人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ワタナベウェディングは、リゾートホテルで披露宴や挙式が行われる際に、準備を手伝うプロである。

今回は教会の確保等をお願いした。費用は格安で済んだ。牧師やカメラマンを手配したら高いが、僕ら二人だけが30分ぐらい教会を貸切、ごっこをするだけだから。
参列者は誰もいない。

そんな説明は控え室に向かいながら佐藤さんが主に話し、僕がごっこだよと補足した。

控え室はこじんまりした部屋だ。そこに用意してあるのは白のタキシードと、ウェディングドレス。]

(9) 2023/08/19(Sat) 00時半頃

─七尾ちゃんとその後!─

「えっ? ….わー!?」


しまった油断しすぎたー!
咄嗟に隠したけど、待受は見られてしまったかな。いや見られたからこその反応かな。
ううう、不覚。だけど、ここはもう認めてしまおうかな。


「…これ、内緒ね?」


好きな人、と口にしなくったってわかると思う。
待ち受けをチラリと見せて、また隠した。


「ほら、だから、合宿の時
 大和くんにカップケーキ持ってって貰ったでしょ?
 お弁当食べてほしくって、ついでにって…。」


その後黒猫ヘルメット七尾ちゃんとのツーショット撮ったりとか、ヘルメットに貼るシールだとかを見て回ったりとかしたけど。
ヘルメットが早速役に立つ状況は嫌だったなあ。
病院も忙しすぎて仕方ないしね。
みんな大丈夫だったかな。
私はまた、みんなに個別に大丈夫かメッセージやショートメッセージを送ってみたけど。
返事は、あまり期待できそうに無い。
あまり期待できそうに無いけど。


ニュースを見て、見覚えのある星座図にパチリと目を瞬かせたのだった。






               「…獅子座と、蟹座?」**


【人】 学園特警 ケイイチ

[ウェディングドレスはパニエでふっくらするプリンセスライン。ノースリーブで肩が出る。
恵一の趣味が思い切り出ている。可愛いのが好きだ。

ティアラ、ブーケなども用意されていた。]

『恵一くんのリクエストで用意したけど…うん、康生くんならきっと似合うわね。写真は本当にいいの?

じゃあゆっくり準備してね。

ご・ゆっ・く・り!』

[佐藤さんに僕は頷いた。
彼女が出ていくと二人きりだ。

思い付いてから予約や手配、貯めたお小遣いをはたいて僕はすべて内密に進めたが、彼は果たしてどう感じているのだろうか…。]*

(10) 2023/08/19(Sat) 00時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時半頃


――こちらの世界線の僕――

こちらの世界線の大和は大体同じだ。
親は賭博中毒で借金を残して消えるし百均の傍や百円の食パンともやしで生活しているし毎日新聞配達をして生きていた。

 生活が変わり始めた切欠も同じ流れだった。
毎週お菓子を貰い始めてから部室に顔を出し始めて誕生日には人生で始めての誕生日会をしてもらって、お返しにフェイジョアという花の栞を贈った。
毎日お弁当を作ってきてくれる瑠璃川のことにずっと惹かれ続けていたけれど、大和は自分が幸せにできるビジョンが見えなくてまごまごとしていた。
ただ、合宿が楽しかった話をして来年は一緒に行こうと話をした日からまた距離が近づいた気がする。

 夏休みの残りの期間も大体一緒に過ごしていた。
宿題を教えながら解いていったりしてやっぱり新聞配達で忙しかったけど会える時間はずっと一緒にいて、あれは二人で花火を見に行った帰りに――付き合うことになった]


[ロボットが暴れたから辺りから日常は非日常になっていった。
避難指示が出ていたがその頃大和は配達する新聞がなくなったので復興の方に手伝いに出ていた。
これがボランティアではなかったのは危険だからで通信制限もあって余計に珊瑚に連絡ができずにいた。

 時間ができたときに一度だけ電話ができた。

 『元気だから安心して。復興の手伝いが結構忙しいからあんまり連絡できないけど……好きだよ、珊瑚さん』

 って連絡した後日、再び襲来したロボの激しい戦闘に巻き込まれて少しの間意識を喪っていたんだ]


  んぁ……って、嘘お……。


[大和は疲れ切ってその日は自宅で寝ていた。
夏の酷暑が残る中では日中の作業は好ましくなく早朝から昼前までと夕方から夜間にかけての仕事が多かったので日中は寝ていた。
時折珊瑚に『今日も元気』って送ってたけど、今日は目覚めたら天地がひっくり返っていた。

 ロボットの攻撃が築60年以上木造二階建てアパートに命中して吹き飛んでいた。
弾いた弾?が跳んできたらしい。
何が憎くてこんなボロアパートを破壊してしまったのか。
破壊された瓦礫の中で綺麗に布団に包まって逆さまで寝ていた大和は激しい戦闘があったようだが意識がなかったようだ。
余程に疲れていたのだろう。

 大和は起き上がると落ちてる辛うじて着れる服を纏って瓦礫の山から抜け出した。
声をかけたが返答はなくどうやら周辺の住人は避難を終えているようだ。
避難の声もかけられなかったことに、知ってた、と肩を落としながら道路に出てガラケーを開くが電波が立っていなかった]


  珊瑚さんは、無事なのかな。


[廃墟と化した中を大和は歩いていく。
不整地を歩くには安いシューズは不適当だが仕方ない。
時折ガラケーの電波を確認しながら崩落都市を抜けていき、途中の断層みたいな亀裂や穴を迂回しながらえっちらおっちら時間をかけて進むとようやく無事な家屋が増えてきた。

 そこから更に進むとようやく電波が立ったので珊瑚に電話をかけたんだ。
一声目は何と声をかけようかなんて考えてはいなかった]


  『珊瑚さん、無事かな』


[自分の無事よりも珊瑚の無事を願う大和がいる*]


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 00時半頃


メモを貼った。


─命くん─

大和くん──命くんとは、できる限りの時間一緒にいた。
だからこそ会えない時間は寂しかったし、より長い時間会えてない気がしてしまう。
花火を見に行った帰り…、繋いだ手が嬉しくて、もっとずっと一緒にいたくて、告白したのはやっぱり私からだったかな。
それとももし命くんからだったなら私は物凄く照れたと思うけど。

そうして私たちはお付き合いを始めていた。

でもロボットが暴れ始めてからまたなかなか会えなくなった。
復興支援なんて危険すぎるしやめてほしいけど、みんなが出来ることをしなくちゃならない期間なのかもしれないと…無理しないでね、と伝えるしか無かった。
『私も好き。だから無理しないで、ちゃんとご飯食べて水分とってよく寝てね。』
会いたい。今すぐ会いたい。でも、とワガママ言えない私がいた。


でもね。
星座図だ…、なんてぼんやりニュースを眺めていたけど。
血の気が引くとはまさにこのことだ。
あの辺り、大和くんの家のある方じゃ無い!?
ど、ど、どどどうしよう!?
え、生きてるよね、ちゃんと生きてる?
ガクガク震えながらスマホを握りしめる。なんとかキッチンに向かってコップにお水を入れるけど震えて上手くできない。でも、無理矢理水を一杯飲んで気持ちを落ち着かせた。深呼吸を繰り返してから…七尾ちゃんと買ったヘルメットを被り、リュックを背負って外に出た。
私の家からは学校に向かう感じ。
そちらに近づいていけば行くほど、危ない箇所が増えていく。


自分の家の方は無事だったから、こちらの方に向かえば向かうほど心臓が苦しくなってくる。
どうしよう。
早くうちに避難してきてって言えばよかった。
復興支援も大人に任せて危ないことしないでって。
大丈夫?生きてる?怪我してない?
いろんな不安がごちゃ混ぜになってくる。
今にも泣きそうな顔で進んでいると…スマホが震えた。
素早く画面を見ると、それは──。


「命くん!!!無事?大丈夫!?
 よかった今どこ?
 うちは大丈夫だよ、家もなんともないもん!

