34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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─ 一週間後 ─
[今日が最後の『パルテール』での勤務日になる。
親しい顧客や、慕ってくれるドール達へも別れの挨拶を済ませ。此処から出る為に荷物(と言っても私物なぞ手に持つこの煙管くらいしか無いが)をまとめて準備も終わらせておいた。
己はあまり支障が無かったとはいえ、窮屈な貞操帯とも今日でサヨウナラだ。
名前を呼ばれ、いつもと同じ調子の。 それでもいつもとは違う意味合いの挨拶をする。]
(6) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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>>5 ご指名、ありがとね! リッキィちゃん……それとも、「ご主人様」とお呼びした方がいいかしら?
これからは貴女だけのドールよ。 末永く、大切にしてね。*
(7) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/22(Thu) 22時半頃
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>>8 じゃあ、今まで通り「リッキィちゃん」と呼ぶわ。 こちらこそ、宜しくね。
[相変わらずの緊張しきった姿はいつも通りで。でも、確かに自分たちの関係は変化したのだ。 『客と従業員』から、『主人と従者』に。
――これからどうなっていくのでしょうね?と感慨深く思っていたのも束の間。手渡されたのは貞操帯の鍵である。]
(13) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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>>9 ……早速のお誘いの合図かしら? 意外と大胆だったのね……お店じゃ恥ずかしいから、2人っきりで……という事?
[流石に笑みが引き攣った物へと変わった。人前で手渡されると気まずい事この上ない。店の従業員は、この鍵の意味を知っているのだから特に。
冗談めかしてそういう匂わせか、と言ってみたが、無論彼女にその様な意図は無く、純粋に排泄の心配をされただけだろう。
確かに、前だけでは無く後ろも戒めるコレが用を足す時に煩わしいのは事実であったが。そういう困難もドール達は知っているのだから、尚更気恥ずかしい。]
(14) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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……冗談よ。 まあ着けっぱなしだと大変なのはそうだから、後で外しておくわね……
[この場で貞操帯を外しても良いというならば、店のお手洗いを借りてさっさと外して行くだろう。そうでないのなら、リッキィ宅に着いてから外すことにした。]
……なんか変な空気になっちゃったけど。気を取り直して……行きましょうか、貴女の家へ。 ご家族の方にもきちんと挨拶しないとね。
[片目を瞑ってから、彼女の手を取る。
従者になって早々主人の手を握るのもどうなのだろうか、いやはぐれず家まで行く為に必要だから。これは正当である。
……言い訳が必要なほど、疚しい行為では、多分無いはず、なのだが。こちらとて『一般的な従者の立ち振る舞い』については初心者なのである。]*
(15) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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─ カコとの対話 ─
>>0:255 ……あら。こんばんは、カコちゃん。 調子の方は、まあ上々ね。 今日は嫌な客が少なくって助かるわあ……
そちらこそ、楽しいお時間は過ごせたかしら?
[接客席外で声を掛けられる事は滅多にないので、少しだけ身構えてしまったが直ぐに警戒を解いた。 『パルテール』では仕事中の私語は厳禁ではあるが、相手がカコならば御主人様(オーナー)もお目溢しをしてくれるだろう。]
(16) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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[とはいえ、あまり長話をする訳にはいかない。軽く今日の感想を聞いて、お開きに……する前に。彼女には伝えておくべきだなと思った。]
実はね、あたし来週に買われる事になったの。 いつも指名してくれる子に。
だから、もうこのお店でお話は出来なくなっちゃうのよね…… ただ、すごく良い子だから。お願いすれば、何かの機会でお話しできるかもしれないけどね。
[ふと、初めて会話したあの日をおもいだす。>>0:258 当時は辿々しかった名前の発音も、今では流暢になり。恐らくはあまり表に出せないのであろう、弱音なども吐き出してくれて。
会話相手としては上等な相手だと思われていたのであれば、(性風俗店なのでそちらの方は失格だが)仕事冥利に尽きるというものだ。]
(17) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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来週まではいるから、もう一度くらいお話しする機会があったなら……その時は宜しくね。
じゃあね、カコちゃん。 良い夜を。
[今宵が最後の会話になるかもしれないけど、その時はその時。人の出会いと別れはいつだって突然なのだ。
リッキィに買い取られた後も、縁があったのならば。今度は新しい主人と共に、カコと会話する事もあるかもしれない。]**
(18) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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─ ジャーディンとの対話 ─
