28 僕等(ぼくら)の
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あ……そうか。 そう、だな。 すまない。
[そういうとこだぞとどこからか聞こえる。 柔らかな唇の感触を受け容れて、少し考え。 今度はこちらから一度、ゆっくりと触れさせた。>>152 女の子側からさせるのは男が廃るからと 誰に向けてでもない言い訳をしながら。]
お父さんとの話? うん……。
[本郷が、彼女の父親と話した内容は知る術もない。 アストロという理不尽への彼女なりの解釈に耳を傾ける。 もっとその先を聞いていたい、と思うのに。>>153
彼女が目を閉じるから。]
(@0) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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……おやすみ、本郷。
ここに居る。 眠れるまで、傍に居るから――…
[姿を変えた己には、 零れ落ちる命の灯を受け止める手も 抱き上げる身体も無い。
ただ傍で。 約束通り、一番傍で彼女を見送ろう。]
(@1) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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[これで最後。 本当に本当の、 最期 だ。 微かに声が震えた。]
――― また、何処かで君に逢えたら。 **
.
(@2) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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―― 少しの後 ――
――― というわけで、内容は伝えた通り。 突然地球を救えだの戦えだの言われて 頭の整理がつかないだろうけど、現実のことだ。
一度契約してしまえば パイロットは命を賭して戦うことになる。
[あの時とは異なり、彼らの合宿所の 食堂にあるホワイトボードは真っ白だ。 この短い手でマーカーを持つことは残念ながら出来ない。]
(@3) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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俺は君らを子ども扱いはしない。 ――― …
[あの時と同じ言葉だ。>> 子供でありながら、こどもではない彼ら。>>0:35 突然現れた運命の大渦に飲まれ 大人になることを選んだかも知れない『彼ら』。 生徒達
もう少しの間。せめて卒業を迎えるまでは 子供で居させてやりたかったと、今は思う。]
(@4) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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[本当に先生みたいだな。 不意にそんな声が誰からか上がり 変わらない表情の下で何度か瞬きをした。]
………実はそうなんだよ。 だから、何かあれば反省文提出。
次の装填がされたら迎えに来る。 そうしたら、時間の猶予はないからな。 残された時間を大事に。
[言い残して、掻き消える。 新たな『彼等』の戦いを始めるために。** ]
(@5) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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―― コックピット ――
[――― 新パイロットたちの姿に、 遠い生徒たちの面差しを重ねる。 宙に浮かぶ九脚の椅子は全て空席だ。
彼等はどこに居るのだろう。 きっと合宿の最終日、 展望台への坂道を上ってきた時のように、賑やかに、 列を作って星を見に行っているのかもしれない。
己もその最後尾に連なることになるのか、 それとも、やっぱり最後まで見送る立場なのか、
今は未だ、分からない。 **]
(@6) azure_blue 2023/08/25(Fri) 00時半頃
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―― あれから ――
[別の地球での任を奇跡的に無事に終え、 故郷の土を踏んだのは凡そ一年後だった。 秋と呼ぶ季節を迎える前に収束した “彼等”の戦いより、随分と長丁場になってしまった。
帰還してすぐに、実家と、全ての事情を知る関係者、 この地球での戦いの時に助力をしてくれていた 政府側の窓口役などに連絡を取った。 最後のパイロットとして戦った本郷の両親にも、 他の生徒らの時と同じように、可能ならば一度 お会いしてお話をしたい、と伝え。
対面が容れられた故に、今、己は此処にいる。 全てがはじまった、この村に。 ]
(@17) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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……よう。久しぶり。 ご両親にお会いした時に場所を聞いて きっちりメモまでしたのに、迷っちまった。
七星の時に一緒に避難した村の人が 場所を知っているからって、案内してくれて。
[生徒に会いに来た心算なのに、 石塔を相手に話をしているのが不思議だ。 本郷の名の刻まれた墓石を前に、暫し立ち尽くす。]
