28 僕等(ぼくら)の
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……それで、どうした? ……手紙? そっか、あの件な……… わかった。
[あの日、 二重契約によって二つ分の契約を消費すること、 未契約者の存在が亀裂に繋がること…… を 柊木は病院で危惧していた。>>3:29>>3:30 彼の戦闘の後に、光点の違和感に気付き 空席が出来ることに思い至る者はきっといるだろう。]
(@8) 2023/08/19(Sat) 21時頃
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………ばぁか。 あのなあ。 お前が死ん―― 居なくなって、 みんな平気そう、なんてことがある筈ないだろ? ……むしろ、柊木の方こそ大丈夫か?
[全員に一通ずつの手紙。三千院にまで残したらしい。 封筒を丁重にファイルに挟んで鞄に仕舞いながら、 ありがたいことだが律儀な奴だな、と笑みのような 悲しみのような、複雑な表情で眉を下げる。 柊木の心境を慮るが、あの病院での表情とは違い 決意したかのような眼差しの前ではそれ以上を問えず。]
(@9) 2023/08/19(Sat) 21時頃
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……… どんな形であれ、 お前の想いはちゃんと次に繋げるよ。 ありがとう、柊木。
[何かあれば必ず届けると約して、柊木を見送る。 その背が廊下の向こうに消えて行くまで見詰め 次に会うのはコックピットの中だろうか……と、 遣る瀬無い気持ちを抱えて佇んでいた。 **]
(@10) 2023/08/19(Sat) 21時頃
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[合宿1日目で体調を崩して、帰宅した後。 学校の近くで2度の戦闘があって、校舎が破壊されて。 体調が回復した後も、三年生の僕は、自宅で勉強をしていた。]
[そんな時、天文部副顧問の加賀先生>>@6から電話あって。 これまでの事の顛末と、行方不明と耳に入っていた、天文部員の七緒と大和の戦いの事を聞く。 やがて、通話を終えると。]
――……僕のせいだ。
[ぽつりと呟いて、項垂れた。**]
(@11) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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─大和命戦から数日後 手紙─
[加賀先生は、康生の手紙を受け取ってくれた>>@9。誰に見せる、見せないの判断も、任せてしまって大丈夫だろう。康生は、そう考えている様だった。]
マメったってコピーだけどな! 一人一人に書いてて、間に合わなくなる方が困るし。
[「ばぁか」と笑う教師に、康生もまた笑い返した。]
そっかな〜? 俺、知ってるんだ。俺が居なくても、世界は回ってくんだって。 俺が居なくても世界は回ってたんだから、元に戻るだけ。 ────それでも俺、この世界が大好きなんだ。
[康生が療養している長い間、世界は康生の存在抜きで回って来た。この辺りは、長期で世間から隔絶された事のない人間には理解し難い感覚だろう。私とて、解ってやれているとは言い難い。康生は、胸元へと手を当て微笑んだ。]
俺は平気。一人じゃねーから。 ケイだって力になってくれるし、カガセンに後も任せられる。 ……母さんのことは、気掛かりだけどさ。 全く心残りがない人生が無理だってのも、知ってるから。
(136) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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カガセンがそう言ってくれる>>@10なら、安心だな! そんじゃ、また!
[明るく笑って、康生は教室を出て行った。その様子は本当に、ただ雑談しに来た生徒の帰り際と言った雰囲気で。とても、避け得ぬ死期の迫る高校生の態度には見えなかっただろう。]
[康生にとっての死は、それだけ有り触れた、当たり前で、身近な物だったのだ。*]
(137) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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[もしもの場合は僕が契約する、という話には、柊木が涙を浮かべてしまったので僕は慌てた。目の前の人が泣いているのは苦手だ。どうしたらいいか分からなくなる。 ちょっと固まってしまっていたけど、柊木は怒涛のように話を続けてきて。その内容には少し口を挟んだ。>>91]
んっと。 僕が怪しまれずにここのメンバーに紛れるために、ハロと示し合わせて敵機の数はフェイク入れてたんだ……。だから、6戦ではなく本当は5戦。つまり僕が未契約で尚且つ、柊木が2人分カウントしていたとしても人数は足りるよ。 ………ごめん、重要事項なのに最後になってしまった。
[──……あくまで今後パイロットが減らなければ、の話だが。 そして、柊木のお父さんに"頭がない"、という問題について。僕は腕組して考え込んだ。]