>>1 そう。なら、まあまあって所ね……
[口数が少なく、話し上手とは言い難い彼ではあるが。素直な性格をしている為、感情の機微は分かりやすい。
今日については、程々の日だったと察した。]
(19) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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>>2 親しいというか。まあ、大切なお客様ではあるわね。
あら、そう? 少なくとも自分勝手に身体を求めてくる相手よりは、ずっと良いお客様だと思うけれど……そこは人それぞれ、かしら。
そんなに身構えなくても大丈夫よ。彼女、思っているよりは「普通の女の子」だから。
[想定より渋めの返事である。 どことなく高嶺の花といった雰囲気を纏わせているカコは、ジャーディンには少し圧を感じてしまっていたのかもしれない。
多少なりとも慣れてほしいな、と思いつつ。ジャーディンが、カコとこれからどうなっていくのかは自分にはもう知りようが無いのである。外でこの2人と出会う様な事があれば別だろうが、そもそもそんな未来があるかすらも不明瞭である。
無責任な事は言えないので、最低限の激励だけ贈ることにした。]
(20) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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>>3 え? ……まあ、確かにそうだけど……コツ、ねえ。 あたしの場合、出自がちょ〜っと複雑だから、それで身に付いたものもあるにはあるんだけど……
容姿や年齢も、あると思うのよねえ。そういうお戯れを求めるお客様って、若い子が好きな人が多いから。
話術を磨くとか、嘘のつき方を覚えるとか。情交をなるべく避ける方法自体は色々あるわ。でも貴方にそういうのは向いていない気がするの。まだ、「自分の良さ」を活かして佳い人に買い取って貰える様にする方が、現実的だと思う。
[……本当に、これだから。 容姿は性的奴隷としてあまりにも恵まれすぎているのに、性格の方が不釣り合いすぎる。
このまま店で働き続けるのは、きっと彼には苦痛であろうと思う。できれば、誰か佳い人に買い取って貰えれば、だなんて。らしくもない事を考えてしまっていた。
生きにくそうにしている彼を見ていると、あれこれ構ってしまいたくなるのだが。所詮、自分も同じ身分の……それも、来週には此処から離れゆく者なのである。]
(21) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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それでも望むなら。隙間時間に色々と教えてあげる事は出来るんだけど……
あたし、来週で此処からいなくなるの。 買って頂くことになったわ。
[ジャーディンへ、来週には居なくなる事を告げる。
……彼とは、自分がやや一方的に世話を焼いてしまっている、という仲だと思っていたから。これで何を思われるかは分からなかったけれど。]*
(22) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 01時頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 09時半頃
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>>43>>44 気にしないで。 誰にだって失敗はあるものよ。
[諸々を済ませた後、手を繋いで『新しい家』への道を行く。どうやら手を繋ぐ行為はセーフであるらしい。
安堵したのも束の間、途中でなんども転びそうになる彼女を、その都度フォローするのにもちょうど良かったので。次からも積極的に手は繋いでおこうそうしよう。無論、なるべく家族や知人のいる場では控える事にするが。
むやみやたらと主人と距離の近い従者、それも異性となると。周囲から余計なこと誤解を招きかねない。『従者』という立場になれはしたが、前までの肩書きは『奴隷』である。
人によって『奴隷』に対する扱いは千差万別。当人達が気にしなくても、周囲が気にする事だってあるだろう。程よい距離感を保つべきだろうな、と思案した。
……初動で「手を繋いで歩く」をしている時点で距離感を測れていないとも思ったが、気にしないでおこう。]
(64) 2024/02/23(Fri) 13時半頃
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[>>45 辿り着いたのは、『パルテール』からはそれ程遠くない位置にある建物だった。
リッキィが養女であること、義父が魔法使いで現在は学生である事>>0:37>>0:38>>0:40は聞き及んでいたが。それ以外……彼女の今の家族構成や、家の外観などはどれだけ話してもらえていただろうか。]
立派なお家。 今日から、あたしも此処に住むのね……ちょっとドキドキしてきちゃった。
ねえ、お家の中を案内してくださる?
[まずは、これから世話になる家を知る事にしよう。一通りの紹介が終われば一度自室に戻って諸用を済ませた後、リッキィの元へ向かうだろう。]*
(*0) 2024/02/23(Fri) 13時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 13時半頃
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>>84>>85>>86 [今はまだ、お互いに店での姿しか知らないけれど。
ゆっくりと、知っていければいいなと思う。
選ばれたというなら、 選んでもらえたのなら、 それに見合うだけのものを与えよう。]
(*3) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>*1 そういえば養女でしたっけ。 うふふ、目に浮かぶようだわ。
ええ、ご主人様。よろしくね?
