人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


アシモフ8人が投票した。
ノッカ1人が投票した。

アシモフは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!


村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


【人】 営利政府 トレイル

速報です。

今朝未明、××県××市の高速××線で、
夜行バスなど5台が関係する事故があり、
20代男性含む少なくとも×人が重軽傷を負いました。

うち、
朝倉怜さん(2×)が心肺停止、
木崎透さん(2×)が意識不明の重体となっており

・・・
・・



**

(0) asaki 2022/03/09(Wed) 11時頃

【人】 双生児 ホリー

 ええ…ヒトではないの。
 ヒトの格好をして見せてるだけ。

[ 出会ったばかりのヒトから、思ってた以上の熱量で
  食いつかれて>>176、少し面食らう。
  ヒトではないという問いかけには小さく頷いて
  信じてないようならタルトにそうして見せたように
  手を变化させてみせただろう>>2:11
  ふと彼女が触りたがっていた様子を思い出し>>2:120
  『触る?』と手のひらを出してみせたかもしれない ]

(1) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 えぇ…っと、そうね。楽しい話ではないのよ?
 それでもいのならお聞かせするけれど
 でもその前にミズキさんのお話聞かせて貰えます?

[ とはいえあまりヒトに見せたいものでもなかったので
  その動揺と羞恥を隠すようにヒトの方の手で方で
  髪をかきあげたりと、少し落ち着かない様子は
  見せてしまったかも知れない。
  それからわたし自身の顛末には一旦口を閉ざして、
  先に彼女の言葉に耳を傾けただろう。>>2:178 ]

(2) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ……10年、それは長いわね。
 当たり前のように知っていたことが
 突然見知らぬものになるのかな?
 まったく知らないところに放り込まれるよりも
 つらいのかもしれないね。

[ 20対1≠ニかコールド負け≠ニか何を言ってるのか
  さっぱり分からない言葉もあったけれど、
  聞けば窺い知ることはできただろうか?
  彼女とその周囲の戸惑いを、苦悩を、そして絶望を。

  世界も文明も境遇も、何もかもが違うのだから
  正しく理解できた自信はないのだけれど
  孤独になった者≠ニ孤独にさせてしまった者≠フ
  どうすることもできない悲しみはあるのだと思う。
  互いが手の届くところにあるのならば尚更に。 ]

(3) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 『生きているのだから。
  ただそれだけで素晴らしい』

 さっき誰かさんにそんなことを言われたわ。>>2:188
 何を言い出すのだろう? とその時は笑っちゃったけど、
 案外そういうものなのかな? とも同時に思ったたわ。

 失った時間は戻らないのだろうけれど、
 新しい時間で作り上げていくことはできる。
 生きていれば、お互いが同じ未来を望むのなら ね?

 ミズキさんは生きて耐えられた。
 悩んで苦しんで傷つけてしまったことはあったけれど、
 壊すことはなかった。
 ミズキさんの廻る世界を壊すことのなかった。
 そしてそれは、ミズキさんの周りのヒトたちも同じ。
 あなたを壊そうとはしなかった。壊れていないでしょ?
 だって、今はもう暴れたり泣いたりしていないのだし。
 迷惑かけたってそう言えるのだから。
 もう道は見えているのではなくて?

(4) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ グラスを煽ればカラリと奏でる氷の音が心地よい。
  うっとりとするように目尻を下げて
  それからわたしは自分の話をはじめた。

  ヒトの姿で村で生まれ育ったこと。
  けれど人狼と呼ばれる種族であること。
  生きる糧としてヒトを食べなければ生きられないこと。
  野生の動物で飢えを凌ぎ、耐えられなくなった時は
  身寄りのないものや、野盗を襲っていたこと。
  ある日野盗の一人に手心を加えてしまったばかりに
  人狼の存在が露呈したこと。
  それが元で村が疑心に塗れ地獄絵図と化したこと… ]

(5) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 みんなが殺し合った。隣人を、親を、友達を、恋人を
 仲良しだったヒトたちが敵意を剥き出しにして。
 みんなみんな狂っていった。
 もちろんわたしも。

[ 最後は激情に任せてすべてを終わらせた>>2:6
  いや、終わってはいない。
  憎しみの輪廻が終わるわけがないのだ。 ]

 耐えられたわけではないの。
 負けなかったわけではないの。
 ただ、そういう約束をしたから…生きただけ。

[ 『救いようのないバカ』だと言われたのに救われて
  生きることを願われたからそれに応えただけだ。
  せめて少しの間は ]

(6) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ね? お耳汚しにしかならなかったでしょう?
 立派なことでもなんでもないの。
 だから同情なんかなさらないでくださいね?

 あまり優しくされて絆されてしまうと、
 ミズキさんのこと食べてしまいたくなってしまうから
 それから、あまりご一緒に居続けるのも…
 ミズキさん、とても美味しそうな″≠閧ェしますし 
 ……ね?

[ 冗談とも本気ともつかぬ笑みを浮かべ、
  その口元から小さな牙を見せながら
  最初に接したときのようにおしゃまに振る舞う。

  先のタルトともそうだけど
  ヒトらしいヒトと接したのは随分と久しぶりで、
  なんだか色々と重ねてしまい…つらい。

  だから早くに席をたとうとして腰を浮かせるけれど ]

(7) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ああ、でも生きてることが素晴らしいというのは
 少しわかったかも…だって、生きていなかったら
 『かるぴす』にも『くりぃむそぉだ』にも
 『優しい草原』にも『星の蒼穹』にも
 出会うことがなかったのだし…

 もうひとときだけお付き合いくださいます?
 この氷が溶けるまで

[ 座り直し正面を見据えながらなくそう告げて
  そっと彼女の元へ空のグラスを差し出した。

  叶うならば三度満たされたはじまりの白が氷を溶かし
  旅立ちを急かすべく消えてしまうまでの間

  甘酸っぱい余韻を噛み締めただろう。 ]**

(8) polpo 2022/03/09(Wed) 11時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白に怯える誰か>>2:68がいました。
 白い景色を好んだ誰か>>1:48がいました。

 よく考えたことはありませんでしたが、
 夏の青と夜の青が違うように
 白もまた、多くの色持っているのかもしれないと
 ふと、思いました。

 だって、私の知る白は、
 絵筆が思い出を形作る前のはじまりの色で、
 寒さがすべてを覆い隠す長い冬の色で、
 儚いようでたくましい……もとい凛とした、
 あるいは、赤ん坊の甘酸っぱい匂いの隣で眺める
 ふかふかの眠る前の色でした。]
 

(9) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私の周りには四角い雪が降っています。

 癖のある文字であったり、
 甘い茶色を覗かせていたり、
 他にはどんな特徴があったでしょうか。

 私の知らない世界の、私を知らない誰か。
 白い生き物とふたりぼっちだった白い世界に、
 いつの間にか多くの言葉が溢れています。

 私の周りに、何かが増えることはありませんでした。
 ……本当に?]
 

(10) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ あなたに必要な何かが、
 突然目の前に現れることがあるかもしれない。

 と、ここで出会った初めての白が教えてくれたことを
 私は、ちゃあんと覚えています。]
 

(11) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ また、新しい雪が私の傍に落ちました。
 白色に、とても美しい緑>>2:192が芽吹いています。]
 

(12) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたのような星空とは、不思議な響きですね。』
 

(13) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 相手は私のこと知らないはずなのに。
 何だか面と向かって話しているような心地に、
 私はまた挨拶も忘れて文字をしたためます。]
 

(14) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 朝が来て、昼が来て、夕方が来て、夜が来る。
  あなたの知る一日が私の知る一日と同じなら、
  私はまだ、この身に星空を抱いているのですか。

  実のところ、
  私は空だけを見たことがあまりないのです。
  私が見ていたのは、空を見上げる人でした。

  私を必要としてくれるのに、すぐ消えてしまう。
  弱くて、脆くて、儚い人間たち。
  悠久の空より、見逃したくない相手がいました。

  けれど、空も永遠ではないのですね。     』
 

(15) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたにも、あなたの扉がありますか。
  あなたも白色の中にいるのでしょうか。
  それなら、分かってくださるでしょうか。

  ここに来てようやく、私は宙を見上げました。
  ひとりになって初めて、私はただ、上を見ました。

  とても、暗かった。
  暗くて、黒くて、まるで時が止まったような色は
  決して怖ろしいものではなかったけれど、
  どうしてか、煌めく星が恋しくなりました。  』
 

(16) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 私も、人のように忘れていたのかもしれません。
  時は記憶や思い出を置いて行ってしまいますから。
  ひとり、誰かと交わすことがなければ尚更ね。

  あなたが大切なものを思い出せて良かった。
  美しい空みたいな女の子の表情も、
  男の子が好む夕焼け空も私は分かりませんが、

  あなたの心を彩る枝葉の緑が、
  手紙に広がる色であればいいのにと思います。

  とても美しいものをありがとう。       
  美しい空を教えてくれてありがとう。     』
 

(17) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたが愛した空は失われて、
  記憶になってしまったかもしれませんが、
  あなたはもう忘れないでしょう?

  ならば、きっとまた出会えます。

  誰かが覚えている限り、
  ”それ”が完全に消えることは決してないのだと、
  私は、そう信じています。          』
 

(18) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 親愛なる フーデリア へ

  私の声があなたの名を呼ぶことはありませんが、
  あなたの知らないどこかで
  私はあなたの名をずっと覚えています。

  フーデリア、私を知らないあなた。
  あなたの歩む扉の先が、幸多からんことを。

                  バキュラム 』
 

(19) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私に何かを見るための目はありません。
 そんなものがなくとも、
 星空とは違う煌めき>>200は私に届いていますから。

 私には多くの与えられた名がありました。
 人間から与えられた役目がいくつもありました。
 けれど、そのほとんどがひと時のものでした。

 私は、手紙に名を記します。
 黒い男が見ていたらあっという間に手紙は破られ、
 燃やされ、跡形もなくなっていたでしょうが、
 艶めく黒はもうここにはいません。

 人間は永遠を生きられない種族です。
 いずれ私を置いて遠くへ行ってしまうのです。

 跡形もなく、消えていきます。
 時を伴い、いつか記憶や思い出も攫うでしょう。]
 

(20) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どうして、名を書いてしまったのか、ですか。
 フーデリアは、私に美しい空を願ってくれました。
 だからでしょうか。そういうことにしてください。

 私の手紙は白い生き物の手によって旅立ちます。
 カウンターの上には、白と美しい緑が残りました。

 まるで、雪解けの季節、芽吹きを見つけたような。
 乾いたインクに朝露の片鱗はありませんでしたが、
 私は美しい緑へ、そっと額を寄せました。]*
 

(21) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 いつか、私をせんせいと呼ぶ子たちがいました。
  実は、その頃は私もまだ幼くて、
  なかなか慣れなかったことを思い出しました。

  あなたが誰かとの出会いで何かを見つけたように、
  あなたもまた、誰かのきっかけになれるのです。

  思い出させてくれてありがとう。
  あなたのおかげです。            』
 

(22) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 あなたが未来を視る種族でないならば、
  この先のことなど分からなくて当然です。

  不透明で曖昧な先に進むのは不安を伴うでしょう。
  孤独であれば尚更です。
  誰かの存在はそれだけで救いなのかもしれません。

  けれど、あなたはもう見失わないでしょうから。
  今はまだ曇り空でも、
  差し込む光が行く先を照らしてくれるはず。   』
 

(23) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 それでも、時には孤独や不安に
  圧し潰されそうな日もあるかもしれません。

  そんな時はどうか誰かに手を伸ばして。
  目が良くとも、自分では見えないものもあります。
  出会いが何かを見つけてくれることもあります。

  あなたは決して、ひとりではないのですから。 

  ――どうですか?
  今の私は”せんせい”であれたでしょうか。

  幾分、無責任で頼りないかもしれませんが、
  すべて私の本心です。            』
 

(24) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 井樋 水輝 様

  これからは、私もあなたのように
  ”大切なこと”から目を逸らさず、見失わず、
  生きていきたいと思います。

  となれば、まずは見つけなければいけませんね。

  私はもうすぐ、扉から旅立つでしょう。
  カルピスというものの感想は
  どうやらお伝えできそうにありません。

  手紙を見つけてくれてありがとう。
  私はあなたの言葉を忘れません。
  だから、いつかBで目を測ることができたなら、
  その時だけはどうか、私を思い出してください。

                      B 』
 

(25) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は食事を必要としません。
 ゆえにカルピスを口にすることはできません。
          ・・・
 それにしてもどんな食べ物なのでしょうか。
 音の響きからは魚のように感じます。
 火を通せば美味しく頂けるかもしれませんね。
 人間というものは、
 熱を通すことで食事を楽しむ種族ですから。

 私は水輝からの手紙もこれまでの手紙と同じように
 カウンターへ広げました。
 私の周りは、白といくつかの色ででいっぱいです。]
 

(26) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ――その中に。
 まるで、最初から在ったとでもいうような顔をして。

 鍵がひとつ、落ちていました。]**
 

(27) Pumpkin 2022/03/10(Thu) 05時半頃

村の更新日が延長されました。


【人】 調律師 ミケ

 
[ あなたのような星空、と書いたのは
  見ず知らずの誰かと話しているのではなく
  手紙そのものに、問われている、
  そんな心地がしたから ──── 。>>13

  私の手元にそれが返ってきたのは、
  それから間もなくのこと。

  随分と短くて、随分と長い時間だ。
  一、二、三、と足を踏み出せば
  またカウンターに戻ってこれるほどには
  その手紙が送り返されるまで時間がかかったし
  その割には随分と丁寧で、随分と枚数も多く

  手許に、たくさんの星空色が広がって
  私は、また目を細める。 ]
 

(28) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ カウンターにはまだ先程の面々が居ただろうか
  いったん今は会釈程度に留め、
  ゆっくりと手紙を読むために腰を落ち着ける

