14 冷たい校舎村10
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ペトラが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ナツミ、こころ、マナ、ヘイタロウ、ワカナ、リッキィ、ユンカー、ハルミチの8名。
夜は静かに忍び寄る。
(#0) 2021/11/09(Tue) 00時頃
ごうごうと雪が吹きすさぶ。
白く霞んだ窓の外、目には分かりづらくとも、
冷たい夜が校舎を包み込む。
夜が更けても文化祭は終わらない。
君達を取り巻くのは今もなお、
陽気な音楽ときらびやかな装飾。
食欲をそそる食べ物のにおい。
君達の記憶に訴えかける、
楽しかったあの日の気配。
(#1) 2021/11/09(Tue) 00時頃
時計の針が午後8時50分を指す目前のことだ。
君達は奇妙な音を耳にすることになる。
(#2) 2021/11/09(Tue) 00時頃
それは獣の断末魔のようにも聞こえる。
ガラスを強く引っ搔いたように、ひどく耳障りな音だ。
潰れた喉から絞り出されたかのような絶叫を、
級友の声と結びつけられた者はどれほどいただろう。
(#3) 2021/11/09(Tue) 00時頃
キーンコーンカーンコーン…………
(#4) 2021/11/09(Tue) 00時頃
チャイムが鳴る。午後8時50分を迎えていた。
再び、校舎は陽気な気配に満たされていく。
(#5) 2021/11/09(Tue) 00時頃
──午後8時50分
これは本来チャイムの鳴る時刻ではない。
そのことに君達は気が付いただろうか。
その間際の出来事に気を取られていても不思議はない。
そのとき何が起きたかが知りたいのなら、
教室を出て少し探し回ってみればいい。
1階の廊下の片隅。中庭に通じるガラス戸を前に、
壊れた人形が一体落っこちている。
直前までガラスの外を覗き込んでいたように、
真っ赤な血溜まりの中に倒れ伏す形で。
(#6) 2021/11/09(Tue) 00時頃
それを人形と思うか、人間と思うか。
君達と同じ制服を着ていた。
制服を捲ればそこに作り物の関節があるが、
そのあちこち跳ねた黒髪に君達は見覚えがある。
体を起こしてやろうとするならば、
強引に引き裂かれたような首から血液が溢れる。
人形から流れ出すその液体はまだ温かい。
所々爪の剝がれた指先にも赤色が滲んでいる。
その「何か」の持つ特徴すべてを君達は知っている。
(#7) 2021/11/09(Tue) 00時頃
……日食虎次郎が見当たらない。*
(#8) 2021/11/09(Tue) 00時頃
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[共感。 あるいは。 親近感。
なんであれ他者に無関心以外の興味を抱くこと。
それは、私にとって、 綺麗に装飾された卵を抱え込んで、守ることに等しい。 他ならぬ私自身の手で割らないように]
(0) 2021/11/09(Tue) 00時頃
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―― 夜に異変の音を聞く時間 ――
[誰かさんの頭の中の世界に夜が降りて、 時間にそぐわないチャイムの音がその場を満たした頃、 校舎は確実な変化を迎える。
誰か、階段をのぼろうとした、 あるいはその近くを通りかかったものが、 最初に気付くだろうか。 階段のあるべき場所が、エレベーターの乗り場と化していることを。 すべての階に通じるそのエレベーターの箱は大きい。 ここに閉じ込められた全員が乗れるんじゃないかってくらいに]
(1) 2021/11/09(Tue) 00時頃
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[それから、校舎のいたるところに、 色とりどりに装飾された卵が落ちている]
(2) 2021/11/09(Tue) 00時頃
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[イースターエッグというものを、実際見たことはなくとも、 知らない者はいないだろう。たぶんね。 つまりそれが、いたるところに。ぽつぽつと。落ちている。
見た目は何の変哲もない。 けれど、拾い上げてみれば気付くだろう。 それは声を発している。 たとえば「お願い!」と頼み込む声。 たとえば「教えてよ」って頼るような声。
だけどたまに、何の色も塗られていない卵が落ちていて、 それからは陰口じみた声が聞こえる。
それらは割ろうと思えばすんなり割れる。 だけど、中から何かが出てくることはない*]
(3) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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―― チャイムが鳴る前・教室 ――
[ あたし、メールの送り主は外にいるって思いこんでたの。 メールの送り主が、あたしたちを校舎に閉じ込めて、 どうやってかは知らないけど、外からそれを見てる。 なんとなく、そういうもんだって思いこんでた。 だけど、荒木君の言葉は、>>1:437 そんなあたしの、どこか他人事だった思考に、 冷水を浴びせた。
今までだって、メールの送り主のこと、心配してたよ。 校舎から出て、警察なり先生なり、 早く知らせなきゃいけないって。 いたずらだったらぶっ飛ばすって。 だけど、メールの送り主が、 この校舎に集まった9人のうちの誰かだとしたら。 誰かの死がすぐ隣にあるような心地に、 背筋が寒くなる ]
(4) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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じゃ、じゃあ、荒木君は、
[ もつれる舌であたしは言葉を紡ぐ ]
荒木君は、メールの送り主が、自殺を考えてる人が、 あたしたち9人の中にいるって思ってる?
[ そういえば、さっき少し引っかかったんだ。 いつになったら帰れるんだろうね? あたしの言葉に、石頭君が言った言葉。>>1:417 「帰れる人は、帰れる」 それって、帰れない人がいるかもしれないってこと? それ、石頭君は、自殺を考えてる誰かさんを 念頭に置いてた? ]
(5) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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[ 背中を叩かれて、>>439 はあっとあたしは息を吐き出す。 いつの間にか息を止めてたみたい ]
もし、そうなんだったらさ、 逆に考えれば、容疑者が絞れるってことだよね。 不特定多数じゃない、 9人の中にその人がいるってことになるならさ。
[ そして、9人の中に死にたい人がいるなら、 あたしは誰であっても全力で止めたいって思うよ ]
(6) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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[ 一度、親友を道連れにして死のうとしたくせにね ]
(7) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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[ 今だって、生きてるのが苦しいくせにね ]
(8) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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[ ねえ、本当にあのメールはあたしじゃないの? ]
(9) 2021/11/09(Tue) 00時半頃
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[ 頭を振った。 考えたって答えが出ないことは、今は考えない! 目先の問題に取り組むべきでしょ! ]
ありがと!その時はお呼び出しするよ! あー、暗幕!その手があったか!
[ 声を掛けろって言ってくれる荒木君には 全然遠慮しない!>>1:443 なにしろ荒木君をお呼び出しするのは慣れてるからね! 和歌奈ちゃんの暗幕っていう提案に>>1:416 なるほどーって頷いた。 そうか、あれって結構分厚いよね。 カーテンより手触りもよさそう。イメージだけど ]
(10) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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―― PM8:50・廊下 ――
[ そうしてあたしは教室を出た。 宣言通り、保健室に行こうとして ]
っ!? な、なに、
[ 陽気な音楽に混じって、何か聞こえた。 何か……悲鳴、みたいな。>>#3 被さるようにチャイムが鳴る。 朝に鳴ったきり、今まで全然鳴らなかったのに ]
(11) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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え……なに? なんだよぉ……。
[ 怖い。めっちゃ怖い。 だけどもしかしたら、真梛ちゃんの、莉希ちゃんの 悲鳴かもしれない。 助けを求めてるのかもしれない。 狼が来たのかもしれない。 だから、行かなきゃ ]
(12) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ 震える足を叱咤して、声が聞こえた方に進む。 中庭への入口の方だったはずだ。 一歩、一歩、近づいて。 …………あ ]
どしたの! だいじょう、
[ だいじょうぶ、の最後の一文字を、 あたしは声に出せなかった。 倒れてる誰かを見つけて駆け寄って、 だけど、赤くて、赤くて ]
……ぁ……あ、あ……、
[ ぺたん、と腰が抜ける。 あたし、日食君の前で、座り込んだ。 コツンとあたしの足先に触れた卵にはまだ気づかずに ]*
(13) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[缶詰を入れた段ボール箱を両手で持って廊下を移動していた矢先、 >>#3ひどく耳障りな音が響いて、耳を塞ごうにも塞げず、
鳴り止んだ後、チャイムの音が鳴り響いた。]
(14) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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— 1F・廊下 —
なんだなんだ?
[よろめきそうになった体を起こしながら、音のしたほうへ踵を返す。 急に獣が現れたようにも感じる、正体不明の声。 それは聞き覚えがあったような気もする。
段ボールを抱えて小走りをしながら、思い出していた。 あれはたしか、虎次郎が、校庭に迷い込んできた野良犬を見つけた時に、 奇声を上げて挑発しようとしたという、アホな出来事の——]
(15) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[>>#6中庭に向かうガラス戸のところが、視界に入る。 不自然な影と、赤色。 もっと近付かなければ判断できないが、 嫌な予感が背筋を一気に駆け巡った。]
……おい、何があった!?
[缶詰の詰まったダンボールを廊下の脇に投げ捨て、 そこへ向かって走り出す。まだ距離は遠い。
その時、足元で何かをコツンと蹴った感触がした。*]
(16) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[返って来た七星さんの言葉に頷く。>>401]
りょーかい。
[いつの間にか外は昏くなっていた。 時間の感覚がなくなっているのかな。 お昼食べてないじゃん。 そう思ったら途端にお腹が空いてくる感覚が 襲ってくる。 こんな状況に置かれているというのに呑気なものだ。 泊まらなきゃいけないとか考えていなかった 自分もまた吞気ではあるのだが。]
(17) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[とりあえず、今の状況を伝えるために真梛さんを 探しに行こうか。 そのまま探索するか、誰かを手伝うかは真梛さんの 動向に従うとしよう。
遺書の文面に共感の意を示す二人>>392>>400の 言葉はしばらく脳裏に張り付いたまま。 そっちは任せた、と私はその場を後にした。]
(18) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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―― チャイムが鳴る前:一階のどこか ――
[他の教室を通り過ぎながら覗いてみれば あの日がしっかり再現されていることがわかる。
楽しかった日。 終わればとても寂しかった日。
思い出を沸々と蘇らせながら、]
真梛さん、いた!
[その姿はどこで捉えることが出来ただろう。 お化け屋敷の前だっただろうか、それとも。 とにかく見つけたら駆け足で近づいて声をかけた。]
(19) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 01時頃
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一人で大丈夫だった? 昇降口が開かないの、七星さんから聞いたよ。 こっちはいろいろ話が進んでてさ。
[一階の窓も同じように割れない事。 それから二階と三階の状況。 誰かの頭の中に人が閉じ込められる、そんな話に 食料と寝床の確保にそれぞれ動いてること。
教室で出た話は粗方真梛さんにも報告する。 なるはずのないチャイムが鳴ったのは、 どのタイミングだったかな――]**
(20) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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— 回想:破談 —
[ユイの誕生日のためのケーキを予約して、そして、 めでたいその日がやってくる前に、唐突に終わりは告げられた。]
(21) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[来客の対応をしていた父さんが、 来なさい、と俺を呼ぶ。
客間に向かえば、折り目正しく座るユイと、 その隣に見知らぬ男がいた。
簡単に挨拶をして、父さんの横に座る。 正面にいるユイの顔は、いつもと同じに見えていた。]
(22) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[見知らぬ男が名刺を差し出してくる。 そこに書かれていたのは、イシズ製薬の競合の製薬会社の名前であり、 平たく言えば犬猿の仲のライバル会社であった。 その男は、そこの社長だと言う。 見た目はまだとても若く、20代のような雰囲気を漂わせる。
そんな方が何の用だろう。 俺はなぜ呼ばれたんだろう。
ユイを見ながら、まだ呑気に構えていた俺に、 淡々と、簡潔に、言葉が降り注いだ。]
(23) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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「——彼女の会社は、今後はうちの傘下に入ります。 御社にはいろいろとご迷惑をおかけいたしますが、ようやく決定となりましたので。 今日はそのご挨拶に。
唯さんも、最後に挨拶がしたいと。 婚約は解消ということになりますから。」
(24) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[理解に時間がかかった。 その間も、見知らぬ男が父さんと話を続けている。 ユイも頭を下げて、父さんがそれに声をかける。
ユイは、俺のほうを見ない。]
(25) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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ちょっと待ってください。 どういうことですか? 婚約は解消って、そんな急に、
[疑問の声を上げた俺に、 見知らぬ男が一言一句、さっきと同じ言葉を繰り返して説明してくれる。 いいや、そうじゃない。そうじゃなくて。]
ユイは、それを望んでいるんですか。
[喉から絞り出す声。 そんなはずがない。そう思いたかった。 だって、ユイは、当たり前のように俺の傍にいて。 将来ずっとそうだと、物心ついた頃から決まっていて。]
(26) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイは。俺のことを見ない。 隣にいる男に、縋るように目配せをしている。]
(27) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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「……唯さんは以前から、家の事情で決められた結婚に納得をしていませんでした。 私どもは、彼女の力になりたいという気持ちもあり、 会社ぐるみでこのお話を——」
(28) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイは、最初から俺のことを見ていない。]
(29) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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……ユイの、家の、会社は。 うちの援助が無いと、やっていけないはずじゃないですか。
[反論する理屈が、もう何もない。 ユイを引き止めたい一心で口から出たのは、 どこからどう見ても見苦しい、家の権力を盾に取った、脅迫でしかない。]
(30) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[ユイから見た俺は、逆らうことのできない権力者の息子。 それ以上でも以下でもなかったという、それだけの話。]
(31) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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|
「すべて、我々の会社で面倒を見ます。 何も問題はありません。」
でも、……でもっ……!
[父さんが無言で俺の胸の前に手をやり、制してくる。
それ以上、何も言えないまま。 最後の挨拶をした男と、ユイは、退室していった。]
(32) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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|
[高校卒業と同時に結婚して、将来のために仲を育む。 当たり前のことだと思っていた俺の人生設計は、瞬く間に白紙となった。
ユイに連絡を取ろうとしても、彼女はもう返事をしてくれない。 お前のために誕生日プレゼントを用意したと、伝えようとしても。]
(33) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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[彼女は自由を手にしたのだ。 両の足で立って、俺の元から振り返らずに去っていく。*]
(34) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
[ おいって声が聞こえて、あたしは床に座り込んだまま、 顔をそっちに向けた。>>16 立ち上がれないんだよ。腰が抜けてて。 金属をぶちまける酷い音がする。 石頭君が荷物を投げ捨てたんだろう ]
石頭君。
[ あたし、座り込んだまま、石頭君の名前を呼んで。 震える唇で必死に言葉を紡いだ ]
(35) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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わか、わかんない。 悲鳴が聞こえて、そしたら、日食君が、 日食君、が……?
[ やばい、泣きそう。 いや、泣いていいのか。 こんなの、泣くの当たり前でしょ。 そう思いながらあたし、また日食君の方を見て、 眉を寄せた ]
日食、君……?
[ え、これ、日食君……に、めっちゃ似てる、けど ]
(36) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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ま、マネキン? え、でも、血……。
[ 戸惑いのあまり涙が引っ込んだ。 日食君にそっくりなマネキンが、血を流して倒れてる。 そうとしか言いようがない。 だけど、わけがわからなかった ]*
(37) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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── 文化祭当日 ──
──ああ、 来れなくなっちゃったのー まあ、お互い受験生だしねえ
だから、かわいいろこにゃんもお預け。 ……あ、でも。 衣装着れたのはラッキー! と思っております。
だからりのきち、ありがとうねー
(38) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ かけられた声を拾いあげ、>>1:442 わたしはくるりと振り返って言ったはずだ。 いつもと変わらない、あっけらかんとした声で。 仕方ないよねえと、少しばかり声色に滲ませて。
それが、文化祭当日の話。]
(39) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ 本心だった。 憤りなどなかった。 不憫にさえ思っていた。 きみはいつだって勤勉で善良だ。]
(40) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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……そっかあ。わかった。 今までありがとうねー
(41) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ それが、わたしがきみに最後にかけた言葉だ。 泣きそうなのはきみで、わたしじゃなかった。 それなのに、わたしの答えを受け取ったきみは、 ほんの少しだけ、ほっとしたって顔をする。]
(42) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
[ どうして引き留められようか。 だって、わたしといても、 きみは幸せになれないだろう。
いくらきみがわたしを好きで、 わたしもきみのことが好きでも、 きみは、わたしといるときの自分を、 どうにも好きにはなれないらしい。]
(43) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
── ギャンブラーな君と ──
──どうだろうねえ。
[ 哲学的らしいわたしは笑っている。 気にしないで。こころは凪いでいた。>>1:433
なっちんは表情豊かだなあって、 ぽつんとこぼされた言葉や、 フォローのように向けられる「好き」を聞いた。
都合のいいように話を合わせるだとか、 そういうことを考えなかったわけじゃないけど、]
(44) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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でも、それも無意味かなー 結局のところふり≠ネんだから。
できるふりも、できないふりも、 なにを解決できるでもないし、なんてー
[ だからね、仕方のない話。 わたしは理解している≠ニでも言いたげに、 よく動くなっちんの頬に手を伸ばした。>>1:434]
(45) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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ま、かわいいなっちんから、 ラブコールもらえちゃったから、 万事オッケー、元気100倍ってことー
へへ、なっちんはいい子だねー
[ むにっと頬を摘まめたら、 そこにまだ飴玉の感触はあっただろうか。 糸みたいに細くした目で見つめていた。*]
(46) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ さて。SSRのわたしは、 たぶん、死んじゃいたかった。]
(47) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ それが思考を殊更ややこしくしている。]
(48) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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── 現在 ──
[ そのときわたしは教室にいた。
みんなが籠城の準備をしていたころ、 だらりと教卓に上体を投げ出して、 ぐるぐると思考を巡らせていたわけだ。
教室に残っている人がいたなら? わたしの問答に付き合ってもらおうか。
けれど、じきにそうしていられなくなる。 轟いた音>>#3に目を覚ますみたいに、 わたしは体を起こし、教室の外へと出る。]
(49) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
[ ──ひとつめ。 途中でかわいらしい卵をひとつ拾った。 それはどうやら言葉を発している。>>3 何も小難しい話をしているわけではない。 助けを求めているようにも思える。
わたしはまじまじと見つめたあと、 それをブレザーのポケットに忍ばせる。]
(50) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
[ けれど、それはどうやら、 先ほどの咆哮じみた声ではない。
さらに歩き出そうとしたわたしの耳に、 重量のあるものが打ち付けられる音が響く。>>16 人の声も。わたしは迷いなくそちらへ向かう。
それで、ふたつめ。 床に座り込んでいるなっちんと、>>37 それに駆け寄るヘータローがいる。>>16
その向こう側にあるのが、 わたしの見つけたふたつめの異変。]
(51) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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──虎次郎?
[ 漏れ聞こえた名を、わたしも呼ぶ。>>36
腰は抜かさなかった。 赤く濡れた床を踏みつけ、 その真ん中にいるなにかに、 躊躇なく歩み寄っていく。
すぐ近くに膝をつき、 それ≠フ様子をよくよく見ようと。**]
(52) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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— 回想:何もなくなった日 —
[白紙になってしまったユイの誕生日に、 食べる者のいないチョコレートケーキが届けられる。
ケーキに罪は無いのだ。誰かに食べて貰うのがいい。 俺自身も、一人でいると心がどうにかなってしまいそうだったから、 男子だけでバカ騒ぎするのは望むところだった。
ありがたいことに、虎次郎と、 >>1:229雄火と、>>1:407春満を含め他男子の一団体が来てくれて、 広々とした我が家はそいつらを全員すっぽり収納した。]
(53) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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雄火、そういやバスケなかったのか。 勢いで声かけたけど、良かったのか? バスケの天才だから練習しなくても余裕? なんつって。来てくれて嬉しいわ。マジで。
[>>1:229俺の中でヤケになっていたので、部活の予定は知る由もなく。 それでも雄火がたまたま空いていたというなら、それは幸運だっただろう。 彼がいれば賑やかさも増すのでとてもありがたかった。]
(54) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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―― 天地がひっくり返った日 ――
[ 文化祭が終わって、あたしは覚悟を決めた。 長いこと両親の優しさに甘えて、 目をそらし続けていたことに、向き合わなきゃと思った。 両親の前に座って、あたしは、 ひめちゃんのご家族に会いたいって言った ]
(55) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
[ だって、あんまりでしょ。 あたしが罪悪感に押しつぶされないように、 ひめちゃんのあとを追いかけたりしないように、 あたしはひめちゃんのご家族と、 一切接触しないようにされてたんだ。 あたしを守るためだったってわかる。 でも、ひめちゃんのご家族は? 娘の死の原因になった人間が、 謝りもせずにのうのうと生きてるんだよ? そんなの、許されるわけがない ]
(56) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
|
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家がでかいだけが取り柄だからな〜 いや、これ嫌味か? なはは。
[>>1:407春満のリアクションに気が強くなって過剰に返したり、 気の置けない男子同士の距離感というのもあったけど、 その日の俺は嫌なことを忘れるように高いテンションを維持していた。
持ち寄って大画面のテレビに繋ぎ、大迫力のゲームで遊んでもらい、 満足してもらえば下世話なトークに花を咲かせ、 虎次郎がジュースをこぼしてはそれの後始末に追われ、 けっこうなバカ騒ぎになったと思うけど、それを望んでいたので良かった。]
(57) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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|
あたしも、もう19だよ。大丈夫。 ちゃんと、自分のやっちゃったことに、 もう責任を持たなきゃいけないと思う。
[ いくらあたしがそう言っても、 両親はなかなか頷いてくれなかった。 あたし、信用ないなあ。 それだけのことしちゃったってことだよなあ。 だけど、あたしも諦めなかった。 長期戦は覚悟の上だ ]
(58) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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いいよ、食っちゃって。 今日中に食わないとダメになるんだ、それ。
[>>408春満が食べるのに抵抗を見せたケーキを、 むしろ食えと煽るように後押しする。
美女の誕生日祝いになり損ねた哀れなケーキ。 それがここにある理由なんて、俺からは絶対に正直に説明しない。
チョコレートの薔薇がフォークで砕けていく音を聞いて、 少しだけ心地よく思った。]
(59) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ 連絡先を知らないって両親は言った。 そういう約束だって。 あの事件の後、あたしたち家族も、 ひめちゃんのご家族も、 お互い行き先は知らせずに遠方に引っ越す。 そういう約束になったんだって。 そう言われても、あたしは諦めなかった。 昔住んでた住所に行って、 いじめっ子たち全員を当たれば、 なにか、情報のひとかけらくらいあるかもしれない ]
(60) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ あたしがそう言うと、両親はうなだれた。 諦めたように顔を見合わせる。 そして、ようやく話してくれた ]
(61) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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[ あたしは何も知らなかった。 あたしの知らなかったこと、全部 ]
(62) 2021/11/09(Tue) 01時半頃
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・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ [ あたしへのいじめの首謀者は、ひめちゃんだった ]
(63) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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いやー、ほんと今日はありがとう。 退屈だったからさ、楽しかった。 お前らが誰も来てくれなきゃ、俺、 今頃世界滅ぼしてたかもしれない。
[宴もたけなわ、遊び尽くした最後に、 ふとそんなことを口走ってしまったけれど、 ただの冗談に聞こえてくれたらいい。 ってか、冗談に決まってんだろ。
何もなくなった日を埋めてくれる奴らがいる。 やっぱ、恵まれてるんだよな、俺は。]
(64) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ いじめっ子たちは、ひめちゃんに脅されてたんだって。 あたしをいじめないと酷い目に遭わせるって。 実際、飼ってたペットを傷つけられた子もいたらしい。 そうやって、陰でいじめを主導して、 あたしをひめちゃんに依存させてたんだって。 そうやって、あたしのことを独占したかったんだって ]
(65) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ 全部、ひめちゃんの遺書に書いてあったらしい。 生き残ったあたしのことを、 ひめちゃんのご家族が責めないように。 あたしに後追い自殺をされたら困るから。
そう、あたしが死ねなかったのも、 ひめちゃんが仕組んだことだったんだって。 ひめちゃんが用意した2本のひも。 あたしが使う方には、切れ込みが入れてあったんだって。 あたしの体重を支え切れないように。
一緒に死ぬのも素敵だと思ったけど、 ひとり生き残ったあたしが ずうっとひめちゃんを想い続けて生きる。 そっちの方がもっと素敵だと思ったんだって。 そう、遺書に、書いてあったんだって ]
(66) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ ひめちゃんは、異常だった。 その異常性に気づけなくて申し訳なかった。 ひめちゃんのご家族はそう言って、 今後は一切連絡を取らないことを、 あたしの家族と約束したんだって ]
(67) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ なに、それ。 なんだ、それ。 ひめちゃんはあたしのたった一人の親友で、 あたしは、そんな親友を死なせてしまって、 あたしは、ひめちゃんの分まで生きなきゃいけなくて、 ……ずっとそう、自分に言い聞かせて生きてきたのに。
あたしをいじめてたのは、ひめちゃんだった? ひめちゃんは最初から、一人で死ぬつもりだった? あたしに罪悪感を抱かせて、ひめちゃんに縛り付けてた?
