31 私を■したあなたたちへ
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── 銀島・ギャラクシーランド ──
「船で数時間…こう海の真ん中だと距離感なくなるわね。 どのへんなんだろ。小笠原… もっと遠い?」
船を降り、取り出したライター型の電子タバコを吸引して一息つきながら、空と海の境の水平線が続く先を見つめ、 それから後ろを振り返って確かにそこがテーマパークであることを確認した。いかにもありそうな設備やアトラクションが一通りは揃っていそうだ。
「よくこんなとこにこんなもの建てたもんね…」
元々陸地のあった島ではなく、人工島らしいと聞いている。 教師時代の手持ちの資料で見ても、おそらく間違いないだろう。 だからこそ、煙崎さんから差し出しの招待状であることも含めて 地歴公民の教師であるがゆえに奇妙としか言いようがない、 ある一つの疑問が頭をもたげるわけだが…
(43) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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「それとも煙崎さんが亡くなったって噂…嘘だったのかしら。 だったらいいんだけど。」
私は告別式はおろか、彼女の通夜にも顔を出していない。 少し前にちょっとした事情で教師はすっぱり辞めて今は塾講師。 なんなら再来月には去年知り合った婚約者と式を挙げるので、 これが一人身での最後のバカンスになるだろう。
「お兄さんとは結局、逢えなかったな…」
彼はこの事を知っているのだろうか? 来ていたりするのだろうか。 そんな事をちらと頭の隅に浮かべつつ、キャリーバッグを引きずってギャラクシーランドの中に入っていった*
(44) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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: ―――あのころ、 : 鉄格子の向こう側の空は : ただ高く、青くて。
: 膝立てて蹲る寝台の : 四方の色濃いくらがりに : ぱちぱちと閃く生を見出したり。
: 果てなきあおいろのその先に : はらはらと解ける死を読み解こうとした。
(45) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2023/11/15(Wed) 19時半頃
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[『しのぶ先生、また上の空になってる』 浮雲を吹き散らすような溌剌とした声が、 窓外を漂っていた意識を否応なく窓の内側へ引き戻す。 声のした方に視線を向ければ、 中央に設置した白い大きなテーブルを囲むように 三人の女生徒がめいめいの姿勢で腰掛け 呆れたような眼差しをこちらに向けていた。]
: 安寧を得た今もなお、 : 身に染み付いた癖は抜けなくて : 私は空ばかり見上げている。
(46) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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……違うのよ。 今、すこしね、考え事をしていたの。
[彼女たちの言いようでは、どうやら私は ただ上の空だったように見えているらしい。 いつもはそうかもしれないが、少なくとも今は 机の引き出しの中に仕舞っている一通の手紙が 心に掛かっての物思い。]
(47) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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聞いてくれる? 実はね……、 先生、今度、なんと生まれて初めて 遊園地に行きますの!
[何を、と聞かれて。 嘘を吐くのは憚られるが、かといって 物思いの内容は告げることが出来ないから 上の空の理由をすり替えてしまう。
でもこれはこれで、 私からすると重大案件に違いなかった。 ぱんぱかぱーん、とオノマトペが出るくらいには。 なのに、彼女らの反応は薄く、むしろ 呆れが深まったような雰囲気が場に漂ってしまう。]
(48) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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[『いや、先生、初めてつった?』]
ええ。
[『子供の頃とか行かなかったの?』]
いちども。
[『えーー? 普通、親とかが連れてってくれない? 親じゃなくたって、友達と夏休みに遊んだりさ ゲーセンに並ぶ定番スポットだと思うけどなぁ』
そう言われてしまうと、私は少し言葉を彷徨わせる。]
(49) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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身内がね、おばあさましか居なかったから。 ……厳しい人だったのよ。
[密星の娘である自覚を持ちなさい。 裾の短い服で走ったり、声を上げたり はしたない真似などさせられるものですか、と 祖母の声色が脳裏に蘇り、声には苦笑が混じったか。]
ところで、園田さん、寛ぎすぎですよ? 平気でポッキーなんて食べて…… 割れる程の頭痛はどこへ行ってしまったの?