  腰を落ち着けるための長椅子を出せ、と
  願えばおそらく出てくるんだろうけれど
  それはなんだか願いすぎな気がしたからな。 ]
 

(29) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ そして私は読み始める。
  空をあまり見たことがないひとの手紙を>>15

  手紙の向こう側の誰かが、
  どんなひとなのかはわからないけれど、
  永遠ではないひとを、空を想うそのひとに>>15
  異なるながらも、どこか似た気持ちを抱きながら。 ]
 

(30) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 煌めく星に恋しさを募らせて >>16
  美しい緑にこころを彩って >>17 
  失われた空に想いを馳せて >>18

    きっとまた出会えると、
    そう信じてくれた誰かの名前を
    そっと、指で触れて >>19 ]
 

(31) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 ありがとう、バキュラム
 手紙の向こうの、まだ見ぬひと


[ 白い空間で繋がった、どこかとどこか
  きっと同じ宙が広がっていて
  私とあなたはここ≠ノいる。
  それをあなたは教えてくれた>>16

  だからきっと奇跡のようなことだって、起こる ]
 

(32) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 私は目を瞑る。
  どうかあなたの世界に
  美しい星が煌めきますように、と。

  あなたは目≠開く。
  白で溢れたあなたの視界に
  美しい星の煌めきが映りますように、と。

  願った私の想いが届けば
  もしかしたらあなたの見上げる宙に、
  いま、ひと筋の流れ星が流れたかもしれない。 **]
 

(33) ししゃもん 2022/03/10(Thu) 11時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 いやぁんあっさり肯定するのぉ……


[薄らそうかな?とは思いつついやまさかな、と
半信半疑で問いかけたのだけれど、
あっさり、ヒトではない>>1と返ってくるものだから
両手で頬を挟んでううう、と唸った。

とは言え信じていない訳ではないし、恐怖は感じない。
カルピスを飲んでぴょこん、と震えたミケさんの耳を
なんとなく思い出し、ホリーさんの頭のほうを
そっと見ていると、これまた驚くような提案が。 ]
 

(34) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


   な、っ……


[返事をするより先にホリーさんの白い腕を
漆黒の毛が覆う。
小さな掌か膨らんで、
大きくて鋭利な爪が現れて>>2:10 ]


 ん゛ん゛……これは、なんというか、
 これがリアルガチ……すご、……
 

(35) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[19年の人生で、TOP3に入る衝撃に息を呑む。
瞬きを忘れて、完全にヒトのものでなくなった
ホリーさんの腕を食い入るように凝視した。
『触る?』となんでもない風のお誘いに
ハッとして、うんうん、と前のめりに頷いて。 ]


 さわりたい!いいの?


[差し出してくれた掌にそっと触れる。
私以外にも、触りたがったヒトが居ることは
知らないままに>>2:120、その人の行動をなぞる。
ヒトと変わらない温もりがもし感じられるのなら
やっぱり恐怖心はどこにも湧き出さなかっただろう。 ]
 

(36) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[どことなく落ち着かない様子のホリーさんに気付けば
手を離し、ありがとう、と告げる。
それから、訥々と私の話を。>>2 ]


 そうそう!
 仲良かった友達がいきなり大人になってて、
 死んだ人を悼む記念碑?みたいのが浜辺に建っててね
 そこに自分の名前あるの見た時は
 なかなか……膨大なダメージがあった。


[ヒトではないホリーさんに
私は同世代の友人のような砕けた口調で語る。
ひとつひとつを真剣に聞いてくれることが
とても嬉しいと思った。 ]
 

(37) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 『生きているのだから。
  
  ただそれだけで素晴らしい』>>4 ]

 あー、それめっちゃ言われた……
 うん、笑っちゃう気持ちもわかるし、
 結局そう言うことなのかな、って
 思う気持ちもわかる。


[氷が溶けて、少しずつ薄くなってきた
カルピスを一口。 

生きて、耐えられた。
壊すことはなかった。
ホリーさんの紡ぐ言葉は、
透明な雨の滴みたいに私の胸を打つ。 ]
 

(38) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[うん、うん、と相槌を打ちながら聞いていた。
いやー、なかなか泣いて暴れて引きこもって
わりと頻回に死のうとして、酷くやり過ぎました、
なんて茶化して戯ける私に、 響く音。

『  道は、見えている。 』

澱みのない滴がまたひとつ的確に積もり、
水溜りを作る。
どちらのものだったか、呷るグラスから
からん、と氷が舞う音がした。 ]
 

(39) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[……そうして、口を開いたホリーさんは
自身の身の上話を私に聞かせてくれる。>>5
それは、想像することすら辛くなるほどの
悲しい、苦しい話だった。>>6

声って、どうやって出すんだっけ。
そんなことを思うほど、
なんて声を出せばいいのかわからなかった。 ]


 ホリーさん……


[人が疑い合って、狂っていく。殺し合う。
映画やドラマでしか見たことのない世界。
"約束"という言葉が、耳に残って、
嫌がらなければ、また彼女にそっと手を伸ばそうと。 ]
 

(40) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ごめん、なんて言っていいかわからへんくて、
 でも、約束、出来る人がいたんやね。
 ホリーさんはひとりで、約束、
 ちゃんと守ってる。
 それって充分、負けてないし、
 耐えてると、私は思う……

 ……でも、さみしいね。


[ぽつりとつぶやいた。
ホリーさんが誤魔化すように笑ったのが見える。>>7 ]
 

(41) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 同情は、してないというかしてるというか……
 いやふつーすると思う、
 言葉軽いねんけど、めっちゃ大変やん、って思うし、

 ─── え゛っ


[ おいしそうなにおいがする
聞き間違いでなければ聞こえた言葉にぎょっとして、
ホリーさんの柔らかな笑顔を二度見した。
口元にちらりと牙が見えて、
ひく、と唇の端を歪ませながら懸命に笑顔を保った。
どうか冗談でありますように、と密かに祈った。 ]
 

(42) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 たっ、たべるならほら、
 ご飯とか!ピザ!とか!
 こちらにございます!


[未だカウンターでほかほかと
湯気を立てたままの糖質類をわたわたと指し示す。

そうして、けれどやっぱり笑ってしまうのだ。 ]
 

(43) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……あの頃だったらさ、私
 ホリーさんに、どうぞ私のこと食べて!って
 秒で言ってたと思うよ。
 それくらい、毎日居なくなりたかった。
 だけど、今食べられる!?ってちょっとビビったのは

 ……私、生きてたいんやなぁって。


[もちろん付き合うよ、とからりと笑んで
差し出されたグラスを満たす。
くりぃむそぉだ、って単語が聞こえたことに驚きつつも
3回目のおかわりは、カルピスソーダにしてみよう、と
悪戯に企んだ。 ]
 

(44) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[絶望の中、恐らくは死よりずっと苦しい生を
約束の通り選んだ彼女が、
生きてこそ出会えたという綺麗な言葉。
『優しい草原』『星の蒼穹』
その話を尋ねてみようか、

グラスの氷が溶けて、いつか消えてしまうまで。


奇跡的な邂逅が纏う、穏やかで幸せな空気も、
旅立ちが迫っていると知る、そわりとした心の騒めきも

きっと生き続けてきたから、感じられるのだろう。]**
 

(45) yukiyukiyuki 2022/03/10(Thu) 13時半頃

村の更新日が延長されました。


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

asaki 2022/03/11(Fri) 10時半頃


【人】 双生児 ホリー

 断ろうにも死んじゃったから出来なかっただけ。
 でもそうね…約束してもいいヒトだったのかな?
 数少ない…
 
 わたしとは対照的に明るくて
 感傷的でおせっかいかきで、よく引っ張り回された。
 雰囲気はすこしだけあなたに似ていたかもね。

 さみしい? どうだろう?
 耳寂しいってならそうかもしれないけれど。
 なにしろ小鳥のさえずりみたいによく喋るヒト
 だったから。

[ ミズキから『さみしいね』と言われて>>41
  はいとそうですと馬鹿正直に答えられるほどには
  わたしの性根はまっすぐなわけではなく
  はぐらかすように頭を降る。 ]

(46) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 ……ふふ、やっぱり似てるかも。
 話し方もなんだかね。

[ 苦笑交じりに懐かしむように目を閉じる。
  遠いところから移住してきた娘だから
  少し言葉が訛っていて、それがまたやかま…もとい
  親しみやすい雰囲気を出していたヒトだった
  
  嗚呼、淋しさなどとうの昔に凍りついた感情だと
  そう思っていたのに……微かに唇が震える。

  このヒトと話していると色々思い出していけない…]

(47) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

[ 思い出した。おとぎ話が好きな娘だった>>0:19
  手先が器用で知識も豊富、好奇心も旺盛。
  彼女から色々なことを教えてもらった。
  教えてもらって作った花かんむりが嬉しくて
  飽きるほどに山のように作ったのだっけか>>2:4
  
  そうだ忘れてしまった≠フではなかったのだ。
  忘れたかったから忘れたのだ。
  しれが今破られつつある

  予兆はあった。知らない世界に投げ出されて
  最初に見かけたのが、この同じ年頃のヒトだったのだ。
  それも久しく見ることのなかった
  不審≠ニも恐怖≠ニも敵意≠ニも違う反応
  気にならないわけがなかった。
  けれど接すれば思い出してしまいそうで怖くて
  だから無意識にすれ違った。>>0:20
  要は逃げたのだ。 ]

(48) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

[ ミズキだけではない。
  この場所で出会った者たちの思いが、優しさが
  心に閉ざした記憶の欠片を呼び覚まし>>2:3>>2:6 
  わたしという存在の原風景を思い出させ>>2:69
  思い出は馴染み糧となるのだと知らしめた>>2:206

  嗚呼、だからヒトは嫌いなんだ。
  同族を殺せる程で浅ましく、狡猾で、残忍で独善的、
  徒党を組まねば生きられない弱い種族なのに…
  なのに…
  そうやって易々とわたしの心を攫っていく。

  震えたくなる心を抑え込むように
  密かに唇を噛み締めた。 ]

(49) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 あら、残念
 じゃあ、もっと昔のミズキさんとお会いできていたら
 素敵なごちそうにありつけたのかしら?

[ 平たく伸ばして豪勢に盛り付けられたパンには
  少し興味を惹かれはしたけれど、
  わたしの好物はさっきも言った通り
  甘くてやわらかそうなソッチだから ね?
  ほらほら無防備に手を出しちゃうと… ]

 ではもしこれから先、生きていたくなくなったら
 呼んでくださいません?
 ちゃんと優しくてべて差し上げますから

[ もし油断でもしていたのなら、カルピスを注ぎ終えた
  その手がグラスへ持ち替える前に掴んで手繰り寄せ
  その指先に甘噛のひとつでもしたかもしれない。
  そう、あくまでも油断していたのなら だけれど?]

(50) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

[ そんな悪戯に気もそぞろだったからだろう。
  彼女の企みには>>44まったく気づくことができず

  ふふんと気取ってグラスに口をつけた瞬間]


 コフッ!?


[ 予期せぬ刺激に盛大に咽ることとなる。 ]

(51) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 ゲホ…ゲホ……ケフッ…!

[ 気管に入ったかるぴすが逆流し、鼻に入る。
  とてもとても 痛くて苦しい。
  目がしばしばする。

  何度か咳き込んでから、ゆっくりと深呼吸。
  それからギギギ…とぎこちなくミズキへ首を回し
  薄っすらと目に涙を浮かべながら
  『きさまぁ〜』と言うように睨みつけた。
  声にはならなかったけれど唇も『きさまぁ〜』
  と動いていたかも知れない。 ]

(52) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

[ ミズキはどういう反応をしただろう?
  慌てただろうか? 謝ってきただろうか?
  笑っただろうか? 勝ち誇っただろうか?
  どうであってもわたしは変わらない。
  睨みつけた後、格好を崩して笑いだした。
  それはもう声を上げて、無邪気に。

  赤に染まったあの日以来初めて、わたしの耳は
  わたしの笑う声を聞いたのだった。

  湛えていた涙が一筋頬を伝った。 ]

(53) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 え? 『優しい草原』『星の蒼穹』?

[ それから並んでかるぴすそーだを飲んだ>>45

  そういうものだとわかって口に含めば、
  咽ることなどもちろんない。
  なんだか先のくりぃむそぉだとかるぴすが出会い
  重なり交わったような気がして嬉しくなってくる。

  だからゆっくりと噛みしめて楽しんだ。
  味を、記憶を、思いを ]

(54) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 かるぴす≠ヘここにいるでしょ?