 う、ううっ、良かった…!」


まだ姿も見えてないのに、声が聞けた安心感で涙が止まらなくなってしまう。
暫く鳴き声を聴かせてしまった後、今の自分の場所を知らせて、相手の場所を聞いて。
良いあたりで落ち合おうと約束して、そのまま向かいたいところ。**


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[それは、とても奇妙だった。
それは、とても遠く響いた。





そして、愉しかった恋人ごっこの終わりを告げていた。]>>0

(28) 2023/08/19(Sat) 07時頃

――珊瑚さん――

[珊瑚と一緒に居るとすごく温かくなれる。
心も身体も幸せに包まれているような、そんな感覚。
出来る限りの時間を一緒にいて、それでも足りなくてもっとって願える人。

 花火の日の帰り道。
初めて見る空に昇る火の花に驚いて興奮していた大和は楽しそうに珊瑚と語りながら歩いていた。
隣を歩く珊瑚を見つめているとこの先もずっとこうしていたいと願っていて、少し前から気づいていたのはこれが恋とか愛だと言う感情だと言うことだった。
相手の幸せを想うことが愛ならば、それは確実に愛と言えた。

 告白は大和からした。
立ち止まって、手を引いて。
驚いた珊瑚に『ずっと一緒に居て欲しい』って『どうしようもなく好きだ』って伝えたらすごく真っ赤になって照れてくれていた]


[お付き合いはそこから始まったけれど、大和 命は貧乏だった。
貧乏に暇はなくて危険なことをしてもお金を貯めていきたかったのは珊瑚と一緒に専門か大学に進学して同棲するためだった。

 労わってくれる珊瑚には感謝しかなかったけれど、寂しい想いをさせていたと思うと胸が苦しくなる。
本当はもっと傍に居たいのに現実が許してくれなかった。

 そんな日々は絶対その場所だけは残さないという強い意志を感じる――実際はなんでか寝ていて気づかなかったのだけれど、ロボットの攻撃で負の拠点だったアパートが吹き飛んだことで解放された。
手に持てるものだけ持っているけれどそれだけで、一体どれくらい呑気に寝ていてそれで如何ほどに珊瑚に心配をかけたことか。

 復興支援どころかロボットたちのあまりの広範囲の戦闘に巻き込まれて自分自身が被災者になってしまったのは笑えない]


[早く会いたい、早く声を聞きたい。
ご飯をまた食べたいしお菓子も食べたい。
『ずっと一緒に居る』って約束したんだって想いだけで歩きにくい不整地となった瓦礫の上を歩き通してフラフラになっていたけれど強い意志を宿す瞳は変わらなかった。

 電話で珊瑚が泣いていた。
死ぬわけにはいかないじゃないかって珊瑚の家までいくつもりだったのに、どうしてかこちらに向かってきているらしい。
復興支援をしていく中で地図を頭に叩き込んでいたので珊瑚に近いほうの災害時の集合地点に使われるポイントを教えて大和は歩き続けた。

 集合地点は耐震性や災害に強い場所とされている場所が設定される。
珊瑚に伝えたのは公園で倒木はあっても倒壊はないから安全と言えた。
その場所に近づいていくと遠目にも珊瑚が立っているのが分かって、大和は手を振って走って近づいていった]


  おーい! 珊瑚さーん!
  大丈夫ー? 僕は無事だよー!


[大きく手を振って近づく程にどうしてか目元が熱くなっていった。
生きている、動いている珊瑚を見て胸も熱くなっていて、目の前に到着する頃にはぼろぼろと涙を零して身体を抱きしめてしまった。
汗をすごいかいていて、服も汚れていたのにそのままだったから嫌がられたりしなかっただろうか]


  珊瑚さんが、ひっ、ぐう……いきてて、よかった。
  僕の住んでたとこ、潰れたし。


[一しきり抱きしめて温もりを感じてからそう切り出した。
珊瑚の家が無事で良かったと思う。
大和はこれから被災者登録をして避難所に行かないといけないから――また離れないといけないのかと思うと悲しそうに苦笑いするしかなかった**]


メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー海辺デート/結婚式ーー

[話は遡る。

暫し、夢のように幸せだった恋人ごっこの続きを綴ろう。

ーー僕と、彼だけの為に。]

(32) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は知っていた。彼に僕への恋心がないことを。

それはむしろ当たり前でしかない。

僕らは高校入学から部活仲間としての仲良し、親友だった。
二年間友達としてふざけあい、傍にいて、笑い合った。

親友にまで昇華した素晴らしい友情だった。

僕の中でそれが恋愛に変化した方がイレギュラーだ。
そして、普通の人間は受け入れない。

つまり、彼がとても広い心で僕を受け入れてくれたから今日のデートが実現しただけで。

彼は僕に好意以上などない。
恐らくだが、他の友人だって彼は等しく大切なのだ。

ただその中で僕が強く彼にアプローチした結果が今に過ぎない。]

(33) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は彼の特別ではない。

だから、彼は照れることはないのだ。恋をせずにそれをする人間はいない。

答えを知っている僕は少し寂しそうに笑うしかない。]

 そうだね。いつか君も。

[でもそんな風に言い、僕は微笑む。
それでいいはずだ。]

(35) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[貝殻を握り締める。その感触が僕にどれだけ尊いか、彼は知らない。

それでも僕は幸せだ。

僕はティッシュを借りて涙を拭っただろう。

僕は幸せだ。]

(36) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[佐藤さんとの面会や、なんちゃってとはいえ結婚式と聞けばいくら彼でももう少し動揺するかと思ったが、そうでもない。

勿論僕は彼の内面にいるお父さんの複雑な心中は知らないのだが。

彼の拒否の基準は恐らくだが、自分の身体を著しく損なう行為ぐらいなんだろう。

僕が喜ぶなら。
自分が困らないなら。

僕は手順を確認する彼にちょっと笑う。]

 牧師さんは呼んでないから、そんな厳密でなくていいよ。

 雰囲気、雰囲気!

[なんて明るく言う。
それにしても、着替えをこの段階、彼はどんな衣裳と想定していたのか。

まさか、僕が用意したのがあんなにもお姫様チックな可愛らしいウェディングドレスとは夢にも思わないはずで。]

(37) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[意外だったのは、彼が式の内容に興味を示し、とても積極的に意見を出したこと。

驚いて目をパチパチする。

いや、キスに関しては前回あんなに体調を崩したから心配は当然かもなのだが、バージンロードを独りで歩きたい、と言ったのが不思議で。

バージンロードは、娘と父親が歩く道だ。

そして父親が娘を、娘の生涯のパートナーに渡す、最後の道。

そんな意味を彼が知っていて言ってるのかわからないけど、ただ僕がやりたいだけを押し付けるだけじゃないのが嬉しくて。

またちょっと涙ぐんで。]

(38) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 うん。僕が待ってるから歩いて来てね。
 君を待ってるから。

 ーーキスは寸止めするよ。
 僕を信じてほしい。

[わたわたアルコール消毒は流石に大変だから、エアキスを希望した。

触れ合わなくても、こんなにも僕の胸は温かい。

佐藤さんは僕らの会話を優しい笑顔で見守っている。]

(39) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[佐藤さんに相談した時はとても勇気を要した。

なにしろ僕は高校生、男の子同士で結婚式がしたい、なんて。

笑われるか気持ち悪いと思われるか。

しかし、佐藤さんは営業スマイルではない笑みを僕に向け。]

『恵一くんのお話を聞いて、私、とても温かな気持ちになりました。

私ね、何十組もお世話して来たんです。みんな幸せそうで、そのお手伝いを出来るのが私は幸せで。

恵一くんの顔は、そういう人たちと同じでした。

好きな人と素敵なお式をして、夢を叶えたいって。
なーんもおかしくないッ

大丈夫。私は恵一くんの想いを叶えます。いいお式にしましょうね。』

[そんな佐藤さんに支えられて今日があるのだ。]

(40) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ダブルタキシードも考えたんだけど、コウは顔立ち綺麗じゃん?絶対似合うと思うんだ。

[お母さん似の彼は女装が似合うタイプと、写真を見た佐藤さんも太鼓判を押してくれた。

嫌がったら諦めようと考えたが、文化祭なんかで男子が女装するようなノリか、はたまたなんでも楽しむ彼だからか、了承を得る。

ただ、着替えは大変だった。

胸がないからコルセットはいらないにしろ、広げたパニエを崩さないように着たり、背中のファスナーを上げるのに四苦八苦したり。

手袋をし、髪にティアラを飾り、短めのヴェールをつけて白い花のブーケを手にすればーー艶やかな花嫁の出来上がりだ。

鏡に映る姿に僕は息を呑んだ。]

(41) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……めちゃくちゃ、可愛い。

[これは女子に勝るのでは…美形男優が女装するとうっかり本家女優より綺麗になったりするが、そんな感じ。

ちなみに僕はまあ、イケメンじゃないからタキシードなんか似合わない。子供が背伸びした感じになった。]

 よし、じゃあ結婚式だ!
 コウ、ロウヒールだから大丈夫だと思うけど転ばないようにね。

[礼拝堂の入り口までは一緒に。僕は奥の祭壇前まで進み、彼を待つ。

席に参列者は誰もいないけどーー二人、いや彼のお父さんに見守られての。

僕らの結婚式が始まった。]

(42) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[しずしず歩く彼が近づいてくる。真紅の絨毯を白いヒールで踏み締めて。

不思議だ。彼は誰かと腕を組んで歩いているみたい。

僕は手を伸ばして彼を受け止める。
彼は手袋だから、安心して触れる事が出来る。]

 コウ。綺麗だよ。

[そんな台詞を言い僕は赤くなる。普通泣くのは花嫁なのに、また涙ぐむ。]

 讃美歌を歌い牧師の聖書朗読があるんだけど、ここは割愛ね。

(43) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[なんちゃってですしおすし。

僕はこほんと咳払いし、牧師の役をする。彼とは向かい合い、手を取り合う。
必死に暗記した台詞を、たどたどしくもーー]

 柊木康生、あなたは乾恵一を、
 病める時も健やかなる時も、
 富める時も貧しき時も、
 パートナーとして愛し敬い、
 慈しむ事を誓いますか?*

(44) 2023/08/19(Sat) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー転送後ーー

[僕は自宅に転送された。独りになると、壊れたカメラを棄てて音声を消去した。

後はただ、彼からの連絡を待つ。

もしそれがないなら、再びコックピットに転送されるまで特に動きはないだろう。]**

(45) 2023/08/19(Sat) 08時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 08時半頃


