18 星間回遊オテル・デカダン
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ありがとうございます。 ふふふ、やはり勝手を知っている者がいるとやりやすい。
[我々の庭も同然、と喉の奥で笑う。]
危険因子を消した後は…… 邪魔になりそうな乗客から片付けてしまいましょう。 ロバートとかいう、あの獣も噛みつかれそうで嫌なのですよね。 まあ、それはまたいずれ……
(*24) 2022/05/04(Wed) 16時半頃
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― 廊下 ―
[巨大な横顔……のように見える大きな石像が立ち並ぶ通路に差し掛かり、像のひとつを見物していたところに、端末に通知が届く。先程大食堂で会ったデザイナーからのもの>>96だ。]
ほう、あのカジノも彼の仕事なのですね。 後でまた見に行ってみましょう。 それから……おや。
[マップに印のある、エフが内装を手掛けた箇所を確認して。通路の先にある大きな扉に目を向ける。]
こちらの劇場もですか。 何か催し物は……この時間はないようですね。
[内装を見るなら寧ろちょうどいいかもしれない。 アルクビエレはそのまま、横顔像達の間を抜けて劇場の中に入っていった。]
(101) 2022/05/04(Wed) 21時頃
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― 劇場 ―
[劇場に入ってまず目に入るのは、最奥の円形の舞台。 それを囲むように天鵞絨張りの客席が扇状に広がっている。 高い天井は3フロアがぶち抜きになっており、各階にも客席と入り口があるようだった。勿論と言うべきか、柱にも手すりにも精緻な装飾がこれでもかと彫り込まれ、ある種の執念すら感じさせた。 勿論、地下軌道>>0:3と称されるデザイナーの手腕とこだわりによる傑作である。]
これだけ天井が高ければ、 あのカードが使えるかもしれませんね。
[ドーム状の天井を見上げて呟く。 懐に入れたままの、銀のケースに入った美しいカード>>0:67。 今は特に、星を流して祝うようなこともないのだが。 寧ろ船内は妙な放送でざわついていたし、その後の薬剤散布の放送で落ち着いてきたとはいえ、逆に言えばそれまでは、危険生物が侵入していないことを祈るしかないということでもある。
けれど、それも明朝の薬剤散布が済めば、 元の喧騒が戻ることだろう。]
(103) 2022/05/04(Wed) 21時頃
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[劇場の中は、客席で寝こけている客が数人いる程度。 演目のない今は、舞台の上に置かれた楽器――ピアノという古い楽器を苦労して復元したもので、とても値段がつけられないものであるらしい――がポロンポロンと自動演奏で奏でられていた。]
……ここは静かですね。
[目を閉じる。 厚い防音扉は外の喧騒を遠ざけ、劇場という性質上、アナウンスの類も最低限に絞られているようだった。ピアノの音だけが流れている。
閉じた瞼の裏に、たくさんの顔が浮かぶ。 口々に自分を呼ぶ声と、伸ばされる手。 そのひとつひとつに微笑んで、手を振り返す。 日が昇るたび、日が沈むたび。
疲れを自覚することはないが、たまには。 こういった静かな場所に来ることもある。]
(104) 2022/05/04(Wed) 21時頃
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[しばらくそうしてから、するすると劇場を出ていく。 気分転換が済めば、また仕事に戻るのだ。 《銀光教団》教祖としての、 "誰かに手を差し伸べる"仕事に。*]
(105) 2022/05/04(Wed) 21時頃
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― ショッピングモール ―
おや、エフ。
[やはりもう一度見ておこう、とカジノへ向かう道すがら。 噴水広場を通りがかるとデザイナーのエフ(なんだかこざっぱりとしている)が元々よいとは言えない人相を更に悪くして、何やらスタッフに指示を出している。]
……まあ。これはひどい。 こういったものの修理も担当なさっているのですね。
[カモフラージュがかかる前に、折れた女神像を目撃してしまった。お気の毒に、という目をエフに向けて]
あなたのようなスタッフがいるからこそ、 我々はこの船の旅を楽しむことができます。 今日は特にトラブルが多いようで…… エフもご苦労されますね。
[お疲れ様です、と微笑んで、そのままするする去っていく。力仕事とかは向いていないので、救いの手は差し伸べられなかった。]
(116) 2022/05/04(Wed) 23時頃
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― カジノ ―
