6 【突発RP】バレンタインの敗者たち【R18】
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[ちょっと声が震えたのは、泣きそうになったから。 そんなことに自分を使うなって怒られるだろうか。 でも、私は止められなければそのままショーツも脱ぎ捨ててしまっただろう。 ほんのりと蜜が蕩け始めた花弁を晒して。]**
(*19) 2021/02/25(Thu) 08時頃
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あっ。
[抱きつかれて押し倒される。 驚いて目を見開いたが、背中を床に、正確に言えば個室の座布団らしい薄いクッションに押し付けられて小さく声が漏れる。]
ごめんね。変なことに誘っちゃって。 ……でも、女としての自信がただでさえ無いのに、挫けてしまいそうだったから。
[自尊心は高くない方だ。それでも最低限にはある。 だから、遊び捨てられるだけの自分が悲しすぎて、けどチョコをおいしいと食べてくれた海藤くんが一つの救いになった。 普通のデートのつもりが、あんなことくらいで反応してくれた、自分の拙い奉仕で達してくれた彼に嬉しくなった。 最初からあからさまにするつもりなら、ホテルを選んだかもしれない。 なのにこんな場所にしてしまったのは、奉仕だけで最初は済ませるつもりだったからだ。
けれど、今は。]
(*22) 2021/02/25(Thu) 13時半頃
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……。
[こくん、と大きく頷く。 自分から脚を開いて膝を曲げ、片手で彼自身に手を添えて入口に導いた。 潤ってはいたけれどまだ不慣れな隧道へ。]
今は。 ……渡くんと、シたい、な……?
[片手でセーターとキャミソールを捲る。 控えめなサイズの胸を包んだブラを露わにした。 腰を浮かして先端を沈めると、キスすらしてない二人なのに濃厚な口づけのような水音が立って、私はキュッと唇を引き結ぶ。]
(*23) 2021/02/25(Thu) 14時頃
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んっ……。
[キチ、と彼をきつく締め付けてしまったから、瞼を伏せて声をころすと、密かに下肢の力を抜こうとした。]**
(*24) 2021/02/25(Thu) 14時頃
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そんな、私なんてまだまだ子供だもん。 好きって気持ちで騙されてさ。 ……神田さん、そんな人じゃないと思ってたのに。
[全く見る目がなかった。 でも首を緩く左右に振って笑う。もう、その話題はやめよう。目の前だけ見よう。 したい、と返事されて嬉しいから。 だから脚の力を緩めようとした、そんなとき。]
(*27) 2021/02/25(Thu) 19時頃
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ん゛ンぅ………ッ!!!
[彼が腰を押し進める。 まだ硬い媚肉が割り拓かれ、ぎちっと軋む音がした気がした。 ズチュッ、と派手な水音ひとつ。 一気に入ってきた灼熱は、何かを破ることはなかった。それでも、片手で口元を押さえてビクッとのけ反り背をうかせてしまう。 熱い。お腹の中が熱で満たされる。 私の花弁が精一杯に広がって、彼を必死に受け入れていた。]
ふは……っ、ん……。 好きに動いて、好きに触って、いいよ……? ……そうして欲しいな。
[……正直に言えば、こちらに彼をどうこうする余裕はもう無かった。 こちらが何かをする、ということにも。 だから恥ずかしげにそう告げて。]
(*28) 2021/02/25(Thu) 19時頃
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ぁ、でも、……順番、変だけど。
キス、……して欲しい、な。
[小首を傾げて彼に問う。 ……ダメ? って、それはダメなお姉さんの完全なるおねだりだった。]*
(*29) 2021/02/25(Thu) 19時頃
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[こちら側はかなりキツく感じていた。 相手のものがより大きく感じられていたし、さほど経験もない。何より濡れているとは言えほぐしても拓いてもいなかったから、受け入れることは微かな苦痛を伴う程だった。 けれど、彼は違うらしい。 入れた事も疑問を感じてしまうくらいに。 嗚呼、自分が"そう"思っているだけで、彼には心地よさをあげられないのか。 緩い、と思われているのだろうか。 そんな不安がじわりと心の内側を蝕んでくる。 それを癒しくれるのが、キスだった。 触れ合うだけでも。 だから私はそっとキスを受け入れて目を閉じた。]*
