23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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本当のところは、 鮫島先輩から話を聞かないことには、 『ゲーム』に戻って役職の力を使えばいいのか、 『別のこと』のために力を使えばいいのか、 ぐちゃぐちゃで――…
ね。理由、ないでしょ。
[だんだんと声が小さくなって。ごめんなさいと頭を下げた*]
(20) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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>>18 それ、俺が除外される理由が見当たらないけど?
[茶化して、続く言葉に>>19目を細める。]
本音は、 ……って、俺が訊くのもアレかな。
うん。俺を占ってくれてたら、 話が早かったんだけど、まあいいかな。
(21) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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キリノが、前回参加者だって話は聞いた? しかも優勝者だったらしい。
「願い」を叶えたひとりだよ。
(22) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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あーくそ。
キルがいねえなあ。
(*4) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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え…… 先輩、調整役…してくれているので。 そういう役職、持ってるのかなって――…
…違いました…? 勘違いしちゃった……?
[>>21 変なタイミングで占って、 吊り票を集めてしまうったらいけないかと思っていた。 が、逆だったらしいことに、申し訳ないような気持ちで]
(23) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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[桐野先輩のことに話が及べば]
優勝者、だってことは桐野先輩から聞いています。 願いのことは、私からはなにも聞きませんでした。 その時は、知り合ったばかりだったから…
[そこにヒントがあるということだろうか。 見当が付かなくて、少し首を傾げる。]
(24) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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>>23 調整……はまあ、してるかな。 うん、それはありがと。
[若干複雑な表情で頷く。]
>>24 そっか。…………んー、あのね、 ノノカちゃんが推測してるみたいに、俺は "ゲーム"をゲームとして進めるのに疑問を持ってる。
それっていうのが前回の話に繋がるんだけど。
キリノが言うには、 「最終勝者の願いは確かに何でも叶う」 「その代わりに、敗北陣営に犠牲が出る」 ってことで、さ。
叶える願いが重ければ重い程、 出る犠牲も重くなる、らしいんだよね。
(25) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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例えば。
「誰かを生き返らせたい」って望めば、 その代わりに誰かが死ぬってこと。
(26) 2023/04/26(Wed) 02時頃
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ノッカは、自ずと姿勢を正して、本題を傾聴する。
2023/04/26(Wed) 02時頃
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……… ひどい。
そんなに理不尽なものだった、なんて。 誰のための「ゲーム」なの……
じゃあ、 最終勝者の願いが小さければ小さいほど、いい……?
[思案を巡らせて、そして、表情を曇らせ。 鮫島先輩の顔を見上げた。*]
(27) 2023/04/26(Wed) 02時半頃
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>>27 うん。少なくともキリノはそう予測してるし、 俺もそれが妥当だと判断してる。
[真っ直ぐに受け止めてくれる様子を、こんな状況でも好ましく思う。だから。こんな子に、背負わせてはいけない。]
で、ね。 ……前回の状況からの推測だけど、 なるべく早めにゲームから脱落した方が、 色んな意味で安全だって推測が立つんだ。
っていうのも、前回犠牲になったのが、 敗北陣営のうち、最終日に残った面子だったから。
(28) 2023/04/26(Wed) 02時半頃
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俺はキリノと相談して、 リスクについてある程度覚悟を持てる面子で 最終日を固めたいと思って動いてる。
勿論、なるべく犠牲が少なくなるような 願いの仕方も検討してる。
その為に、君の占い結果にそぐわない 投票先を指定するのに、協力してもらうかもしれない。
それを、許容してくれるか。
確認しておきたかったんだ。
(29) 2023/04/26(Wed) 02時半頃
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[悪魔のシステムについての予測の説明。 隙間の無いように塗り固められた悪意に、 背筋に冷たいものが駆け上がる。]
…… 協力は、もちろん。 わたしに出来ることなら、させてください。
[一も二もなく頷いた。]
……あ、の。 今、聞いた流れだと、 最後の席、座った方がいい ですか…? でも、それでも誰かが 犠牲になってしまうんですっけ…。
(30) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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なるべく犠牲が少なくなるような願いの仕方―― でも、それももし失敗したら?