[洋館にしては小規模な、しかし『パルテール』の店内よりはずっと広い屋内を見て回る。
最初に案内されたのは、この屋敷で1番大きな部屋……蔵書室であった。]
まあすごいお部屋…… これ、全部が魔術についての本かしら……?
…………物語もいくつかあるのね。占術についての本も。あたしもここの蔵書をお借りする事はできるかしら。
[これでも元々は魔術士の端くれである。我流かつ本当に魔法が身につくのか、よく分からない修行ばかりしてきたが。こうも沢山の『魔法』の本があると、探究心が疼いてくるというものだ。]
(*4) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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[蔵書室を後にして他の部屋を巡る。食堂、浴室、お手洗い、庭などなど。流石に個人の部屋に押し入ったりはしなかったが、おおよその住人についても把握した。
厨房にいた使用人や、庭師の方にも挨拶をすませ。今は外出中の養父や彼の従者達へは戻り次第声がけをする事にして。
最後に案内されたのは、新しい使用人の部屋……つまりは自室である。 暫く使っていない客間をひとつ開放したとの事で、中には一通りの生活用品が揃っていた。
中で身支度をしていいと言われたので、一人部屋に残る。]
(『パルテール』の時もそれなりに良い部屋だったけれど、流石にそれ以上ね。)
[自然と吐息が溢れる。自分の人生で1番、よい待遇をされている瞬間かもしれない。
掴んだ幸運は離さないようにしようと、心新たに意気込んだ。]
(*5) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>*2 [身支度といっても特に改めて大きく手直すような事もないので、必要ないものだけを部屋に残してリッキィと合流する。
──雇用契約。 そうか、そういう事になるのか。今までは自由業と強制された仕事しかしてこなかったから。こういう形式ばったかたちは初めてである。
……契約書自体は、幾度となく(意味を持たないとしても)使ってきたから目を通した事も記載方法も知っているが。]
ありがとね、リッキィちゃん。 ……随分としっかりとした職場じゃない。制服は、お部屋のクローゼットにあったやつね?了解よ。
個人で使えるお給料とか、休日まであるのね。お店では休日なんてほとんどなかったから、新鮮だわあ……
[『パルテール』の従業員に決まった休みの日は殆どない。体調不良の際など、休暇が無いわけではなかったが。客の要望があれば休憩中でもすぐに接客に向かわねばならない。
個人的な給料などもあるようなので、個人的に必要な物は徐々に買い揃えていこうと決めた。]*
(*6) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>40>>41 そちらこそ、素敵な夜を過ごせたのなら。 接客冥利に尽きるわあ。
[飲料を運んだ際に少しだけ様子は伺えたが。ジャーディンと過ごす時は、彼女にとって悪くはなさそうだと思っていたので。カコからの返答に改めて喜色を滲ませる。]
(95) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>42>>46 ええ、とっても……名残惜しいわ。 貴女と過ごす時間は、とても楽しかった。
……門出を祝ってくれてありがとう。 そうね、またの機会。 あるとしたら次は、あたしの新しい「ご主人様」と一緒に会えるといいわね。
[微笑むカコに、こちらも笑顔で応答する。名残惜しいのも楽しかったのも事実。 それに、新しいご主人様……リッキィが、この店の什器を気に入っている事も知っていたから>>0:195きっと出会えれば良い友人になれるだろう、とも思っていた。実現できるかはさておき。
その夜は其処で、彼女と別れた>>18]
(96) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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─ 回想・いつかの日のカコと ─ >>47 [いつの日だったか。珍しく酒気を帯びて現れた彼女に指名された事があった。店内でのアルコールは、騒動の元になるからと御主人様(オーナー)は禁じていたが、カコなら節度を保ったままであろう。
幾度か指名されるうちに、御主人様(オーナー)がカコを信頼する理由はよく分かった。自分の前では多少なりとも崩した姿も見せるが、如何なる時でも品位を落とす事はなく、誰に対しても公平に接してくれる。この若さで貿易商の主をやっていける器を持つ人物なのだ。]
(97) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>48>>49 此処に来てからは飲まなくなったけど、まあ嗜む程度には。
……あたしの昔話? 別にいいけれど、そんなに面白くは無いわよ〜?