(*32) 2021/02/25(Thu) 21時頃
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[気持ち良さよりは圧迫感。 悦よりは不安が強いこの行為。 それでも肌を合わせたくなったのは、自分に反応してくれたから。優しい子だから。そんな、自分勝手な理由から。 だからそこから逃げ出すように不安から目を瞑り、キスの感覚に身を委ねる。 腰がゆらめけばその度にくぐもった声が漏れた。 キスに答えるように唇を押しつけ、薄くそれを開く。 男子がどんなふうに初めてを迎えるかなんて知らなかったから、彼のしたいようにさせてあげたいと今は思っていた。 キスをしてくれた。それで、十分じゃないかと。
むしろ、奪ってしまったことを謝らなければならない。]
(*34) 2021/02/25(Thu) 22時頃
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ん……。
[それでも、抱きしめてくれるから。キスをしてくれるから。赦された気になってしまう。 腕を伸ばしてギュッと抱きしめ返した。 じわ、と涙が滲んで目尻から一筋落ちていく。
ああ、気を遣わせてるな。 そんなことを、思ってしまった。]*
(*35) 2021/02/25(Thu) 22時頃
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ん……、悲しくって、じゃ、ない……んっ。
[涙を舌先で拭われて、びくっと体がすくんでしまう。 けれど唇が開き、舌先同士を触れ合わせると背筋がゾクゾクと震えた。 部屋に響くのはキスを交わす小さな音と、荒い吐息。次第に抽送を繰り返す淫らな水音も立ってきただろうか。]
んんっ……ンッ、ぁ、よか……んっ! ふっ、……んんっ、ぁ……。
[気持ちいいかも、でも。 感じてくれたことに安堵して微笑んだ。 役立たずのまま終わらなくて良かったと、奪うばかりで終わるんじゃ役で良かったと。 脚を彼の腰に絡める。 突き入れられる度に声が漏れて、内側を擦られることに此方も心地よさがじわじわと感じられてきた。 ひくく、と襞が震えて彼を締め付けるのがその証拠。 身を捩らせ、足先を跳ねさせる。 自分より、彼が気持ち良い初めてを迎えられたなら嬉しかった。]*
(*37) 2021/02/25(Thu) 23時頃
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んっ、んうっ、ん……っ! ぁ、渡く……っ!
[気持ち良くなるのは、達するまでいくのはきっと難しい。そこまで慣れていないのだ。 前戯で高められたわけでもないのだから当然だとは思う。それは仕方がない。今の行為で声は漏れるけれども、それと心地よさとはまた少し違う理由があるのだから。晒した胸だって触れられてはいない。彼は彼で夢中なのだろうし、控えめな胸に魅力が欠けるのだとしたら仕方のない話だけれども。 肌と肌が打ち合う音がするほど激しくがむしゃらに突き入れられて、その度に声が漏れて悩ましげに眉が撓む。 問いかけにこくこくと頷いて、少しずつでも気持ち良くなってくれていることに、最初から気持ち良くさせてあげられなかった申し訳なさを感じてキュッと内側に力を入れるよう試みる。 自分にとってはきついし、大きい。そうすればより苦しくなるけれど、彼に「そんなに気持ち良く無かった」と思われる方が嫌だった。 それは私のプライドでもあったし、彼に対する誠意でもあったと思う。]
(*39) 2021/02/26(Fri) 07時頃
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[一生懸命動いてくれる彼がなんだか愛おしい。 気持ち良くなってくれているんだとホッとする。 だからギュッと抱きしめ、彼がそれまでの動きと違う動きを見せたときにも離さなかった。 自分の奥底、満たされる熱。 その瞬間ぎゅっと目を閉じて彼を感じていた。 はあ、はあ、と呼吸がどうしても荒くなる。 吐精が少し落ち着いたように思えた頃、そっと彼に唇を寄せた。]
は……、ん、……ありがと、渡くん。 ……もっと上手に、誘いたかったんだけど……。
[何というか不器用で、がむしゃらで、カッコ悪かったと思う。 普通にデートもしたかったし、でも、だけど。]
(*41) 2021/02/26(Fri) 20時半頃
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……これから、どうしよ?
[まだ繋がったまま、そんなことを尋ねた。 それはこの事後のことでもあったし、 この日のデートのことでもあったし、 これから先の自分達の関係のこと、でもあった。]*
(*42) 2021/02/26(Fri) 20時半頃
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