人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

ガラシア 2023/08/09(Wed) 01時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── ダイニングバー ──


[普通以下の限界を気にし、
ちびちびと口に運んだ残りだったワインの温さに対して。

最早慰めや肯定だけで済まされない話に返った言葉は
やはり冷え、広い視野を持って語っているようで
重い打ち明け話をした時と違うものもある。

濁る言葉尻、案ずる様子。>>355
それでも支持してくれるという彼だからこそ
好ましい存在で、これからも共にいたいと思える。]

(371) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[何でも、そう彼は言った。>>356

──成海は、当然のことながら
父が自分にしようとしているように、
福原を目的の為に利用したいわけではない。

それでも狡い問い掛けをしなくてはいられなかった。

その将来の何もかもまで口を出すつもりは無くて
彼が選んだ道相応のことを求める気だけれど。
孤独な戦いを一人で続ける心の負担を、
甘んじて駒となる以上に会えなくなる日々を想えば。

あの時は本気だと思っていなかった言葉を、
こちらから希わずにはいられなかった。

相変わらず弱い男のままで
もうすっかり彼を頼ってしまっていた。]

(372) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[その言葉だけを聞けば、
唯の健気な後輩とも取れる範囲だった。>>-585

これまでの話が、二人の重ねた時間が、
意味を正しく受け取らせ、
語られない重みを確かに感じさせる。

手を取らせた責任を、取らなくてはいけない。]

…………ありがとう
応えてくれた君に、今保証出来る未来は少ない。
でも、泣かせない為に誠心誠意努力すると誓うよ

[噛み締めるような少しの沈黙の後、
成海の表情から苦さは消えている。>>357]

(374) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[それからは、合間にチーズを摘んで
再び度数の低いワインを頼んだりしながら、
努めて何気ない話をした。

重いことばかり語り合ってしまったけれど、
残り少ない大学生活を彼と楽しみたいのもまた事実。

好きな食べ物は、休日の過ごし方は
そんな随分些細すぎることから、
田端のお陰で西門教授をはげますことが出来た話とか、
あの時飲んでなかったけどお酒はどうなのかとか。

少しでも気軽な話でも笑い合えたのなら幸いだ。]

(377) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


──―やあ、二日酔い大丈夫?
昨日は飲みに付き合ってくれてありがとう、徳人君

[翌日の大学構内。
一目で分かった後ろ姿に追い付けば、
そんな声と笑顔を向けて通り過ぎて行った。

少しづつ互いを変えていきながら、
二人はまだ、大学生という平穏の肩書を負っていた。*]

(379) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[海沿いにあるとある市。
都会と呼ぶには何か一つ足りない、自然に囲まれた土地。

豪邸が立ち並ぶ住宅街の一角
重厚な造りの門を通り抜け、純和風建築の邸宅が近づく。
木材と瓦が使用されたガレージに駐車した高級車
そのドアが外側から恭しく開かれる。]

大丈夫、よく似合っているよ。
どこに出しても恥ずかしくない、立派な大人の男性だ

[この時の為に一緒に買いに行った服を着た骨谷へ
安心しろと言うように肩を叩いた。]

(383) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[成海は意思を尊重し相手からの連絡を待った。
骨谷が高祈家を訪れることとなったのはいつだろう。>>257
冬季、春季、はたまたそれ以降?
成海は卒業が控えていた都合上、
場合によっては空港で迎えてからの同行となる。
仕方ないことだ。
高祈ホールディングスの本拠は北海道なのだから。]

それに話した通り今日は父はいないからね

[事前に話したが、不本意だったら申し訳ない。
骨谷の希望する日程と父のスケジュールを合わせ、絶対に会えない日を訪問日とさせてもらった。

しかし会っても良いことなど無い筈だ。
あの男は骨谷の思いなど理解せずに、金を積んで祖父と同じ道に進ませたがるだろう。]

(384) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 高祈邸 応接間 ──


[畳張りで襖で区切られる座敷。
差し込む光を目で追えば、その先は日本庭園。

緑茶と和菓子が用意された木製のテーブルを挟み
座布団に腰を掛けて向き合った。

息子に少し似た面立ちの高祈夫人は
夫が会えなくて残念がっていたこと、彼の雷門氏の作品への想いを静かに語った末に下がっていった。
彼女は元から男性の後ろに静かに控えている性質だが、ここ最近は加えて病に伏せることが多くなっている。]

(385) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


さあ、骨谷君。
もう此処には俺達しかいないよ
作法のことは忘れて、どうぞ近くで

[二人がいる場所から奥手にある床の間
掛け軸の前にかの花器は鎮座している。
いつだってあの男は両者を隔てる襖を開いて
雷門氏の逸品を来客に見せつけていたのだ。

一度促した以降は彼がしたいままに行動させて、
その様子を少しの間じっと見ていた。
それから邪魔にならなさそうなタイミングを見計らい、
近くに寄れば声を潜めて問い掛ける。]

(386) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


もし、この花器が高祈の手を離れる日が来たら
──君はお祖父様の作品にどうなってほしい?

