31 私を■したあなたたちへ
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――未明
[半端な体勢で寝たからだ、真夜中に一度目が覚める。 通信欄を一度覗いたものの特に情報は増えていない。]
……まだ顔を合わせてないのは。 卯木と、……キャンディか。
[もう寝ている可能性が高いだろうが、 連絡ぐらい構うまいと、アポロに指を滑らせる。]
(10) 2023/11/19(Sun) 00時頃
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(卯木へ個別送信)
『 夜分どうも まだ会ってなかったと思って連絡したよ。 明日にでも、時間が合えば どこかで落ち合わないか。 』
(*0) 2023/11/19(Sun) 00時頃
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(キャンディに個別送信)
『 よう。るくあのおにーさんだ。 遊園地楽しんでるか? 』
(*1) 2023/11/19(Sun) 00時頃
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(密星に個別送信)
『 お嬢ちゃん覚えてるか? 昼間はどうもな。 あれから、何か判ったことあったかい? 』
(*2) 2023/11/19(Sun) 00時頃
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[三件のメッセージを送ると、ふあと欠伸ひとつ。 肩回りを軽くストレッチした後、再び目を瞑る。**]
(11) 2023/11/19(Sun) 00時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 00時頃
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――朝:管理塔
[次に目が覚めた時は日が昇っていた。 軋む身体をほぐして、館内の様子をチェックする。 アポロには卯木からの返信があった。 通知欄を見ると、まだそう時間は経っていない。
>>38 坂理からは与り知らぬところで お断りされていたが、無論気づく由もなく。 彼との勝負で己が得るものはなさそうだ。 自然優先度の下がる「そのうち」は縁があれば 実現するだろう。]
(51) 2023/11/19(Sun) 11時頃
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(卯木へ個別送信)
『 銀の館で気になること? そう言われるとこちらも気になるな。 メシ食ってから俺も行くよ。 』
(*4) 2023/11/19(Sun) 11時頃
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[メッセージを返信して塔を出る。
まずゲート近くのロッカーに預けっぱなしの 荷物を回収し、昨日も寄った休憩所で軽食を取った。 ドリンクメニューの一部には疑問が残るが、 フードメニューはなかなかレベルが高い。 中央カフェでは、もっと趣向を凝らしたメニューが 楽しめる筈だ。>>18>>19>>20>>21]
今日も暑くなりそうだねぇ……。
[呟いて、ロッカー近くにあるスタッフ用の 簡易シャワールームで汗を流し、着替えを済ませる。 ゲン担ぎするでなく、しかし随分長くなった髪を結んで ただの飾りの役目しか果たしていない煙管を手に取った。*]
(52) 2023/11/19(Sun) 11時頃
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――プラネタリウム「銀の館」
[遊園地のテーマを考えると、 プラネタリウムは逸脱したものではない。 確か、るくあからの要望にあったものだったか、 己は特に関与もせず、然して気にも留めずにいたが。]
よう。マスターだよな? 視えないものでも見えたかい?
[>>50早見盤の掛かった壁近くその長身はあったろうか。 天井の星を見上げる男に軽口を叩くように。**]
(53) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 11時半頃
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前日:(キャンディへ個別送信)
『 そうそう、入り口付近に居た。 キミは目立つからな、覚えていたよ。
いや、るくあからキミみたいな友人のことは 聞いていなかった。 だから 驚いて、昨日は見てしまったんだが。
仲がよかったのかい? 』
(*9) 2023/11/19(Sun) 13時半頃
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――前日
[キャンディ(敢えてこう呼ばせてもらおう)に メッセージを返したのは、前日の管理塔で。 キャンディの本名、るくあとの関係は おおよそ知っているが、 ――感情の問題は知らない、 それは己の領分ではない。
配信者キャンディという肩書について、 るくあから聞いたことも、残されたデータにも 記されてなかったから。*]
(77) 2023/11/19(Sun) 13時半頃
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――現在:銀の館
あァ、るくあの兄、灰羅だ。 まあ呼び方は何でもいいさ。
[>>67 調べでは己より少しばかり年上の男に、 おにーさんを自称するのは差し控えることにして。
年が近しい故の共通項だ、 懐かしい歌詞になぞらえた表現に>>68 僅か唇の端を上げる。]
(78) 2023/11/19(Sun) 13時半頃
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実在しない星?