[兄弟弟子たちと過ごしていた時は、良い契約ができた時などは酒盛りをしたものだ。無論、上等な物などではなく安酒で。彼らに付き合って飲んでいるうちに、悪酔いしない飲み方なども覚えていった。少なくとも溺れない程度には強い自負はある。
しっかりしているとはいえ、やはり酔いが回っているのだろう。自身の身の上に興味を持たれたのは意外であったが、大切なお客様の要望を無碍には出来ない。眠そうにも見えるカコへ。静かに、優しく語りかける様に話す事にした。]*
(98) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>*7 それは……そうでしょうねえ。
[なんだかんだと言いつつも、養父との仲は良好なようである。蔵書を褒められて誇らしげな姿に、彼女が「父」から愛されて育った事が伝わってくるようだ。
……何歳の時に引き取られたのか。元の家族の事はどう思っているのか。>>0:37>>0:38その辺りの話は店の方でしてくれていただろうか。]
(*12) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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>>*8>>*9 なるほど、お義父様は研究もなさっているのね……とっても立派なお方なのでしょうね。今から緊張しちゃうわ。
[実際に出会っても緊張よりは興味の方が勝りそうだが。自分の師とは別の、魔術士。我が師とも違うその人は、どのような教えを説いてきたのだろう。
ただこの段階でも分かるのは、とても良い師匠だろうということ。魔術の話をする彼女は、いつだって煌めいているから。本当に『魔法』が大好きなのだろうし、そう育てた義父の教育の賜物であろう。]
ありがとう、ではお休みの日には遠慮なく読ませていただくわ。
まあ、あたしなら大丈夫よ。直接の主人は貴女だけど、お義父様のお話を聞く事だって、大切よ。
[蔵書は自由に読んでいいとの事。休日の楽しみが一つ増えた瞬間である。
……仮に、義父に捕まったとしても自分ならある程度までは大丈夫……のはず。実際に会わないと分からないけれど。]
(*13) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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>>*10>>*11 ……しっかりしたお義父様ね、本当に。 過不足はないわ、ありがとう。
お休みが無いわけでは無かったのだけどね。立場的に自由時間は少なかったから。
[文字の読み書きは師から一通り教わっていたので、問題はない。契約書を前に、何故か雇用主の方が不安そうにしているというのも少し可笑しなはなし。
ダーラは丁寧に奴隷を扱う女性であった。しっかりと休息を取らせる時は取らせてくれはする。ただ、業務の都合上あまりドール達に融通を利かせはしなかったが。
契約書にサインをし、ひと段落ついた。 ……丁寧には綴ったが、少々筆圧が強く癖のある字である事は否めない。]
そうねえ。お義父様を待っている間、さっそく本をお借りしようかしら。 貴女のオススメを、教えてくれる?*
(*14) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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>>57 ああ、『普通』ってそういう意味じゃあないわよ。 貴方が思っているよりはずっと、親しみやすい方だっていう事。
……あたしもちょっと『普通』ではないからね。 そこまで気を張りすぎなくても大丈夫。
[『普通』の意味を問われてしまったので訂正しておく。
ジャーディンの経歴は少しだけ耳にした事があった。ずっと奴隷として生きてきた彼にとって『普通』とは難しい概念なのだろうか、なんて。おおよそ『普通』とは言い難い経歴の己が思うのも妙な話である。]
(102) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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>>58>>59 [伝授したコツ、については難しそうな顔をしていた。それはそうであろう。一朝一夕で身につく物ではないし、これ以上を授ける事も出来ない。
己が去る事を告げれば、主人はいい人そうかと問われたので返答する。]
ええ、とても。 優しくて、可愛い子よ。 あたしには勿体無いくらいに、ね。
[寂しそうに、だけども精一杯に己の門出を祝ってくれる姿にどうしようもない気持ちが込み上げてきて。]
(103) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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ジャーディンちゃん。ちょっとごめんね……今から少し触れるわ。
[先に了承を取ってから、彼の額に触れる。そして、手にした煙管で印を結んだ。]
……幸運のおまじないよ。 あたし、元は魔法使いだったからね。効果は保証するわ。
貴方にも、これから良い事が起こりますように。
[店では魔法を禁じられ、魔力も封じられるという事はジャーディンも知っているだろうから。気休めの励ましだと受け取られるだろうか。
それでも、だ。少しでいいから、気持ちが楽になってくれればいいと。そう思って『魔法』をかけておいた。
己も、この不器用な青年の幸福を願っていたから。
そうして彼と別れた。]**