……可能性の一つとして、考えて
君が思うままに答えてほしい

[申し訳無いが意図は話せない。

その代わり、何と返ってもその答えを尊重しよう。*]

(387) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── はげます会 ──


[銀が驚いて自分の名を呼んだようだったが>>375
本当のことなど言えず、曖昧に笑って頷くしかなかった。

本来の名前はわかめとエビの中華和えなのだが
何を言ってるのか理解出来ない程の違いではなく、
店員の繰り返しで訂正され少し恥を抱き終わる。

そして柊を解放した結果、困惑と動揺に襲われたのだ。
柊からすれば疑問に思い問うのは当然だろう。>>411
声を抑えてくれただけマシだろう。
しかし突発的行動は、そこまで考えたものではなく。]

(417) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


え、いや……それはだね……

[戸惑い言い淀んでいる内に、自力で調べてしまった。
此方と比べて彼の冷静さときたら。
少年と呼んでも未だ良さそうな可愛らしい容姿に対し
こちらは腹黒だプライド高いだと言われる大男だというのに。

知ったのは飲み会で田端にセクハラする先輩から>>363
それとなく両者を引き離そうとしたり
性に関わらないものに話題を変えようと苦心した記憶。

そうした事が彼女以外とも何度もあって、
自分自身も巻き込まれそうなら上手く流してきたけれど。
真っ向から発言させられそうになった事は無かった。]

(418) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


…………ッ

[口許を手で覆い、伏し目がちに視線を逸らした。
酎ハイを一杯しか飲んでいない、殆ど平静の様子から一転
隠されない目元は赤く染まっている。

柊が教授と骨谷に絡みに行っても暫くそのままだった。>>414

恥じていた。
発言を求められて当然の状態に自らしてしまったことを、
柊は何も気にしていないのに一人で狼狽えていたことを。

敬虔な教会信徒の家の娘である母に禁欲を教えられ
将来の結婚までそうした事柄とは無縁であることを
成海は別段不満にも思わず、当然として受け入れていた。
自分とは違う者達に囲まれる大学生活でも
それを変える気はなく、他人事としていた。

──要するに、耐性と経験が無い身体であった。]

(419) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[そんなこんなで心中は穏やかさと平静を見失い。
元から賑やかな場では、多少の騒動は耳に留まらない。

その状態から我に返らせたのは
誰より可愛がってきた後輩の、やや作ったような声で。]

……萌え萌えキュン?

[仕草と表情を傍から確かに確認し、>>391
未だ赤い顔のまま、表情だけがいつものものに戻った。
あんなことをする福原は見たことがない。

萌え萌えキュン、未知の言葉である。
口上からして他者への応援を意味するらしい。
しかし使われた場面を見たのはこれが初めてだ。

今度二人でいる時に、もう一度見せてもらおう。
そしてその発祥や使用に適した状況について教えてもらおう。
高祈先輩は密かにそう決めた。]

(420) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[教授が、田端が、酔っ払いの言動行動を始めたのならば
しっかりしないといけないのは成海だった筈なのだが。

衝撃、狼狽、羞恥、驚き、思考
ずっと頭は使いっぱなしでいた為に。

タイプの違う美女二人により公衆の面前で
とんでもないことが起きていると中々気づかずにいた。

追いつかせたのはグラスが落ちる音と仁科の声。>>413
柊が世話を焼いているのを眺めて、>>415>>416
何があったのか、騒動の元を漸く目が探して、そして。]

(421) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

〜〜ッッ!!??

[声にならない悲鳴が出た。
なんとも華やかで耽美な光景だ、だからこそ。
わかめ酒について説明を迫られるのとは比べ物にならない。

今までも酔った男二人が、なんてものは見る経験があった。
それはおふざけと笑いの中にあったのだ。

しかし彼女達ときたらどうだろう?
まるで互いを想い合っているようにすら見えるじゃないか。
まるで何の邪魔もない恋人同士の一時じゃないか。>>403]

た、田端さん……銀さん……
未成年の子もいるんだよここには……!