[古今東西、あらゆる遊戯を集めた『オテル・デカダン』のカジノは広い。 古式ゆかしく切られるカード。 やかましく吐き出される銀玉。 それらの間を長身が横切っていく。 淡く光る髪の軌跡を僅かに残しながら。]
(121) 2022/05/04(Wed) 23時半頃
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[ゆっくりと視線を巡らせる。 先程大食堂で別れたPJとロバートが、黒髪の女性と話している。相手の女性は、乗船した港で見かけたような気もした。]
おや、あれはジェルマンですね。
[バルコニーを見上げると、ジェルマンがかわいらしい乗客達に囲まれている。 少女、と言って差し支えない年齢に見える二人も、やはり港で見たような。しかし、周囲に保護者らしい乗客は見当たらない。 商談の最中なら邪魔をしない方がよいだろうか、とも思ったが。年端も行かぬ子供が保護者も連れずに、というのはやはり気になり、バルコニーへ続く階段へ足をかける。
少女が崩れ落ちた>>120のは、その時だった。]
(123) 2022/05/05(Thu) 00時頃
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!!
[白い顔をさらに白くして、警戒も何もなく階段を上がっていく。駆け上がりたいところだがそんな瞬発力はないため、着いた頃には彼女の症状は落ち着いていたかもしれない。]
大丈夫ですか? ジェルマン、一体彼女に何が……?
[心配そうに眉を下げて、少女と、その傍に膝をつくジェルマンに声をかけた。]
(124) 2022/05/05(Thu) 00時頃
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― カジノ・バルコニー ―
[ジェルマンと言葉を交わす間に、いくらか少女の様子>>127>>130は落ち着いてきたように見える。安堵の息を吐いて、ジェルマンの後ろから顔を出すようにした。]
わたくしは《銀光教団》の長、アルクビエレと申します。 落ち着かれたようで、ひとまずはよかった。
[少女の閉じた目をじっと見る。 表情から苦痛のほどを読み取ろうとするかのように。]
ジェルマンとは先程知り合ったばかりですが、 わたくしもとてもよくしていただきました。
[よい方だと思いますよ、と。 "お墨付き"になるのかどうか、そんなことを言った。]
(133) 2022/05/05(Thu) 00時半頃
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[棘のある視線も言葉も慣れたもの。不審な集団と扱われることも、場所によってはよくあることだ。 ので、もう一人の、気の強そうな少女>>136にはいつもの穏やかな微笑みを向ける。]
貧しい方々だけ、というわけではありませんが。 救いを求めるならばどなたにでも、 手を差し伸べるのが我々です。
[そうして、まだ立ち上がれない様子の少女――サラ、と呼ばれていたか――に一度視線を置いて、また吊り目の少女に。]
お友達の方……でよろしいようですね。 きっとご不安でしょうから、 そういった方が近くにいてよかった。 あなたはしっかりしたお嬢さんでいらっしゃるようですし。
[医療アンドロイドは、そうですね、飛べる方の方が早く呼べると思います。]
(140) 2022/05/05(Thu) 01時半頃
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[自らの教団がどういうところか>>138、と聞かれて。 少し背筋を伸ばし、胸に手を当てて口を開く。ゆっくりと、噛んで含めるように。]
《銀光教団》はどなたでも受け入れます。 どんな出自であろうとも、過去に何があろうとも。 "救われたい"という願いさえあれば、 誰にでも救われる権利がある。
我々はそう信じ、そのために活動しています。
[そうであるからこそ。 その笑顔に滲む諦念を、見過ごすことができない。]
(141) 2022/05/05(Thu) 01時半頃
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[ジェルマンが二人の護衛につくらしいと聞いて、おや、と彼を見る。]
そうなのですか? それは安心ですね。 ジェルマンは色々と道具をお持ちですし、 きっと頼りになることでしょう。
[そうですよね、とジェルマンに微笑みかけてから、またサラへ顔を向ける。]
……サラ、とお呼びしてよいでしょうか。 もし、ご興味があれば。 体調のよろしい時に、声をかけていただければ。
[医療用アンドロイドが到着したなら、少し後ろに下がる。手が足りないようなら貸すが、ジェルマンがついていれば問題ないと判断している。*]
(142) 2022/05/05(Thu) 02時頃