あたしの、生きる指針?土台みたいなもの? それが、根底からひっくり返ったみたいだった。 何を信じればいいのかわからない。 何も信じられない ]
(68) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ ねえ、あたしは何を信じればいいのかな? ]**
(69) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[間違いなく恵まれている人間が、 この手から逃してしまった唯一の感情のことを、忘れることができない。
雑に言えば、「フラれました」という話。 こんな情けない話、正直に話せれば笑い話にはなっただろうか。]
(70) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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[やだよ。情けなさすぎて死にたい。**]
(71) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 02時頃
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[ 屋上に憧れていた。 しかし私の身体では一人では辿り着けないし。 誰かの手を借りるわけにもいかない。
そうして私がいなくなった後。 その誰かに、迷惑がかかるから。 ]
(72) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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[ だから憧れは憧れのまま。
もしもの想像の海に、思考だけを漂わせ。
このまま何事もなく、卒業を迎えるはずだった。 ]
(73) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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莉希か。
[ 一言、名を呼んで。 車椅子を彼女の方向に走らせた。
皆無事か。大事はないか。 状況に変化はあっただろうか。 自分がチョコバナナを食べたことは、 少々恥ずかしいので黙秘権。 口の端にチョコでもついていない限りは、 露見しないはず。 真梛の疑問の数々に、 莉希は過不足なく答えてくれて。>>20 ]
(74) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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なるほど。 誰かの頭の中に閉じ込められるのは 初めての経験だ。
[ 真梛からは生まれない発想に。 思わずおおっと両目を瞬かせた。 ならばここはその誰かの精神世界なのか。
周囲を見渡す。文化祭。 学生なら思い出深いだろう光景に。 特定の意思を見出すことはできなくて。
そんな状況が変わったのは、 時間外のチャイムが響いてから。 ]
(75) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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そうだな。 これを現実だと言う方が、非現実だ。
[ 瞬く時間すら与えなかったはずなのに。
音の流れと共に、周囲に訪れた変化に対し、 驚きを伴った息を吐いて。 腕を伸ばし、装飾された卵をひとつ手に取る。
可愛らしい。 何か喋っている。 君は何を言っているんだ? 教えて欲しい。
そして、もう一つ。 ]
(76) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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莉希。 君があの日提案してくれたバリアフリーは。
流石にあの規模のものではなかっただろう?
[ 卵を手にしたまま顔を上げ、視線で指し示す。
本来階段があるはずの踊り場には、 学校には不釣り合いの まるでデパートのような立派な箱が鎮座していた。 ]
(77) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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[ ……… 屋上に、行けてしまうな。
つぶやいた声を、陽気なBGMが 楽しげに彩った。 ]**
(78) 2021/11/09(Tue) 07時頃
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── 練習をサボった日に ──
[聞かれたくなかったこと>>54に一瞬だけの動揺。 それには気付かれたかどうか。 どちらにせよ、すぐに取り繕って。]
休む事も練習だっての。 積極的きゅーよーって奴だよ。
[ついた嘘は、自分を納得させるためのものでもあった。]
(79) 2021/11/09(Tue) 11時頃
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んなことより、何やるか選ぼうぜ!
[無理やり話題を変えた。 今は何も考えたくなかったから**]
(80) 2021/11/09(Tue) 11時頃
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[何が起きているのかは把握できていなかった。 駆け寄りながら、>>35夏見さんと、>>52古香さんが名前が呼ぶのを聞く。 虎次郎、と。]
お前、何やってんだよ!
[最初は、またガラスを叩いて怪我をしたのかと思った。 出血量が尋常じゃないから、相当に無茶したのだと。
しかし、割れないガラスで自傷したからって、 こんな風になるだろうか。
誰かに、やられたのか。]
(81) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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[少し走ったせいで、息が荒くなる。 いや、絶対にそれだけじゃない。 異常事態の中の異常事態に、動揺し続けている。]
しっかりしろ! 冗談だろお前、こんなところで……。
[座り込む夏見さん、躊躇いなく歩み寄る古香さん、 その合間から声をかけ、虎次郎を助けてやらなくてはと焦りが爆発する。
俺は太郎でお前は次郎。手綱を取るために言い聞かせていた言葉。 見ていて危なっかしいんだから、誰かが面倒を見なくては。 目を離したらとんでもないことになる予感はしていたのに。]
(82) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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……ん?
[虎次郎に近付けば、違和感にすぐに気付いた。 ぐったりしていて今にも死にかけているのかと思ったが、 違う、そうではなかったらしい。]
これ……人形か……?
[>>37マネキン、と夏見さんが呟いた。 古香さんもすぐにそれに気付くだろう。
感情が乱高下して、少しふらいついた。 虎次郎が死んだわけじゃない。 その代わりに、血液を垂らす謎の人形がここにある。]
(83) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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なんッ、だよ、 はぁ…………わけわかんねえ。 虎次郎が死んだんじゃない、よな。
[壁に手をついて正気を保とうと努める。 大丈夫、もうとっくにこの非現実を受け入れかけている。]
何の悪戯だよ、趣味悪いな。
虎次郎!! おーい!! いるんなら返事しろー!!
[ぐったりしているマネキンをどうすべきか、その前に、 この場にいない虎次郎を見つけて安心したいと思い、彼の姿を探しに行こうと。**]
(84) 2021/11/09(Tue) 11時半頃
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―― 回想・SR路子ちゃん ――
[ どうだろうねえって路子ちゃんは笑ってる。>>44 あたし、鈍感で無神経だけどさ、 路子ちゃんのその笑顔を額面通りに受け取るほど 馬鹿じゃなかった。と思う。 だけど。だけどね。 持てる者と持たざる者、だっけ? お金じゃなくて能力の話だけど。 持たざる者であるあたしには、 持てる者の路子ちゃんの気持ちを 本当に理解することなんかできないんだろう。 ……ううん、多分、本当の理解なんて きっと誰にもできっこないんだ。 だけど。だけどさ。 寄り添いたいとは思うんだよ。 理解できっこなくても ]
(85) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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無意味かー。 あたしのお馬鹿、路子ちゃんにおすそ分けできたら、 いくらでもあげるんだけどねー。
[ 馬鹿よあっちに行け行け!って あたしはそよそよと手をそよがせて、 あたしの馬鹿を路子ちゃんに送り出すしぐさをする。 まあそんなことしても無意味なので、 あたしは馬鹿で、路子ちゃんに掛けるべき 正解の言葉すら見つけられないんだけど ]
(86) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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路子ちゃんは「できる」んだからさ。 解決、できたらいいねえ。
[ 解決できるでもないし。仕方のない話。>>45 諦めたみたいな路子ちゃんにそんな言葉しか 掛けられない。 その代わり、ほっぺたを摘まむ手は 甘んじて受け入れよう。 存分にむにむにするがいよ! のど飴?コロコロしてるのに飽きて噛んじゃった ]
(87) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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あたしは別にいい子じゃないよ! むしろみんなからの優しさに生かされてます! あ、そーゆー意味では優しさでできてるのかな! 夏見の半分は優しさでできています!
[ あたしの、じゃなくてみんなからの、だけどね! ちなみにもう半分は、ひめちゃんと両親への罪悪感 だと思うけどね! そんな無粋な話はナイナイしようね! ]*
(88) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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―― 現在・1F廊下 ――
[ そんなことを、こんなタイミングで思い出したのは、 こんな時でも路子ちゃんが冷静だったからかもしれない。 あたしは腰を抜かしたっていうのに、 路子ちゃんは落ち着いているように見える。>>52 あたしにはわけのわからないこの状況、 「できる」路子ちゃんにはわかる? ]
マネキン、だよね……。 でも、でも、血……。
[ 人形かっていう石頭君は、>>83 あたしと同じくらい混乱してるように見えた。 あたしだって作り物の血糊の存在くらい知ってる。 だけど、この血は、ニセモノ? なんか、鉄っぽい血の臭いもするんだけど。 臭いも再現しちゃうくらい精巧なものなの? ]
(89) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ 石頭君は、ホンモノの日食君を探しに行くみたい。>>84 だけどあたしは動かなかった。 いや、腰が抜けてて物理的に立てないっていうのも あるんだけど、もうひとつ ]
ね、ねえ。 この、日食君、の、マネキン? どうしよ?
[ ただのマネキンだったとしてもさ、 このままにしておくのは良くないと思うんだ。 見た人の心臓にも悪いし、 ニセモノでもさ、日食君もいい気はしないと思う ]**
(90) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ 冬だった。
それはわたしにできる最良の選択だったはずだ。 やり直したいとはただの一度も思わなかった。]
(91) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ 平気だと思っていた。 たかが恋だ。失ったからって日常は続く。 わたしは少し落ち込んで、姉に慰められて、 次の日もふつうに学校に行って、 別れたんだあ、と何気なく言う。
日常は続く。 当たり前に学校に行って、塾に行って、 わたしはきみを、きみはわたしをそれとなく避けて、 たいした焦りもなく勉強をして受験に備えていた。]
(92) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ 平気だと思っていた。 わたしなら平気だと根拠もなく思い込んでいた。 こんな誰の人生にでも起こりうることくらい、 笑って終わらせることができると思っていた。]
(93) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ 恋を失うと書いて失恋と読み、 きみはわたしの日々から失われた。 何かを失うことが痛みを伴うものだと、 わたし、気づけなかった。そのときはまだ。]
(94) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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── 現在・1階廊下 ── [ そのあちこち跳ねた深い色の髪に、 痩せた体にも見覚えがあった。 今は冬で、雪が止むことはなく、 廊下の空気は冷え切っているというのに、 膝の下に感じる他人の体液は生暖かく、 そこから広がった寒気が全身に広がった。 わからない。 自分がなにを見ているのか。 ヘータローが叫んでいた。>>82 それが余計に鼓動を急かすようで、 耐え兼ねてわたしはその肩に手をかけた。]
(95) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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──虎次郎っ ! ……っえ? あれ……、 [ 釣られるように声を上げた。 伸ばした手が触れたもの。 その感触は固く、冷たく、何の力も持たない。 わたしが言葉を失っているうちにも、 なっちんが、それにヘータローが、 それは人ならざるものであると結論づけていく。 わたしの手に起こされた無力な体。 力なくのぞける首から血を溢れさせて。]
(96) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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…………人形、 [ 確かにそれは人形である。 遊び相手にするにも着飾らせて立たせるにも、 まずは修理を施す必要があるだろうが。 ミルク飲み人形というのがあったけれど、 血を溢れさす人形というのもいるのだろうか。 ……そうではなく、わたしには、 やはりこれがただのモノ≠ニは思えない。 立ち去ろうとする背中に声をかけることも、 戸惑う友だちに良い方の可能性だけを伝えるのも、 わたしはそのときようやく思い出し、 床にへたり込んだままのなっちんを見る。>>90]
(97) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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どうしようねえ……、他のみんなも心配だし。 この子はー……、ここは寒いしねえ。 ……なっちん。立てるー? [ 声はいつもどおりだ。でも手は差し出せない。 だって君は自力で立てるかもしれないけれど、 このなにか≠ェ自立することなどないだろう。 抵抗も協力もしない作り物の体は、 軽いわけではないが、わりと小柄の部類である。 脇の下に腕を差し込み、抱えるようにしてやれば、 わたしの手で立たせてやることもできるだろうか。 よいしょ、とゆっくりわたしは立ち上がる。 腰を抜かしたわけではないけれど、 濡れた床に足を取られないよう気を付けて。]
(98) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[ ──だって、うっかり落っことしたら、 コジロー、またどっかぶつけて壊れちゃう。**]
(99) 2021/11/09(Tue) 12時半頃
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[みんな無事、という質問>>74にはちょっと答えに 窮する。 路子さんや墨鳥君、途中出て行った日食君の その後の姿を私は見たわけではないから。
けれどそれも含め素直に伝えて。 口の端に甘い残骸が残っていたなら、 この不思議な空間のものを口にするその度胸に 「真梛さん凄いなぁ」なんて感心出来ただろうけど。]
初めてじゃなかったら吃驚するよ。 私もまだ信じられないけどさ。
[と私は肩を竦めてみせた。]
(100) 2021/11/09(Tue) 14時半頃
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[精神世界。>>75 その閉じ込めた人間のことをホストという。 ナレーションに、そんな説明があったっけ。 そんな考えに耽っていれば]
―――?
[今、遠くで誰かの声が聞こえたような。>>#3 そう思った瞬間だった。 再び鳴り響いたチャイムの音に、肩を上げる。]
(101) 2021/11/09(Tue) 15時頃
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[聞きなれたはずのチャイムだというのに、 閉ざされた校舎に響くそれはやけに不気味に 聴こえて。]
び……っ、くりしたぁ…! もう、一体何―――…!
[鳴るなら教えろ!なんて誰かさんに文句を言いたく なったが、周りに訪れた変化に言葉は奪われる。 先ほどまで確かに無かったはずのイースターエッグ と思しき物がぽつぽつと、点在していたのだ。]
(102) 2021/11/09(Tue) 15時頃
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[真梛さんの言葉>>76が、静かに耳に届いた。]
はぁ……もう非現実とは受け入れてるけどさぁ。
[真梛さんに続き赤い花柄模様の卵を拾い上げれば それは声を発して、思わず落としそうになった。 わたわたと空中に遊ばせたあと、しっかりと手で キャッチして。
可愛い卵が喋るとかさ、考えようによってはとても ファンシーな状況ではあるけれど。 ごめん、やっぱホラーだわ。
何を教えて欲しいと言うの。 繰り返されるその懇願>>3にそう尋ねてはみた けれど、唐突な真梛さんの言葉>>77に意識は そちらへと移って。]
(103) 2021/11/09(Tue) 15時頃
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[その視線を追えば、まだあった変化に思わず 目を瞠った。]
……いやぁ、私にはこの規模のバリアフリーに する力はないなぁ。 石頭君が出資でもしてくれたのかな?
[おどけた調子でそう返す。 望月高校も金持ち校になったものだと。
……これが誰かの精神世界なのだとしたら、 私より真梛さんの方がこれを望んでいたはずで。]
(104) 2021/11/09(Tue) 15時頃
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そういえば文化祭の時、二階とか三階見に行った? 良かったら一緒に行こうよ。 一人より二人の方が楽しいでしょ? 人いないから雰囲気だけになっちゃうけど。
[それとも他にもっと、行きたい場所があったかな。 でも «飛んでいける» あの文章があったから、 屋上には行かせたくない気はしたんだ。
陽気な音楽は、未だどこまでも陽気なまま、 バックグラウンドで鳴り続ける。]**
(105) 2021/11/09(Tue) 15時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
[ ここは寒い。>>98 うん、確かにそうだ。 教室の中と違って廊下は寒い。 ぺったり座り込んでたら、しんしんと冷えが上ってくる 感じがするもん。 でもそれは、マネキンがただのマネキンなら、 する必要のない気遣いだよね。 ということは、やっぱり路子ちゃんも、 このマネキンがただのマネキンじゃないって 思ってる、のかな ]
(106) 2021/11/09(Tue) 17時半頃
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立てる、し! 手伝うよ。
[ 本当のことを言えば、今差し出してくれる手があったら、 あたしはきっと縋りついちゃってただろう。 それくらい、まだ体も心もふわふわして心許ない感じ。 だけどさ、路子ちゃんが、マネキンの日食君を 助けてあげようとしてるからさ。 そんなの、指くわえて黙って見てられないじゃん! あたしは少々無理してでも、強がりでも、立ち上がる。 日食君によく似たマネキンの半分を受け取ろうとした ]
(107) 2021/11/09(Tue) 17時半頃
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あの時だって、そうだったでしょ!
[ 真梛ちゃんだって2人で教室まで連れてったんだ。 日食君だって運んであげるよ。 10cmの身長差でやっぱりバランスが悪いのは 大目に見てくれよな! ]**
(108) 2021/11/09(Tue) 17時半頃
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……あ。
[ 路子ちゃんは日食君を半分預けてくれたかな。 とりあえず、近くの教室まで運ぶ?なんて言いつつ、 思い出した ]
荒木君が暗幕探しに行ってくれてるんだ。 毛布は人数分ないかもしれないから、毛布代わりに。 それ、掛けてあげればいいかも。
[ 9人分必要だった寝支度、1人分いらなくなっちゃった。 だったら、日食君に使ってあげてもいいよね。 ただのマネキンだったとしてもさ ]**
(109) 2021/11/09(Tue) 17時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 17時半頃
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[ 時々、人のココロを突いてしまいたくなる ]
(110) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[いつもってわけではない。 だけど、河合和歌奈の十八年ぽっちの人生の色んな時に、 その衝動はあらわれる。 無邪気とはとても思えない、ココロの澱んだところ。
うまく突いて転がすことができれば、 やがてココロは落っこちて、場合によっては綺麗に割れる。 両親が離婚した時のように。
そんな光景が見たいけど見たくなくって、 見たくないのに見たくなるって、 ココロの動きを説明できるようになったのは、中学の時。 実際にそうやって揺れ動いたことがあったからね。 その話は、またいつか]
(111) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[そのココロのおかしさをみんなから隠したくて、 だから、私は、]
(112) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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―― 夜の校舎・2F ――
[暗幕に取り立てて反対意見は出なかったし、 荒木春満の言葉で、 そういえば近くの教室からって手もあるじゃないか、って思ったりもした。>>1:444 どこかのクラスがお化け屋敷をやってなかったっけ。
とはいえやっぱりふと心に浮かんだことを確かめたくって、>>1:422]
私も心当たりのある場所に暗幕を取りに行ってくる! あり過ぎても困るものじゃないし。
[と宣言して教室を出た。 なかったら? その時はその時だ。
さっさと階段を駆け上がりお目当ての自習室へ行ってみれば、 無人の部屋で、つくりものの星空を映す装置だけが稼働していた]
(113) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[―― ぱちん、と、 電気のスイッチを押す]
(114) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[問題なく蛍光灯がついたのは幸いだった。 さっさと暗幕を持って帰ろうと身体を動かす。 そうしながらも思考は勝手に動く。 あのメールが悪戯じゃないとして、 送り主が私達の中にいるとして、 自ら死を選んだ原因がもし、その誰かさんの身近にあるとしたら?]
私、……私は、 ちゃんとやれてたよね?
[気がかりなのはそれだった。 気付かぬままに誰かのココロに罅を入れてないかって。 そんな思考に支配されるのは良くない。 ちゃんと分かっているけど]
(115) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[「良い副委員長はクラスメイトのことを信じている」。 自分で言った言葉>>0:441がふと蘇った]
(116) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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ねえ、信じさせてよ。
・・・・・・・・ 私のせいじゃないって。
もちろんホントに私のせいだったら、 思いっきり詰ってもいいから。
(117) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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[その時だ。 遠くの方で奇妙な音が聞こえたように思ったのは。>>#2 怪訝に思っているところにチャイムが鳴る。>>#4]
わあっ!?
[びっくりしたなあもう。 夜はチャイムが鳴らないものだと思い込んでたから、 不意を突かれたかたちだ。しかも謎の音よりずっとでかい音だし。 教室内の時計を見れば八時五十分。 ……夜の、八時五十分だ。
…………ひとまず、戻ろう。 自習室の明かりを消しもせず退出して、 さっき使った階段を降りる……そのつもりだったのだけれど]
(118) 2021/11/09(Tue) 18時頃
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はい……?