[ 頬杖を付いて、グラスではなくミズキの眸を見つめ ]

 くりぃむそぉだ≠ヘきっとあそこに

[ 彼女はまだこの場所にいただろうか? ]

 優しい草原≠ヘ夢の中

[眠るポポンタを眺めては、起こさぬように甘く囁く ]

 星の蒼穹≠ヘ扉の向こうの空からの贈り物

[ 先の手紙を>>2:103天へと翳す ]

(55) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

 帰られるならこの場所のそら≠よく見てから
 お帰りになってね。そらのいろを。

 そしてあなたの世界の夜の星を見て欲しい。
 きっとそこにも星の蒼穹≠ヘあるはずだから。
 ここにはない朝を知る宵の蒼が。
 もしかしたら……わたしも

(56) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 双生児 ホリー

[ ふっと声が途切れる。
  次の刻にはカウンターにわたしの姿はなかっただろう。

  彼女がもしわたしの姿を探そうとするのならば。
  はじまり≠ニおわり≠ェ重なるところ
  虚空の狭間へ向けて去っていく漆黒の獣の姿を
  目にすることが出来たかも知れない。

  そう…それは夜°から切り取られた黒の欠片
  草原≠ノ「真名」をと>>2:187 請われて
  明かしたであろう名であった。

  そのとき一際大きく尾が揺れた。
  それはまるで…… ]**

(57) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃

【人】 おひめさま タルト


[失礼なことを言っちゃっていたことは、>>2:201
気付かれてもあとで謝れば済む話にすぎないものでしたが。

少女に「とうとい」などなんだの言っていたことを気付かれていた際には、>>2:202
タルトの方が恥ずかしくて死にたくなっていたはずですから、
今の状況はタルトにとって幸いでした。
いえ、タルトはわりかし堂々とした態度をつくれるのですが、
背後の■■が恥ずかしさで身悶えする羽目になるので、
この場合は――……
まあやっぱりタルトにとって幸いだった、ということにしましょう]
 

(58) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時頃

【人】 おひめさま タルト



へ……?
こ、困らないでいいよ?
タルトは神様じゃないから、ふつうに挨拶していいし、
そもそもクリームソーダだって、たいそうなのみものじゃないし……。


[神様への捧げもの……?>>2:203
盛大にスケールの大きい言葉が出てきてタルトは驚きました。

そのへんの誤解を解かない方が面白そう。
などという愉快な性格をタルトはしていなかったので、
クリームソーダはタルトの世界にはよくあるのみもので、
タルトはこれが好きなだけのただの人間であることを、
15分くらいかけてつらつらと説明しました。
……どのくらい伝わったかどうかはさておき]
 

(59) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト


ホリー……なんだか強そうな名前だねえ。

[この時タルトの脳裏に浮かんでいたのは、RPGの属性のことでした。>>2:204
聖属性は強い]

わ……わかるんだね、ホリーには、
この名前のよさが……嬉しいなあ。
「タルト」はタルトの世界にある甘いお菓子の名前だからね……。

[名乗ってもらったばかりの名前を呼びながら、
にっこり笑ってうれしさを示します。
いかなる漢字に変換していようとも、甘い感じのものからタルトの名前をとったのには間違いありません。

一方で心に引っかかることがひとつ。
自分の名前がどうして「ホリー」なのか不思議がる彼女に、
家族は――親はいるのでしょうか。
そのことひとつ訊けないままに、時間は過ぎ去っていったのですが]

(60) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト



いいよ……。
ホリーが悪いひとじゃない、ってことは、タルトにはなんとなくわかるから。


[それから彼女の話を、>>2:205>>2:206
ときどき相槌をうちながら聞きました。

営むために、という言葉は、
学校にもろくにいかず引きこもりがちな身の上にはうっすらとしか思い当たりませんでしたが、
(親にも先生にもそれなりの苦労がある――とまあ、そのくらいの)
おおよそ「生きるために」という言葉と一緒だろう、と変換はできました]
 

(61) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト


(タルトの役割は、現実から逃げるため、あるいは――
 寂しがりやの■■が部屋の外と関わるための、
 媒体のようなものです。

 それでも生きていると言えるのか。

 誰かがそうだと言えばそうなるのでしょうか)
 

(62) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト



………!
じゃあ、ずっと、人間に紛れて暮らしてたの……?


[少女のような見た目のホリーは、
その人生(狼生)のどれだけをそうやって暮らしてきたのでしょうか。

タルトが仮初めの姿のまま電脳世界に閉じ込められてしまってから、
まだ1年経ってもいないです。体感的には。
ですから、やはり、目の前の彼女がタルトよりも長い間、
仮初めの姿のままで暮らしていたように思えてならないのです]
 

(63) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト


[演じようが装うことをしようが、
“本物”がそこにあることには変わりない――確かにそうです。
ですが、ホリーにとっての本物、あるいは本能と言うべきものは、
伝承に則ればひとを喰らって糧にするモノです。
それを抑え込んでいて苦しくなかったのか……といったことは、
タルトの訊きたいことではありませんでした]

あの、……なんて言ったらいいんだろう、
ホリー、今のあなたは、……人間がこわくないの?
 

(64) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト



(伝承にある恐怖をもたらす存在より、
 異質を排除したがる人間の方が、ずっとこわいよ。
 特に何をしたってわけでもないのに……あんな目をして見てくるんだから)

 

(65) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 おひめさま タルト


[そうして、どんな世界も、
人間がたくさん集まれば強いということは、
タルトの予想できる範囲内のことでした]

それとも、こわいけど、
……それでもいい思い出を手放せない、って、そういうものなのかなあ……。

[この先どんなやりとりが繰り広げられたかはさておき。
最後の問いに肯定があったなら、
「ならばおんなじだ」と、にっこり笑って頷いたことでしょう**]
 

(66) Akatsuki-sm 2022/03/11(Fri) 13時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

 なあ、最後にカルピスをくれないか


[ そう呟いた声が白い生き物に届けば
  白い生き物は何を言っているんだというように
  こちらを見返してきただろうか(確定)

  無論、冗談だ。
  ここではそんなことを言わなくたって
  願い事は叶うものだし、
  現にほら、手元にはカルピスが
  すでに一杯、置かれている。

  それはみずきに貰ったカルピスと同じグラス、
  同じ量、まったく同じ比率で作られた、
  まったく同じ味のカルピス。

  私は、それしか知らないものだから。 ]

(67) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 冷たい液体を喉に流し込みながら
  どれくらいの時間が流れたのだろうか。

  目の端に映るたくさんの紙の束の中に、
  一枚、文字の書かれた紙を見つけたのは
  きっと、偶然だったのかもしれないし
  それは、必然だったのかもしれない。

  そこにはこう書かれていた。
  前略、扉のこちら側から >>2:48
  それは私と同じ書き出しで。

 
  ─── 私は、
      きれいだった世界の色が知りたい >>2:49 ]
 

(68) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 私も、知りたいよ。


[ 願えばまた、万年筆は出てきただろうか
  インクの色まで願わなかったが
  今度は万年筆に添えられていたのは
  淡い淡い、水色。

  それを、晴れた空の色だと、私は思い出した ]
 

(69) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 

  前略、扉のこちら側から、
  どこかにいるあなたへ。

  あなたも、いま
  この白の世界にいるのだろうか
  白の外側にはただぽっかりと昏い宙が広がる
  静かな場所に、いるのだろうか

 

(70) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 

  私の世界も
  こんなふうに無機質な光が空を照らす 
  緑のない、真っ白で、真っ黒な、世界だ

  それでも私は、
  きれいだった世界の色を知っている

  手紙の文字の色のように鮮やかな空色が
  太陽に照らされていた頃を知っている

  世界中には木々が根付き
  生命力あふれる緑が彩っていたのを知っている

 

(71) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 


  私に
  あなたに語れる心≠ェあるなら

  終わってしまった命を、世界を。
  もとに戻すことを夢見て、生きている。

  きれいだった世界の色、ではなくて
  きれいな世界の色、として。

  現在進行形になるように。


 

(72) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 誰かの世界のことはわからない。
  それが似たような境遇の世界であることも>>2:46
  私は、今はしるはずもない

  だけど、きれいだった世界の色を知りたい、と
  そう願う誰かの心に、少なからず共感し
  言葉を、贈りたいと思った。

  それが、届かなくても構わない
  この世界なんて、そういうものだから。

  カルピスの中で、からりと氷が音を立てて崩れた。 ]**
 

(73) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 12時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[さみしいねと口にした私の言葉に
同調することは無かったホリーさんだけれど>>46
目を閉じた表情はどこか過去を懐かしむように思えた。]


 そう?私に似てるの?
 めっちゃ美人やん。


[調子に乗ってふざけてみせた。
さみしいと素直に口に出せるほど、
単純な感情ではないのだと思う。
ここへきてすぐに互いを認識して、すれ違ったあの時。
ホリーさんがどんな気持ちでいたのかは
知りようがないけれど>>48
噛み締められた唇から>>49
私はそっと目を逸らした。]
 

(74) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[自分のものがちっぽけに思えるほどの
圧倒的な孤独に直面した二人との会話は
確かに私の心に触れて、つかみ、揺さぶっている。

見知らぬ国へ突然放り込まれ途方に暮れていた時
同じような経験を持つ友人に出会えたみたいな安心感。

傷を舐め合いたいわけじゃない。
ひとりじゃない。
そう思えればいい。
だれかも、そう思ってくれればいい。]
 

(75) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 美味しく、はなかったかもよ!
 拒食症で、ガリガリやったし
 骨と皮ばっかりで。ざんねん!


[やっぱり冗談なんだか本気なんだか
判別に苦労するホリーさんの言葉に>>50
また慌てて両手を顔の前でぶんぶんと振って笑う。

その手がそっと手繰り寄せられていくのを
目で追った。
重なる体温は、同じものだったかな。]
 

(76) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……うん、わかった。
 私がどうしてもだめで、もぉむりリスカしょ……
 ってなった時はホリーさんに食べてもらう。
 ちょっと太っとくから優しくしてね……?


[こちらも冗談とも本気ともつかない台詞を
小さく呟けば、指先に鈍い痛み。>>50 ]


 ぎゃー!まだ食べないでぇぇ!
 せめて彼氏出来てからにしてぇぇ


[わざと大袈裟にぎゃあぎゃあと喚いて、
足をジタバタさせて。
多少引き攣りそうな口元を誤魔化すように
またゲラゲラと笑った。 ]
 

(77) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[クリームソーダが飲めるなら、
カルピスソーダも美味しいよ?と思って
オーダー?出現?させたのだけれど、
炭酸があるよって説明すべきだったかもしれない。 ]


 ……っアッ、ごめんなさい、
 ちゃうねん、これもいけるかな、って思ってっ


[普通のカルピスと疑わなかったのか
ホリーさんが突然の炭酸に盛大に咽せた。>>51
あわててハンカチを(これは奇跡的にスカートの
ポケットにあった!)差し出して、
それから背中をとんとんと摩る。 ]
 

(78) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ぎぎぎ、と軋む音が聞こえそうな動きで
こちらを見たホリーさんの目は完全に涙目で>>51

わたしはみた。
形の良い唇が、きさまぁぁぁぁぁぁ、と動くのを。

ひゅ、って背中を冷たいものが走って、
もう一回謝ろうとした私の声を
ホリーさんの笑い声が遮る。
それは楽しそうで、無邪気で。
一瞬息を呑んでポカンと見つめて、私もつられて笑う。

ホリーさんの瞳から、堰を越えて滴が一筋頬を伝った。
露草の葉を流れるような、まぁるい透明の涙だった。
それは、とてもきれいで。 ]
 

(79) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ここに居るかるぴす。
くりぃむそぉだ。
優しい草原、星の蒼穹。

ああ、きっとひとつひとつが
ホリーさんがここで出会った時間。
混ざりあう視線に力を込めて、緩く笑む。

彼女の穏やかな抑揚で語られる言葉をじっと聞いた。
グラスの中身と比例するように、
残りの時間が減っていくことが
不思議なことになんとなくわかる。 ]


 ───うん。約束する。
 そらをみるよ。
 朝を知る、宵の蒼───
 

(80) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[一度目を閉じて。
瞳の裏に描いた空は

故郷の空だった。

小さな島の、人工的な光の少ない綺麗な星空。

わたしの、ふるさと。 ]
 

(81) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[息を吐いて、目を開いた時、

そこにホリーさんの姿は無かった。>>57 ]


 えっ、───いっ、だッ……!


[慌てて椅子から立ち上がる。
ガタン、と大きな音を立てて。
慌てすぎたせいで肘を思いっきり
カウンターへぶつけて唸った。]
 

(82) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[肘を撫でながら急いで周りを見渡せば
じんわり滲んだ視界の端に
……私は確かに目にした。

ここから凛と旅立つ
漆黒の獣の姿を。 ]
 

(83) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ホリーさ、……!


[大きく揺れた尾は
闇を払い流れる星を思わせた。

振り返す尻尾を持たない私は、
ぶつけた痛みを感じながら目いっぱい手を伸ばす。]


 ありがとう、またね……!


[孤独を知って尚、お茶目なかわいい人狼の
同じような年頃の女の子に向けて

ぶんぶんと手を振った。 ]**
 

(84) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 手紙を書き終えてから
  私はアシモフに、あの空の色の意味を
  聞いていた>>0:88

  私が知っている灰色とは違う
  暗くて、でもどこまでも広がるような
  小さな光の瞬く黒い空。

  宇宙という言葉は聞けただろうか>>0:#1
  聞けたのなら、知らない概念に
  不思議そうな顔をして
  上を見上げていたことだろう。]
 

(85) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ どんなに眺めていても飽きが来ないような
  そんな空を見つめていれば
  ひらり、と白が視界の端
  舞い落ちるのが見える。
  
  手紙を出したとはいって
  私とアシモフ以外見当たらない世界で
  返事が返ってくるとも思っていなかった。

  だから、その紙を引き寄せて
  目を通した時に、私の手紙への返答だと
  気づいた時は目を瞬いて驚きを表した。 ]
 

(86) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 知っている青よりも淡く>>69
  でも薄いわけではない、不思議な色。

  それで書かれた文字はきれいに整って見え
  綴った本人の人柄がわかるようだと思った。

  ゆっくりと、目線を落として
  改めるように文字を追う>>70
  私が書いたものと同じ書き出しから始まる
  手紙の相手は、同じ時にいないのに、
  同じような世界で生きているようだ。 ]
 

(87) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 真っ白で真っ黒な世界>>71
  私の住んでいる場所も、色で形容するなら
  そう表現するだろう。

  けれど、彼、あるいは彼女は
  私の知らない色を知っているらしい。

  この不思議に鮮やかな色が空に広がって
  枯れていない木々が生い茂る
  きっと、素晴らしく美しい世界。

  そんな景色を私も見たかった。
  知りたかった。
  でも、もう不可能で、どうしたって
  終わった世界を、もとに戻すことなんて>>2:46 ]
  

(88) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

  ───。


[ 見えた心≠ノ、ぱちりと瞬きをひとつ。
  そうしてから、言葉を飲み込むように
  二度、三度と読み返した。

  もとに戻すことを夢見ている。

  そんなこと、考えたこともなかった。
  どうにかできなかったのか、
  どうしようもなかったのか。
  思うのは過去への無責任なものばかりで
  自分がどうにかしようなんてこれっぽっちも。 ]
  

