人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

[そういえば誰かが目の前で
還っていくのをみるのは初めてだったかもしれない。>>4:221

ありがとうと告げる大藤先輩と
何かを口にする仁科ちゃん。
それをこの時はまだどこか
微笑ましい気持ちで、静かに見守っていたんだ。

―――そして。]

(5) 2023/08/04(Fri) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ


  あ、 …………


[告げられる三分の一。
それを予想していなかったわけじゃない。
でも…。]

(7) 2023/08/04(Fri) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[唐突に、今まで忘れていた記憶がフラッシュバックする。

あたしはあの時、確か2階に続く階段を上っていた。>>1:88
大きな揺れが走って、足元がふらついて
視界がぐらりと反転した。>>1:85

背中から倒れて、階段を転がり落ちたんだ。
真っ赤な果実をぶちまけて。]

……… ぅ、 ぐ…………っ

[ずきりと、割れるような痛みが頭に走る。
咄嗟に頭を押さえて呻き、繋いだ指先に力が籠る。]

(8) 2023/08/04(Fri) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ


そっか ………そう、だったんだね、………… はは


[こちらを見る大藤の目からは何も読み取れず。>>6
ただ、力なく笑った。**]

(9) 2023/08/04(Fri) 00時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2023/08/04(Fri) 00時半頃




[スポットライトの明かりではない白を見上げながら

生き返ってしまった実感に、苦笑いした。
願望が叶わなくなった喪失感を覚えながら
それでも、思っていたような絶望は無かった。]


── 209号室 ──


[吹き抜け廊下の手摺と柱の間にいて無事だった。
ただ硝子を多分に浴びて、切り傷が多い。

実家には連絡が行っている。地方の為、未だ着いてない。
要約すればそんなところだ。

あちこちに包帯が巻かれているが、手足が問題無く動かせる。
ならそれ以上思うことはない。]



…………、

[何を呼び掛けられても在るべき世界の空気を感じても
どこか虚ろに、朧に、揺蕩う感覚。

未だ夢と現の境界にあるというように。
彷徨う意識が最期の宣告を聴いた。

最も残酷な答えを出したなと
舞台からも立ち去った立場から、冷静に思ったのは
やはり全てを平等になど見ていない利己的意識の持ち主だからか。]


――病院2F/休憩スペース――

[まだ白の面積の多いスケッチブック。
鉛筆は鈍足の末、迷い、停止する。]

――……、もう聞こえない。

[あの迷い子の声は。
そこだけ、と切り取れるよう念じれば、
数分閉じた目蓋の裏に、イメージが焼きつく。

モノトーンで描かれたスケッチブックの頁と。
紫羅欄花の花と。
堂々と飾られた絵画と。
並ぶ黒い背中。

――そして、最期の宣告にぎゅうっと拳を握る。
 鉛筆が折れ、掌に血が滲むまで。**]


メモを貼った。


メモを貼った。



……これで、三度目

[感情の見えない朧な声が、雨が近しい者を奪った数を無機質にカウントした。

あの花のような少女が太陽の下に戻れずに、冷たい心の死に損ないが戻ってくるなどと。
いつか伝えられると知っていた真実は、重い。
人でなしすらも、無邪気に同期達の帰還を喜ぶことが出来ない。*]


―― 病院・2階休憩スペース ――

 ああ、たしかに米を炊くなら
 土鍋か高い炊飯器で炊くのが
 一番美味いものができると思うっすよー。

 電気圧力鍋もメーカーによるんでしょうが、
 俺が持っているものだと、正直美味さはあんまりだし、
 炊飯時間も炊飯器の方が早い気がするっす。

 へえ、手作りの土鍋をプレゼントっすか。
 彼女さん喜んでくれました?

[  その土鍋がそんな不格好なものとは知らない俺は、
  単純に羨ましいなとは感じつつも、
  適度に家事は手抜きをする俺には、
  きっと使いこなせないだろうなとも思って。 ]


 ふっふっふ、いつでも電気圧力鍋の便利さは
 レクチャーできるっすからねー。

[  カラ元気の応答を骨谷先輩としつつも、
  いつか骨谷先輩の都合のいいときに
  料理教室を開こう。と決意して
  俺は黒い雷神を咀嚼した。 ]*


―― 夢の中 ――

[  アリババさんの最後の宣告が聞こえる。
  生きているのは大藤先輩と田端先輩。
  それはつまり―― ]

 そっか。回谷先輩……。

[  俺が色々と誤魔化したりせずに
  もう少し深い話ができていたら、
  なんて思っても、もう遅くて。

  悲しみと後悔が混ざった痛みが、
  胸にきゅっとした刺激を与えた。 ]*


メモを貼った。



[ステージで項垂れた時、懐から落ちたコインが
遊ぶように回りその仕組みを見せつけ、転がって
一時成海の意識を死者から奪ったように。

運命は手の届かないところで定められている。
砂粒一つから空の星まで、きっと。

無力感の中では起き上がる気になれず、目を閉じた。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ


[昔から美術館は、あたしが現実から
逃げ込む時の場所だったね。]

(22) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[少しずつ、違和感は感じていたんだ。
この世界に悪意を感じなかったこと。>>4:50

運命を突きつけられることに怯えても>>4:30
危害を加えて来ることはないと、
何故かそれが分かっていたみたいに。

皆が自分の心に巣食っている悪夢と向き合って
各々何か答えを見つけていっても、
何故かあたしはそうではなかったね。

今にして思う。
あたしにはその必要がなかった。
この世界の意味が最後まで分からなかったのも当然だ。
あたしの無意識がさせたこと。]

(23) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[つまんない人生だったよ。
可もなく不可もないような、どこにでもいる普通の女の子。
あたしが死んでも妹と言う代わりは居て、
妹が居ない場所に行ってもあたしはあたしで。

別にどこに行ったって、いくら目を背けたって。
あたしがつまんないことが変わるわけじゃないって、
本当は知ってたよ。]

(24) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[研究室の皆。

好きだし、仲良くはしていたつもりだったよ。
でも、深い仲だったかって言うと、きっとそうじゃなかったね。
誰の大事なことも、本当に考えていることも、
見えない線の引かれた向こう側を、
ここに来るまであたしは知ることはなかった。

あたしが一人ここで命を落とした時、
「研究室にいた一人」ではなくて、
「回谷こころ」の死を悼んでくれる人なんて、
本当はいないんじゃないだろうか?

少しだけ喪に服した後、日常のはざまに消えて。
ああそんなこともあったねと、
軽く片付けられてしまうんじゃないだろうか。]

(25) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[こわくなった。]

 

(26) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[少しでもあたしを気の毒だと思う?

なら、見せてほしかった。
皆が何を考えているのか。何を大事にしてるのか。
何を思って生きているのか。
冥土の土産にひとかけら、あなたの秘密を教えて行ってよ。

そうして、忘れないでほしかった。

不思議な夢を見たねと、
そのついででもいいからこころの隅に置いてよ。
どこにでもいるような、こんなあたしのことを。]

(27) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[どうか、憶えていて。
あたしがここにいたことを。

死の間際に抱いた希いが作り出した、
あたしの為の慈悲。

それがこの世界の正体だ。**]

(28) 2023/08/04(Fri) 10時半頃

―― 夢の中 ――

[  アリババさんの最後の宣告以降、
  ふらふらと館内を彷徨っていた俺の意識は、
  大藤先輩が回谷先輩を
  抱きしめている場面に出くわした。

  秘かに仲いいのかなって思っていた2人が
  こうしている光景は、日常の場面だったら
  微笑ましいものだったはずなのに。

  残酷な現実に俺の心は
  さらにひしゃげそうになったけど、
  俺が2人の時間に立ち入っていいはずがないから、
  俺はすぐにその場から離れて、再び館内を彷徨う。 ]


 回谷先輩や大藤先輩本人に聞かないと
 お邪魔虫かどうかは分からないんじゃないかな。

[  いつの間にか元に戻っていた田端先輩と
  アリババさんの会話する姿が目に入って。

  2人だけの時間はもちろん必要だろうけど、
  田端先輩に託したいものや、
  先輩としか共有できないものも
  きっとあるんじゃないのかなって俺は思うけど、

  勝手に想像するだけで口出してちゃ駄目だよなって、
  俺は小さくかぶりを振った。 ]*


―― 病院・病室203号室 ――

[  目を覚ましてベッドから起き上がった俺は、
  気を紛らわせようと、
  放置していたメッセージを読み返した。

  別に回谷先輩が亡くなったことから
  目を逸らしたかったわけではないけれど、
  メッセージの中には、それとなく先輩の死を
  指し示すものも含まれていて、

  ままならない現実を突きつけられた俺は、
  メッセージに返信する気分になれずに、
  既読スルーすることにした。 ]


――屋上

[屋上のフェンスを掴んで立っていたから、
ただしく眠っていたのではないのだろう。
夢うつつの状態で聞いた告達は――――。]


  ――――はー……。


[空を見上げる。
この空は夢の中までは繋がっていない。
ここは、既に彼女のいる世界ではないのだ。
まだニュースは銀の耳に入っていない。
それでもアリババの声は最後まで真実なのだろうと、
理解してしまった。]



  来週は、エビ天そばなのになぁ。

[ ぽつり呟く。
一緒に食べるランチを楽しみにしてると言った。
回谷の好物だったかは知らないが、
"待ってる"と。]




  ……………ふ……っ


[フェンスの網が手のひらに食い込んで、
それでも案外血は出ないものだ。
多分痛いのだろうと思う。
傷にもならないこの程度でも十分に痛いのに。]


            うー―…………。


[ あんなことを言っておいて、
胸を貸すどころではなかった。
喚くことはせずに、声を殺して泣いた。**]


―― →病院・病室209号室 ――

 ……そういえば、高祈先輩はもう目を覚ましたのかな。

[  アリババさんは還っていったと言っていた。

  思い立って俺は病室から出ると、
  看護師さんに高祈先輩がいる病室を尋ねた。 ]

 高祈先輩、福原です。

[  209号室のドアを3回ノックした後、呼び掛けたけど、
  先輩から返事はあったかな。

  返事が無かったり、会いたくない旨を言われたら、
  大人しく帰るつもりだったけど、
  俺が夢の世界で見た一部の光景だけでも、
  先輩が生きたがっているように俺には見えなくて、
  心配する気持ちが大きかった。 ]*


メモを貼った。


── 209号室 ──

……どうぞ

[静かな病室に響いたノック。
もう二度と聞けないのかもしれないと一度は思っていた声。

虚ろな意識の輪郭は確かになり、声を返せばベッドの上で上体を起こした姿で彼を迎えた。]

やあ、来てくれて嬉しいな
思ったよりは酷い姿じゃないね、お互いに

[腕から甲まで、包帯が目立つ片手を挙げた。

明るく声を向けつつも彼の姿を頭から足まで確認し
……安堵したように息を吐く。]




[本当なのだろうと、どこかで思っているが。

アリババの声を聴いた気がしたのは真実か、寝惚けていたのか。
成海一人で可能性を絞れるものは何も無かった。

未だあちらと繋がる方法があるなどと、知らないのだから。
──この後輩が、宣告を受けた後の自分を見ていたことも、勿論。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

― 現在:エントランス ー

[自身の生還を前に、彼は何を思っているのだろう。>>4
先程自分こそが死ぬべきだと口にしていたことを思う。

やっぱり考えは読めないけど、
死にゆく自分を案じてくれているのかな。
周囲が思っているより、彼は人を見ているから。

ぎこちなく笑えば
強く腕が引かれて体がよろめいた。>>10
ぽす、と小さく音を立てて、
そのまま大藤の腕の中へと収まる。]

(29) 2023/08/04(Fri) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ


―――……… 無理、なんて…………


[言葉に詰まった。
胸に顔をうずめたまま耳にひとつ、
くっきりとした囁きが落ちる。

抱き寄せる力は少し痛いくらいに強い。

―――温かくて、苦しい。]

