが、わたしの世界より
  発達した世界であることは間違いない。
  不躾とは思いながらも視線を頭から足まで動かす
  (わたし的に)その綺羅びやかな顔立ちや装いは
  新鮮で少し羨ましくも映っていた ]

(72) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ……ところでここ、どう思います?
 どこ≠ネのかというのも疑問ですけど
 なぜ≠ニいうのが…

 見たこともない場所、会ったこともない世界の人達
 何故か行き交う手紙に、何でも出てくる便利な環境
 閉じ込められたわけでもない。
 何かをさせたいわけでもない。
 
 そもそも出口は最初からあるのだし。

[ そう言いながら一度横目で扉を見やり、
  それから女の人にもう一度向き直る。 ]

(73) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

【人】 双生児 ホリー

 神様? は、わたしたちに何をさせたいのかな?
 って思いません?
 ただこの殺風景な広間で異世界交流をするだけ
 とも思えませんし。
 なんでわたしたちなんだろう? とも。
 お姉さんたちとわたしにに共通点とかあるのかな?

 ね、気になりません?

[ 小首を傾げ見上げるようにして見つめる ]**

(74) 2022/03/08(Tue) 07時半頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 07時半頃


【人】 調律師 ミケ

 

[ 目の前の人と話しながら >>1:174
  もしもここに万年筆があったら
  先程の手紙には何とお返事するのだろうな、
  私はそんなふうに考える。

  私の世界では、
  文字は万年筆で書くものではなかった
  専用の装置を身につければ
  頭に浮かんだ文字を、手紙として書くことができた

  それでも大切な手紙を書く時には、
  万年筆を使って腰を据えて書くのが常だ。 ]

 

(75) 2022/03/08(Tue) 09時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ お気に入りの色があった。
  枯れること無い深い、深い、常緑。
  私は、今もあの緑を夢見て、
  この世界で、漂い続けている。 **]

 

(76) 2022/03/08(Tue) 09時半頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 09時半頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[手紙と呼ぶには抽象的な語彙の羅列を
それでもやや強い筆圧で並べて、
書き上げたものをネズミさんに差し出した。

小さな手が紙に触れるのならば
その様子を目にして。

再びぼんやりとしていた時、
背中に人の気配を感じて振り返る。

驚いたような声が、ごめんなさい、と
耳に触れた。>>71 ]
 

(77) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 わ、いえいえ!
 こちらこそ、ぼーっと座ってたから……。


[反射的にこちらも腰を浮かせて、頭を下げる。
少しだけあいた距離。
その人の顔を見て、さっき会釈してくれた人だ、と
すぐに気づいた。 ]
 

(78) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 こんにちは、はい、さっきお見かけしてました。
 ホリー、さん。
 私は、みずきです。はじめまして。


[しゃなりと音が聞こえそうな美しいお辞儀で、
名乗ってくれた彼女に同じように挨拶を返す。
私とはまた違う服装で、派手では無い色調。
綺麗に分けられた前髪、そこから続く髪が
綺麗だなとやっぱり思った。

ミケさんと同じようにこの人も、
私が知っている日本の女の子とは、どこか違う。
そんなことを考えていたら、ホリーさんの口から
当のミケさんらしき人の話が出て来て>>72
頷いて笑んだ。 ]
 

(79) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 はい、あー違う、ええと。
 ホリーさんがおっしゃってる獣耳の方は、
 ミケさんって言って……
 猫、ではない、と思う……
 優しい方でしたよ、あの耳、
 本物かは聞かなかったけど……。


[考えてみれば不思議なはずのミケさんの、
ぴょこんと飛び出した耳のこと、
言われるまですっかり気にしていなかったな、と
思い出した。
そうして、あ、よかったらどうぞ、と
隣の椅子を勧めてみようか。 ]
 

(80) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 同じ世界……では無かったです
 ミケさんの故郷の名前、私は初めて聞いたので。
 ここで、初めてお会いして、カルピス飲んで
 私の話を聞いてくれました。


[『同じ世界』という言い方から、
ホリーさんは、私やミケさんとはまた違う世界から
来たのだろう、ということを、
特に疑いもせず思えたくらいには、
私はこの異空間に馴染んでいたのだろうか。 ]
 

(81) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……どこ、なんやろう。
 たしかに、不思議ですよね。
 ─── ほら。


[ホリーさんの問いかけにじっと耳を傾けながら、
カウンターを見つめれば、またカルピスのグラスが
ふたつ、音もなく現れる。

余談だけれどこの華奢な女の人が、
『くりぃむそぉだ』をいたく気に入って
感想を言う暇もなくじゅるじゅると
吸引(!)していた>>14ともし知っていたら
カルピスじゃなくてくりぃむそぉだを出そうとしたはず。
こぉらふろぉと、も美味しいけどね。

そんなことは残念ながら知らないから、
乳白色の液体で満たされたグラスをひとつ、
ホリーさんの前へ滑らせて。 ]

(82) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 そうや、手紙!
 あなたももらったの?お返事くるの?これ。
 ……えー、なんやろ、
 だよね、すごくおもてなししてくれてる感あるし
 帰るべき扉は、なんとなくわかる気もするし。


[小首を傾げるホリーさんを見つめながら、
私もちょっと肩を竦めて悩む。
見た感じ同じくらいの年齢かな、と思うホリーさんに
どことなく親しみを感じて、
どこかへ消えた敬語でぶつぶつと呟いて。 ]
 

(83) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 共通点、かぁ───
 ミケさんはカルピス、美味しいって。


[ふ、とちょっと口角を上げた。 
息を吸って、吐いて。 ]


 ……家族も、仲間も、知っている人は誰も
 あの星にはいない>>1:11 って言ってた。
 ひとりじゃない、って言ったけど
 孤独を感じたことがあったとすれば

 ─── そこはわたしも同じだったかも。
 

(84) 2022/03/08(Tue) 11時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[グラスを手にして、そっと口をつける。
一口飲み込んだ冷たい液体は
さっきとはほんの少し、濃さが違う気がする。 
カウンターに戻したグラスが、コトン、と
硬い音を立てた。]


 ホリーさんはどう?
 ……ひとりじゃない?
 家族や友達とかはいる?
 こことか、故郷とかに。


[はじめまして、に続く会話にしては
これまた少し立ち入った内容の質問を
緩やかな笑みで問いかけてみて。 ]**
 

(85) 2022/03/08(Tue) 11時頃

聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 11時頃


【人】 営利政府 トレイル


 [ 話しかけてみた異世界の住人は
   結構格好いい口調の人。>>1:170

   手紙の主は彼女ではないらしい。
   こちらもまた、yesでもnoでも
   きっとどっちでもよかった。

   多分僕は、誰かと話をしたかった。 ]

 

(86) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ 残念ながらおれの思わくは失敗してたみたい。
  うつらうつらの夢心地の狭間。

  おれはまた忘れて、僕は。"目を覚ます" ]


  なら僕とあなたは
  手紙貰い仲間、ですね。
  
  僕も迷子かといえば半分正解だし
  半分は不正解です。


  [ だって出口は"識"っている。
    あなたもそうでしょう、異国の人。 ]

(87) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 

 [ 話を聞いたのが僕でよかった。
   もしもあいつなら、
   ここのひとになればいいんだ! 