[そこには階段があったはずだ。
なのに今はそれがない。
階下に行ける手段はある。 エレベーターだ。 ちゃんと回数表示もあって、「1」という数字がぼんやり光を放っている]
えええ……。
[この短い時間に静かに改造工事を? 匠か! などと内心ツッコミを入れているとふいにころりと足元に転がってきた。 イースターエッグが。>>3
誰の落とし物なんだろうか。 踏んだら嫌だな、と拾い上げる。綺麗に塗れてるじゃないか]
(119) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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『おねがい、―――だけが頼りなの』
[卵を通してそんな声がした。 途中でひどくざらついたノイズが混じったけど言ってることは伝わった]
……、怖いなあ、ますますホラーじみてるじゃん。
[ただ、その卵を捨てる気にはなれなくって、 ブレザーのポケットにしまって歩き出す。 教室棟の端から端まで。 その間目にした階段のある場所はすべて、 エレベーターの通る場所に置き換わっていた]
(120) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[そうして最初に見つけたエレベーター前まで戻る。 この見るからにあやしい箱に乗らないといけないのか……なんて考えて、しばらく立ち尽くす*]
(121) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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── 回想・ギャンブラーな君と ── おやおや、なっちん。 人をなぐさめるために、 自分を小さく言う必要なくってよー ああ〜なっちんの優しさが流れてきちゃう。 [ きちんと言葉を選んでくれているのがわかる。 だからわたしは笑っていられたのかもしれない。 そよ風は顔面でしかと受け止めておこう。>>86 結局何が流れてきたかはお楽しみということで。]
(122) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ なっちんの頬はすべすべで、ずっと触っていたくなる。 されるがままのなっちんに甘えて、 しばらくもちもちを楽しんでいたけれど。 君が、ほめ言葉に後ずさるから。>>88] えー? そうかなあ。 七星ちゃんはー、砂糖にスパイス、 やさしさと賢さとかわいさとー、 それに素敵なものすべてででてきてまーす。 [ それからもちろん、もちもちのほっぺと。 話の流れを変えるみたいに、 わたし、ほとんど歌うみたいに口ずさんだ。*]
(123) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ なっちんはいい子だよ。 わたしは出来がよくって、 ほとんどの場合正直だから、 信じてくれたっていいと思う。
だって、ほら。今もそうやって。]
(124) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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── 現在・1階廊下 ──
無理しないでいいよー びっくりしたんでしょー
[ たとえばこれが猫なら。 もう少し持ち上げてやればびよーんと、 体が伸びたっておかしくないんだけど。
わたしの抱えているのは猫じゃないから、 今もまだ、血を滴らせるだけだ。
見るからに強がりを言うなっちん。>>107 その様子に、そう言わずにはいられなかった。]
(125) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ けれどそうだね、いつかみたいに。 両側からそれを支えて歩くんでもいい。]
あは、両手に花だよー、虎ちゃん。 照れてくれてもいいのにい。
[ まだコジローがそこにいるみたいに。 話しかけるわたしは確かに、 これをただの人形とは思っていないんだろう。
なっちんに何か言うよりも先に、 返事をするはずのないそれに言葉をかけていた。]
(126) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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……そうだねえ。 教室ならエアコンついてるし。 暗幕があれば寒さに弱い猫もぬくぬくだ。
[ なっちんの提案には同意を示して、>>109 ひとまずは手近な教室に連れて行こうと、 歩調を合わせるように足を進めながら。
肩に担ぐその体には、 やわらかさもあたたかさもないのに、 流れ出る体液だけが人らしい温度をしている。]
(127) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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……コジローは、 もうここにはいないと思うなあ。
[ その後、教室にそれを置くさなか、 ぽつりとわたしは言う。
こうなってしまえが何が良い可能性で、 何が不吉な話なのかさえもあやふやだった。 ……ああ、いや。表裏一体なのか。
確証のない仮説をこうも語るのは、 なっちんには初めてだったけれど、 コジローにとっては2回目のはずだった。]
(128) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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人形は血を流さないし、 ここで常識は通用しない。
コジローはたぶん、 あの遺書の送り主じゃなかったんだ。 だってこの世界は終わってないから。
[ 歯抜けの説明だけれど、 どこかで同じ前提を聞いていたなら、 言いたいことはおおよそ理解してくれる? 突拍子もない話だけれど、信じてくれる?]
(129) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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──ねえ、なっちんは、 あの遺書の内容を理解できる?
[ だとすれば、君は候補者たりえる。
わたしは──、どうだろう。 ずっと考えてはいるのだ。
ただ、確かなことがふたつ。 もしもわたしが送り主であるのなら、 確かに君たちをここに攫ってくるだろう。
それから、もうひとつ。]
(130) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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いなくなってほしくないの。 なっちんにも、ここにいる誰にも。
[ それは、この世から? それともこの世界から?
その疑問への答えは出ないまま、 わたしは少しだけ唇を引いて笑った。**]
(131) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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まねーいずぱわーというやつか。 しかし幣太郎にしたところで。 この規模のエレベーターを 一瞬で用意はできないだろう。
[ ボタンに触れれば、ランプが灯る。 なるほど電気は通っているようだ。 動力が電気なのかは定かではないが。 ]
(132) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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随分と私に都合の良い状況だな。
[ 考えをまとめる独り言のつもりだったが。 期せずして、頭の中を見透かすような>>104 物の言い方になったかもしれない。 ]
状況の理由を上げるなら。
君達の仮説を採用するとして。 ここは誰かの頭の中で。 君達を閉じ込めた犯人は私である。 これならシンプルだな。
─── そうでなければ。
(133) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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この世界の創造主は。 優しい人間だな。
[ だって、私の為だろう。 このエレベーターは。
当然のようにさらりと添えた言葉。 …… 少々自惚れがすぎただろうか。
そう。優しいのは君の方なんだ。>>1:305 なんて言葉を直接届けるのには。 今は足りないものが多すぎるから。 ]
(134) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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[ 誘いの言葉には、少し驚いてから。 ]
2階と3階には行かないでしまったな。 …… いいのか?付き合ってもらって。
ふふ。ここに君の作った猫耳がないのが、 残念だな。 莉希の舞台もまた見たいものだが。
演者が必要なものは、流石に難しいのだろうか?
(135) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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[ ところでこの卵は食べれるのだろうか。 私は目玉焼きを作るのが得意なんだ。
なんて卵を顔の横に並べて得意げに微笑めば。 真剣に解決策を論じている人間からすれば。 頭が痛くなるような会話だったかもしれないが。
クラスメイトの死体を模したマネキン。 目にするまではモラトリアム。 ]
(136) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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莉希。 2階の出し物は脱出ゲーム≠轤オいぞ。
ここから出るのとどちらが難しいだろうか!
[ 宣伝の為に貼られたポスター。 楽しげな響きに目を輝かせると。 エレベーターに向けて、莉希の手を引いた。 ]**
(137) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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―― 回想・SR路子ちゃん ――
ええーこれは謙遜じゃないよー事実だよー。 だから今路子ちゃんの手にはサイダーがあるんでしょ?
[ オツムのできが路子ちゃんより少々残念であるからして、 ヤマをご教授願い、大当たりのお礼をしているわけで。
というか、この痛いの痛いの飛んでけよろしく お馬鹿よお馬鹿よ飛んでけしてるのが既に馬鹿っぽい。 流れたのが優しさならいいんだけどねー>>122 ]
(138) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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[ そんなに褒められたら全身がかゆくなるわ!>>123 マザーグースにマシマシで褒められてしまって くすぐったい ]
あと愛しさと切なさと心強さと? いやあ、そんな風にヨイショしてくれる路子ちゃんの方が よっぽど優しいいい子でーす!
[ マザーグースにJ-POPで返すって我ながらどうなの。 でも混ぜっ返さずにいられなかったんだから仕方ない。 かゆかったんだもん! ]
(139) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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まあでも、そんな風に言ってくれるんならさー、 今度あたしの原材料補給に付き合ってよー。 甘い物食べにいこ!
[ お砂糖すなわちスイーツ! クレープでもパンケーキでもいいよ! ほら、テストも終わったことだし、 頭脳労働のあとには甘いもの補給しなくちゃね! ]*
(140) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
そりゃびっくりしたけどさー。 今もわけわかんないけどさー。 いつまでもこんなところに座ってるわけにも いかないでしょ!
[ えいやって立ち上がる。 それにこういう時は何かしてた方がいいんだよ。 何もせずにじっとしてたってろくなこと考えない ]
(141) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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それに1人で運ぶのは大変だよ! 真梛ちゃんだって1人では危なくて怖かったから、 2人で一緒に連れてったんじゃん。
[ これは、日食君によく似てるけどマネキンで、 だからあの時とはちょっと違うのかもしれないけどさ、 でも、路子ちゃんはこのお人形を日食君だって 思ってるでしょ? だったらやっぱり同じだよ。 日食君に話しかけてる路子ちゃんの様子に>>126 あたしはその思いを強くする ]
そうそう、感謝してよねー。
[ 一緒になって声を掛けるあたしも、 このお人形が日食君だって、そう思ってた ]
(142) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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……うん。 あたしも、そう思うよ。
[ 教室に運び込む頃には、 あたしも廊下に転がってる卵の存在に気づいてた。 もしかしたら、エレベーターも視界に入ってたかも。 暖房のよく効いた教室の片隅に日食君をそっと置いて、 あたしは路子ちゃんの言葉に同意を返す。>>128
ここは、現実世界じゃない。 現実世界なら、一瞬で校舎が文化祭になるわけないし、 ただのガラス窓が割れないわけもない。 突然卵が現れたりしないし、 階段がエレベーターに変わったりするわけない。
現実世界じゃないなら、なんだって起こり得る。 人間がお人形とすり替わることだって 起こったって不思議じゃないんだ ]
(143) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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だったらさ、日食君は現実世界に帰ったんだと思う?
[ 日食君は遺書の送り主じゃない。 この世界が終わってないから。>>129 路子ちゃんのその言葉に、 あたしは石頭君の言葉を思い出してた。 帰れる人は、帰れる。>>1:417 石頭君はそう言ったんだった。 あの時、石頭君の考えていた「帰れない人」が、 遺書の送り主だったんだとすれば。 日食君、帰れたのかな? だからここにはお人形しかないのかな? ]
(144) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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だとしたら、ここから現実に帰るには、 死ななきゃいけないってことになる?
[ だとしたら、なんというか、 物騒な世界観だなあ、と思うけど。 自殺を考えてる人の精神状態が反映されてるなら、 そういうものだったりするのかなあ? ]
(145) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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[ そんなことを考えていたら話の矛先があたしに向いた。 あたしは、あの遺書の内容を、理解できる?>>130 ]
さっき、教室でちょっとそんな話題になったよ。 荒木君は、なんかわかる、って言ってた。
[ あたしのことを聞かれたのに、荒木君の話をしたのは、 ただの時間稼ぎだ。 何を話すか、どこまで話すのか、 あたし、そんなことを考えてた ]
あたしは、共感っていうか、親近感っていうか、 そういうのがないわけじゃないって言ったかなー。 ……うん、あたしはねー……
[ きっとここが現実世界なら、 あたしはこんなこと言わなかった。 でもここはどうやら現実世界じゃないらしいから、 現実では言えないようなことも言っちゃう。 言っちゃった ]
(146) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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あたしは、死んでほしくないなって思ってるよ。 路子ちゃんも、ここにいる誰にも。
……だからさ、遺書の送り主が あたしだったらいいのになーって思ってる。 あのメールを送った自覚なんかないけどね。
[ 死んでほしくないなっていうあたしの気持ちと、 いなくなってほしくないっていう路子ちゃんの気持ちは、 イコールで結べるのかな?わかんないけど。 現実ではとてもできないぶっちゃけトークをして、 あたしは言っちゃったーって舌を出した ]*
(147) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 20時半頃
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── 廊下のどこかで ──
血だ・・・・・・
[マネキンが運ばれたと知らないオレは、点々と続いていく血痕を眺めた。 気のせいか、廊下の端が遠く感じられた。]
おいおい、聞いてねえぞ!
[怒ったように毒付く。 普段の喧噪がない分、声はよく響く。]
(148) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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[無意識のうちに、足は用具庫へと向かっていた。 掃除道具を取りに行くんだ。 誰かが鼻血出した時、そうするみたいに。
馬鹿げた行動だとは思う。 けれども、綺麗にしなきゃって。強迫観念に駆られたように、ふらふらとそちらへと向かう。]
(149) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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── あの日の続き ──
[世界滅ぼしてたかも知れない、なんて冗談に。 こちらも冗談で返す。]
なら今から滅ぼしに行こうぜ、ナンテね。
[そうさ、ただの冗談なんだから。 冗談の中でなら、良い奴じゃなくてもいい。悪役だっていい。]
(150) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[思考を読まれた>>133かと一瞬思ったけど、きっと それは誰しもが思うこと。 真梛さんが一番わかっているだろう。 そう、この世界のホストが真梛さんなら、この匣が 現れた理由はシンプルなんだ。]
真梛さんは心当たりがない? あのメールや、この卵のこととか。 みんなに送られてきたからには みんなの知り合いだと思うんだけど。
[石頭君や七星さんに問われたことを、私も真梛さん に問う。 エレベーターは確かに真梛さんの為かもしれない けど、閉じ込められた理由如何>>1:353によっては まだ私は優しい人間だと言えなかったから、 そこはノーコメント。]
(151) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[真梛さんはやっぱり二階と三階は行かず仕舞い だったらしい。>>135 乗り気な様子が見えたらふふっと笑って]
もちろん! せっかく文化祭が再現されてるんだし、 こうしてエレベーターもつけてくれたんだから。
猫耳まであったら緊張感も少しはほぐれたかもね。
舞台か〜〜舞台は他のキャストがいないしなぁ。 台詞ももう覚えてないよ。
[食料確認と寝床準備を任せる形になってしまうのは 申し訳ないけど、調理できる食材と調理できる環境 があるのなら、あとで明日の朝ごはんの準備でも 申し出てみるとしようか。]
(152) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[さっき聞こえた声も気にならない訳ではないけれど 今は真梛さん優先だ。 見ていたら、こんな気持ちも萎んでしまったかも しれないからそれは正解だったと思う。
時計を確認すれば時間も時間だったから、 そんなに回れないかもしれないけど。]
(153) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[イースターエッグはゆで卵だったはずだから、 食べられるはず。>>136]
確かにお腹は減ったけど……
[この喋る卵を食べる気にはなれない。 そんな顔で手にしていた卵を見つめた。 目玉焼きには出来なさそうだから残念だねぇ なんて得意げな真梛さんに視線を移せば]
あ、あれなら目玉焼き出来るかも?
[目にした普通の白卵。手に取ったのは早計だった。 他の卵とは違い、喋るのは陰口地味た声。>>3 思わず吃驚して、手から落としてしまった。 でも割れた中から何か出てくることは、なかった。]
(154) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[そんなこともあったが気を取り直して。]
ここからじゃないかな!!
[即答でそんな返事>>137を返しながら、手を引か れればエレベーターに乗り込んだんだ。]*
(155) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[ ──隠し味に、部屋とワイシャツとわたしと。
……お砂糖でできているわりに、 チョイスの渋いなっちん(とわたし)。
ついそんな冗談を返して、 わたしは原材料補給の旅に賛成した。>>140
頭を使うとおなかが減るし、 なにかで充填していかなければ、 人のこころはどんどんすり減っていく。 ……のかもしれない。
駅前のクレープ屋さんおいしいんだよー、 ストロベリーにマスカルポーネクリーム、 アーモンドチップとチョコシロップは、 マシマシで頼むのが最適解です。って、 笑ったあの日がなんだか懐かしかった。]
(156) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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── 現在・1階教室 ──
[ 今はわたしたち自身が、 いちごソースで遊んだみたいに赤い。
あたたかい教室の隅にコジローを下ろす。>>143 好きでしょう、隅っことか窓際とか。 かける布はまだないけど、持ってくるからね。
運ぶ道中、階段が消えたことに気づいても、 わたしはもうさほど驚かなかった。
そんな中でなっちんの同意を得て、 重ねられた疑問に、わたしなりに答える。]
(157) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……これが、そういう話≠ネら、 多くの場合、関係者は無事──らしいよー
[ 全員が失踪したままの場合、 それは事例としてカウントされるのか。 ……という疑問が一瞬頭をよぎり、 それに上書きするように、わたしは言う。]
帰れてるといいなー。 だから、帰れてるってことにしよう。
[ 答え合わせのしようがないなら、 そっちを信じてみようじゃないか。]
(158) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……死んだら帰れるのか、 帰ろうとしたから、ここではそうなるのか。
そういうふうにも考えられるねえ。 ……試すなんて、物騒なこと言わないでよー
[ 例えば、到底足を踏み出せそうになかった3階。 あそこから飛び降りてしまえば現実に戻る?
思いのほか冷静に思考を進めるなっちんに、>>145 わたしは釘を刺すようにそう言った。]
(159) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[ ごく自然に、死ねば帰れるのかよりも、 わたしの関心はこの世界のホストに向いた。
だからなっちんに聞いたのだ。 コジローには聞き損ねてしまったことを。
ふいにハルミチーの名前が飛び出し、>>146 わたしはそれをじっと聞いている。 相槌も打たずに、質問の答えを待っていた。
知りたければ直接向き合うしかないのだ、と思う。 この件に関しても、その他のことについても。]
(160) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……そっか。
[ なっちんの出した答え。>>147 それもやさしさなのだろうか。
かわいさとやさしさとその他の諸々。 いろんなものから成り立つなっちんの言葉を、 瞬時に称賛することも窘めることもできない。
ただ、べーっと舌を出すなっちんに、 わたしは思わず少し笑ってしまった。
それから聞いた。]
(161) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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──じゃあ、なっちんは、 わたしを──わたしたちを、 なっちんのこころの中に入れてくれる?
ほかの誰よりも先に。ここに。
[ 赤く濡れた指先で、 とんと彼女の鎖骨の下あたりを突く。
服にわたしの指の痕がまあるくつく。 ……かもしれないけど、いいでしょう。 わたしたち、もうとっくに酷い姿だ。]
(162) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……それなら、 思い切り甘やかしちゃうなあ。 わたしから離れがたくなるくらい。
[ きゅうっと糸みたいに細めた目で、 それでもわたし、君に笑みを向けていた。*]
(163) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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―― 回想・不知火ちゃんとの関係(続) ――
[誰かに頭を撫でられたのはひさしぶりだった。
河合和歌奈は姉であるからして、 頭を撫でることの方が多かった。妹の]
(164) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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心当たりはないな。 私はメールを送るのが苦手だし。
卵は目玉焼き専門だ。 それしか練習していない。
そして私には、立ち続けることはできない。
[ 並べた理由はどれもこれも。 根拠としては薄いかもしれない。 莉希は?心当たりはあるだろうか? 指摘される前に、話の矛先をすり替えて。 ]
(165) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[ひたすらに見上げた空が青い日だった。>>1:339 道路の向こう側にある信号の青は、 進めっていう合図をやめて瞬きをはじめていたっけ。 そんなことはさておいて不知火真梛と話をした。 帰りだ、ってことを示すようにコンビニの袋をぶらぶらさせて。
自分の足で立って歩くこと。>>1:341 あるいは、ひとりで帰ること。 そんな当たり前のことができて、和歌奈はえらいんだって。 そんなことはない、と思った。
これはつまり、「私にそんなことを言われる資格はない」じゃなくて、 「不知火ちゃんがやろうとしていたことに意味がないわけじゃない」 ――こっちの方で、彼女だって和歌奈からすればえらかった]
(166) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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すごいじゃん。反骨心だって。>>1:340
自分はこういうものだからこれができないのはしかたないって。 諦めないのはすごいんだよ。 私は歩けなくなったことがないから全部想像だけど。 私だったら諦めちゃうかもしれないし。
それにしても不知火ちゃんの親、 ちょっと過保護すぎない……?
[あれこれしゃべってる間に、 自然と頭の位置が下がってたしちょっと手も伸ばしかけてた。 私の伸ばしたそれが届くより先に、 ぽん、って感じで頭に手が乗るのが先だった]
(167) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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そうか、舞台は難しいか ……
ふふ。猫耳、あれは楽しかったな。 路子や七星には嗜められてしまったが、 みんな可愛くて、連れて帰りたかった。
なるほど。黄身がないのか。 目玉焼きには不向きそうだ。
君達は、何を教えて欲しいんだろうなぁ。
(168) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[普通とは違うおかしなところのある私が、 それでも今まで、「あっ死んじゃおう」って思わなかったのはどうしてか。
一番に、ただ運が良かったから。 どうしようもないことはあったけど、 完全に見捨てられてはいなかった。
…………]
(169) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[ 輝かしい舞台と、 愛らしい猫達の姿を脳裏に浮かべ。 くふくふと思い出し笑いを浮かべた後。 割れた白い卵を指先で突いてから、 ふっと顔を上げる。 その拍子に視線が交わったのなら。 眼鏡の硝子越しに莉希を見つめた。 ]
(170) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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りのちゃん
(171) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[ 名前を呼んだ。 のではない事は、続けた言葉で分かっただろう。 ]
─── という子役がいたんだ。 正確な名前は申し訳ないが覚えていない。
私が小学生の頃の話だ。 当時の私は体育の授業は欠席が決まっていて。
ただ見学ばかりでは芸がないと。 教育テレビを見て感想文を提出する事になった。
(172) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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その番組によく出てきたのが、りのちゃんだ。 歌も演技も巧みな子でな。 私と同い年と聞いて驚いた。
特にかぼちゃの被り物とかぼちゃパンツで お尻をふりふり回して踊っていた 南瓜音頭の愛らしさと来たら…… 彼女を見ていたら、私も踊れる気がして。 車椅子から立ち上がろうとして、すっ転んで ふふ。教師を驚かせたよ。
(173) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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だからかな。私は参加できない体育の時間が、 あまり嫌いではなかったんだ。
[ そんな時間も、真梛が4学年に上がる頃には いつの間にか無くなってしまったけれど。 子供だった真梛には、 いいや、高校生となった今だって。 その理由はわからない。 ]
ふふ。君とは全然違うんだ。
莉希の髪は太陽の光を受けると、 きらきら美しく輝くが。 りのちゃん≠ヘ私のように黒い髪だったから。
(174) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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ただ、莉希の瞳を見ていたら。 どうしてか彼女のことを思い出した。
[ ─── 不思議だな、と。 向ける瞳を柔く細めたら。 ]
そうか。ここから出る方が難しいか。 ならば催しの方は容易く脱出しないとな。
[ 鼓舞するように、 繋いだのとは反対側の手で拳を握ると。 勢い良くエレベーターのボタンを押した。 ]**
(175) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[時は巡る。 和歌奈の中にそういう思い出があったから、>>1:337 卵料理の分担を巡る話の最中、 ばっちり嬉しがっていいですとも、と親指を立てた]
できれば私の目に映る不知火ちゃんはこういうやつだって、 多くの人に伝わってほしい所存よ。
[それからちょっとだけ遠くに視線を泳がせた。 あの時彼女が伏せた瞳の向こうに何かを隠したように、 その数瞬で、告げられない思いを強くした]
(176) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[ねえ、私は貴女の隣に立てるんだろうか。 心から、対等に。
隣に立ちたい、ただそれだけを純粋に願うには、 色んな不純物が混ざっているんだ。 目玉焼きが作れないのだってどうしようもない]
(177) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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そっかー。
[練習しておく、と彼女は言った。>>1:342 そっか。こくこくと頷く。でも、どうだろうね。 目玉焼きをリクエストする日なんて来るのかな。
だって、たかが目玉焼きされど目玉焼き。 彼女が思うほど単純な話ではなかったんだ、これは。
……でも、そういうのないと思うから練習はしなくていいよ、とは言えなかった。 かといって不透明な未来に期待することなく口を塞いで。
静かに苦みを飲み下して、 私はこれからも変わらない関係を続けたんだ]
いやあ文化祭が楽しみだね。 私達も準備をがんばろうか、不知火ちゃん。
(178) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[もしも私に彼女の思ったことが読めてたなら、>>1:344 そうだね、 ……たいした差はないよ、って頷くだろう。
私は自分が異物だと気付かれたくないから、 自分の荷物を渡したくないから、せめて誰かの荷物を持ちたがる。
荷物を渡すことに、 何やら思うところがあるって意味では、 そんなに違いはないよね。
でも、だったらなおさら貴女には、 私の荷物をたかが目玉焼きでも渡したくない、なんて。
そんなことも思わないまんま、 現実の和歌奈は冬を迎えてしまったというわけ*]
(179) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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[ 隠し味に部屋とワイシャツとわたしが入ってたら、 それってつまり、毒入りじゃない?