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― カジノ・バルコニー ―
ええ、誰にでも。
[少女の言葉>>144に重ねるような、囁きがひとつ。]
いつでもお待ちしておりますよ。 けれど今は、よく休まれてくださいね。
[ジェルマンの処置>>150も功を奏したのか、かなり落ち着いてきたようには見えるが、倒れるほどの事態であるならやはり、しばらく安静にしておいた方がよいように思えた。]
(154) 2022/05/05(Thu) 12時半頃
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誰にも救われる権利がある。 そう信じるからこそ、わたくしはこの船に乗ったのです。 経済的に困窮している方に限ったことではありません。
[ふんだんに棘の含まれた言葉>>147を、微笑んで流す。 勿論教団の資金調達という面も大きいのだが、話が面倒になると思ったのかそこについては触れなかった。]
おや、信者達を見たことがおありですか。 ということは……
[改めて少女を見る。髪や肌や目の色といった特徴を、記憶と照らし合わせて。先程サラが呼んでいた名前も思い返す。]
もしや、惑星「ク」のご出身でしょうか? 「ク」からいらっしゃった……ミーム様。 宇宙進出を果たし、文化・技術ともに目覚ましい発展を遂げておられる星ですね。素晴らしいことです。 ……その機運に乗れなかった方々もいるようですが。
[惑星「ク」の支部にいる信者は、貧しい者が多い。あの星の富裕層は、きっとまだ富に飽いてはいないのだ。 そして、この娘は"乗れなかった"方ではないのだろう。]
(155) 2022/05/05(Thu) 12時半頃
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確かに、今言うべきことではなかったかもしれません。 けれど、人生において、選択肢はひとつでも多い方がよいと思うのですよ。 選ぶのは本人の心なのですし。
[減らず口にはそう返す。 漏れ聞こえた会話から、元々選択肢は多くないのだろうと推察はできたが。そこにひとつ、選べる道を足しただけと、アルクビエレはそう思っている。]
(156) 2022/05/05(Thu) 12時半頃
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[そうして、ミームとジェルマンと……ハロと名乗っていた宇宙人がサラに付き添っていくのを見送った。 医務室にゆくならば人数は十分――どころか、自分は大きいので邪魔になるような気もした。圧はともかく、長さについては一応の自覚があった。*]
(157) 2022/05/05(Thu) 12時半頃
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[>>160 その目立つ長身が、階段を降りてくる。]
PJ、それにロバートも。また会いましたね。 そちらの方は……記憶違いでなければ、アシモフ記念宇宙港でお見かけしたように思うのですが。 わたくし、《銀光教団》のアルクビエレと申します。
[PJとロバートには軽く会釈をして、黒髪の女性に対してそう名乗った。 それから、バルコニーで起きた事態について、この場の人々が注意を向けていたらしいことを察して。]
ああ、先程の騒ぎですが…… バルコニーで娘さんが一人、体調を崩されたようで。 重篤な症状のようでもなさそうでしたし、 医務室へゆかれたのでひとまずは、 大丈夫だと思いますよ。
[と、かいつまんで状況を説明した。 ついでにその場にいた人物の名前も伝えただろう。]
(162) 2022/05/05(Thu) 13時半頃
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ミツボシ。 こちらこそ、よろしくお願いいたしますね。
[別に積極的にメディア露出をしているわけではないが、アルクビエレの顔がニュースに載ったことは一度や二度ではない。どこで見たか曖昧なのはある意味当然と言えた。 にこりと微笑んでから、先の放送>>167、と聞いて僅かに表情を曇らせた。]
そうですね……薬剤を散布すると聞いて安心していたのですが、急な体調不良となると、確かに心配ではあります。
(170) 2022/05/05(Thu) 16時半頃
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[それから頷くPJ>>169に、]
いえ、幸い近くに応急処置のできる方がいらっしゃいましたから。 まずは回復されることを祈りましょう。
[そう言って、少女が連れられて行った医務室のある方向に目を向けた。]
(171) 2022/05/05(Thu) 16時半頃
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なかなかよい体ではないですか。 この船で手に入れたのですか?