   なんて提案しかねないから ]

 
 

(88) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 

  "ここ"の人になったら
  僕はずっと宙を眺めている気がします。

  あれが僕の知ってるものなら 
  嫌いではないから

  
 

(89) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ それから僕は、彼女にならって
   僕と彼女の手元にある
   手紙に目線をゆっくりと落とす ]


  特別で、大切か。
  僕が貰って良かったんでしょうか。
  
  でもたしかに。
  "温かい"


 [ 万年筆か。
   だったらあいつが持ってるわけないな。

   それを言うなら僕にも該当するんだけど。
   苦笑いをする表情は"僕"のもの。 ]

(90) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル


[ ここまできてやっと、
  僕は目の前の人のことも大して知らないのに
  よくもまあべらべらと好き勝手喋ったな、

  …………いらないところ、
  似てしまったのかもしれない。
  そんな反省を。 ]

  いいことを教えてくださってありがとうございます 

  僕も、万年筆で手紙
  書いてみます。


  [ 万年筆のことを教えてくれたあなただから
  この意味はきっと理解してくれる。
  だからもう一度ありがとうをこめて
  "僕"はあいさつをしよう。 ]

(91) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 

  さようなら。

  どうかお元気で。

 
 

(92) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [ 紡いだのは、
    あなたが出会っただれかと
    正反対の言葉。>>20

    深々お辞儀の退場の礼。   ]

 
 

(93) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル




  [  扉の向こうへ行くのは僕だ。 ]

 

     

(94) 2022/03/08(Tue) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 

 [  だから、僕らしくなく手を振るよ。

    それもあなたは知らない事で、
    関係のない事だけれど。


    ああ、怖いな。


    僕は自分が来たほうへ、

    もう一度、かえってく。 ]**


 

(95) 2022/03/08(Tue) 15時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 15時頃


【人】 調律師 ミケ

 

[ 私は目の前のひとの、
  心の内側には気づけないから。
  だからその違和感の理由にもきづけない。

  そのひとはおれ≠ニ言った >>161
  そのひとはきみ≠ニ言った

  だけど

  このひとは僕≠ニ言う >>87
  このひとはあなた≠ニ言う

  きみの想うかっこいい口調はともかくとして
  きみの口調は数秒で、ほら。変わった。 ]

 

(96) 2022/03/08(Tue) 15時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ どうしてなんだ?と聞くより先に、
  きみは、きみの中で結論を出して>>91
  正反対の言葉を紡いで、去ろうとしている>>93 ]

 

(97) 2022/03/08(Tue) 15時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 待って、


[ 呼び止めてしまって、
  だけど、続く言葉はすぐに出てこないから
  だからその数秒の間に、また。
  きみが結論を出して、去ってしまうなら
  今度こそ、引き止められない。

  だけど、きみが、
  ………いいや、きみの言葉に倣うなら、

         
       そうあなた≠ェ、
       そこにいて、くれるなら。 ]
 

(98) 2022/03/08(Tue) 15時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 あなた≠フ。
  好きな宙の色は、何色だった?

  ………きみ≠フ。
  好きな宙の色は、何色だった?


[ 重ねて聞いたこと、
  変に思われるなら、それでいいんだ。
  だけど何かが響いて、また。
  あなたに、きみに、その声が届くなら。

  違和感の理由に、触れたい、って
  どこかで思ってしまったのは。
  私が他ならぬお節介で、
  掌の中にこんなに温かい手紙が、あったから。 **]
 

(99) 2022/03/08(Tue) 15時半頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 15時半頃


【人】 双生児 ホリー

[ ミズキと名乗るヒトを綺羅びやかだと>>72思ったのは
  なにも装いからだけではなかったのだろう。 
  活気に満ち、纏う空気が明るいのだ。
  わたしとは随分対照的で余計際立って見える。 ]

 ミケさん? お耳に似てお名前も随分とお可愛いのね。
 ねこではない? では何だろう? 狐なのかな?

[ あの耳を偽物かと疑う気はもちろんない。
  わたしにだって獣耳くらいあるのだから。
  もっともあんなに器用に耳だけを出すなんて真似は
  できないし、見せる気もないのだけれど。
  合っているという自信はないけれど、
  同族ではないしにしても、似た種族的ではないか?
  そう見立てていた。
  そういう意味ではかの喋る白ネズミも同じなのかな?
  と考えていたら隣を促されたので、小さく頭を下げて
  お邪魔することにした。 ]

(100) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 あら、違ったのね。
 随分楽しそうに見えたからそうなのかと。
 けれど、ミズキさんはお上手そうだし…
 そう、カル……ぴす?

[ またよくわからない単語がでてきた。
  飲んだということは、やはり先程のような
  すごい時代の飲み物だろうか?
  平時では見えることのないしっぽが
  ふぁっさふぁっさとと揺れるのを感じながらも
  あくまで冷静にミズキの話に耳を傾ける
  ……風を装う。 ]

(101) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 これが…かるぴす?
 羊の乳のようなものでしょうか?
 ありがとう。いただきます。

[ 先の飲み物(名前を教えてもらえたかは不明なので
  今は仮称『緑色のすごいやつ』としておく)
  のような衝撃的な見た目を想像していたせいか
  出てきた白い液体には拍子抜けしてしまった。
  もっとも並んで座っていたから、がっかりした顔は
  多分見せずに済んだ…はず? ]

(102) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 ええ、ミズキさんもお手紙ご覧になりました?
 どうやらここから遠い所みたいだかれど
 ちゃんと送れるし返ってくるみたいです。
 もうなんどかやり取りしているんですよ。
 ミズキさんも出されたのなら
 きっと戻ってくると思います。

[ 最初の手紙なら差し支えないだろうと
  懐から白い紙を取り出して、ミズキへ見せる。
  真っ白な紙に色鮮やかな蒼が紡がれた手紙を>>1:41 ]

 扉の向こう側なのかどうなのかは正直わかりません。
 最初お会いした時、わたし広間の端まで行ってみようと
 歩いてみていたところだったのだけど、
 どこまで歩いてもたどり着けなかったんです。
 だから、同じ扉のこちら側でも世界?が違うのかも

[ よくわからないといった様子で首をひねってから
  ようやくかるぴすとやらに口をつける。 ]

(103) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 ……………!?

[ その時、わたしに白い稲妻が走った!

  なにこのこの乳……甘い! とてつもない甘い!
  でもそこに纏わる酸っぱさと芳醇さは
  ただの甘さを何重にも引き立て引き締めて
  喉を通り抜けた清々しい後味は雪解けの清流を
  思わせて……そう、一言で表すなら
  すごく、すごい!]

(104) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 …………(こくり)

[ 先程の失態は二度とすまいと誓ったおかげで
  声に出たり取り乱したりすることはなかった(多分)

  ただ己の中で激戦を繰り広げていたおかげで
 『ミケさんはカルピス、美味しいって』という声には
  何も言えずただ頷くのが精一杯だった。 

 果たして、次にわたしが口を開いたのは
 随分と踏み込まれた話題。>>85
 無論話の流れから予想はついていたから驚くことでは
 なかったが、その問いに答えるのには
 些かの時間を要したことだろう。

 時間をかけてゆっくりと魅惑の白い液体を飲み干して
 それからミズキを見上げる。
 決して飲み物が名残惜しかったわけではない。決して ]

(105) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 死んだわ。
 親も友達もみんな死んだ。
 もう故郷には誰もいない。

 ヒトと話したのだってもう随分久しぶりだったの。
 ちゃんとお話できるか緊張しちゃった。

 あっ、あんまり気にしないでね。
 わたしのせいでそうなったことなんだから。

[ 空になったグラスを揺らしながら息を吐き出す。 ]

(106) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

 ひとりぼっち≠ニいうのが、条件なのかな。
 この場所にたどり着いてしまったのは。

 竜の子もひとりぼっちで耐えていた。
 さっき会っていた女の子はどうだったのかな…

 ミズキさん? 同じだったかもというのならば
 そうなのでしょう?

 孤独は…つらいもの。
 でも負けずに耐えてきたのでしょう?
 だから今ここにいる。そうではなくて?

