人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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【人】 至高祈念展 ナルミ


[視野の狭くなっていた成海は、死を求める故にアリババを全く警戒しなかった。
しかし判断自体は間違いではなかったのだろう。

花舞い祝福が捧げられる結婚式は、
この空間が慈悲により構成されているのだと感じさせた。]

(8) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[笑みを抑える分かりにくさに、成海は気付ける資質があって。
つい日常に戻ってしまう思考回路。
なんとも変わり者が揃う同期三人でのやり取りを思い起こしていたのは、始まる前。

響く鈴の音とバリトン>>5:180>>5:193
誓いの末に行われる指輪の交換>>5:181>>5:195
名を呼び花咲く、穏やかな微笑み>>5:182>>5:183
そして、──>>5:197

拍手を捧げながら、
大藤久影の同期であり弟である者として
回谷こころの先輩でありその日常の片隅にいた者として。
決して忘れないようにしようと脳裏に刻む。

その一方、新郎新婦の所作や表情から感じ取れる
自分の知らない感情、自分の知らない幸福が
鮮烈に心に焼き付くようだった。]

(9) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[成海にも贈られたメッセージカード>>5:204
なんとも彼女らしく、
痛いところを突いてくる言葉に至っては増えてすらいた。

それでも笑みが苦くなることは無かった。
残酷な事実を突きつけられた後に、
明るさと優しさを自分にも向けてくれている。

回谷本来の性格もあるのかもしれないが、
それは彼女が幸せになれたことを示しているように思えたから。

噛みしめるように時間を掛けて文字を追った。
ありのまま接することが出来る人と、幸せに──
その文面を読んでいた時だけは
新郎新婦ではない誰かを思い描いていた。

いつか必ず、父の利益のある家の令嬢との縁談が来る。
「ずっと側に」と言ってくれた二人のどちらでもない者と契る未来。
当然の義務だ。今までそう思っていた。そして、]

(10) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[巡る四季の絵葉書は、
何も起きていない頃の美術館を描いたもので>>5:206

美しいと、こんな光景にまた戻ればいいと願う一方
──ああ、回谷は確かに自分達と同じ世界で生きていた。

当たり前で、決して忘れてはならないことを想い
一時目を伏せた成海に、無理をして保つ笑みは無かった。]

(11) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[親同士の黒いやり取りの末の和解で、望んでもない兄弟と契らねばいけなくなった令嬢。

地域の自然や伝統を愛する父の変貌に、同じ思想を持つ彼女が何も思うことが無いわけがなかった。
それでも何も表に見せず、温かく接してただの少女の顔も見せてくれていたのに。

未熟な子供は勝手に同情し、可哀想な人だと義務意識を肥大させ
勝手に息苦しくなっているところがあった。
二度連なった悲劇に注目が集まった状態で凪いだ振る舞いを保つ努力の疲弊が、偲ぶべき場所で冷酷な思想を生じさせた。

確かにそこにあった彼女への人間としての好意と思い出を
無いものにしたように、悲しみと共に埋めてしまった。
我が心を憂う前に、自分を変える努力をするべきだったのだ。

自分は、天原真那の花婿には相応しくない子供だった。

真那さん、幸せな花嫁になれなかった人。
貴女もどうか、来世ではもっと温かな関係で幸せに。**]

(12) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 再びの覚醒め ──


[──気づけば、蝉の声を聴いていた。
そこにはもうチャペルは無く、幸せな花嫁もいない。
回谷こころは、もういない。

看護師が廊下を横切っていくのが視界の端に入ったが
たった一歩踏み出した先の現実が、
まるで見えない壁を隔てているように思える。
足音や患者のものらしき声が遠くに聞こえても
失われた現実感は、すぐには戻ってこなかった。

放っていたスマホでメッセージアプリを起動する。
あらゆる通知の全てを無視しグループを開くと、
今更の起床報告と身体に大事は無い話を送っておいた。*]

(25) ガラシア 2023/08/06(Sun) 09時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[どのように声を掛けるべきか迷っていた相手の一人から
個別メッセージが送られてくる。>>41

いつもそうだった。
彼女の行動の早さには男二人はついていけなくて
後から調整したり、割り振り自体与えられるのが関の山。

その強さの裏にあるものを垣間見た記憶は、
自分は触れずに閉じ込めるべきなのかなと、思っている。]