[雑談といった調子の声が飛んでくる。]
先の騒ぎであの少女に注目が集まれば、 我々としては都合がよいのですけれど。
(*28) 2022/05/05(Thu) 16時半頃
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別にあなたのフケの多い体には興味がないのですが…… ミツボシですよ。 話を聞くに、軍人らしいではないですか。
[>>*29 と、平坦な答えを返したが。 ビジェの浄化、と聞くとほうと声を上げた。]
おや、あれの生き残りですか。 『コル』の方々も詰めが甘いですね。 そのおかげでこうして、 我々好みの船ができているわけですけれど。
ああ、カジノでサラという少女が倒れましてね。 あんな放送のあった後ですから、 危険生物の仕業では?なんて懸念されている方もいるようで。
ミツボシとわたくしなんて、件の宇宙港から乗ってきたというだけで、検査しては?なんて言われているのですよ。まったく迷惑な話です。ねえミツボシ。
[カジノでの一件を説明しつつ、ため息。]
(*30) 2022/05/05(Thu) 18時頃
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[ミツボシへの提案>>173に自分の名前が出ると、]
ええ、わたくしは今のところ、 体の不調などはありませんし…… 検査をしたいと思っている方がいらっしゃるなら、 そちらを優先した方がよろしいのではと申し上げました。
[と付け足して、ミツボシはどうでしょうか?と首を傾げた。]
あとは……確か、先程体調を崩していた娘さんと、 彼女のご友人も。 宇宙港で見かけたような気がいたします。
[そんな話をしつつ、戦争の話題はなんとなく聞いているだけで、特に口は挟まなかったが。信者達の中には戦争で故郷や家族を喪った者も多い。彼らのことを思い出して、少し眉を下げた。]
(183) 2022/05/05(Thu) 20時頃
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何やら道に迷っている様子と思えば、その体の癖だったのですね……まあ、立場も含めればお釣りが来る程度の欠点でしょうけれど。
[>>*31 褒められると悪い気はしないのか、くすくすと笑う。]
ええ、いつの時代も、 人は何かに縋りたくなるもののようですから。 そうだ、ミツボシが軍人なら、そちらの星にもうまいこと入れてもらえませんか? 軍隊とのつながりはまだないものですから、事が終わったら是非……ふふふ。
[この体は、もともと教祖だったものではない。 人の体を得て、人を引き寄せる手管と言葉を、長いことかけて身につけて。入念な準備を積み上げて、アルクビエレは教祖となった。 《銀光教団》は、始まりからしてアメーバが増えるための土壌だった。]
(*33) 2022/05/05(Thu) 20時頃
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まずは実力行使に出ようとしている会長殿として、 PJも早々に排除したいところです。 となれば、やはり護衛から……でしょうかね。 あの様子では、PJ本人からの依頼でもない限り、 他の者につこうとはしないでしょうし……
[>>32* 厄介ですねえ、と同意の頷き。]
まあ、もしも検査とやらを免れなかった場合は…… PJが嘘をついている、或いは、 もっと有効な判別方法があると、 我々から誘導するしかないかもしれませんね。
(*34) 2022/05/05(Thu) 20時頃
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アルクビエレは、匂いを嗅ぐロバートをにこにこと見ている。
2022/05/05(Thu) 21時頃
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[涙声>>*36が返ってきて、すこし驚いた様子。]