(107) 2022/03/08(Tue) 16時頃

【人】 双生児 ホリー

[ 彼女がどんな孤独を抱えて生きてきたのか
  それはもちろん知る所ではないけれど
  どのような形でも孤独と歩むことは
  精神を削り取られるように摩耗するのだ。

  『もしなんならお話 聞くよ?』というように
  目を細めてながら見上げる。

  もちろんかるぴす≠フおかわりを所望するように
  つつぃ っとグラスを差し出しながら ]**

(108) 2022/03/08(Tue) 16時頃

調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 16時頃


宝珠 コーラは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 16時頃


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 16時半頃


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 16時半頃


おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 17時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私に多くの名をくれた あなた Hへ

  やはり、あなたと私のいる場所は
  とてもよく似ているのかもしれませんね。

  ここにはどこまでも白い大地と白い光があり、
  チーズが大好きな白い生き物がいます。
  ガラスのような透明な線に阻まれて、
  望んでも、外に出ることはできないのでしょう。

  たったひとつ、扉を除いては。
  何を言われずとも、私の行く先だと分かる。

  私がそうであるように、
  あなたにもまた、あなたの道があるのですね。 』
 

(109) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 怪我をした子は大丈夫ですか。
  痛みはありませんか。泣いてはいませんか。
  私にできるのは、無事を祈ることだけです。

  それから、あなたがおっしゃるように、
  どうやらここは不変の白であるようですね。

  けれど、その白はあなたに絶望を与えるための
  色ではないと、私は思います。

  私には、白い底を掘る手がありません。
  私には、跡を残すための足がありません。
  ゆえに私たちは答えを持ち得ません。

  白の底に色があるのか、奈落が待っているのか。
  あなたが私に思い描くものを委ねてくれたように
  見えない何かを、その先をどう思うかは、
  私たちに与えられた自由なのだと、思います。 』
 

(110) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたが定めた結末が
  誰かに科せられたものでないのなら、
  その行く末もまた、あなたが選んだ自由です。

  あなたが失ったすべてが望んでいるのではなく、
  すべてを失ったあなたが望んでいるのでしょう。
  私がここであなたを許すと綴ったとしても、
  あなたの心が揺らぐことがないように。

  あなたの過去は変わらない。
  そしてあなたは、過去を許しはしないのでしょう。

  であるならば、私はただ受け入れるだけです。
  あなたの望みを、少しでも形にするだけです。 』
 

(111) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”の身の内に揺蕩うのは星空でした。
 ドームの上の深く暗い宙の色ではなく、
 朝が訪れることを疑わない、陽を知る夜の色でした。

 骨組みの内側にHが望む赤はありません。
 だってHは、”それ”の主ではありませんでしたから。
 Hは、”それ”を望んではいませんでしたから。

 だから”それ”は文字を描いた星空を使って、
 次の一枚に尾を乗せます。

 いつかの日、真っ白なお嬢様の隣で描いたように。
 ”それ”が描くものは変わらず歪でしたが>>1:117
 このインクは読む者の望む形に姿を変えますから
 マシな仕上がりになっていればいいのですけれど。

 ”それ”の意思が介入する隙はありません。]
 

(112) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 地面に広がる柔らかな草原。
 どこまでも続く大きな空。
 風に揺れる穀物に、降り注ぐ陽光。

 Hの愛した故郷>>26すべてを星空色で描きました。
 その中心には、幼い子どもが立っていました。]
 

(113) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたの見えるものは、綺麗ですか。
  そう、尋ねられました。
  今であれば、はっきりと答えられる気がします。

  はじまりが白であったとしても、
  終わりがどんな色をしているのかなんて、
  彷徨うあなたも、見送る私も、まだ知らない。

  あなたの果てが愛する色で満ちていますように。

                      B 』
 

(114) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 追伸

  温かいスープが、
  その子とあなたを包んでくれることを願います。 
  メニューも大切ですが、
  人は、誰かと食べることも大切なのだそうです。

  ひとりぼっちは、さみしいですから。



  ――もし、よければ、
  その子の名と一緒にあなたの名も教えてください。
  望まないのであれば、どうか口を閉ざして。   』
 

(115) 2022/03/08(Tue) 18時頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 18時頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ そこは、いつも油と鉄の匂いが充満していました。

 ボロボロの隠れ家よりもずっと黒い煤が
 部屋のあちこちに見て取れます。
 ゴウンゴウンと身体を揺さぶる振動が、
 周囲を巡る配管から響いているようでした。

 鉄の蔦が入り組む中央、
 ぽっかり空いた穴の中に彼は蹲っていました。

 丸くなった背中が蠢き、
 時折苦しげに息を吐く声が鉄の音に交ざります。

 いて、だとか、うわ、だとか。
 弱々しい悲鳴も聞こえたことは、
 彼の威厳のために黙っておくことにしましょう。

 ”それ”には口がありません。]
 

(116) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どこかの町のありふれた家でした。

 夫と妻と一人息子がいて、
 贅沢はできないけれど、飢えることもない。
 時に喧嘩もするけれど、お互いを大切にしている。

 多くの人が喉から手が出る程に求め、
 あるいは当たり前すぎて忘れてしまうような、
 穏やかで優しい、平凡な家族でした。

 唯一特筆すべきことがあるとすれば、
 夫であり父である彼は発明家でした。]
 

(117) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 彼には夢がありました。
 人々の助けになる道具を作りたいのだそうです。

 魔術のように選ばれた者だけが使えるのではなく、
 お金持ちだけが得られる特権でもなく、
 誰もが等しく享受できるくらいささやかな
 日々をほんの少しだけ豊かにする、そんな何かを。

 仕事を終え、子どもが寝静まった後、
 箱≠フ上面に広がる夜空を見上げながら語る姿を
 ”それ”は傍らで見ていました。

 ”それ”の内には夜空に似た濃紺が揺蕩います。
 ”それ”の役目は、夢のサンプルになること。
 ――そう、思っていました。]**
 

(118) 2022/03/08(Tue) 18時頃

【人】 おひめさま タルト


[竜のお食事について答えられないタルトでも、
少女の疑問に答えるために、>>8
にせものの竜がどんなものか、タルトなりの言葉で説明することができたでしょう。
しかし、先の疑問を呼び水として、
タルト自身のことについて訊かれたため、>>9
黙り込むような間をつくりました。

彼女の言葉から、鋭さというものを感じはします。
このことを知ってどうするのでしょうか、
そんな思考がちらりと過ぎりはしましたが、
こくこくと黙って二度うなずきました]
 

(119) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト


肉の匂いがしない……?
……、それより、鼻が利く、って……?

[まるで犬みたい……。

直後に少女が起こした行動は、>>10
タルトのそんなささやかな思考をあっさりと上書きしました。
目の前で、少女の細い腕が獣のそれに変わる瞬間を見たからです]

す………… すごい……。
ね、ねえ、ちょっとだけ、さわってもいい……?

[タルトが手を伸ばしたのが先か、
少女が獣の手で頬を撫でてくれたのが先か。
そのような順番は些細なことでした。
タルトの感覚はこれを現実だと思いました。
さっき飲んだクリームソーダのように]

(120) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト

狼男……。話なら聞いたことがあるよ。
昼間は人に紛れて、夜に人を襲うって……。

あなたが“そう”だってもちろん信じるけど……、
背中を向けたらタルトも食べられちゃう?

