人狼議事


8 Solo Assembly Letters

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【赤】 奏者 セシル

キリシマ! 今日がお前の命日だ!

2021/04/18(Sun) 10時頃

【人】 奏者 セシル

[妖精の作り上げた世界で、その人間は夢を見る。
 否、それは眠りの世界というよりも、
 霊なる夢幻のヴィジョン、と呼ぶべきかもしれない。

 ひとつの窓で、白い、といえる花弁が散る。
 またひとつの窓で、白い、といえる花弁が散る。

 花弁がはらはらと落ちる時、
 その人間――奏者の身に、
 不思議な音色のようなものが伝わっていく。]

(0) 2021/04/18(Sun) 10時半頃

【人】 奏者 セシル



 ――――… Gratia, グラーツィア、
   この世界では、君が直接触れずとも、
    僕には“みえる”、ってことなのかな。


[これは、死者を“視る”能力のこと。
 無論、この世界は「死亡に近い状態」の存在こそあれ、「死人が出る」ようには設定されていない。
 だからこの時の幻視も、この世界特有の現象、といっていいだろう。]


『ん? まあ、そういうことだが。
 ここでキミが特段深く考えることじゃない。
 だから手を止めてくれるな。丁寧に急げ急げ!』
 

(1) 2021/04/18(Sun) 10時半頃

【人】 奏者 セシル

[セシルがかつて、「若き天才」として華々しい成功を収めるに至った音楽の才。その才能の源泉が、この“霊視”を齎す霊感。
 元はといえばこの霊感も、グラーツィアとの出会いによって獲得したものだった。

 幻視によって得たメロディをその場で譜に記すことはなく、ただ身体の奥に抱え込んだまま。
 終盤に差し掛かったバグ退治を、セシルはグラーツィアと共に進めていた。]

(2) 2021/04/18(Sun) 10時半頃

【人】 奏者 セシル

[さて、そんな折に、封筒がひとつ降ってきた。]


 ん、また手紙――。


[るんるんとピアノに向き合っている(※バグ退治中)グラーツィアを背に、セシルはさめざめとした真っ白な白い封筒を拾い上げた。
 先刻の誤送の件があったため、慎重を期してその封筒を確かめる。
(なお、誰かさんがセシルに届けようとした手紙も別の誰かさんに誤送されていたことは、知らない)]

(3) 2021/04/18(Sun) 11時頃

【人】 奏者 セシル



 …………………………。


   グラーツィア、君宛てだよ?
   僕じゃなくて、君宛て。


[慎重さからの緊迫は、戦慄からの緊迫へと変じた。]


『おや? つまりワタシ個人宛かい?
 そうかそうかー。そういうこともあるのだなあ』
 

(4) 2021/04/18(Sun) 11時頃

【人】 奏者 セシル



『じゃあセシル、とりあえず開封して読んでおいてくれ』


   は?


『だってキミはこの前、手紙の「対応は僕のほうでする」って言っていたじゃないか』


 それは、そう、だけれど。
 でも「僕ら」宛てじゃないなら、君ひとりで読むべきだ。
 ……………………うん。


[封蝋のデザイン、そして何より筆跡の見覚えから、誰から来た手紙なのかは簡単に想像がつく。
 それ故に、何かあったら確実に巻き込まれない立ち位置の己も確認するべきでは――という思考はあった。
 あった、が。
 ここは筋を通すことにする人間の意地なのであった。]

(5) 2021/04/18(Sun) 11時頃

【人】 奏者 セシル


『そう言われてもなあ。
 こちらのバグがなかなか手強くて手が離せないのだよ。
 だからキミが先に開けておいてくれ』


 ダメだ。最初に開けるのは君だ。


『イヤだ。キミが開けろ』


 いいや、君が開けるんだ!


『うるさいぞセシル。
 フォルテッシモはあちら側の譜面に入れるやつだ。
 とりあえずキミはその手紙をチャっとパっと確認――』
 

(6) 2021/04/18(Sun) 11時頃

【人】 奏者 セシル



  あ け ろ!


[バグ対策本部に木霊するスフォルツァンド。
 ついに両者取っ組み合いとなり、セシルは強引にグラーツィアの手を封筒に掛けさせようとした。
 その勢いで、「セシルの手が触れている」グラーツィアの鋭い爪が、封筒の上部をびりっと裂き――]

(7) 2021/04/18(Sun) 11時頃

【人】 奏者 セシル

 ッ!???