……確かに、柊木みたいなケースは僕等のグループにも無かったから、あまり迂闊な事は言えないが……。
(138) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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………心臓にいる君の父さんが、ちゃんとアストロを動かしてくれるんじゃない? 契約だって出来たんだし。
[もしかしたら呑気な考えだろうか?でも僕は、柊木の心臓はただものではない、と大真面目に思っていた。契約できて、椅子が出て、『呼ばれる』んだから───。]
そうだ。 柊木戦──お父さん戦だけど──、ベッドではなく書斎椅子を使ってみたら? 僕が勝手に座っていたけど、あれが本来の君のお父さんの椅子なのだから。
「ベッドは不安定だし」とかなんとか言って、 しれっと僕と変わればいいさ。
(139) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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― 鳥取砂丘 >>134>>135>>136 ―
[選ばれるのは当然、真近に迫る死んでしまう恐怖との闘いだけれど、まだ選ばれていないのは、先の見えない不安との闘い。 私はまだ前者と向き合う段階ではないけれど、今感じているのはどちらがマシとも言えないくらいのもので、だからこの一時は確かに気の慰めになっていた。 とにかく、準備自体は先に続けるためのものなわけだから]
(140) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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うん、お疲れさま。 ハロも準備ありがとうね。 おかげで随分助かった。
[測った腕の長さから考えると、やっぱりアストロの体高は500mでいいだろう。 腕と掌のサイズがわかれば、実戦では必ず役に立つ。結果に満足して私は道具をしまって、ハロにもアストロを再度格納してもらった。 そのまま観光…というには、確かにハロが言うのはもっとも。]
…確かにタオル巻いて、 ジャージと運動スニーカーのままだしね。 少し休んでからにしよっか。 欲を言えばシャワーを浴びれたらいいけど、 それで家に一度帰るのもなんかね。 着替えは持ってきてるから、うん、休憩。
(141) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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[着替え自体は、人に見えないようにハロに手伝ってもらった。 1.5kmの移動。砂浜を直に歩いたのだったら、確かに思いのほか疲れたかもしれない。]
白兎海岸…あ、因幡の白兎ね。確かにいいな。 私は…実は、一回燕趙園に行ってみたかった。 中国庭園を完全再現ってやつ。 さすがにお腹も空いたしね。 お昼もついでに。どうかな?
[ハロに問いかけて、多分そこにまずは向かう事になっただろう。 お昼を食べて、園内を見て回って… そういう過ごし方になったはず*]
(142) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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それでもダメそうだったら、僕がどうにかするよ。心配しなくていい。
[それは"ダメそうなら僕がその場で柊木を殺す"という意味だったのだが………、彼が誰か……例えば乾と交わす約束があるならば、僕はそのとき手を出さないだろう。]
大丈夫、何とかなる。
[僕は柊木を励ました。彼と話しているうちに、ポジティブな性格が伝染でもしたのか。らしくなく眉を下げた彼に、真っ直ぐそう言った。 もっとも僕の言っていることは大層物騒なのだが、いつもの如く自覚なく………]
(143) 2023/08/19(Sat) 21時半頃
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[余談。]
>>89 男女差があるくらいで、七星たちはよく似てるよ。 永の顔、可愛かったろ? ああ、そりゃハロとは似てないけど………
[目の前で着替えようとした話には、口を開きかけて、結局何も言わずその話題は流れて行った。]*
(144) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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ーー電話/康生ーー
[そう。だから僕も同じように考えて、ハロに『パイロット志願は出来るのか』と聴いたのだ。
結果がyesであったら、僕は彼が呼ばれるより先に名乗りを上げただろう。
たとえ順番の問題でも。
そういう意味では、彼にとって僕がーー僕を護り死ぬことが、彼に少しでも幸せをもたらすなら。]
(145) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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怒ってるの僕だけだよ?