─命くん─

命くんと一緒にいるととても楽しい。
ドキドキしたり、焦ったり、切なかったり、──何でもしてあげたくなっちゃうんだ。
もっと頼ってほしいし、でも私も甘えたくなっちゃう。
でも、美味しいって私の作ったものを食べて浮かべる笑顔が可愛くて。もっと見たいなんて思ったのが始まりだったと思う。
花火を見上げた日も、はしゃぐ横顔が可愛いな、なんて。
でもとても綺麗だったよね!
私も一緒に夜空を見上げて空に咲く華を見つめてた。
そんな時に手を引かれて。
「私も…大和くんのことが、好き。」「私も、ずっと一緒にいたい…です。」
真っ赤になりながらそう答えて、そっと大和くんに身体を寄せた。
私はそれだけでも幸せだった。私から告白するつもりだったのに、大和くんも同じように思っていて告白してくれたんだもの。
まるで夢のようだと思って、その日は気持ちがふわふわしてなかなか眠ることが出来なかった。


でも、現実はなかなか上手くいかない。
元々大和くん──お付き合いを始めてからは命くんって呼ぶようにしてる──が忙しい人だって言うのは知っていた。
それが親のせいだって知ったら憤慨するしか無かったけど、私は法律に詳しく無い。どうにかならないか、と思うけど…落ち着いたらお父さんに頼ろうと思う。あの人なら、弁護士の知り合いとか居るだろうし、財務整理とか?して、命くんに責任が行かないようにしてもらうんだ。
復興支援だって危ないけど、お父さんのことがあるから誰かがやらなくちゃいけないと言うのも理解はしてる。
だから私も病院にお弁当を届けたりはしていたし、お父さんに言われたら荷物を運んだりもしてた。この数日で台車の使い方は随分慣れたんだ!
でもまさかこんなに街が破壊されてしまうなんて。
命くんの安否すらわからなくなるなんて!
こんな事なら…と、後悔しても始まらない。
不安でたまらなくて、そんなところに命くんが生きてる、無事なんて電話が来たら…涙腺崩壊待った無しだよ?


「命くん!私も無事、良かったああああ!」


走ってくる命くんを見て私も大きく手を振った。
両手を広げて私からも命くんに抱きついて、わんわん泣いてしまったからお互い泣いてしまってたんだね。


「ううっ、みこ、命くん…!
 生きてて、よっ、よかっ、た…!」


私だってその時汗かいてたし、命くんが汗をかいて汚れてるなんて気にもしなかった。できなかった。
命くんが生きて無事でいてくれる奇跡に感謝するしか出来なかった。
でも、暫しそうして抱き合って、涙も落ち着いてきた頃。


「家潰れちゃったの!?
 えっ、待って、じゃあこれから…。」


どうするの、と問いかけようとして言葉を止める。
手で涙をごしごし拭いてから、キリッと気合いのこもる顔になった。有無を言わせない、言わせたく無いそんな顔。


「命くん、うちに来て?
 うちの方は全然被害なかったから大丈夫!」


その説得の中で、お父さんは医者で忙しいし彼女さんのこともあって今は家に一人暮らし状態な事や、そのお父さんの部屋が災害時の荷物部屋状態になってる事も話して。
こんな事態だからこそ、お父さんも許可してくれると思うし、許可させる。


「また、離れ離れでいて。
 生きてるかどうか不安になるの、嫌だよ…。
 だから、…一緒に、いて?」


またこんな風に不安になって飛び出すのは嫌。
感動の再会も要らない。それよりは、二人揃って状態がわかる方が良い。
またこんな事があると思うと想像しただけで視界が滲む。
そんな潤んだ瞳で命くんを見つめて、でも絶対譲らないと言う強い意志もそこにあった。**


――珊瑚さん――

被災してからようやく再会したら珊瑚を泣かせてしまっていて大和は自身も泣きながらおろおろと困惑していた。
生きて手良かったって喜んでくれるだけで嬉しいけど泣いてるとこも可愛いけどやっぱり笑ったり喜んでくれているほうが嬉しい。

 抱きしめると珊瑚の匂いがして落ち着ける。
ここが自分の居場所だと再認識できた。

 家が潰れたことは驚かれたし多分起きたら逆さま向いてたとか寝てたとか言ったら呆れられそうだけど、避難所に行くと言おうとしたら涙を拭ったばかりの目元が腫れぼったい強い視線を向けられた]


  うっ、でも、その……。


[高校を卒業したら同棲しようと思っていたのに唐突に言われると男女が一つ屋根の下はとか考えてしまうけれど大和は珊瑚にそうやって見つめられるのに弱かった。
うん、って肯定しないと泣いてしまう気がするし珊瑚の涙に大和は絶対勝てないようになっているんだろう。

 大和は首を縦に振る]


  うん……一緒にいる。
  僕も珊瑚さんが生きてるって感じられるほうがいい。

  でも……、寝るのは廊下でいいから。


[衣服の持ち合わせもないし珊瑚の父親の部屋が荷物部屋状態なら寝泊まりできるのは廊下くらいではと提案する。
ソファを勧められるかもしれないけれど――うん。

 珊瑚の家にいくことだけは決定して手を繋いで帰路につく。
ところで被っているヘルメットの上で揺れてる白猫の耳があるわけで――]


  珊瑚さんは猫耳が生えてると、
  いつもよりもっと可愛いね。


[ってまさかヘルメットデコが流行ってるなんて知らないから物珍し気に見てしまうけれど、手の温もりを感じながらそんな風にお話できることを幸せに感じている**]


メモを貼った。


─命くん─

「お父さんの部屋も、段ボール沢山だけど
 寝られなくはないよ?
 それかソファ。廊下はあんまりだよ!」


マットレスを運んで廊下に並べようかとも思ったけど、それをするにはお父さんの部屋のクローゼットをどうにかしなくちゃいけない。
それをするには大量の段ボール箱をどうにかしないといけないから、一先ずソファをお勧めする。
さっ、流石に私の部屋のベッドはね、お付き合いしてるけどお付き合いしたてだからマズイかなくらいの理性はあるよ!
着替えはクローゼットじゃなくて、普段使いのカラーボックスに入ってたからお父さんのを借りれば何とかなると思う。
足りないのは買い足そう。
そんな計画を頭に思い浮かべながら手を繋いで歩き始めたんだけど…。


「えっ!? あっ、ありがとう…。
 七尾ちゃんとお揃いなの。
 七尾ちゃん黒猫で、私が白猫。
 えへへ、本郷さんと連絡取れたら
 本郷さんにはピンクのつけよって話してるんだ。」


猫耳ヘルメットを褒められて頬が熱くなる。
ふにゃっと目元が緩んで嬉しくて笑っちゃった。
バタバタしててメロメロとかとは別だけど、可愛い頂きましたよ七尾ちゃん!
そのまま帰宅したら先ずはお風呂を沸かして先に入ってもらって、その間にご飯の準備。
甘い卵焼きとお豆腐のお味噌汁、ほうれん草の胡麻和えにウィンナーを焼いたのと簡単なのだったけど、一先ずお腹を満たして欲しかったんだ。
お父さんにも連絡入れておく。


『彼氏の家が潰れたけど彼氏は無事でした。
 大和命(やまとみこと)くんです。
 お父さんのいろいろ借りるけどこんな時だから良いよね。
 家が無いからうちに泊まってもらいます。』
相談じゃなくて決定事項として。

その後、ちょっと情緒不安定だった瑠璃川先生(お父さんね?)なんて、私は知りません。**


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 10時頃


――珊瑚さん――


  珊瑚さんの家の廊下ってさ潰れた家の寝床より、
  実はあったかくて寝心地がいいんだよ?


[築60年以上木造二階建てアパートよりも鉄筋コンクリート造マンションの廊下の方が寝やすい悲しい事実がある。
廊下にマットレスを敷いただけで今まで以上の十分な寝床になる。
ソファはリビングにあるし、リビングは珊瑚さんのお部屋と扉一枚でしか隔たれていないから緊張してしまうのだ。
それに大量のダンボールを移動させる先がないから父親の部屋に放り込んであるのだろうし――と考えてはいるけれど珊瑚に言われると、うん、としか答えるつもりがないのでソファに寝泊まりすることになった。

 お金は持って出れたが問題はお店が開いてるかどうかであるが珊瑚の家の周辺は図ったかのように被害がなくてちゃんと街として機能しているようだった]


  七尾は黒猫なんだ。
  すると珊瑚さんに白猫を推したのは七尾?