(104) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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─回想・店でカコに告げた事─ [店を去る少し前。カコとは二度ほど接する機会があった。
いつもより早めに接客を切り上げられた日>>60は、席を去る前にジャーディンへ何か事付けているのが聞こえたから。]
ジャーディンちゃんが気になるの? ……もしも、があったなら。 優しくしてあげてね。
[そう頼んでおいた。
最後に接した日は>>78暖かい門出の言葉を頂いたので。恭しくお辞儀をして、別れた。]**
(105) 2024/02/24(Sat) 00時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 00時半頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 14時半頃
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>>*8 [リッキィが元家族について語るとき、普段『魔術』に対して見せるような熱意はどこかへと去ってゆき。少しなんとも言えないような表情になっていた事を、思い出した。
……あまり触れられたくない話題なのかもしれない。語りたくない事に踏み込むのは、よろしくない事であるので。店の方でもそれ以上その話題について触れることはなかった。]
(*19) 2024/02/24(Sat) 19時半頃
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>>*16>>*17 あらあら。 随分と可愛らしい所もあるのね。 お会いするのが楽しみだわ。
……そうね、彼の語る『魔術』のお話にも、興味があるしね。
[彼女の表情からも、語り口からも。養父への愛情が伝わってくるかのよう。今や彼女にとっての『本当の家族』は、こちらの魔術研究者である養父のいるこの家なのだろう。
それでよいのだ、と思った。 血の繋がりなんてなくたって。幸福で温かなものをくれる、安らげるそこが『家庭』なのだから。
……さて、自分の方はどうだっただろうか。 …………自分も、彼女の『家族』の一員として、相応しくあれるだろうか。]
(*20) 2024/02/24(Sat) 19時半頃
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>>*18 ありがとうね。 では、まずはその本から読んでみることにしましょうか。
[『パルテール』時代の話も少し口に出しつつ。彼女からおすすめされた『睡眠の魔術本』を受け取る。
……小柄な彼女が、高い梯子を登って本を差し出す様子は少々危ないのではないか、と危惧したが。普段から慣れた所作はそういった危うさは一切なかった。 それだけ、日常の動作として染み付いているのだろう。
受け取った本を手に、隣の小部屋へ移動し。机を挟んで向かい合わせになる。彼女も、何冊か自分で読む用の本(あるいは、次に己へおすすめしたい本)を持ってきている。
試しに数ページめくってみたが、かなり興味深い事が書いてあるのが伺えたので、これはつい読み耽ってしまいそうだなと思った。]
(*21) 2024/02/24(Sat) 19時半頃
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……本を読んじゃうと、会話よりそちらの没頭しちゃいそうだから。
せっかくだし今お話しましょうか? あたしの、昔話。
[読書に耽るのも悪くはないが、まずは。 新しい『ご主人様』に聞いてほしいと思ったから。
少し長い話をすることにした。]**
(*22) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 20時頃
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−とある男の昔話−
生まれた場所は、ここよりもっと遠い場所。 多分、東方の地の、どこかの路地裏。
物心ついた時から親なんていなくって、手元にあったのはこの煙管だけ。 どうして煙管なんて持っているのかなんて分からないけれど。多分、母親だった人があたしに持たせておいたのでしょうね。子供に煙管、だなんて。それも、ピカピカの新品。 形見のつもりなんだか、路銀のつもりだったのかどうだか。
その頃は毎日ゴミを漁ったり、モノを盗んだりして過ごしていたわね。まあ当然、子供一人で生きていくなんてことはできないから。あっという間に力尽きちゃって。ボロボロの状態で道端にへたりこんじゃって。「もうすぐ死ぬのかな」とか思っていたわ。
……そんな時に、『師』と出会ったの。
(149) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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『師』は、如何にも仙人みたいな見た目のおじいちゃんでね。
あたしを見つけるなり「君には選ばれた者の後光がさしておる」とかなんとか言われちゃって。手を差し出してくれた。変な人だな、と思ったけれど。死にかけの状況で他にどうする事も出来なかったから。迷わずその手を取ったわね。
そうそう、『煙』って名前も『師』から頂いたものなの。煙管を持っていたから、『煙』。単純でしょ? 『師』曰く、この煙管はあたしにとっての幸運の護りだから、大切にしなさいって意味で付けてくれたらしいけどね。
それからは。『師』の元で立派な『魔道士』になるべく、修行に励むことになったの。