[女三人寄ればなんとやら。 いや、私も含めれば四人だけれど、生憎此方は おサボり娘たちと同カウントをされる立場にはない。 ここは高校の保健室。そして此方はれっきとした 養護教諭として彼女たちの前で仕事をしている。]
(50) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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いくら今は他に具合の悪い子が居ないからといって。 堂々とおサボりしたいなら、 病人らしく振舞ってくださらないと、ね?
[分かっているのかいないのか、 はーい、と女子高生特有の適当な返事があった。 ともあれポッキーは仕舞ってくれたから良しとはしたが こういう甘さが、一部生徒たちが保健室に 入り浸りがちになる原因なのかもしれない。]
[もちろん、体調不良で気負わず来て貰えるのは 養護教諭としては、出来れば良しとしたいところ。 学校にはスクールカウンセラーも設けられているが 大袈裟だと気後れする子も多いのだ。 進路に人間関係にと思い悩む年頃だから、 何かを吐き出す為だけに来てくれたって良い。 昨年の冬までは常連だった “あの子” のように、 ただ話がしたかっただけ、とか でも――…]
(51) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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[ とはいえ、 私の育った環境は相当特殊だったために アドバイスを求められても、求める答えを 返してあげられるとは限らない。 ほら、先刻のように、不用意に遊園地がお初です なんて言ってしまって驚かれてしまう程度には、 圧倒的に経験不足感が否めない。
聞き専、ときどき雑談。くらいの割合。
それでもいいと思ってくれる子らのために 門戸は広く保っておけるのが一番だから。* ]
(52) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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―― 銀島 ――
[海上ではまったく気にならないのに、 乗降時にだけ平衡感覚を見失うのが 船というものはどうにも不思議な乗り物だと思う。
板一枚を隔てて身体が水の上に在るという状態に 慣れぬ足取りで船を降り、銀島と呼ばれる島に 爪先を付けてようやくと人心地。
私は、そも、旅行を全くしてこなかったから 銀島という名前にはとんと思い当たるものがない。 何なら、離島という場所に 足を踏み入れるのも初めてなくらい。]
(53) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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小島くらいのものを想像していたけれど 思ったより広いみたい……? 大掛かりな設備が要るものね。 その分敷地も大きくなければいけないのね……
あら、こんにちは。かわいらしい先住民さん。 はじめまして、お世話になります。
[整えられた草木やオブジェをしげしげと見詰めていると 人型のロボットが滑るように近づいてきたので 思わず軽く膝を折って挨拶を行った。
十八の時に初めて足を運んだ ファミリーレストランという場所で、 進化系猫型ロボットを見た時にも随分と 目を丸くしてしまったものだが、白くつるんとした 丸型フォルムに少しだけ類似点をみとめてしまい 慄くよりも親近感が先立ったのだ。]
(54) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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専用デバイス… 最先端ですのね。 こういうの、実は少し怖いんです。 変にいじって壊してしまわないようにしないと。
遊園地はこの通路の先なのですよね? 荷物を置く宿泊地はお聞きできる? ――… あら、持って行って下さるの? ふふっ。ありがとうございます。 なにぶん初めてのことが多くって、 きっとお世話になることが多いと思いますの。 どうぞよろしくお願いしますね。
[機械音声とはいえ、淀みなく流暢に話されると 意思のあるものと錯覚してしまいそうになる。 彼女(…彼?名前からすると前者だろうか)から 差し出されたデバイスを受け取って、何となく そのまま機械の腕を取って上下に動かした。 人間の指と、人間のような指とで握手を形作る。]
(55) 2023/11/15(Wed) 19時半頃
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[折角モナリザさんが居るのだから 何か質問をと思い中空を見上げるも、 遊園地をまだこの目で見てもいない段階では 疑問も質問も大した内容は浮かばなかった。 招待状の差出人のことは、……、 彼女らの管轄なのかどうか、違うだろうなと思い直す。 というより、私の中でも整理がつかない事柄だ。 招待状の在処を確かめるように、 無意識にショルダーの肩紐に手を添えた。
無言の時間が続いてしまった。 モナリザさんは預けた荷物を抱え、 来た時と同様にスーーーっと地面を滑り去っていく。 一定時間音声を認識できないと、 巡回に戻る設定だったりするのだろうか。 遊園地までエスコート頂こうとと思っていたのに。 最先端ロボットの姿を自然と足が追いかけた。]