(30) 2023/08/04(Fri) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ



……… 生きてる時に、
こうされたかった……… なあ………


[半端に笑みを作ったまま、
ぼやきのような言葉が零れ落ちる。

こんなこと、言ったって仕方がないことだ。
既に決まった運命は覆らない。
彼は向こうに帰るのだ。そしてまた人生を歩んでいく。
悪戯に心労をかけるだけ。

―― ちゃんと分かってるのに。]

(31) 2023/08/04(Fri) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ


置いて、いかないで……… 死にたくない
せんぱい……… 先輩と、
もっと、……一緒にいたかった、のに……… ………


[こわい。さみしい。離れたくない。

そろそろと背に腕を回して
ぎゅうっと縋るように身を寄せた。

ぼろぼろと、とめどなく涙が零れていく。**]

(32) 2023/08/04(Fri) 11時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2023/08/04(Fri) 11時半頃


―― 病院・病室209号室 ――

 失礼します。

[  迎え入れる声がして、
  俺は病室のドアをゆっくりと開いた。 ]

 はは、それだけ酷い姿を想像してたんですか。

[  もし、座っても良さそうなら、
  俺はきっと先輩のベッドの側にあった椅子に
  腰かけながらも、

  先輩の声音と対照的に、俺は苦笑を浮かべた。

  頭に包帯を巻いた俺が言えることじゃないかもだけど、
  先輩の腕にも首にも包帯が巻かれていて、
  明らかに痛々しい。 ]


 先輩はアリババさんの最後の宣告を聞きましたか?
 誰と誰が生きていたのかっていう……

[  まだ聞いていない可能性を考えて、
  誰が亡くなったのかは明言することなく
  俺の声は尻すぼみになるけど、

  これで、先輩にもあの夢の世界と繋がる方法があると
  気付いてもらえたかもしれない。 ]

 今、この言葉を言うのは、
 きっとあのときと重みが違いますが、
 それでも俺は思います。
 ――高祈先輩が生きていて嬉しいって。

[  夢の世界での別れ際と違って、
  回谷先輩が亡くなったことが決まった場面で、
  この言葉を口にするのはあまりに罪深い気もする。 ]


[  回谷先輩の死を軽んじているわけではないけど、
  回谷先輩本人や親しい人が聞いたら、
  きっといい気はしないと思われる言葉。
  
  それでも、俺にとっての高祈先輩は、
  恩人であって、別れがたい大切な人だったから、
  それを口に出すことに躊躇はなかった。 ]*


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ


………あは、そう思ってくれるんですね。

[肯定が返ってきたことに少しだけ笑って、
けれどすぐに嗚咽へと変わった。>>37

もしも立場が違ったのなら
彼女なら、生者の枷になりたくないと思うのだろうか。>>45
彼なら、自分のことなど忘れろと願うのだろう。

そう在れないのはあたしのエゴだ。
今この瞬間も、いずれ還る彼に
ただ消えない業を背負わせているのかもしれない。

生きて幸福になってほしいとも思うのに、
――囚われていて欲しいと願う自分が居て]

(56) 2023/08/04(Fri) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[大藤があやすように背を、頭を
撫でてくれながら優しく宥める。
ぼろぼろと流れる涙は止まらなかったけれど、
しゃくりあげながらうん、うん、と頷いた。

まだ生きている。>>37
今はまだ、言葉を交わすことも、触れることも出来る。

そう長くはないだろうタイムリミットが
いつ訪れるかは分からないけれど
きっとこの時間は本当に
最期の慈悲なんだろうと何となく分かった。

恋を抱いて、巡る季節の中で止まった時間。
夏の空を閉じ込めた飴玉みたいに、
甘くて儚い、一瞬の夢だとしても。]

(57) 2023/08/04(Fri) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ


………ありがとう、先輩………


[手の甲で涙を拭い、埋めていた顔をゆっくりと離す。
まだ涙に濡れたまま、小さく笑った。]

(58) 2023/08/04(Fri) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ

ねえ、先輩。

あたし、先輩の彼女になりたいです。
……ここに居る間だけでいいですから。

[本当は、二人とも還れたら
ちゃんと言おうと思っていたことだった。
明確にされなかった約束。
でも、誰かの待つその先の未来に
あたしはいない。>>3:59

励ましも、慰めも、同情も必要ない。
あたしがあなたから欲しいのは、
そんなものじゃなくて、たったひとつ。]

……髪は、長くないですけど。

[最後だけ茶化したように、眉を下げて笑った。**]

(59) 2023/08/04(Fri) 17時頃


それはもう。
実物の君を見るまで色んな可能性があったさ

[具体的には未だ覚醒めてないだろう二人を想い、語らずにおく。

表面的には感情を見せなかっただけ。
深刻な様子が無いか巡った視線の奥に、穏やかではない心地はあった。

その頭に包帯を巻く姿が痛ましくないと言えば嘘になる。
ただ、こうして自らの身体と意志で歩いてやって来て
変わりなく話す彼に脳に問題が残ったようには見えなかったから。

今生の別れを覚悟していた身には、「良かった」と思えてしまった。
……先輩としてはもっと違う反応をするべきだったのかもしれない。]





……ぼんやりしていた時に、聞いた気がした。
俺の同期が二人共帰ってくるって

あれはやはり、本物だったんだね

[未だ自分達とあの世界の繋がりは途切れていない。
はっと大きくはない目を見張った後、理解して頷く。

明言しない福原の意図とは違うかもしれないが
聞いたものの心を本当に揺るがしただろう事実は、
口にするには未だ重かった。

まだ成海は一度しかあちらを覗いていない。
故に、もしかして自分のことも?と過ぎった可能性は
それよりも胸を占める事柄もある為に、一度しまわれる。]




……福原君

[思わず名を呼び、栗色の目を見つめる。
重なる記憶、二人で絵画の前で語らい別れた時間。

思っていたとおりに彼は同じ気持ちでいてくれた。
そして、今口にする意味を正しく理解した上で口にしたのだ。
躊躇うこともなく、成海に告げたのだ。]

君がそう言ってくれるなら
……俺にも生きていた意味が、あるんだと思う

[ならばこちらも同じように返そう。

彼に嘘をつきたくないと感じるのは、今も変わりがないから。
いつかのように言葉を暈さずに、続きを隠して誤魔化さずに。

もしそこから気づかれてしまうものがあったとしても。]



俺も、また君に会えて嬉しいよ
……もっと近くで、顔を見せて

[もう既にベッド脇の椅子に腰を掛ける相手を更に呼ぶ。

そう詰められる距離も無い状態で、彼なりに応じてくれたら
包帯まみれながら骨折も無い手を伸ばし、頬を撫でよう。

白く覆われていない指で、
確かな生きている人間の感触と温度を感じられたら、微笑もう。
いつもよりずっと感情を乗せて、心から再会を喜んでいる顔で。]

……抱き締めまでして生きていたのだから、
ちゃんと、福原君をずっと見守れるように頑張らないとね

[伸ばしたものと反対の手で、白いシーツを握った。]



[心と記憶の中に確かに巡る、少女との記憶。
成海と彼女は、そこまで皆と比べて親しいとは言えなかった。
けれど、確かに二人は同じゼミの一員で。
兄と婚約者に並んで“三回目”にカウントされる程の繋がりが存在した。

──だが、側にいる者を大切に感じる想いは
人間である限り捨てられないものだ。

どんな人でなしにも、胸に大穴を持ち合わせている者にも。
誰の中にも心が存在している。

本当に分かり合えたとは言えない状態でも
似たものを持ちながら違う存在の彼に呪いめく執着を渡しても
その行く先に幸あれと、
鳩を飛ばすみたいに、光の世界に送り出したつもりでいた。

そんな相手と、再び同じ世界で隣にいられることに
処刑の通過儀礼を越えた成海は、胸に温かいものを覚えていた。
目前に吊るされていたまやかしの餌よりも、生を見ていた。*]


メモを貼った。


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【人】 季節巡回 こころ

[感謝、と大藤が口にする。>>63

無意識の産物とは言えど
自分の我儘とエゴで巻き込んだ夢に
長らく付き合わせてしまっている。
今も現在進行形で。

人によっては思い出したくもないものばかりを
見せられる悪夢だったろう。
最後に死者を見送る役回りなんて、
ただ後味の悪さばかりが残る経験かもしれないのに。

そんな中で彼が、この時間を良かったと思ってくれるなら嬉しい。
頬を撫でる指先に目を細めた。>>64]

(70) 2023/08/04(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[そうしてもう一つ、口にしたお願い。
こちらが拍子抜けするほどあっさり了承され、
……たかと思ったらまた考え込むような間があって。>>65]

な、なんですか??

[なんだろう。
何か条件でも言い渡されるのだろうかと
身構えていたところ、返って来たのは意外な台詞だった。]

へっ

[ぽかん、と目を丸くした後、ぱっと顔が赤くなって。
おろ、と戸惑いがちに視線がさ迷う。]

(71) 2023/08/04(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ


……そ、その聞き方は狡いと思います…!!
だ、だって、あたし………あたしは……

[帰れないあたしに、彼の人生を縛る権利はない。
こんな所に引き留めておいてなんだけれど、
ちゃんと理解しようとしているつもりなのだ。

だから、せめて、今だけでいいからと。
せっかく殊勝に留めようとしているのに。
そんな言い方をされると欲が出てしまう。

――まるで、未来を望むことを許されているような。

優しく髪を梳く手に うう、と呻いて。
ぽつりと呟いた。*]

(72) 2023/08/04(Fri) 19時半頃

―微睡の中で―

[大藤先輩とこころ先輩の姿を最後に視界は白に染まり、別の白――おそらくは天井の白が見える。
目覚める間際に死神さんの声が聞こえた気がした。]

 ――……。

[天井や寝具、カーテンや医療機器を見れば病院であることがわかる。
ついさっきまでペンを持っていた右手を上げる。
難なく上がったことと、手のひらや腕を見て、握って開いて問題はないとわかる。

ぼぅ、と天井を見つめながら、少しずつ、現実を実感した。
筋肉の動きとシーツの肌触り、温度が現実のそれだ。

同時に、先ほどまで見ていた"夢"が、自分の夢かどうかを考えていた。
自分ひとりがこのベッドで見ていた夢なら、こころ先輩が死んだわけではないかもしれない。

そう、思いたい。
逆に、他の人が無事である保証もなくなるのだが。]


[寝返りを打ちたくて動こうとして、左腕の痛みに顔を顰める。]

 ……った、

[左腕にガッツリと包帯が巻かれている。
ヒリヒリとした痛みの筋は範囲が広くてしばし不安にもなるが、今はまだナースコールを押したくなかった。

夢が、誰の夢だったのかを 知るのが怖い。

・・・後で看護師さんから聞いた話によると左の手首から肘までをざっくりと切っていたらしい。
傷は長いが浅かったこともあり、神経に問題はないけれど、痛みは広範囲だ。
ただ、今はそれを知ることもなく、右を向いて体を丸めた。

瞼を閉じればまだ夢の世界が其処にあるような心地がして、夢と現実の狭間を暫し彷徨う**]


メモを貼った。


―― 病院・病室209号室 ――

 まあ、可能性として色々あるのは分かりますけど。
 俺のこと考えてくれるのは嬉しいですが、
 たまには先輩自身のことも労わってくださいよ。

[  さも、先輩の怪我は当然酷くないとでもいうように
  言葉にも出さないものだから、
  俺は苦笑を崩せずにいた。 ]

 はい。大藤先輩と田端先輩が生きているみたいです。

[  先輩の頷きに合わせるように俺もこくりと頷く。

  イコールとして繋がる回谷先輩のことは
  俺は直接は口には出さないけれど。 ]