[こうは言うものの、背中を向けて逃げるそぶりは見せません。>>11
続く少女の言葉には、]

「おいしくないよ?」って言おうとしたのに、
先回りされちゃったなあ……。

[ふんわりした笑みとはやや重ならない、
自嘲めいた言葉を返しました]

(121) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト


[若葉色の竜が暴れるのではないか、という心配は、>>12
タルトもそんなにしていません。
お腹をすかせたままというのはかわいそうだよねえ、
と、そういう方面での心配はありますが、
どうにかなるような気もします。クリームソーダが目の前にあらわれたように。


そして今、タルトが願った通りにクリームソーダは増え、
手つかずのままのそれは少女へと横流しされました。
彼女が手をつけなければタルトのもとへUターンするだけでしたが、
彼女はタルトの言葉を信じて、あっさり飲みはじめました]
 

(122) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト


[そこから先の少女の様子といえば、>>13>>14
実に美味しそうにクリームソーダを飲んでいました]


  すごい……、とっても語彙力がなくなっている……。
  まるで尊いものを見たオタクのように……。


[小声でさりげなく失礼なことを言ったのは内緒です。
彼女の耳が良ければ内緒にできなかったかもしれませんが。
彼女がグラスを空にする前に、
カウンターの上に願って、紙ナプキンを数枚出させました。
再びタルトと彼女の視線が交わることがあるなら、
「これで口を拭くといいよ……」と言って、紙ナプキンを渡そうとしたでしょう]
 

(123) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト


これはね、クリームソーダっていうの……。
わたしの世界の飲み物で、
メロン味のソーダの上にアイスクリームを乗せたもの。
アイスクリーム……は、わかる?
牛乳とあと色んなものを混ぜて冷やしたお菓子。

[そうやってクリームソーダの説明をしたところまではよかったのですが、>>15
顔を赤らめ、ごにょごにょとした調子でお代わりを頼む様子を見て、
タルトの中で何かが限界を迎えました]

  む……むり……かわいすぎる……。
  かわいいしあまりにも……、
  これもとうといのひとつだとタルトは思います……。
  ああ……。

[なんということでしょう、
オタク化した発言をする少女(の見た目をした人)が増えました]
 

(124) 2022/03/08(Tue) 19時頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトはしばらくぼんやりと少女を眺めていましたが、
やがて我に返るとおかわりを願いました。

そのグラスともう1枚の紙ナプキンを少女の方に横流ししつつ、質問をひとつ]


そういえば……あなたの名前が知りたいなって。
タルトは……タルトだけど。


[“お人形さん”としての名前を名乗ることにはためらいもなく*]

(125) 2022/03/08(Tue) 19時頃

おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 19時頃


宝珠 コーラは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 20時半頃


【人】 おひめさま タルト


[タルトの世界には奇跡も魔法もありません。
しかし、伝承ならば未だ廃れずに残っています。

少女が口にした狼男の伝承もそうですが、
タルトが伝承という言葉を聞いて強く思い浮かべたのは、
“妖精の目を持つ者”という伝承でした。

左右で違う色の瞳を持つ者のおはなし。
その左目は運命を見通すこともできたそうです]
 

(126) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト



[それ、に強く憧れたこともありましたが――――


むかしの話です。
伝承は伝承にすぎないという諦めも、
自分は物語の主人公などではないという諦めも、
こどもの頃からすでにこのちっぽけな心の中にありました]

 

(127) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト


[生まれつき、左右で色が違う瞳。

この目は■■にほとんどいいことをもたらしませんでした。
両親は互いに不貞を疑って仲が険悪になり、
やがて母の方についていって、
いろんな場所を点々とする暮らしをするようになりましたが、
どこに行っても向けられるものは同じでした。

奇異の眼差し。

いかに瞳の色を隠そうとも、
誰かに見られているという意識はずっとつきまとい離れない。
陸に打ちあげられた魚のような気分がずっと続いているようなものです。
窒息死こそしなかったものの、がんじがらめでした]
 

(128) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト



[すべての人が■■に優しくなかったわけではありません。
幼い頃、家を抜け出してひとりで訪れた喫茶店の店主は、
無一文の■■に事情を訊かずに、クリームソーダをただで飲ませてくれました。


幸せな記憶は色彩とともに心に焼き付いているけれど、
現実の世界はただただ灰色に見えていました。
景色も、人の姿も、すべて]

 

(129) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト



[だけどタルトは違います。
タルトの目を通して見た世界は、色に溢れています。


  電脳世界の極彩色、だけではなく。
  眠る竜の春めいた色も、
  狼少女の纏う毛の色も、
  それから―――
  あちらに見える色とりどりの扉のうちのひとつ。
  本能的にタルトが潜るべきだと理解している扉の、
  晴れた日の海のような蒼も]

 

(130) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト


[あの蒼を見ると目がちかちかする。
鏡のむこうの自分を見ている時のように。

そっと扉に流していた視線を戻すと、
目の前に手紙がありました。
ただ一文だけを記したシンプルなもの。>>1:65

完全に廃れたわけではないとはいえ、
紙に書いた文章のやりとりとは、ずいぶんとアナログな光景です。
タルトの目は自然と細められました。

それに、これはどこからきて、どこへと向かうのか。
興味も尽きません]
 

(131) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト


[目がちかちかするような蒼とも他の極彩色とも違う、
ミルクチョコレートのようなふんわりとした茶色のペンで、
タルトは手紙を書きました。

その書き出しは――]


『 扉のこちら側の樽兎より、
  どこかのだれかさんへ 』
 

(132) 2022/03/08(Tue) 20時半頃

【人】 おひめさま タルト


『望みは、少しでも楽に息ができる場所にいくこと。
 それは叶いました。

 苦しい時に潜っていられればいい、
 それだけの場所だったのに。
 いつからだったのでしょう。
 そこから出られなくなってしまったのです。』

[ログアウトができなくなった、
という言葉を使った方がわかりやすいでしょうか。
相手がどのような者なのかさっぱりわからないので、
結局誰にでも伝わるような言い回しを選ぶにとどまります]

『今の望みは、わからないです。
 外に出たい気持ちはあるけれど、
 外での息の仕方を、もうとっくに忘れちゃったかもしれなくて。』
 

(133) 2022/03/08(Tue) 21時頃

【人】 おひめさま タルト


[灰色のひとりぼっちの部屋の中。
クリームソーダ。
「現実が苦しくても生きたい」という誰かの言葉。
そんなものたちがぐるぐると頭を駆け巡り、
やがて一つの言葉に集約されました]

『あなたにとって生きるって何ですか?』**
 

(134) 2022/03/08(Tue) 21時頃

おひめさま タルトは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 21時頃


お針子 ジリヤは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 21時頃


【人】 営利政府 トレイル


 [ 呼び止められると思ってなかったから>>98
   振り向いた僕の顔は驚いていたと思う。
   だって"他にも"引きとめる人がいるなんて
   見知らぬ場所で思うはずもない。

   失礼してしまったかな?
   そうじゃないなら いいけれど。

   音のない空間が僕とあなたのあいだを通って
   お節介さんが束ねたのは2人分の言葉で。


   どうしようか。
   迷って、……迷ったから。

   僕はも一度だけ、

   あなたと向き合うことにした。 ]

(135) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


  "僕"が好きなのは
  夕焼けの色です。

  そのうち眠りについて星の宙になる前の
  真っ赤な空。

  誰かの笑う顔に似てる気がして。


  もうひとつの方の答えは


  もう1人の方が目を覚まして
  いつかどこかでもしあなたが会えたとして

  ……もし、

 

(136) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  ……もし、

  あいつが応えたのなら。

  

(137) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  そのときは、
  よければ僕にも教えてくれませんか?

  それまでに僕も、僕の万年筆とインクを手に入れて
  あなたにお礼の返事を書きます。


  きっと いつか。



  [ 叶う約束かはわからないけれど 
    こんな場所に迷子になるくらいだ、
    案外叶うかもしれない なんて ]
  

(138) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 [ 瞬きしたおれのめからは
   ひとつぶ雨が流れるんだ

   途中まではうまくいってたのに。 
   どうして此処には2人居ないんだろう。



   君しかいないんだろう?