(46) ガラシア 2023/08/06(Sun) 15時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


『いいえ、こちらこそ
 二人の為に大役を務めてくださり
 本当にありがとうございました。
 きっと、残ったのが田端さんだからこそ
 あんな風に綺麗な姿で、大藤君と結婚式をさせてあげて
 彼女を送れたのだと思います。』

『田端さんも上品で綺麗でしたよ。
 あの天使は、貴方をよく見ていたんですね。』

[自分自身のこと、最後に残った田端のこと
思うものは色々あったけれど

彼女が送った意図を考え、ただ感謝を返し
ついでに個人的な褒め言葉と感想も添えた。

人と人外に分かたれる男女にどんなやり取りがあったのか
成海は殆ど知らないことだ。
知っていれば気軽に彼に触れようとはしなかっただろう。*]

(47) ガラシア 2023/08/06(Sun) 16時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[もう一人の名前を眺め、結局スマホを置く。

成海と大藤の関係は──
あの例外のような時間を除けば、
距離感を意識するべきものの筈だった。

これから成海は彼の言葉を胸に変わるつもりで、
それによって関係も今までと違ってくるかもしれない。
一度話したいとも思っている。

だが少なくとも、生存者で誰より思うことがある青年を
成海は自ら現れるまで、放っておくべきだと感じた。
彼にしか分からない想いに耽らせてあげたかった。**]

(48) ガラシア 2023/08/06(Sun) 16時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



ええ……?

[田端からの返信に思わず小さな困惑の声が出た。
全ては終わり、天使は回谷を導いた筈ではないのか。
彼女はこれからもあの男に関わり続けるとしか読めないが。

成海の脳裏に過ぎったもの。
彼女は、神の慈悲たる空間で死者を幸せに送った立役者。
そして、神が命じて人間に付けるというのが守護天使。
──教えに準じた想起は、正誤が入り交じる。]

(84) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


『私はあまり田端さんとも彼とも一緒にいなかったので
 一体どういうことなのか、思考が追いついていません。
 ですが、お願い出来るなら可能な時に
 下記の言葉をお伝えください。宜しくお願いします。

 余計なものが見れる動きやすい身体になりました。
 ハールーンにはなれずとも、自分なりに生きます。
 祝電を届けていただきありがとうございました。』

[はっきりと説明を求めることはしなかった。
彼女が語っても良いならばいつか聞けて、
秘めたいことならば秘められるのだろう。*]

(85) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[その後少し考えて、骨谷へと個人メッセージが送られる。

彼は同期を喪っている。思うことは多いだろう。
しかし目前で泣いているならばともかく、
画面上で相手の想いも知らずに慰めることに
成海は違和感を覚えるのだ。]

(86) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

『身体の具合はどうですか?
 お祖父様の件、責任持って私が同行します。
 色んなことが落ち着いて、お互いの心が整理出来たら
 日程の調整の話をしましょう。

 そちらにはやるべきことも出来たでしょうから
 焦らないでいいので、覚えておいてください。
 誰に何を言われても、辛いことがあっても
 己が選んだ道を貫き通してください。
 タカナル先輩は、いつでも変わらずに応援しています。』

[彼が今でもボーンチャイナを造るつもりならば。
それをすぐに理解できるものばかりではないのだろう。
いつかの記憶が蘇り、そんなことを思い。>>2:276
今一度励ましを伝えたくなった。

我ながら手紙のようだと感じて、
最後に彼の内心が漏れたような呼び名を添えてみたけれど
骨谷は忘れてほしかっただろうかと後から過ぎる。
だが、一生覚えているつもりである。*]

(87) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃


【人】 至高祈念展 ナルミ


[そうやって相変わらずベッドで過ごしている時
ドアが開き、成海は自分を呼ぶ切なげな声を聞く。

それは当然のように、肉親のものでは無かった。]

(99) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 再会 ──

[泣き崩れる女性の背中を摩りながら、申し訳なさげな男性に困ったような微笑みを向けた。

彼女は高祈が自分達の代わりに送った使用人の女性。
同じく、男性は料理を担当している。
最も古くから実家で働いている夫婦だった。]

……かすり傷だ、恵津子さん
だからあなた方でいいと父も思ったのだろう?