(@18) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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……本当に、ここにお前がいるのかな。 なんだか実感がまったく湧かないんだ。 コックピットで最後まで看取ったはずなのに。 学校での姿、合宿、それから――… … うん、ダメだな。 生きていた時の姿ばかり思い浮かぶ。
[遺書を預かって真っ先に此処に訪れたから まだ、他の生徒たちの埋葬地には向かっていない。 墓の所在が分からない生徒もいるから、 全員の所に足を向けることは叶わないのだろうが 彼等の墓前に立ってもきっと同じ感慨を抱くのだろう]
(@19) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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そうそう。これ、リクエストのぼたもち。 本郷と、本郷のお婆さんの分と。
遺書でお土産の催促は少し笑ったけど 当てずっぽうだと俺は外しまくるらしいんで 書いてくれてよかった。 ……あ、でもこしあんとつぶあんの好みまでは 流石に分かんねえからな、一応両方買ってきていて。 好きに選んでくれると。
[ぼたもちのパックをビニールから取り出して 懐紙を敷いた上に供え物として置く。 花は恐らく定期的に供えられているのだろうが 持参した花もあったからと一角を借りた。 スターチスを中心にした一対の花束を花立てへ。 次いで、線香に火を付けて手を合わせる。]
(@20) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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………まあ、しかし。俺宛てにまで 遺書を残してくれてるとは思わなかったな。 親御さんから聞いたときは、驚いたぞ。 泣かないようにしてたんだがなあ。泣かせやがって。
あの後は、色々あったぜ。 目を覆うようなことも、悲惨なことも起きた。 それでも、あの星のあいつらも、自分たちなりの 答えでもって、あいつらの正義の元に戦い抜いた。 本郷と同じように、最終戦の担当は女の子でな。 最後の戦いを終えて俺の任は解かれたから あの子と、次のコエムシ役とが別の地球での 最終戦を無事に終えたことを祈るだけ。
祈るしかできない。
(@21) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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――… 結局、俺は、 13人もの『生徒』を見送って、生き延びてしまった。
[もう9月も下旬に差し掛かるというのに 季節から取り残された蝉の声がやけに耳を衝く。]
(@22) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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『あっち』の戦いの合間にな、 こっちの地球とどのくらい違うのかって 確かめて回っていたことがあったんだ。 学校や、知っている奴の家を見に行ったりしてな。 あの謎生物の形状が気に入るかはアレとして 自在にワープ出来るってのは便利なもんだ。
結論、俺らに似た人間は見つけられなかった。 実家にも行ったけど、住んでるのが全然別人。 系譜を確認してみたら、おそらく爺ちゃんが 婆ちゃんじゃない女と結婚してたんで、 親父は勿論、俺に繋がる人間は生まれてない… って感じだったな。 並行世界の同一人物って、奇跡みたいなものらしい。
そりゃそうだな、曲がり角ひとつ曲がらなかっただけで 無くなる出会いもあるんだから。
(@23) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時頃
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でも、思うんだよ。 もし、あの合宿の直前くらい。 ごく近い時間軸で分岐した『地球』があったとしたらって…… この地球では、少し大人に近づいた>>81実感を 持てた代わりに、未来を望むことができなかった。 でも、『契約しなかった』地球なら、 ……そっちはもしかしたら、本郷が大人になるまでには 時間かかんのかな? どうかわからんが。 それでも、未来(さき)があるわけだから――― て、何か訳わからない話してんな。 どのみちこの地球の俺はこの地球で生きていく他ない わけだから……、これもたられば だぁな。
[いつかの光景が胸を過ぎる。 ごく僅かなタイミングの悪戯で選べなかった選択肢。 それが今でも棘のように心に引っかかっている。]
(@24) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時半頃
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お前たちのことを気にせずに、 幸せに生きて行ってほしい……だっけか、 本郷はそう書いてくれていたけれど。 気にしないで生きるのは、多分一生難しい。
この街は、一年で随分復興に向かっているみたいだ。 戦いが起きた事実は風化はしないけれど ありもしない憶測ではなく事実を伝えようと、 政府や軍部は試みてくれているらしい。 勿論遺族とも相談して、公表できることだけな。 口さがないことを言うような奴もいるかもしれないが 俺や関係者が出来る限りで守るから。 だから、安心して眠っていてくれ。