[精神の乱れが声の掠れに現れた。
見ないようにしながらのその声が、
酔いに花開いた美しい二輪の百合に届くかは、さて。*]

(422) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── ある日の昼時・大学の中庭 ──

[未だあの日の面影を失っていない季節、
青々とした緑が時折風で葉が擦れる音を鳴らしていた。
仁科と二人、ベンチで隣り合わせに座り言葉を交わす。>>392

汚したのは夢の中だから現実では大丈夫。
そう思い込み、特に上着がどうなったか聞いてもなく
未だその末路は知らないままだ。>>393

仁科がティラミスに快い反応をすれば、
成海もまた安堵し表情は穏やかになる。]

その夢中が俺の傷を治したわけだから
胸を張って良いと思うな

[気づいた仮説をろくに話もせず終わったことも忘れ、
勿論相手もそれは知っているだろうという風に
何気なく言葉を拾った。]

(440) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[なんとなく、彼女ならそんな反応をする気がした。
故にこちらは落ち着いたものだったけれど。

改めてその瞳を見ると──ああ、同じ色だ。と>>394
部外者ながら少しだけ切ないような心地を抱いた。

知っていると確りと言えるのは
犯人がストーカーという話くらい。

人格、振る舞い、妹との関係性、何も分からないけれど
華のように咲いて散ってしまったのだろうと
儚く表現された仁科の言葉に胸の内で思っていた。]

(441) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


仁科さんは後悔を無駄にしない人なんだね。
それは大切なことだと、俺は思うな

[身内にしか分からない悔やむ想いがそこにはある、そんな気がした。>>395
けれどそれと同時に仁科は、停滞してはいないようで。
告げたままに良いことだと感じる。

むしろこちらこそ不躾だったかもしれない言葉、それでも捕まえてもらえるのならば。]

無理もない。その気持ちはよく分かるよ

[彼女が気にしないで息抜き出来るように
穏やかに同調を示し、今暫く留まることにした。

一つ一つの話に頷き、時折言葉を挟んでも基本的には聞き手となって
進捗については楽しみにしていると応援した。

互いに礼を向け合い別れるまで、
少しでも気楽に過ごさせてあげられたのなら幸いだ。*]

(442) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── S・H・G ──


[不思議そうな目が鋭く変わる。
まるで、空気の読めない非常識な男を見るように。
……おかしいのは自分なのか?

押しが強いほうではない成海はつい
彼女達の様子に呑まれ、自らを訝しんでしまう。]

キスしかしてないのは分かった上で、ですね……

[そして反論がか細く自信なさげになってしまう。

そのキスの仕方や空気が問題なのですが。>>423
と指摘するのは、恥が躊躇わせた。]

(445) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

[元から田端に言論で勝ったことなど無い。
意見を受容された経験は皆無ではなかったかもしれないが。

という個人的な想起はともかく、お気づきだろうか?
誰もそんなことは聞いていないのである。>>424
ただ人目を気にしてやめてほしかっただけなのだ。

何を、何を聞かされているのか……本当に。]

……ふしだらだ

[キスすら初めては結婚式でするつもりだった男。
もう顔を覆って項垂れることしか出来なかった。

するんですか、それ以上のことを。
まだした事がない、ってことは
いずれするし嫌じゃないってことですもんね。

何で皆こんなに段階を早く踏んでいくのか。
成海には全く理解出来なかった。*]

(446) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 続 S・H・G ──

[ぽつりと落ちた声を耳は拾って
そして、感じる視線に落ち着かなくなっていた。

彼の様子の冷静さときたら。>>443
少しも酒が入ってないからで済む話なのか。
……変な先輩に、見えているのだろうか。

あの夢を経験して以降、
以前より感情が出やすくなっている気はするが
ここまで乱されたことはない。

自分程まで慎めと押し付ける気は無いけど、
せめて人前では、間違った話だろうか。]

(447) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


まだ飲みたい人がいるなら、俺は残りますけれど……

[顔を覆ったままそんなことを言われて
じゃあそうしようと思うかはともかく。

どう考えても落ち着いていて飲んでない福原のほうが
しっかりして見えるのもともかく。>>444

なんとか体裁を取り戻そうとしていた。*]