そんな風に笑ったけど、 人間って多かれ少なかれ、 毒を抱えて生きてるのかもねー。 あ、なんか今あたしわかってるみたいなこと言った! ]
(180) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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―― 現在・1F教室 ――
[ あたしたち、喫茶店をやったのであって、 お化け屋敷じゃなかったんだけどなー。 すっかりお化け屋敷のキャストだよ。 いちごソースなんて可愛い発想にならないあたしは スプラッタな有様になった自分を見下ろして、 やれやれって思う。 これはシャワー浴びて着替えなきゃだなあ。
暗幕はまだだ。 これは文化祭準備で鍛えられた、 お呼び出しの出番かもしれない。 叫んでも来てくれなかったら、 今度こそ校内放送の出番かなあ? ]
(181) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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「多くの場合」っていうのが聞き捨てならないなあ。 それ、そうじゃない場合もあるってことじゃん。
[ 路子ちゃんの言葉に、>>158 あたし苦いもの食べた時みたいな顔になる。 甘いクレープの方がいいのにな。 そう思ったら、今度は路子ちゃん、 甘い希望的観測を言った ]
そうだねー。 考えたってどっちが正解かわかんないんだもん。 それならいい方だと思っといた方がいいよねー。
[ 悪い予感ほど当たるとか聞くけどさ! そういうネクラな発想はもうおなかいっぱいだよ! ]
(182) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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あはっ。あたし試しそうに見える? だいじょーぶだって!試さない! そこまでして帰りたいとも今は思ってないし。
[ あたしってそんな危なっかしく見える?見えるか。 釘を刺されちゃって、>>159 そんな場合じゃないってわかってるけど、 思わずちょっと笑っちゃった ]
(183) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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[ うん。あたし、帰りたくて仕方なかったけど、 今はそうでもないんだ。 あんなにびびってたのが嘘みたいに、 今は割と落ち着いてる。 多分それは、ここがあたしたち9人……いや、8人か。 8人のうちの誰かの精神世界なんだって とりあえずそういうことになったからだと思う。 わけわからないところに放り込まれたんなら 一刻も早く帰りたいけど。っていうか帰るけど! 8人のうちの誰かの世界なら、 まあ付き合ってもいいかなって。 あたしがここにいるのが偶然じゃなくて、 その誰かに呼ばれたんだとしたら、余計に。そう思う ]
(184) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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[ あたしのぶっちゃけに路子ちゃんは冷静だった。>>161 なんで!とか死んじゃ駄目だよー!とか、 もしかしたら言われるかなって思ってたけど、 返ってきたのはシンプルな一言だった。
あたしのその言葉は優しさじゃない。 自分の命は軽いのに、他の誰かは死んだら嫌だなんて、 それって単なるエゴでしかない。 あの遺書の送り主があたしじゃなかったとして、 あたしはその人の事情も 自殺を考えた経緯も何にも知らないのに ただ、死んでほしくないって思うんだ。 一度死のうとしたことのあるあたしがだよ! 生きてる方が辛いって死のうとしたくせにだよ! 自分のこと棚に上げまくり! そんなの全然優しくないでしょ ]
(185) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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[ やっぱりあたしの口の中は苦い。 そんなあたしに路子ちゃんが次に投げかけた言葉は、 完全に予想外で、 あたしは虚をつかれたような顔をしたと思う。 とん、とあたしを突く指先を見下ろして、瞬きをした ]
……あたしが、入れたんじゃ、ないよ。
[ 瞬きをして、考えて。 笑ったあたしの顔は、ちょっと諦めたみたいな顔。 そう、選べるなら、あたし入れたりなんかしなかった。 あたしの中はひめちゃんだけでいっぱい。 そんなあたしでいられたら、 あたしは両親から真実を聞くことにはならなかった。 きっとひめちゃんへの贖罪の気持ちだけを抱えて、 これからも余生を生きていくはずだった ]
(186) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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路子ちゃんが……みんなが、 勝手に入ってきたんでしょ。 もんどーむよーだったよ。
[ あたし、ひめちゃんの他に 大事なものなんていらなかったのに。 あたしの都合なんてお構いなしに、勝手にさあ。 あたしの好きなもの、大事なものになってくれちゃって。 あたしの人生を楽しくしてくれちゃってさ。 そんなの……そんなもの、 あたしには必要ないはずだったのに。
ぐちゃぐちゃにされて、 何を信じればいいかわからないあたしの中で、 そこだけがなんだかあったかいんだよ。 そんな温もりを貰う資格、あたしにはないのに ]
(187) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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甘やかされっぱなしは、やだなあ。 路子ちゃんは? あたしに甘やかされてくれる?
[ 路子ちゃんは、お気楽だけど頼りになる委員長。 面倒見がいいのは和歌奈ちゃんってイメージがあるけど、 あたしは路子ちゃんも面倒見いいと思う。 だけどさ、路子ちゃんはそうやって 甘やかそうとしてくれるけど、 路子ちゃんを甘やかしてくれる人はいるのかな? そんなのなくてもいいんだよなんて言われたら、 貸し一つの使いどころ、ここかもね! ]*
(188) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 22時半頃
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[血を流す虎次郎のマネキンから背を向け、 俺はひたすらに廊下を早歩きで、いなくなったあいつを探した。 血にまみれながらマネキンを運んでいる女子たちのことを知りもせず。
あれは虎次郎じゃない。 だから、どこかにまだいるのだと、思いたい気持ちを捨てきれない。 だけどそれと同時に、ああしたものが現れたのなら—— 虎次郎は無事に帰れたのだと、それを認めそうになったのは、 しばらく時間が経ってからのこと。]
(189) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[ざわつく気持ちを噛み砕けないまま、 >>149どこかへ向かう雄火とすれ違う。]
どこ行くんだ?
[彼は目的を教えてくれただろうか。 手伝いたいとも思ったけど、少し葛藤する。]
虎次郎がいなくなった。 ……見かけたら、教えてほしい。
代わりに、あいつにそっくりの人形が落ちてた。 人形のくせに、血を流してた。
[それを伝える。 マネキンが今はどこへ運ばれているのかは知らないが、 さっき俺が見たままのことを、そのままに。*]
(190) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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── チャイムが鳴る前 ──
[近くの教室で見つけたちょうどよさ気な暗幕を 黙々と外して運びやすいよう畳みながら。 さっき夏見の言ってたことが、ふと浮かぶ。>>5]
……俺らの誰かかもしれない、か。
[遺書メールの主。 パッと見、自分だと言ってるようなやつはいない。 それなら皆、こんなに混乱していないはずだ。
故意に伏せているのか、それとも自覚がないのか。 どちらかわからないが一人称をみると女子っぽいので 男子達の可能性は低くみていたりするが。
俺が気になるのは、それが誰かというより。 何故俺らにそれが送られてきたのかという疑問の方。]
(191) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[そんなことを考える俺は、 ここから帰りたい気持ちは薄いせいかもしれない。 からくりがわからない空間を不気味だとは思っても、 ここを出て帰ったところで、 からっぽな家と日常が待ってるだけなのだから。]
(192) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[雪の日に突然、兄はいなくなった。
交通事故で、即死だった。 優秀な兄の死を、特に母さんは酷く嘆いて そんな母さんを父さんが必死に宥めていた。
その日から、家の中はだんだん荒れていった。]
(193) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[しばらくして。
ある日、箪笥の奥に合った服を着たら それは前にもらった兄のおさがりだった。 そんな俺を見て、 泣いてばかりだった母さんが驚いて、笑った。
そうしてると、兄みたいだって。 褒めて笑って抱きしめて、 兄の話をたくさん教えてくれた。]
(194) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[兄の服は襟元が窮屈なシャツが多くて嫌だったし 色も好きじゃなかった。 兄が読んでいた本もあまり面白いとは思えなかった。
ほんの少しの息苦しさを我慢して 兄と同じものを着て、母さんの言う通り振る舞えば 兄のように褒められて嬉しかった。
そうして、家の中は少しずつ戻っていった。]
(195) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[──だけど結局、俺は兄にはなれなかった。]
(196) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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── そして、午後8時50分 ──
……悲鳴?
[ギク、として。>>#3 ちょうど見つけたお化け屋敷から>>113 外させてもらった暗幕を数枚抱え。 教室へ戻ろうと、廊下に出ようとした足を止める。
奇妙な音を掻き消すように、チャイムが鳴って。>>#5 再び文化祭の音楽が、校舎内に満ちていく。]
(197) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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…………。
[何が起きたか把握できず。 とりあえず廊下へと一歩踏み出した俺の足先に、 何かが当たった。 下を見れば、何の変哲もないただの卵がひとつ。>>2]
こんなもん、さっきあったっけ……?
[周囲を見直せば、華やかな文化祭の飾りに混じって カラフルな卵がいくつか転がっていた。 怪訝な顔をしながら、片腕で暗幕を抱え直し、 ひとまず拾い上げようと手を伸ばした、その時。]
(198) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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「なんで───みたいにできないの?」
(199) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[その声に、拾った卵を取り落した。 廊下に落ちた卵は簡単に割れたが、中身はからっぽ。]
……今のは、
[残ったのは何の色も塗られていない、真っ白な卵の殻。 一瞬聞こえた声は、幻だったのか。 卵の声が耳の奥にこびりつき、指先が冷えていく感覚。 突っ立ったまま、足が動かない。]
(200) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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[ふと、どこかで重そうなものが落ちる物音が聞こえ。 続いて微かに、ざわつく何人かの声がした。
内容までは聞こえない。 それでも卵から聞こえたのと違うそれに、しばらく耳を傾け。 ゆっくりゆっくり、息を吸って、吐きだした。
暗幕を抱え直し、身体が動くのを確認して。 敢えて卵を見ないようにしながら、 俺はまだ若干重い足を動かして、その場から離れた。*]
(201) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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オレがやらなきゃ
オレがただの人だって、バレちまう
(202) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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血、拭こうかって。
[詳しい説明はせず、モップを使う真似をして、倉庫のある方角を指さす。 この血の出所。 その話を耳にすれば。]
へへっ、ただのマネキンなんだろ? 虎次郎もそのうち出てくるって、なぁ?
[その言葉端は、ほんの僅かに震えていて。]
誰も居なくならねえって、言ったもんな?
(203) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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みんな
みんな
俺の前から、消えちまう。
(204) 2021/11/09(Tue) 23時頃
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―― 回想・一寸先は闇な将来 ――
[ 和歌奈ちゃんは笑ってたけど、>>1:412 やっぱりあたしは宇宙なんてピンと来ない。 星空を見上げて自分の卑小さを痛感する ……なーんてこともない。 キレーだなー流れ星ないかなーって思うだけだ。
例えばの話、和歌奈ちゃんが星空に没頭したのが 逃避のためだったと知ったとしても、 やっぱりあたし、すごいなーって思ったと思う。 天文学に逃げ場を見つけようなんて発想、 やっぱりあたしにはないもんねえ。 あたしはなんとなしに学校の勉強頑張ってただけだった ]
(205) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ あたしとは違うなあ、って思ったのに、 続く言葉にあたしは瞬く。 でも、言われてみれば、確かに。 天文学をお仕事に結びつけるのは狭き門って感じがする。 プラネタリウムに就職するとかさ。 まあそれでも大学で勉強したいことがあるっていうのは 羨ましいんだけどね。
口をつぐんだあたしに、和歌奈ちゃんが続けたのは、 就職の話じゃなく、未来の話。 和歌奈ちゃんの選んだ言葉があたしは引っかかって、 つい、尋ねちゃったんだけど ]
……そう?そっかー。
[ 考えすぎだったのかな。 「ひとりになりたい」は 「独り立ちしたい」だったらしい。>>1:413 そっかそっかってあたしは頷いたけど、 でもね、やっぱりちょっとだけ引っかかってた ]
(206) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ 「はやくひとりになりたいなあ」>>0:593 その言葉になんだかすごく心がこもってた気がしたから。 「家を出たいなあ」でも 「一人暮らししたいなあ」でもない、 「ひとりになりたい」 和歌奈ちゃんがその言葉を選んだことに、 何か意味がある気がしたから ]
(207) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ 面倒見のいい和歌奈ちゃんは、 相談には乗るよって言ってくれる。>>1:415 あたし、笑ってお礼を言った。 まだちょっとべしょっとしてたけど ]
ありがとー。 多分、進学するとは思うんだけど、 やりたいこととか勉強したいことっていうのが コレ!っていうのが思いつかなくてさー。 進路指導室とか行ってみるつもりだけど、 またアドバイスあったらちょうだいー。
[ 別にあたしは就職でも全然いいんだけど、 きっと両親はあたしに進学してほしいと思うからさ。 多分あたしは進学することになるんだろうと思う。 だけど、どうやって大学を選べばいいのか、 まださっぱりわかんないんだよね ]
(208) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ へらーっと笑ってたあたしは、 和歌奈ちゃんが掴まれたと思ったことも、 掴み返したいと思ったことにも、 もちろん全然気づいてなかったし、
心当たりを聞き返されていたとしても、>>1:411 この時はメールの送り主が9人の中にいるとは 夢にも思っていなかったものだから、>>1:400 全然わっかんない!!って返したと思う。 荒木君に疑問提起された後なら?>>1:437>>5>>6 みんながいるところだったら、 すっとぼけたんだろうな。 じゃあ、和歌奈ちゃんと2人っきりだったら? ……どうだろうね? ]*
(209) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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── 1F教室 ──
[ひとまず、暗幕を抱えたままだし。 3年1組の教室に戻れば誰かいるかもしれないと、 廊下を歩いていれば。 一つの教室から話し声が聞こえてきた。]
誰かいるのか?
[扉の開いた隙間から、顔を出して声を掛ける。 そこには古香と夏見がいただろうか。 呑気に声をかけた、そのすぐ後。
二人の制服が赤く染まってることに気づき、 動揺に赤塗れの等身大人形が目に入り。 ぎょっとした拍子に腕が緩み、暗幕が足元に滑り落ちた。]
(210) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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……なぁ。 これ、どういう状況なんだ?
[さっき立ち寄ったお化け屋敷にも あんな人形は使われてなかったはずだ。
さっきの悲鳴といいチャイムといい、卵といい。 更に不気味さを増す校内に眉を潜めながら、 この状況を問いかけてみた。*]
(211) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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……そうか。
[>>203血を拭こうとしていると聞けば、 掃除用具を取りに行くところだったのだろう。 じゃあ、さっきの現場は見たのだろうな、と察しがつく。]
俺も、そう思う。
[虎次郎がいなくなったわけじゃない、と。 雄火に同意した俺の言葉も、僅かに震えていた。 もう、心の底からそう信じられるわけじゃあない。]
(212) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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……掃除、お前がやんなくてもいいだろ。 こんなおかしな状況なんだし、放っといて休めって。
掃除してもしなくても、何も変わんねえと思う。
[校舎の掃除をするなどと、まるで日常の学校生活みたいじゃないか。 そう感じて、雄火に率直に伝える。
混乱するのはわかる。だから責めるつもりも何もない。 もし心が疲弊しているなら、休むのも立派な選択だという意味合いで。*]
(213) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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―― 現在・1F教室 ――
[ 入口の方からよく知ってる声がして、>>210 あたしはナイスタイミング!って振り返った ]
荒木君! ちょーどお呼び出ししようと思ってたとこだったー! ……あ。
[ あ、そうだ。今あたしたち血まみれだった。 ばさばさばさーっと暗幕が落ちていく音に、 あたし「やっちゃったなー」って顔をする ]
(214) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ 甘いばっかりでも、ときどき渋くても、 うちにしびれるほどの毒を秘めていたとしても、 わたしは好きだよ。君たちのことも、わたしのことも。]
(215) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ どういう状況?って聞かれて>>211 あたしは路子ちゃんと顔を見合せたと思う。 えーっと ]
悲鳴が聞こえて、現場に駆け付けたら、 日食君にそっくりなマネキンが、 血だまりでし……倒れてたんだ。 そのままにはできないから、ここまで運んできたの。
[ 死んでたって言いかけて、なんとなく言い直しちゃった。 それからもう一回路子ちゃんと顔を見合わせて ]
(216) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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石頭君は日食君を探しに行ったよ。 ……けどあたしと路子ちゃんは、 日食君がマネキンになったんだと思ってる。 暗幕、掛けてあげたくてさ。 荒木君を呼ぼうと思ってたんだ。 来てくれて、よかった。
[ クラスメイトがマネキンになったって言われて、 納得できるもんなのかな? でも、そうとしか説明しようがないんだよ! ]*
(217) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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── 現在・1階教室 ──
[ 見方を変えれば、そう。 今のわたしたちにはかわいい猫ちゃんより、 暗がりのおばけ役が適職だろう。>>181
そういえば、先ほど見たエレベーター、 それ以外にもシャワーや放送室や諸々、 校内設備は問題なく使えるのだろうか。
確認していなかったなあと頭の隅で考える。]
(218) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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例外はなににでもあるからねえ。
……わたしはねえ、 多くの場合とか、半数以上はって言われたら、 それなら大丈夫だって思うことにしてるよー
大丈夫。 わたしツイてるし、勘もよく当たるから。
[ 知ってるでしょーとわたしは言う。>>182 あのとき張ったヤマは、 勘といえる代物ではなかったかもしれないけれど。]
(219) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ なっちんは殊更明るく、 わたしの心配を否定して笑った。>>183
その笑顔に嘘偽りはなさそうで、 その言葉を疑ったわけではない。
半日程度の時間の間に起きた心変わりに、 わたしも、くすくすと笑みを漏らして言う。]
(220) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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なっちんはー、 明るくて元気でそそっかしくてー そのうえ強がりだから、心配。
でも、そんなとこもかわいくて、好きだよ。
[ いなくならないでほしいよ。 そんな思いをめいっぱい込めて。]
(221) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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そんななっちんだから、 わたしが無理やり押し入っちゃうわけだ。
[ なっちんの微妙な表情にも構わず、>>186 わたしはいつもみたいに悪戯っぽく笑った。]
だから、そこのほんの隅っこにでも、 わたしが存在しているなら、 わたしはねー、すごく光栄だよ。
だからね、いつもじゃなくていいから、 なにかの拍子に思い出してほしいなあ。 わたしが君の力になりたがってること。
(222) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ ずかずかと君のこころに押し入って、 わたしはそこを退く気もさらさらない。 ずいぶん賑やかになっただろう、君の内側は。
いなくなってほしくないから、 甘やかしてしまおうと言っているのに、 なっちんの申し出はなんだか奇妙だった。>>188 君のこころの中、と仮定したんだろうに。でも、]
あはー、わたし、 甘やかされるのだーいすき。 ……知らなかった?