忘れはしないよ。 痛みが消えることも一生涯無いと思う。 でも、心配かけないようにきちんと生きていく。
(@25) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時半頃
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………長話になった。
[村民が通った気配はないようだったが 墓の前で一人ブツブツと話をする外部の男は 不審がられても仕方がない。一人笑って。]
俺は近々地元に戻ることにはなりそうだけど また、必ず来るよ。
あ、そうそう、去年、天道と七星と本郷とで 一緒に行った花火大会覚えてるか? もうすぐだって聞いたから、今年は一人で見上げてくる。 流石に浴衣は着ないけど。
それじゃあ、 また な、本郷。 **
(@26) azure_blue 2023/08/27(Sun) 22時半頃
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── 復輝祭 ──
外部からも結構来てくれてんだなぁ。
[観測会は、盛況のようだった。 聞けば発案から場所の許可取り、調理、ポスター描き、 自前で機材を運び込んだりまでほとんど全てを 部員たちが主導し準備を進めた会だという。 教員の側で出来たことといえば柊木へHPの件で 許可を出した程度で。>>5:+96>>5:+163 部活の顧問代理として一応は顔を見せてはいても 極力生徒たちの邪魔はすまいと努めた。
それでも、部員たちに会えばひとりひとり声掛けし 準備への労いや二言三言の会話は向けたはずだ。]
(@31) azure_blue 2023/08/28(Mon) 17時半頃
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[部員でない生徒達への声掛けも上々だった様子で 其処彼処に見覚えのある生徒たちがいた。 休校の合間に、補講の案内をすっぽかした奴とか。 そいつには一応突っ込んでおく。
国語教師と天文部の副顧問が余り結びつかないのか 「えーカガセン何で居るのー?」「副顧問だから」 「えっ見えなーい」「だろうなー」のやり取りが 一巡したところで力尽き、適当な茶を手に、 屋上の片隅で生徒らをぐるりと見渡していた。 受験生だというのに三千院も駆けつけてくれていたし 次期部長も奔走してくれている。 これなら特に問題は起きないだろうと踏んで、 視線はそのうち、生徒らから空へ移った。]
[あの時の合宿に続き二度目の天体観測。 謎の巨大ロボットに蹂躙された街に、夜灯りは少ない。 都会の空で、肉眼ではどれほどの星が見えるものか。 目を凝らした**]
(@32) azure_blue 2023/08/28(Mon) 18時頃
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── 復輝祭 ──
よ、こんばんは本郷。 楽しめてるか?
[不意に声を掛けられて、声の主に向き直った。>>215]
餞別…… そうか、転校するんだっけ。 ま、学校があの状態じゃあなあ……、 復旧までにはもう少しかかりそうだし、仕方ないか。
俺としては残念なんだけどな。折角入部してくれたのに。 それに合宿じゃ学業以外のことで話す機会も持てて わりと新鮮だったからさ。
(@33) azure_blue 2023/08/28(Mon) 20時頃
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合宿の後のことは未だに信じられないけど、 思い出作りにちょっとでも役に立てたなら 声かけた甲斐があったってもんだ。 うん。何でもいいから近況連絡くれると嬉しい。 本郷が入部して、合宿参加した奴らは特に喜んでいたから。 ………あ、あと顧問先生も。
[礼を言われてしまったが、礼を言う側だと首を振る。 部活動の応援も出来なくなってしまうし、 同じ学校で卒業を見送れないのも残念だが。 また来ると言ってくれているのには頷きを返す。いつでも、と。]
(@34) azure_blue 2023/08/28(Mon) 20時頃
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終わってから? ああ、構わないけど ―――
[授業で質問をされた記憶もほぼ無ければ 呼び止められた覚えすら、殆どなくて。 何か用事か相談事か、珍しいなと思いながら どことなく歯切れの悪い申し出に是を返した。*]
(@35) azure_blue 2023/08/28(Mon) 20時頃
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── 復輝祭 ──
[今になって思うと残念、と繰り返す本郷に 相槌を打ちながら、彼女の向こう側の部員たちを見遣る]
ん。いつでも遊んだり会ったり出来るわけだから。 生徒の誰かから、本郷と遊んだーとか聞けたら 元気にしてるんだろうなって俺も安心する。 大変なことがあった後だから、余計に。
あ、でも転校先での人間関係も大事にしろよ。 高校時代の経験は貴重だから、 いろんな人間に会って話して…… って、 最後に何か説教臭いこと言ってる気がする。すまん。
[ついつい、生徒に言い残すことを…と 考えてしまうのは職業病だろうかと頬を掻いた。]
(@39) azure_blue 2023/08/28(Mon) 22時半頃