[そうだとするなら七尾はいい仕事をしたと心の中で誉めておく。
今度出会えたら直接誉めたい。
合宿まで月一でしか会ったか会ってなかったかで合宿で少し距離感を確かめあった間柄だが今後はもう少し話せる機会が増えるといいとは思う]


  ……本郷さんはピンク色なんだ。
  てっきり七色に光るやつかと……いや、なんとなくだけど。


[ピンク色の猫耳ヘルメットを被った本郷とゲーミング猫耳ヘルメットを被った本郷。
どちらが似合いそうかはちょっとどちらも見てみたい。

 それにしても頬を赤くしてすごく嬉しがってくれている珊瑚はとても可愛いかった。
大和の反応で嬉しがってくれて喜んでくれてとしてくれる、温かい存在で――]


  珊瑚さんを好きすぎて、
  可愛いとこ見るとすごく胸が苦しい。
  嬉しすぎて頬が、やばい。


[う゛っ、てなる。これが尊いというやつなのだろうか。

 珊瑚の家に到着したらお風呂に放り込まれた。
家にはそれぞれの匂いがあって、お風呂に入ると珊瑚と一緒のシャンプーとボディソープを使うから同じ匂いになっていく。
その匂いに身悶えてしまうのだからお風呂上りの際は温まった以上に頬が赤くなっていて、珊瑚を直視できなくて口元を抑えながら視線が彷徨ってしまっていた。

 服は珊瑚の父親のものを借りることができたのでそれを着て、用意されていたご飯を見たけれど先に珊瑚にお風呂に入ってもらうことにした。
少し冷めてしまうかもしれないけれど珊瑚も汗をかいていただろうしとお願いした。
二人してさっぱりしてからご飯を頂こう]


[珊瑚の料理は家庭的だと思っている。
何せ大和の食生活は聞いていると寒くなれるものだ。
復興支援にいくようになって賄いでもらう弁当も基本的に冷たいものだった、何せ電気が使えない。

 甘い卵焼きはお弁当でいつも作ってもらっているもので卵焼きといえばすっかりこの味だと覚えてしまった。
ほうれん草の胡麻和えも美味しいしウィンナーもぱりっとして美味だ。
お味噌汁もこれが珊瑚の味なのだと舌が覚えているもので食べていると涙が出てきそうになる。

 すっかり食べ終えると御馳走様と手を合わせて、食器を洗ったりしまったりと一緒にしてから二人でソファで寛ぐことにした。
珊瑚は父親に連絡を取っていたようで、そちらも無事で良かったと思う。

 テレビをつければ街が壊滅状態になっているとかそんな番組しかないだろうから星座の話が出た辺りで消して、静かになった空間で肩を並べて座る珊瑚の手を、指を絡めて握っていた]


  こうしていられるだけで僕は幸せだな。


[今後の復興のことはどうなるかはわからない。
被害が大きすぎて手がつけられないことは確かだろうけれど、大和は珊瑚の手伝いをして二人で過ごしていくと決めていた。

 けれど、今はこうしていられる幸せを噛みしめながら目蓋を閉じて珊瑚の存在をしかと確かめている**]


メモを貼った。


―― 瑠璃川先輩とヒミツの話 ――

[大和くん、と言われて浮かんだのは
 部室で極々まれに遭遇しておやつを食べていた、
 合宿の日にも列の最後尾に鎮座していた
 あの大和先輩の事だった。]


  ―― 大和先輩ですか?!
     わあ、気付かなかった…!


[ショッピングモールの大通り、思わず大声を出す。
 で、でも周りの人は皆他人だから大丈夫…かと!
 カップケーキと言われて思い出したのは
 合宿でのお弁当タイム。
 
 そういえば瑠璃川先輩からって言っていたし、
 そこで勘づくべきだったんだと
 自分の直観力のなさを嘆い(?)た。]




  大和先輩、あんまりお話した事無くって
  どんな人かそんなに印象ついてないんですよね…

  先輩、大和先輩ってどんな人ですか?


[これは純粋な疑問です。
 決して根ほり葉ほり聞こうとしてるんじゃなくって…。
 ともあれそんな感じに瑠璃川先輩から
 大和先輩の事を聞き出しながら、
 雑貨屋の次に本屋さんにも寄ってもらって
 あたしは簡単な星座の本を購入した。
 
 合宿を通して、あたしは以前より
 ほんのり星に興味を持っていたから。
 



[そうして他にも沢山お店によったりして、
 カフェでスイーツなんかも食べたりして。
 二人で沢山荷物を抱えながら、
 それぞれ別方向へと帰路に着きました。

 その数日後かすぐ後にか、
 瑠璃川先輩と大和先輩が
 お付き合いを始めたらしくって。


 あたしにバラしちゃったくらいですから、
 きっと瑠璃川先輩から報告をもらったりして?
 そうしたらあたしは心の底から感激して、
 一日中ニコニコしちゃってた事でしょう。]
 



[そんな中で、
 三度目の襲撃が……やってきてしまったのだった]
                   

                      **
 


メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー現在/恵一の家ーー

[大和戦の後、アメリカにいる父さんから電話があった。

息子が電話に出たのに漏れた安堵の息が聴こえる。]

『気が気ではなかったよ。お前がパイロットに選ばれたのか、そうでなくともあんな危険なロボットの中にいるのかと思うと。』

[外の甚大な被害を考えたら、アストロのコックピットは随分安全な場所なのだが。

そんな説明は必要ないから僕は言わない。]

(67) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『母さんが心配しているぞ。ちゃんと食べているか?』

 ……うん。食べてる。

[嘘だ。最近たまにカロリーメイトを齧り、水を飲むぐらいしかしていない。

余計なゴミが出ると面倒臭いからだ。]

『匡には事情は話していない。お前を案じている。電話で話したいと言っているが、代わるか?』

(68) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 今日はいいや。
 元気だよって伝えて。

 じゃあそろそろ寝るよ。
 大丈夫、元気だから。

[電話を切ると真っ暗な部屋に静寂が戻る。

僕はベッドサイドに手を伸ばし、そこに置いてあるオルゴールを開く。

ガラスで出来たオルゴールは、僕が小学生の時の誕生日に買って貰ったものだ。

中に入っている小さなビニール袋を取り出す。そこに保存しているのは、康生から貰った巻き貝。

そっと胸に抱き締める。]

(69) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……ごめん、コウ。

[僕はこの事態を回避する様々な努力をした。しかし、ただの高校生が出来ることなんてたかがしれている。

結局、何も止められないなかった。高次元だかなんだか知らない存在に弄ばれ、死ぬ運命を変えられなかった。

そして彼がパイロットに選ばれた。

もう、すべての努力の意味が失われた。
間に合わなかった。
僕は間に合わなかったんだ。

(70) 2023/08/19(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

彼は死ぬ。
彼が死んでしまう。

せめて僕が先に選ばれたら、少しでも彼を生かしてあげたのに。

海辺であんなにも愉しそうだった彼の日常が終わってしまう。

何も出来ない僕に、なんの価値もない。
僕は役立たずの屑だ。

あんなに努力したのに。
あんなに頑張ったのに。

ごろりと湿った布団に寝転がる。

僕は静かに枕を濡らした。]**

(71) 2023/08/19(Sat) 12時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 12時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー僕が一番幸せだった刻/結婚式ーー

[彼の着替えを手伝ったのに下心はない、断じてない。

ただ着慣れないものは大変であろうから(特にパニエは広げている人が必要だ)と。

裸が見たかった訳ではーー。]

 ……それ。

[驚いた。彼のすらりとした胸元の手術痕に目を見開いて。
彼からの説明を受けると沈痛な面持ちに。でも彼がさらっとしているのだからそれ以上訊ねたりはしなかった。

彼がタキシードを褒めてくれた時はまたしどろもどろになり照れて、舌を何度噛んだかわからない。]

(74) 2023/08/19(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[礼拝堂は荘厳な雰囲気が漂い、二人が祭壇の前に立つとまさに神前、身が引き締まる。

誓いの言葉にはこうある。

『病める時も健やかなる時も、
 富める時も貧しき時も』

つまり、どんな時も。
そういう意味だ。

もしも僕らが死ぬ運命にあるのなら、それはとても短いだろうけど。

『愛し敬い、慈しむ』

嗚呼、僕は彼を愛し尊敬しているし、その身体を労り慈しみたい。

限りある命の全てで。]

(75) 2023/08/19(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[『誓います』という言葉に、
僕の全身全霊が戦慄いた。


天を仰ぎ、祈るように眼を閉じた。
魂が、鼓動が、震えた。



ーー全てが、僕の全てが喜びに溢れて泪する。]

(76) 2023/08/19(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ありがとう、コウ。
 僕も誓うよ。

 ーー君を愛している。

[彼の顔にかかるヴェールをそっと上げて。

眼を閉じてくれるだろうか。

僕はゆっくり顔を近付け、唇が触れる寸前、止めた。

長くて綺麗な彼の睫毛を眺めてから離れる。]

 最後はこれ。僕からのプレゼント。
 指輪の交換だよ。

[ポケットから指輪ケースを取り出す。宝石などついていないシンプルなシルバーのペアリングだ。裏にはkei&kouと刻んである。

彼は手袋をしているから、もしシルバーが駄目とかでも嵌められるはず。]

(77) 2023/08/19(Sat) 13時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 左手を出して。

[僕は彼の薬指に指輪を嵌める。銀色の輪がキラリと光る。彼も同じようにしてくれるか。]

 これで、おしまい。
 ーーありがとね、コウ。

[目尻を赤く染めて僕は微笑む。

何があっても忘れない。
この刻を。

こうして僕の人生最良の日は幕を閉じたーー。]**

(78) 2023/08/19(Sat) 13時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 13時頃