[ わたし、充分に甘やかされてると思うけど、 さらにというなら受け取らない手はない。 あっけらかんと言いながらスカートで手を拭く。]
(223) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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……さて、 問題は山積みだけど、 なにから片付けようかねえ。
コジローのこと、教室に書いてくる。 なっちんは? 先シャワー行ってていいよ。
[ これからの行動を確認したところだった。 聞き覚えのある声にわたしは振り返る。>>210 どさりとなにかを取り落とすのが見える。]
(224) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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[ ……そうだった。 わたしたち血みどろガールズ。 眉を顰めるハルミチーに、なっちんが説く。>>216]
……帰ったんじゃないかなあ。 コジローは、元の世界に。 遺書の送り主じゃなかったんだと思う。
[ 信じることにした仮説を付け足して。 一通りのことはきちんと説明するから、 その取り落とした暗幕を一枚貸してほしい。*]
(225) 2021/11/09(Tue) 23時半頃
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— 回想:破談の後 —
ユイは、いませんか。
[どうしても納得のいかなかった俺は、彼女の自宅を訪ねた。 インターホン越しに用件を伝えれば、 家政婦さんが淡々とした声で、今は留守にしていますと答えてくる。
日を改めて、これで5回目だ。 嘘に決まってる。 この時間はいつも家にいることを、俺はよく知っている。
会いたくないという意思表示。分かり切っていた。 それでもしつこく訪ねてくる俺に、向こうもそろそろ呆れているらしい。]
(226) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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「あのぉ、本当に困りますので。 これ以上は然るべきところに相談させてもらうと、旦那様が……。」
[家政婦さんが申し訳なさそうに切り出してきた。 ユイの父親のこともよく知っている。 尋ねるたびに歓迎してくれて、「社長さんによろしく」と言っていたのに、 縁が切れてからはもう、こんな扱いに変わるのかと。
俺たちの婚約は、会社同士の関係を結ぶものでしかなかった。]
(227) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[固く纏まっていた婚約の話は、簡単に白紙に戻るものではない。 しかし、全てを取り仕切っていたのは俺の父さんだ。
父さんがユイからの婚約破棄を認めたのは、 苦渋の政治的判断によるものらしい。
聞いた話では、婚約を解消してユイを解放しなければ、 こちらに非常に都合の悪い形で圧力をかけるといった話を、 例のライバル会社より、かなり前からされていたらしい。
俺の預かり知らぬところで、父さんは交渉を繰り返し、 そしてとうとう折れることになったということを、 全てが終わってから聞き出した。]
(228) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[息子の俺は、何も知らないまま。 父さんに全てを決められ、父さんの判断に守られ、 そして父さんの苦悩に介入することなく、婚約者を失うことになった。
俺に頭を下げる父さんの姿を見たくなかった。
そんなことをされても。 一番惨めなのは、俺じゃないか。]
(229) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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……わかりました。 ユイに、借りてたペンを返したくて。 できれば直接が良かったけど。
ポストに入れておきますので、 返しておいてくれますか。
今までありがとう、って、伝えてください。
(230) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[インターホン越しの家政婦さんに頼み込んで、 誰も見てやしないのに、頭を下げてその場を去る。
開かなかったユイの家の門を、何度も振り返った。 もうここを訪れることはないのだろう。
朝に家まで出迎えてくれて、通学路の途中まで歩いたり、 美術館とか夏祭りとか、2人で出かける機会も無くなった。
俺は。楽しかったんだけどな。]
(231) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[俺と結婚するのが嫌だったのなら。 俺と一緒にいるのが苦痛だったのなら。 直接、言ってくれれば良かったんだ。 あなたのことが嫌いです、って。
なんて。 言えるわけないよな。 家同士の関係が人質に握られていたんだから。]
(232) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[悪者は、俺のほう。*]
(233) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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そ、そうだよな。
[休めって言われて。 やんなくてもいいって言われて。 嬉しかった。
そうか、オレは休みたかったんだって。 オレにだけ分かっていなかった事が、やっと分かった。
でも]
(234) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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やっぱ行くわ。 何かしてねーと、落ち着かねーし。
[半分はそれが本音。 もう半分は
やっぱり、怖い**]
(235) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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|
……そうか。
[>>235それでも掃除に行くと言う雄火。 これ以上は止めない。 逆に、何かをしていたほうが落ち着くのは、その通りかもしれない。]
あのさ、雄火。
[そのまま俺も虎次郎の捜索の続きに行こうとして、 もう一言だけ付け加える。]
(236) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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休んだ方がいいとは思うけど。 率先して汚れ仕事してくれるのは、ほんと助かる。
[どうしてもやりたがるのなら、彼に言うべきは感謝だろう。 俺だって、何をしたらいいかの判断はついていない。]
なんか食えるもの用意しとくから。 後でしっかり食えよな。
あーそうだ、 こっから出たらまたみんなでアホみたいに遊ぶのもいいな。
[今は叶わないけど、みんなで遊べば気が休まることはあるから。 それだけ言って、廊下を小走りに去るだろう。*]
(237) 2021/11/10(Wed) 00時頃
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[ みんなのことは、好き。 それは認める。もう認めざるを得ない。 だけどその中に自分を含めることは、 あたしにはとっても難しい ]
(238) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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―― 少し前・1F教室 ――
[ あたしはといえば、シャワーも校内放送も 使えると信じて疑ってなかった。>>218 これで実はシャワーからは水しか出ませんとか 言われたら泣いちゃう ]
半数以上で大丈夫っていうのは 大雑把すぎるんじゃないかなー。
[ 例外はなににでもあるって シビアなことを言うかと思ったら、>>219 半数以上は大丈夫って。 降水確率50%の時、傘を持ってなかったら 大体雨が降るような気がするんだけど ]
(239) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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おお、さすが持ってる路子ちゃん。 そのツキに乗ってもいいかな!
[ 大丈夫って路子ちゃんは言い切った。 うん、いつぞやのヤマではお世話になったね! でもあれは勘じゃなかったと思う! 信じていい!?信じるからな!? ]
(240) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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[ あたし、嘘つくの下手なんだ。 路子ちゃんはそんなのよく知ってるでしょ。 だから嘘じゃないし、信じていいよ。>>220 あの時あたしが必死で帰ろうとしたのは、 ここが得体のしれない場所だって思ったからだもん ]
えー、あたし、そんなに危なっかしいかなー?
[ 明るくて元気。>>221 それは、あたしが今までそう振舞ってきたからだ。 両親をこれ以上心配させないように、 いじめのターゲットにされないために、 あたしは明るくて社交的な夏見七星でいようとした。 演じてた、つもりだった。んだけどなー…… ]
(241) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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[ でも、もうあたし、わかんないんだ。 演じてない夏見七星がどんなのか、わかんない。 本当のあたしってなんだろ? もしかしたらとっくに、 あたしはありのままのあたしだった? ]
(242) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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みんなが、優しいからだよー。 路子ちゃんも、みんなも。 優しくてお人よしばっかり。 [ あたしだからじゃないよ。みんなだからだよ。 悪戯っぽく笑う路子ちゃんに>>222 あたしは唇を尖らせる ]
隅っこなんてよく言うよー。 存在感ありまくりのくせに!
[ 路子ちゃんは隅っこにいるようなキャラじゃないでしょ。 委員長が何を言ってるのやら ]
(243) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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[ うん、確かにあたしは ここがあたしの世界ならいいなって思ってるよ。 思ってるけど、別に確信があるわけじゃない。 他の人の世界の可能性だって、 十二分にあると思ってるよ。 それこそ、目の前の路子ちゃんの可能性だって。>>223
この世界があたしの世界なら、 いなくなってほしくないって 路子ちゃんが思ってくれるように あたしだって、もしこの世界が路子ちゃんの世界なら、 やっぱりいなくならないでほしいよ。
あー……ううん、ちょっと違う。 この世界があたしの世界じゃなくて、 路子ちゃんの世界でもなくても、それでも、 やっぱりあたし、路子ちゃんのこと 甘やかしてあげたいなって思うな ]
(244) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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だーいすきならよかった。 お互いこんなカッコじゃなかったら ハグでもするところなんだけどねー。
[ お話の〆にハグ。 美しい友情!綺麗にまとまった!ばっちり! とはなれない血まみれのあたしたち。 あらまあ、路子ちゃん、 血に濡れた手をスカートで拭いちゃったよ。 情緒もへったくれもない ]
(245) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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え、路子ちゃん、その格好のまま教室に行くの? ……って思ったけど、どっちにしろ教室に戻らなきゃ 着替えがないじゃん……。
[ 日食君のことを書いてくるって言う路子ちゃん。>>224 その格好で!?ってぎょっとしたけど、 そもそも着替えなんて体育のジャージくらいしかなくて、 ジャージは教室だ ]
それじゃ、とりあえず教室に帰ろっかー。
[ お呼び出しはその後かなあなんて考えてたら、 カモがネギしょって……じゃなくて、 荒木君が暗幕を抱えて現れた! なんというナイスタイミング! ]*
(246) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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── 1F教室 ──
[最初に過ぎったのは、二人がどこか怪我したことだった。 が、すぐに呑気な反応が返ってきて。>>214>>224 このハチャメチャコンビに限って杞憂だったと知る。 安堵の息を小さく吐いて、肩を落としながら。
ひとまず夏見の説明を一通り聞いて。>>216>>217]
このマネキン…… 確かに虎次郎に背格好似てるけど。 二人がそう推測するからには、 それから虎次郎を誰も見てないってことだよな。
[探しに行った幣太郎には悪いが。 状況的に、このマネキンが虎次郎だったという仮説は あり得ない話じゃないと、割とすんなり受け入れられた。 既におかしなものばかり目にしてるせいかもしれない。]
(247) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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なんていうか、 ますますなんでもあり、って感じになってきたな。
じゃあとりあえず暗幕掛けるか…… むきだしのまま放置しとくのも、 気が引けるってのはわかるし。
[落ちた暗幕を一枚拾い、バサッと広げて 床に横たわるマネキンに掛けてやった。]
(248) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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[ついでに暗幕の端で顔の部分に飛んだ血も拭いてやり、 軽くマネキンの状態を検分しつつ。 更に付け足される古香の仮説も聞いたなら。>>225]
つまりこの校舎で死ねば、外の世界に帰れる。 そういうことか。
[敢えて、死という言葉を言い直されても。>>216 これだけ揃っていれば、そこに辿り着くのは容易い。
遺書の主じゃなければ、死ねば帰れる。 なら、遺書の主は?]
(249) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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|
……なぁ、委員長と夏見は なんで「俺ら」がここに閉じ込められたんだと思う?
[ずっと気になっている疑問を口にしてみたが。 二人が血糊を落として着替えたいようなら、 引き止めるつもりはない。*]
(250) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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── 回想・続何でもなかった日 ──
[家主の了解を得て。>>59 男子共が大迫力ゲームに夢中の間に 俺はチョコケーキを2切れぺろりと食べきった。 あとは他の菓子をつまんだり、 雄火の声に乗っかって懲りずにゲーム参戦したり>>80 あっという間に時間は過ぎていき。
解散の気配が近くなった頃。 幣太郎と雄火の掛け合いが耳に入った。>>64>>150]
……ふーん?
[世界を滅ぼすって大事だし面倒くさそうだな。 なんて、相変わらずの俺は適当すぎる相槌をうちつつ。]
(251) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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|
まあ、みんな受験勉強の息抜きしたかったろうし ちょうどよかったんじゃないか。
[進学に向けての進め具合はそれぞれでも、 文化祭を終えてこちら窮屈な空気が濃くなった気はする。 それを発散する意味でも今日はよかったんだろう。
変な冗談を言いたくなったり。 いつもよりちょっと当たりが強かったり。>>57 部活と聞いてちょっと様子が変だったり。>>79]
(252) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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おい、幣太郎。雄火。
[徐に両手を伸ばし、避けられなければ 二人の頭に片手ずつぽんっと乗せて。 わっしゃわしゃに髪の毛を掻き混ぜた。
そうして出来上がったボサボサ頭を見たなら、 ぶふっ、と思わず吹き出した。]
(253) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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[二人に仕返しされるようなら、甘んじて受け入れよう。 一悶着があってもなくても、その後は。]
じゃ、二人ともまたな。
[いつものようにそう言って解散し。 何でもなかった日を、締めくくったことだろう。**]
(254) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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ふはは、そっか。
立ち続ける、というのは 比喩表現でも通るって言うか…
[じゃあ仮に真梛さんが書くのなら、 この世界に座り続けることに疲れたになるのかな? なんてそんなことを考えたりして。
誰かの精神世界にいるのなら、そのホストは 私たちの中にいるかも?って、そんな可能性も あり得るよね。 だから私は疑いを晴らすように、すり替えられた 矛先>>165を真摯に受け止めて考える。]
(255) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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―― 現在・1F教室 ――
あっ、もしかして心配した? 心配してくれちゃった?
[ 息を吐く荒木君に>>247 申し訳ないなあって思うんじゃなくて、 にやにやと笑いがこみあげてきちゃうのは、 多分あたしの悪いところなんだと思う。 いやあ、だってさー、 普段散々つれない荒木君が心配してくれたとか、 嬉しくなっちゃっても仕方ないじゃんー ]
少なくともあたしは見てないなあ。 校舎の全部を見て回ったわけじゃないけどさ。 校内放送で呼び出してみる?
[ 荒木君の疑問にそう返事はしたけど、 その必要はきっとないんだと思う。 荒木君、なんとなく納得したっぽいし ]
(256) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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んー、なんていうか、 どんどん現実味がなくなってきたよねー?
[ なんでもありって言葉に相槌を打ちながら、>>248 暗幕を掛けるのをなんとなく眺めてた。 マネキンの顔を拭いてあげてる。>>249 そういうことが自然にできるのって、 やっぱり優しいよなーって思うんだよね。 これは冷やかしていいことだとは思わなかったから、 言わないけど ]
死ねば帰れるのか、帰ると死んじゃうのか、 どっちかはわかんないけどね。
[ 路子ちゃんの言葉を思い出して>>159 あたしはそう補足して。 卵が先か、鶏が先か、みたいだなって、 転がってたカラフルな玉子が思い浮かんだ ]
(257) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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なんとなく、だけど。 ここが文化祭だからかなって。
[ どうしてこのメンバーなんだろう。>>250 そう考える荒木君は、 多分自分のことをこの世界の主候補とは 思ってないんだろうな。 なんとなくそんな風に思う ]
メールにも文化祭ってあったし、 校舎は文化祭だし、 文化祭っていったらあたしたちじゃない?
[ 3-1の文化祭の主要メンバーはあたしたちだった。 あたしはそう思ってるし、 それを否定する人はいないと思う ]
(258) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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もしくはー…… ただ単にメールの送り主が、来てほしかったんじゃない? あたしたちに。
[ あたしがこの世界の主だったら? そうだなあ。 あたしはまだ真実を知らなかった文化祭前に戻りたいって 願っちゃうかもしれない。 その時、来てほしいのは? やっぱり、ここにいるみんなな気がするな ]**
(259) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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卵……に特に思い入れはないかなぁ。 いや、卵料理は好きだけど。 イースターも別段好きというわけではないし…
メールも、何も壊さないように生きたいと 思ったことはあんまりないかなって。
[七星さんや荒木君は共感していたようだけど。 だから私、二人もそういう悩みみたいなもの、 抱えてるんだなぁって思ったんだ。]
(260) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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うん、みんな可愛かったね。 猫耳は部屋の目につくところに飾ってあるんだ。
黄身どころか白身もない。 中身の行方を教えて欲しいのかな?なんて。 聞かれたところでわからないけど。
[そんな何気ない雑談。 その最中、誰しも呼び捨ての真梛さんに 珍しくちゃんづけで呼ばれた。>>171 思わず目を丸くすればその理由はすぐに判明する。]
(261) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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[――奇特な人がいたものだ。 まさか瞳に面影を見出して思い出されるとは。
でも語られるそれは、まだ楽しかった時の記憶。 南瓜音頭は、今踊れと言われても恥ずかしすぎて 踊れないかもしれないけれど。
可愛いエピソード>>173に思わず「そうなんだ」 と笑みを返す。]
(262) 2021/11/10(Wed) 01時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[あの頃の私は忙しかった。 ママは熱心だったから、大事な仕事が控えている 時は怪我しないように万全な状態で臨めるようにと、 一か月くらい学校を休ませることもざらだった。 オーディションの予定も、仕事の予定も次々入る。 だから友だちも行事も、学校のことは諦めた。
ウェイト管理にバランスのとれた食事を徹底した。 飲み物やお菓子に甘いものは厳禁。 その頃は9時までには就寝だったから、夕食も 7時までに済ませて。 細かいルールも沢山あった。
でもママが喜んでくれるから。 褒めてくれるから。 頑張れたんだ。]
(263) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[ 私の世界には、ママだけだったから ]
(264) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[そんな天野莉希が、真梛さんの人生を少しでも 彩れていたなら本望だ。]
そっかぁ。
[柔らかく細められた眼。>>175 その眼を見て、私はまだ複雑な事情とやらを 話せていないなと思い出すんだ。]
(265) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[だからエレベーターの扉が開くのを待つ間、 手をぎゅっと握って]
そのりのちゃん≠ヘさぁ 10歳にして12歳の役を、とある連続ドラマで こなしてたんだよ。 車いすの少女が主人公の、イジメ役として。
[目が合えば、力なくふふ、と笑っただろう。 扉が静かに開いたなら、乗り込んでそのまま 話を続ける。]
(266) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[ ――何も出来ない役立たずのくせに ――あんたなんかいても迷惑だ ――みんなそう思ってる ]
他にもいろいろ。酷い言葉を言った。 もちろん与えられた台詞だけど。
久々に学校に行けばね、あんなこというなんて 酷いとか言われるんだよ。 お前の方が消えろとか、言われたこともあるなぁ。 友だちといえる友だちもいなかったし、孤立して。
文句は脚本家にどうぞ、って割り切ってるつもり だったんだけど、プレッシャーとかもあって 精神的にガタが来てたんだろうね。 とにかく、それが切欠で一気に崩れた。 人前に立つと、首とか足とか震えるように なっちゃってさ。
(267) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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[1の数字が2に変わる。 私たちの中でも、何かが変わってしまうだろうか。]
……んと、だから 真梛さんの車いす見てたらその頃思い出して 辛かった。みたいのがあったの。 言った台詞も、凄く後悔していたから。 もし真梛さんが見ていて傷つけてたら ヤダなぁって。
……ちょっと複雑な事情はこんなとこ。
[開のボタンを押しながら、そう締めくくれば 降りるよう促したんだ。]**
(268) 2021/11/10(Wed) 01時半頃
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── 少し前・教室 ──
そうかなあ。 半分はうまくいくのなら、 わたし、いつだって、 自分はうまくいく側だって思っちゃうー
だからねー、信じていいよ。
[ ツッコミどころは外さないなっちん。>>239 5割でも控えめに申告したつもりのわたし。
その感覚に幾分か差があるとしても、 わたしは態度を揺らがすこともなく、 鷹揚に笑って、胸を張った。]
(269) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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なっちんは、 人のことばかり優しいって言うけど、 なっちんだって同じだよ。 優しい。わたしが知ってる。
わたしみたいな、 押しかけ居候を追い出さないくらい。
[ そういうなら君のこころの中央に、 ステージとマイクでも用意してもらおうか。>>243
ハグはおあずけ。>>245 もう今さら、あとどれだけ汚れても、 一緒だって思ってたんだけどなあ。 自らの手で赤色を塗り広げちゃうくらい。]
(270) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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保健室になら、替えの制服あるんじゃない? わたしは寝る前にどうにかできればいいや。
[ ……床掃除しようとしてくれている誰かは、 大丈夫じゃないというかもしれないけれど。
のんきなことを言いながら、 いったんその部屋を出ようとしたころ、 ハルミチーがこの場所へとやってくる。*]
(271) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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── 現在・1階教室 ──
見てない──というか、 探してないねえ、今のところ。
ヘータロー氏が探しに行ったけど、 気が動転してて止め損ねちゃったー
[ 悪気なさそうにわたしは答える。>>247 わたしたちのご要望通り、 彼が暗幕をそれにかけるのを見届けながら。
丁寧に顔に飛んだ血を拭うハルミチーに、 わたしはみんなとコジローのことを思い出す。 ヘータローもよく彼をかわいがっていた。 どことなくみんなの弟分みたいな子。]
(272) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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その可能性の話もしたねー、なっちん。 コジロー、帰る方法探してたみたいだし。
[ 一度彼女の顔を見て、>>257 わたしもその答えにうなずいた。 3階で一度出会ったときのことを思い出して。
それから続いたなぜ≠ニいう問い。>>250 わたしもなっちんの答えに概ね賛成だ。>>259
あの遺書に共感できると言ったらしいハルミチー。 君自身の中にはどういう仮説があるんだろう。]
(273) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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……最期に一目会いたかった。 みたいな話かなー、考えたのは。
[ つまり、誰かは生死の間にいるのかもしれない。 今この場所にまだ残っている誰かこそが。
わたしの回答は、 縁起でもない可能性を孕むけれど、 やはり声に緊張感はない。そのまま続ける。]
そうだとしたら、 本当は帰ってほしくないから、 こんなことになっちゃうのかもしれない。 この世界を去るとき、コジローみたいにね。
(274) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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……だとしたら、不器用だなあ。
[ 感想までを答えをして添え、ふたりを見る。 なんとはなしにポケットに手を入れる。 まあるい形はまだそこにある。 指先でその輪郭をなぞる。]
(275) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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なっちんはー、……ハルミチーも。 コジローがああなっちゃったんなら、 悲しいし、心配でしょー?
少なくとも、わたしはそうだなあ。 みんな、そうなんじゃないかな。
[ なにもかもが想像に過ぎない。 そこに悪意はないだろうという楽観的な。]
(276) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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──そうだ。
ハルミチーも送信者候補に立候補するなら、 めいっぱい甘やかしてあげるからねー 死ぬ気が失せるくらいに。
[ 遺書の送り主は誰かという話だ。 具体的になにというわけじゃないけど、 そうだな、飴ばっかりたくさんあげる。 今日はもう遅いけれど──、
ふと文化祭の日を思い出し、 わたしはぽつねんと疑問を吐いた。]
(277) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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……でも、そういえば。 わたしたちの喫茶店はないねえ。
[ 校舎全体を探したわけじゃないけど、 少なくとも、今向かおうとしていたのは、 いつも通りの様相の教室である。
そのことを不思議に思いながらも、 わたしはさて、と目下現実的な問題を問う。]
(278) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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わたしは教室に戻ろうかねえ。 あれだけ大きな声だったから、 きっとみんな気にしてるでしょー
それからー、寝るのは教室でもいいけど、 保健室のベッドは早い者勝ちかなー?