(56) 2023/11/15(Wed) 20時頃
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[通路を抜けた先で、ぱっと視界が開け。 そこに在る非日常に――― 知識でしか知らない世界に――
私は、大きく瞬くことになる。**]
(57) 2023/11/15(Wed) 20時頃
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――ゲート近く――
[あたかも、招待客のひとりであるように、 ボストンバッグを足元に置いて。
集った面々を、黄昏時を思わせる色合いをした サングラス越しに眺めていた。 無論、全員の顔と名前の判別はつくが、 実際目の当たりにすると随分派手なヤツもいる。>>10 目立ちたくはなかったから、 不躾な視線にはならないように留めて。
しかし、この中にるくあを殺した人間が――――、 そう思えば、握る拳に自然、力が籠った。**]
(58) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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── 回想:煙崎るくあとの追憶 ──
なるほど。恋愛に興味のない人も多いのですね。 かくいう私も、興味がない側の人間ではありますが。
[ 卯木のぎこちない反応をくみ取ってか>>28 フォローのような言葉が 煙崎るくあから付け足されると、>>29 さも全く気にしていない風を装って、 卯木はふむりと頷いた。
けれど、その言葉に納得したような顔の裏で きっと従弟はこちら側の人間ではなかっただろうと、 卯木はその言葉を否定していた。 ]
(59) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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[ だってあの子は、きっと死ぬ瞬間まで 自分の理解者を探していただろうから。
恋人なんて存在が降って湧いたのなら、 きっと飛び上がって喜ぶに違いない。 ]
(60) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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なるほど。 それはたしかに従弟も喜ぶかもしれません。
[ それからいくらか経ったある日の卯坂庵にて。 隣の席のお客様が残したクリームあんみつを 片づける際に、煙崎るくあから声を掛けられ>>30 「いつもありがとうございます」と お礼を言った後、いつの間にやら 学校や家族などの話になったのだったか。
煙崎るくあの話しぶりからは、 なかなか充実した生活を送っているようだと 少なくとも卯木にはそう感じられた。 ]
(61) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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[ その幸福そうな話しぶりに 妬ましく思わなかったと言えば噓になる。
もちろん、彼女の話の裏側に、 様々な苦労が混ざっている可能性が 全くないとは思ってはいなかったけれど……。 ]
(62) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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ああ、若いというのはいいですね。 煙崎さんの人生はまだまだ続きますし、 きっとこれからも楽しいことが待っているでしょうね。
[ 少なくともこの日の卯木は まさか煙崎るくあの人生が こんなに早く終わるとは思ってもみなかったから。
心から彼女の幸せを願う笑みを浮かべながら、 話がひと段落したタイミングで、 皿を片付けるために、 卯木はその場から離れることにした。 ]
(63) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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[ お盆に乗ったクリームあんみつの皿の中で、 兎形に切ったりんごは、 ドロリと溶けた抹茶アイスの沼の底へと ゆっくりと沈んでいく。 ]*
(64) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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── 現在:ギャラクシーランド・ジェットコースター前 ──
[ 園内を歩いている最中、 もし他の来場客と目が合えば卯木は会釈をし、 話しかけられれば、会話に応じただろう。
卯坂庵のお客様などで顔見知りの人がいたなら こちらから話しかけることもあったかもしれない。
歩いている途中で 何かしらのやり取りはあったかもしれないが、 卯木はジェットコースターの前まで いつの間にか足を運んでいた。
ご丁寧にもアトラクションの前には、 サポートロボットが立っており、 このアトラクションについて説明している。 何とはなしに説明文に耳を傾けていたが。 ]