―― 三度目の襲来から六日後 ――

[あたしは自分の部屋にいた。
 …あたしの家、マンションも無事じゃなくって。
 窓ガラスは全部割れてしまったし、建物にも
 ヒビが入ってるって管理人さんも言ってた。

 それでもあたしはこの家にいた。
 ……お父さんも、お母さんも、心配だったから。


 お母さんからは実家の秋田に行けって
 言われたけど、家と病院とを往復する
 お母さんを一人にしておける訳無いし。
 家の片付けだって全然残ってたから。]
 



[家では一人の時間が多くなった。

 ……と、思ったら、
 なんでかお兄ちゃんが帰ってきてた。
 こういう時こそ安全な場所に居た方が良いのに、
 何も言わないで家の片付けを手伝ったり。
 いつの間にか車の免許を取ってて、
 レンタカーを借りてお母さんの送り迎えを
 するようになってた。


 何も言わないの、お父さんと同じだね。

 なんて、一人心の中で呟いて。
 それでもあたしよりは遥かに両親の役に立って
 くれてるお兄ちゃんに、そっと感謝もしてた。]
 



[学校は被害の大きさから休校を繰り返してた。
 その間、あたしは街に出て、街の片付けの
 手伝いなんかをしてた。

 水道が止まっちゃったのもあって、
 お母さんとお兄ちゃんがいない間に
 水汲みもしてたし、ごはんもあたしが作った。
 ガスも襲来直後は止まってたんだけど、
 お兄ちゃんが携帯コンロを持って来てくれてた
 おかげでなんとかなっていた。

 お風呂も、お兄ちゃんの車頼りで。
 ……正直に、本当に、存在がありがたかった。]
 



[ある程度家の片付けも終わって、いよいよ
 お前だけでもって秋田に送られそうになった。

 あたしは拒んだ。
 離れたくなかった。
 ただのワガママだ。でも、


   あたしだけがいなくなるならいいけど、
   家族の方がいなくなってしまうのが
   たまらなく嫌だった。

   そうして今のあたしは、家族の不在時に
   必要な事を全部やる係に就任した。
   ここを離れるとしたら、
   家族四人で揃ってる時だけだよ。**]
 


─命くん─

私は古い木造の家で暮らした事がないからピンとこなくてきょとんとしちゃうけどね。
命くんの家に入った事はないはずだし。
それに私は命くんがそばにいてくれた方が安心する。
一応部屋は別だけど、扉一枚あるだけでお隣の方が安心するもの。
これまで離れていたんだから当然。ね?
それに考えたくはないけど、私の家に被害が及んだ場合は…とかさ。
一緒にいられて、一緒に…の方が良いなんて後ろ向きかな?
でも離れ離れよりずっと良い。
あれなら一緒に寝たって構わないんだけど、そうなると流石に…ね?二人ともお年頃だしお付き合いしてるんだしそう言うのだって不自然じゃないんだろうけど、それはそのう色々落ち着いた後でも良い気もするしこんな時だからこそと言う気もするしでもまだその命くんがそうしたいならって私何言ってるんだろうね!?


「うん、ほら私目が青いでしょ?
 それが白猫のイメージだったんだって。
 って、七色に光る本郷さんは面白すぎるよ〜!」


白猫は確かに七尾ちゃんがおすすめしてくれたけど。
本郷さんにゲームのイメージもなく真面目な優等生イメージのままの私は、なんでそれ!?とコロコロ笑ってしまった。
もしかして本郷さんそう言うグッズ好きなのかな?とか思っちゃう。ほら、合宿でお土産を選ぶ時とかにそう言うのを凝視してる場面を見た!とかさ?
でも、続く命くんの反応にまたカアッと頬が熱くなる。
それは、その、…私だって。


「私だって、命くんが好きすぎて、大事すぎて。
 …はしゃぎすぎてる自覚はあるよ?」


だって無事だった。怪我もなく生きててくれた。
そのことで胸がいっぱいで、いつも以上にテンションが高い自覚がある。
だからぷいとちょっと横を向きながら、照れ隠しにそんなことを言って頬を掻いた。
嬉しいの。命くんがいてくれる事が。
それだけでこの世界に感謝したくなるくらいに。


そうして一度私の家に帰ってきたのだけど、やっぱり疲れてるのかな?
お風呂でのぼせたのか顔が真っ赤になってた命くんに、冷たい麦茶を差し出して。
先に食べてて良いよ?と言ったけど、ちゃんと待っててくれたんだよね。
ちなみに命くんにはお父さんのTシャツとハーフパンツを貸し出した。今日は部屋にいるだろうし、パジャマにするには早すぎるかなって。
お風呂上がりの私もラフな格好。半袖シャツとショートパンツの部屋着になって、それから二人でちょっと冷めちゃったけどご飯を食べた。
こう、命くんと合流するならもう少しいろいろ用意してたんだけど、やっぱりタイミングって難しい。
でもいつも通り美味しいって食べてくれるから、良かった、って笑顔でホッと出来たんだ。


「うん。私も、こうしていられるだけで幸せ…。」


片付けも済ませてから二人でソファに座って、テレビを消した後に呟いた。
絡め合わせた指先に少しだけ力を込める。
瞼を閉じてしまった命君を見て、私も目蓋を閉じて頭をそっと命くんの肩に預けた。
隣にいる。大好きな人が隣にいてくれる幸せ。
こんな時だからいつも以上に幸せなのかもしれない。
これを味わえるのが普通じゃないって分かったから。
こう出来ている事が平和なんだって知ったから。


「今はいろいろと大変だけど…。
 もうロボットが現れなくなっても
 こうして一緒にいられたら良いなあ…。」


学校はどうなるんだろう。
進学は?卒業は?就職とかも、これからどうなっていくのか今はわからない。
私の家の近辺は恵まれてる方で、学校近くや命くんの家なんて潰されて崩されて、命を失った人だっているんだろう。
そう思うと本当に命くんが無事だったのは奇跡でしかない。その奇跡に感謝してしまう。
今後の将来のことを考えたくても、今はそこに視線が向いてしまうんだ。

いつだって命くんの隣が良い。


「…落ち着いたら、病院の方、手伝いに行く予定なの。
 命くんも一緒に来てくれる?
 お父さんの勤務してるとこ、忙しいんだって。
 私たちに何ができるって言うより
 小児病棟の子どもたちの遊び相手…とか。」


だから、今は今できることに目を向けよう。
遠い未来より、今は確実に今を生きなくちゃ。
復興支援なんてもう危なっかしくて送り出せない。
だから父さんの勤める病院──この辺りでは大きな病院の一つを口にした。**


─三回目襲撃前─

「やっ、大和くんは…。
 最初はほんと忙しい人なんだなあって…。
 正直、餌付けに近い感覚で
 せっかく同期だし、おやつ目当てにでも
 部活来てくれたらな、なんて思ってて…。

 でも、いつも美味しいって食べてくれるし
 お話ししてみたらその、楽しいし、
 嬉しそうにご飯食べてるとこ見てたら、その、
 …きゅんっと…わあああこれ恥ずかしい今の無し!」


改めて好きなところを語ろうとするとすごく恥ずかしいんだなって最後もうダメでした!
真っ赤になって両手で顔を覆う。もうやだ恥ずかしい!
そりゃ他の子だって美味しいって食べてくれるしリクエストだってしてくれるけど、こう、嬉しさが違ったの。なんて言ったら良いんだろうね!?
七尾ちゃんが星座の本を買ったなら、私はこれもオススメだよって星に関する物語の本を教えたりした。
カフェのスイーツは紅茶と一緒に。
散々迷った末に決めたのはオレンジムース。爽やかな酸味と優しい甘さが夏の熱った体にちょうど良い。


そして今日のお礼にってクッキーを包んだのを渡してお別れしたんだけど。
その後日。


『七尾ちゃんは知ってるからご報告ね。
 大和くんとお付き合いすることになりました。
 こんな時に良いのかなって思うけど
 こんな時でも好きを諦めないでよかった。』


そんなメッセージを送ることになる。
その日の私はかなりかなり浮かれてたと思います!**


メモを貼った。


─七尾ちゃん─

そういえば三回目の襲撃の後。
大丈夫かなってメッセージ送ってみたんだけど、やっぱり混線してるのかな?
それとも忙しすぎて大変なのかも。
ちょっと気になって、襲撃から数日後に七尾ちゃんにまたメッセージを送っておいた。


『大丈夫かな。こちらは大丈夫です。
 こっち方面は比較的無事だったみたい。
 大和くんとも合流できました。大和くんも無事!
 だけど家は潰れちゃったみたい。
 七尾ちゃんちは大丈夫?
 何かいるものとかあったら
 こっちのライフラインは生きてるので教えてね。』**


――珊瑚さん――

大和は珊瑚さんに家を紹介したことはなかった。
あそこは大和の負の遺産の全てだから関わらせることで影響を与えたくはなかった。
怪獣かロボットかはわからないけれど潰れてくれたことで決別できたことは不幸中の幸いだった。