(89) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 指を這わせれば文面をなぞる。
  嗚呼、この人は……諦めていないんだ。
  無理だとか、できないとか、不可能だとか。
  そんな言葉を並べずに、いや
  思うことがあったとしても。
  いつかできると、夢≠見て。

  ただの紙に書かれた文章でしかない
  相手が誰だかもわからないのに
  私にはとても眩しく見えた。
  
  少し悩んだあと、新しい紙を取り
  ペンを手に文字を走らせる。 ]
 

(90) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 『 前略、扉のこちら側から
   名前も知らないあなたへ。

   お手紙、ありがとうございます。
   返事が返ってくると思ってなかったから
   驚き、嬉しくなりました。 』
  

(91) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 『 あなたの世界は、私の世界に似ている。
   それなのに、夢を見て生きるあなたが
   強く、羨ましいです。

   どうしてそんな心で在れるのでしょうか。
   どうして、前を見て進めるのでしょうか。

   問いかけばかり重ね、すみません。
   私は、 ……私も。
   そう在れたら良いと思います。 』
 

(92) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 白米も、ピザも、カルピスも>>0:130
  幸福と永遠のくりぃむそぉだも>>1:144
  ここに訪れてから、私は何にも出会っていない。

  知っているものは、濁った水と、固いパンと
  それから灰色の世界だけ。

  でも、今。
  そんな特別ななにかではなくとも
  初めて見る色を教えてもらった。

  青に似た、青じゃない。
  きっといつかにあったはずの、空の色を。 ]**
 

(93) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 返事が返ってくるとは思わなかった ── >>91
  それは、私も同じで。
  その白が新たに目の前に現れたのは
  私がカルピスを間もなく飲み終えようという頃

  返事が目に入ったことに驚いて
  耳をぴん、と立てて、白い生き物を見て
  それが私宛であることを悟ったら
  ゆっくりと、その紙に目を滑らせた。 ]


 どうしてそんな心で在れるのか、か。


[ 小さく零した独り言に、
  小さくため息を重ねそうになって。
  思わず、呼吸をひとつぶん、飲み込んだ。 ]
 

(94) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ エフェメラームの名を冠していたからだ。
  最初は間違いなく、そうだった。

  悲しくても、寂しくても、苦しくても、
  遠い血縁の犯した過ちを、罪を、罰を。
  私が全て背負うべきだと、その一心で。

  その間に、故郷の空も緑の色も
  随分と、記憶は朧げになってしまった ]
 

(95) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ それでも多分、私が恵まれていたのは、
  世界の外に出る選択肢が残されていたからだ

  世界の外に出れば生き延びられる。
  そうして多くの人が現に星をあとにしている。

  私は、かの一心から外に出る選択肢を拒んだが
  それでも、世界の外を見ることができた。
  未だ平和な世界の数々を。
  未だ美しい空や緑の、その色を。

  たくさんのことを教えてもらった。
  たくさんのことを気づかせてもらった。 ]
 

(96) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 私が星に残っている理由。
  それは、罪や罰を負うべきだって
  そんな気持ちなだけじゃない。 ]

 

(97) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   好きだったからだよ。
   私が生きていた、世界が。

 

(98) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   あなたには
   なにか好きなものはあるだろうか
   あなたが
   大切にしたいものはあるだろうか

   あなたが
   手にしたい、と思う、
   そんな世界は、あるだろうか。

 

(99) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   それを想像したときに
   好きだと、思えるだろうか

   それを想像するいまのあなた自身を
   好きだと、思えるだろうか

 

(100) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   私は好きだったよ
   私が生きていた、世界も。
   その世界に生きる、私のことも。

   その世界を取り戻したいと思う、
   そんな今の私のことも。

 

(101) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   どうか、見知らぬひと
   世界のどこかで、お元気で。

   そして美しい景色に出会えたときには
   心の中で、教えてください。


            フーデリア 拝

 

(102) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 先程は名前を書かなかったその紙に
  さよならやまたねのかわりに名前を書いて。

  どうかあなたに、
  好きだと思えるものが。
  前を向けるきっかけが。
  みつかりますように、と願いをこめて。 ]**

 

(103) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私を選んだのは、とても小さな赤ん坊でした。
 私の役目は――未だ、見つけられないままです。]
 

(104) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 国歴10000年の記念祭に相応しく、
 箱の上辺に広がる空は澄み渡った青なのでしょう。
 外からは活気のある人間の声が聞こえました。

 本来なら坊やもその一員であったのですが、
 残念ながら今は真っ白なシーツに包まって
 大きな雪玉を拵えているようです。

 私たちが雪を見たことないからって
 気を利かせてくれたのね。
 と、坊やのお母さまが皮肉交じりに告げても、
 頑なに顔を出すつもりがないようでした。]
 

(105) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 氷のお姫さまのようね。と、お母さまが言いました。

 海を越えて遠くにあるという雪に閉ざされた地。
 最奥には雪に負けないくらい白いお城があり、
 その中には真っ白なお姫さまが住んでいるそうです。

 お姫さまは城から離れることはありません。

 お姫さまに一目惚れした王子さまは、
 何度も雪で閉ざされた道を乗り越えて
 少しずつお姫さまの心を溶かしていきます。

 長い時を経て二人の心が通じ合った時、
 白く覆われていた大地は緑に溢れ、
 長い長い冬がやっと終わりを迎えました。]
 

(106) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 王子さまは、いつお姫さまに出会ったんでしょうね。
 坊やのお母さまならご存じかもしれません。

 だって、これはこの地に昔から伝わる、
 女の子に大人気のおとぎ話。
 お母さまも幼い頃にお母さまから聞いたそうです。

 自分が親になったら同じように話すつもりでしたが、
 産まれたのは私を選ぶようなわんぱくな坊や。
 ささやかな夢は破れ、私もおとぎ話を知りません。]
 

(107) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お母さまは暫くベッドの前に立っていたようですが、
 長いため息の後に遠ざかる足音がしました。
 落ち着いたら出てきなさい。と、
 扉が閉まる直前、気遣うような声が聞こえました。

 お姫さまと言われても何も反応しなかった坊やは、
 白いお城よろしく白いシーツに閉じ籠っています。

 私には目がありません。
 だから坊やが私をシーツの中に巻き込もうとも、
 私は白くて丸いものを見ることができました。]
 

(108) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やは私を強く抱きしめました。
 引きずっても振り回しても傷つかない私ですが、
 押しのける手を持っていません。

 だから、坊やの柔らかい肌がが傷つかないよう
 願うことしかできませんでした。
 だって、こんな暗闇では私の”声”は届きませんから。

 私には手も指もありません。
 坊やを抱きしめることも、
 坊やの目元を拭うこともできません。]
 

(109) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ■■■と私の名を呼んで、違うと呻いて。
 怒りや悔しさに頭まで浸かってもなお、
 私を抱きしめる坊やに、私は何もできません。

 だって、原因は私なのですから。
 友人に私のことで揶揄われた坊やに
 私が何かをする資格など、あるはずがありません。

 どうしたら、私は坊やの役に立てるのでしょうか。]
 

(110) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やがいなくなったのは、その後のことです。]*
 

(111) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お父さまとお母さまから、
 坊やが塔の魔術師に弟子入りしたと聞かされました。
 百年以上も前に魔族を追い払ったと言われる国で
 当時、王たちに力を貸した男なのだそうです。

 坊やのお父さまは自分の跡を継いでくれないことに
 少しだけがっかりしたようですが、
 どこか誇らしそうにしているようにも見えました。

 遥か遠くを見つめるお父さまの姿は、
 いつか私が彼の夢を聞いた夜に似ていました。

 けれど、私のインクは夜空の濃紺ではありません。
 坊やの大きな瞳にずっとあった煌めきが、
 坊やのいない場所で、私の内を揺蕩っています。]
 

(112) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ アイツももう立派な大人だからな。
 と、お父さまが言いました。

 嗚呼、嗚呼。

 坊や――彼は、人間は、
 私が思うよりずうっと早く歳をとっていきます。]
 

(113) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム

― カウンターの上にいたのが、ふたつだった日 ―

[ かみさまから”人間に不要なモノ”と定められた私は、

 望まれれば在るだけで、
 望まれなければなくなるだけで、

 人間に何かを求めることはありませんでした。

 だから、この場所に私が望むものは現れない。
 何ひとつ、何もかも。

 私にとっては人間と同じ、
 私を置いていく過去でしかありません。

 だから私はただ、見守り、見送るだけです。]

(114) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ さみしいだとか、かなしいだとか、
 そういう痛みを伴う感情は。
 たのしいだとか、うれしいだとか、
 そういう痕を残す感情は。

 人間よりずっと長い時を生きる私が、
 持ってはいけない感情なのです。

 私が”人間に不要なモノ”であるように、
 感情は私にとって不要でなければなりません。]
 

(115) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白い光、白い大地、ぽつんとあるカウンターの上。
 同じくらいの大きさをした生き物と、私。
 透明な半円の境界線と私だけの扉。

 それだけだった、はずなのに。

 いつの間にか、
 私の周りにたくさんの思い>>10が溢れていました。]
 

(116) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 名前のないもの、名前があるもの。
 美しい緑に甘い茶色。好きな景色に嫌いな色。
 光の覗いた曇り空も、忘れてしまった息の仕方も。
 もう二度と見ることのできない愛しいすべてへ。

 はじまりの色の上を彩るおもいは、
 全部が違っていて、それなのにどこか近くて。

 みんなみんな、少し悲しくて、さみしそうでした。]
 

(117) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ひとりぼっちで、取り残されてしまったような。
 ひとりぼっちに、寄り添ってくれるような。

 ”それ”が、ほんの少し満たされたような気になる。
 ……私が? 本当に? どうして?

 私には分かりません。
 だって私は、今までもこれからも
 ”それ”以上でも、”それ”以外でもないのですから。]
 

(118) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ねぇ、坊や。そうでしょう?

 だって私はあなたに選ばれて、
 あなたが望むままに引きずられただけなのです。

 だからあなたがいなくなったとして、
 私が寂しがるのはとってもおかしなことです。]
 

(119) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ これまでもそうでした。
 人間は私を置いて、先に行ってしまう種族です。
 迷い、悩み、多くの問題を抱える種族>>0:23です。

 ゆえに人間は、短い時を生きるのです。
 心を燃やして、刹那の痛みさえ糧にして。

 人間とは違う私が”そう”染まってしまったら、
 そんなことはありえないけれど、
 これからも多くの別れを経験して、嗚呼、
 迷い、悩み、怒り、嗚呼、苦しんで、
 その度に直面する問題に苦悩して、呻いて、
 嗚呼、嗚呼、 どうしたら、 ]
 

(120) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム



[ ――私は、百万年の孤独に耐えられるでしょうか。]

 

(121) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お父さまとお母さまは、手紙を書くよう言いました。
 だから、私が言葉を待っても二人は微笑むだけです。

 坊やがいなくなっても、お父さまは
 私を夢のサンプルにすることはありませんでした。
 万年筆と名づけてくれたお母さまも、
 坊やにしていたように私を撫でるだけでした。

 ただ、もう一度、私に手紙を書くよう言いました。]
 

(122) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は、周囲を取り囲む白の中、
 私の手紙>>2:158>>2:159>>2:160を見つめます。

 書き出して途中で途絶えた文面と>>2:161>>2:162
 他よりも走り書いたメモのようなもの>>2:163

 私は、坊やに手紙を書いたことがありません。]
 

(123) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白いおもいの中心で、私は丸くなりました。
 頭のような部分だけを上げ、宙を見上げます。

 すっかり煌めきが満ちてしまった私の内とは違い、
 光を知らないような、暗い暗い宇宙の色>>0:#1

 その中心に一筋、星>>33が流れました。
 暗闇を一閃して道を切り開いてくれるような、
 強くて優しい、あたたかな色をしていました。]
 

(124) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ まるで目≠ナも奪われてしまったかのように。
 煌めきの残滓さえ見逃さないように。

 私は、宙を見ていました。]*
 

(125) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトの役割は、
ステージの後ろの方でキーボードを弾くことでした]
 

(126) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時頃

【人】 おひめさま タルト


[電脳世界においてもう一つの人生を歩むことも可能となった、
そういう話は既にしたことがありますが。
では具体的にどのような感じだったかと言いますと。

単にアバターを電脳世界の中で自由に歩ませる、のみならず、
様々な物語やシチュエーションを疑似体験できる、
そのような場《システム》が発展の最中にありました。

タルトや――他の多くの人々が閉じ込められたのは、
本格稼働して間もないそのシステムのひとつでした。
バンドを組み、各々が奏でる音楽を磨き上げ、時に腕前を披露しあう。
そのようなことが体感できる電子的箱庭は、
何があったのか知りませんが突然閉ざされてしまったのです]
 

(127) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時頃

【人】 おひめさま タルト


[ものすごいことに、タルトの中には、
自分が電脳世界に閉じ込められていたと知らず、
ふつうに暮らしていた記憶があります。

現実世界から潜入し、
電子的箱庭のいったんの凍結に動いている人によると、
夢だと分かっていて見ている夢のようなものらしいです、この記憶は。

今、タルトも、タルトと同じバンドにいるひとたちも、
認識を改められ、現実世界に引き上げられるのを待つばかり……、
という状況である、はずです。
その最中、どういうわけかタルトだけ、
外に宇宙の景色が広がる真っ白なドームーータルトにとっては未知未踏の新世界に来てしまった]
 

(128) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時頃

【人】 おひめさま タルト



  どうしてタルトだけ、だったのでしょう……。


[それはどこかの誰かさんへ手紙を書いた後。
不思議なことに手元から消え去った手紙の行く末を知ることもなく。
ぼんやりと俯いて呟きました。

いえ、別にいいのです。ひとりぼっちでこの景色を見ようが。
それはそれで心地よい気持ちになれたでしょう。
だってひとりの方がずっと楽だって、知っています]
 

