33 桜森高校同窓会
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…… 雪だ。
[窓の外に目をやれば一面の雪が降り積もっている。 彼女から与えられた証以外何も纏っていなかったため、 一度身体を震わすと急いで衣服を身に着けた。
少しけだるさの残る緩慢な身体の理由は暴くまでもない。 気を引き締めるように背筋を伸ばす。]
今日も寒くなりそうだね。 少し歩こうか。寒いから、ちょっとだけ。
[朝食を摂りに行く途中ででもグラウンドを歩けたらと、 コートを羽織って階下へ誘った。*]
(213) yunamagi 2024/02/25(Sun) 19時半頃
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超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。
yunamagi 2024/02/25(Sun) 19時半頃
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[雪に気付かなかったという彼女の理由に微笑む。 本気なのだから困ったものだという感想は 嬉しさの中にすっかり包含されてしまった。]
あ、また忘れるとこだった。ありがとう。
[首回りがマフラーで包まれると、暖かさが格段に違う。 彼女の防寒対策にも目を光らせ、腕を組んで、階下へと。]
に、しても積もったなあ。 滑らないように気を付けてね。
[ざくざくと雪の上を踏みしめるように歩く。]
(229) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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[あの日、 一緒に歩くことのできなかったグラウンドを辿るも、 雪景色のなかではその存在すら曖昧だ。
昨夜はこの場でキャンプファイヤーもした。 今になって彼女を脅かすものは、きっと何処にもない。]
あの時は春だったけど、 こんな風に雪が積もってたなら歩けたかも?
[吐く息が白い。 境界のあやふやになった校庭を見渡して、 隣にいる彼女を見つめる。]
(230) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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[春も夏も秋も冬も、雨の日も雪の日も 彼女と隣に並んで歩いていきたい。 音に乗せると二度目のプロポーズみたいになりそうで さすがに口を噤む。
身体の芯まで寒さか届くまでの短い時間だったろう、 高校時代に実現することのなかった グラウンドを歩く姿を思い浮かべて、 銀世界にふたつの影を寄り添わせていた。**]
(231) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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――チェックアウトまで――
[>>@4>>@5 知らぬ間に未然に防がれていた 犯罪行為の裏側で。 泣いた人物には今回も関わりのないままだ。 もし会遇することでもあれば、 彼の四年間がどんなものだったか 少しは興味を持てたかもしれないのだが。]
野々花はタイムカプセル何埋めるんだっけ? あ、内緒なら聞かないよ。
[白い世界で行われたタイムカプセル作業中。 野々花に準備する時間があったかどうか気になって尋ねた。]
(260) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時頃
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[柊も案を聞いて考えてはみたものの、 結局、埋めたいものは考えつかなかった。 柊の隣には野々花がいる。 >>252 短くも確かな言葉と想いを貰った直後 ということもあったのかもしれない。 十年後、あるいは数十年後、新たに 照らし合わせたい未来というものも思い浮かばずに。
地を掘る作業で野々花の手を痛めてしまわないように、 力仕事だけはするつもりでここにいる。]
(261) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時頃
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[それから。 他に寄りたい場所はなかったか、 最後に野々花に確認してからチェックアウト。]
まあ、また来ればいいしね。 次は桜が見える頃かな。
[恐らく他の誰かとも同じであろう気持ちを口にした。 クルーエル社の企てを知らぬ身としては、 呑気な口ぶりで空を見上げるのみだ。]
(262) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時半頃
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戻ったら、ご挨拶に伺わないとね。
[既に彼女とは生活をともにして、 互いの家族にも何度か顔を合わせてもいるが、 改めて訪問させてもらおうと、ぐ、と 似合わぬ握りこぶしを作った。
そうして旅館を後にする。 痛みを伴わない思い出のひとつの場所として。**]
(263) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時半頃
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うん、急だったからね、…… 写真?
[いつの間に撮ったものだろう。 野々花の言葉に不思議そうな顔で、鸚鵡返し。>>272]
内緒かあ。気になるけど、 楽しみが増えたってことしておこう。
[人差し指を立てる彼女は悪戯というよりも 気恥ずかしそうに見える。 掘り起こすのがいつの日になるかは分からないが、 そのいつかにも彼女が隣にいることに疑を挟む余地もなく。 地中に埋まった記念の品に暫しの別れを告げた。]
(284) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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[皆と解散する段にも、 ワニの無事を心配する彼女に微笑みながら。 旅行の思い出話にも頷いて。]
またね。 虹乃さんはしょっちゅうは会えないだろうけど、 元気でやってるから、そっちも留学楽しんで。
沙羅ちゃんに玲もまた、ご飯でも食べに行こう。 タイミングが合えば大和くんも。 仕事がんばってね。
[それぞれに挨拶の言葉を送った。]
(285) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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では、帰ろうか。
[野々花に向き直って手を繋ぐ。 軽やかで真っ直ぐな足取り。 今日も明日もその先も 続いていく道をふたりで。**]
(286) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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