 はい。先輩が生きていたことに
 ちゃんと意味はありますよ。

 俺はずっと変わらずに、
 先輩のことを大切だって思っていますから。

[  あのとき聞けなかった先輩の言葉を、
  今はちゃんと話してくれたようで、
  俺はそれがただ嬉しかった。 ]

 はい。どうぞ。

[  ぐっと顔を近づければ、頬を撫でられる。
  包帯の感触はざらついて、こそばゆかったけど、
  触れられるがまま、俺は特に動かずに。 ]


 ――心配しなくても、俺はちゃんと生きてますよ。
 幻でもなんでもなく、先輩と同じ世界で。

[  そこに実体があるかを確かめるような先輩のしぐさが
  何だかいつもより幼く見えて、俺はつられて微笑んだ。 ]

 頑張ってもらえるのは嬉しいですが、
 あまり無理して倒れないでくださいね。
 俺にできることがあるなら何でも協力しますから。

[  まだお互いに話せていないことの多い関係だけど、
  力にならせてほしいという
  俺の気持ちを信じてほしくて、
  俺は先輩を見つめながら、頬に添えられた先輩の手に、
  自分の手のひらをそっと重ねたのだった。 ]*


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ


知ってますけどぉ〜……

[そんな言い方も意地悪で、
顔を赤くし、むう……と拗ねた眼差しを向けた。>>86

いや、そう言う所も好きだけども。
そして意地悪な以上に
優しいことだって知っているけれども。

こともなげに遠慮するなと口にする彼に
希望を望んでもいいのだと、
また会える日が来るのだと
道が交わる日を無邪気に信じたくなる。]

(92) 2023/08/04(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ

[本当は、本当に、自分が死んでいるなんて。
何かの間違いなんじゃないかと疑いたくなる。

今も、こんなにも心臓が煩いのに。*]

(93) 2023/08/04(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ

[さて、少しの間そうしていたろうか。

徐々に落ち着き、思い出すのはもう一人―――
この世界に残された彼女の事。

話しに行かないか、と尋ねられて
素直に首を縦に振った。>>88]

(94) 2023/08/04(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ


そうですね。
田端先輩にも還る前にちゃんと挨拶したいし……
それに、謝りたいです。
ここがあたしの夢なら、巻き込んじゃったわけですし…。

[結局あれ以降行方の知れない
幼い"さっちゃん"のその後が
気にならないわけではないし

彼女は自分の見てない所でも
色々と危ない目にあっていたようだから
夢の主として申し訳なさもある。

どちらともなく抱き合っていた身を解き、
手を引かれて歩き出す。
しっかりと指を彼のそれに絡めて。*]

(95) 2023/08/04(Fri) 22時頃

[両親といっても、元は伯父伯母夫婦だ。
彼らには子どもが居なかった。
事件で実の両親が殺害された後、父親の姉夫婦に引き取られて養子縁組をした。
名前を変えて素性も上書きして、他者からの好奇の目に晒されないように、周囲から守ってくれたと思う。
誠実で優しくて、本当にいい人たちだから、俺も殻に閉じこもらず、ひねくれずに真っ直ぐに成長できたんだよな。今となっては本当に、感謝してもしきれない、大切な家族だ]


──病室:208号室──

[両親に直接電話をして連絡をしたら、それほど間を置かずに来てくれた。
家は遠方なのにすぐに来た理由を問えば、事故の連絡を受けて病院に駆けつけ、その後近くの宿泊施設に滞在しているらしい。
二人とも俺に会うなり、無事を喜んで泣き出してしまった]

 ……ごめんなさい、心配かけて。

[実の子でない俺に対しても、これほどまでに泣いてくれるなら、生還できて良かったと感じてしまう。後ろめたさを伴いながら。
俺は既に、夢の中の出来事が現実とリンクしている事を知っている。同じ大学で同じバスで美術館へ向かったまでは条件は一緒なのに、今回の事故で亡くなるのは、この中のたった一人だという事も。その人の名を聞く前に、目を覚ましてしまったわけだが、]


[ようやく落ち着きを取り戻した両親が、ここへ来る途中で聞いた話を伝えてくれる。
亡くなったのは、…───。>>*0]

 ……、そうなんだ…
 うん、…知ってる。
 同じ大学の、……先輩。

[学年は違うし研究室に所属しているわけでもないから、本当に顔を合わせた時に数回言葉を交わすくらいだけだったかもしれないけど。
来る途中はバスでお菓子をお裾分けしたかな。
夢の中でも、カフェで会った時には言葉を交わした。
それ以上でもそれ以下でもない関係だけれど、亡くなったと聞けばやはり胸が痛む]


 
 ……ちょっと、一人になりたい。
 うん、……後でね。

[両親は一度部屋から出て行った。
先生と話す事もあるらしい。
枕元に伏せていたスマホを取ってグループLINEを眺める。
それを知ってか知らいでか、流れは止まってしまったようにも見える]

 ……。

[スマホを充電器に差し込み伏せると、再び体を倒してベッドの上に横たわる。
片手で掛け布団を引き上げ、頭の上まで被った。
目を閉じればもう少し、…───あの夢の続きが、見られるだろうか。**]



骨折してないし、指も全部ついてるよ。
大したことは無い。比べるなら、君のほうが

[思ったよりは酷くない、それは無傷とは違うから。
明るさから一転して、気遣わしげに頭部の包帯を見た。

未だ第一歩も踏み出す前、そう人が変わったりはしていない。
或いは夢の中で何度も何度も傷付いて、鈍感になっている面もあるかもしれない。]

……うん。ニュースを見なくても確実そうだね

[頷き合い確かめ合った事実。
科学的方法で確かな情報を得る必要は無いだろう。

それに、第三者の冷静な声で淡々と語られる状況を受け入れるにはもう少し時間が欲しい。
直接口に出さないことは二人共同じ。それ以上は語らず、一時目を伏せるのみだった。]




[──それから福原は

重ねるように意味を与えてくれて
応じて手が届くところに来てくれて

不必要な心配を邪険に扱うでもなく、拭うような言葉に
一方的ではなく相手の意志で伸ばされた感触に、頼もしさを見出した。]

うん、……うん。
   ありがとう、福原君

[一つ一つに、ただただ深く頷いて。
安心出来る場所を見つけた子供のように、身体の力を抜いていった。
見つめる栗色を映す黒は、一度も逸れることはない。

頼り方など分からなくて、助けを求める方法も知らない筈だった。
だけど今は、それを理由に拒んではならない気がしている。]



あったかいね、福原君は
それに凄く頼もしくなって、なんだかどっちが先輩なんだか
俺が見守る必要あるのかな、なんて……ふふ

[一度はシーツを握った手は、今は解かれて白の上。
自嘲的に歪んでしまった笑みだけが、この身に残る強張りだった。

それは何も、本当に先輩としての矜持を憂いたわけではなくて。]

俺はね──ずっと、こうやって覚醒めることに怯えていた

君がいなくなった後すら、そうだったと思う
……きっと重たくて苦しくて、孤独に感じると思っていた

[緩めた包帯の下の傷から滴る血のように。
ぽつりぽつりと、奥底の想いが溢れ始める。]


メモを貼った。



……そうだよね
俺達は、生きていたんだから

自分を傷つけないで、命も粗末にしないで
最後まで全うしないといけないよね

[回谷こころが本当にそれを望むかどうかに関わらず。
道理としてそれが生者の義務である筈だ。

そういう思考は中々抜けないから。
適度に正してくれそうな後輩が側にいて、幸せなのだろう。*]


――病院2F/休憩スペース――

[新生ニトちゃんの正体が
整形でなくメイクだった事実とか。
有難い助言と共に撲たずにいてくれた
寛容なシロマちゃんの姿は既になく。

土鍋のプレゼントを受け取った元カノの笑顔が、
建前か本音かなんでもうオレに知る由もなく。
電気アツリョクナベVS土鍋の軍配は
圧倒的前者有利のまま、ノっ君も去った。]

――――っ、 ふっ、 …………ぅー、

[嗚咽を堪え切れないのは、勿論
掌の傷から滲みる血潮のせいではない。

告げられた名。走馬灯のように脳裏を過る、
夢の世界で、夢の主と交わした会話が表情が、
どうしようもないのに、ジタバタ喚き出したい気分にさせる。]


[お金持ちとか、ナイスバディとか、
押し殺した本願とか、メグココちゃんが
叶えられたかも分からないけれど。

垣間見た夢の欠片で、
誰かが寄り添っていてくれた気がする。

オリエント系美術に興味があるメグココちゃん。
今も夢の中であの時みたいに、
「おたんこなす」って不貞腐れていたりする?
デザインしたカップ、見たいって言ってくれたのに、
オレは迂闊に約束も交わせず、そして、

――もう、永遠に果たせない。]

――――っ、う、

[ずび、と洟を啜ってから、オレは誰かに
見咎められるのを恐れて、休憩スペースの隅の方に移動した。
顔は窓に向けるけど、瞳に景色は映らない。]


メモを貼った。


[もしもオレの名が告げられたのが、
最初でなく最後だったら、
同じように
「良かったじゃん」なんて言えた?

何故メグココちゃんだったんだろう。
何故なんてない、最初から運命は
決まっていたとアリババ氏は謳っていた。

実年齢より幼く見える、
感情に素直に変わる表情。
怒って、拗ねて、笑って、雲って、

あの顔はきっと、最期の宣告で
絶望に歪んだのでは。

ぱたり、とスケッチブックに
赤黒い染みが落ちる。]


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

― 美術館長室 ―

[繋いだ手は美術館長室に入る前には
一旦離れていたんじゃないかなと思うんだけど。

田端の声音はいつも通りで
あ、大人に戻ってる、とは思ったが。
露骨に戸惑った反応を見せるので
あまり歓迎されていなさそうな空気にややひよる。>>98
あたしには前述の通り申し訳なさもあるもので。
言外の、私、必要?と言う気持ちは読み取れていない。]

(100) 2023/08/04(Fri) 23時頃

【人】 季節巡回 こころ


……えーっと……あの。聞きましたよね。
ここがあたしの夢だって。

先輩色々悪夢見てたみたいなので…
自覚なかったとはいえ、巻き込んじゃってごめんなさい。

それと、挨拶しようと思って。
…たぶん、これが最期なので。

[取りあえずは考えていた用件を伝え、二人の反応を窺う。*]

(101) 2023/08/04(Fri) 23時頃

――キミが生きていたら嬉しい、なんて。

軽々しく言って、ごめん。

[もう届かない、意味のない謝罪だ。
その代わりにオレの命も、
他に生還した誰の命も、
差し出せやしないのに。

仮にオレが死んでいたなら、
彼女に対して同じことは言えなかったに違いない。

そんな、器が小さくて自己保身に塗れた
汚く矮小な存在だ。何度もフられるのも当然――。]

メグココちゃん……。

[真新しい頁が透明な滴で濡れる。
オレの血と涙で描かれる水彩画。]


『……君なら、あたしがもし――』

[せめてあの吐息と耳打ちは、
確かに覚えてる、憶えてる。

メグココちゃんが、俺に願ったのはそれだけだから。
生者の責務とやらで、叶えるまでだ。

オレに骨を託して死んでゆく、
ジイさんや、依頼人や、誰かの大切な人たち。
看取り、背負い、砕き、捏ね、焼き、
オレの手でつくりあげ、甦らせるカケラ。


霞む記憶上のメグココちゃんは、いつかの
穏やかで儚い微笑みを浮かべている。**]


―― 病院・病室209号室 ――

 でも、包帯を巻かれている箇所が多いと気になりますよ。
 骨折や指の切断がないのは一安心ですけど。
 俺も出血が少し酷かっただけで、
 内出血もないし平気ってお医者さんも言ってました。

[  気遣わしげな視線には、
  安心させるように
  俺の笑みの苦さは少し和らいだのだけど。

  ニュースで確かめなくても分かる事実には、
  俺は少しだけ目を閉じて、
  ただただその出来事を悼んだ。 ]