[ミスか意図的なものか、眉を顰めて、 卯木の指の示す箇所を注視しようとして。 確かこの場所の辺りに――――過る思考と同時。
小さく硬い音が、暗い館内に響いた。 呼応するように、揺れとともに、 どこかから大きな音が鳴渡る。]
……何だ?
[地響きのような音と場所の座標で 何となくの推測はついた。]
(79) 2023/11/19(Sun) 13時半頃
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[しかし、こんな仕掛けは知らない。 行ってみようと、短く答えて。>>69]
地下迷宮にでもなってんのかね?
[アトラクションのひとつであるかのように 茶化した声を上げてみたが、 開いた床から地下へ続く階段が、 今の音で現れたのは明らかだ。>>70 ために、声音には幾らかの緊張を孕む。 随分勘のいい男だ、内心で抱きながら。*]
(80) 2023/11/19(Sun) 13時半頃
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――銀の館→地下
そりゃ降りるだろうよ。
[>>90 卯木の問いには一も二もなく頷いて。 空気の匂いだったり物音だったり、 一応は気にする素振りを見せはしたが、 目に見えた危険はないだろうと踏んでいた。 階段を降りきれば、人感センサーでライトが灯る。 そこには、馴染みのある造りの研究所施設が 残っていたことだろう。]
(99) 2023/11/19(Sun) 14時半頃
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それで、話の途中だったな、 ……俺が犯人ではないとすると、
そうだな、大切な妹が急死して、 妹の名を騙った手紙とともに、 突然、実は殺されたのだと告げられて、 容疑者のひとりに上がっている……と。
勿論、驚いちゃいるし、判らんことだらけさ。 しかし今は何といっても、真相を、 犯人を見つけ出さんことにはな。
アンタ、マスター、心当たりはあるか?
(100) 2023/11/19(Sun) 14時半頃
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[地上階のプラネタリウムよりも明るい室内では 表情も視認できる。 己の声には今も困惑や怒りといった感情は 乗っていないだろう。 軽忽な口ぶりは、卯木の疑念を晴らすものでは ないように思われたが。
それでも、昨日と然程変わらぬ様子で。*]
(101) 2023/11/19(Sun) 14時半頃
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(朝方:密星へ個別送信)
『 おはようお嬢ちゃん。 坂理くんとは喋ったが、 中村とは話してはいないな。
思うところ? ……そうか。いや、ありがとうよ。
俺は顔馴染と会っていた。 雛子っていうんだが、いい子でね、 俺からは少しばかり疑いにくい。
今日はこれから卯木と会う予定だ。 銀の館っていうプラネタリウム。 何か、気になるものがあるらしい。 』
(*16) 2023/11/19(Sun) 15時半頃
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――朝方
[密星に返信した後、 もう一度その文面を眺め首を傾げた。]
真面目な良い子……?
[人には様々な側面がある。 また、対峙する相手次第で異なる性質が 表れたり、引き出されたりもするんだろう。
中村――キラ様はるくあの好きな歌舞伎役者だが、 彼の立場から考えても親密な関係ではないと 捉えていた。 そのため、密星のメッセージの一節に 引っかかるものはあった。**]
(120) 2023/11/19(Sun) 15時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 15時半頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 15時半頃
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――地下研究室
その疑念はもっともだ。 犯人が死んだとして、 こんな大掛かりで莫迦げたことをするヤツが 素直に俺たちを解放するのか?