(150) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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……ていっても、『師』が本当に正規の『魔道士』だったかなんて、今でも分からないわ。
それっぽい道具と、それっぽい術書を用意して。意味の分からない修行メニューをこなす日々だったわね。 修行の内容?……まあ滝行とか、行脚とか、断食とか。その時で色々よ。 おかげで読み書きには不自由はしていないし、生活の知恵とか、一通りの家事なんかは出来るようにはなったけど。
あたしの他にも、弟子たちは沢山いたわ。年齢は様々だったけど、男しか居なかったわね。 なんでも『師』曰く「煩悩、とくに女に対する欲望は、魔道において邪道である。純潔を守ってこそ、真なる魔道士の証拠」だそうだけど……まあ、ただの方便だったのでしょう。
『師』は生まれてこの方、女性と縁が無かったみたいだったから。弟子たちにも『同じ事』を強要していただけっぽかったからね。
(151) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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数年過ぎて、あたしは『師』から『免許皆伝の証』を頂いたわ。それが、いま身についけているこの色眼鏡ね。『師』曰く、「物事の真髄を見通すことの出来る魔力の籠もった色眼鏡」らしいけれど…… 実際ちゃんと見えてるのかって? ……それは、ナイショ。
そうしてまあ、『師』から認められたあと……だけど。弟子たちは独立とかはしないで、ずっと師匠の元にいたわね。あたしもだったけど。 「一人前になったからといって、慢心はいかぬ。修行を怠るな」って言われてたから、怪しい修行を続けつつ。
身につけた『魔術』で外に出稼ぎにいく『免許皆伝』の弟子達が何人か、って感じだったわね。
彼らが外で何をしてたのかって?……さあ?興味なかったから知らないわ。まあ、碌な事はしていなかったということだけは、確か。
(152) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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で、それからまた数年後…… 『師』は病に倒れて亡くなったわ。
残った弟子たちは各々悲しんだり、慌てたり。まあ当然ね。『師』の導きなくしての生き方なんて知らない人がほとんどだったから。
そこに、さっき述べた『出稼ぎに行っていた、先に免許皆伝を貰った弟子たち』が音頭を取り始めて。 「もう師はこの世には居ないのだ。これからは、我らで師の教えを広めようぞ」って言い出して。
……反対する理由もなかったし、そのまま乗っかったわ。彼らに。
『師』は性欲を禁じてはいたけれど、物欲……特に金銭欲を禁じることはしていなかったのよね。多分だけど、先に出稼ぎに行っていた兄弟子たちの行為を咎めなかったのも、それが理由じゃないかしら?
(153) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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兄弟弟子たちみんなで、協力して商売をしていった……って言うと聞こえはいいけれど。実際はほぼほぼ詐欺集団だったわねえ。 『師』の教えを元にした教本を売ったり、ちょっとしたおまじないや占いで路銀稼ぎ……まではまあ、って感じだったけど。その辺の中古品店で買った壺とか置物に『魔法』をかけて、それを『お守り』にして売ったりとか。 悩んでる人たちに『奇跡を見せてあげる!』とかなんとか言って、妙ちきりんな儀式を行ったりとか。 まあ、色々。
……本物の『魔法』が使えるんじゃなかったのかって? それがねえ、あたしたちが当時拠点にしていた場所って、あまり『魔法』についての研究が進んでない土地だったのよねえ。『師』はあんまり積極的に『魔術の実践訓練』みたいな事をしなかったから。ぶっちゃけ弟子の半数くらいは自分が本当に『魔道士』だなんて思っていなかったんじゃないかしら。
一応、それっぽい事が出来てた子も何人かはいたけれど……そういう子たちは、いつの間にか本当に外から来た人に見初められて、いつの間にか遠くへ行ってしまったみたいね。
(154) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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あたしは『魔道』の中で占術……特に『灰占』ってヤツが得意だったから、それが主の収入源だったわねえ。他にも、兄弟弟子の商売の手伝いをしたり。お客様と色々『お話』したり……これは今でも役に立つ技術になったわね。
で、まあ。 『本物の魔道士にはなれなかった弟子たち』が色々と悪事に手を染めていった結果。流石に怪しいぞって住人たちにバレちゃってねえ。危なくなったら拠点を変えて逃げて、を繰り返して。 最終的には多くの『お客様だった人たち』から告発があって、全員御縄になっちゃった。
警吏もそんな品の良い土地じゃなかったから、そのまま牢屋どころか奴隷屋にぶち込まれちゃって。……所持品を奪われたりもしたけど、あたしはこの煙管と色眼鏡はなんとか死守したわね。 長年の相棒と、一応『師』の形見だから。
(155) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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で、その後は。 たまたまやってきた御主人様(オーナー)が、あたしを買い取って。それで『パルテール』のドールになったってワケ。