(129) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時頃

【人】 おひめさま タルト


[それでも。
他人とのつながりを求めずにはいられないことも知っています。


その証明が、今のタルトの気持ちです。
悪い気分はしないのです。

見知らぬ――いえ、名前は知れたのですからもう知り合いの――ひととささやかに触れあいました。
好きなものの話をしました。
クリームソーダが『幸福と永遠の象徴』と呼ばれることもまた悪くない気さえしました。
未だ、永遠は実感できないものですが]
 

(130) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時頃

【人】 おひめさま タルト


[それだけにとどまらず。

ひとが怖いくせに、よかった思い出を手放せないこと。
現実世界に行きたい思いはあるくせに、
何のために生きたいのかわからないこと。

本質の一部分を、自ら明かしてしまったわけです。
異なる世界から来たであろう者に。
顔も知らない、
(ひとですらないと思いもよらない)
どこかの誰かさんに。

いつかは時の波に消え去るとしても、
それでもタルトが打ちたてた砂の城は、
タルトが信じる限り崩れはしない城です]
 

(131) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時半頃

【人】 おひめさま タルト


[結局、タルトだけでよかったようなやっぱりよくなかったような……?
わからなくなってきました。
その分からなさも、一瞬生じた、
タルトのことは忘れちゃってもいいよ、という思いも、
歌となって零れ出ることはありませんでしたが、
タルトの目の前には、静かに白と黒の乱舞が舞い降りました。
楽譜の束――それも見覚えのあるものでした。

それを静かにめくっているうちに、首を傾げました。
楽譜の間に、別の紙片が紛れ込んでいることに気がついたからです**]
 

(132) Akatsuki-sm 2022/03/13(Sun) 00時半頃

【人】 双生児 ホリー

  ─ さよならはじまり ─

[ ミズキの元から去った後、
  わたしは脇目も振らず一つを目指した。
  もはや言うまでもない。わたしの扉へとだ。

  その扉は最初から見えていた>>1:99
  最初から私の軌跡を現し
  その行く末を示していた。

  扉の前で立ち止まる。
  そこから一度振り返りカウンターを眺めた。
  この狭くもだだっ広い空間の中で
  一つの世界を構築する空間…
  ほんの少しの逢瀬だったにも関わらず
  既に懐かしさを覚えるほどに離れがたい空間…

  この世界が何だったのか、今でもわからない。
  もしかしたら神の戯れだったのではないかと
  今でもその思いは捨てきれてはいなかった。 ]

(133) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ─ 回想 ─

 うそでしょー!?

[ 天上の嗜好品がごときこの飲み物を、タルトは
  たいそうなのみものじゃない≠ニいう。
  にわかには信じられず、思わず声が上ずった。

  そうだ。いつだったか村にやって来た宣教師が
  こんなことを言っていた。
  「天界には神が常飲する『生命の水』がある」と。
  なんでも不老不死の霊薬であるのだという。
  不死の聖竜がその名を知るほどの聖水>>1:144
  これがたいそうでない≠けがない。 ]

(134) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

  は! もしかして
  下界の者を慮ってのことなの……?

[ ポポンタが単に横でその名を聞いていただけ
  という可能性に気づかない程度には取り乱していた
  わたしであったが、果たしてタルトの15分という
  短いながらも懸命な説明でどれくらい理解できたか?
  せいぜい91(0..100)x1%くらいだったのではないか?
  きっと完全に正しく理解はできなかったはずだ。

  だから神はいるのだではないか?この現身の先に
  という思いは胸中に燻ったまま今に至る。 ]

(135) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ では、なぜ私たちをこんなところに?
  わからないまま、タルトという神の現身との
  言の葉は紡がれる。
  わたしの名前が強そうなどと、時折不思議な発想を
  するのはおかしくもあったけれど、
  その視点やはり常とは異なる鋭さがあった。

  『人間がこわくないの?』と問われた時
  思わず背中に冷たい汗が流れた。 ]

 捕食者のわたしがが怖がる道理があると?

[ そう嘯ってみても、おそらく意味にないことだろう。
  早々に頭を振ってからこわいよ≠ニつぶやいた。 ]

(136) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 怖いから、話しかけるのをあなたにした。
 ええ、怖いわ…でも迫害されることは別に…
 敵意には敵意を向けることができるもの。

 けれど敵意で結ばれるだけがヒトとのつながりじゃない。
 知られることで崩れてしまう世界があるから。
 だから……

[ その時、独り言のような呟きを耳にした>>2:66
  はっとして顔を上げて食い入るように彼女の顔を見た。
  そして悟った。
  神が神でいることもまた寂しい≠アとを。 ]

(137) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 そうね。思い出…
 いい思い出も悪い思い出もあるけれど、少しくらいの
 悪い思い出ならいつの間にかいい思い出になってしまう…
 辛いと思ったことも、良かったになる。本当ずるい。

 不思議なものね。度し難いと思っていても。
 ヒトとの思い出は捨てられない。
 思い出しちゃう…
 そういうものなんだろうね。

[ のこりと頷く微笑に、わたしもまた笑い返す。
  孤独なだけならば神はきっとこんな戯れを
  催すこともなかったのだろう。
  きっと、積み重なる思い出が寂しさとなって
  堆く積み上げられた寂しさに息苦しくなって…]*

(138) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 ─ 現在 ─

 Wooooooooh!!!

[ 別れを告げるように一度大きく吠えて
  漆黒の躯は駆け出した。
  思い出は多々あれど、思い残すことはなにもなく。
  心に満たされた思いが己を奮い立たせる。

  そう…結末はわかっている。
  どう進んでも変わらない未来だってあるのだ。
  それほどにわたしとヒトは多くの憎しみを築いていた。
  だから、この赤はもはや消えることのない色。

  それでも、それでもだ。
  わたしははじめて思い出≠携えて
  はじまりのひとつを踏み出すことができる。 ]

(139) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ ああ、心残りは一つだけあった。

  あの竜が目覚めた時に、美味しい食事をと
  わたしは、シロツメクサ《約束》に込めたのだ。
  《復讐》から切り離して──

  そして蒼穹が思い出させてくれた>>2:115
  誰かと食べることが…美味しさの秘訣なのを
  温かいスープを、あの子が目覚めた時に一緒に  
  それが……きっとできないことが…寂しい。 ]

(140) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

『 「え? 真名を!?」
  それは>>2:187、あの子にとっては邪竜の延長で、
  単に「ホリー」を聞きたかっただけなのだろう。
  けれど、わたし…いや人狼にとって真名という響きは
  大変に重要でデリケートな意味を持つ。

  もちろんポポンタが知るはずもない話なのだから
  罪はない。
  思えば、殺していい≠セの琴線に触れることを
  言ってくれたものだ。無邪気の邪気とは恐ろしい…

  けれどあの子のおかげでほとんど全て思い出した=x

(141) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 良いよ 竜の子ポポンタ。
 君だけには教えよう。我が真名を

 我が名はNahat《夜》
 私と赤き月が求めるは唯一つの紅

 さあ、夜が来る 夜が来る
 良い子は眠りの時間だ。

 お眠りなさい。良い子を
 君に幸せな夢がありますように。

 眠る良い子には
 穏やかな朝日と、心を満たす食事を

 さあ お眠りなさい────

(142) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

 
  
   
[ 扉の先に夜が踊る ]**
   
  
 

(143) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[たしかにホリーさんの姿を
虚空の狭間>>57へ見送って。
私はいつのまにかここにある
手の中の星の蒼穹≠ノ再び目を落とした。

我ながら書きづらい漢字を違えることなく
丁寧に綴ってくれていることに思わず目を細め、
星が流れるような美しい文字を、言葉を、
ひとつひとつ追って。

たどり着いた" B "が文末を飾るのを見る。]
 

(144) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ……扉、かぁ───


[ここへ来てから、意識的に目を逸らしていた
たくさんの扉。

ここは、居心地が良くて、どれもがあたたかくて。

だけど、私がくぐるべき扉は、ひとつ。
帰るべき場所は、ひとつ。

だれかと同じ扉はくぐれないこと、
わたしはしってる。]
 

(145) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『扉から旅立つと教えてくれたB様

 再びのお返事ありがとう。
 私の故郷ではあちらこちらでBを目にします。
 そのたびに、私はきっと
 姿も知らないあなたのことを思い出すでしょう。

 漆黒の闇を掃いて輝く
 流れ星みたいなあなたの手紙が嬉しかった。
 高い建物のない、故郷の空が浮かびます。

 あなたも大切なものを見つけられますように。
 幸せがたくさん降り注ぐ旅になりますように。

                井樋 水輝 』
 

(146) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『 PS

 カルピスはね、白くて甘い飲み物です。
 私にとっては
 人と人を結んでくれる、大切な白になりました。
 いつか、B様とも。(グラスの絵が4つ書かれている)』
 

(147) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[書きあげて、ペンを置く。
ネズミさんが居れば、手紙のことを伝えて。
グラスの底に残った1センチくらいの
薄い液体を一気に喉へ流し込む。

息を吐いて、カラになったグラスを
カウンターへ戻せば、かたん、と硬く澄んだ音がした。

そしたら今度は、おかわりではなくて。
消えたグラスに代わってそこに現れたのは

───鍵がひとつ。 ]
 

(148) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[手を伸ばして触れて
ひんやりと冷たい感触を両手で包んだ。

腰掛けていた椅子からおりて立ち上がる。
椅子は軋んだりしなかった。
スカートが風を孕んで、ふわりと揺れて。

不思議なこの場所で得た、
失い難いいくつかの光に背を押してもらって
一歩、足を踏み出そうか。

どこかで、獣の遠吠のような声が聞こえた気がした。]**
 

(149) yukiyukiyuki 2022/03/14(Mon) 09時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 私に祈ってくれたひとがいた >>1:94
  私と約束を交わしたひとがいた>>2:138
  私を憶えていてくれるひとがいた>>19
  私を羨み、希望を見出してくれたひとがいた>>92

  忘れていた世界を、感情を
  私は時間をかけて、ひとつずつ思い出した

  離れがたい、そんな感情があったこと>>1:105
  忘れたくない、そんな気持ちがあったこと>>2:170
  私の世界にも、美しい空があったこと>>2:197
  私が、私の世界を、好きだったこと >>101 ]
 

(150) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 私が、あの世界で
  ちゃんと、息をしていたこと ]

 

(151) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 息をするために、
  今も、あの世界で生きているのだということ ]

 

(152) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 国のためでも、名前のためでもない
  自分自身のために、今も戦っているんだってこと

  だって ──────── 好きだから。 ]

 

(153) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
 なあ、白い生き物よ
 もしもいつか誰かに、
 私のことを話す機会があるならば
 まあ、ないだろうが。

 でももし、そんなことがあるならば
 私のことは、コロムミケレシアでも、
 サータルーでも、エフェメラームでもない。

 どうか、フーデリアとして語り継いでくれよ
 地位も名誉も、名前も。
 全部、ここに置いていかせてくれ。

 取りに戻ることはないさ。
 だってもう、迷うことはないからな。

 ここは、きっとそういう場所なんだろう?
 

(154) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ いつしか掌には小さな鍵がひとつ。
  それはあの、慣れ親しんだ扉を開ける鍵。

  そこにはきっと、
  食卓を囲む習慣がなくとも、
  私が家族と暮らした、懐かしい家がある。 ]
 

(155) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 調律師 ミケ

 


 どうか、皆、元気で。


[ かつてはたくさんの家族が手を掛けた扉のノブも
  いまは、私、ひとりだけ。

  同じドアをくぐる誰かが居なくとも。
  私は、私のために、生きていく。

  ここに来たときと同じように
  硬い靴底がこつりと床を鳴らした。 ]**
 

(156) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 14時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 手紙を再び送ってから
  返事が返ってくることをじ、っと待っていた。

  先程までのようなに返ってこないとは思わない。
  きっと返事は来る。
  保証もないのに信じた私はただ黙って
  静かに椅子に座っていた。

  カウンターの上ではかりかりと
  アシモフがチーズと格闘していただろうか。

  やがて、期待に応えるように
  白い紙が一枚、はらりと舞い落ちる。 ]
 

(157) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 届けられた手紙を受け取れば
  ゆっくりと咀嚼するように
  紙の上の文字を目で追っていこうと。
  そのインクの色は、先程と同じく
  晴れやかなどこかの空の色をしていただろうか。

  さて、最初に書かれていたのは。 ]


   好き、だったから。


[ ─── 抱いた疑問への、答えだった。

  想像より随分と簡素に書かれた内容に>>98
  虚をつかれたように言葉を繰り返してしまう。 ]
 

(158) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ ……もし、他の理由を述べられていたら>>95
  私にはその気持ちはわからない、と。
  ただ夢を見ることができる相手に対して
  羨む気持ちだけを持ち続けていたことだろう。

  でも、実際に書かれていた言葉は、心の内を
  そのまま吐き出したように、素直な言葉だった。
  だから私は、立ち止まることなく
  その手紙を読み進めることをやめなかった。 ]
 

(159) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 私が好きなもの。
  私が大切にしたいもの。
  ……私が、手にしたい、世界>>99
  
  返すように問いかけられて>>100
  想像するように、ひとつ、息を吸う。

  思い出すのは、温かなてのひら。
  大きな背中、抱きしめてくれた腕。
  分けてくれた、美味しくないのに
  どうしてか、胸がいっぱいになったごはん。 ]
 

(160) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 好きなもの、大切にしたいもの
  思っていたより色んなものが過ぎって
  くす、と小さく笑みを零してしまった。

  生きていた世界は、過酷で、苦しいことが多くて
  決して手放しに好きだとは言えないけれど。

  もし、昔にあった姿を取り戻せるのなら。

  ─── いつの間にか、前向きになった思考。
  少し前までと変わったものに、また
  笑みを深めて、ペンをとった。 ]
 

(161) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

 『 フーデリア。手紙をくれたひと。
   もう、見知らぬひとではありませんね。
   私は、あなたの名前を知れたから。 』
 
 