   
   忘れたくない、忘れたい、忘れたくないのに

   もうひとつの瞬きは、
   さよならの我儘を覆い隠してしまう ]
   
 

(139) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  じゃあ、僕は行かないと。

  ……どうか、元気で。


 
 [ さあ、時は来た。

   繋いだ手は離すんだ。
   カラになった手で、

   それぞれの鍵を受け取ろう。 ]

(140) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [ 恐らく もう 戻れない
    いつか忘れる 

    君と 
    あなたと 


    居た場所。 ]**


 
 

(141) 2022/03/08(Tue) 21時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 21時半頃


【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 彼らの家は大きくも小さくもなく、
 暖かな橙色の光が部屋の中を照らしています。

 どうして、その色が
 私の周りをぐるぐるまわっているのでしょうか。 ]
 

(142) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 彼と彼の妻の慌てた表情が横切っては消え、
 私の骨組みが風を裂くような音が響きます。
 私の中を揺蕩う濃紺が大きく波打ってようやく、
 振り回されていることに気づきました。

 「落ち着いて」と彼の慌てた声が聞こえます。
 「やめなさい」と彼の妻が手を伸ばしています。
 するとぐるぐる回っていた動きが止まって、
 余韻が私を天頂に留めました。

 それから、引き戻されるような強い力。
 嗚呼、私は地面に叩きつけられるのだと、
 ついに終わりが訪れたのかもしれないと、
 そう、思いました。]
 

(143) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私には閉じる目がありません。
 そんなものがなくとも、見えていますから。
 私には塞ぐ耳もありません。
 そんなものがなくとも、聞こえていますから。

 だから私が白くて柔らかいものの上にいて、
 傍らの小さいものを彼らが抱きかかえたのが
 すぐに分かりました。

 坊や、と彼らがその子を呼びます。
 その子は無邪気に笑っていました。]
 

(144) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 彼は私に百万年自動筆記具という名称をつけました。
 万年筆と縮めた方がいいと言ったのは彼の妻です。

 しかし、坊やが私を気に入ったから、
 私の役目はなくなってしまいました。

 それなのに、私の内から
 色が失われることはありませんでした。

                 ――どうして?]
 

(145) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 今、私が名前に見合う役割を担うことはありません。
 しかし”バキュラム”でもありませんでした。

 歩けるようになった坊やは、
 私をどこへだって引きずっていきましたから。

 未知の物質でできているらしい私の骨組みは、
 多少の段差では傷つくこともありませんでしたし、
 身の内に揺蕩うインクが零れることもありません。

 私はただ、”坊やのお気に入り”として
 何もしないことを求められました。]
 

(146) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やの瞳は、光を吸ったように煌めいていました。
 宝石というより夜が明ける前の空に似ています。

 いつの間にか私の身の内に星空が満ちました。
 その煌めきは、坊やの瞳によく似ていました。

                 ――どうして?]
 

(147) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は、誰かに必要とされなければならないのに、
 そうでなければ”バキュラム”になってしまうのに。

 私は”それ”が、とても怖ろしいのです。]
 

(148) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム



 [ だって、ほら。
  こんな簡単に、あの子は手を離してしまうから。]*

 

(149) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ また、手紙が届きました。
 グラスを満たす緑も誰かが眺めた灰色でもなく、
 甘い茶色で書かれた言葉でした。

 届く手紙の多くは、よく似た文面から始まります。
 私は白い生き物の方を向きました。
 何かを尋ねることはありません。
 ただ見つめて、それから言葉を追いかけます。]
 

(150) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私を、ずっと覚えていてくれることです。 』
 

(151) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ やはり私は、教えてもらった言葉を使えません。
 更に今回はまっさかさま>>134から返事をしました。

 その理由が、私には分かりません。
 少しでも早くその言葉を吐き出したかった。
 それだけなのです。

 ふと、ここに来て
 私に問いかけられた言葉の数々を思い出しました。]
 

(152) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は何を見ていたのでしょう。>>0:156
 私は元気なのでしょうか。>>1:48
 私はどこへ向かうのでしょう。>>1:98
 私はあなたをどう思ったのでしょう。>>1:158
 私は何を見ていたのでしょう。>>24
 どうして私は赤色になれなかったのでしょう。>>26
 私は厭っていたのでしょうか。>>69

 私は、どうして生き続けているのでしょう。>>134 ]
 

(153) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ”それ”は”それ”であって、
 ”それ”以上でも”それ”以外でもありませんでした。

 ただ”バキュラム”にならないよう、
 人にとって意味があるものであろうとしました。
 そうでなくては、枯れてしまうから。

 坊やがどこにもいないのにどうして私の内は、
 今もまだ、星空で満ちているのでしょう。]
 

(154) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたは外に出たいのですか。
  楽になれる場所にいるのに? 苦しくなるのに?

  出られないから、出たいのですか。
  帰りたいから、出たいのですか。

  後者であるならば、あなたにとって
  どちらの場所も必要だったということでしょう。

  あなたはどうして外に出たいのですか。
  それは、あなたの望みではないのですか。』
 

(155) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私は呼吸を必要としませんので、
  忘れたことを思い出す手伝いはできません。

  目を閉じて、思い出す人はいますか。
  忘れられない思い出はありますか。

  何もかもが消えてしまったのではないのなら、
  誰かに手を伸ばすのも悪くないかもしれません。


  ――ひとりは、とても寂しいけれど。
  あなたと一緒に息をしてくれる誰かが、
  どこかにいるかもしれませんから。      』
 

(156) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は仮初の名前すら記しませんでした。
 白い生き物が手を伸ばすのを見届けてから、
 私はまた暗い宙を見上げました。
 煌めく星はよく見えません。

 身の内を揺蕩う星空が、波打っていました。]
 

(157) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 坊やへ

  あなたは今、どこにいますか。
  私に飽きてしまいましたか。

  あなたは幼い頃からやんちゃで、
  私を振り回してはお二人に止められていましたね。

  私に痛みはありません。傷つきもしません。
  それでもお二人は私を労わり、
  坊やもまた、私にごめんねと言っていました。 』
 

(158) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 坊やへ

  あなたは今、幸せですか。
  私がいなくて、泣いてはいませんか。

  私の姿が見えなくなるだけで泣いていた坊や。
  あなたのお母様が拗ねていたことを
  あなたは知っているでしょうか。

  私はあなたの傍を離れられませんでしたから、
  あなたのお母様が眠ったあなたを愛おしそうに
  撫でていたことを知っています。       』
 

(159) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 坊やへ

  あなたの望みは何でしたか。
  どうして私を気に入ったのでしょう。

  私は不気味で怖ろしいでしょう。
  お友だちに私を馬鹿にされた時、
  あなたはとっても怒っていましたね。

  あなたが少しずつ大きくなって
  私を人前に出さなくなったのに、
  どうして私を手放さなかったのですか。    』
 

(160) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 坊やへ

  あなたの目には、何が見えていましたか。
  どうして私を、人のように扱うのですか。

  私は食事を必要としません。
  私は睡眠を必要としません。

  二皿準備すればあなたの夕飯が冷めるだけなのに、
  私をベッドへ入れれば、
  あなたを傷つけてしまうかもしれないのに。

  どうして?                 』
 

(161) 2022/03/08(Tue) 22時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 坊やへ

  私は、どうして生まれてきたのでしょう。   』
 

(162) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 ――ひとりは、さみしいです。
  だから、どうか 私をみつけて。  』
 

(163) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は扉のこちら側にいました。
 それを知っていほしいのは、
 思い浮かぶのは、ただひとりでした。

 私は手紙を書き続けます。
 私以外は扉を潜れないと理解しながらも、
 私が私である以上、こうすることしかできません。]
 

(164) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は”バキュラム” あるいは ”百万年自動筆記具”。
 永遠に近い時を生きる、人に寄りそうモノです。]**
 

(165) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ お節介が重ねたふたり分の言葉に、
  真摯に向き合うあなた≠ゥら、
  ひとり分の返事が、返ってくる。>>136

  夕焼けの色、星の宙になる前の
  真っ赤な空の色。
  誰かの笑う顔に似たような色。

  ─── それは、
  きっと太陽を知っている人の色。
  繰り返す朝と夜を、知っている人の色。 ]
 

(166) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 調律師 ミケ

 