[成人した当事者が意識を持って字が書けるなら、こんなにも軽症ならば親族はいらない。

両親に五体満足で生きていた子供に使う時間などは無かった。
例え長男を喪って唯一残った息子だとしても。
世話をさせることが選択の主理由だろう。

それは使用人夫婦、主に恵津子には違う受け取り方だったらしく
何でもギリギリまで抗議をしていたそうだ。
全く、彼女でなければ解雇されていただろう。]

(100) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



父はおかしくはなっていない
兄の時のことだって、あなたは覚えている筈だ
あの人は常に、一貫しているさ……誰よりもね

[恵津子から見た、勤め先のお坊ちゃんは
さぞ生きていたことが奇跡のように見えるのだろう。
道路に赤く花を散らした長男を重ねれば尚更なのだろう。

ただ、──高祈はそういう家ではないのだ。
“蔑ろにされた可哀想な成海様”すらも
どこか他人事のように淡々と思考を巡らせている。

もっと質の良い個室に移すという彼女を止める。
後遺症の残らない裂傷で一体どれだけ入院するというのやら。]

(101) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[結局、見えた気がしたものはなんだったのだろう。>>0:398
見間違い、他の客、はたまた……天使ではない人外の導き。

蘇った当時の記憶。
あの時揺れを感じて咄嗟に身を引かなければ、
落ちた林檎は二つあったのではないだろうか。

定められている無情な運命は
人間にはほんの些細なことで分岐しているようにしか思えない。

陸が崩れ、天が墜ちたように。]

(102) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[成海は通過儀礼を終え、罰せられる願望から卒業した。
それでも生きていることそのものは、
自分自身のことは、今も肯定出来てはいない。

繋ぎ止める大きな意味をくれた大切な人がいるから、
荷を解くような言葉と抱擁をくれた兄がいるから、
可愛らしいごく普通の少女が得られない物を容易に
捨ててはならないと解っているから。

死ぬ覚悟が無いだけの無価値な存在ではなく
意志を持ち立ち上がろうと思っているだけだ。

誰かが願った、「ただの高祈成海」として。]

(103) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[枝分かれる可能性を想うからこそ、
残酷にもなり得る生還し再会する未来を語らなかった気持ちを忘れて

未だ相手と向き合ってもいない弟は
この先を愚かにも無根拠に、信じ込んでしまっていた。*]

(104) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── ある日・とあるダイニングバー ──

カフェのほうが君の好みだったかな?
だとしたらすまない、静かに話したかったんだ

[仄暗い照明、流れるジャズ。
柔らかなソファーに身を沈めテーブルを挟んで
福原と向き合うのは個室。

「二人きりで深い話がしたい」と呼び出した相手へと
白ワインが注がれたグラスを手に、問いかける。

両者の退院から暫く経ち、
渦中の人と化していた自分達への目も和らいで
心の整理の時間を置いた為に
季節はすっかり暑さの名残すらも忘れてしまった頃。]

(115) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


漸く静かに過ごせるようになったね
だからといって、何もかも変わってしまったようだけど……

[一時柔らかく細やかに色づく水面を見つめた後、
視線を上げ弱々しく微笑んだ。

皆に共有された衝撃と哀しみは、
言葉にせずともそれぞれの胸の中にある。]

……まずは、ありがとう

生を望んでくれる君の言葉が、俺を繋いでくれました

君が皆に作ってくれた食事で
俺は日常に戻ったように落ち着いたり、
大切なことを思い出すことが出来ました

[あの夢の中で伝えるべきで、出来なかった言葉達。
もう他の誰かを語らずに、自分の想いを告げられる。]

(116) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



……福原君、なんで今日呼び出されたのか分かる?

[覚えているだろうか。

いつか聞いてほしいと語った>>5:+57
福原も、話してほしいと言われたら話すと言った>>5:+70

それが今回呼び出した理由を意味するものなのだけれど。

成海の眼差しには少し緊張が滲んだ。*]

(117) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 入院中・田端 ──


『本当ならば叶わないことをご厚意で伝達いただき
 深く感謝します。』

[はっきり言うと、少しも分からなかった。>>108
無理に聞こうとはしたつもりが無いのでいいのだが。]

『貴方の寂しさを和らげてくれる存在がいて、良かった。』

[一通目から数分後、そう再度送信する。
彼女はよく思わないかもしれない……そう思いつつも。

同行も許されない、戸惑わせることしか言えなかった
そんな成海には出来ないことだから。
心からそう感じたのだ。*]