……え?東方と此処じゃあ距離が遠すぎないか、ですって? どうも行脚と夜逃げを繰り返しているうちに、この街の近くまで移動しちゃってたみたいなのよね。まあ、あたし達が売られていた奴隷屋が、ここからどれだけ離れた場所にあるかなんて、知らないけど。
……こんな所かしら。 さほど面白くもない、ただ流されるままに生きてきた、『魔法使い崩れ』の男の話よ。**
(156) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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>>*25 ……おしまい。 じゃあ、読書の続きに戻ろうかしら……
[長い長い昔話を、新しいご主人様はどう思っただろうか。感想があれば、それを聴いてから読書へ向き直っただろう。]*
(*26) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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>>98 ……おしまい。 長話に付き合ってもらって、ありがとうね。カコちゃん。
[ここまで長い話だとは思っていなかったかもしれない。眠そうにしていた彼女が最後まで聴いていたかどうかは、分からない。]*
(157) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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>>*23>>*24 了解。頭に入れておくわ。
そうね、睡眠の魔術は実践出来れば便利そうね……お部屋に戻ったときにでも、試してみようかしら。
[リッキィの養父について、また一つ学びを得た。接する際には気をつけるようにしよう。
……睡眠の魔術の実践について、は。試すだけ試してみてもいいだろう。]*
(*27) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 21時半頃
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>>*28>>*29 [リッキィは己の話をきちんと聴いてくれていたようだった。
大好きな物事にはいつも真摯に取り組む彼女が、同じように自分の話に耳を傾けている。
――その、真っ直ぐ真剣にこちらを見つめてくれる姿が、美しいと思った。
……なんて。直接言ったら変な顔をされてしまいそうだけど。]
(*32) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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貴女にとって、興味深い話であったのなら。 よかったわ。
[そうとだけ告げる。まさか見惚れていただなんて、思うまい。]
>>*30 何がしたい、ねえ……あんまり考えてなかったわ。「その日を生きられればそれでいい」って思っていたから。
でも、そうねえ……せっかくなら。ここでもっと魔法の勉強をしてみようかしら。『師』とは違う知識に触れられる機会を得られたわけだし。お店じゃあろくすっぽ修行もしてなかったからねえ。
ありがとうね。じゃあ、困ったことがあれば遠慮なく。
[まだ着いたばかりだというのに、幾度なく感謝の言葉を述べている気がする。これから、なんて。そういえば一度も考えたことが無かったなと思って。
ここで彼女達と過ごしていくうちに、少しずつ「これから自分はどうなりたいのか」を考えてみることにした。]
(*33) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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>>*31 [夜も更けてきて。ようやく帰ってきた、リッキィの養父の開口一番に笑いそうになるのをこらえながら改めて挨拶を済ませる。
「義娘さんのそんな姿を見るのは、楽しいから大丈夫ですよ」……という言葉は飲み込んでおいた。
その後は。夕食や湯浴み等を済ませて自室へ向かう。 明日からは本格的に、リッキィの従者としての日々が始まる。少々気分が高揚していて、寝付くのに時間がかかりそうだったから。さっそく「睡眠の魔術」を実践しながら床に就く。
これからどうしたいか。そうだ、最初の給料を貰ったら、まずは占術道具を見に行こう。買える値段であれば買うし、足が出そうなら次の機会にして。
……ああでも、それよりもまずは、]**
(*34) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[決意を新たにさせられて、迎えた朝。
睡眠の魔術の効力かどうかは謎ではあるが、よく眠れたと思う。自室でできる身支度をある程度済ませてから、共用の洗面所で顔を洗う。途中ですれ違った使用人の方にも挨拶は忘れない。
さて、自分が行うべき最初の『従者としての業務』はなんだろうか……と思案しながら自室で待機していると、ドアをノックする音。
さっそくお呼びがかかったのかしらと開けてみれば、そこにいるのは養父で。「おはようございます」と恭しく挨拶したのもつかの間。
「義娘がまだ眠っているので起こしてほしい」>>*37 との言付けをされた。
……どうやら、あたしの最初の業務は。お寝坊さんなご主人様を起こす事に決まったらしい。]
(*38) 2024/02/24(Sat) 23時半頃
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おはようございます、お嬢様。 お目覚めでしょうか?