(65) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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これは、なかなか大がかりですね。
[ 感嘆のため息を混じらせながら、 卯木は独り言を零した。
どうやら、これはただのジェットコースターでなく、 VRゴーグルを装着することで 宇宙船で旅をしている気分が味わえるらしい。
下り坂や回転する場所は、 隕石がぶつかったとか そういうトラブルがあったような想定の映像が 流れるのかもしれない。
色々と想像するとワクワクしてくる。 早く乗りたいという衝動に駆られた。 ]
(66) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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[ そう、卯木の気分は高揚していた。 この島に来る前から抱いていた懸念を>>22 数舜だけでも忘れるくらいには。
だって、宙太という名前が体を表すように 幼い頃は宇宙飛行士に憧れたこともあったから。 銀河をテーマにしたテーマパークを訪れて 卯木が少しも興奮しないというのは ありえない話であった。 ]
(67) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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[ 早速アポロをサポートロボットに見せながら、 卯木はジェットコースターの座席へと進んでいく。
もし近くに一緒に乗りたいという人がいたなら、 共に乗ることを快諾しただろうが、 周りに誰もいなければ、卯木は一人で このジェットコースターを満喫することだろう。 ]**
(68) 2023/11/15(Wed) 20時半頃
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──園内・中央カフェ前──
……それにしても、ロボット以外ぜーんぜん会わないんだけど。 どういうこと?
[招待状を貰って、あれこれ考えてはみたが。 これは、煙崎るくあの学友100人とか、親戚50人だかが招待されている大がかりな××回忌なのかもしれない、とか。そうであれば、自分のところにまで招待状が来てもまぁ、おかしくはない。 ──彼女のLINEには自分も名を連ねているわけだし。
此処に来るために乗った船にキラしか居なかったのは、テレビなどで顔を知られている自分への配慮かもしれない、などと都合よく解釈をしていた。 けれど、中央のカフェに辿り着くまでに、とうとう生きた人間には会えず仕舞いで。
ふう、とため息をついて、カフェのテラス席に腰掛ける。 ウェイトレス型モナリザが近付いてくるので、テーブルの上にあったメニュー表を見て、”黒烏龍茶ある?”と聞いた。モナリザの頭部がチカチカ光ってキッチンの方角へ戻っていく。 給仕ロボットを見送り、改めて園内の景色を眺めた。]
(69) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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[辺りを見回しながら歩いていると、 ロケットを模した小さな乗り物が、円形に幾つか並んでいて、円を描いて空中旋回するものや、 宇宙船を模した乗り物で、銀河を駆けるジェットコースターなど、 銀河をテーマにしたアトラクションが色々と目に入る。]
[この場所に自分を招待したのは、るくあちゃんなのか、もしくは別の人なのか、それは分からないけれど。 オープン前のお披露目で呼ばれた>>#1のなら、何か挨拶とか、 説明とかがあるのではないかと思って。 けれども、少なくとも今はまだ、何も起こらないない様だ。]
……自由に過ごして、って言っていたっけ。 ……自由って、どうしたら良いのかな。
[呟いて、小さく首を傾げた。]
(70) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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そういえば、 遊園地なんて来るの初めてね。 さすがに存在は知ってたけど。
[顔を知られているから外ではサングラスを着用しているのだが、何だか誰も居ないしいっか、と、それを外して、改めて周囲を観察した。 少し先にメリーゴーランド、そこからもう少し奥にジェットコースターや観覧車が見える。遊園地に来た事がないのだから、当然、そのいずれにも乗った事は無い。]
……最初に乗るなら、やっぱ、動きが緩慢そうなアレ?
[そう呟いた視線の先にあるのは、白い馬や馬車がゆっくりと回るメリーゴーランド。
やがて給仕ロボットが、黒烏龍茶を運んできた。銀河系のような模様が掘られたグラスに、キンキンに冷えた濃い色の烏龍茶が注いである。ありがとう、と声をかけて受け取った。 これを飲み干したら、少し遊びに行ってみようか。]*
(71) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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