 ところでお付き合いしているとは言え男女が一つ屋根の下で共にいるというのは世間体的に難があるというよりは、大和の心の準備的に難があった。
隣に居てくれて手を繋げるだけで幸せなのにこれ以上は未だ慣れてからというか、合宿の日にお弁当を受け取った時に着ていたノースリーブとかだと心臓が持たない気がしていた。

 青い目で白猫は確かに似合うし本郷さんが七色に光るのも笑ってくれていて、本郷さんは言葉の端々に何か猛者の雰囲気があるって言ったりしていた。
やっぱり笑ってくれていると嬉しいし、それに顔が赤くなるのは可愛い。
好きすぎてって多分大和の方がとか言い出すとキリがないから言わないけれどはしゃぎすぎはお互い様なのだろう。
横顔も鼻筋が通っていて可愛いなあとほっこり眺めていられた]


[ところでお風呂上りの大和はTシャツとハーフパンツ姿でラフな格好だったのだけれど、珊瑚は半袖シャツとショートパンツ姿でノースリーブではないけれどやっぱり目のやりどころに困ってしまう。
ぐう、生足が艶めかしいです。なんて言えないから目元を覆っても指の隙間から見てしまいそうだしなるべく視線を向けないように珊瑚の瞳を見つめることにした。
ほら、女の子は視線の向きにすぐ気づくらしいし。

 幸せな時間はいつまで続くだろう。
いつまでも続いて欲しいと思う穏やかな時間だけれど今度はいつ破壊の足音が近づいてくるのかわからない。
繋ぐ手に力がこもるのがわかる。
離れていて不安に思わせてしまっていたことを感じる]


  僕もそうだよ。
  珊瑚さんと一緒に居たい……からさ。
  一緒に暮らしてくれたら嬉しいな。


[学校はあのままでは再開できないだろうし仮説の施設が立ったりするだろうけれど、それも次が無ければの話だ。
二回連続で出現したあの辺りは特別警戒区域になるだろうし先の見通しは不明だった。
だから離れたくないよってちゃんと伝えておきたい。
いつだって珊瑚の隣に居たいしして欲しいし――]


  珊瑚さんの寝顔も見たいし――。


[と、うっかりと心の声が漏れたところでハッとしてしまう]


  ああ、いや、その、うん。
  それは本心なんだけどさ、うん。

  病院のお手伝いも一緒にいくし。
  こう見えて重たいものを運んだりとか得意だし。
  子どもの相手はわからないけど頑張るよ!

  みんなのことも気になるし。


[口早にお手伝いの申し出をして、その間視線を逸らしてしまっていたけれど結局最後は珊瑚の瞳を見つめていて――。

 ああ、もう、もっと浪漫あるタイミングの方が良かったのかもしれないけれど――]


  ……キス、していい?


[出来ることに目を向けることは大切で、今を生き延びることも大切なのだけれど。
今、ここにある温もりと幸せを感じたくて――理性さんが擦り切れた大和は顔を真っ赤にしてそう口走っていた*]


ーーみんなへの連絡ーー

[大和は相変わらずスマホを持ってないのでショートメッセージしか送れないため、lineで繋がっている珊瑚に任せっきりなところが出てしまうのだけれどそれではいけないと自分でも一応みんなにメッセージ入れておいた]


  『僕は無事で瑠璃川さんと一緒にいます。
   近くの避難所はーーで給水や配給はーー
で配られてるはずです』


[復興支援の手伝いをしていたから災害時にどこで支援が受けられるのかも覚えていたので一応伝えておくことにした。
何かしらの役にに立っていればいいのだけれど**]


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー電話/康生ーー

[康生との結婚式を終え、珊瑚が亡くなるまでは、僕はまともな生活をしていたと思う。

父さん母さんたちが帰った時に困らないよう掃除をしていたし、食事も不慣れながら自炊に挑戦したり。

あの頃にはまだ希望があった。
新聞記者に連絡を取るなど、僕なりの精一杯をしていたから。

不安が過れば康生にLINEをしたり、薬指の指輪を眺めたりして頑張れたのだ。

(99) 2023/08/19(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[でも、今の僕は埃まみれの換気すらしない部屋で、ベッドに身を横たえるだけ。

そんな時ーーLINEの着信が鳴る。
暗い部屋でスマホだけが光を放つ。

僕は震える手を伸ばして画面を確認した。]

 あ、ーー…

[彼が心配している。この場合、パイロットに選ばれた彼を僕が心配するのが普通だろうに。

僕は揺れる指先で画面をタップしようとしたが、上手くいかない。

諦めて電話を掛けることにした。喉は焼けるようにヒリヒリしているが。]

 ……コ、ウ。

 ごめ…ん。
 心配かけて。

(100) 2023/08/19(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は憔悴し、やや栄養不足、水分不足なだけだ。
掠れた声でそう伝える。]

 ゴホッ、待って、水飲む。

[起き上がるとペットボトルのゆるい水を流し込んだ。

それにより、僕の身体は無駄に生き返る。]

 君は……君は。
 パイロットになるんだよね。

 コウ。

 あれはーーあの時の言葉は、どういう意味。>>0

(101) 2023/08/19(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[それは勿論、声が聴こえた事をさす。彼は

『俺も呼ばれてないよ。
呼ばれてはないんだけど…さ。
────次は、俺だって思っといて』と言った。

ハロから僕はパイロット志願は出来ないと聞いているが。]*

(102) 2023/08/19(Sat) 16時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 16時半頃


─命くん─

願いや気持ちが重なるのはとても嬉しい。同じ事を思ってくれてるんだなって心が温かくなる。
だからお互いに一緒に暮らしたいと言い合った時、私は頬を染めながら微笑んでいた。
そうなったら良いな。そうしたいね。
成人年齢が20歳から引き下げられた昨今、女性としては年齢が引き上げられる形にはなったけど男女共に18で結婚ができる。
それも、親の同意無しに。
漫画を読んでいたりすると女子は16から…なんて記述がたまにあるけど、今はそうなんだって。
今は18で成人だから、その歳になれば結婚だって出来ちゃう。
まあ、薄ぼんやりそんな未来だって考えちゃう時もあるけど、おとなしく?同棲からかな、なんてね。


今回みたいに否応無くじゃなくて、自然と思い合って一緒に暮らしたいな。
でも、そんな贅沢なこと言わなくても、こうして一緒に暮らせるのは勿論嬉しいし、安心できる。
でも、寝顔発言には驚いちゃった。じわじわ頬が熱くなるけど…まさか寝顔写真が送られてきたのがバレてたりしないよね?
でもそれにしたって寝顔見たいって…えっと、一緒に寝るのだって…いやでも、まだ早いような、私も見たいな、は変かな?
ちょっと混乱してたけど、お手伝いの話に気を取りなおす。


「うん、力仕事は歓迎されると思うよ。
 今はいくら人手があっても足りないって。
 私は、流石にご飯作ったりも出来ないから
 読み聞かせとか、英語の対応を少しかな?
 母国語が日本語じゃない人のケアとか。
 英語だけは得意だし日常会話なら出来るしね。

 みんなもきっと、大丈夫だよ。」


それしか出来ないけど、それなら出来る。
こう言う時だからこそお父さんがすごい仕事をしてるんだなあって尊敬する。
だから忙しくしてても我慢できたし、我慢してきた。
──お父さんがお母さんを助けられなかったのを責めたのは私だったし、その罪滅ぼしみたいに働いてるのも知ってたから。


でも、そんな風にふっと自責の念を感じる直前。
命くんと視線が絡んだ。
強い意志を感じる大きめの目。キリリとした眉毛、全体的にハッキリとした目鼻立ち。
彼のその顔が真っ赤になっている。
そんな彼に見つめられてどきりと心臓が強く跳ねて。


「…。」


問いかけに答える代わりに、私の頬がますます赤くなった。
視線が一度迷うように落ちて、でもまた彼の目をまっすぐに見つめる。
きゅ、と緊張するように唇を引き結んだ後──そっと瞳を閉じて顔を上げた。
ほんの少し傾けながら、私の方からも命くんの唇の方に顔を寄せていく。
ぎこちなく、限りなくゆっくりと。


だって、"キスして良いよ"も"勿論大丈夫"も変だと思ったんだもん。
"私もしたい"も、なんだか変な気がして。
だから今は言葉を止めた。
命くんとキスしたいのをそのまま行動で示す。

繋いだ手が強張って、心臓が煩いくらいに早く高鳴っていた。**


――珊瑚さん――

大和が結婚の話まで切り出せなかったのは結婚するなら結婚式を挙げたかったからだって後で話しをしたらどんな反応をされるだろうか。
18歳になったら大人の仲間入りで結婚も自由なことは知っている。
だけど大和には先立つものがないから満足に式をあげてあげることもできない。
結婚式は幸せの舞台なのだし、ウェディングドレスを着た珊瑚を見たい思いも強かった。
あとは式をしたら婚姻できると思ってたところもあって、式をあげなくても婚姻できると教えられたらその時はまた顔を真っ赤にしてプロポーズするのだけれどそれはまた後の話になる。

 大和なりに意を決して申し出た同棲の話だから受け入れてくれると嬉しくて仕方がなかった。
その先の婚姻に向けて頑張ろうと決意を新たにできる]