[まずは彼女の部屋をノックして、外から呼びかけてみる。他の使用人に聞こえるかもしれないので、普段の砕けた口調ではなく、丁寧な口調で。
…………しばらく待ったが、反応はない。
これは、直接部屋に入って起こすべきか。 従者(しかも元奴隷)の身分で異性の年若い主人の寝室へ入るというのは、少々憚られるとは思ったが。これも養父から頼まれたので致し方なし。]
リッキィお嬢様、失礼しますよ……っと。
[一言断ってから寝室へと入る。 すやすやと、安らかに眠っている彼女へ声をかけて起こす。 ……起こされたときの顔を、自分は忘れることはしないだろう。]*
(*39) 2024/02/24(Sat) 23時半頃
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>>*41 はい、おはようリッキィちゃん。 お義父様が心配していたわよ。
今日は学校がお休みだって、聞かされたから。その辺は大丈夫でしょうけれど……気をつけるようにね。
[目が覚めた彼女を確認し、身支度があるだろうから一旦部屋を出て待つ。 その後、部屋から出てきたリッキィと共に朝食の席へ。
朝ご飯も済ませたら、さあ今日は何をするのだろうか。主人の言葉を待つことにしよう。 従者としての一日は、まだ始まったばかりである。]**
(*42) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 01時頃
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>>*43 [寝坊の理由を聞き、「貴女らしいわ」と一言。
朝食の席は、時間帯が合わない以外では使用人達も一緒に、が許されていたため。遠慮なくご相伴に預かる。
しっかりめの朝ご飯を食べる姿が、義親子ともにそっくりで微笑ましくなる。]
(そういえば『師』も「朝食は1番大切な食事」だって言っていたっけ)
[弟子時代はここまでの量こそなかったものの、出来る限り豪勢にと持ち回りで朝食を作っていたのだった。懐かしい。]
(*46) 2024/02/25(Sun) 09時半頃
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>>*44 どちらでも大丈夫よ。 今、必要だと思う方を優先で。
[与えられた業務は、市街での触媒探しか、森で薬草摘みか。基本は彼女の魔術勉強の補佐が主だった仕事になりそうだ。
……それと、スケジュール管理も。没頭すると寝食を忘れてしまう方だとの事なので、養父からは朝食の席を立つ際に念入りに頼まれてしまった。]
市街に行くのだったら、街の案内もお願いしたいかしら。あたし、この辺りを歩いた事はほとんどないからね。
[屋敷へ向かいがてら近場の建物を見たりはしたが、あの時はリッキィ宅を覚える事が最優先だったので、街の店屋の位置などはほとんど知らない。いつか常連達が教えてくれた様々な店にも興味はあったし……雇用契約には休日の外出は認められていた。 それ以外にも、おつかいとして一人で買い物をする時だってあるだろうから。近所の店屋を知っておきたかった。]*
(*47) 2024/02/25(Sun) 09時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 10時頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 20時半頃
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>>*49 [彼女に対するイメージを問われれば。「いつでも好きな事に真っ直ぐで、おっちょこちょいだけど優しい可愛い子」と答えただろう。
……正直に告げればきっとまた赤くなってしまうかもだけど。
「照れなくてもいいのに、好ましいって意味よ。」と付け加えれば、更にその頬は赤みを増したりするのだろうか。]
(*58) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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>>*50 触媒探しね。じゃあ、そちらにしましょうか。 ご主人さまの言う通りに。
そうそう、街に来てからはずーっとお店の中だったからね……お客様から外の話は聞けても、直接行く事はできなかったから。
案内してくれるなら、どこでも大歓迎よ。貴方の行きつけのお店とかも知りたいし……少し贅沢を言わせてもらうなら。
前にお客さんが教えてくれた、ビスケットの美味しいお店と、占術の道具が売っているお店に行きたいわ。 ……でもこの辺には東方式の用具はあるのかしら……ま、無いなら無いで代用品でもいいわ。
[彼女と街を散策するのは、それだけできっと楽しいだろうから。どんなお店を紹介されたって構わないだろう。
しいていえば休日になったら、久しぶりに占術に興じたくなったのと。かつての顧客が教えてくれた店々を巡ってみたい、という気持ちがあった。]
(*59) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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[これは余談であるが。 >>0:128>>0:154「マリー・ビスキュイ」というお店を教えてくれた元常連は、妻子持ちの男性である。 ……無論、性的奉仕を求めてではなく『会話相手』としての常連である。
なんでも、職場の同僚に「癒される店を教えてほしい」と頼んだら『パルテール』を紹介されてしまったとか。「思ってたのと違う」といった表情で怯え切っていた上に、やってきたドールが長身の怪しい男だったので、可哀想なほど震えていたのをよく覚えている。
いざ席に座れば、仕事の愚痴や家族の話などで会話が弾み、良い常連さんになってくれた。
……彼の家の側にある店で、よくそこで買い物をすると言っていたから。運が良ければ会えるかもしれない。]*
(*60) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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