 これくらい、お安い御用っすよ。

[  先輩が安心できるなら、
  俺の体は好きにしてくれていいと思いながらも、
  俺たちはじっと見つめ合う。 ]

 えっと、実は母方のお婆ちゃんと
 和解、というと大げさですけど、
 仲直りっぽいことができたんです。

 父さん関連のゴタゴタで父方の祖父母とは
 疎遠だったんですけど、
 お婆ちゃんがこの病院まで来てくれて――

 だから、少しだけ俺も成長したのかもしれません。

[  少し前に起こったことを思い出して、
  俺は小さく照れ笑いをしながら、 ]


 でも、お婆ちゃんと話し合うことができたのは、
 きっと先輩があの薔薇のエリアで
 俺の話を聞いてくれたからだと思います。

 だから、もし俺が頼もしくなったのなら、
 それは先輩のおかげです。
 これからも、俺のこと励ましてくれると嬉しいです。

 もちろん、俺だって先輩のために
 何かしたいって思いはありますけど。

[  シーツを握って強張っていた先輩の手が
  緩んでいくのを眺めつつ、

  俺は先輩がぽつりと話す言葉に頷きながらも、
  今は重くもなくて苦しくもなくて
  孤独でもないのなら、それでいいなと思った。 ]


 そうですね。せっかく生きていたのだから、
 最後までこの人生を全うしないとですね。

 今はあまりはしゃげるような状況ではないですが、
 時間が経って色々と落ち着いたら
 やりたいことを少しずつ達成できたらなって思います。
 先輩もやりたいこと考えておいてくださいね。

[  たしかに、俺のやりたいことが
  回谷先輩の望むこととは限らないけど、

  少なくとも命を粗末にされると、
  いつかの骨谷先輩が言ったように
  「代わりに死んだら良かったのに」なんて
  恨まれたって仕方なさそうだ、と内心思いつつ。

  少なくとも高祈先輩が
  自分を傷つける意思が無さそうなことに、
  俺は安心して柔らかく笑った。 ]*


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

[大藤へのそっけない対応には
なんだかちょっとハラハラしてしまうけど>>102
彼らの間では元々こんなもんなんだろうか。
大藤と田端、そして高祈、4年先輩同士の距離感は独特で、
あたしが口を挟むものでもないので大人しく聞き。]

そう、……なんですかね。

あ、いえいえ。それは全然いいんです。
こう言ったらなんですけど、
田端先輩の事ちょっと知れた気がして。
お力になれたなら嬉しかったので。

[首を横に振る田端に俯く。
色んな人の思念が集まって出来た夢。
それでもやっぱりトリガーはあたしなのでは?
という思いは消えないものの、
田端なりの気遣いと受け取り大人しく頷いた。]

(106) 2023/08/04(Fri) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ


したいことかあ……。

[彼女の目が真っすぐこちらを捉える。
ただ単純に、顔を見に来ただけで
そこまで考えていなかったあたしだ。

最後の晩餐は先程の食事で割と満足してしまったし…
うーん……と少し考えた後に、あ!と閃いた。]

田端先輩!
あたしのことも、旅立つ前に綺麗にしてくれませんか!?

あ、えっと、さっき仁科ちゃんと会ったとき、
メイクしてあげたって聞いて…>>4:179
それが綺麗だったので、いいなーって……今思い出して……
お忙しい感じなら別にいいんですけども……

[最後の方はやや尻すぼみになりつつ、窺ってみるがどうだろう。**]

(107) 2023/08/04(Fri) 23時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2023/08/04(Fri) 23時半頃



[本当に大丈夫だと手を動かしても外れるわけではない包帯。
対して相手の言葉は安堵させる為に適切だ。
それは良かった、と。
苦さが少し和らぐ笑みに微笑んだ。

二人の間に一時沈黙が流れる。
相手が何を考えているのか、きっとお互い分かっていたと思う。
胸のつかえがなく彼女について語れるまで、どれだけ時間がかかるだろう。]



……そうか、そんなことがあったんだね
本当に良かったね
傷ついた君に駆けつけてくれる人がいて、良かった

[だって、家族が知らない女性と寄り添う絵の前で彼は血を流して一人だった。そこから好転したというのならば。

噛みしめるように相槌を打ちながら、
手は頬から膝に、触れていた福原の手を握りながら
照れ笑う彼の話を聞いていた。
父親がいなくなった子供と疎遠になる祖父母
その意味について成海は密かに考える。

聞いた時はただ、自分のように事情があるとだけ認識し
深く考えることのなかった話が過る。
…きっと、誰も悪意があったわけではなかったのだろう。]



ふふ、そんなに真っ直ぐに言われるとなんだか恥ずかしいな
励ますだけで後輩を立派に出来るなら、いつまでも

[少しだけ戯けながら、応じる言葉を告げる。

それから、生還について感じていたことを少し語ったのは
「何かしたい」と言われることで
この子があの時言葉をくれて、覚醒めた自分に会いに来てくれたからそうではなくなったのだと理解した為に。]

はしゃげない内は、好きなだけ落ち込んだらいいんだよ
それで沢山思い出して、忘れないようにしたらいい

[何度だって君が、手を差し伸べる言葉をくれていたと今は分かっている。
だから、柔らかい笑みが安堵からのものだと気づいた。
心配してくれたが、上手く応えられなかった相手を思い出す。

視線は後輩から窓へ、雨の降らない景色を一時眺めた。]



それにしても、やりたいことか
やらなくちゃいけないこと、じゃ無いんだよね

難しいな……

[本心からの嘆息が零れる。

そんなもの本心では今まで一度しか考えたことがない。 
度重なる悲劇で注目の集まる状況に耐えかね、高祈から逃れられる望まれない大学を選んだつもりで、結局全て無意味と分からされた。
ああ、でも。]

……頑張って考えるから、気を長くして待っていてね
これからも福原君といられるなら
いつか、思いつくと思うんだ

[この青年の成長を見ていたいと思ったのは、まだ誰にも希望を折られていない本物の気持ちだ。*]


メモを貼った。


―― 病院・病室209号室 ――

 はい。本当に良かったです。
 やっぱり、傷ついたときに側にいてくれる人の存在って
 ありがたいんだなあって思いました。

[  良かったと言ってくれる高祈先輩に笑いかけながら
  ふと、先輩の家族はどうなんだろうと思った。
  話に聞く限りでは、
  大企業の御曹司であることを差し引いても、
  抑圧された関係のようにも思えたけれど。

  先輩が握った手が膝へと動いて、
  その動きに俺はぎこちなさとか
  そういった変な感じはなさそうと思ったから、
  こうして俺の家族の話題を出す分には、
  大丈夫そうかなと勝手に思って、 ]


 言葉や動作の力って大きいんですよ。
 それが大切な場面でされたものなら猶更。
 だから、俺にとっては“だけ”じゃなかったんです。

 そうですね。今の間に目いっぱい落ち込みます。
 そして、いくら悲しくなっても忘れないようにします。

[  視線を窓の外へと動かした先輩が
  何を思っていたのか胸中は知らないまま、

  俺が目を伏せて考えていたのは、
  もう回谷先輩と話すことができないんだなあって
  心にしこりのように残りそうな後悔で。

  だから、生きている内にやりたいことは
  潰しておきたいなって思ったんだけど、 ]


 やらなくちゃいけないことだったら、
 考えなくても出てくるものですからねえ。

 俺も具体的にやりたいことって
 すぐには思いつきませんが、
 先輩よりは早く見つかるかもです。

[  先輩の嘆息に苦笑を零しつつも、 ]

 分かりました。ずっと先輩の側にいて
 先輩が素敵なものを思いつくようにって
 願いながら過ごしてますね。

[  その“いつか”は、
  早く来るに越したことはないとは思うけど、
  先輩のやりたいことが見つかるようにと
  気長に近くで見守るのも悪くないなと思って、
  俺はこくりと頷いた。 ]**


メモを貼った。



[本当に心から思っているのだろうと
感じられるような笑顔だった。

ただの一つも快い記憶が無いわけではなかったと、夢の中のスイートポテトのお陰で思い出すことが出来たけれど
自分が家族について語りそんな顔をする日は、来るとは思えない。

思えないからこそ、可愛い後輩は祖母と仲直りが出来て良かった。
そう思い向けた言葉や仕草に違和感など無いだろう。
きっと、これからも。]



……それは、うん。そうかもしれないね
夢の中で何回か感じたよ

[戯ける場面ではなかったかもしれないな。
相手の返しに思い至るものがあるからこそ、同調しつつ少し反省した。

例えば未だ本人は望めていない生に意味をくれた後輩の言葉だったり。
はたまた以前から何かを知っていたように触れる同期の言葉だったり。

すぐに目に見えて一人の人間を変えたわけではなくとも、
確かに力を持って自分にだけ渡されたものがあった。

互いに目を伏せた時は、具体的な内容は違えども同じ少女を思い描いただろうと考えていたけれど
受け取った言葉は自分だけのものだから、そうして得た感覚は共有出来ないのかもしれない。]


ずっとか……
そんなこと、また言われる日が来るなんて思わなかった

[頷いてくれた福原の言葉は
成海が口にしたそれとよく似ているが違う。
何一つ重なるものが無い筈の、黒く丸い瞳を想う。

彼の話と家の為の結婚は、大きな隔たりがある別物だけど。
そんな未来があったらいいなと、思えたのは同じだった。]

俺はね。君が思っているよりずっとずっと酷い人間だ
誰にもバレないように本当の自分を隠していた嘘つきだ

……でも、いつか福原君には聞いてほしいな
君のことを知りたい分だけ、知られるべきだと思っている

[それがあの時福原が語る手段に本当になるかはともかく
さよならをする気がないのだと、よく分かった。
だから、知られるという最も恐怖していた筈の道を、
今でも全く躊躇いが無いとは言い難いそれを選ぶべきだと思っている。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


─病院・305号室─

[意識が浮上したり沈んだりするのは、意識的なものか肉体の損傷による疲労からくるものかはわからないけれど、もう少し、夢の続きを見ていたようで。]

 ・・・まだ、いきてる。

[ぽそ、とつぶやく。
自分が?
ちがう。
夢の中で。
こころ先輩はまだ生きている

己が関与できない夢で見る一方的な映像は、
まるで映画のワンシーンのようだった。

夢との境目にいたせいか、途切れ途切れでコマ送りのようだったけど。]


[スマホが震えている。
しばらくは振動音を眺めて、落ち着いたところで手を伸ばす。
ナースコールを押さずとも、スマホを取り落とした音で看護師さんが気づいたようだ。]

 ありがとう、ございます。

[腕の状態とか状況説明を受けて安堵する。
ひりつくような痛みは激痛ではないけれど、程度がわからなければ怖かったから。

渡してもらったスマホは災害のせいか(まさか今落としたからだろうか)画面に亀裂が入っていたけど、問題なく動くみたいだ。
両親からの着信とメッセージが大量に入っている。

当たり障りなく浅く付き合っている同級生などからは、心配半分興味半分のようなメッセージが入っていた。]


[ひとまず両親への連絡と、“我々”のグループラインへのメッセージを送る。

 「仁科 起きました。」

奇しくも夢の初日と同じラインになったのはわざとではない。

 「腕を少し切ったくらいで、他は異常ありません。」

右腕は無事だ。
左腕の傷も、長いけど浅いらしいので心配ないだろう。
治らないと大きな絵は描くには不自由だけど。

あとは、夢をみんなが共有しているかどうかだが──]

 はー・・・

[ぽすん、と再度転がった**]


[コマ送りで断片的なようであってもシーンは進む。

   こころ先輩と大藤先輩の寄り添う場面や
  田端先輩が死神さんとお茶会をしている場面。

意識の狭間でひとつひとつの言葉をはっきりと聞き取れているわけではないけれど
“結婚式”をあげるなら、参列したいと思った。

明確に覚えているのは、明確な問いかけか]