えっ……もしかして、エフは泣いていますか? いいんですよ、気にしなくて。 わたくしだって手入れを怠れば錆だらけになりますし……
[しゃあしゃあと言う。元の体はそういう生態らしかった。]
ともあれ、状況はわかりました。エフは多忙ですからね。 お互い、うまく立場を利用することといたしましょう。
[声だけなので手を振ったりはしないが、一旦エフに別れを告げた。]
(*37) 2022/05/05(Thu) 22時半頃
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― カジノ ―
[ミツボシの答え>>185も、より弱い者へ検査の機会を譲るというものだった。それを受けてPJは先程の少女、サラに会いに行くようだ。]
ええ、よろしくお願いします、PJ。
[サラの様子は気にならないわけではない。が、大勢で押しかけるものでもないだろうと、PJとロバートをそのまま見送った。]
(199) 2022/05/05(Thu) 23時半頃
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[去り際、ロバートの立った尾が撫でられて揺れる>>190のを見て、くすりと笑う。]
彼、騎士のようでしょう? PJのことをずっと守っているのです。
[お似合いの二人ですよね、と去ってゆく後ろ姿から視線をミツボシへ。]
ミツボシは、軍属の方なのですか?
[会話の内容から彼女が戦う人であるらしいことはなんとなく察していたが。普段自分の星を守る立場の者であるならば、先の答えも自然なように思えた。]
わたくしは組織を束ねる立場にはありますが、戦う力は持ちません。 多少の相手には負けない、と言い切れるあなたの強さへの自負、とても頼もしいと思います。 よろしければわたくしにもお仕事の話、差し支えない範囲でお聞かせいただけないでしょうか?
[《銀光教団》には、今現在軍隊とのつながりはない。アルクビエレは、宗教と軍隊――ひいては国家権力というものは、結びつき方によってはよい結果を齎さないと考えていた。 けれど、知り合いがいる程度ならば、デメリットにはならないだろう。そう考えて、話を聞いてみたいと思った。]
(200) 2022/05/05(Thu) 23時半頃
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アルクビエレは、ミツボシに話しかけながら、巡回スタッフからグラスをもらって、一口二口……*
2022/05/05(Thu) 23時半頃
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信仰のために死を恐れず戦う、なんて兵士も大昔はいたそうですよ。 まあ、心を病んだ軍人のカウンセリングを請け負うとか、表向きの関係はその程度に留めておいた方が双方にとってよさそうですけれど。 ふふ、楽しみですね。
[表でグラスを傾けながら、裏ではそんな話をしていた。]
(*38) 2022/05/05(Thu) 23時半頃
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― 自室 ―
[ミツボシといくらか話してから、夜が更ける前には、アルクビエレは自室に戻っていた。 お祈りの時間をとるためだ。]
祈りましょう。掲げましょう――
[指を組み、目を閉じて、聖句を口にする。 そうしながら、船で出会った人々の顔を思い浮かべた。 商売人のジェルマン、久々に出会ったPJ、騎士のようなロバート、くたびれたデザイナーのエフに、軍人のミツボシ、サラとミームという二人の少女、黄色い生き物……
とりわけ祈るのは、あのサラという少女のこと。 事情な知らねど、出会った中で一番救いを求めているように見えたのは、彼女であったから。]
あなたの道を、救いの光が照らしますよう。
[信者を迎える時の言葉を小さく口にして、夜の祈りは締めくくられた。*]
(231) 2022/05/06(Fri) 08時頃
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