そのせいで、同じように犠牲者であるハロやAにも冷たくしてしまった。
僕が本当に怒るべき対象は違ったのにね。
こんな理不尽極まりない、非人道的なゲームをやらせている存在なんだ。
……抗ったよ。でも、何もかも間に合わなかった。
僕は蟻んこみたいな大きさしかなくて。なんの力もなく。
地球を一瞬で握りつぶせるお釈迦様の手の上でただ踊っていただけだ。
ーーそれでも。 なんとか君をこの運命から護りたかった…
護りた、かった。
(146) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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[愚痴なのか、弱音なのか。 僕は震える声で吐露する。]
ーー…。
[彼の博愛を僕は理解している。それこそが、僕がずっと彼の耀きであると称したものだ。
だから。彼を愛しながら、僕は同じものを求めてはいない。
人はともすれば、関係性に対等を求める。それは限りなく正しい。
だがそれを不均衡にしても場合がある。
深い、深い愛が存在する場合だ。
愛は、見返りを求めず惜しみ無く与えるものだから。]
(147) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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うん。約束…君が僕との約束を破った事は一度もない。
わかった。もしもの事態の時は、この僕が必ず果たすよ。
[父さんはアメリカに避難する前に言った。
『お前の主はお前なんだ。この状況がお前の意思に反して押し付けられたのだとして。
それでもお前が闘うと決めたなら、私の息子として最期まで毅然と臨みなさい。
私はお前の父であることを誇りに思うよ。』
僕は父さんが言うような立派な息子ではない。兄の恋人を寝取るような男だ。 勿論父さんは知らないことだが。
父さんの言葉は僕の胸に満ちている。
彼の叶えたい事はわからなかったが、僕は頷く。]
(148) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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わかった。
ーー考えたくないけど、君がこの世界から居なくなった後、やりたいと思うことはある。
やりたいことを思い切りやって、悔いが残らないようにする。
君は三人目だ。残り戦闘は三回。いつ僕が呼ばれるかわからないけど…ね。
[彼はそれをなんだと想像したろうか?大した事じゃないんだけどね。
隠し事と些細な秘密は違うのだ。]
(149) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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[想いは形がない。
どんなに大きくとも見えない。
だからそれを一生懸命伝えようと、身体を触れ合わせたり、言葉にしたりする。
想いを尽くして。 胸が枯れてしまうほど、最後の一滴まで尽くしきって。
彼に捧げた。]
(150) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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ーー…嗚呼。
[あんなにも乾いていた僕は潤う。彼で潤う。]
うん、…うん。 して欲しいことはもう、あの日に貰った。 いつ僕らがこうなろうと困らないように。
君の残り時間はご家族に使って欲しい。
次に逢うのはコックピットだ。 一番傍にいるからね。ーーじゃあ。
[また。彼と挨拶を交わして通話を終える。
僕はベッドから起きて、また巻き貝をオルゴールに大切にしまうと部屋を片付け始めた。
それからコックピット転送までどれだけあったろうかーー
彼との再会が、彼の最期となるのだろう。]**
(151) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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― 鳥取砂丘>>141>>142 ―
家まで転送しようか?
[シャワー、と聞くと、そう言ったけれど。 着替えだけでいいというので、頷いて、人には見えない様に手伝った。]
燕趙園か。うん。行こ! ご飯は、この身体だと食べられないから、 見てるだけになっちゃうんだけど。
[ごめんね!って小さな手を合わせた。]
(152) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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─大和命戦翌日 縁士の家─
大丈夫なことを、俺も願ってんだけどさ……。 最近のケイ、俺のことになると周り見えなくなっちまってる気がして。 縁士にひでーこと言わねぇか、割とマジで心配。
[大丈夫だと言う>>131天道縁士に、康生は何とも言えない顔をした。それは話が進むにつれ、真剣に考え込むものへと変わっていく。だが、敵の数がフェイクだと知ると素っ頓狂な声を上げた。]
へぁッ!? マ、マジ? それマジ? え〜、もうちょい早く知りたかったんだけどーーー。 ……や、いろいろ「黙ってよ〜」ってしてる俺が言えたセリフじゃねーんだけどな?
あ、縁士が悪いわけでもないから、気にしなくていいぜ。 確かに、紛れようとするなら、入れねーと不自然なフェイクだもんな。 俺みたいな存在、多分縁士たちにとっても想定外のイレギュラーだったんだろーし。 お互いに「まさか」ってやつだよなぁ。
[「君の父さんがアストロを動かしてくれるんじゃない?」という言葉>>139を聞いて、康生は“私”の方へと視線を向けた。尤も視界に映るのは、胸元に康生の右手が置かれているという光景だったのだが。]
(153) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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父さんが……、…………だよな。 ずっと一緒に生きてて、俺のこと見てくれてるなら、ちゃんと操縦してくれるよな!
[いや、そのつもりはあるが……問題が一気に解決した、みたいな顔をするんじゃない。私に頭が無いのは事実なんだぞ。聞いて……聞こえる訳が無いのは知っているが。]
え……? いいのか? あ、でもそっか……。 命の時みたいに、ちゃんと席に座ってねーと動かない可能性もあるか。 じゃあ、悪いけど変わってもらっていいか? 縁士。 なんかテキトー言って代わるから。
[急な席替えを他の生徒がどう思うかは判らないが、少しでも起動の確率を上げられる可能性があるのなら、試すに越した事は無い。私にとっても、良い提案だった。]
……ん、サンキュ。 でも、多分今縁士が考えてること、もうケイに頼んである>>132からさ。 それに、縁士が俺を殺っちまったら、ケイもう手が付けらんなくなっちまうよ。
(154) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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[彼の励まし>>143を受け、康生はいつもの様に満面の笑みを浮かべた。]
……だよな。大丈夫だよな? 何とかなるよな? よし! そうとなったら、後は行動するのみ!か。 ほんと、いろいろサンキュ。縁士。 俺、困った時はよく父さんに相談するんだけどさ。 返事がある訳じゃねーから、違う意見とか考えとか貰えんの、すげー助かった。
[その後は菓子を摘まみ、お茶を頂きながら他愛も無い話をした。その中で出た案内人の少年とハロとの話>>144に、康生は「確かにココペリ、可愛い寄りの顔してたなぁ」なんて吞気な感想を漏らすのだった。そうして普通の高校生らしい時間を過ごしてから、康生は彼の家を後にした。*]
(155) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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―ハロと― ううん、それは知ってる。 私の方こそ、一人で食べるようになっちゃうからごめんね。 …人間だったときは何か好きなものあった?