(162) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 『 いつか。

   いつか、世界が夢見たように
   元通りになったのなら。

   それが難しくても
   元通りになる、その一歩を踏み出せたら。

   また、あなたと言葉を交わしたい。
   今度は手紙ではなく、顔を見て
   声を響かせて。

   この夢は、望みすぎでしょうか。 』
 

(163) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

 『 扉の向こう側だとしても。
   心を、夢を教えてくれたあなたに。

   どうかお元気で。
   いつか、空の色が
   あなたの知っているものと交わりますように。

                ジリヤ 拝 』
 

(164) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 相手の形式を真似た名書きは
  礼を失していやしないか、少し心配ではあるけれど。

  さて、この手紙は届くだろうか。
  ……きっと届く。 だって、この世界では
  願ったことが叶うのでしょう?>>0:4 ]
 

(165) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 白いネズミの顔に目を向けて
  ……ふと、手の中になにかがあることに気づいた。

  扉のノブも回さなかったから、
  鍵がかかってるなんて知らなかったけれど
  それを何に使うかはなんとなくわかった。 ]
 

(166) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

   さようなら。 ……ありがとう。


[ アシモフへ別れを告げる。また、
  ここに来ることはあるのか、ないのか。

  こつ、と足音を響かせて、扉へと向かう。
  それでも、名残惜しくはない。
  過酷な日々、未来が見えない世界だとしても。
  夢を見ることは、できるから。 ]**
  

(167) どあ 2022/03/14(Mon) 18時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 扉を開けると、思っていた風景ではなくて
  どこか遠くへと続く昏い道

  きっとこれは宙の中
  それでもこの先は、必ず私の場所へとたどり着く
  そんな確信を持った、夢の中の世界。
  ほら、遠くに白い光が見える。

  ひらり、ひらりと落ちてくる白い紙
  手を伸ばせば、容易くそれを取ることはできて
  そこには、見慣れた文字が、並んでいた ]


 ………… ジリヤ。


[ 私は最後に記された名前を見て、
  小さく零しながら、歩を進める。>>164 ]
 

(168) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 19時頃

【人】 調律師 ミケ

 


 ああ。
 どうか、元気で。


[ 昏い道はやがて白い光の中へと続いていく

  目を細めて手紙を掲げれば
  ほら、夢の世界は終わるぞ、と告げるように
  手紙はさらさら、さらさらと、
  まるで流れ星のように、小さな煌めきとなって
  私がいま来た道を、照らしていく。 ]
 

(169) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 19時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ それでも私は振り返らない。
  手紙の温かさも、カルピスの冷たさも、
  宙があんなにも暗かったことも
  作られた、真っ白な世界にも

  もう、戻らない。 ]

 

(170) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 19時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ それでも、私は胸に抱く

  誰かとの温かな感情を
  誰かとの優しい約束を
  誰かとの確かな記憶を
  誰かとの小さな希望を

  私がまた、忘れてしまうまで。
  私がまた、忘れてしまって迷ったときには


    さあ。手土産は、何にしようか。 ]**
 

(171) ししゃもん 2022/03/14(Mon) 19時頃

【人】 双生児 ホリー

 ─ ゆめのおわり ─

[ 星空の下に風がそよぐ。
  月明かりに照らされた草花たちは、風に唆されて
  ひそやかにさんざめきながらも瑞々しい香りを
  地平線の彼方へと飛ばしていった。

  一匹の狼が、そんな柔らかな草原に寝そべりながら
  星空を眺めていた。

  近くで揺れる小さく白い花が時折頬を叩く。
  けれど狼はくすぐったそうに目を細めながらも、
  払うこともせずにただ空を見上げ続けていた。 ]

(172) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

[ 満天に翻る宵の蒼。
  それは、かの蒼穹が描いた美しい世界>>2:113
  草原も、空も、陽光すらも星空が描く蒼の世界。

  星々は美しく狼の夢に溶け込んでいくように
  優しい光を湛え、狼もまたその微睡みを甘受していた。

  陽気太陽と違って、星は奥ゆかしい。
  陽光の下ではきらきらと輝く花々も、星の下では
  青白く鈍い光を纏うだけ。
  星空は優しい。
  陽光のまさしく字のごとく白日のもとに晒すような
  真似はしない。

  ただ宵色に染めてくれるだけだ。
  空も草原も、狼の漆黒の毛並みも
  そしてその身体から留めどなく滴り落ちる赤い血も ]

(173) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

[ 狼は既に死期を悟っていた。
  流れ落ちる血は砂時計のように死を刻む。
  それも狼は苦悶の表情一つ見せずただ穏やかに
  空を眺めているのだった。

  あの扉に飛び込む前…いやもっと前から自らの運命は
  わかっていた。覆らない死。赤の宿命

  それを無為な死にさせなかったのが、
  かの世界で巡り合ったヒトたちと手紙だった。

  どす黒い情念から解き放たれ、
  己は終焉の地を選ぶことができた。

  それが故郷の…私の源風景だった。 ]

(174) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

[ 手をのばす。
  いや、のばしたつもりだったが、
  それが手なのか前足なのかももうわからない。
  何かを掴みたかったのか、もうそれすらもわからない。

  何も見えない。なにも聞こえない。
  夜が 降りてくる 
  嗚呼けれど、星空の描くその世界の中心には
  たしかに 私がいた。 ]

(175) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

  
 
 ただいま……

[ 手放せない思い出に 私が伸ばした言の葉は──]**
  
 

(176) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

 ─ ゆめのつづき ─

[ かくして夜を冠したとある狼の物語は終わる。
  これはただの残滓
  狼が今際に描いた夢のカケラでしかない。

  けれど、そうけれどだ。
  狼の未練が約束≠フ四つの葉と結びつき。
  かすかな幸福≠ニ永遠≠フ花を芽吹かせたのなら
 
  そう…これは夢
  けれど夢を見るのは自由だろう?

  なにしろそれは炭酸のような泡沫≠ネのだから 

  ある日 あの時 あの場所へ 手紙が舞う ]

(177) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

『 前略、扉のこちら側から 
  星空の蒼穹《希望》──B様へ

  始まりの色から
  若草が芽吹き、翠玉が輝き出しました。
  寒い冬を越えて今まさに生命の律動を
  刻もうとする春芽のように。
  新しい色が訪れようとしています。

  あなたの仰った通り
  白はただ絶望を顕すものではありませんでした。
  風に揺れる約束≠フ白《シロツメクサ》
  弾けた泡沫から甘美を誘い心躍る白《かるぴす》
  思えば青空にたゆたう雲も白
  あなたと幾度となく言の葉を紡いだ手紙もまた
  白でした。 』

(178) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

『 白の中の白が絶望であったとしても
  思いの色と出会えたなら輝くのだと。
  純真≠烽ワた白$まるも白
  その可能性を教えてくださったのは
  あなたの手紙でした。

  あなたは今何を見ていますか?
  あなたの今は色づいていますか?

  満ち足りた星々の瞬きと共に詠っていますか?
  それとも月と淋しさの水面を眺めていますか?

  もし孤独に疲れたのならば
  どうぞわたしをお訪ねください。
  手紙の軌跡を辿って、空の彼方から彼方へと。
  温かいスープに永遠の幸福《くりぃむそぉだ》を
  添えてお待ちしております 』

(179) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 双生児 ホリー

『 そうそう竜の子の名前ですがひみつ≠セそうです。
  どうか直接お尋ねになってください。
  そして良ければ友達になってください。
  そうすればきっと名前を教えてくれるでしょう。
  少しわがままで甘えん坊で、
  けれどとても優しい子です。
  きっとあなたも気に入ってくださるはずです。
  そのときにはあなたのお名前もお聞かせくださいね?

  そんな日が訪れるのを夢に見ながら…
  あなたの世界が多くの色《想い》に彩られますよう
  祈念いたします。

   色づく世界の片隅より愛を込めて  ホリー』***

(180) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どれくらいの間、私は宙を見上げていたでしょう。

 瞬きにも満たない時間だったでしょうか。
 人間の一生に足り得る日々だったでしょうか。
 私にとっては、どちらも大差はありません。

 人間が生まれ、私を染め、内から消えていくのも、
 国が生まれ、地を染め、時を刻む>>105のも、

 すべて等しく、私を置いていくものですから。]
 

(181) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 時間も距離も、それから温度も、何もかも。
 私には必要ないと省かれた部分にも、
 どちらでもよいこと>>0:23があるのでしょう。

 私は睡眠をとりません。
 私が夢を見ることは許されません。>>1:64

 だから、これはきっと。
 私がはじめて見た、夢なんだと思います。]
 

(182) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 時間も距離も、それから温度も、何もかも。
 私には必要ないと省かれた部分にも、
 どちらでもよいこと>>0:23があるのでしょう。

 私は睡眠をとりません。
 私が夢を見ることは許されません。>>1:64

 だから、これはきっと。
 私がはじめて見た、夢なんだと思います。]
 

(183) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 白に囲まれた私に、またひとつ手紙が届きました。
 解けるように開いた紙には、
 見覚えのある名>>146が記されています。

 井樋 水輝。
 知らない文字であるはずなのに、
 どうしてか、相手を呼ぶ音を私は知っています。

 しかし、私には口も声も存在しません。
 ゆえに、この場に名が響くことはありません。]
 

(184) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 曇り空のような人でした。
 どんよりと薄暗いのに、
 向こうに差す陽が薄っすらと見えるような。

 優しいだけじゃなくて、綺麗ごとだけじゃなくて、
 辛いことも受け入れられないこともあって。
 気持ちの置き場を見失い、それでも大切な人がいて、
 前を向くと決めても、耐えられない夜はあって。

 これは、私の想像でしかないのですけれど。

 交わした言葉は多くはありませんでしたが、
 水輝の世界は私から遠いところにあるようでした。
 けれど、誰よりも私の知る人間に近い子でした。]
 

(185) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ だから、ということにしましょう。
 手紙を書く前から分かっていたことですけどね。

 気のせいかもしれないけれど。
 ――扉の向こうから声が聞こえます。]
 

(186) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は水輝の書いた手紙を読んですぐに
 おもいの輪からずるりと身を滑らせました。

 だから、私が二枚目を読むことはありませんでした。
 私にとって、カルピスは食べ物のまま。>>26
 それで良かったのかもしれません。

 いつか>>147、なんて。
 私のよく知る人間に似ている水輝が
 私が叶えられない願いを綴っていることを、
 知らずに済みましたから。]
 

(187) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 生きることについて尋ねた兎>>2:134がいました。
 ”私”は”人間の望む役目を担うもの”なのに、
 書いた言葉は私から溢れたものでした。>>2:152

 もしかして、お父さまとお母さまが願ったのは、
 こういうことだったのでしょうか。>>122

 私の望み。私の思い。
 そんなもの、どこにもなかったのに。
 あなたたち>>2:158はずっと、私に人を求めた。]
 

(188) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 水輝にとって、
 私は”バキュラム”ではなく、”B”なのです。

 それがたとえ偽りの名でも、
 あなたがふとした瞬間思い出してくれる度に、
 私は息を吹き返すのでしょう>>2:151。きっとね。]
 

(189) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私の尾は私のおもいを文字にしませんでした。
 だから二度と水輝に手紙は届きません。

 問いに口が閉ざされたように、
 名前のない手紙が二度と訪れなかったように、
 永遠の暗闇を星の光が裂いたように。

 私たちの繋がりはどちらかが筆を止めた時点で
 完全に、永遠に、途絶えるものです。]
 

(190) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 名前を知らない相手がいました。
 境遇を知らない相手もいました。
 過去も、未来も、姿形も、理由も、意味も。

 ひとときの夢の中で私が手にしたものは、
 目覚めた瞬間の温度で解けてしまうくらい、
 弱々しく、不確かなものです。]
 

(191) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ けれど、そんな不確かな存在がいるだけで
 救われることがあるのだと私は思います。

 広い広い世界。
 いつかひとりぼっちになってしまうとしても、
 星の数ほど、この世界に存在している誰かが居て。

 私と同じように、生きているのですから。]
 

(192) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 傍らに在った白い生き物はどうしていたでしょうか。
 まだまだチーズに夢中だったかもしれませんが、
 私は構わず、白い生き物に身を沿わせました。

 ぐるり、ぐるり、と。
 端から見ればBがAを捕食するようでしたが、
 幸か不幸かここには私ともうひとりしかいません。]
 

(193) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は静寂を破りました。>>1:36
 ただ――アシモフ、と。呼びたかったから。]
 

(194) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ アシモフのちいさな指先が私の手紙に触れる度、
 私は何度も感謝と喜びを伝えました。

 さいご、ですから。
 さいごなのに、さいごだから、
 アシモフの手≠煩わせることはしません。

 瞬きより長く、人間の生より短く。
 手を持たない私の抱擁は、
 アシモフにとって拘束だったかもしれませんけれど。

 一度だけ奪ったアシモフの自由が、
 私がここに残したさいごのものでした。]
 

(195) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私には、手も腕もありません。
 だから手紙を抱きかかえることはできません。
 あったとしても、空っぽだったでしょうけれど。

 鍵だけが、私の跡をついてきました。
 カウンターの上から見た扉は遠くて小さかったのに、
 自ら動くことなどほとんどない私でも
 簡単に辿り着くことができました。

 目の前に来れば、もう気のせいなんて思えません。
 声が聞こえます。人間の声が、扉のあちら側から。

 旅立ちの時です。]
 

(196) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どんな扉だったでしょう。

 鎖より頑丈な言葉で閉ざされた扉かもしれませんし、
 祈りの声と若い草の匂いがする扉かもしれませんし、
 隙間風が通り過ぎる煤で汚れた扉かもしれませんし、
 色鮮やかなな色が覗く真っ白な扉かもしれませんし、
 ローブを着た何者が手を伸ばす扉かもしれません。

 私の書く文字が見るものの望む形になるのだから、
 私が見た扉もそうであったに違いありません。

 真実は手紙の代わりに私が持って行きます。
 答えが知りたいなら、どうか私に望んでください。]
 

(197) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ その言葉が私に届くのであれば、ね。
 私は私の意思で、扉の向こう側へと進みます。

 そして――私は石畳に横たわっていました。]*
 

(198) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 戻ってきた世界は、あの不思議な白い空間に
  いたことなんて夢だったみたいに
  いつも通りの日常を描いている。

  でも、ひとつ変わったことはあった。 ]


   これが……花?