  それなら僕も力になれそうでよかった。
  僕は得意教科ってないからさ。
  英語が話せる珊瑚さんすごいよ。


尊敬してしまうなと眼差しを送ってしまう。

 でも無理はしないで欲しい。
きっと大和の安否が不明なことで心配をかけたし独りで過ごすのはいろいろと我慢をしてきたろうから、めいいっぱい自分には頼って欲しいと願う。

 それと同じくらい大和も珊瑚に依存、というか胃袋も何もかも掴まれているので離れるつもりがないのだけれど]


  ん……ありがとう、好きだよ――。


珊瑚は真っ赤になってしまったけれど否定はしなかったからと先に感謝と好意を伝える。
見つめなおしてくれた視線が重なりその距離が近づくと目蓋が閉じて、大和は珊瑚の表情の動きを見つめながらゆっくりと寄せられた唇に自分の唇をこれもまたゆっくりと重ね合わせた。

 初めて味わう唇は柔らかくて、同じ匂いを纏うからこそ感じる珊瑚の香りがよくわかる。
拙く技術もない交わりだけれど性急よりも緩慢に、じっくりと重ね合わせた唇が離れた時には熱い吐息を零していた]


  ……どうしよう、キスしたらさ。
  もっと好きになってきた。


[心臓の音がどんどんと五月蠅くなっていくのがわかる。
緊張ではなく興奮で――もっとしたいとまた唇を重ねていき、少しずつ前のめりになると珊瑚の背に腕を回して抱きしめながらソファの上に二人で倒れ込む]


  その……えっと……。


[あれやこれやと頭の中で言葉が浮かんでは消えていく。
背に回していた腕を引いて、繋いでいた手を一度解いて今度は両手ともに指を絡めて握りあい珊瑚を見下ろしながら顔を真っ赤にした大和は目を閉じたり開いたりしていたが、最終的には目蓋は開いて視線を向けたままに――]


  いろいろ不安要素が多いけれど、
  僕はずっと毎日珊瑚さんと一緒にいたい、です。
  だから、結婚までも、考えてくれると嬉しい。

  やっぱり僕にとってのヘラは珊瑚さんだから。
  ずっと好きだと想っていたいんだ。


[本当は嫉妬深かったとしても危険な避難区域まで探しに来てくれたのは嬉しかったし、今もこうして支えてくれている。
大和を救ってくれたのは誰でもない珊瑚で――。
どうかなって、浪漫も何もないけれど想いはもう止まらなくて先走った言葉の返答を待つばかり**]


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 17時半頃


ーー支援活動ーー

[大和は珊瑚と一緒に病院でお手伝いをするようになった。
とは言え専門的なことはできないので荷物運びや子どもたちの相手がメインだが頼まれた仕事は精力的にこなしていった。

 一番の問題は珊瑚の父親だった。
どうしてか大和を目の敵のように見てくるのだがこれが噂の娘は嫁にやらんというやつなのだろうか。
一応大和からも正式に挨拶をして付き合っていることと将来的に結婚する旨は伝えたのだがやはりお金がないのがいけないのだろうか。

 公共交通機関の乱れも大変だ。
信号すら止まっている場所もあり道の状態の問題もあり、ガソリンの問題もって問題しかないのが災害時の道路である。
線路は広範囲で断線しているだろうし、大和が手軽に使える中ではーーそうママチャリが最速だね!
残念ながら長年愛用していた自転車は壊れてたし脱出の際に置いていくしかなかったので新しく調達することになった。
と言っても新品ではないのだが何と電動アシスト付きだった。
珊瑚を後ろに乗せて移動できるので重宝するようになった。
でもやっぱり運転できたほうがいいのかもしれないから珊瑚と相談しようと思う**]


─命くん─

「それはお母さんがね、教えてくれたから。
 それに満遍なく出来るのもすごいんだよ?
 病棟には勉強したくて我慢してる子もいるらしいから
 命くんならそう言う子達に教えてあげられるもの。
 でも、ありがとうね?」


無理してるつもりは無いし、我慢しすぎてるつもりは無いけど。
でも我慢はしてきたし無理も少し。それでも命くんがそばにいてくれるならもっと頑張れる──なんて言ったら、心配かけてしまいそうだけど。
でも隣にいてくれるから十二分に安心できて、いつもより伸び伸びと過ごせる気がしてるんだ。
私も命くんに無理はしてほしく無いからきっとお互い様なんだろうね。


でも、言葉を途切らせた私の代わりに命くんがお礼を言ってくれた。
それにも私は言葉を返さない。私も。そう返したいけど、今は目を閉じてキスを待つのに精一杯になってたから。
目蓋を下ろしたその先。
吐息が混じり合って間近に命くんの存在を感じる。やがて唇に柔らかなものが触れて、ゆっくりと触れ合わせるだけの距離からより近くを求めるように重ね合わされた。


「ん…っ。」


小さく声が漏れる。初めてのキス。
キスがこんなに幸せな気持ちになるものだって知らなかった。唇を触れ合わせているだけなのに心臓がこれでもかと高鳴って、命くんに聞こえてしまいそう。
頭の芯がジンと熱く痺れて蕩けそうになってくる。
どれくらいそうしていたんだろう。
唇が離れた時は少し名残惜しい気がしたけれど、唇にそっと指を添わせて俯いた。
本当に、キスしちゃった。大好きな人と。
その感覚の余韻につい浸ってしまう。
きっと私は耳の先まで真っ赤になっていた。
キスは甘いと言うけれど、味じゃなくて感覚で甘いと思ってしまうのがよくわかる。
大好きな人とのキスはものすごく甘いものなのだ。


「え、あっ…、ん…。」


"もっと好きに"の声に驚いて顔を上げる。
でも重ねられた唇を拒むなんてするはずが無い。
甘く受け入れて、私からも唇を押し付ける。
離れてはまたどちらからとも無く唇を寄せて、繰り返されるキスに甘く吐息をこぼしながら──とさ、と気付くと背がソファに付いていた。
唇が離れてそのまま命くんを見上げる私の眼差しは甘く蕩けて、潤んで。恥ずかしいけれど、私だって今のキスで昂ってしまった事がわかってしまうかもしれなかった。
でも背に回された手が抜けて、繋いでいた手が両手に繋ぎ直される。
もう決して離さないんだと言うような、互い違いに指先を絡めた繋ぎ方で。
そうして真っ赤な顔で目を閉じたり開いてりしている命くんを、呼吸を整えながらまっすぐに見上げていたけど。


それを言うなら、私だって救われていた。
たくさん食べてくれるのは嬉しかったし、あの寂しい誕生日を塗り替えてくれたのは命くんだ。
私の心をすくいあげて助けてくれたんだ。
でもきっともうその前から好きだった。
好きだから会う機会を増やしていって、命くんの傍にいたかったんだと思う。
私にヘラの名前は勿体無い。
だけど命くんがそう言ってくれるなら──。


「私も──ずっと、命くんと一緒にいたい、です。
 結婚も、嬉しい。
 ずっと…大好き、命くん、大好き。」


来年になったら。
せめて先に籍だけ入れるのも良いかもしれない。二人が18になったら、誰の許可も必要なくできるんだもの。
でも今はそんな法律の話だとか制度の話なんて出したりしない。
ただ、それが嬉しいと素直な気持ちを伝えて微笑んだ。
じわっと涙が滲んでくるのは嬉しいから。
繋いだ手に力を込めて命くんを見つめ続ける。


この、今の不安な情勢がいつまで続くかわからない。
だけどこの言葉があればなんだって頑張っていける。
そう、思えた。**


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 19時頃


─お父さんの態度─

瑠璃川先生は瑠璃川先生で結婚予定の彼女がいて娘と別居予定だったんだからその態度本当やめてほしい。
そんな事を笑顔で瑠璃川先生に言ったらオロオロ後にガックリだった。
不思議ですね先生?
命くんは正式に時間を取って結婚の挨拶をしてくれたんですよ。
勿論、このお忙しい中で瑠璃川先生もお時間を取っていただいたのは…、何よ、他人行儀嫌だって?知らないよ!
まあ忙しい中だったしこんなご時世だから正式な場で、と言うのは難しかったけどね。
お父さんの仕事の合間に時間を取ってもらってのことだった。
それは感謝してる。
だけど、支援活動もしてくれてる、正式に娘と付き合ってると表明してくれてる相手に失礼じゃ無いかと。
それは分かってるそうだけど、娘の親というのは複雑らしい。
ただ、私と命くんが同い年という説明をしたからかお父さんは勘違いしている。
もう二人とも18だと。
だから結婚しようと思ったらできちゃう──のが問題なのかもしれない。
でも、二人で暮らしてるのは(この情勢が落ち着くまでと言いながらも)許可してくれてるのでそこはありがたい。
その点は命くんの家が今はもう潰れてるせいもあるんだけどね。


一応前向きに受け止めてくれてるらしい。
私たちが学生のうちは支援もしてくれるらしいけど、情勢が落ち着いたら住む場所は変える方向で説得された。
一緒に暮らして良いの?は黙殺されたから良いと言うことにしておこう。沈黙は罪です。
ただ一つ。
気持ちが真剣なのなら、いつか式を挙げて見せてほしいとお願いされた。
お母さんの式の時のヴェールが残っていて、それを譲りたいからと。
それは勿論、否定するつもりは無かったからその後に命くんにも伝えたよ。
一緒に住むことも否定はされてない、とも伝えたけど。