[そんな事を離したりしながら、目当ての場所に転送してもらった。 燕趙園は、中国で設計、加工した資材をそのまま日本に運んできて 組み上げた本格的な中国庭園で、歴代の皇帝達が楽しんだ光景をそのまま再現してあるらしい。
中国を舞台にしたドラマの撮影にも用いられたことがあるそうだけれど、さすがにスケール自体はそのままというわけにはいかない。 それでも、私服に着替えなおした後に昼食を食べて園内をゆったりと散策して、しばらくの間現実を忘れるには十分な時間だった]
(156) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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…こういうの、何年ぶりだろ。 最近は父さん達もずっと忙しかったし、 私も夏にどこかに足伸ばすこともなかったから…
[ふふ、とハロに話しかける。傍から見れば、ちょっと不思議な光景だったかもしれない]
ありがとう。次はハロの番かな。 白兎神社と白兎海岸って言ってたよね。 …いつでもいいよ。
[存分に中を満喫してから、隣のハロにそう呼びかけた*]
(157) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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─大和命戦の三日後 ハロへの確認─
ハロ、今大丈夫か? 一個だけ確認しときたいことがあってさ。
[唐突に、康生はハロを呼んだ。本郷真弓と彼女が小旅行の計画を立てている事など知らないからこそ、気安く呼んだのだが。然程時間を取らせる用件でもないので、大丈夫だろう。]
これまでがそうだったから、聞いておきたいんだけどさ。 戦闘の開始位置って、“パイロットが居る場所”だったりする?
[“俺の居る場所”と、康生は言わなかった。まあ私達の場合は、完全に同一と言ってしまって差し支えないのだが。一心同体ならぬ、二心同体な訳だから。]
……ん、そっか。サンキュ。
[その回答がどうであれ、康生は礼を言ってハロを見送った。*]
(158) 2023/08/19(Sat) 22時半頃
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― 燕趙園>>156>>157 ―
ううん、全然。 好きな食べ物かー……。んー。 ……苺のタルト、かな。ミルフィーユも好き。
[好きな食べ物って何だろう、と考えた末に、出てきたものは食事ではなくスイーツだった。]
本郷さんは?
[そんな話をしながら、転送したのは燕趙園。 本格的な中国庭園が、目の前に広がっていて。]
わーー! すっごーい!
[私服に着替えた本郷さん。 1人と1匹で、食事をして、ゆったり庭園を見て回る。]
(159) 2023/08/19(Sat) 23時頃
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[今にして思えば、柊木が時々胸に手を当てるような仕草をしていたのは、そこにお父さんの心臓があったからなのだな。]
>>154 そう、なのか。 ……分かった。
[乾と柊木の関係を推し量るのは僕には難しいが、第三者は立ち入らない方が良いのだろう。僕は頷く。 それから少し、雑談などもして過ごし。]
……柊木、今日は話に来てくれてありがとう。 思っていたよりもスムーズに話せた。
──椅子が無い筈の僕がいて、2つ椅子を持つ柊木が居たのも何かの巡り合わせだったかと、思う。 お父さん、椅子をありがとうございました。
[そう言って、帰り際の柊木に──心臓に居る人に頭を下げた。 誰もいないこの家に来た友人は、柊木が最初で最後であっただろう。僕は、彼の姿が遠くなり消えるまで見送っていた。]**
(160) 2023/08/19(Sat) 23時頃
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[散歩をする最中、夏にどこかに足伸ばすこともなかった、と聞くと。]
じゃ、良かったら、花火大会も一緒に行こ?
……ごめん。永と話してたの、少し聞こえちゃって。 あ、でも、秘密の話は聞いてないよ。 その時は、ちゃんと移動したから。
あ、でも、他に一緒に行きたい人が居たらなしで!
[花火大会の話を永としていた>>0:367のを知っていたので、そう提案してみる。 戦闘の間隔はまちまちだけど、花火大会までは日が迫ってるし、一緒に見られるはず、と希望をこめて。]
[そうしてたっぷり満喫した後、私の番を促されると。]
うん。じゃ、先に白兎神社に転送するね!
[そう言うと、白兎神社へ転送した。]
(161) 2023/08/19(Sat) 23時頃
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