[ 争奪戦ですなあ。とのんきな声で。 校長室やその隣の応接室あたりなら、 ソファくらいはあるかもしれない。
どこでも寝られる性質のわたしは、 そのあたりにあまりこだわりはないけれど。*]
(279) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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── 現在・教室 ──
[ そのあとふたりが行き先をどこに定めたか。 それは当人におまかせするとして、 わたしは教室に向かい黒板の前に立った。
先ほどわたしが残したのは簡素なメモ。 今回ばかりはそうはいくまいと、 ほとんど迷いなく黒板に文字を書きだす。
白いチョークの持ち手──根本に、 少しばかり赤色がこすれて滲んだ。]
(280) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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『PM8:50 コジロー似の人形を発見 3年2組の教室に安置。 ※死体のようなので注意
⇒コジローは現実に帰った?』
(281) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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……伝わるのかなあ、これ。
[ あははーと誰ともなしにわたしは笑った。 伝わらなければ直接見てもらうしかあるまい。
一仕事終えたような気分で、 さて、そのあとはシャワーにでも向かおうかと。**]
(282) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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[ちょっとだけ、家族の話をしよう。
和歌奈と妹は10個歳が離れている。 もうすぐ妹の誕生日が来てその差がちょっと縮まる。 それでも和歌奈に妹ができたのは五年前のこと。
再婚の話を知ってからも、姉になるというのがどういうことなのか、 ピンときていなかった。 物語の世界のおねえちゃんの中には強い人もいて、 そういう風になれるか心配だった。
せめて普通でいられればじゅうぶんだ。 そういう、ええと、努力はしようと思ったし。 これまでには十分してきたつもりだ]
(283) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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[妹は雪景色に犬かってくらいはしゃぎはするけど、 実際は猫派だ。 かわいい服を着て、片耳にリボンをつけた猫のぬいぐるみ。 河合家の一員になったばかりの頃はぴっかぴかだったそれを、今でも大事にしている。
ひとりでお絵描きなどして遊んでいる時に、 話しかけているのを何度も見かけた。 ぬいぐるみの声は聞こえないけど、どこか心が通じ合っているように見えた。 それをおかしいことだとは思わずに、一個性として受け止めた。
時々、 怖いくらいに澄んだ目で遠くを眺めていることはあれど、 目立たない、クラスで浮いてるなんてこともない、普通のおんなのこ]
(284) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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―― 回想・文化祭の話 ――
[和歌奈の家族は文化祭に来た。 ありふれた家族連れの一組としてやってきて、 ありふれた家族連れのまま去っていった]
(285) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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[家族が来る、という話は別に隠してなかった。 ある時、衣装係たる平塚莉希に頼まれて、 ちょ〜〜っと衣装づくりを手伝った時も、>>1:322 ほんのり妹の話をした。 せっかく家族みんな来るんだし私も猫耳になるー! と宣言したり、>>1:323 (主に妹のため) 妹がまさに猫派で、大事にしているぬいぐるみも猫だ、って話をしたり]
まあまだ小学生だし、 メイドさんの良さは分からないと思うけどね。 可愛いって思ってくれるといいなあ。
[そんなわけで和歌奈のちょっとした気合も、 喫茶店の衣装にはこもっていた。 和歌奈の裁縫の腕前は38点。どちらかと言えば不器用なので、 主に……こう、目立たない裏地とかに]
(286) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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んー、そうだ。 もし材料が余ったらさ、 猫のぬいぐるみ用メイド服って作れるかなあ。
[だいたいこのくらいの大きさで、と説明してから。 無理にとは言わないという意思も伝えた。 何せ平塚莉希は演劇部の裏方であって服飾屋さんではない。 なんとなくの期待の眼差しであった]
(287) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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[そうして迎えた文化祭当日。 案の定というべきか、妹がいっとう気に入ったのは、 猫耳メイド……ではなく、猫の着ぐるみの方だった。
注文を出すのも忘れてキラキラした眼差しを向けて、 即刻もふもふしに飛びついて行ってしまった。 まあわかるよ。もふもふしたくなる気持ちは。 和歌奈だって着ぐるみを見かければ、 分別を忘れずにもふりにいきたくなる時もある。
とはいえ和歌奈は、妹に飛びつかれてるでっかい方の猫の着ぐるみの中身が、 妖精さんでもプロの人でもなく、 愛想は良くないが腕っぷし的に頼れるクラスメイトの荒木春満であることを知っていた。>>1:286 知っているのでなんだか笑えてくる。 着ぐるみを着ることになった経緯を聞いた時も笑ったのにまだ足りないという]
(288) 2021/11/10(Wed) 13時半頃
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うちの妹がすまないねえ。 どうやらめちゃくちゃ気に入られたみたいで。
……そうだ写真撮ろう! 写真!
[そうしてまずは妹と着ぐるみのツーショットを撮るべくカメラを向け、 次にそれを他の人に渡して、和歌奈も合わせた三人で写真を撮った。 おお荒木くん、君の頑張りは忘れない――と、 撮れた写真を見てしばらく思っていた和歌奈であった]
(289) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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[同じフレームにおさまった姉妹は、 歳の差を抜きにしてもあんまり似ていない。 それでも二人は姉妹という縁で繋がっている。
その繋がりをちゃんと守りたかった。 どれだけ遠くに離れていても、 よくよく光って見える星でありたかった。妹にとっての。
弱気になることはあったけれど、ずっとそう思ってきた]
(290) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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[文化祭は楽しかった。家族も楽しんでた。 間違った方向に進まないように頑張れると、 この時はまだ思っていた**]
(291) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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なーに言っちゃってんの。ったりめーよ。 これからも頼ってくんな。
[にかりと笑って親指を立てる。 そうだ、いつもの感じはこれ。いい調子。]
マジ? 期待しちゃう? たっぷり腹減らせてからいくわ。
[それはきっと誤魔化し。自分でも分かっていた。 けれども、嘘も突き通せば。それは真実なのかも知れない。]
(292) 2021/11/10(Wed) 18時頃
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おいおいそりゃあフラグってやつだっての。
[悪い顔をして幣太郎を小突く。 ならオレも特大のを立ててやろうか。]
ばちおか! フットサル行く? 釣りでもいいぜ!
[でも感謝されて嬉しかった。まんざらでもない。 そんな事言われたら・・・・・・]
(293) 2021/11/10(Wed) 18時頃
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[休みたい。けれど、休むのが怖い。 バスケでもよくあること。焦って、必要以上の練習をこなして、んでもって怪我して台無しになる。
休めって言って欲しいのに、頑張れとも言って欲しい。 そんなわがまま。]
(294) 2021/11/10(Wed) 18時半頃
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[そんな事全部すっ飛ばして、今からの結果は関係ないみたいに。
誘って貰えることで、ほっとした。
人は、馬鹿のほうがいい。 そんな時もあるさ。]
(295) 2021/11/10(Wed) 18時半頃
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[最後まで残ったヤツが掃除するってのが屋内部活の掟。 いつも最後まで残っているオレ、だだっぴろい体育館を1人で拭いて帰っていた。 だから慣れた手つき。廊下を拭きながら、再び誰かが通りかかるまで。
再び訪れたこの文化祭でできることを、考えていた。*]
(296) 2021/11/10(Wed) 18時半頃
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[ 最初は少し勘違いしたんだ。 随分と詳しいし。 まるで自分の事のように語るから。 もしかして君は、彼女のファンだったのかと。
だが直ぐにそうではないと、 言わんとする事に気付けば。
なるほど。 自分の事のように、ではなくて ───。 同時に自身の察しの悪さを知る。 だって髪の色が違えば、別の人だと思うだろう!? ]
(297) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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莉希。 私は君の言うドラマを視聴していない。 だから何も傷付いていない。 うん。何ら問題ないと思うんだ。
[ 複雑な理由に対する感想としては、 少々単純過ぎたかもしれない。
思考を巡らせている間に。 開けと命じられたエレベータは、 その通りに扉を開いた。
だが。車椅子を進める事はしないまま。 彼女と似ている、彼女そのものの。 二つの瞳を真っ直ぐに見つめて。 ]
(298) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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それに ───
[ 動かない事を不審に思った莉希が 何か紡ぐ前に。 自身の言の葉で、その疑問を封じる。 ]
何も出来ない役立たずのくせに あんたなんかいても迷惑だ みんなそう思ってる
そのみんな≠ヘ、何処にもいないだろう?
(299) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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だって口にした少女は勿論のこと。 台詞を考えた脚本家だって 否定されるために書いたのだろうし。
誰の意思も込められない台詞に、 私は傷つく必要性を感じない。
そして、詰られた少女は気の毒だが あんなことを言うなんて酷いと、 彼女に憤りをぶつけた人間のうちたった一人でも、
自身よりも不自由な人間に対して感じた気持ち。 誰かを助ける事に使ってくれたらいいと思う。
[ だから私には傷付く理由はないのだと。 当然のように口にして。]
(300) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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だが ───
[ 淀みなく言葉を並べていたが。 そこで一息区切ったら。 眉を下げ、微笑みの形を浮かべていた唇に、 若干苦いものを混じらせる。 ]
君からすれば災難だったな。 演技が巧みすぎて。 本心からのものだと誤解されてしまったのだろう。
うん。君の舞台は見事だったからな。
(301) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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複雑な事情。 聞かせてくれ感謝する。
苦しい中、よく頑張った。 莉希はとてもすごい女の子だ。
[ 1が2になっても、繋いだ手はそのままに。 ぎゅっと、一度だけ強く握った後。 行こうか。 にこにこと浮かべた笑みは少しはしゃいだもの。
脱出ゲームもそうだが。 回りたい所はまだたくさんあるのだと。
いつまでも降りぬ姿に業を煮やして閉じかけた扉。 くぐろうとすれば、危険だと怒られてしまったか。 ]
(302) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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[ 何も出来ない役立たずのくせに あんたなんかいても迷惑だ みんなそう思ってる
そう。そんな事を思っているみんな≠ヘ、 何処にもいない。 ]
(303) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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─── 思っているのは、私≠セ。
(304) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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[ 抱えるのに、少しだけ失敗して。 落ちてしまった胸の内。
君の手を引いて先行すれば、 言葉は前に進んだから。
後ろから続く君まで届いたかは、わからない。 ]**
(305) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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―― 回想・一寸先は……の話 ――
[“ひとりになりたい” その言葉を選んだのには意味があった。>>207 でも、和歌奈が心に抱えている荷物、 いわば本心的なところはさ、誰かに預けたくなかったから、そっと隠した。
「はやく人のいないどっか遠くへ行きたい」なんて、 あからさまに何かに悩んでるみたいじゃん。 みたい、じゃなくてそうか。 それに人と関わらないで生きるなんて、最初っから不可能なことなんだから。 その思いを口にしてもしょうがないじゃん]
(306) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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なんか思いつくといいね。 ……私もアドバイスはするかもだけど。 でも、結局夏見ちゃんの人生は夏見ちゃんだけのものじゃん?
だから、夏見ちゃんが心から納得できるように。 私や先生ができるのはその手伝いくらい。
[まあ頑張れって感じでひらひらと手を振った。>>208 軽い気持ちだった。 もしも次に進路のことを話す機会があるなら、 彼女の好きなことが何か、訊ねてみようか]
(307) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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[……そういえばなんだって、 「やり直したい?」なんて訊き方をしたんだろう。 「遠くへ行きたい」を噛み砕いて別の言葉にした私のように、 そこには意味があったのかな。
これは、でも……考えすぎかもなあ。 そういうことにしておいた。 でないと、あとあと突きすぎるような気がして。
突きすぎてあとで取り返しのつかないことになる。 それを、密やかに極端におそれていた]
(308) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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[私にだけ依存するって形でココロを壊す。
そんな発想、思いつく機会さえなかった。 唯一、特別な存在になる――かもしれなかった中学校時代の“親友”は、 結局この手で突き放したし。
けっこう葛藤した末に、 手ひどくフッちゃったわけだ。
って戯言はさておき。]
(309) 2021/11/10(Wed) 20時頃
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[……あ。 「人のいない遠く」それって「死の世界」も似たようなものかもね。
でも自分で死ぬ気はさらさらなかった。 だって、それこそ、自分のおかしさに膝を屈したみたいじゃん。
普通を目指して生きることが時折苦しくなっても、 忌々しくも人生はまだ先長く、 余生を送るなんて気分にはまだ早く、
私はちゃんとやれてるはずだから大丈夫って。 その時はまだ思ってたんだ*]
(310) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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[ママはいわゆる未婚の母だった。 どこの誰ともしれない人と子供を作って、 勘当同然で家を出たんだって。
母曰く、父親は有名な俳優だとか言っていた。 だから私にも、役者としての才能があるんだと。 それが真実かどうか私には確かめる術はなかった けれど。 だから写真には、私とママしかいない。>>1:72 父親や兄弟はもちろん、親戚も友達も希薄だった 小さな私が頼る人は、ママしかいなかったんだ。]
(311) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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―― 回想:衣装制作の舞台裏 ――
[和歌奈さんのありふれた家族の話を聞けば、 いいなぁと思う自分もどこかにいただろうか。 ちょ〜〜〜っとのそのちょっとは、和歌奈さんの 態度次第ではあれこれと追加され、ちょっとどころ ではなかったかもしれないのは置いといて。 雑談を挟みながら手を動かしていれば、 ぬいぐるみの服の話になって>>287]
ぬいぐるみ用かぁ 作ったことないけどいける、かな? 文化祭終わった後になるかもしれないけど。 メイドの良さをわかってもらわないとね!
[もし材料が余らなくても、ぬいぐるみ分くらい 演劇部から端切れを拝借してもいいだろうと、 密かにそんな目論見を抱きながら首肯する。]
(312) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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[首後ろを引っ掴んできた日食君にだって、 「君の耳は特別に虎にしてあげるから!」 とそんな交換条件を出して手伝ってもらっていた から遠慮しなくても大丈夫だと伝えて。]
あ〜〜〜! 日食君!そこ一緒に縫っちゃダメ!
[ダメ出しが飛ぶことも多かったが、そんな彼でも 開放しないのは虎の手でも借りたいぐらい だったから。 だから和歌奈さんも日食君も手伝ってくれたの、 本当に助かったんだ。]
(313) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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[妹さんは、猫の着ぐるみの方が気に入ったみたい。 それはそれで私の功績なので、うんうんって満足 しながらその微笑ましい光景を眺めていた。
荒木君も幼女に好かれてさぞご満悦だろう。 そうに違いない。
その時例のぬいぐるみを持っていたなら、ちょっと 拝借させてもらって、型紙を作ったんだ。 その後きっちりと納品させていただきました。 合わなかったらお直しも対応させていただきます。]*
(314) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/10(Wed) 20時半頃
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―― 現在・2Fエレベーター前 ――
うわっ動いた。
[なんにもボタンを押してないのに、 「1」が光ってたのが「2」になって、 中からクラスメイトの姿が出てきたのを見た。 何を話しているか……までは大して聞き取れず。>>305]
だいじょうぶ? 何にもおかしいところはない? このエレベーター。 中に入るとあやしい声が聞こえるとか。
[ちょっと慌てた様子で手を振って、 それから幾許は言葉を交わしただろうか。 2Fも文化祭の時と同じで、天文部のプラネタリウムも見られるって話はしたはずだ。 彼女たちと入れ替わるようにして、エレベーターを使って1Fへと降りる]
(315) 2021/11/10(Wed) 20時半頃
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―― 1F廊下 ――
[ここにも彩色された卵が点々として落ちていた。 カラフルな装飾に紛れていると、 まるであの日の一部分であるような錯覚すら抱くけど、そうではない。
結局本物じゃあない。 でも本物に限りなく近くて、だから胸がざわつくのだ]
(316) 2021/11/10(Wed) 21時頃
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お……っと、墨鳥くんじゃん。
……掃除中? 何拭いてるの? トマトジュース……にしては生臭い気もするけど。
[廊下をひとり掃除している墨鳥雄火。>>296 どうやらの赤色の“何か”が零れたのを拭き取っているようで。 マネキンのことも日食虎次郎がどこにもいないことも知らないから、 落ち着いた調子で訊いている。 ちょっとおかしいなって思うのは、文化祭の香りには混じらないその残り香だけ]
(317) 2021/11/10(Wed) 21時頃
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[邪魔にならない端っこに退きながら、 なんとなくその様子を眺めてしまう。 たぶん邪魔だし。 もしかしてバスケ部の練習風景と違ってこんなところ見られたくはないんじゃ? とは思うけどね。訊きたいこともあった]
墨鳥くんは。 この世界をつくった誰かさんは、どうして、 私達をここに呼んだと思う?
[……無意識のうちに「呼んだ」なんて言葉を使ってる。 「閉じ込めた」ではなく。 人間そういうことにはなかなか気付けないものだ**]
(318) 2021/11/10(Wed) 21時頃
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―― 少し前・3-2教室 ――
[ さすが、持ってる路子ちゃんは一味違う。>>269 信じていいよって言い切られて、 わかった信じるって頷いた。
まさか5割でも控えめ申告だったとは 夢にも思わなかったけど! ]
ええー。 だって路子ちゃん、 追い出しても出てかないでしょー。
[ 憎まれ口をきいちゃったのは、 優しいって言われたのがくすぐったかったから。>>270 慣れてないんだよそういうのー! ]
(319) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[ マイクを用意したら一曲歌ってくれるのかな? 歌うのは部屋とワイシャツとわたし? よし、ここから帰れたらカラオケ行こう。
いや、確かに血みどろだけれどさ! 服で拭くのはやっぱりちょっと抵抗あるよ! 血みどろのハグじゃ綺麗にまとまった!めでたし!とは ならないよ! あたし大雑把な方だけど、路子ちゃんほどじゃないかも。 と思ったんだけど…… ]
んー。 どうせ寝る時ジャージに着替えるから ジャージでいいや。
[ って言ってしまうあたしもやっぱり大雑把かもしれない ]
(320) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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いや、路子ちゃんはそれでいいかもしれないけどさ! みんながびっくりするから早く着替えよ!?
[ 血まみれで徘徊しないでほしい。 事情を知らないみんながびっくりするよ! いや、事情を知ってるあたしでも、 ばったり会ったらきっとびっくりする。 やっぱり路子ちゃんの方が大雑把だった ]*
(321) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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―― 現在・3-2教室(>>259続き) ――
えっ。
[ 路子ちゃんの言葉に思わず声が出た。>>274 それって、つまり ]
もう遺書の送り主は自殺を図った後ってこと!?
[ あたしさ、死のうって決意して、遺書書いて、 みんなに送信したところだって思ってた。 え、違ったの? それってつまり、ここって、この世界の主が 昏睡状態で見てる夢の中、みたいな場所ってこと? ]
(322) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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だとしたら、いつまでもは続かないよね。 いつか、終わる。
[ 終わる。 助かって、意識を取り戻すから終わるのか、 それとも……命が尽きて、終わってしまうのか、 それは、わからないけど ]
(323) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[ 帰ってほしくないから、って路子ちゃんは言う。>>274 不器用だなあって。>>275 そう言って、こっちを見る。 あたしと、荒木君。 あのメールに、多少なりとも「わかる」って思ってしまう あたしたちを、見る ]
そんなに会いたいなら、 現実でいくらでも会うのにって思うな。 ……だけど、「名残惜しい」って思っちゃう気持ちも わからないでもない、かも、なあ。
[ あたしにはこの世界の主だっていう自覚はない。 だけど、この世界の主じゃないって言い切る自信もない。 だからあたしの返事はふわふわしちゃう。 あたしが、この世界の主なら。 お別れしなきゃいけないってわかってても、 やっぱりちょっと引き留めたくなっちゃうかも。 ……だけど、そのせいであんな目に遭わせちゃうなら、 それは……つらい、なあ ]
(324) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[ 路子ちゃんに甘やかされる荒木君は>>277 ちょっと見てみたいので、 うんうんってあたしは頷いておいた ]
そうそう。 一緒に路子ちゃんに甘やかされようではないか! あっ、あたしにも甘やかしてほしい?
[ うん、怒られそうだからこれくらいでやめとく ]
(325) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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……そういえば。
[ 路子ちゃんの指摘に瞬いた。>>278 確かに3-1の教室は文化祭仕様になってない ]
「ちゃんとやれた」ってメールにあったから、 やり切れたからもういい、みたいな? うーん、でも、思い出のメインだろうに、 そこだけ再現しないってなんか変だよね……。
[ あたしだったら? 物足りないって思うと思うんだけどな…… ]
(326) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[ 保健室のベッドは早い者勝ちらしい。>>279 それってつまり、性別関係なしってこと? 性別で部屋分けないのかな?さすが大雑把委員長。 いや、路子ちゃんは気にしなくても、 他の人は気にすると思う。主に男子が。 3-1は女子が強いクラスだからね…… ]
床だけは避けたい……!
[ 枕が変わると寝られない!なんて言わないけど、 どこでも寝られるってほど図太くないです委員長! ]*
(327) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[突然背後からかけられた声>>317 そういえば、昼以降ほとんど会っていなかった。 無事で少し、ほっとする。]
トマトジュースだよ。
[そうだ、そうに決まってる。 弊太郎から教えられたことは、言う気がおきなかった。
マネキンから出てきたトマトジュースとか、ぜってー飲みたくないけど。 トマトにはマネキンよりもリコピンのほうが似合う。]
(328) 2021/11/10(Wed) 21時半頃
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[この世界を作った誰かさん。 マネキンの一件と同時に耳には挟んだ。
別に迷惑だとは思わなかった。 知らない人なら怒っただろうけれど、このメンツの中にいるってんなら。]
(329) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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── 3-2教室 ──
……うっせーよ。
[にやにや笑う夏見を憮然とした顔で一蹴し。>>256 実際のところ二人の話によれば 虎次郎捜索は、それほどされていないらしい。>>256>>272 けれど、あのメールといい、文化祭といい。 この虎次郎似の人形も、単なる悪戯とは思えないし。 意味があるとするなら、帰ったという仮説は否定できない。]
(330) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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どっちにしても、 この校舎で死ぬほど傷ついても、無事帰れるのか。 それがわからないなら、 安易に試せるもんじゃないだろうな。
[物を言わない人形を見つめ、そう判断する。>>257>>273 遠くに聞こえた悲鳴から、血まみれの姿から、 ひどい苦痛を感じたかもしれない想像はできる。]
(331) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[どこまでも仮説にすぎない話題。 閉じ込められた真実がなんなのかまだ手探り状態だけど。 メールの主視点を辿るような意見は>>258>>259 遺書に動揺し共感を覚えた、夏見らしい。 相変わらず緊張感のない古香の口調は変わらず。>>274 でも、添えられた感想はどこか労るような響きが あるように聞こえた。>>275
そして、俺は。]
俺は……ここが文化祭だから、 「俺ら」が引き寄せられたのかもって。 ちょっと考えてた。
[無意識に呼応するように。 この校舎へ引き寄せられた要因が俺らの中にも あったんじゃないか、なんて。 少し突飛すぎるだろうか。]
(332) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[どうして呼ばれたか。 その問い>>318は頭のどこかに浮かんでいたものでもあって。
止めてもらいたいのかも知れないけれど、それならオレはもう一度を出したい。 静かに見守ってほしいのかも知れないけれど、そんなのオレは嫌だ。ぜってーに。でも、どうすりゃいいのか分からねぇ。 もしかすれば、その両方なのかも知れない。矛盾する願いを抱えてるのはオレだけじゃないだろうから。
だから出した答えは。]
(333) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[そうして、古香の唐突な甘やかし宣言に>>277 突然どうした、と一瞬ぽかんとして。 試食菓子をもらった時を思い出し、微かに口端を歪めた。]
送信者候補って、この校舎作ったメールの主だろ?