犯人もだが、どこかに潜んでるだろう招待主を 引き摺りだす必要も――ある、と思うよ。
[>>125 信用できないと口にする卯木には もっともらしく頷いてみせた。]
(151) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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[しかし今、この相手に己がその招待主だと 明かすわけにはいくまい。 腕っぷしまでは判らないが、己より上背があって、 敏く、まともな思考の組み立てのできる男だ。 捕えられでもしたら元も子もなくなってしまう。]
(152) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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……そういや、あったな。 生と死の境界。 正確なフレーズは覚えちゃいないが、 そんなことは言っていた。
あの年頃の、娘の言う話は、 俺には理解できんことが多い。
[ブラックジョークに心当たりはなかったが、>>127 もうひとつの話題は印象深かったため>>1:99 その横顔とともに記憶に残っていた。]
(153) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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[思考に沈もうとしていた意識は、 不意に砕けたものとなった卯木の口調で 浮上する。>>129 慰めや鼓舞というより、それは男の吐露に思えた。 穏やかな声音に虚偽の響きが含まれていないか、 それを探ろうとすることすら、引け目を感じるような 真摯さを伴って。]
(154) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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まあ……あれに対しては 偽りなく向き合ってきたつもりではある。
なあ……、努力ってのは、 それが善き行いに対して払われるものじゃなくとも 肯定できると思うか?
[卯木の前提に照らし合わせれば、 己は『生きている』カウントから外れた相手に なるのではないか。 何といっても会ったばかりの、 互いの事情も理解していない相手に。]
(155) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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何てな、 アンタがるくあと、 るくあだけじゃなく俺にまで 真面目に向き合おうとしてんのは感じたよ。
あいつも、アンタと話してる時間は 実りあるものだったんだろうと思う。 [そんな言葉で区切りをつけるように。 応えられるかどうかは別としてもだ。
開かれた扉の先に足を踏み入れる。>>133 卯木が一冊のノートに手を伸ばす間、 室内に視線を彷徨わせた。*]
(156) 2023/11/19(Sun) 18時頃
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[仮眠室らしき部屋に他に見るものは ないように見受けられた。]
ノートに気になることでもあったかい。
[尋ねはしたものの、たいして期待していない。 別の場所を見てみようかと思案しながら、 アポロに手を伸ばす。]
(166) 2023/11/19(Sun) 18時半頃
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(密星へ個別送信)
『 地下に続く仕掛けと地下室があった。 気になること?
判った、ここ出たら連絡する。 』
(*24) 2023/11/19(Sun) 18時半頃
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[密星にメッセージを返す。 プラネタリウムの仕掛け以外にも ギミックが隠されているのか。 ここに集められた誰かに関する疑問か。
文面だけだと伝わりづらいものもある。 壁に凭れて、実在しない星のことを ぼんやりと考える。**]
(167) 2023/11/19(Sun) 18時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 18時半頃
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――地下研究室
[>>181 秘密。 さて、るくあの名を使ってここへ呼びつけた。 それ以外に何か持ち合わせていただろうか。 考える間にも卯木の話は続く。]
臆面もなくなぁ。 そういうのは小っ恥ずかしくなるタチなんだ。
あァ、……まあ、 確かにあったんだろうさ。
[愛という単語は口に出さなかいが、大切な妹だった。 しかし、今、己がやっていることは るくあを思ってのことではない。 ただの復讐行為だ、それは理解している。]
(211) 2023/11/19(Sun) 22時半頃
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いいね、健全だ。 揶揄してるんじゃないぜ。 ありがたいと思ってる。
[>>186 男とるくあの関わりを聞いて、相槌を打つ。 己の覚えている限り、 るくあは以前は洋菓子の類を好んでいた。 いつの間にか嗜好が、渋めの茶や和菓子に 移っていったのは味覚の他に、その場所自体を 好んでいたからではないかと思えたからだ。]
(212) 2023/11/19(Sun) 22時半頃
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