 ・・・わたしにとっても、慈悲、でしたよ。
 悪夢じゃない。

[ベッドでひとりつぶやいても大藤先輩には聞こえない。
夢の狭間でも届かないのだから返事は現実の音でも良いだろう。]


[悪夢らしい悪夢は驚きの連続で知らず防がれ、
姉への一方的な蟠りが解けた。

せめて姉が、死神に看取ってもらえたらという願い。
願うことは 叶うこと。
アリババがそう言ってくれたことが救いでもあり。

ふいに自分のメイクを唐突に思い出して、恥ずかしくて両手で顔を押さえた。
いやいや、身だしなみ程度にはちゃんとする、と約束したのだから、と言い聞かせる。
きっとノリくんの魔法の言葉が役立つはずだ。

なお、Tシャツでありながら印象の変化に照れと戸惑いはあったが、よもや整形疑惑が上がっていたことは知らない。
ただ、もしも飾った自分に姉の面影があったなら、それはきっと、夢を得た今ならば嬉しいと思えるだろうが、それはまた別の話。

ただ、こころ先輩の夢で、この先の自分の心の持ちようが明るいものになったのは確かだ。]


 


 ありがとう ございました。


[きっとこころ先輩の救いにはなり得ないだろう。

けれど、自分のための慈悲ではなかったが、
誰かの夢が自分にとっても救いであったことは
こころ先輩が“そう”とは知らずも、当人にも話したかもしれない。]**


メモを貼った。


メモを貼った。


[ラインの順番から見ても、
夢から“醒めた”人から順に送られている。

ただの夢だと思いたい──なんて意識は薄れて
今を受け止めないと、と切り替えた。

ただ一人の訃報を現実で聞いたのは
その少し後だった**]


[こころ先輩の夢が別の誰かにとってどうであったか。

答えが帰らぬと知っていながら それでも
だれが見ているかいないかもわからない場所で
ひとりで問いかけた先輩に

答えは届かないと思いながらも返事をしてしまったのは、
彼には伝えたいという思いに他ならない。

この夢が悪夢ではなく、救われた誰かがいたことは
こころ先輩よりももしかしたら大藤先輩にとって
意味があることのように思えたから**]


【人】 季節巡回 こころ

[フラッシュバックした記憶が真実であれば
現実世界のあたしは頭が砕けて死んでいる。
安らかな死に顔は望めないのだから、
せめて夢の中でくらい綺麗に逝きたい。
そんな、死化粧を頼む気持ちだった。

田端から二つ返事で了承が返ってきた後
何かを思いついたような間に首を捻り。>>108]

めい、こん……?

[冥婚。…って、なんだっけ。
どこかにはそんな風習があるって聞いたことある。
未婚で死んだ人を弔うための儀式。だった筈で。
確かにこの状況にはぴったりかもしれない…けど。]

(119) 2023/08/05(Sat) 10時頃

【人】 季節巡回 こころ

け、結婚式ですかっ!?
あ、あの、……その、あたし……

[かあっと赤面し、動揺に視線をさ迷わせる。
いや、だって、さっき恋人にしてもらったばかりで。
何ていうか、いいのだろうか。そんなの。

思わず大藤の方を窺ったが彼は依然飄々としていて、
こちらの意に任せる、と言いたげだ。>>110]

……… じゃ、じゃあ……えっと…
したいです。結婚式………

[一生に一度の晴れ舞台。
いつかは好きな人と、そう夢見なかったと言えば嘘になる。
大藤が遠慮しなくていい、と言うのなら――

お願いします、と田端に頭を下げた。*]

(120) 2023/08/05(Sat) 10時頃


  伝えたいこと……?

[>>*1 どれくらいの時間、屋上にいたのか。
アリババの声が聞こえた時、手のひらは感覚のない。
強張った指を引きはがすようにして手を離す。

夢の情景はもう随分追っていない。
回谷の姿を確認するのも怖かった。
田端と大藤もまだ、夢の中に残されているはずだ。
彼らはどうしているのだろう。
田端はまだ幼子の姿なのだろうか。
夢を追わなかった理由はそこにもあった。
今の銀にはどうすることもできないのだ。

スマホを取り出そうとして、
病室に置いてきたことを思い出す。
柊の無事は福原越し確認したが、新たに帰還したふたりの
様子は知れない。]


[感覚のなかった手は痺れてきて、
右足首も痛みを訴えてくる。
お前は生きている――伝えてくるように。
ふ、と短く吐息をついて、屋上を後にした。]


――302号室

  『柊くんと仁科さんもおはよう おかえり』

[ふたりのメッセージを確認する。
柊の怪我の状態については触れられていなかったが、
すぐにLINEを送れる程度には元気なのだろうと判断して。
高祈からは何もなかったが、こちらも目が覚めたことに
間違いはないだろうから、何も触れずスマホを置くと。

ベッドに座り、背をベッドボードに預けた。
軽く顔を上げ、目を閉じる。
夢の最後を見届けられるかは分からない。
それでも、もう一度彼女の姿をこの目に焼き付けよう。**]


―― 病院・病室209号室 ――

 あははー、そうでしょう?
 先輩も夢の中で色々と成長できたんですかね。

[  先輩の同調には、俺や他の人の言葉や行動が、
  何か先輩を変えるきっかけになってたらいいなあ
  と、俺は思って。 ]

 はい、ずっと側にいますよ。
 先輩が望むのなら、いつまでも。

[  それが先輩後輩の関係でも、上司部下の関係でも、
  友人関係でも、はたまたそれ以上であっても。
  先輩の望む関係でずっと側にいたいと思った。

  まあ、もし結婚するなどして
  特定の大事な人がいるのに、
  友人関係以上のことを望まるのなら、
  さすがに断るとは思うけど。 ]


 そうなんですね。
 俺も大概酷い人間で、嘘吐きでもあるので、
 やっぱり俺たち似ているのかもしれませんね。

 はい、いつでも先輩の話を聞きますから。
 俺も先輩に話してほしいと言われたら、
 何でも正直に話しますよ。

[  先輩が酷くても嘘吐きでも気にしないというように
  俺はあっけらかんと言いながら、

  そう簡単にすべてを打ち明けることも難しいとは
  俺も身に覚えがあるから、
  これも気長に待とうかなあと思った。 ]*


―― 夢の中 ――

[  いつの間にか入っていた夢の中で、
  目に映ったのは、館長室での会話。

  俺は田端先輩の話に同意――俺としては、
  巻き込んだのは神様だと思うけど――だけど、

  回谷先輩がそう思うきっかけが
  何かあったのかもしれないし、
  何とも言えないなあ、と思っていた。

  もし、回谷先輩の内心を知っていれば、
  もっと気の利いたことを考えられた気もするけど。

  とりあえず、メイクする流れになったから、
  俺も回れ右して館長室から出てふわふわと。
  2人きりだから話せることだってあるだろうし、
  それを立ち聞きするのは野暮な気がしたから。 ]


[  カフェに辿り着くと、問い掛けが聞こえた。 ]

 俺個人としては回谷先輩の夢というか、
 神様が勝手に作った世界だと思っていますが、
 俺としては、個人的な問題と向き合えて
 良かったとは思ってはいます。
 ただ、その方法が荒療治過ぎて、
 慈悲と認めたくない気持ちはありますが。

 でも、俺にとってこの夢の世界がどうだったかは、
 あまり重要とは思わないんですよね。
 だって、ここは回谷先輩に慈悲を与えるために
 作られた世界だって思いますから。

 だから、回谷先輩がこの世界に来れて幸せだったって
 思ってもらえたらそれでいいんです。

[  でも、回谷先輩がこの世界での大藤先輩の幸せを
  望むなら、大藤先輩にも幸せと思ってもらいたいな、
  と俺は思うのだけど。 ]


[  そのとき、アリババさんの声か、
  あるいは思念がこちらに伝わったのか、>>*1

  伝えたいことあるかな、って思いはしたけど、 ]

 今のところは、夢の世界の人が
 俺と話したいって思ってないのなら、
 俺から伝えたいことはないですかね。

 ただ、回谷先輩の姿が見られるのは
 あと少しの時間しかないと思うので、
 何か考えたいとは思いますが。

[  もっと話したかったと言ったところで、
  回谷先輩を困らせそうな気がして、
  最期に掛ける言葉は何がいいかと思案して。 ]**


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

[大藤が部屋を出て行き、
田端と二人きりになる。

どことなく気合の入った彼女が
手際よくバスケットの中から取り出し、
準備を整えていく。

高級そうな椅子に腰かけ、
彼女に化粧を施されることにした。
勿論あたしもお化粧は嗜むけれど
ここまで本格的なものは普段しない。

全面的に仕上がりは彼女に任せ、
仕上がって行く自分の顔を
ドレッサー越しに見つめていた。]

(135) 2023/08/05(Sat) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ


わ、可愛い……お姫様みたいですね!!
……じゃあ、それにします。

[可愛らしいレースで彩られた
プリンセスラインの王道ドレス。
田端のおススメに目を細めて素直に頷いた。

シルバーグレーの綺麗なラメが入った爪は
上品で、先輩らしいお洒落なセンスが光っている。

…お姫様、なんて、あたしには縁がないと思っていたな。]

(136) 2023/08/05(Sat) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[ここはあたしの寂しさが呼び寄せた夢。

勿論あたしは田端先輩の過去を知らないし
生前そこまで関わりがあったわけでもない。

それでも彼女が最後まで残ったのは――もしかしたら
あたしと寂しさの種類が似てたからなのかなって、
メイクされながらちょっと、
「さっちゃん」のことを思い出したりしていた。

寂しい。甘えたい。愛されたい。
どうか自分を一番だと言って。

そんな願いを、幼い彼女はあれから
叶えることができたのだろうか。]

(137) 2023/08/05(Sat) 11時半頃

【人】 季節巡回 こころ


…田端先輩には好きな人、いますか?


[脈絡なく、ぽつりと尋ねた。

4年生組の例にもれず、
彼女も何かとモテている人だったけれど、
特定の誰かと続いているところはあまり見たことがない。

是でも否でも、喩え答えが返って来なくても。
あたしの願うことはひとつ。

―――どうか生きて、幸せな人生であれ。**]

(138) 2023/08/05(Sat) 11時半頃


[可愛い可愛いと今まで言ってきた、放っておけないと思っていた相手
その言葉はまるで誓いを立ててくれたようで。
ほんの少し年下なだけの大人の男性だなと、当たり前のことを今思わされた。]

格好良いね、福原君は

[揶揄の無い声色で呟けば、眩しいものを見るみたいに目を細めて見つめた。
──まるで、死地から還ってきた自分を迎えた太陽のようだ。

高祈成海の行く先には未だ霧が掛かって、側にいる彼との先輩後輩でなくなった後の関係性の名前すら定められていないけど。
その言葉通りの未来で、彼に誠実でいられたらいいと思う。

そう在れたら、どんな形になったってきっと幸せな気がした。]




そうか。似ていたから君を見つけられたのなら
酷い奴だった意味もあるのかも……なんて

──うん。沢山お互いの話をしよう
俺達には、時間があるんだから

[とてもそんな風には思えないと否定するのは簡単。
でもしなかったのは建前の言葉だからじゃなく、
福原がそう言う理由を、知らない一面を、受け止めたかったから。

彼の様子は、全て打ち明けても関係は変わらないのかもしれないと思わせてくれるようなもの。
けれどもう少し待ってもらおう。
覚悟が決まるまで、喪失の憂いに浸る時間が終わるまで。]




……沢山話して疲れちゃった
休ませてもらっても、いいかな?