 素敵ないろで、笑うんだな。


[ そう呟いた声は、
  言葉と言葉の間に挟むことはできたか。
  もしできなくても、まあ、構わない。 ]
 

(167) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ そして 私は、聞く。
  これは、まだ見ぬ未来のことを。
  訪れるかもわからない、いつかのことを。
  あなたと、交わしておく約束。>>138 ]


 ああ。必ず。
 必ず手紙を書くよ。


[ それはさよならなんかよりも
  ずっと、ずっと、力強く。
  あなたの目を、あなたの奥にある誰かの目を。
  私は、見つめて、告げるんだ。 ]
 

(168) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 例えばあなたと同じドアをくぐれたら。
  私は誰か≠ノそれを聞くのは容易かっただろう
  あなたが寝起きするのを見守って、
  いつか誰かが目覚める日を、心待ちにして。

  だけど、そうはきっといかないから。
  あなたと私は、同じ世界へは帰れないから。 ]

 

(169) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 ……さよなら。
 どうか、元気で。


[ だからもう、呼び止めない。
  名前も交わさなかった、見知らぬ誰か。

  だけど、忘れない。
  私は、忘れないために、
  あなたの背中をただ、じっと見つめていただろう **]
 

(170) 2022/03/08(Tue) 23時頃

瀑布昇竜道 バキュラムは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 23時頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 狐……ぽくはなかった。
 綺麗な人だったし?
 いや狐が汚いとかそーゆーことじゃなくて。


[ふ、と小さく吹き出しながら、
促した隣の椅子に掛けてくれたホリーさん>>100
改めて見つめた。

『お可愛い』という言い方、さっきのお辞儀。
がさつな私とは違って、お嬢様なんだろうか。
飾り気の無い様相ではあるけれど、
言葉の端々が丁寧な気がする。
(ふぁっさふぁっさと揺れるしっぽがあるなんて
いくらなんでも想像するはずない!>>101) ]
 

(171) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[カル、ピス、と辿々しく繰り返す声は、
この飲み物がホリーさんには馴染みのないものだと
知るには充分だった。 

今日私はとてもカルピスの布教活動に勤しんでいる。]

 
 ううん、……羊の乳……ではない、乳酸菌?
 乳は乳なんかな、
 ってかむしろそこは牛じゃないんや。


[密かにその地味な見た目にホリーさんが
ガッカリした顔をしていたのは見えていなかった。

私にとってポピュラーな牛乳でなく、
羊が出て来ることにちょっと驚いて
慌ててぶつぶつ訂正して、笑ってはいた。 ]
 

(172) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 え、そうなんや、やりとりしているの?
 へぇ、すごいね、どこからお返事が来るんやろう。
 私はさっきカウンターにあるのを見つけて、
 お返事を書いたところ。


[ホリーさんが話しながら見せてくれた手紙は、
蒼が鮮やかに踊る。

─── 蒼。
私の好きだった海の色。

近寄れなくなった、海の色。 ]
 

(173) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[きっと戻ってくると思います。
そんな言葉にうん、と頷いて、
そうだといいな、ってまた笑んだ。

ホリーさんが言う通り、私の元へお返事が
届いていることに気づくのは、
もう少しあとだったと思う。>>61、62

広間の端まで歩いてみたけれど端には
辿りつけなかったと話すホリーさんに、
ほええ、と唸った。
世界が違う、なんて突拍子もない台詞が妙にしっくりくる。
彼女は自分なりにこの不思議な空間を解析して
理解しようとしているように思えた。 ]
 

(174) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[感覚の鋭い人みたい。
そんなことを思った時、カルピスを口にした
ホリーさんの体がびく、と跳ねた、>>104
ような気がして驚く。
眉がぎゅっと上がった。

何も言わずにゆっくり、ゆっくり、
飲んでいるようだったから
もしかしたらお口に合わなかったかな、と
不安が過ぎったのだけれど、
どうやら違うみたい。

本当にどき、と心臓が騒めいたのは、
カルピスを飲み干してくれたことにほっとして、
口を開こうとした時のほう。]
 

(175) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 え───

[みんな、しんだ
故郷には誰もいない>>106

さっきのミケさんと同じような意味を持ちながら
微かな響きが違う。
自分で聞いておいて、返ってきた言葉には
少し狼狽えて、結構食い気味に尋ねた。 ]


 ホリーさんのせいってどーゆーこと?
 ヒトと話すのが久しぶりって、
 ホリーさんはヒトではない?と?
 いう?ような?あれ?
 

(176) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[最後のほうは細切れに、訥々と付け足して。

言葉は詰まるけれど、不思議なことに
恐ろしさはあまり感じない。

空になったグラスの氷が溶けて、からん、と
透明な音がやけに大きく響いた。 ]
 

(177) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 孤独、そうやなぁ……ホリーさんもそう?
 そんなふうに言ってくれるの、びっくりする。
 嬉しいなって思うわ、
 私ぜんぜんだめやったから。

 耐えなかったし、まわりに当たりまくったし、
 暴れたし泣いたし、迷惑かけて大負け大負け。
 20対1のコールド負け。
 

[肩を竦めて茶化して、私はホリーさんに
自分の身に起こった摩訶不思議な体験を話すだろう。

どうあがいても戻らないと本当は理解していながら
悲劇のヒロインよろしく
闇へ、闇へと向かっていた日のことを。 ]
 

(178) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ

[細めた目でこちらを見上げるホリーさんを、
私もじっと見つめ返して、緩く笑む。 
空のグラスが差し出されたから、
あれ、カルピス、美味しかった?気に入ってくれた?
イケる口ですねぇと戯けて喜んで、
すっかり要領を得たやり方でおかわりを登場させた。 ]


 ……ホリーさんは、耐えられた?
 耐えて、負けずにいられたのなら、
 それって誇れることやと思う。
 人のこと責めないで、
 自分のこと責めて耐えるなら、なおさら。


[ずず、と重たくなったグラスをホリーさんの前まで
滑らせて、ゆっくり口を開く。
飲み物がある間は、話してくれるだろうか。
気分を害したりしなければいいのだけれど、と
思いながら、冷たい液体を喉から胃へ送った。]**

(179) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[「救いようのないバカ」だなんて!
 ふふふ、そうかもねなんて笑って。
 
 なんで守ろうとしたのか?
 人間の言うことはもっともだった。
 かつて、人間を見捨てて旅立っていった僕のお兄ちゃんは「世界一賢い竜」の祝福があった。
 その兄が人間を見限り竜たちを率いて新天地に旅立っていく時、僕だけはここに残ろうと思った。

 竜は生まれた時、天から加護を授かる。
 兄は「世界一の賢明さ」
 姉は「世界一の美しさ」
 そうして僕は「不死の加護」

 天の加護には意味がある。
 兄がその賢明さで新天地を目指すように、姉がその美しさで竜たちを率いれるように]

(180) 2022/03/08(Tue) 23時頃

聖愛色同胞 ノッカは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 23時頃


【人】 宝珠 コーラ

[お母さんは、いつも僕に言ってたよ。


  『あなたは世界一優しい子。
   ただそれだけでいいの。
   生きて、幸せになってくれればいいの』



 お母さん、ありがとう、お母さん。
 きっとお母さんは不死の加護を受けた僕の運命を誰よりも分かっていたんだろう。
 お母さんは死ぬまでずっと僕を守ってくれた、世界一の邪竜として。
 世界の全てを敵に回して戦って、戦って、そうして僕を守ってくれた]

(181) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[昔を思い出して目を細めて、
 それから、声を荒げる人間にふふと笑って]


 だって、喧嘩はよくないよ。
 大切なものがいくつも一瞬でなくなっていくんだ。
 それが同じ仲間同士だなんて、悲しいよ。

 戦争だって、よくないの。
 子供たちが泣いちゃうから、お母さんと離れ離れになったり家族がいなくなったりしたら、僕は想像するだけで悲しくて泣いちゃいそうだよ。
 だって、僕はもうひとりぼっちだから。