(121) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── ダイニングバー ──


そう、なら良かった
ここのビールは美味しいと聞いたよ

[福原の返答に頷き穏やかな声でそう言った。>>133

ダイニングバーは、一般的なバーより料理の数が多い。
何か食べるかと、彼がビールを注文する際に聞いたけれど
特に望まないのなら成海が頼んだチーズの盛り合わせがやがて来るだろう。

彼の笑顔や素振りに、皆といる時とはまた違うけれどどこか自然ではないものを感じられる気がする。
あまり緊張されてもと思い敷居が高くない場所を選んだつもりだが、問題はそこでは無かったのかもしれない。]

(160) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

[戻らない過去を想う力ない微笑みが、変わる。>>134
その様子が語られる思いを何よりも証明していた。]

俺は皆を本質的には遠ざけていたから。
気持ちを伝える我儘を通そうとしてくれる人は貴重だった

[君だけだった、とは言えない。
繋ぎ止められなかった誰かは、夏と共に去っていったけれど。]

あの時はまだ、自分が死ぬ可能性を見ていた
──正直に言えば、望んですらいた
でも君がそう思ってくれていたら
願いが叶わなくても意味が生まれると分かった

戻ってきて君が会いに来て実際に感じたのは、
夢の中よりもずっと強いものだったよ
……無気力ではなく意志を持って生きていけると、思えた

[疎む誰かとは自分自身>>3:164
これもまた、本筋とは違うが打ち明け話だ。]

(161) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……そうか
覚えていてくれて、気づいてくれて良かった

[察していたことが正解だと、様子で分かる。>>135
けれど今は茶化すことはしなかった。
その緊張は向き合おうとしてくれているからだから。]

福原君のことは何でも知りたいと思っているよ。
でも、自分の話をするのは本当はまだ少し怖いんだ。
でも俺は卒業したら……だから、そんなに時間は無いだろう?

それで終わりの仲じゃなくても、
離れない内にお互いをちゃんと知りたい

だから、アルコールの力を借りようかと思って

[語った通りに、ワイングラスを傾ける。]

(162) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……うん、言い出しっぺの俺の話からにしようか

多分知っているのかなと思っていたのだけど
俺は、とある企業主の息子だ

一代で財を築き上げた父と、
かつて務めていた会社の社長令嬢だった母から生まれて
感情の起伏が激しい兄が一人……いた

少し年が離れていてね、俺が小学校に入る頃くらいかな
彼は不自由な身分を疎んで反抗的になってしまった

高祈の家の、元からの教育方針として
感情を抑え身分に相応しく振る舞うように、とされている
兄のようにならないように、俺には一層に強いられた

(163) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



……でもきっと、俺の異常は
そのことや父の血を引いてるからだけじゃない

[僅かに口籠ることがあっても
昔話をするように何気なく話していた様子が、
その一言で一転する。]

[──高祈成海は語る。

幼い頃から秘めていた冷淡な心を>>4:1
兄と婚約者、度重なった悲劇を>>1:150>>1:151
その裏で抱いた己でも悍ましい想いを>>1:367
願望と、それが生じた経緯を>>4:2]

(164) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



誰にも知られたくなかった
でも、誰かに罰して欲しかった

[全ては過去形。かつてを想うように、目を閉じる。]

肌を裂いて、首を絞めて……
お前はおかしいのだと、罵って全てを否定してほしかった
そうされながら、終わりたかった

[ 鎖骨の間の窪みに触れた指先
 ゆっくりと上へ肌を辿り、
 首筋に辿り着くと、手で輪を作り絞め上げる真似をする。

 薄く開いたままの唇が、少し熱を籠もった息を吐く。 ]

望んだ罰なんて、意味が無いのにね

(165) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[以前から、先輩と後輩として
それなりに好かれてはいると思っていた。

夢の中や目覚めてすぐの時
思いが馳せるままに彼に何度も触れたけれど。
それは本来誰にでも受け入れてもらえることではないと、
今は正しく認識していた。]

随分とイメージが変わってしまったんじゃない?

[──でも、聞いた今はどうだろう。
目を開き、明るい声が問い掛ける。
けれど成海は笑っていなかった。

ずっと側にという言葉を信じていても、
自分を晒すことには不安が付き纏うものだ。*]

(166) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃

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