んー…… もし、俺がこの校舎を作れるんなら、 入れるのはこわいから、きっと誰も入れねぇぞ。 誰も呼びたくないし、引き寄せられても突っ返す。
[怯えさせるのも、傷つけるのも、壊すのも 誰も俺なんかに巻き込みたくないと思う。]
(334) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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特に夏見は絶対入れねぇ。 お前が一番うるさそうだし、 校内放送使えないように放送室も封印する。
[古香に乗っかろうとする調子のいい声には、>>325 半分本気でぼやきつつ。]
(335) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[投げ返された疑問の声には。>>278]
そういや、そうだな。 朝俺たちが教室占領してたから、とか。
[そのうち急に変わる可能性も、なくはない。 そんな風に思いつくまま口にしたが。 思い出のメインがない疑問もわからなくはない。>>326]
(336) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[ひととおり情報と意見を交換し終えたら 着替えと寝床を確保する二人を見送ろうか。>>279 俺は椅子寝でも床寝でも問題ないし。>>327]
じゃあ俺は、もう少し暗幕集めてから戻るかな。 あとでまとめて3-1の教室に置いとくから 必要だったら使ってくれ。
[浸かった分を補充、なんてのは建前で。 なんとなく文化祭の校内をもう少し見たくなったせいだ。*]
(337) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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やあ和歌奈。 五体に異常はなさそうで安心した。
そしてすまない。 おしゃべりに花を咲かせてしまったから エレベーター内の異音には気付かなかった。 怪しい声に興味があるのなら、 卵に耳を澄ませてみるといい。
(338) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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もしその声が意味することがわかったら。 教えてくれ。
彼?彼女らの祈りの理由。 叶うことなら、私は知りたい。 [ 開いた先にいたクラスメイト。>>315 束の間の再会に目を細めて。
プラネタリウムの情報はありがたく受け取る。 見に行こうかと、莉希と視線を合わせれば、 言葉にせずとも意図は伝わったのではないか。 ]
(339) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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そうだな。 私達は今ほどまで1階にいた。 ここが2階なら、エレベーターとしての機能は 十全に備えているだろう。
[ 言葉と共に、入れ替わり。 君は中へ、私達は外へ。
こんなものを一瞬で用意するなんて。 精神世界というものは、すごいんだなと。 聞かせる意図はなくとも呟いたなら。 ]
(340) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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この世界を創った誰かが望んでくれたなら。
私の足も動いたりするのだろうか?
[ 疑問を口にすれば、きっと答えが帰る前に。 エレベーターの扉は閉ざされた。 ]**
(341) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[冷え切った校舎の中で、雄火と一緒に笑い合う。 >>293フラグ。そうだな、自分でもそう思った。 小突かれながら薄笑いをした。
ここから出られたら、なんて、 まるで全員揃って出られるかのような言い方で、 もし、そうじゃなかったとしたら、
……いいや、やめよう。]
(342) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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フットサルか、経験したことないんだよな。 ずっと帰宅部だし、運動は授業くらいでさ。
[>>293釣りもいいなーと、雄火の提案に心を躍らせる自分がいた。 2人でフラグを立て合って、より分厚くなる旗の芯。
だから、またな、といつものように手を振って。 掃除しに行く彼とは別方向に歩みを進めて行った。]
(343) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[バリッ、と足元で音がする。 足の裏で、緑色の塊が砕けて潰れた。
気づかぬうちに踏みにじっていた、復活祭の卵。 何かを言いたげだったかもしれないのに、耳にすることなく。]
(344) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[結局、虎次郎はどこにも見つからない。]
(345) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[あいつはもうここから出て行ったということ。 心のどこかで、そうかもしれないとは思っていた。
階段があった位置に設置されていたエレベーターとか、 あちこちに転がっているイースターエッグとかを見て、 いい加減、この現実的じゃない光景が現実だと認めざるを得ない。]
(346) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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……戻るか。
[慌ててぶちまけた缶詰を拾い直し、 喫茶店に並べられていたフランクフルトやタコ焼き、 焼きそばやクレープをありったけ入れたダンボールを抱えながら、 教室への道を歩いて行く。
当初の予定であった食料の確認に戻り、 食堂、そして購買も覗いてきた。
これだけあれば、雄火が食いたいものが何かあるだろう。 もしラインナップに不満なら、料理ができる奴に後は任せた。]
(347) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[やがて教室に着けば、その時誰が居たのかはともかく、 黒板に文字を付け足すだろう。]
『食堂に食料の備蓄あり。購買も使える。』
[チョークで書き込みながら、その上にある文字を見上げ、 >>281「虎次郎は現実に帰った」という推測を眺める。 やっぱりそういうことなんだよな、と、 遅れてその意見を認めることになる。
書き終われば席に座り、持ってきたダンボール箱の中から、 鯖の水煮缶を開けて、むつむつと摂食し始めた。*]
(348) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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オレ、英語は好きだけれど現代文は好きじゃねえのよ。作者の意図とか、分かんねーし。 けれどよ、わざわざ文化祭なんだからよ。
[少しでも共感できることがあれば、何かの切っ掛けくらいにはなるかも知れない。 一瞬の間の後、答えた。]
文化祭、あれで終わるの納得いかないんじゃねーかな。 何かやり残したことあるとか、それともまだまだやっていたかったとか。
[本当にそれだけ? 何か足りない気がする。]
(349) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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―― 回想・隠し事するあたしたち ――
[ あからさまに悩んでるみたいなこと。>>306 口にしてもしょうがないこと。 和歌奈ちゃんがそっと隠したことを、あたしは知らない。
……そうだねー。
[ へらってあたしは笑った。きっといつも通りに。 多少元気がなく見えても、 なにしろ今はべしょりとしてる。 きっと違和感はなかったはず ]
(350) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[ あたしの人生はあたしだけのもの。>>307 ……じゃ、ないんだなあ、これが。
あたしはひめちゃんの分まで生きなきゃいけなくて。 あたしはひめちゃんへの贖罪のために生きていて。 あたしは両親を心配させないように生きなきゃいけない。
そんな、あからさまに悩んでるみたいなこと。 口にしてもしょうがないこと。 あたしもそっと隠して、笑う。
あたしは納得できなくてもいいんだよ。 両親が納得して、安心してくれる人生を選べたら ]
(351) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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ありがとねー。 和歌奈ちゃんもさ、和歌奈ちゃんが納得できる将来、 見つかったらいいねえ。
[ のそのそと顔を上げて、 あたしはやっぱりへらって笑う。
将来がわかんないって和歌奈ちゃんも言ってたのに、 それでも相談に乗ってくれようとする和歌奈ちゃんは 本当に面倒見がいいよねえ。 してもらってばっかりで、なんか申し訳ないような 気がしちゃう ]
(352) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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和歌奈ちゃんもさ、なんかあたしにできそーなことが あったら言ってよね! 今のところ思いつかないけど!
[ なにかあるかな? そういえばあたしと和歌奈ちゃんって 身長はほぼ同じなんだよね。 影武者とか?無理か!
そういえば、あたしの好きなこと?>>307 もし聞かれたら、そうだなあ。 ……あたしの好きなことって、なんだったっけ? ]*
(353) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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— 回想:何でもなかった日の終わり —
[この日の俺の家での集まりが、 受験に疲れた男共の息抜きになってくれたなら良かった。 ぽっかり開いた空白のスケジュールを埋めた、 俺の目論見は懐にしまったまま。
>>253春満に名前を呼ばれて振り返れば、 避ける暇もなく、頭をわしゃわしゃと撫でられた。 整えた髪がぼさぼさになっていくのを感じながらも、 抵抗する意思はそこまで強くない。]
(354) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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いきなりなんだよっ、おい、 セット大変なのによー。
俺らの兄貴になったつもりかっての。 なはははは。
[>>254軽口を返して、笑いながら春満の鼻先を指でつつく。 頭を撫でてくるなんてこと、もう長年されていない。 兄弟がいる男なら違ったのだろうか。
最後までふざけ合いながら、 賑やかな広間から人がいなくなるまで、大いに見送った。*]
(355) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[そうだ、この面々。]
それだけじゃねーな。 このメンツで、何かしたいのか、何かしたかったのか。
[文化祭だけなら、人まで集めなくていいと思うし。 何よりそう思った理由は]
オレなら、そうだっただろうな。
(356) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[ 説明の手間は省けると思うんだけどなー。
着替えを促すなっちんに>>321、 わたしはみんなの心臓に優しくない返事をした。
ちょうどそれを立証するように、 ハルミチーはわたしたちを見て驚き、 人形=コジロー説に異を唱えない。
ほらねー。と内心で思ったのは内緒だ。]
(357) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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── 現在・3-2教室 ──
[ なっちんのリアクションの方が、 わたしにとっては驚きだった。>>322
何気なく唱えた可能性への反応に、 思考の前提に差異があることに気づく。
わたしが仮説を共有したのはコジローだけ。 ほかの場所でどういう結論に至ったかは知らない。
盲点だったなあとわたしは思い、 わたしの持つ知識をそのまま口にする。]
(358) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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わからないよー。
でも、知らない? こういう現象を引き起こす人の傾向に、 精神的に不安定≠ニ並んで、 生死の境にいる≠ェ存在すること。
……だから、最期に一目会いたい。
[ そういうことも考えられるよね。 できるだけ、さらりとした口調で伝えれば、 なっちんから終わり≠ェ語られただろうか。>>323]
(359) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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[ それから。ハルミチーの口から語られるのは、>>332 なるほどわたしにはなかった視点である。]
……それは否定できないなあ!
わたしたちが押し入った側だとしたら、 叩き出されてもそりゃあ文句言えないや。
[ なんせわたしは、 立ち退き要求にも応えないらしい。>>319
けれどハルミチーは言う。誰も入れない。>>334 こわいから、という言葉が少し幼く響き、 わたしは目を細めて自分より大きな君を見る。]
(360) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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えー、入れてよ。 ここに一人はさびしいぞー 門前払いされたわたしもさびしいじゃんか。
……放送室、あとで見に行こっかな。 案外本当に封鎖されてるかもしれない。
[ 後半は冗談だ。前半はそうじゃないけど。 こわい。という単語が妙に耳に残り、 けれどそのときは、それ以上は聞かず。]
(361) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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まー、てんで的外れかもしれないし、 気づかなかっただけかもしれない。 現実にみんな揃っているうちに。 あるいは今だって気づいていないのかも。
[ 名乗りをあげることのないホスト。 あるいは、自覚のないわたしたち。>>324
どちらともわからないからには、 ここで重ねられるのは空想ばかりであって、
それでも話が3年1組の教室に及べば、>>326>>337 わたしも、もうひとつだけ思いつきを口にする。]
(362) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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もう一度一緒に作りたかったりして。 準備から一緒に。わたしたちの文化祭。
……夜を越すことになるなら、 朝ごはんでも作ろっかなー、手始めに。
[ パンケーキだのなんだのと、 あれこれ作れる材料があるのかは知らないが。
床を嫌がるなっちんに笑いながら、 わたしもその教室を後にしただろう。 ハルミチーに手を振って再び別れて。*]
(363) 2021/11/10(Wed) 22時頃
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みんな、同じじゃねえにしても似たようなこと思ってんじゃね?
[和歌奈に言った訳ではないけれど。
文化祭で、このメンツで、何をしたいのだろう。 そうじゃないのなら、何が目的なんだろう。]
(364) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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そうだ。
[それはほんの思いつき。 期待してのことじゃあないけれども。 一度試してみたかった。]
文化祭でやりたい事やれば。オレもそうするよ。 全員が納得すりゃ、そん中に呼んだ奴も含まれてるだろーよ。
(365) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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[ ただ眠るだけなんだから、 細かいことを気にする必要はないだろう。 もしも君たちの中に裸族がいるなら別だけれど。]
(366) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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── 現在・シャワーを浴びて ──
あーらー、ヘータローったら。 らしくないもの食べてるねえ。 わたしもひとつもらおうかなー
あ、保健室のベッドを使いたいなら、 先着4名様まで! お早めにー
[ それからしばらく。>>282 しっかり頭からシャワーを浴びて、 ぺたんこの髪にジャージ姿で教室に戻った。
なっちんの案を採用したわけだけど、>>321 手には保健室から拝借してきた、 明日の着替え用の制服一式を持って。 なっちんはどうしたんだったかな。]
(367) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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[ 段ボールの中には様々な食糧。>>347 それを見て早速心変わりしたわたしは、 焼きそばをひとつ手に取って黒板を見る。
書き足された文字。>>348 その内容を確かめてから、彼に再び声をかける。]
ヘータロー、 コジローと食糧の捜索、ありがとー ……おかえりー
[ 自分の記した推測については触れず、 ややタイミングのおかしな挨拶を添えて。]
(368) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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[ いかにもお祭りらしいソース味。 それはもちろんおいしいんだけれど、 食べ始めて少し、食事の最中に行儀悪く、 わたしはもう一度黒板へと歩み寄り、 先ほどと同じようにチョークを手に取って、 先ほどまでとは違い、文章をそこに記す。]
(369) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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『 やっぱり文化祭といえば喫茶店! 明日のごはんをお楽しみに ロコ 』
(370) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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[ さてはて、暗幕がそこにあったなら、 一枚借りておこうかな、なんて。 夜は静かに、それでも確かに更けていく。*]
(371) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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決めた!
[突然の決意と叫び。]
オレ、猫耳作るわ。
[あまりにも荒唐無稽で突飛な発想。それでも雄火は至って本気。 今やりたいことがそれだから。 何か物足りなかったのは、文化祭にあったはずのものが足りなかったから。 それを埋めないと、落ち着かなかった。]
てきとーなヤツ誘って、美術室に行ってくる。
[ここに来てから、初めてワクワクしてきた。*]
(372) 2021/11/10(Wed) 22時半頃
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―― 少し前・3-2教室 ――
[ 怖いから入れないって言う荒木君の言葉に>>334 荒木君は怖がりさんだねえ、なんて言っちゃったけど、 本当はあたし、優しいなあって思ったよ。 それって巻き込むのが怖いってことでしょ。 寂しいから来て!って思っちゃうあたしより、 遥かに優しいと思う。 だけどさあ! ]
(373) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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ひっどー! バリケードぶち破って突入してやるからね! 死ぬ気も失せるくらい大騒ぎしてやるー!
[ 台無し!台無し案件だよこれは! 優しいなあって思ったのに、 本気でうざがってない!?>>335 うざがってるよね!? あたし、いつもなら多分マジ凹みするところなんだけど、 いや今は凹んでる場合じゃないでしょ!って うがー!と吠えた。 こういうところがうるさい?うるさくて上等だよ! ]
(374) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[ 路子ちゃんは朝ごはんを作ってくれるらしい。>>363 料理を消し炭に変える才能しかないあたしはもちろん ]
味見はお任せあれ!
[ 準備からもう一度一緒に作りたいんでしょ? それなら、味見係も復活ってことだよね! 内装?荒木君頑張ってね!! ]*
(375) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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―― 現在・3-1教室→シャワー室へ行きたい ――
[ 3-1の教室に戻ると、そそくさとジャージを確保する。 路子ちゃんは黒板に伝言を書き始めたけど>>280 その内容を確認することなく教室を出た。 なにしろ血まみれだからね! 血まみれ仕様の夏見を目撃されることは みんなの精神衛生上極力避けたい。 急いであたしはシャワー室へ向かおうとしたんだけど ]
……そういえば、
[ 廊下でふと足を止めて、しゃがみこんだ。 拾うのは卵。ずっと気になってたんだよね。 なんでこんなものが増えたんだろうって。 あのメールには親近感を覚えたけど、 卵は心当たりがない ]
(376) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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……ハンプティ・ダンプティ。
[ ふと、マザーグースを思い出したのは、 いつぞや路子ちゃんとそんな話をしたから。>>123
拾ったのは、白い卵の方。 血に汚れた手で、カラフルで綺麗な卵に触るのは ちょっとだけ気が引けちゃった。それだけの理由。 どう見ても卵だなあ。 それ以上でもそれ以下でもないなあ。 そんなことを考えながら、立ち上がった時だった ]
「いなくなっちゃえばいいのに」
[ 不意にそんな声が聞こえて、 それは、昔いやってくらい聞いたことのある言葉で、 思わずあたし、卵を落としちゃった ]
(377) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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……あ。
[ 割っちゃった。 呆然とあたしは足元の割れた卵を見つめた。 卵の中はからっぽだった。
しゃべる卵。からっぽの卵。 そんなの、聞いたことがない。
ここは現実じゃないってよくわかってたはずだった。 けど、また思い知らされた感じがする
ハンプティ・ダンプティ、転がり落ちた ]
(378) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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王様のお馬をみんな集めても、 王様の家来をみんな集めても、 ハンプティを元には戻せない……。
[ 割れた卵は元に戻らない。 この校舎の主も、取り返しのつかないこと しちゃったのかな? ]
あたしと、おんなじだねー……。*
(379) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
トマトジュースね……。
[墨鳥雄火の答えは和歌奈をほっとはさせなかった。>>328 もしかすると変わったことが他にもあったんじゃ。 それでも掃除されてく赤が血の色と結びつくことはなかった。
卵にトマトケチャップ。 朝ごはんは卵料理が好きですか。 目玉焼きにケチャップでもかけますか。
…………意味のない問答はすぐにやめた]
(380) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[ともあれ本題、である。 私達みんなを“呼んだ”誰かさんの目的。 途中で、和歌奈に言うってよりは、 ひとり思考をまとめてるめいた口ぶりの時もあったけど、 黙って最後まで聞いていた。 ふうん、って頷いた]
そういう考え方もアリかもね。
[集められた面々には意味があるだろう]
何かしたかった、って……あの素晴らしい時をもう一度? くらいしか思いつかないけどさ。 私だったらそう。
(381) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[だから、やりたいことやれば、と言われても、>>365 すぐにはピンときていない様子]
……やりたいことかあ。
私はちょっと思い―――あ。 いや、なくはないか……でも…… わあっ!?
[思考をぐるぐる回していると突然の勢いある声。>>372 ぶっちゃけびっくりした]
猫耳作るってのはいいけど。 もう夜だよ。徹夜したいならいいけど、 誰か誘うなら明日の方がいいかもよ。
[と、アドバイスはしてみるけど。 こういうのって勢いも大事なんだっけ。 和歌奈の中にもちょっとだけ湧いてきたそれ]
(382) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[放送室が封鎖されてたら俺かもな、とか。>>361 だから入れたくねぇんだよ、とか。>>374 最後はいつもの調子の二人に若干乗せられた気が しなくもない気分で。 虎次郎似の人形のそばを離れ、3-2の教室を出た後。]
(383) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[お化け屋敷まで戻る気にはなれず。 適当に入った教室で暗幕を適当に回収しながら 改めて、文化祭の光景を見直してみて。 あの猫の着ぐるみはどこかのあるんだろうかと思い至る。 教室以外にあるとしたら、演劇部の倉庫だろうか。
どちらかというと、あちこちぶつけて痛かったり。 忍耐力を試されてるんじゃないか、と疑うような げんなりする記憶の方が強いのだけど。
それが思い浮かんだのは、 古香があんなことを言ったせいだ。>>363]
もう一度、か……。
[もしこの世界が未練でできてるのだとしたら>>359 それを叶えれば満足して終わりがくるのだろうか。 でも、すでに虎次郎は欠けている。]
(384) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[少しずつ、記憶の文化祭と違うものが混ざりはじめている そんな気がする。 視界の端をちらちら過ぎるカラフルな卵は 見るだけで触れようとしないまま。
廊下の端まできてそろそろ引き返すかと思ったその時、 またしても、ぎょっとした。]
……エレベーター、だよな?
[階段があるはずの場所には、見慣れないでかい扉。 急に変わる可能性も、なくはない。 とはいえ、変わりすぎにも程があるだろう。 もしかしてメールの主は大金持ちか?
この世界の校舎の改築に金が必要かはさておき、 この状況に一人滅茶苦茶喜びそうなやつがいるな、なんて。 脳裏に浮かんだのは車椅子のクラスメイトだった。*]
(385) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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とにかく! 私も決めた!
[びしっと虚空を指差す]
調理班になってパンケーキ作ってみたかったって思いもね、 あったりしたから、作ってみる! ただし明日ね!
[うん、迷いなく宣言したらちょっとはすっきりした。 だから話がひと段落したら、 調理室を覗くこともなくまっすぐ自分たちの教室に戻るのだろう*]
(386) 2021/11/10(Wed) 23時頃
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[勿論、卵を綺麗に割ることができないという、 ささやかなコンプレックスが露出することを危惧しなかったわけではない。 閉じ込められたこの場所で突然、卵が綺麗に割れるようになるとも思っていない。
この世界をつくった誰かさんが望めば、 そういう奇跡じみた現象が起きるなんて。>>341 この世界はどうせ本物じゃないと思うのに、 そこだけは割り切れないと思う和歌奈はいる]
(387) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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らしくないものってなんだよ。 魚食え、魚。
[>>367鯖缶をつついていれば、 どこかほっこりした雰囲気を纏った古香さんが登場する。 シャワーでも浴びたのだろう。 もう夜も更けて、そんな時間かーと再認識する。
らしくないもの、と言えば、 文化祭で並んだ華やかな食べ物がたくさんあるのに、 あえてそれを避けて缶詰を食っているのは、なんとなく。 ただ、体が冷えるので温かいものにすりゃ良かったと後悔し始めている。]
(388) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[>>368労いと挨拶には軽く頷くだけで応える。 俺がうろうろしている間、他の皆もやることをやってくれたのだろう。 黒板に書いてあった通り、虎次郎のマネキンの後始末、とか。 それは意味があるのか?とも思うけど。]
俺が何か美味いもの作れれば良かったんだけどな。 そういうのはできる奴らに期待しますわ。
[そう言いながら、黒板に向かう彼女を見ていれば、 続けて書かれる文字。>>370]
(389) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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しかしなんでもできるよな古香さん。 彼氏さんの胃袋も掴んだわけ?