[不意に一度重たく瞼を閉ざした後、そう告げた。
何しろ未だ覚醒めたばかりの包帯塗れなもので。

彼がもし出て行くなら見送ってから、起こしていた身体を横たえることになるだろう。*]


メモを貼った。


── 夢の中 ──

[元より福原と確かめ合った事実を疑うわけもないが。
宣告は声だけが届いたので、こうしてあの世界に後戻りしたように景色すら変わると驚いてしまう。

少しの間視線が巡り、最後に一点へと固定された。
ここはエントランスホール。
取り入れられた自然、日常ならば美しくも心地良さげな木陰。
──樹の下の林檎が、無情な真実と重なる。]

……何を言えというのやら

[その形式はなんであれ、伝わったメッセージ。>>*1
乾いた笑いを落とさずにいられなかった。

生き残ってしまってごめん?絶対に選ばない最悪の発言だ。
君のことを忘れない?未だそこにいる相手を過去にしているようだ。
理解し合うこともなく世界を分かたれた身では、適切なものが浮かばない。

或いは未だに回谷の側にいて、彼女と心が近い者ならば──浮かんだ顔に、唐突にあの時の少女の異変の意味が分かった気がした。**]


【人】 季節巡回 こころ

[鈍い銀の中に煌めく青の星。>>140
田端から贈られる願いが自身を飾り、
あどけなさを残す少女から
大人の女性の姿へと変わっていく。

化粧が一通り施され、
あとは髪と言う段階になって
彼女がつけていた髪留めをそっと外した。

髪の中にリボンが編みこまれていく。
まるで離れても自分と彼女らを繋ぐ、縁の糸のように。
最後に蝶が髪先を飾り、セットは完成する。]

………きれい。

[出来上がった自分を見て。
ぽつり、と呟いて目を細めた。]

(143) 2023/08/05(Sat) 13時頃

【人】 季節巡回 こころ


………ふうん?
でも否定しないってことは、思い描く人がいる…と。

[意味深な言い方をする。
しかし否なら否とはっきり言うはずで、
肯定に限りなく近い答えだと受け取った。

あたしの思う好きじゃない、と言うのが
どういう好きなのかは分からないけれど―――。

困ったような顔の彼女が続けた
小さな声を聞けばぱちりと瞬きをした。

……ふむ、それってつまり、相手は……?
少しだけ驚いた後に。
ふふ、と悪戯に笑って自分からも。]

(144) 2023/08/05(Sat) 13時頃

【人】 季節巡回 こころ

[いつの間にか現れていた花束に一度目を落とし、
内緒話をひとつ落として。

椅子に腰かけたままのんびりと
大藤が戻ってくるのを待っていようか。

彼が何か田端と話しておきたいことがあるなら
特に邪魔はしないつもりだし、移動を促されたならしよう。**]

(145) 2023/08/05(Sat) 13時頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2023/08/05(Sat) 13時半頃


―― 病院・病室209号室 ――

 かっこ……そ、そうっすかね。

[  あまりに揶揄いの色なく言われたから、
  俺は照れくさくなって、
  笑いながら頭をかいていた。

  これから高祈先輩とどんな関係に変わっていくのか
  期待も不安もあるけれど、
  それでも、側にいられる限りは
  先輩と誠実に寄り添っていきたいと思う。 ]

 あはは、たしかに。
 先輩に見つけてもらえる結果になったなら、
 俺も酷い奴で良かったなあって思います。

[  先輩が否定の言葉を言わなくて、
  否定のし合いをしなくて済んで良かったと思う。
  先輩のこういうところが格好いいなって思うんだけど。 ]


 そうですね。
 これからの時間の中で、少しずつ知っていきましょうね。

[  この災害のようなことが再び起こったら、
  次はどうなるかは分からないけど、
  お互いに話したいと思っている限り、
  きっといつかはその機会が来ると信じられたから、
  そんなに急かすつもりもなく、 ]

 ああ、起きたばかりなのに長々とすみません。
 お休みなさい、先輩。

[  瞼を閉じる先輩の姿に、
  疲れさせてしまったかなと反省しながらも、
  俺は先輩の病室を後にした。 ]**


メモを貼った。


――彼女の夢


  ……結婚式?


[ 最初に視認したのは、
三人がひとつ部屋に集うシーン。
自身の夢に巻き込んだと謝罪する回谷と、
それを否定し、回谷の希望を聞く田端に、
メイクをして欲しいと口にする回谷。
そこまでは分かる。が冥婚に結婚式?]

  誰が? いつの間に?

[話の流れ的に大藤と回谷なのだろうが、いつの間に
そんな関係になっていたのか銀には見当もつかずに。
ロータリーで話す二人の像は見た記憶があるが。
課外授業の間に? ずっと前から?
混乱しながらも、成り行きを見守ることにして。]


[ 夢は便利には違いない。
瞬く間に田端の手によってドレスアップされていく回谷を
見つめて、]


  綺麗。


[彼女に似合う愛らしくも上品なドレス姿に、
目を細めて呟いた。]


[
視点を切り替えれば、カフェにいる男性ふたりの姿。
『結婚式』に『プロポーズ』の言葉にはほほうと唸り、
不可能を告げるアリババの言葉には押し黙って。

姿の消えるのを見届ける。**]


メモを貼った。


──夢の中へ──

[一度目覚めた後でも、鎮痛剤がまだ効いているのか、意識はすんなりと眠りの淵へ引き込まれていった。夢の世界へダイブすれば、事故が発生して倒壊する前の建物があって、あの時と同じように降り立つ事が出来る。
ただし、VRムービーのように世界を眺める事はできるが、世界に実体化して直接触れる事は出来ないし、まだこの世界に留まっている人たちに自分の姿を認識してもらう事はできないようだ]

 わぁ……

[いつの間にか(たぶん俺が気付かなかっただけ)大藤先輩と回谷先輩が結婚式を挙げる事になってる?ドレスアップをした回谷先輩の姿に、思わず惚けた声を出した。
なお、着替え中を覗いたって事は断じて、断じてないぞ!
タイミング的には銀先輩の後だったと思う、うん]


 
 黒翼の天使はいつの間にか、
 恋愛天使(キューピッド)にもなっていたって事?

[経緯はよくわからないが、夢に残された人たちが最後に見る光景が幸せなのは良い事だ。
>>*1と問われたけれど、最後に向ける言葉は未だ思いつかない。ただ、結婚式に居合わせる事ができるなら、二人には心からおめでとうって言いたいな。**]


メモを貼った。



[三人はどこにいるのだろうと思った時、景色が変わった。

他と比べると豪奢な印象がある内装や調度品。
恐らくは重役の為の一室。
音信不通だったらしい田端が無事に、そして側には回谷。
一方は微笑み、もう一方は見違えた花嫁姿で

きっと、最後の一人を待っている。

いつどこで何故、それは二人しか知り及ばないことだろうが
浮かんだばかりの仮説が実証された。

──幽婚、或いは冥婚。

変わらない運命の中、思いを寄せる相手と成されるのならば
親しい同性に綺麗に見目を整えてもらえるのならば
それこそ慈悲というように、素晴らしいことなのだろう。

自分で相手を選べず、結局その者とも結ばれなかった女性もいるのだから。*]



[そんなことを考えていた時だ。
扉の向こうから男性の声とノック音。
夢の中に残る三人が揃った。

大藤はドレスアップした花嫁の姿を眺め、
彼らしい褒め言葉に加え、穏やかな視線を向けている。

なるほど、やはり両想いのようだ。

相変わらず言葉が少ないが、この状況で「やる」ことは一つしか無いのだろう。
成海はただ、見届けるばかりだ。**]


【人】 季節巡回 こころ

[椅子に腰かけて暫しの間待っていれば
ノックの音がした。>>148

開口一番告げられた言葉>>149
一瞬目を丸くした後、
照れくさそうに頬を染める。]

…へへ。ありがとうございます。

[田端先輩の腕がいいから、なんて
咄嗟に謙遜の言葉も浮かんだけど
今は素直に受け取ることにする。

穏やかな視線を受けてはにかんだ。]

(157) 2023/08/05(Sat) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[さて、この後はどうすればいいのだろう。

あたしとて結婚式に参加した経験などないので
漠然としたイメージしかなく
いまいち段取りが分からないという問題に直面する。
アリババが神父をやってくれる…?らしいけど…?>>146

そんな中、先に進もうとする大藤に
田端がストップをかけた。>>150]

(158) 2023/08/05(Sat) 19時半頃

メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

[いやまああたしも
えー先輩は着替えないんですか?とは思ったけど。

圧のある笑顔と共に
べしん、とフロックコートを叩きつける
乾いた音が響く。>>150

説教と共にきびきびと場を仕切る田端を
呆気にとられたまま見つめた。
めちゃくちゃ頼もしい。
この場に彼女が居てくれてよかったと思う。本当に。]

あ、は、はい。
じゃあ……こんな感じでいいのかな。

[いつの間にか現れた天使の計らいもあり>>153
大藤の着替えは一瞬で終わる。
手渡されたブーケを受け取り
その中から一輪白薔薇を取って
礼服姿の大藤の胸に挿そうか。]

(159) 2023/08/05(Sat) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ


ふふ。先輩も様になってますよ。
かっこいいです。

[本人着飾ることに全く興味なさそうではあるが
まあこの際なので付き合って貰おうじゃないか。
にっこり笑ってぽんと軽く胸を叩き。

なお、アリババと田端先輩のやり取りは
何だか微笑ましいなと思いながら
にこにこ眺めていたと思われる。>>155>>156**]

(160) 2023/08/05(Sat) 20時頃


[やっぱり女性にとって結婚とは大切なことなのだろうなと。
他人事のように田端の変貌を眺めていた。

これは彼女が残って正解なのだろう。
成海にはドレスアップの手伝いは出来ないし、自由な大藤の軌道修正も果たしてどうだったか。

フロックコート姿の大藤に、ブートニアが成されたならば
「双子の兄」の晴れ姿を、微笑んで眺めた。

……彼がどのようなつもりで、河に分かたれた女性と結婚式を挙げようとしているのか深い思考は知る由も無い。
けれどきっと、軽い想いなどでは無い筈だ。]




[アリババの言うことも確かに分かる気がした。
やがて別の世界へ行く恋人達、ただ涙に濡れて抱き合っていたっておかしくないのだから。

──それにしても
この二人はどうしてか、親しげな気がする。
死のことしか見えてなかった成海の、アリババへの接し方が異常だっただけかもしれないが。

成海は男だが父母と共に畏まった場所には何度も出向いた。
女性側の礼服としての黒留袖の意味を知っている。
適するのは新郎新婦の既婚女性親族と、もう一つ。*]


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

[まあ実際の、一般的な式なら
色々細かい制約があるのだろうが、
幸いあたしはそのあたりのマナーを知らないし、
大藤も特に気にしないだろう。
つまりこの場で彼女を咎める人はいないということだ。>>161]

あ、田端先輩、着物も似合いますね!
いいじゃないですか〜!