願いの大小で犠牲の大きさが決まるのが ほぼ間違いないのなら、 最初から小さくても……
[と、純粋な疑問を敢えて。]
(31) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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>>30 [知ったばかりの悪意に果敢に立ち向かおうとする姿勢が眩しくて、俺はゆっくりと瞬いた。]
……なるべく、犠牲が出ないように、 俺は考えているし、キリノも協力を申し出てくれてる。 あと、ヤマトも。色々わかってくれてる。
ノノカちゃんには、無理はしてほしくないけど、 …………。
ちょっとまだ、確認したいことが幾つかあってさ。 場合によっては、お願いすることも出てくるかも。
[安心させるように、微笑んだ。]
でもそんなに身構えないで。 どう転んでも、悪いようにはしない。 その前提で動くから。
(32) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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>>31 [聡い子だな、と今更のように思う。]
──そう。 その辺のリスクは正直、読み切れない。
だからこそ、慎重に進めたいんだよね。
(33) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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>>32
………それって、
[出掛かった言葉を飲み込む。 なんだか泣きそうになって、 振り払うように、二度、三度と頷いた]
……わかりました。
先輩は、本当に優しいですね。
[色々な想像が浮かんでしまうけれど、今は、 微笑みに、同じものを返して。]
(34) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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桐野先輩やヤマトくんと一緒に 試行錯誤中、ということも、…わかりました。
あの、 みんなのために、ありがとう。
[もう一度きちんと頭を下げて、協力を約す。]
(35) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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>>34 や、さしい…………かなあ。
[その評価は何だかやけに面映い。]
>>35 まあ、うん。 こちらこそ、聞いてくれてありがとう。ね。
[凭れていた下駄箱から重心を移す。 真っ直ぐに立って、その少女らしい佇まいへ向き直った。]
実際今日の投票先をどうするかについては、 検討した後でまた連絡する。
よろしくね。
(36) 2023/04/26(Wed) 03時頃
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うん。そう思わないなら、 気付いていないだけ…ですよ。
[鮫島先輩が体勢を変えたのを見て、 それを合図に話の終わりを知る。 わたしも、強張っていた身体を ほぐすように少し力を抜いて ]
わたしの方こそ。 投票先、あとは占い先も。
……指示、いえ、 連絡。待ってます。
(37) 2023/04/26(Wed) 03時半頃
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>>37 [もう一度、ありがとうと告げて、何となく思い付いて、手を差し伸べた。応えてくれるなら、その手を握って上下させる。]
じゃあ、 また後で。
(38) 2023/04/26(Wed) 03時半頃
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! …ふふ。
[伸べられた手を取って、きゅっと握った。 大きい手。男兄弟の居ないわたしは 少し緊張しつつ、握手のように振られるに任せ]
またあとで。
[下駄箱の端でばいばい、と手を振って、場を辞去する**]
(39) 2023/04/26(Wed) 03時半頃
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とりあえず報告のみ。
今日の占い先はサラちゃん。
(*5) 2023/04/26(Wed) 03時半頃
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─ 屋上 ─
>>7>>16>>17 [少し待たせ過ぎただろうか。 駆け上るように辿り着いた屋上で、手摺の側でしゃがみ込む姿に歩み寄る。その身体は常よりも小さく見え、それでも紛れもなく、男のそれだった。]
……あったかくしてろって言ったろ。
[すっかり冷えてしまっているその肩を抱き寄せた。]
(40) 2023/04/26(Wed) 04時頃
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ー屋上ー
[少年がニジノの死を知り、激しい慟哭に晒されてからどのぐらいが経過したか。
立てた膝に顔を埋めた姿勢の少年は、まるで生気を放たず其処にいた。
屋上の扉が開く音。 少しでも早く駆け付けようとする乱暴な足音も聴こえたはずなのに。
待ち焦がれた太い腕が少年を包んだのに。
ぴくり、と僅かに肩を震わせ、ゆっくり顔を上げるのみ。]
(41) 2023/04/26(Wed) 05時半頃
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ーー…あ、…
[喉が焼けたかのようで。声にならない。少年の光を失った瞳が漸くなにかを映すのにすら数分。
それは愛しい彼ではなくーー虚空を支配する月だった。]
(42) 2023/04/26(Wed) 05時半頃
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[広がる漆黒は輝きを引き立てるための供物でしかない。
蒼白い月は容赦なく少年を責め立てて来た。
ーーお前が殺したも、同然。]
(43) 2023/04/26(Wed) 05時半頃
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ち、が……う。俺、は。 俺はニジノの、こと、…
[声はまだ続く。
ーーお前が殺したも同じ。 お前は救えたのに、救わなかった。 むしろ彼女を仄暗い闇に叩き落とした。
ーー可哀想なヴィオレッタはどうなった? どんな末路を、迎えた?]
(44) 2023/04/26(Wed) 05時半頃
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……赦し、てーー
どうしても俺には、選べなかった。 どうして、もーー
[漸く少年は、彼に気付く。
その息遣いが、鼓動が彼だ。 彼が来てくれたならーー
人殺し!!
奇しくも、少年がキリノを激怒させた言葉を月が叫んだ。
最後、意識が途切れるギリギリに少年は彼の名を微かに呼び。 震える手を伸ばし。そしてーー
意識を失った。]*
(45) 2023/04/26(Wed) 05時半頃
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[暗い暗い闇が心を、身体を包む。
ーー月が綺麗ですね? 嗤わせるな。
そんな台詞から愛など、感じられる訳がない。 愛を伝えたいのなら、ハッキリと伝えてほしい。
脆い存在が壊れてしまわぬように。
ーー少年は気絶し、堕ちた。彼の腕の中へ。]*
(46) 2023/04/26(Wed) 06時頃
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─ 2F・図書室 ─
[気が付くと、ふたたび夜になり、 窓の外には煌々と輝く白い月が出ていた。 あの月もVRなわけだ。 散りばめたような星もくっきりと見える。
……眼鏡をはずした状態で 星がはっきり見えるなんて。 何年ぶりだろう? 視力が落ちたのは中学生に上がってからだったかな。
この世界ではリアルの自分の病気は おおよそ無かったことになっている。 サラも元気に走っていた。
いっそ、ここで生きられたらいいのに。]
(47) 2023/04/26(Wed) 08時半頃
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