[今はもう破局しているとは聞いたし、 ここで飛ばした軽口に意味はない。 デリカシーには欠けた発言だったろうか。
どういう関係だったかは俺如きに分かるわけもないけど。 そういう、普通の恋愛の形が、ひどく羨ましくて仕方ない。]
(390) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[俺が会社社長の息子でなければ、 あいつとも普通に出会って、普通に嫌われることができたのだろうか。
それか、俺が女子だったなら。 友達として、あいつと仲良くなることができたのだろうか。]
(391) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ユイが遠すぎて悔しい。]
(392) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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……保健室は、使いたい奴が使えばいいよ。 俺はそのへんで転がってる〜〜
[空けた缶詰を、一緒に持ってきたゴミ袋に詰め、 保健室を取るつもりはない宣言。
どこで寝れるし平気だろう。 ただ、暖房の無い部屋で無ければだが。*]
(393) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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―― それからのこと ――
[ シャワーを浴びて、ジャージに着替えた。 明日の着替え?別にジャージのままでよくない? って考えたあたしは、果たして路子ちゃんと どっちがより無頓着なんだろう。
全然考えなかったって言ったら嘘になっちゃう。 この世界は、いつまでもは続かない。>>323 また帰る人がいるかもしれなくて、 やっぱりその人は死んだマネキンになるのかもしれない。 そのお人形を運んだらまた血まみれになるんじゃない? そういう。そういうこと。 なんていうか……我ながら どうしようもないこと考えてるよねえ。 なんて酷い想定だろう ]
(394) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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わっ、すごっ。
[ シャワーを済ませて教室に顔を出してみれば、 そこは食料の宝庫と化してた>>347 ]
石頭君、これ1人で運んだの? すごくない?ありがとね! いっただっきまーっす!
[ あたしはたこ焼き食べよっかな。 でもフランクフルトも捨てがたいよね。 デザートはクレープで決まりでしょ!
日持ちする缶詰は温存した方がいいのかなあって 思ったけど、ここは現実じゃないんだった。 食べ物が腐ったりしないかもしれない。 そもそも、食べ物が腐っちゃうくらい長い間、 この世界が続くのかもわかんないけど ]
(395) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ 購買も使えるって情報があったから、>>348 購買で歯ブラシを買って歯磨きをした。 きっと虫歯にもならないんだろうけどね! これはエチケットだからね! なにより歯磨きしないと口の中がさっぱりしないからね!
寝る時間になったら、 あたしは遠慮なく保健室のベッドをひとつ頂戴した。 みんなが遠慮して誰も使わないとかもったいないし! 使えるものは使うよ! だから残りの3つ、ちゃんと誰か埋めてくれよな! 保健室で一人で寝るのは嫌だ! ]*
(396) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ 次の日の朝。 あたし、めっちゃ早く目が覚めた。 枕が変わったら眠れない!とは言わないけど、 やっぱりちょっと眠りが浅かったみたい。 窓の外は今日も雪。 あたしは昨日思った通り、ジャージのまま 保健室の外に出た ]
(397) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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―― この世界の主は ――
[ 屋上に行ってみようと思ったのは、 メールの中に「飛んでいけると思います」って 書いてあったのを思い出したからだった。>>1:1 エレベーターに乗って、屋上、Rのボタンを押す。
小6のあの日、あたしも屋上から飛び降りれば いいんじゃないかって思ったんだよね。>>1:100 ひめちゃんが嫌だって言ったから、 それはなしになったけど。 今思えば、飛び降りれば確実に死んじゃうから ひめちゃんは嫌だって言ったんだろう。
遺書を書いたのは、今この校舎にいる誰か。 あたしだったりしないかなあ? あたしだったらいいのになあ ]
(398) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ だってさ、なんとなく、親近感があるんだよ。 飛ぼうって思ったこともそうだけど、 あたしも、壊した自覚があるんだ。 きっと、ひめちゃんを壊してしまったのは、 あたしだって思う。 だってさ、自分の命を懸けてまで縛り付けたいなんて、 どう考えてもおかしいよ。まともじゃないよ。 そして、ひめちゃんをそんな風にしちゃったのには、 あたしの方にもそうさせる何かがあったんじゃないの? そうじゃないなんてなんで言い切れる? 壊しちゃったのに、のうのうと生きて、 贖罪のための人生を、いつの間にか楽しんじゃってる。 忘れてはいけないひめちゃんのことが、 あたしの中でどんどん薄くなっていく。 ねえ、本当にあたし、生きてていいの? そんな気持ちはあたしの中に確かに存在してた ]
(399) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ それなのに、あたしの中にはあの日から、 ひめちゃんを恨む気持ちまであるんだ。 あたしはひめちゃんを壊した。 だけど、あたしもひめちゃんに壊された。 そんな気がするんだよ。
あたしの中のひめちゃんの輪郭は、 どんどん淡く、薄くなっていくのに、 そのことを申し訳ないと思うのに、 同時に雁字搦めにされてる気もする。 ひめちゃんに支配されてるような気がする。 ひめちゃんはもういないのに、 今もあたしは、ひめちゃんにぐちゃぐちゃにされてる。 そんな気がするんだよ ]
(400) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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……ああ。
[ チンって音が鳴って、エレベーターが止まる。 エレベーターの扉が開いて、足を踏み出せば、 屋上の重い鉄製の扉の前。 小さな人影を見つけて、あたしは呻いた。 そこから先へは行かせまいとするように、 扉の前を陣取っているのは ]
ひめちゃん。
[ あたしの、たったひとりの親友。 ずっとそう思ってた、垂澤姫乃だった ]
(401) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ 一歩。また一歩。 踏みしめるように、あたしはひめちゃんに近づいていく ]
久しぶりだね、ひめちゃん。
「そんなことないわ。ずっと一緒にいたもん」
[ あたしの言葉に、ひめちゃんは返事する。 だけどその声は、機械を通したみたいな 人工的な声だった。 よくテレビで見る、音声は変えてありますっていうやつ。 だって、あたしはもう、 ひめちゃんの声を忘れてしまったから ]
(402) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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ううん。久しぶり、だよ。
[ あたしは首を横に振る。 多分、あたしはひめちゃんに言い逆らったことなんか、 今まで一度もなかったと思う。 だってあたしにはひめちゃんしかいなかったもん。 あたしはたったひとりの親友に、 全力で依存して、縋りついてた。 だからこれは、初めての反抗だったかもしれない ]
(403) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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ごめんね。 あたし、ずーっとひめちゃんのことだけを考えて 生きてくつもりだったのに。 でも、できなかった。
[ ごめんねって言いながら。 申し訳なさそうに眉を下げながら。 本当にそう思いながら、でもどこかで、 愉快な気持ちがなかったって言ったら嘘になる。 ひめちゃんの思惑通りにいかなくてごめんね?って あたしちょっと、いい気味だって思ってる。 だってあたしはひめちゃんにぐちゃぐちゃにされたから ]
(404) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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「ひどい。ひめ、ななちゃんのためにしんだのに」
[ ひめちゃんがあたしを詰るようなことを言うのも、 多分初めてだった。 ひめちゃんはいつもあたしのことを全力で肯定して、 めちゃくちゃに甘やかしてくれた。 そうやってあたしを飼いならして、 依存させてたんだよね? だから、あたしは首を横に振る ]
(405) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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違うでしょ? ひめちゃんが死んだのは、あたしの為じゃない。 自分の為でしょ。
[ あたしの中に、ひめちゃんの存在を焼き付けるために。 あたしの人生を縛って、支配するために。 そのために、ひめちゃんは自分の命を使った。 それは、あたしの為じゃない。ひめちゃん自身の為だ。 狂ってると思う。 狂わせたのは、あたし? ]
(406) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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だけどね、あたし、馬鹿だからさ。 もうひめちゃんの顔も思い出せないんだ。
[ ごめんね、ってあたしはもう一度ひめちゃんに謝った。 ひめちゃんとの距離は、もうたったの3歩分くらい。 それなのに、あたしにはひめちゃんの顔が見えない。 もやがかかったように、顔の部分だけぼんやりしてる。 だってあたしは、ひめちゃんの顔を忘れてしまったから ]
「だったら、もう、しんじゃおう?」
[ 謝るあたしにひめちゃんは言う。 甘やかすみたいに。歌うみたいに。 やっぱりそれは、機械音声だったけど ]
(407) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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「しんじゃったらもう、これ以上いらないものは 入ってこないでしょ? だからね?ななちゃん、しんで?」
[ いいでしょ?ってひめちゃんは言う ]
「だってひめは、しんであげたよね? だったら今度はななちゃんの番でしょ?」
[ ほら、って指差されて振り返って見上げれば、 あたしの真後ろに、いつの間にかひもが下がってた。 輪っかになったひもが。 ご丁寧に踏み台まで用意してある。 そんなの、一瞬前まで絶対なかったのにね ]
(408) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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そっか……そうだねぇ……。
[ あたしはまじまじとひもを見る。 そのひもには、見覚えがあった。 きっとあの時のと同じやつだ。 だけど見たところ、切れ目が入ってるようには見えない。 そりゃそうだよね。今回のひめちゃんには、 あたしを生かす理由がない。
終わりにできるなら、それでいっか。 あたし、そんなことを思う。 終わりにしちゃえば、あたしももう、 これ以上ぐちゃぐちゃにならずに済む。 ひめちゃんが死んで、あたしも死んで、 これでお相子。イーブンで、ご破算。 それでいいじゃない?いいよね? ]
(409) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ あたし、「いいよ」って言おうとした。 いいよ、わかったよ。これでおしまいにしよう ]
(410) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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……………………やだ。
[ ――――――――――――――――――――あれ? ]
(411) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ あれ、あたし、今なんて言った? いいよって言って、全部終わらせるんだよね? だってあたしはもう、 これ以上ぐちゃぐちゃになりたくなくて、 だから ]
(412) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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……やだ。あたし、死にたくない。 あたし、友達がいるんだ。大事なものがあるんだ。 「死んで」じゃなくて「いなくならないでほしい」って 言ってくれる友達がいるんだよ。 だから、やだ。 死にたくない。
[ あたし、ぐちゃぐちゃなのに。 そんな自分にうんざりなのにさあ! もんどーむよーで入ってきたみんなが、 あたしのどこかをあっためるから。>>187 だから……だから、 あたし、死にたくない。 死にたく、なかった ]
(413) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ああ……そっか。 あたし、やっとわかった。 この世界の主はあたしじゃない。 あたしじゃなかったんだ ]
(414) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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「そんなの、許さない」
[ ――――だけど。 ひめちゃんがそう言った途端、体が動かなくなった ]
(415) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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「ななちゃんにはそんなもの、いらないの。 ななちゃんには、ひめがいればいいの」
[ 動かなかった体が、勝手に動きだす。 は!?え!?やだ! よいしょって足が勝手に踏み台に上った。 目の前の輪っかに首を通す。 やだ!やだってば! ]
「大丈夫よ。だって一回やったことがあるでしょ?」
[ やだ!そんなことない!あたし死にたくないんだってば! ひめちゃんの声を否定したくて、 必死に首を横に振ろうとするけど、 やっぱり体はあたしのいうことを聞いてくれない。 声も出せない ]
(416) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ タン、とあたしの足が勝手に踏み台を蹴り倒す。 体が宙に浮いて、 一瞬後、ぐっと首にあたしの全体重が乗った。 息ができなくて、 苦しくて、 気が、遠くなって、
――――――ブツッ!
突然。ひもが、切れた。 あたしは床に叩きつけられる ]
(417) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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げほげほげほっ!
[ 突然酸素が体に入ってきて、あたしは盛大に咳き込んだ。 必死に酸素を吸い込む。 だけど、自由になるのはやっぱりそれだけだった ]
「あ、そっかあ。 ななちゃん、重くなっちゃったもんねえ」
[ のんびりした声が近づいてくる。 ああ……そっか。 小学生の体重を支えられたひもは、 高校生の体重には耐えられなかったか。 って、あたし本来は高校生ですらないんだ。 本当はもう19歳だもん ]
(418) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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「仕方ないからひめがやってあげるね」
[ 仰向けに転がされた。そしてあたしに影が差す。 あたしの顔を覗き込むひめちゃんの顔は、 やっぱりもやがかかって見えない。 ひめちゃんが両手を伸ばしてきて、 ぐっとあたしの首を絞めた。 体重をかけて、全力であたしを絞め殺そうとする。 体を床に叩きつけられて、酸欠で、 やっぱり体はぴくりとも動かせなくて。 あたしはただ、見てることしかできなかった。 ちょっと涙が出てきたけど、 それがどういう涙だったのか、自分でもわからない ]
(419) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ひめちゃん。 忘れちゃって、ごめんね。 最後にそれだけ言いたかったけど、 その言葉にだけは「ざまあみろ」なんて気持ちは ひとかけらもなかったんだけど、 やっぱり声も出せなかった。 かろうじてごめんねって動かした唇、 ひめちゃんには読み取れたかなあ? ]
(420) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ひめちゃんは、あたしのすべてでした ]
(421) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ひめちゃんは、あたしのたったひとりの親友で、 ひめちゃんの分まで、あたしは生きなきゃいけなくて、 あたしは一生、ひめちゃんのことを胸に、 生きていくんだと思っていました ]
(422) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ 本当に、そう思っていたんだよ ]
(423) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ねえ、ひめちゃんの思惑通りだった? ]
(424) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ でも、人は忘れてしまう生き物なんだ。 本人の意志とは関係なく。 指の隙間から砂粒が零れ落ちてくみたいに、 少しずつ少しずつ、 あたしの中から思い出が零れ落ちていく。 そこだけは、ひめちゃんも計算外だったかもしれないね。 ごめんね ]
(425) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ でもね、あたしは、それでも。 真実を知った今でもね、 ひめちゃんのこと、嫌いになりきれないんだ。 やっぱりあたしはひめちゃんがすきだよ ]
(426) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ――――ああ。でももう、 ひめちゃんはあたしのすべてとは、言えないなあ。 今のあたしにはひめちゃん以外にも、 大切にしたいものがある。 好きな人たちがいる。 そしてね、その中には、 この校舎の主さん、あなたのことも、きっと、
――――――…………きっ、と ]
(427) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ ――――――――――――――――――――――――― ]
(428) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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―― AM8:50 ――
[ 屋上の扉の前に、一体のマネキンが転がっている。 全身をぶつけた跡があり、髪は乱れ、 首には小さな指に絞められたような跡がついている。 顔には涙の跡のようなものもあるが、 その表情は、どこか笑っているようにも見える ]**
(429) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/10(Wed) 23時半頃
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―― もう一度文化祭を ――
[髪色全然違うもんね。 長さだって。 身長は…あの頃から然程変わらなかったけど。 だから別に察しが悪いとは思わないよ。
本当ならホラー定番のワイヤーが切れて匣ごと 落ちちゃわないだろうかとか、そんな心配を していたところだったけど。 真梛さんの声は落ち着くから、紡がれる言葉を 静かに聴いていられた。]
(430) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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……うん、そうだね、何処にもいないよ。
真梛さんは強いなぁ。 人に恵まれたのかな? 気にしていた時間が無駄だったな。
[繋がったままの手も真梛さんの言葉も、温かい。 心のつっかえがが2で割られたみたい。 過去を完全に消せはしないけど、軽くなった。]
(431) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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|
あはは、うん、ありがと。 こっちこそ、聞いてくれて感謝だよ。
[辛気臭い話はここで終わらせて、今は文化祭を 楽しもうと促す言葉>>302に頷く。]
確か縁日とかあったよ。 射的や輪投げにヨーヨー釣り。 それから天文部や写真部の展示に―― って真梛さん危ないよ!
[扉が閉まりかけているのに進むとはなかなか チャレンジャーだな。 慌てて開ボタンを連打すれば、扉に当たる事態は 避けられただろうか。]
(432) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[ふいに主語のない言葉が零れた。>>304 私も大概察しが悪い。 どこに繋がる言葉なのかすぐに理解は出来なくて。 エレベーターの外で再会した和歌奈さんと真梛さん が話してる間も考えてたけど答えは出なかった。 だから、]
……真梛さんのことも、また教えて欲しいな。 私より頼りになる人いっぱいいるけどさ。 ほら、私ばっかり話聞いてもらうのもあれだし。 気が向いたらでいいから。
[心当たりはないかという質問に、メールを送るのが 苦手だからと理由をつけた真梛さん。>>165 じゃあメールじゃなかったら、心当たりはあった のかなって引っ掛かりはあったんだ。]
(433) 2021/11/10(Wed) 23時半頃
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[だから、陽気なBGMに完全に紛れる前に、 昔の私みたいなその髪を見つめながらそう伝えて。 終わったはずの文化祭を一緒に楽しむために 連れ立って廊下を進んだんだ。
私は楽しかったよ。 二人で回れて。 真梛さんはどうだったかな―――]
(434) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[ 平野莉希は普通の女子高校生 ]
(435) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[ に、なりたかった ]
(436) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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いただきます。
[こんがり焼いたトースト。 彩り野菜と海藻のサラダに生姜とネギ入りの 温かい春雨スープ。 トロッとした卵にトマトを合わせたスクランブル エッグはちゃんと冷蔵庫に入っていたやつを 拝借した。 それからフルーツのヨーグルトがけ。
いつものようにそんな朝食を用意した。 食堂に食材がある>>346と、石頭君が教えてくれ たから。 いろいろ手伝えなかった代わりにみんなの分も 作ろうと思ったけど、さすがに八人分は作ったこと ないから足りるかどうかもわからない。]
(437) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[一応3−1の黒板に、 『朝ごはん食べたい人は食堂まで』 なんて書いておいたけど、誰か気づいてくれるかな。
他の人も用意するかもしれないから、 余たらお昼や夜に食べればいいか。 ってそんなことを呑気に考えていた。]
(438) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[ぺろりと平らげた後、朝の散歩がてら校舎を 散策する。
すると、体育館の方に明るい光が見えて。 そういえば行くと言っておいてまだ行って なかったな、って思いだしたんだ。
重い扉を開けば、あの日の劇と同じ大道具が ステージに置かれていた。 文化祭を再現しているのだから、それはなんら 不思議じゃない。 けど、なんだか近づきたくはなかった。
でも―――]
(439) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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………っ!? なに、これ……
[気づけば腕に、細い糸が絡まっていた。 抵抗すれば肉が裂けそうなほど、強い力で ステージの方へ引きずられていく。]
(440) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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|
『どうしてあんなことが出来ないの?』
[ふいに聴こえた声を、私はよく知っていた。]
『もう一度ちゃんとやりなさい。 貴方は出来る子でしょ?』
………ま、ま
[なんだこれ。なんだこれ。 やめてよ。やめて!!]
(441) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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|
[そんな声は、喉元に張り付いて出てこない。 今までだって、そうだった。
けれど一度だけ勇気を振り絞って、 高校は住んでる場所から遠く離れた望月に 行きたいと言った。 勉強を頑張りたいからといえば、渋々ながらも 俳優にも学は必要よね、と納得してくれた。
本当は、ママから離れたかっただけだ。
息苦しかったんだよ。 仕事が出来なくなってからもレッスンレッスン、 時々オーディション。 いつか入るかもしれない仕事の為の、 ルールだらけの生活。]
(442) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[離れれば、マシになるかと思っていた。 けど離れたって、変わらなかった。 変われなかった。
この精神世界でまで、ルールを守るほどに。 私にとってママは、ホラーよりも怖かった。
軽い気持ちで甘いものを食べたら酷く怒られた。 日焼け止めを忘れても。 うっかり怪我をしても。 ご飯を食べるのがちょっと遅くなっても。 宿題が終わらなくて少しだけ夜更かししても。]
『天野莉希という自覚をもう少し持ちなさい』
[そんな言葉にうんざりしてる私がいた。 けれど、逆らえない私もいた。]
(443) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[離れたって、 後ろにママが立っている気がするんだ。
私を見降ろして 『あなたにどれだけお金をかけたと思ってるの』
って、囁いてくる。]
(444) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[ そんなの私は頼んでないよ ]
(445) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[そう言えたら良かった。 けれど、いつだって口から出るのは 幼い子供のような]
―――ごめんなさい、ママ
[そんな言葉だけ]
(446) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[絡んだ糸が身体を締め付ける。 肌に食い込めば、ぽたり落ちた赤が床を染めていく。 息が、出来ない。
日食君は、帰ったかもしれないんだっけ? 集団失踪事件の失踪者は、ほとんどの場合 帰還するんだっけ?
じゃあ、私も帰れるのかな?]
(447) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[……このまま死んじゃえば。 ママは悲しんでくれるかな?]
(448) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[…… …… ……ないな。ないない。
だって、あの人が求めてるのは。 平塚莉希ではなく、天野莉希なのだから。
―――でもね、平塚莉希を求めてくれる人も、 私ちゃんと見つけたよ。 この高校を選んでよかったって思うんだ。
文化祭を共に過ごしたメンバーを頭に浮かべながら 少しだけ誇った表情を浮かべて、瞳を閉じた。]
(449) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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[私をここへ呼んだ誰かさん。 貴方が何を悩んで飛ぼうとしたのか私には わからないけど。
そうだね、普通になりたいっていう気持ちなら、 私きっと共感できると思うよ。 もしまた生きて会えたら、その時は。 話、聞かせてくれたら嬉しいな。]
(450) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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―― AM8:50 ――
[体育館のステージの中央。 照明に照らされた光の中に、そのマネキンはある。 まるで操り人形のような格好で天井から吊るされ、 糸に搦められた体は力なく静かに揺れていた。
糸は赤く染まり、ぽたりぽたりと血が滴っている。 首に関しては、罅が入るほど食い込んでるのが わかるだろう。
小柄なマネキンは黒く長い髪であったが、 動かそうとすればずるりとそれは落ち、 見覚えのある髪色が現れるはずだ。]**
(451) 2021/11/11(Thu) 00時頃
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