『痛いぞセシル。
 キミは地母神の末裔たるようせいになんてことをするんだー』


[棒読みで頬を膨らませてみせるグラーツィアは、さして痛くも痒くもなさそうな調子で己の指を摩った。
 一方のセシルは、不意に襲った「ビリっと痺れる痛み」に竦み、その場に崩れ落ちていた。
 つまるところそれは、御使いからの「静電気程度の電撃」というわざわい。
 本来の(?)ターゲットと思しきその妖精の手に触れる形で電撃の巻き添えになった人間は、非常に心臓に悪い思いをしたという。]


『そういえばどこかの世界では、居酒屋で客が金を払って電流マシーンをつけることがあるんだったかな。
 ああいや、今、少し何かピリっとした感じがして、それで思い出したんだが。面白そうだから宴会場にでも置いてみるかな』


 ……やめよう。それは、やめよう。
 っていうかさ、これ、相当不味い手紙じゃないかな……?
 

(8) 2021/04/18(Sun) 11時半頃

【人】 奏者 セシル

[こうしたてんやわんやの後、「手こずっているバグ」にケリをつけてから、グラーツィアが最初に手紙を読む、という決着と相成った。
 宴会場に電流マシーンが――そしてベーコンサラダが――置かれるか否か。それが分かるのはまだもう少し先の事。

 余談だが、サラダに使われるベーコンの素材は、ポーク、である。
 植物性原料による代替肉の存在をセシルは知らない。
 そしてグラーツィアは、代替肉の存在を知っていても、特にそれを使う気は無いのだった。]

(9) 2021/04/18(Sun) 11時半頃

【人】 奏者 セシル



 …………、……。


[白亜の便箋を手に、その文面を顔色一つ変えずに読み進める妖精。
 己の心臓のあたりに手を当てながら、妖精の脇で手紙を覗き込む、青ざめた顔の人間。
 やがて妖精は笑顔のまま、便箋を、百合の封蝋砕けた封筒の上にてしっと載せた。]


『そうだな!
 “一刻も早く”修復を終えるに越したことは無い。
 ああ、誰かさんのデートのためにもね。
 というわけで作業に戻るとするよ、セシル』
 

(12) 2021/04/18(Sun) 21時頃

【人】 奏者 セシル



 あのさ、グラーツィア。
 この手紙、確実に“お礼参り”の予告状、
 っていうのは君にも解っているよね?


『ああ、解っているとも!
 わざわざ礼を言うために、御使い自ら
 ワタシを参拝しに来てくれるんだろう?』


  ……それはないよ、流石に。
    君だって教会で祈ったりはしないだろう?


『おや、それもそうだったね!』
 
 

(13) 2021/04/18(Sun) 21時頃

【人】 奏者 セシル



 あのさ、…………。
 “清いもの”“清くないもの”のことだって
 当然、君には解っているよね?


『ん? 勿論だとも!
 肉の消費期限とやらが切れていたら大変だからな。
 そこは抜かりなく取り寄せるよ』


 ………………君は本当に解ってるの?
 まさかとは思うけれど、……。
 解った上で、わざと言ってるの??
 

(14) 2021/04/18(Sun) 21時頃

【人】 奏者 セシル



『ほら、お喋りはそこまでだよキミ。
 早く仕事に戻った戻った』


[――この妖精、間違いなく、主催者特権があると思って調子に乗っている。
 封筒を開けた際の電撃に気づいていながら大して意にも介していなかった様子を思いながら、セシルはそう内心で確信した。]

(15) 2021/04/18(Sun) 21時頃

【人】 奏者 セシル



『―――…この冊子の分のタスクも済んだしね。
 よしよし。世界の修復はもうすぐ完了だ!』


[“セクレタリアト”と“ガブリエル”のページも消滅し、表紙だけになった即興の練習曲の冊子を、妖精は目で示す。
 すなわち、このふたり分の項のバグ修正が一定程度完了したということだ。]


『最後まで気を抜かずにやっておくれよ、セシル』


 ……ああ、そうだね。やろう。
 今はベーコンサラダの心配よりも、
 きちんと世界の修復を終わらせる方が大事だ。
 

(16) 2021/04/18(Sun) 21時頃

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