 喧嘩して誰かが不幸せになって傷付き涙を流すくらいなら。
 僕がその分、不幸を背負おう。たくさんの傷を受けよう。涙を流して海を創ろう。

 だって僕にはそれが出来るから!
 僕こそが、あの世界の最後の祝福。

(182) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[「不死の呪い」は「不死の加護」
 優しい竜がせめて死なず、やがて幸福を見つけられると祈る、天と母の加護だった。

 人間じゃない、なんて。
 人間が言うから、
 なんとなくそんな気がしてた。
 だってとっても優しいから。
 こんなに人間に怒る人間を、僕は初めて見た。

 ばかって言われてるけど、その言葉は優しい。
 どこかお母さんの言葉を思い出した。

 優しく体を撫でられて、優しくて勇敢だと言われて。
 僕は何も言わずにくるんと顔を体にすっぽり埋めて、どうしてかな?
 今までどんな責め苦や呪いを受けても流れなかった涙が、カウンターに静かにぽたぽた落ちていった]

(183) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ


 でもね、本当はつらかったんだ。
 いたかったよ、くるしかったよ。
 何度も逃げたいって思ったよ。
 でもでも。
 お母さんが守った世界だったもの。
 お母さんのお墓があったもの。
 もういないってわかってたけど、でも、見捨ててなんて、いけないよ……。

 お母さん、おいてっちゃ寂しいよ、かわいそうだよぉ……

[ぐすぐすと、僕は泣き声を言う。
 邪竜失格だと思ったけど、もうあの世界の邪竜はいなくなったんだもの。

 だから、僕は僕としてこっそり泣いた]

(184) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[そうしていると、頭にふわっと若葉の瑞々しい匂いがして、きれいなシロツメクサの花冠が飾られていた。
 なんだかそれだけで、今までの苦労が報われた気がした。]


 うむ、よい趣味だ!
 これから我は花冠の王となるのもよいかもしれん。
 人間の世界を全て緑と花で覆い尽くしてやるのだ!
 わっはっは!


[涙はぐしぐし拭って隠して。
 花冠を誇らしげに頭に載せて。
 名前を聞かれたのなら、少し……いや、かなり迷って、人間の耳元でこそっと囁く]

(185) 2022/03/08(Tue) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ


 我の名は………、
 うぅん……、僕の名前は、



 ……………「ポポンタ」、だよ。
 僕が生まれた時に原っぱいっぱいにタンポポが咲いてたから、お母さんが付けてくれたんだ。

 でも、あんまり威厳がないから。
 邪竜っぽくないから、秘密ね!!

 「くりぃむそぉだ」はね、意外と近くにあるんだよ。幸せみたいにね。ふふふ。


[竜の仲間たちしかもう知らない僕の名前。
 口にしたら、なんだかとても幸せだった]

(186) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 宝珠 コーラ

[花冠に手を伸ばす人間(じゃないけど)を見ていて。
 なんだか苦しそうなのだ。
 辛いなら、僕を叩いて辛いのごまかしていいけれど、この子はそうしない優しい子だ。

 だから、お話しして何が辛くて痛いのか、聞いてみるのだ。
 だから、この子の名前を聞くのだ]


 ……我の真名も教えたのだから、
 そなたも教えるのだ!
 等価交換なのだ!
 そうして我と盟約を結ぶのだ。

 人間でないなら、我とそなたは盟友なのだ!なんでも話すのだ!


[ぐいぐいと、名前を聞こうとせがんでみて]

(187) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 宝珠 コーラ


[最後に、また褒められたからはにかんで。
 できなかったと打ち明ける君に]


 何も我と同じ事をせずともよい。
 むしろ、これは誰にもできないからこそ我が背負った天命でもある。
 できないことを嘆かずともよい。

 生きているのだから。
 ただそれだけで素晴らしい。

 ただそれだけで……………、
 僕に優しく花冠を作ってくれた君に僕は救われているよ。
 ありがとう、君が生きて僕と出会ってくれて、僕はとても幸せだ。


[ありがとう、ありがとう。
 優しく瞳を細め、また微睡む、今度は幸せな夢が見れそうだ。**]

(188) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ エフェメラームにはもう、太陽はない。
  かつてそこにあったはずの巨大な天体は、
  星の軌道が変わって随分遠くへと行ってしまった。

  代わりに天に輝き続けるのは
  禍々しい、白くて無機質な光だけ。
  誰かが犯した罪の、残骸。

  そこに朝も昼も夜もなく、
  無機質な光は、光を与えてくれる代償に
  エフェメラームの生命を
  今もなお、吸い取り続けている。 ]
 

(189) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ だから、そうだな
  私は、空を′ゥていた。

  ドームの上の深く暗い宙の色ではなく、
  朝が訪れることを疑わない、陽を知る夜の色>>112
  私の手の中に残る、一通の手紙を、見ていた。 ]

 

(190) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


[ 手紙を、書きたいと思った ]


 

(191) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 書きたい、と願えば現れるのがこの世界だ。
  ドームに突如出現したのは、
  私の部屋に残してきた、古い書き物机。

  それから、私がいくら探しても見つけられなかった
  あの時と同じ美しい緑のインク≠ニ万年筆だった
  私にとって、とても大切な色だった。 ]


 ああ…


[ これが、手元にあったなら。
  あの常緑の森に住む小さな友だちにも、
  きっと喜んでもらえる手紙が、書けたのに ]
 

(192) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 前略、扉のこちら側から


 『 あなたの目には、何が見えていましたか 』

  そう、綴ってくれた、誰かへ。


 

(193) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  ずっと忘れていたことがあった。
  夜の次には朝が来ること。
  太陽の陽を浴びて、星は輝くこと。
  太陽が眠れば、暗い夜が訪れること。

  あなたのような美しい星空色が
  空に瞬き続けていること。

  そんな当たり前のことすら失われて
  私は、空を見ることも忘れていたんだ。

 

(194) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  私の目には、
  美しい空が、見えていたよ。

  朝が来て、昼が来て、夕方が来て、夜が来る
  そんな当たり前の空を見ていた。

  陽を遮るように枝葉を伸ばした緑が
  朝露に濡れ、きらきらと輝く様を見ていた。

 

(195) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  いつしか地面ばかり見るようになっていた
  空の色が変わらなくなったから

  空の色を見なかったふりをして、
  星を飛び出し、いろんな世界を飛び回った
  もちろん太陽がない星だってあったから
  いつしか、空の本当の色を忘れてしまった

 

(196) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  それでも思い出したんだ
  私の世界にも、美しい空があったこと
  それを、今日は思い出すことができた

  扉のこちら側で
  久しぶりに、ひとと話をしたんだ

  美しい空みたいに表情を変える女の子
  夕焼け空が好きだと言った男の子

  そして、あなたからの手紙を受け取って
  私は、思い出すことができたよ

  私は空を、見ることが好きだったということ
  だからあなたの手紙に答えるなら、こうだ

 

(197) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  『 私の目には美しい空が見えていたよ 』

 

(198) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

  だからどうか
  あなたにも美しい空が映っていますように。

  私は扉の向こう側へ、
  また、空を見に行こうと思うよ。


              フーデリア 拝


 

(199) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ それに何かを見る目≠ェないなんて
  私は知るよしもないから。

  だけど、美しい緑色のインクで書いた手紙は
  乾く前のインクが朝露のように
  きらきら、きらきらと輝いた。

  そこには家の名前もなんにも関係ない、
  私だけの名前を、添えて。

 
      ─── そして、いまここにあった
      万年筆やインクとともに、
      跡形もなく、消えていくのだろう。 **]

 