[ 枯れ木の隙間、灰色の土の上
  顔を覗かせるのは白い房を持つ植物。
  過酷な地で、それでも力強く咲く
  いつかの世界の野花。 ]
 

(199) どあ 2022/03/14(Mon) 22時頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 今私は、元いた場所を離れて
  とある学者先生の下で生活している。
  この荒廃した世界で学者なんて
  随分な変わり者だと
  人からバカにされてはいるけれど。

  昔、確かに存在していた
  植物や生物、それらの写真を撮ったりして。
  いつか、もっと人が生きやすいような
  そんな世界にしたいと言っている。 ]
 

(200) どあ 2022/03/14(Mon) 22時頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 彼に出会うまでにも色々あったものだけれど
  それは余談。
  いま大切なことは、小さな歩幅だとしても
  少しずつ、前に進んでいる、ということ。

  本当に進めているのか、全然そんなことないのか
  それは結果が出るまでわからないものだけれど。

  見たこともないものを見る機会が増えたのは
  あの頃の情景が想像できてよかったこと。 ]
 

(201) どあ 2022/03/14(Mon) 22時頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ びゅう、と冷たい風が吹く。
  今まで生きてきたなかで当たり前なものだろうに
  私は慌てて花に手をかざし、風を遮った。

  小さな生命はお礼を言ったりはしない。
  それでも、風が止めば安堵の息を吐いて
  まつげを揺らし、可愛らしい姿を見下ろした。

  こんなふうに、生き残っているものは
  探せば確かにあった。
  それらを見もせずに、嘆いてばかりいた私は
  他の人となにも変わらなかった>>2:46 ]
 

(202) どあ 2022/03/14(Mon) 22時頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 世界は簡単には変わらない。
  たくさんの人が苦しみ、嘆き、
  生きることを諦める人さえいる時代。

  それでも、……いつかの未来
  きれいな風景が視界に広がることを
  夢′ゥて。

  私は今日も、息をする。 ]**
 

(203) どあ 2022/03/14(Mon) 22時頃

【人】 宝珠 コーラ

[たくさん、たくさん泣いて、眠った気がする。
 夢の中で僕は狼と温かいスープを飲んでたんだ。
 すごく温かくて、優しくて、僕の中の冷たく凍った心が解けるように、雪解けと別れの涙が一粒零れた。

 さあ、もう行かなくちゃ、旅立ちの時だ。


 目を覚ますと、僕が帰る扉へと目を向ける。
 蔦で覆われた大きな木の下にある隠し扉。
 鍵はもう、目の前にあった。

 それを咥えて、ぱたぱたと扉へと向かう]

(204) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[かちゃりと扉を開けて、僕を誘う風を感じながら。
 一度だけ、振り返る。

 『あなたは今、幸せですか』

 舞い散る木の葉のように、紙が一枚舞い降りて。
 僕はさよならの代わりに、一声鳴こう]


 世界一幸せだったよ。でも、すべて失った。
 だからまた、探しに行くんだ。
 また幸せになろう。何度でも、何度でも。
 僕にはその力がある。
 そう、教えてくれた綺麗な狼がいたんだ。

(205) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[花冠をしっかり被り、今度こそ扉から飛び立とう。
 僕の世界、ひとりぼっちで闘った、あの星へ。


 −−最後の竜を追い出した星は、人間たちの星になっていた。
   人間たちは僕の予想通り、人間同士が争い、奪い、憎み合う。
   そんな悲しい星になっていた。

 それでも、これが人間たちが選んだ道。
 人間たちは争いながらもしたたかに生きて、次の命を繋いでいく。
 そうして戦争と、平和とをぐるぐる繰り返し続ける]


 ……なんだ、僕が心身を投げ打って闘わなくてもよかったんだ。
 人間って案外しぶとい生き物なんだね。


[宙から星を見下ろしながら、今までの努力が別にしなくてもいい苦労だったのに気付いて『救いようのないバカ』と言われた言葉を思い出しては苦笑い]

(206) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[バサバサと、山よりも大きくなった体を羽ばたかせて、
 勢いよく陸地に急降下していく。
 目指すは、よく分からないけど人間たちの戦地のど真ん中。

 人間たちは突如、急降下してきた僕に大慌てで大砲を打ち込んでくる。
 でも僕、それくらい避けれるもん!
 ひらりひらりと避けながら、ぐるっと戦場を優雅に羽ばたく。
 そうすれば、僕が飛んだ後にはたくさんの花が咲く、草木が芽吹く。
 人間たちの武器なんかみーんな草花で覆われて動けない!

 わあわあと叫ぶ人間たちには目もくれず、
 僕は紅に染まる夕日を背に、何処までも何処までも遠く飛び立つ]


 さようなら、お母さん。……いってきます!


[夕日に染まる竜は、母の墓標へ一声鳴いて。泣いて。
 ひとりぼっち、軽やかに故郷の星を飛び立とう]

(207) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[僕は竜、決して死なない竜。
 だから、何度でも幸せを探して飛び立てるんだ。

 星を発つ、宙を飛ぶ。
 ひとりぼっちだけれど、寂しさは感じなかった。
 だって僕は花冠の王様だもの。
 人間たちに憎まれた邪竜じゃない。
 温かいスープのような約束が胸にじんわり火を灯す。

 凍てつく真空も、一億光年の最果ても、なんてことないさ!
 さあ、これからどこへ行こう。
 新しい星に降り立って花冠の王様になるのもいいな!
 新天地を求めて飛び立った仲間たちを探すのもいい!

 可能性は無限にあるんだ!すごい、世界はとっても広いんだね]

(208) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 宝珠 コーラ

[広い宇宙をひとりぼっちの竜が飛ぶ。
 緑色の流れ星のように、花を深緑を振り撒いて。

 ああ、どうしてだろうね。
 すべて失ったのに、帰る場所もないのに、ひとりぼっちなのに]


 僕はね、今、世界一幸せなんだ。
 ああ、とってもとっても、幸せなんだ。


[ひとりぼっちの竜は、とてもとても幸せでした。
 緑は優しい、緑は救い。
 緑は永遠の幸福。

 そう、『くりぃむそぉだ』みたいにね!**]

(209) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル


  [ やがて 
    ひとりぼっちになってしまったせかいで
    おれはポケットにしまいっぱなしの手紙と
    誰にも渡せてなかった飴玉をみつけた。 ]


    ここはなんとなくさ
    居心地が良かったんだ

    だからかな
    色々拾いすぎたんだ

 

(210) asaki 2022/03/14(Mon) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル



 [  気がつけばおれのポケットのなか
   誰かの、誰の、誰でもない思いであふれて

   抱えきれない量の手紙にかわってしまうから
   おれ、溺れてしまいそうだよ ]

 

(211) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル


  ばかだな、どうかんがえたって
  これ、おれのからだじゃん

  あの扉をくぐってしまったら
  もう怜が生きてる世界は

  無いんだ

(212) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル


  [ こうして何度もきみをわすれて、
   思い出して、また眠って。


   神様には勝てなかった。
   二人一緒にいきる世界も、
   しぬ世界も、用意してくれなかった。

   同じドアをくぐれたら、と
   願っていたよ

   そうだね、でも。
   時は来てしまったらしい。  ]

(213) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル


  幸せの象徴は緑色の炭酸水。
  誰かが知った優しい乳白色
  新たに捧げられた白い花の王冠に
  大事なひとにあたたかをとどける万年筆。

  

  白の雪のなまえをしらないひと



  おれ、ちゃんとみてたよ、



  ありがとう。

(214) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ これはそう、誰宛でもなく。 ]

 

(215) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル



 [ さいごにおれももうひとつだけ
  遠いだれかにむけて てがみをかこうか。

  置いてく思いだから、
  うまくかけないかも知れないけれど。 ]

 

(216) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル


   出来るだけ先の未来まで見届けて
   出来るだけ先に運んでくよ

   こんなに寂しいから大丈夫だと思う。
   ここでたくさん泣いたから
   時間に負けなかった寂しさがあるから


   おれ すごくさびしいんだ
   さびしい
   
   目をさましたおれは
   このたくさんの寂しいを
   隠してしまうかもしれないから


   見知らぬきみ。
   どうかおれの 寂しいを預かってて。

(217) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル


[  てがみのなかに飴玉ひとつ同封して
    カウンターに置いておいた。

   いつも宛名なんて書いてないから
   届くかわからないけれど。



   届けばいいな。
   届かなくてもいいや。



   背を向けて、そして。
   いつか見ないふりをした扉のほうへ、 


   あるいてく。 ]

(218) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

――ぱたん、



[ 扉は閉ざされた。 ]

 

(219) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル




  [  存在しない影に、たくさんの手紙が溢れ出す。 ]


 

(220) asaki 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やがいなくなって、何度星空を見上げたでしょう。

 瞬きにも満たない時間だったでしょうか。
 人間の一生に足り得る日々だったでしょうか。
 私にとっては、どちらも大差はありません。

 人であることを求められた私には、
 鮮やかな感情をこの身に灯してしまった私には、

 すべて等しく、私に痛みを与えるものです。]
 

(221) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 悲しみたくないのに、嬉しくなくていいのに、
 だって”それ”は、永遠にとってあまりに強すぎる。]

 眩しくて、煌めいて、燃え盛って。
 刹那を生きる人間だからこそ受け止められる熱に、
 私はいつまで焼かれ続けるのでしょう。

 己の身が浮き、運び出されたことに気づいた時には、
 私はすっかり弱り切っていました。]
 

(222) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ どこに連れていかれるのでしょう。
 今度は誰が私に意味をくれるのでしょう。
 どんな役目を担うのでしょう。

 とびきり酷い人間であればいいと思いました。
 欠片も愛せない、微塵も別れが惜しくない、
 そして、私を孤独にしない人間を望みました。

 叶わない望みであることも分かっていました。
 どんなに歪でも、汚れていても、荒んでいても、
 人間が私を手放す時、私の内から色が消える時、
 またどうしようもない痛みが私を苛むのです。

 ならば、このまま朽ちてしまえたらいいのに。
 箱から零れ落ちて冷たい石畳に叩きつけられても、
 私の身には傷ひとつつきません。]
 

(223) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 去った後に降ったひとひらの雪>>177
 ”それ”が目にすることはできません。

 繋がりは弱々しくて、不確かでした。>>191
 けれど、目覚めた温度で解けるほど、
 冷たいものでもありませんでした。

 もし、底から水面へ辿り着くまでの泡のような
 淡い淡い夢>>177夢を見ることができたなら。
 Hと名乗ったあなたへ、路地裏の冷えた道の灰色を
 伝えることができたでしょうか。>>179

 私には、誰かと食べる美味しさとぬくもり>>140
 分かち合うことはできないけれど、
 名前に特別な意味を抱くひみつ≠フ子>>180
 あなたに紹介してもらうことができたでしょうか。]
 

(224) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私の知らない白色も、
 指先ひとつ届かなかったカルピスも、
 永遠と幸福の象徴となった緑色も、
 あなたに教えてもらうことができたでしょうか。

 すべては夢です。
 望むことも叶うこともない、私の知らない世界の話。
 私たちはこれからも”H”と”B”なのです。

 ……でもね、決して現実にならないのなら。
 あなたの心残り>>140すら晴れた蒼穹を、
 あなたが好んだ青色を、私が描いた星空色を、
 ”私”が願ってもいいでしょうか。

 すべては、夢なのですから。]
 

(225) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ あたたかな腕につつまれていました。]
 

(226) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 嗚呼、またそんなに強く抱いて。
 傷ついてしまうと言っても、
 あなたは決して離してくれませんでしたね。

 不気味でしょう。怖ろしいでしょう。
 あなたがどう思おうとも、
 私は世界にとってそういう存在なのです。

 お帰りなさい。手放しなさい。
 私に何の役目も与えないのなら、
 この身を満たす色をどうか枯らしてください。]
 

(227) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私は目≠開きました。
 夜闇に紛れる黒いローブ、隙間から覗くのは――

 ――いつか見た>>0:27、炎によく似た色。]
 

(228) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム

 
[ ねぇ、フーデリア。私の名を知るあなた。
 きっとよく似た空の色>>2:195を知る人。

 私の星空は坊やの瞳のようでした。>>2:147
 濃紺の夜に煌めきをくれたのは坊やでした。

 けれど、いつの間にか私の知る坊やはいなくなって
 瞳には炎が滲んだようでした。
 あなたは朝焼けを知っていますか。そんな色。]
 

(229) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 一度は私を手放して、
 一度は私を取り落とした坊やが口を開きます。

 私は震える尾で宙をなぞりました。
 私は坊やの――彼の名を書きます。彼は頷きました。

 一度だって書ききれなかった手紙。私のおもい。
 今なら、さいごまで続けられそうな気がします。
 書き出しは、そうですね――はじまりは、白。]
 

(230) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


『 前略、扉のこちら側から 』
 

(231) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 彼は不思議そうに目を瞬かせました。
 炎の煌めきがキラキラと私に降り注ぎます。

 私に目はありません。口もありません。
 けれど、私は笑っていたのでしょう。

 鮮やかな感情が、置いてきたはずのおもいが、
 私の内を穏やかに、狂おしく、揺蕩っています。
 永遠に、さいごまで、ね。]
 

(232) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 23時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ もしかしたら、
 決して叶わない夢を見る余裕もあるかもしれません。
 あなたたちがくれたおもいを、色鮮やかな感情を、
 私がしたためることだって、あるいは。

