34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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[やがて慶事に招かれ、 否応なく主人に飾り立てられることになって、>>*199 ジャーディンは戸惑いつつもされるがままになった] お芝居、とは、どういったものですか……? [演劇なるものも、それを観るという行為も ジャーディンは知らずに育ってきた。 場に相応しい服装という概念も理解していない。 今はただ主人に従っているだけだ]
(*209) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[所作が美しいと言われ、目を瞬く。>>*200 言われてみれば、確かにダーラに買われた後 しばらくは訓練を受けたのを思い出す。 相手は貴族や富豪なのだから、と パルテールで接客するにあたって必要最低限の礼節を 叩き込まれたのだ。 外の世界でどれだけ通用するものかはわからないが、 あの頃を思い出せばいいのかもしれない、と カコの指示を聞きながら姿勢を正した。 タイを主人に締めてもらうとはとんでもない無礼だが 主人が望んだ行動なのだからやむをえない]
(*210) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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僕に、そんなに価値があるのですか……? [ジャーディンは未だに自分自身の価値なるものを あまり理解していなかった。>>*201 だがあまり遜っても彼女の見る目を 貶めることになってしまう。 彼女の気に入りの存在だというのならば 堂々とするのが彼女のためでもあるのだろう]
(*211) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[花嫁を元同僚と聞かされると目を見開く。>>*202 そんなことがあるものなのか。 パルテールの客がドールを娶るなどと。 フェルゼのことは店内で何度か見かけたし 彼のお気に入りのドールも記憶にある。 そのドールが少なくとも身体は男性であることは、 同時期に働いていたドールなら知っている。>>*190 しかしまさか婚礼を挙げようとは。 そういう状況で花嫁の身分や性別を 積極的に明かすわけにはいかないだろう、と ジャーディンは己の身分を含めて隠す心算を固めた]
(*212) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[ジャーディンは式場で見知った顔を見かけても 自分から声をかけることはなかった。 あくまで主人に連れられて来た従者の立場である。 主人を差し置いて私語など交わすものではない、と ジャーディンは思うからだ。 だが向こうから声をかけられたのを 無視したいわけではない。 声をかけてくれた煙には微笑んで礼を返した。>>*179 それに着飾らされたジャーディンを見れば、 主人から良い扱いを受けているのはわかるのだろう]
(*213) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[初めて目にする婚礼はとても華々しく美しかった。
愛する人に花嫁衣装を着せて、 あのように愛の誓いをする光景というのは ジャーディンにとってはあまりにも縁遠い。 しかしながら憧れのような思いは 浮かばぬでもなかった。 自分の隣で花嫁姿となってくれる人は 生憎思い浮かべられはしなかったのだが。 奴隷に結婚など夢のまた夢、 思い描くだけでも恐れ多い。 フェルゼの例は特殊なのだ]**
(*214) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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····ふふっ、そうですね。 誓いのキスもしましょうか。
[冗談を間に受けた訳ではなく、···ただ口付けがしたかっただけ。 君と一緒にいる間に、ズルいことも覚えてしまったみたいです。
触れるだけの軽いものじゃ足りなくて、 もっと深く、まるで君の熱を奪うかのように。
もう人の目を気にする必要はないから。 胸に抱いた愛おしい気持ちに従って、君を力強く抱きしめました。]
(*215) rururu_966 2024/03/04(Mon) 20時半頃
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― 後日談 ―
[結婚式って、年が近い友人のものでも 参列するのはまだ先のことだと思っていた。 招待状には養父もだが私の名前もある。そして煙の名前もあった。 他にも幾人か、この家で働く者たちの名前も。
大人びた服はまだまだ似合わないので、 ドレスコードを守った正装で、参列した。]
わぁ、すごい。綺麗。
[顔面偏差値的にも、衣装的にもだけれど 一番は、2人がとても幸せそうで、 とても美しかった。]
(*216) sinonome 2024/03/04(Mon) 20時半頃
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[式場では、煙さんのお知り合いにご挨拶>>*129したり 恋人として紹介されることに照れたり。 友人も招待されていて、煙さんのお知り合いだった 「ドール」時代の同僚兼恋人の子も一緒に参列していたり 等々。色々あったけれど。
でも一番の思い出は、そうね。 春の幸せを詰めたようなブーケが 私の手の中に降ってきた、ことでしょうか。>>*183