(200) 2022/03/08(Tue) 23時半頃

宝珠 コーラは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 23時半頃


調律師 ミケは、メモを貼った。

2022/03/08(Tue) 23時半頃


【人】 双生児 ホリー

  ─ タルトとくりぃむそぉだ ─

 すごく…すごい

[ くりぃむそぉだの魔力に魂を持っていかれたおかげで
  少女に失礼なことを言われていたなどとは
  まったくこれっぽっちも気が付かなかった>>123

  もっともオタク≠ェ何のことかは知らなかったので
  聞こえたところで憤慨することもなかったけれど ]

(201) 2022/03/09(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

 ぁ…ありがとう ございます

[ 気がつけば目の前に紙が差し出され>>123
  震える手でそれをを受け取りながら
  この時わたしは『恥ずかしくて死にたい』という
  かつてない感覚に身を震わせていた。
  死にたいと思ったことは一度や二度ではないが
  こんな頓死せんばかりに身悶える羞恥に
  苛まされたことなどない。
  ヒトの目に自らの本当の姿を晒したときですら
  こんなに恥ずかしいと思ったことはないのだから。 

  そうやってぷるぽるしていたので、目の前の少女の
  豹変する様>>124になど気づく由もなく…… ]

(202) 2022/03/09(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

 !? これが…これがかの『くりぃむそぉだ』?
 幸福と永遠の象徴≠ニ言われる飲み物?
 じゃ、じゃあもしかして神様への捧げものなのでは?
 わたしなんかが飲んでいいものなの?

 え? ってことはもしかしてあなたって…
 その人形のを依り代に顕界した異国の神様なのでは?

 困ったな…わたし他所の神様への作法とか知らない…

[ でぃあなんとかさんの何気ない一言と
  味わったことのない衝撃的な味が相成って
  それはそれは盛大な勘違いに至るわけだけど
  そのへんの誤解を解いてくれたかはともかくとして
  無事2杯目を戴くに至るわけで  ]

(203) 2022/03/09(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

 名前? ホリーよ。わたしの世界のヒトの言葉で聖
 どうしてそんな名前をつけてくれたのか不思議だけど

 あなたはタルト? いい名前ね。
 初めて聞く名前だけれど、不思議と耳に馴染むわ。
 なんだか甘い雰囲気のある名前。
 その姿にとてもお似合いね。

[ 名を問われれば特に抵抗もなく答える。
  それから少し考えるように手元に視線を落とし ]

(204) 2022/03/09(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

 にせもの≠ニは言ったけど、
  別に悪い意味ではなかったの。
  でもそうね、あまりいい使い方ではなかったね。
  ごめんなさい。

[ 先の問に言い淀んでいた様子を思い出す>>119 ]

 仮初め≠ニ言ったほうが聞こえがいいのかな。
  別に変なことではないと思うの。
  わたしのこの姿だってある意味そういうものだし。
  ヒトだって演じるものでしょう?
  営むために役割を

(205) 2022/03/09(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

  でも結局演じようが装うが
  本質的にはそんなに変わらないんじゃないかな。
  だってそこに本物≠ェいないわけじゃないから。

[ タルトがお人形を指すのか、その中の者を指すのか
  わたしにとっては大きな違いはない。
  今話しているくりぃむそぉだ≠授けてくれた
  この子がタルトなのだから ]

 それに仮初めが仮ではなくなることだってあるのだし。
 わたしもこっちの姿のほうが遥かに長いから
 もう、どっちの姿が本当なのか実感はないの。
  
[ ヒトの世で生きるための術ではあったのだけれど
  あまりの馴染みすぎた。体も、心も、思い出も ]**

(206) 2022/03/09(Wed) 03時頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2022/03/09(Wed) 03時頃


【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[そのお返事に気づいたのは、いつだったのか。

私はもうすっかりこの異質な空間で起こる
不思議なことに馴染んで、
心地良ささえ感じるほどになっていたから
ホリーさんの言う通り、いつしか返ってきたお返事に
過剰に驚くことはせず、大切なものに触れる繊細さで
そっと包み、なんども、なんども読み返した。 ]
 

(207) 2022/03/09(Wed) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


歌うような旋律で言葉を紡いでくださるB様へ

お返事、受け取りました。
ありがとうございます。

過大評価!と顔を覆いたくなりました笑
自己肯定感を上げてくれる、先生みたい。
そんな褒め言葉を、捻くれずに
多少は素直に受け止められるくらいには、
私はたしかに何かを見つけたのでしょうか。

だとすればそれはいくつかの出会いのおかげ。
あなたが言う通りです。
 

(208) 2022/03/09(Wed) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


孤独、というものは、
人の温もりを知っているからこそ
強く感じるものなのかもしれません。

まだ、どろどろとした靄のような気持ちは
私の中から完全に消えた訳ではないと
知っています。
雲一つない快晴になる日が
いつか来るのか、こないのかはわかりません。

それでも、隙間から差し込む光のように
自分ではとっくにわかっていたはずの
"大切なこと"から目を逸らさないように
歩いて行こうと思います。
 

(209) 2022/03/09(Wed) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


あなたからの手紙も、
穏やかで、温かなものを感じます。

見ず知らずの私の未来と幸せを
祈ってくれたあなたにも、
望む未来と幸せがたくさん訪れますように。

私も扉のこちら側から、祈っています。


                井樋 水輝
 

(210) 2022/03/09(Wed) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


追伸
視力の基準値とされている「1.0」という視力は
直径7.5mm、幅1.5mmのランドルト環
(アルファベットの「C」のような図形です)
を5m先で識別できる状態のことを言います。
B、ではなくてちょっと残念!


追伸2
あなたは、カルピスを知っていますか?
食べ物を口にすることができるようなら
ぜひ一度お試しください。

      カルピス布教委員会、ミズキ。**
 

(211) 2022/03/09(Wed) 09時頃

【人】 営利政府 トレイル

* *
 
 [ おれと君はいつから一緒にいるんだろう?
   気がついたときにはもう側にいて、
   なんとなく空気がにてるのかな、
   居心地がよくて。
   大人になってもずっと一緒なんだって
   疑いもしなかった。
   
   おれの友達が ある日倒れた。
   ほんとに倒れる人を見たのはおれ 
   はじめてだった。
   何日も目を覚さない事が怖かった。
   おれは何日も何日も祈った。

   かみさま、どうか 友を助けてください。

   かみさまはちゃんと助けてくれた。
   友達は目を覚ましてくれたんだ。 ]
 

(212) 2022/03/09(Wed) 09時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 [ 目を覚ましてからが大変だった。
   いっぱい痛かったり、
   くるしかったりしたとおもう。
   悲しいこともあったとおもう。
   おれはなにもできなかった、……なにも。

   元気になったら色んなとこに行こう!
   いつも決まって子供を扱うみたいに、
   はいはい、ってあしらうような返事。
   
   君は強い人だった。
   すごい人だった。

   おれの自慢の親友だった。 ]

 
   

(213) 2022/03/09(Wed) 09時半頃

【人】 営利政府 トレイル




  だった ……?




 [ あれ ……あれ、 


     おかしいな、これじゃあまるで もう ]

 

(214) 2022/03/09(Wed) 09時半頃

【人】 営利政府 トレイル



  [  おれはもう 君を信じたから
     裏切られることもないんだ、 ]


   なあ! 雪見に行こう!
   手始めにさ、まずは雪からだ。

   おれらにはこれからいっぱい時間あるだろ?
   バス券とった!


   目を覚ました次にはもう雪景色!いーじゃん!


  [ 苦笑いの君の手を引いて、飛び出した世界は ]

 

(215) 2022/03/09(Wed) 09時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [  勝てない神様 負けない 祈らない ]


   ……そうか、


  おれ、 


  [ 残った手紙、雪が好きかきいてくれたもの。
    思われたいかを問うもの。


    ……おれは、なんて返事をかこうかな、
    それを思い出しながら、

    瞼が、落ちる ]**

(216) 2022/03/09(Wed) 10時頃

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