 焦る必要はありません。まだ時間は残されています。
 瞬きよりも長く、人間の生よりも短い。
 手紙の終わりに名を記すまでなら十分でしょう。

 だから、締めの言葉を考えるのはもう少し後で。
 今はただ、私を焼く痛みを噛み締めたいのです。]
 

(233) Pumpkin 2022/03/15(Tue) 00時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私に生きる意味を与えたのは、■■■■■■でした。
 私の役目は――夢は、あなたと共に死ぬことです。]*
 

(234) Pumpkin 2022/03/15(Tue) 00時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[手の中の鍵は、歩を進めるごとに
熱くなるような気がした。

迷うことなんてない。
だって初めからわかっていた。 ]
 

(235) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[孤独を知る人と、いくつも言葉を交わした。
甘い、白を添えて。

寄り添う言葉と
祈りをくれた優しい人。
またな、と重ねた掌>>1:109
少しだけズレた、だけど嬉しくて笑ってしまう呪い。

道は見えているのでは、と教えてくれた
お茶目な人。>>4
透明な滴。無邪気な笑顔。
そらを、そらのいろを
よく見てから帰ってねという言葉。 ]
 

(236) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[旋律を奏でるような美しい言葉をくれた
Bという人。
仄かに温かくて綺麗だと綴ってくれた手紙>>2:62
未来と幸せを願ってくれた、見知らぬ姿。


ゆっくりとあたりを見渡して、そらを見上げた。
ここへ来た時と変わらないはずの空。 ]
 

(237) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[ほんの少し名残惜しげにカウンターに目をやれば
新しい手紙を見つけただろうか。>>210

ネズミさんにありがとうを伝えるために足を止め、
小さな手にやっぱり口元を綻ばせて。 ]
 

(238) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『先へ進んでいくあなたへ。
 飴ちゃん、ありがとう。

 ひとりって、寂しいよね。
 あなたのさびしい、は
 今わたしが受けとりました。

 寂しい気持ちだって
 ひとりより、だれかと一緒なら。
 きっといつだって
 飴ちゃんの味は優しいと思います。 』
 

(239) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ネズミさん。
 色々ありがとう。


[帰り際にようやく名前を知れたなら
アシモフさん、またね。と手を振って、]


 あ、書き忘れ!


[扉をくぐる直前に気づいたから
慌てて戻ってさっきの手紙にペンを走らせる。

書き忘れた言葉を付けたそう。 ]
 

(240) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ




 『 前略、扉のこちら側から。  』**


 

(241) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 00時半頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ

***

[国境の長いトンネルを抜けると雪国であった、
ということはやっぱり無かった。
扉の向こう側は、当たり前のように私の部屋。

物の少ない、殺風景なところは、
もしかしたらあの不思議な空間に
ちょっと似ているのかもしれない。

規則的に聞こえる電子音はスマホのアラーム。
壁のカレンダーに目をやって、ふ、と睫毛を伏せた。 ]
 

(242) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[水輝、と呼ぶ声が聞こえる。
───聞き慣れた、母の声。
すう、と息を吸い込んで、 ]


 はーい、はいはい!


[と大きな声を上げた。
部屋の空気がばり、と震えた。]
 

(243) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


『早くケーキ食べよ!ろうそくフーしてや!』

[聞こえた声に吹き出して、
子どもちゃうんやから……とぼやきつつ、
母のもとへ向かおう。 ]
 

(244) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ



[ 今日は私の誕生日。
  
  二十歳になる。 ]
 

(245) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[母が張り切って用意してくれたらしい
バースデーケーキには

『Happy Birthday, Mizuki!』

と書かれたチョコレートのプレートが
でーん!と存在を主張している。

私がこの世に生まれてきたことを祝う
その言葉の大文字の部分は、

扉の向こう側で出会った人たちの名前の頭文字。]
 

(246) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[偶然か、それとも小さな白い神様の悪戯か。

ありがとう、って心の中で囁いて、
それから改めてケーキを見て、ぎょっとする。 ]


 ママ!20本もろうそく火つけたら火事なるで!


[慌てて吹き消して、
うわ、願い事するん忘れた……と気づいて、ぼやいて、

───そうして、破顔った。 ]**
 

 

(247) yukiyukiyuki 2022/03/15(Tue) 08時頃

【人】 調律師 ミケ

 
── その後 ──


[ ところで知っているだろうか
  エフェメラームは高度に発達した星だった

  タイムスリップはできないが
  時空転移はお手の物で
  それゆえ多くの民がこの星を出て、
  他の星へと旅立っていった

  私もまた、
  復興のヒントを探して
  様々な星を転々と旅して生きている ]

 

(248) ししゃもん 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ だからもしかしたら。飛んだ先が

  誰かが見た
  朝焼けのような色だったかもしれないし
  誰かが好きだった
  夕焼けの色だったかもしれない

  龍が空を飛ぶ美しい緑の大地かもしれないし
  灰色の土の上に
  小さな花が芽吹くIFの未来かもしれない

  ひとつ大人になった誰かが、
  前を向いて暮らす街のどこかだったかもしれない ]

 

(249) ししゃもん 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 長居することはない。
  もしもこの先誰かに会えたとしても
  きっと言葉も交わさない


  だけど
  本当に広い世界のどこかで
  誰かとともに在れたことを

  本当に広い世界と世界が
  どこかで正しく繋がっていることを

  私たちはひとりじゃないことを


  ただ 認められたなら
  それだけで、しあわせだったから。 ]**
 

(250) ししゃもん 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトはその時、星が生まれる瞬間を見たような気がしました。
楽譜の間に挟まっていた紙片、
そこに書かれていた文字は、それほどまでに強く瞬いているように、タルトには見えました]
 

(251) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトの中には、
タルトのことを覚えていてほしい、も、>>2:151
タルトのことなど忘れちゃってもいい、も、どちらもあります。

出られないから出たい、も、
帰りたいから出たい、も、どちらもあります。>>2:155

タルトは戸惑いません。
思い出すことができました。
タルトに帰りたいをもたらしたのは……、]
 

(252) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[陳腐な約束ではなく、
現実世界にて出会ってもオトモダチになれるか――そういう賭け、あるいはゲーム。

歌をうたうことが役割の“彼女”の提案に乗ってのことでした。
それは、そう、
今手にしている楽譜の練習中のことで]
 

(253) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトに戸惑いはありません。
わかっていることです。
こんなゲームができるのは、同じ世界にいる誰かとだけです。
タルトの――いえ、■■のそばで息をしてくれる誰かに、なってくれるかもしれないのも。>>2:156

わかっていても寂しいものは寂しいのです。
手紙をくれた見知らぬ誰かさんと、そうはあれないことが。

お礼の言葉を紡ぐ代わりに、
ぽたり、としずくが星の生まれた紙片に落ちました]
 

(254) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[そのしずくの落ちた後も乾くころ、
夜を裂くような遠吠えが聞こえました。>>138
少女の腕が獣のそれに変ずるのを見ていたタルトは、
ホリーのものだ、と直感的に思いました。

タルトは知りました。伝承上のいきものが存在することを。
それでもタルトの世界は崩れません。
ホリーは知りました。クリームソーダのことを。
それでもホリーの世界は――それからホリーは、どうなるのでしょう。
似たような傷と、思い出をもっていたのかもしれないひと]
 

(255) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト



どうか、わすれないでね……。


[タルトが願うことはそれだけでした。
やっぱり寂しいものは寂しいけれど、
笑って見送ることはできました]
 

(256) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[タルトの手の中に鍵はありません。
ただ、楽譜の束だけがあります。
練習してきたあとを示すような書き込みまでそのままです。
しかしこれだけだと寂しいから。
片隅に、黒髪の少女と、緑の竜と、白いねずみの似顔絵を描きました。

なお、似顔絵ですが、
可愛く書けた度合いは52(0..100)x1点の模様。

それを終えると、カウンターの一席から立ち上がりました]

じゃあ、タルトも行くよ。
 

(257) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト


[海色の扉を目指して歩きます。

タルトは神様ではありません。
何故この場所にいたのか、そもそもなぜこの場所が存在するのかもわかりません。
わかるのは、きっと、扉をくぐってしまったら戻れないこと。


扉の向こうに見えるのは、電脳世界でのタルトの部屋。
今履いているふわふわの靴のような可愛らしい色合いでまとめられて、
そこに海のような青色はひとつもありません。

現実の世界の色は、これから先どんなふうに見えるでしょうか。
タルトには分かりません。きっといい色になるとも未だ、言い切れません。
せめて久しぶりに見るおひさまの光が、眩しいものであることを願いながら、今は、ただ、]
 

(258) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 おひめさま タルト



  [*電脳世界の兎は夢を見ます*]

 

(259) Akatsuki-sm 2022/03/15(Tue) 09時半頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ ありがとう、と少女は告げました >>167
  その扉の向こうからは、
  ほんの僅かに 希望の花の香りがした気がします
  そうして彼女もまた、来た時と同じように、
  靴音を響かせ、扉の向こう側へと帰っていきました ]

 

(260) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ 揺れるスカートのいろを見ました>>149
  またね、と手を振ってくれた女の子>>240
  届ける前のその手紙に、
  最後の一文が付け足されるのを見ました
  扉の向こうで規則的に鳴る、何かの音を聞きました ]

 

(261) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ かれは居心地がよかったと言いました >>210
  そう思っていただけたなら
  白い生き物だって、まんざらでもないのです
  彼が最後に残した手紙の内側からは
  とても、とても、甘い匂いがしました ]

 

(262) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ 白い生き物は彼女の名前を聞きました>>154
  誰かの名前を語り継ぐことはないですが
  それでももしまた道に迷って彼女が現れるのなら
  今度は名前を呼んで出迎えようと決めました>>171 ]

 

(263) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ はじまりとおわりが重なる扉のなかへ
  漆黒の獣が走り去るのを見ました >>57
  美しい黒い彗星のような、
  白い生き物よりもずっと大きく
  そして凛々しくて勇ましい生き物でした ]

 

(264) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ 一度自由を奪われました >>195
  静寂を破って聞こえたこえは
  本当に発せられたものかはわかりません
  それでも確かに白い生き物には残りました
  やさしく、あたたかな、ぬくもりでした ]

 

(265) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ いつのまにか美しい緑の木がありました>>204
  はじまりは赤い色
  たくさんの痛みを抱えた生き物でした>>0:57
  けれど、かれは見違えるように元気になりました
  もう、心配いりません
  小さな生き物は、大きな生き物を見送ります ]

 

(266) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ たくさんの白と黒が舞い落ちるのを見ました>>132
  最後に彼女が書いてくれた似顔絵は
  なんとも評価しずらい点数でしたので>>257
  白い生き物は、もう少しいけめんに描き給えとでも
  怒ったかもしれませんね
  もちろん本気ではなかったのですけれど ]

 

(267) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ どこかでクリームソーダという飲み物の
  甘い匂いがした気がしました ]

 

(268) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ そうしてまた
  白い生き物はひとりになりました ]

 

(269) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ 記憶の主を消された思い出たちは
  ひとつひとつ、その姿を消していきます

  誰かが最後に使ったグラスも
  誰かが最後に使ったペンも
  誰かが最後に残した数多の紙も
  誰かが最後に残した緑の木々も

  もっと些細なものだってそう
  誰かの靴の裏についていた土も
  誰かの服がほつれて落ちた繊維も
  ひとつひとつ、その姿を消していきます ]

 

(270) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ そうしてなにもない広い白い世界に
  やっぱり白い生き物は、ひとりでした ]

 

(271) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ ぽつんとひとつ、カウンターがありました
  その「上」には、白い生き物が座っています ]

 

(272) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ いいえ、ほんとうはそれだけではありませんでした

  カウンターの内側、
  小さな生き物だけが通れるような
  小さな扉がひとつ、ありました。

  ちゃあんと、鍵だって、もうあるのです ]

 

(273) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

[ だけど、その扉をくぐらないのは、
  いつまでもアシモフがアシモフとして
  この世界にいるのは ─── ]


 この世界だとチーズが食べ放題じゃからな


[ もし聞かれたら、
  かれは戯けてそんなふうに答えるでしょう ]

 

(274) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

天のお告げ (村建て人)

 

 ひとりって、寂しいでしょう。

 だから、扉のこちら側くらい
 誰かと寄り添っていられる世界であるように。

 行かなくちゃいけないと、
 あなたがそう決めた、その時までは。

 

(#0) 2022/03/15(Tue) 10時頃


【人】 お散歩隊長 アシモフ

 

  …………。

 

(275) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

天のお告げ (村建て人)

 

 ふと思い立って
 白い生き物も見よう見まねでペンを取りました。
 たくさんのひとたちがそうしてきたので
 使い方くらい、わかります。

 そうして、手紙を書いてみようと試みました。

 

(#1) 2022/03/15(Tue) 10時頃


天のお告げ (村建て人)

 


  「 前略、扉のこちら側から 」

 

(#2) 2022/03/15(Tue) 10時頃


天のお告げ (村建て人)

 


  「 扉のあちら側の、誰かへ 」

 

(#3) 2022/03/15(Tue) 10時頃


天のお告げ (村建て人)

 

 そう書こうとして、白い生き物は手を止めます。
 それから首をひとつ振って、
 手紙を無かったものにしました。

 

(#4) 2022/03/15(Tue) 10時頃


【人】 お散歩隊長 アシモフ

 


 ま。
 ここでチーズ齧ってるくらいが
 おれはちょうど良いじゃろう。


[ そうしてまた、白い生き物はチーズを齧り始めます
  誰か、この場所が訪れる人がいるならば、
  嬉しそうに顔をあげて、それを手招きするのでしょう
  近寄ってくれなかった場合には
  きっと、露骨にしょんぼりするのでしょう >>0:2

  だって、白い生き物だって
  ひとりぼっちはやっぱり寂しいですからね ]**
 

(276) kozakana 2022/03/15(Tue) 10時頃

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