[田端は普段、露出高めな
派手目の恰好をしている印象はあるが
黒留袖はぐっと大人びて見え
そもそもの顔立ちが美人系なのでよく似合う。
そんなわけで呑気に茶々を入れるあたしだ。

顔を赤くしながら翻弄されている田端先輩は
なんだか珍しいものを見た気がして
やっぱり微笑ましいなと思うあたしなのでした。>>162**]

(163) 2023/08/05(Sat) 20時半頃

【人】 季節巡回 こころ

[そういえば。
先に目覚めた皆もあたしがここにいるうちは
まだこの夢を見れるって
アリババが言ってたっけ。>>4:84

じゃあ、もしかしたらこの式に
客として参列してくれたりしないだろうか。
生憎もしそうだったとしてもあたしにはその姿は見えないけど。

あたしのことを憶えていて欲しい。
でも、どうせ憶えていてくれるなら
幸せそうに旅立つ姿がいいな。

そうしてこれから、前向きに歩んでほしい。
それぞれの人生を。**]

(164) 2023/08/05(Sat) 20時半頃

──夢の中──

[プロポーズのために手渡されたベルベットの箱。
大藤先輩はそれを受け取りポケットにねじ込む。

田端先輩の“魔法”で花嫁の支度が整えられて、
可愛らしい──そしてこころ先輩によく似合うプリンセスラインのドレスに目を細めた。
思わず「ほわぁ」と間抜けな声が出たかもしれぬ。

大藤先輩が纏うフロックコート。
ブーケから花嫁の挿すブートニア。
整えられていく舞台に、本当に夢を見ているような心地がする。

お作法に疎い仁科は深く考えず田端先輩の留袖を見る。
これも映えるなあなんて思いつつ。]


[──旅立つはずの先輩は嬉しそうで幸せそうで、
自分がすべきことは、この光景を目に焼き付けることだと
なんとなくそう思った。

特別親しい人はいないけど
だからこそ、手を繋いでいたという事実だけで
二人の関係に疑問も持たずにこのシーンを見つめている。

わたしは、カメラマン不在のこの式を
この瞬間を
残す術を持っている。
わたしにも、“魔法”が使えるんじゃないかって、
そう思いながら**]


メモを貼った。


―― 夢の中 ――

 綺麗な花嫁さんと格好いい花婿さんだなあ。

[  ぽわぽわと夢の中を漂っていると、
  いつの間にか結婚式をやる流れになっていたようで、

  回谷先輩に綺麗に施されたメイクやネイル、
  美しく編み込まれた髪型や
  可愛らしいドレスを眺めつつ、

  やがてやって来た大藤先輩は、いつの間にか
  フロックコート姿になったらしい。 ]

 若い女の人の黒留袖姿って、なんか新鮮かも。

[  お爺ちゃんの付き合いで出席した結婚式では、
  若い女の人は着物を着ていても、
  せいぜい振袖とか色留袖とか、
  もっと色味の付いた服装だった気がする。 ]


【人】 季節巡回 こころ

[式場の準備なんやかんやは
アリババに任せることにして。

その前に何か話があれば聞いただろうし、
促されれば向かうだろう。

何にせよ――"その時"が
もうすぐそこに迫っていることを
あたしは感じていた。*]

(165) 2023/08/05(Sat) 21時頃

[  田端先輩は顔立ちがはっきりしているから
  グレーのワンピースでも地味には見えなかったけど、
  黒留袖姿は先輩の格好良さが
  際立っているように見える。

  アリババさんに無理やり着替えさせられたのに、
  満更でもなさそうなのは、
  グループLINEを見たときに感じたような
  険悪な感じでもなさそうだなって、
  俺は少し安心したんだ。 ]


 結婚式の式場では俺たちの姿は見えなくても、
 アリババさんに頼めば、
 祝電みたいなメッセージくらいは届けられそうだよなあ。

[  そんな思い付きを言葉にしたけれど、>>*1
  他の生存者の誰かの耳には届いたかな。 ]**


メモを貼った。


――夢の席で

[ 回谷の髪に蝶が止まる。
それは銀が田端のために選んで贈ったものだ。
彼女がそれをどう捉えて、どのような想いで
回谷の髪に飾ったかは分からないが。

優しく丁寧に扱う手つき。
大切に思ってくれているのだろうこと。
傍で回谷を見送ることのできない者を慮っていること。
銀にもそれくらいは分かる。]



  大藤先輩も着替えるのね。
  黒以外を着ているの見たことないから新鮮。

[叩きつけられたのは、最近では結婚式でもあまり見ることのなくなったフロックコート。
どこからかブーケが現れて、田端もいつの間にか黒留袖を着用していた。
あまり若い人が着るイメージはないな、程度の知識しか
銀にはなかった。]

  …………?

[ どこからか聞こえた感嘆の声。
彼らに干渉はできずとも、その席に在ろうと願ったなら
夢から還った者同士視認することはできただろうか。
>>3:*3 とも言っていたし、恐らく大丈夫。]

  参列するなら、私たちもおめかししましょう。

[仁科に微笑み、自身も青いワンピースを纏う。*]


メモを貼った。


 え、銀先輩?

[一方的にあの世界の続きを見ていたつもりだったけど
なるほど仁科が見られている夢の続きなら当然他の人も見えよう。

参列ときいて銀先輩の微笑みにそうスねえなんて返して数秒。]

 お、おめかし スか
   ああ、確かにこの格好では・・・

[華やかな場所から遠のいていた自分でも、流石に人様の晴れ舞台にジャージ参列はないだろうと思う。
無造作に髪をくくっていた現実の自分は、病室で目覚めた時は髪を括ってさえいなかったけれど。

夢の続きではどうだろう――と
そっと手を髪に当てると、指に編み込みとシュシュ生地を感じた。
姉と田端先輩の“魔法”が夢の続きで生きているなら。]


[フォーマルな服は喪服しか持っていないので
何を着ればいいのだと一生懸命考える。]

 これで 合ってますか ね・・・?

[姉が昔友人の結婚式に参列するときに着て行った服を参考に
くすんだピンク色のシュシュに合わせた落ち着いた色味のワンピースに。
足がスースーして落ち着かないけれど、きちんと出席する気持ちで、ちょっと背筋を伸ばした。当社比で・・・。

祝電、とノリくんの声がどこかから聞こえたなら、
それもいいねと思いつつ**]


メモを貼った。


[ 福原の祝電という単語を拾う。
回谷に伝えられる言葉があっただろうか。
おめでとう・さようなら・幸せに―――。
どれも彼女の運命を思うと躊躇われてしまう。

しかしもし、自分が彼女の立場なら、
言葉を貰えるのはきっと嬉しいと感じるだろう。]

  かわいい。

[ 顎に手を当てて言葉を考えている間に、
仁科はワンピースに身を包んでいた。
髪も編み込まれて、シュシュでまとめられている。
普段素っ気ないジャージ姿ばかりなため、
大藤のコート姿以上に新鮮だ。
落ち着いた色味ではあるが、仁科には原色より
似合っているように思えた。]


[田端のように他者にメイクを施す技術を
持ち合わせていないため銀にできることは何もないが、
少し伸びた背筋に「良いでしょう」と
自信に満ちた謎のオーケーサインを出して。

誓いの言葉に耳を澄ませた。*]



[見知った女性達の声が耳に届く。
それから、スマホも手に取らないで思いに耽る成海に会いに来てくれた、誰かさんの提案も。

参列と祝電は、決して両立しないわけじゃない。]

そっか……
俺達にも未だ回谷さんに出来ることが、あったんだね

[生と死の隔たりのことは今は関係無い。
ただ、祝福する者となればいい。]



[その瞬間、相応しいと思う姿が成形される。

サイドに少し髪を流し、前髪を分けたポニーテール。
整髪剤を使用しているようで、
フォーマルな場所の男性の長髪への不潔な印象は多少抑えられた筈。

光沢の無い黒のブラックスーツ姿で、
白いシャツにシルバーグレーのネクタイを締め、
ベストは着用していない。
ジャケットとパンツはシングルでスマートなラインだ。

シルクのポケットチーフは三つ折りにされており、
袖口にはカフスボタンがあしらわれていた。
黒い革靴はストレートチップのデザイン。

──新郎はある時、黒を纏い続ける成海に言及し
その言葉に心の内が動くのを確かに感じたが
この黒は祝福の為なのだから、構わないだろう。]




[青色と落ち着いた色のワンピースにそれぞれ身を包んだ銀と仁科へ、似合っていると言うように一時微笑みと目を向けた。
それから福原の姿も、骨谷や柊のことも探したけれど、目にすることは出来たかどうか。

けれど誰にも声は掛けないで、すぐに主役達へと視線を戻す。
既に空間は閉ざされた一室ではなくなっている。

厳かなチャペルの色合いと、品のある彩りとなった白と緑
雨が過ぎ去った後の晴天の下にいるように、成海には思えた。]




[真っ直ぐに背筋を伸ばし、
静かに保たれる、けれど張り付いたものではない微笑みで

式を見届けんと、全てを見ている。*]


──結婚式場にて、

[夢の中だから舞台転換もあっという間だ。
気付けばチャペルの中に居て、神父に扮した黒翼の天使が誓いの言葉を読み上げている。
これから冥府へ旅立つ花嫁に向けた最高の場面だ]

 ……っと、

[主役の二人と田端先輩には聞こえないだろうけど、出来るだけ声を潜めて《参列者》の席に紛れ込む。
銀先輩、仁科さんが居る辺りにしれっと並んだ。
二人とも居るって事は、同じタイミングで眠っていて同じ夢を見ているのかな。
ここで互いを認識し合えるのも何だか不思議だ]


[ちなみに、自分の恰好といえば、上下スーツにシャツとネクタイ。結婚式に出席した事はないから、咄嗟に思いついたのは、大学の入学式と同じ恰好だ。普段とあまり変わらないビジュアルだが、襟はちゃんと一番上までボタンを止めて、ネクタイもきっちり締めているぞ。]

 ……、

[現実で参列しているかのように緊張しつつ、式の進行を見守った。**]


[おっと、高祈先輩も居った]

 ……。

[このような場に慣れてる風な洗練された佇まいから参考になる部分は多い。とりあえず、厳かな雰囲気を壊さないようにしつつ、自分の髪型を整えてみせた。**]


メモを貼った。




[成海は自分が思う相応しさを再現しただけであり
まるで部屋でだらしなく寛いでるような格好でもない限り、誰のことも見咎めたりしないのだけど。

髪を整える様子を認めれば、微笑ましいと笑うように口元を一時覆った。
馬鹿にしたのではない。年下を可愛らしく思っただけだ。
大丈夫、今の君は素敵だよ。こんな場面でなければ伝えたかもしれないが、現実にはならなかった。*]


―― 夢の中 ――

 おめかし……。

[  銀先輩の声が耳に入って、
  普段着姿でいようかなと思っていた俺は
  少し思案したけども。

  みんなが衣装チェンジしているなら、
  俺も普段身に着けている帽子とピアスは外して、
  ブラックスーツにシルバータイという
  無難な服装になったと思う。 ]


[  それから、 ]

 アリババさん、もし可能なら、
 回谷先輩に伝えてもらえますか。

 『回谷先輩の幸せそうな姿が見られて
  少し心のつかえが取れた気持ちになりました。
  俺は決して先輩と過ごした時間を忘れません。』

 って。

[  祝電にしては、>>*1
  言葉のチョイスが重苦しい気もするけど、
  そこまで大きな接点もなかった俺の立場で
  言えることって、これくらいかなって思って。 ]


[  届くかどうか分からない祝電を送った後、
  俺は結婚式の進行を静かに見守ることにした。 ]*


メモを貼った。


[ 高祈と柊はそれぞれ相応しいと
思える格好でその場に在る。
仁科に高祈、柊とは夢から覚めたあとは
まだ会っていなかったから、再びの夢の中とはいえ
姿を確認できたことに安堵を覚えて。
高祈からの微笑みには頷きで応えた。
福原の改まった姿も視認する。]

  あ、アリババさん。
  私からは
  『いつもありがとう すごくきれいだよ』って
  伝えていただけると。

[福原に便乗して、念じると。
それ以降、銀の視線は新郎と新婦にのみ注ぐように
――努めた。**]


【人】 季節巡回 こころ

― 式へ ―

[諸々が落ち着いたタイミングで、式へ。
アリババが手を上げれば
先程まで美術館室だった風景が
あっというまに白と青のチャペルへと切り替わる。

わあ……と目を輝かせてその光景を見遣った。
見守るアリババと田端の視線>>171
――もし誰かが見ているのならその気配を感じながら。

どこからか流れる、厳かなクラシックの音楽と共に
大藤と腕を組んで、ゆっくりとヴァージンロードを歩む。]