(448) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 10月のある日 ──


[一つ一つ、過ぎ去っていく時間を数えて
失ったものを想いながら、成海は変わっていった。

黒い服ばかりを身に着けなくなった。
微笑みは常に浮かべるものではなくなっていった。
少しだけ他者と向き合う姿勢が改善された。
周りの出来事を他人事のように思うことが、少し減った気がする。

一線を置く以上は放っていた女の子達を、何かと優しく理由を付けて物理的にも遠ざけるようになった。

未だ学生の身分の内はそうして、ただの「高祈成海」として成長していく時間となる。
この先の未来が嘘のような、平穏な日々の中。]

(449) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



『現実でも君のご飯が食べられるなんて嬉しいです。』

『楽しみにしてお腹を減らしておきます。』

[その通知もまた、
平穏の中の少し嬉しい出来事。>>434>>435

彼にとっては不本意で突発的なことかもしれないけれど、
喜んだって構わない筈だ。

成海は相変わらず何も作れない。卵すら割らない。
それでも食事を楽しみになんて表現させているのは
紛れもなく作った者が彼だから。*]

(450) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── 分岐点 ──


[「兄」との対話はいつ、どこで成されただろう。
待つことを決めた「弟」の元へ必ず彼は現れた筈だ。

そのやり取りの中で成海は、
己が生還者となり数多の助けで前を向いたことによる
無根拠な未来への妄信から脱却する。

教えてもらえたわけではないだろう。
全てを既に定めた彼は、誰かへ理解も求めないだろう。

それでも、気づいてしまった。
大藤久影は自分と同じものを望んではいない。
勿論、今まで通りの距離感の日常への回帰でもない。]

(456) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[成海が告げる感謝や、あの時向けられた言葉達にどう向き合っているかなど
何一つ心を素通りするわけではなかったとしても
とても彼を繋ぎ止められるものではない。

あの結婚式は、彼の花嫁との愛の誓いは
美しい思い出への昇華や遠い未来の再会の約束になど
留まってはいないのだ──

時間を置き漸く果たされた語らいにおいても、
回谷について触れるのは躊躇われたが
あくまで自分が思うこととして、
今まで周囲で二人の人物を亡くした話をしながら

「遺された者の責任」
「故人が望む望まないに限らず、
 続きがあった命を無碍にしてはならない」

そんなことを語ったけれど、
大藤の中に響いたようには、あまり思えなかった。]

(457) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[あの日俺は何を掬えなかった?
君の憂いを、見落としていた?>>4:166
時間も回谷も気にせず引き止めれば何かが違っていた?

決して何も悟れなかったわけではない。
奥にある重みに触れられないまま、変化には気づいた。>>4:174
けれど、他者への踏み込みに慣れない心は乱れた後で
二人には時間が足りていなかった。

そうして自分だけが見れた色は消えて>>4:187
心を多く占める者との約束と、
果たされない願望にケジメを付ける路へとついた。

選んだ道で得たものが不必要だったとは思えない。
それでも可能性を求めてしまうのが人間だ。

もしかしたら、違う道が──
もしかしたら、全ては杞憂で──
物分りの良い弟の顔で見送った胸中は穏やかではなく。]

(458) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[忙しく変わった大藤の隣に座れる時は減った。>>137
見掛ける機会も、きっとそうなっただろう。

漠然とした誰にも語れない不安を抱えて、
まるで何も無いというように大学生活を続けた。

……都合の良い可能性は潰される時が来た。

「最後」を告げる「いつも通り」>>138
相変わらずの最適化を突き詰めた言葉数。>>139
何人ものあの夢を共有する者達が話し掛けるのを見つめる。

少し遅れたタイミングで近寄り、
当たり障りの無い言葉を告げ肩を叩いた耳元に。]

(459) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 終着点 ──

[打ち寄せる波の如く。
大藤の進んだ道に関する話が聞こえるようになり
そして、話題から消え始めた頃。>>144

研究所の本棚の見慣れない白を、
成海は一人、引き寄せられるように手に取った。

他愛もない風景の写真を、
つまらない小説を読み飛ばすように
何の思いも無く眺めていった視線の行き着く先で

──声も無い衝撃、見開かれた目。

蘇るのは、最後にバスから降りてきた大藤を迎え
そして置いて館内に向かうまでの
青空の下の、他愛もない二人のやり取り。

そして、白薔薇の花びらが二人の行く末を語る。>>220]

(460) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃

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