席ごとに違う、美しい花。 手の中で咲き誇る、白のラナンキュラスとビバーナム サムシング・ブルーのデルフィニウム ライラックで色調を整えて、柔らかなピンクのスィートピーが 甘酸っぱい新婚さんの幸せを教えてくれるかのよう。
ぎゅ、とだきしめ、うれしそうに笑う私は。 今日この良き日に世界で二番目に幸せな子なのだ。]
(*217) sinonome 2024/03/04(Mon) 20時半頃
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[>>2:5 いつだったか。寝物語のように昔話をカコにねだられた事があった。遅い時間に帰っていく後ろ姿を、まだ覚えている。
もう、自身がその役割をする事は無いのだろう。 控えめに挨拶を交わしてくれた、彼がいるのだから。>>*213
知己の幸運を、そっと願っておいた。]
(*218) kuromuwabi 2024/03/04(Mon) 21時頃
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[>>*217 幸運のブーケを受け取った瞬間、そちらの方に目を奪われた事を許してほしい。
嬉しそうに笑う彼女の顔を忘れる事はできないだろうなと、思った。]
(*219) kuromuwabi 2024/03/04(Mon) 21時頃
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[その場と立場に相応しく着飾る意味を芝居に例えれば、 それはどういったものかと尋ねられたから。>>209* 「週末にでも連れていってあげる。」と笑った。
問われたのは、ジャーディン自身の 価値についても。>>*211]
うん? 価値は、自分で作るものよ。 貴方は、折れずに、歪みもせずに、 今こうして健やかなまま、ここに立っている。 それは何より凄いことよ。
これからの貴方がどう花を咲かせるのかは 貴方次第。そのための環境は、私が用意する。
[正装は彼のしなやかな身体のラインを引き立て、 首元のタイは、彼の肌色によく映えている。 カコは、微かに目を細めた。]
(*220) eyes 2024/03/04(Mon) 21時半頃
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[正してやるまでもなく、すっと伸びた背筋に 掌を宛てがったのは。>>*210 多分、ただそうしたかったからだ。]
人生って存外に長いのよ、ジャーディン。 自分一人のために生きるには、ね。
学んで、働いて、何かを育んでいれば、 あっという間に過ぎてしまうのでしょうけれどね。
[自分自身を。心を、価値を、命あるものを。 幾つもを。彼はもう、根無し草ではないから。]*
(*221) eyes 2024/03/04(Mon) 21時半頃
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[着飾らせたジャーディンを、今日は従えるのではなく、 腕をとって隣を歩く。彼には俄仕込みの仕草だが、 なかなか筋が良かった。彼にエスコートを仕込む日は、 そう遠くないことだろう。 観劇の予定も出来たことであるし。
式場では、また何時か街中で巡り合えることを 願っていた姿を見つけた>>*179]
───煙!びっくりした…
まさか此処で貴方に会えるなんて。
[けれど、パルテールに通えるような顧客は ほぼ例外なく貴族や富豪だから、富裕層 同士の繋がりがあるのは不思議なことでもない。]
(*222) eyes 2024/03/04(Mon) 22時頃
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そう、この方が。 お初にお目にかかります、リッキィさん。 カコと申します。
[雇い主兼恋人と紹介された少女に、満面の笑みを向ける。 良い主人だけでなく恋人にまで恵まれるとは。 彼は、想像以上に幸せであったらしい。]
ええ、結局うちに来てもらったの。 『優しく』してるつもりだけど。 そうできているかは…どうでしょうね?
[それは今ではなく、遠い先にジャーディン自身が 判断することだろう。 終の棲家の居心地が、彼にとっても快適なものであるよう 家長としては整えるつもりだ。 暫し煙と近況を尋ねあった後、連絡先を交換し、 「またね」と言い合って別れた。]*
(*223) eyes 2024/03/04(Mon) 22時頃
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[寄り添う花嫁と花婿は、宮廷画家が無償であれど こぞって描きたくなるのではと思う程、様になっていた。 互いの指と指を繋ぐのは、縁と絆を結ぶ、 ガーネットの花咲く指輪。 ぴたりと定位置に収まる様に、カコは目を細めた。
後にフェルゼが口にした感謝の言葉には、 こちらこそと謝意を告げて微笑む。>>*185]
おめでとうございます、フェルゼ様。 どうか。末永くお幸せに。
[既知の彼が愛する人と並び立つ美しい光景には、 思わず涙ぐんだから。 少し目元は赤かったかもしれない。]*
(*224) eyes 2024/03/04(Mon) 22時頃
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こんなに素敵な結婚式を迎えられたのは、 あなたのお力添えがあったからですよ、カコさん。
こちらこそ、ありがとうございました。
(26) rururu_966 2024/03/04(Mon) 22時頃
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