(179) 2023/08/05(Sat) 23時頃

【人】 季節巡回 こころ

[神父に模したアリババが
大藤に向けて誓いの言葉を読み上げる。>>169
それに、彼が答えるのを静かに聞いていた。

自分の方にも尋ねられたなら
顔を上げて答えるだろう。

はい、誓います、と。]

(180) 2023/08/05(Sat) 23時頃

【人】 季節巡回 こころ

[いつの間にか用意されていた指輪を
彼が嵌めようとしてくれたなら、
左手を差し出して委ねようか。

その薬指に嵌められるのは
どんな飾りのものだろう。

自分からも同じように彼の手を取り、
その指先を彩って。]

(181) 2023/08/05(Sat) 23時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……久影さん。

 

(182) 2023/08/05(Sat) 23時頃


[見渡した時に見つけた、印象の変わる福原の姿。
少しの間見ていたけれど、やはり何も言わなかった成海だが
祝電が始まれば、続くように口を開いた。]


『回谷こころさん、結婚おめでとうございます。

 天使の前で愛を誓った誰よりも美しい花嫁の姿は
 参列する皆の心に、生涯残り続けることでしょう。
 勿論、私も含めて。』

[これは冥婚であり、彼と彼女はいずれ離れ離れになる。
そう分かりながらもただ、祝う気持ちだけを告げる。

今この瞬間最も幸せである女性に向けるのは、それが相応しいのだと考えた。*]


【人】 季節巡回 こころ

[祭壇の前、彼の顔を見上げて穏やかに微笑む。

ヴェールを彼が持ち上げ、
誓いの口づけが落ちるのを待ちながら
そっと目を閉じた。**]

(183) 2023/08/05(Sat) 23時頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2023/08/05(Sat) 23時頃


――休憩スペースより――

[掌の痛みが、オレを現実に引き戻す。
血で汚れた頁を破り捨て、新たな頁に
夢の中で纏まりかけていた図案を再現しようと、]

――っつ、 痛ぇ、

[大雑把に木屑と棘を除いて絆創膏を貼ったけど、
二本目の鉛筆を握る手は覚束無い。
優美で清楚な茄子の花と。
更なるモチーフを求めて、目を瞑る。

メグココちゃんが呪詛を唱えていたら、
これ以上は夢を見ていられないけれど。
傍らに未だ目覚めぬ二人の先輩が居て、
少しでも安らいでいてくれたら良いと願って。]


――夢の中――

伝えたいこと……?

[その世界が拓ける寸前、アリババ氏の
妙に親切な提案が聞こえた。]

――――っ!

[降り立った地は、記憶にある美術館の
どの展示室とも異なっていて。
柔らかな光に満ちていた。

青と白の世界。新郎と新婦。
黒翼の神父と黒留袖の立会人。

オレは普段着を恥じながら、一番後ろの席で佇む。
何故か、もう夢の世界には居ないはずの、
目覚めた面々がドレスアップして
参列している様も、ありありと。]


メモを貼った。


[白と青のチャペル。
清廉な白い花々と緑で飾られた神聖な儀式の場所で、
神父に扮したあの人の声が響く。

初めての結婚式にそわそわどきどきしつつ
銀先輩のお墨付き?を得て厳かな気持ちで見守る。


――時折、両手でフレームを作るようにしながら
カシャッと音はならないけれど、心のシャッターを切る。]

 アリババさん――
 『こころ先輩、ご結婚おめでとうございます。
  先輩の、笑顔で幸せな最高の一枚を。』と。

[言葉は足りていないけど、残したいと思った絵。
カメラはないけれど、私も“魔法”になれたなら**]


田端先輩と一緒に 聞こえずとも拍手を贈る*


[どこからともなく、祝福の鐘と
舞い散る花弁が、純白のドレス姿の
メグココちゃんを暖かく包み込んでいる。

オレは冥婚なんて単語は知らなかったけど。
唐突に現れたそれが、
メグココちゃんの望んだ夢の姿なのだと理解した。

現実にはもう叶いようもない、
幸せな幸せな夢。
結ばれた二人は、絵本の最後の1頁、
めでたしめでたしの絵姿そのもので。]

………………綺麗だ。

[オレはどれだけ呆けていただろう。
つい漏れた感想に、ばつが悪くて周囲を見まして、
それから寿ぐ言葉を探して、顎に手を添える。]


メモを貼った。


『今まで見た中で、
一番綺麗で幸福な
キミの姿を、オレは憶えてる。

――絶対に忘れない。

おめでとう、メグココちゃん。
それから、ありがとう。』

[果たせなかった約束の代わりの、
彼女のささやかな願いを胸に、
素直な気持ちをアリババ氏に託した。]


[俺からも一言]

『回谷先輩おめでとうございます!
 見守っていますよ。とっても綺麗です。』

[この後、向かう先にも温かな光りが満ち溢れていますように。決して寂しくなりませんように。祈りを込めて言葉を届けた。**]


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

西門教授へ

せっかくの美術館見学だったのに
こんなことに巻き込んじゃって
結果論とは言え申し訳なく思います。
西門教授は特に怖い思いをしていたようなので。

研究室の皆で過ごした時間の事、
あたし多分ずっと忘れません。
こんな生徒が居たなあって教授も
時々思い出してくれたら嬉しいです。

別に夢枕に立ったりはしないので安心してくださいね。
どうかこれからもお元気で。

(194) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ

銀 檀さんへ

夢の世界に来てすぐのあたしはとにかく怯えていて、
最初に出会えたのがマユちゃんで良かったなって
心の底から思っています。
まあそれであたしの夢だったんだから笑っちゃうけどね。

ちょっと表情には出づらいけれど、
優しくてそれでいて時々大胆な
そんなマユちゃんのことがあたしは好きでした。

もし晴れ姿を見てくれているのなら
あたしはこの通り幸せに逝ったから
どうか前向きに生きてねって伝えたいです。
恋の話とかしてみたかったなあ。

最後の約束、守れなくってごめんね。
こんなあたしと仲良くしてくれてありがとう。
どうかお元気で、良い人生を。

(196) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ

骨谷 平太朗さんへ

あたしの骨って、そういえばどこの骨使うんだっけ?

あの日描いてたカップの仕上がり、どんな風になるのかなあ。
あたしが完成品を見られないのは残念だけど、
最高に素敵なやつにしてくれると信じています。

夢に向かってまっすぐな骨谷君のこと
正直ずっと凄いなって思ってました。
どうかそのまま頑張って、夢を叶えてくれることを願います。

ついでに運命の人に巡り合えることも願っておいてあげる。
多分縁のある人って、骨谷君が無理をしなくても、
自然と互いを大事にできる人だと思うんだ。
もしそんな未来が来た日には、墓前ででも報告してよね。
どうかお元気で。

(199) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ

福原 徳人さんへ

最後に福原くんに送った言葉、
叶えることができなくってごめんなさい。

明るくてマメで、気遣い屋で、料理上手で。
そんな福原君はやっぱりあたしから見たらすごい人なんだけど
でもやっぱり奥に何か抱えてるのかな
頑張りすぎてないかなって
ちょっと気がかりになることはあります。

たぶんあたしの死もちゃんと
弔ってくれるんじゃないかなって気がしてるけど
どうか肩の力を抜いて生きて、幸せになってください。

ご飯もデザートも、美味しかったです。
美味しい料理と思い出をありがとう。
どうかお元気で。

(201) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ

仁科 桃華さんへ

今まで仁科ちゃんはお洒落とか
あんまり興味ないのかなって勝手に思いこんでたけど
可愛くなって照れくさそうにしてるの見て
なんだかこっちもほんわかした気持ちになりました。

きっとこれからどんどん綺麗になっていくんだろうし
素敵な女の人になったところ、見てみたかったな。

天国のお姉さんにもしも会えたら
仁科ちゃんが大好きって言ってたこと、
ちゃんと伝えておくからね。

最後にお話しできて良かったです。ありがとう。
たまにあたしのことも、思い出して描いてくれたら嬉しいな。
どうかお元気で。

(202) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

柊 遥さんへ

夢の中ではあんまり話せなかったけど、
バスの中で楽しそうにお菓子交換してるのだとか
見てて何だか微笑ましかったな。

何となく柊君は夢の中でものんびり構えてた
印象があったんだけど、
嫌な思いにあったりしてなかったでしょうか。

この美術館の中であったことが
何か少しでも柊くんがこれから生きる上で
プラスの方向に働いてくれていたらいいなと思います。

どうかお元気で。

(203) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

[花と蔦の絵付けをしたカップには、
美しい花嫁のドレスとヴェールを偶った
繊細なホニトンレェスを透かし彫ろう。

完成品をメグココちゃんが見ることはないけど、
トサカ先輩に贈ればいいのかな、と
普段寡黙なのに正装がビシッと決まった
新郎にも視線を向ける。

目に焼きつけないといけないのに
視界がぼやけるのはきっと夢だからで。
こんな時まで真摯に優しく紡がれる
各々へ向けた想いが、鼓膜と心を震わせる。
頬を濡らす幾筋かを拭うことも忘れて
オレはありったけの祝福を篭めて
拍手を送り続けた。]




[夢の世界の終わりまで。
  彼女の魂が  るまで。*]
 
 


【人】 季節巡回 こころ

高祈 成海さんへ

いつもニコニコしてはいるけど、女子にちょっかいかけられるの
実はあんまり好きじゃなさそうだなって思ってて
踏み込めなかったところあるんですけど。

ビデオルームで先輩の背後に
どなたかが取り付いてたの見た時は
結構心配になりました。

でも、最後に見た姿は晴れ晴れとしてて
この夢の中での出来事が高祈先輩に
何か良い影響を与えていたら嬉しいなって思っています。

プライド高いという言葉は特に撤回しませんが、
そんな先輩がいつか、ありのまま接することが出来る人と
幸せになれたらいいなってお節介ながら思っています。
どうかお元気で。

(204) 2023/08/05(Sat) 23時半頃

【人】 季節巡回 こころ

田端 里実さんへ

最後の最後まで本当にお世話になりました。
あたしを、あたしたちを最後に見送ってくれたのが
田端先輩で良かったなって心から思っています。

先輩が見た目より寂しがりで強がりなんだって
もっと早くに知れていたら
いろんな話をすることもできたかなって、
そこは少し残念に思うけど。

先輩は「そういう好きじゃない」って言ってたけど
その人と話してる時は何だか可愛い女の子の顔をしているように見えて、
あたしには微笑ましく映っていましたよ。

だからどんな形であれ、
先輩が幸せになれるよう応援してますね。
本当にありがとう。どうかお元気で。

(205) 2023/08/06(Sun) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ

[あたしの目には見えなくても、
皆が見守ってくれている気配を感じていた。
>>178>>184>>186>>190>>191>>192

この夢の共有者、全員にひとりひとり、回谷こころから。
白い封筒に入ったメッセージカードが贈られる。

封筒にはカードと共に一枚の絵葉書。

はがきには、この美術館が描かれた風景画。
晴れ晴れとした青い空と
まだ災害にあう前の綺麗な建物の周辺を
四季折々の花が彩っている様子が描かれている。*]

(206) 2023/08/06(Sun) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ

[先輩、隣に立つ、大好きな先輩。
あなたにはカードは贈らない。

好きなこと。これまでのこと。これからのこと。
伝えたいことはたくさんあって、
それは全部あたしの口から言いたいから。

――形に残るものがなくても、共に在ると。
交わした約束を、あたしは信じている。*]

(207) 2023/08/06(Sun) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ

[指輪が嵌められ、誓いの口づけが落ちる。>>195>>197

どこからか降りそそぐ花の雨の中、
田端が立っている方に向けて、
手に持っていたブーケを大きく放り投げた。]

(208) 2023/08/06(Sun) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


どうか、この良き日にさようなら。
また逢う日まで。**
 

(209) 2023/08/06(Sun) 00時頃

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