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公園…? ん、了解。
[本郷の示す先に、確かに小さな公園がある。 意外な場所指定だったからか少し驚きが声に乗った。]
俺は解散後に最終確認があるから それを終えてから行くよ。 時間は……こっちはなにも困らないが 本郷はあまり遅くなっちゃ親御さんが心配するだろ。 なるべく待たせないようにする。
[マンションも近く住宅もありはするが、 暗いから気を付けるようにと念の為に念を押し 今はみんなと楽しんで来いと、部員たちの方を指し示し送り出す心算だ。*]
(@40) azure_blue 2023/08/28(Mon) 22時半頃
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── 復輝祭 ──
[観測会はどのくらい続いただろう。 高校生という身分であるし、住民の居るマンションの 屋上なのだから、日を跨ぐことは無かったと思うけれど。 どうあれ、彼等の祭りなのだからと、終了時刻の判断や 音頭については部員たちを信頼し任せていた。 片付けをする流れなら、ゴミ出しや機材の運び出しなど 手が足りないところを補う裏方に徹して手伝っただろう。 生徒が各々帰路につくのを見届けた後に、最終見回り。
屋上の施錠は瑠璃川に任せる形になったろうか、 親御さんには後日改めて学校から礼の電話をする予定だ。
それから、時計を見て時刻を確かめ、マンションを出る。]
(@41) azure_blue 2023/08/28(Mon) 23時半頃
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待たせて済まない。
[指定された公園に本郷の姿を見つけると 片手を挙げて合図をひとつ。夜間の公園なのだ、 距離のあるうちから誰かを示しておかないと 近付かれる側からすると結構怖いだろうと。 途中の自販機で買ったボトルを差し出して。]
珈琲と紅茶、どっち?
[好みを知らないから、どちらかなら飲めるだろうと 安牌の二種類を選んでいた。因みにどちらも無糖。 合宿で本郷は麦茶を飲んでいた気がするけれど、 残念ながらそこの自販機のラインナップに無かったので。 選んで貰えたなら、ベンチなりに腰掛けてキャップを捻った。]
(@42) azure_blue 2023/08/28(Mon) 23時半頃
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屋上からだとさ、この公園の周囲も明るめだったけど。 夜だと街灯だけ目立つ感じで少し怖いな。
ここに限らず、まだあちこち治安も気になるし 早く元通りに復興できるといいんだが。
[と、何ということもない話題を向けつつ。 相談事なのか何なのかは分からないが、 本郷のペースで話し始めるのを待った。*]
(@43) azure_blue 2023/08/28(Mon) 23時半頃
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── 祭りの後:公園 ──
[本郷には紅茶の方がお気に召したようだ。 だから此方の手にあるのは珈琲のボトル。]
タイムリーだったなら良かった。 寝る時間が近いなら、カフェインは控えめがいいな。
[それなら紅茶で正解だろう。 本人の言う通り喉が渇いていたのか わりと勢いよく飲み始めたのに少し笑った。>>224]
他人事ってこともないって。 まあ、ここらは住宅地も多いし…… 恐らくは早めに行政の手が入るんじゃないか。
(@48) azure_blue 2023/08/29(Tue) 07時半頃
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[タイミングを測っているような、迷っているような様子。 余程言い出しにくい相談だったのかと、 案ずるような表情で傍らを見下ろしていた。 進路、学業、転校先の学校について。 もしくは、家庭に何か心配事でも? などと先走って想像を巡らせていたのだが]
……ん?
[本郷の話の内容は、何故かこちらのことで。 少し意表を突かれたような表情になってしまう。 彼女の語る己像は、どうだろうか、聞いているうちに 随分と過分な評価を頂いているような心境に――
と同時に、不可思議な感覚に襲われていた。 どこかで似た会話があったかのような既視感。 …… 本郷とふたり、こうして話をするのは 間違いなく初めての筈だというのに。]
(@49) azure_blue 2023/08/29(Tue) 07時半頃
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[生徒からの告白というのは、 教職に就く者がしばしば突き当たる難題だ。 多くの教師がそうするように、己も当然、 相手に合わせた大人の対応で往なしてきた。
尤も、過去告白を受けた生徒達は、 大抵前々から気のある素振りを見せてきていて ある程度心構えをした上での対応だから、 そう大事に至ることはなかったのだともいえる。] ……、 …
[しかし、今、言うべき言葉を見つけ出せないのは 予想だにしていなかったから…だけではない。 彼女から告げられたのが余りに真摯な想いであったので とてもではないが定型で返すわけにいかなかったのだ。]
(@50) azure_blue 2023/08/29(Tue) 07時半頃
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