何はともあれ、早く平和な世界に戻ってほしいよね。
それ以降お父さんの態度は多分軟化した…はず。**


─支援活動─

病院での支援活動。私は子供たちの相手、ご老人を始めとした患者の話し相手、日本語より英語のコミュニケーションを求める人の対応が主になった。
子供達の相手は楽しいんだけどね。
ずーっとおしゃべりしてる(と言うより聞いてる)のは、地味にしんどい事なんだと実感した。
傾聴ボランティアって聞いたことあったけど、やってる事はそれに近いかな。そして、それがそもそも存在する意味もよーくよーく分かった。
だって、こんな情勢なんだもん。みんなが不安で、誰かに話を聞いてもらいたがってる。
ただ、病院に来た人みんながそれを医者相手にやっちゃうと本当に医療が必要な人に医療の手が届かなくなるから、こう言う支援も必要なのだ。
その中で私の弱点は、瑠璃川っていう珍しい苗字。
『んま〜瑠璃川先生の娘サン!』程度で終われば良いけど、息子の嫁に〜とかは本当に断り方が難しいし、人によっては何度も同じ話をループさせてくる。
そういう意味では英語対応の方が気楽。どの支援を求めれば良いのか、どの科に行けば良いのか、そんな母国語ならスムーズに手に入れられる情報を説明することが殆どだからね。


公共機関の乱れは大変だけど、私は命くんの自転車の後ろに乗せてもらってる。
『重くない?』とは思ったけど電動だから大丈夫らしい。確かにこんな時には自転車重宝するよね。
免許の話が出たら「原付…くらいだよね、まだ。」と現実的な話。
免許取っても良いけど…筆記は…なあ…と試験勉強から目を背けようとする私もセット。
原付の免許取得に筆記が必要かどうか知らないけど、どうなんだろう?
二人乗りのことも合わせて調べてみても良いかもね。**


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー電話/康生ーー

[そう、僕らはあれから互いにペアリングをつけている。

佐藤さんは説明してくれた。
『婚約指輪は普段はつけないから宝石とかがついてるのがいいんだけど、結婚指輪は常に嵌めるものだから、引っ掛ったりしないようにシンプルなのがいいのよ。』

ちなみに値段は高くはない。
式場確保、レンタル衣裳、指輪、佐藤さんのサポートあわせても五万を越えなかった。

貯金を残す意味はない。
僕は躊躇いなくコアラの貯金箱を割ったのだ。

コックピットで僕は彼の指に光る指輪に気付いて。
幸せを噛み締めた。

ーーあのカガセンベッド事件が起きるまでは。()

(117) 2023/08/19(Sat) 19時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

彼の返事は奥歯に物が詰まったようである。

確かに僕は何かに呼ばれた感はなかった。
そも"呼ばれた"と表現したのは千映だし、彼が言うようにそれがどんな感じなのかはわからない。

彼女はミーティング中にコックピットに召喚されてしまったし。

そう、確かコーラ…コウ大好きラブラブ号(僕専用)の名付けをしている際だったか。]

 ……そう、だね。
 間違いであって欲しかったけど。僕が呼ばれたら良かったんだけど……。

[言葉に詰まる。彼が呼ばれる前になんとかしたかったのに。

巻き貝を強く握り締める。]

(118) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 動かせない、時。

[確かに大和は最初苦戦し、ペダルを漕ぐという正解にたどり着いた。

椅子の形状は皆異なる。
全く操縦席ぽくないし、念で動かすと言われても大和みたいに何処かに触れる必要もあるみたいで。

僕などyogiboなんだが…
寄り掛かる以外ないんだけど。

何故、命を掛ける闘いを練習もなく一発勝負にやらされるのか。

また僕は理不尽を感じた。

そして……。]

 動かなかったら、死んで、交代?
 そんなーー。

[絶句する。]

(119) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 なん、で。
 なんでーーおかしいよ…

 パイロットが交代するだけなら、次の人が呼ばれるでいいじゃないかッ

 なんで、席をどくのに死ぬ必要が?!訳がわからない。

 まるでーーまるでショーだ。
僕らの命をなんだと思って、こんな風に扱うんだッ

 勝っても死ぬ、交代したいなら死ね?

 ふざけてるッ!!

[僕は憤った。勿論、彼にぶつけても仕方ないことだ。

が、余りに納得いかないことばかりで。]

(120) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 はあッ…ごめん。
 君に愚痴っても仕方ないよね。ただ余りに酷いと思ったから。

[まるで動物かなにかへの扱いだ。そう言えば、競馬の競走馬は活躍できる期間はたった四年ほど。その後は殺処分される。

馬の本来の寿命は20年であるが、人間がゲームを楽しむために殺されるのだ。

馬たちはこんな気持ちなんだろうか。]

 待って、待ってコウッ
 ーー待って。

[彼はどんどん先まで話す。
もし動かないならいきなり自殺する。そのショッキングな言葉に僕は震える。]

(121) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 君が言っている意味は理解する。……理解はするよ。

 凄く機械的に述べるなら。
 君は闘って勝利しても死ぬんだ。

 そして、動かない場合そのままなら負けるーーつまり、みんなで死ぬよりは自分だけが死に、席を譲ろうと言うんだろう?

[どのルートにしろ彼は死ぬ。
それでも、彼がそこまでの覚悟を決めているのに僕は驚く。]

(122) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……君は。君は。

 コウ。聞くけど。
 それは僕でーー僕がいいんだな。

 もしそうなるなら。
 そうなる、ならーー

 その役目は他の誰にもさせない。僕がーー

(123) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ




               君を殺すよ。

(124) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕の声が余りにも冷えきっていたからか、彼はすぐフォロに回った。

僕はその明るい声を聴きながら天井を仰ぐ。]

 そうだね。去年の花火もそうだけど、君は聡明なのに案外うっかりもあるから、ちゃんと確認はしないと。

 ーーコウ。

[言葉を切る。僕は父さんから教わった大切な価値観をずっと持ち続けている。

何人にも犯せない、尤も大切な。]

(125) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 君が決めることが、君の意思だ。君は、君のやりたいよう精一杯して欲しい。

[彼の信じるように、して欲しいと。その判断が自殺の場合でもだ。]

 コウ。

 僕もーー僕の主である僕に従い、そうして生きているから。
 最後までそうするから。

[そこまで話して、ふと。]

 あ、あのッーーあの。

 しつこくてもう飽きたかもだけど。
 耳にタコ出来たかもだけど。

 生きているうちに聴いて。
 僕の声を。僕の言葉を。

(126) 2023/08/19(Sat) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[す、と大きく息を吸い。背筋を伸ばして。]

 ーー君が好きだ。
 コウ…好きだ、好きだーー

 僕は君が好きだッ

 愛しーー…
            君が、僕の全てだ。*

(127) 2023/08/19(Sat) 20時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 20時頃


――珊瑚さん――

[珊瑚さんは愛情深い人だ。
救ってくれたのもそうしさらっと褒め返してくれる辺り本当に好きになっていくばかりだった。
きっとお母さんのことも、忙しいっていうお父さんのことも好きなのだろうから家族愛にも深いのだろう。

 好きで、好きで、堪らないほどに好きという感情が溢れてくるばかりで珊瑚と結婚できたらきっと幸せな家庭が築けると確信を抱いてしまう程なのだ。
そうして内面から好きになっていって、同時に青い瞳や鼻筋がいいところとかも顔も好きだったのに今はキスをするのも好きになってしまった。

 キスした後、唇に指で触れる仕草にぐっときてしまう。
可愛くて仕方がない、もっとしたくなると続けた口づけも受け入れてくれて気づいたら押し倒してしまっていて、交わした視線の先にある青い瞳が潤んで蕩けているのを見るとどうにもおさまりがつかなくなっていた]


[離さないという気持ちは伝わっていただろう。
見上げてくる眼がまた好きで――]


  嬉しいな。
  今まで生きてきた中で一番うれしい。
  珊瑚さん、大好きだよ。
  一緒に幸せになろうね。


[目を細めて受け入れてくれた珊瑚に、見つめる瞳に見えるように柔らかく微笑んだ。
いつも硬い表情ばかりだったから笑うとすぐに頬が痛くなるけれどその痛みがまた心地が良かった]


[また口づけを交わしては熱い吐息を零しながら見つめ合い、大和は次第に唇以外の場所にも口づけをしていく。
耳元では『好きだよ』と囁いてから耳朶へと口づけて、
首筋では『珊瑚さんのいい香りがする』と囁いてから口づけていく。

 昂りは激しさを増していく。
手の繋がりは強く結んでいて離すことはなくて、今しばらくは口づけばかりで愛情を伝えていく。
そうしていく中でしばらくすれば手の繋がりが解けていき、もっと触れ合うことを望むように身体を抱きしめては背筋や肩に触れていくようになっていく*]


―― 先輩達からの連絡 ――

[授業が無い日も多いのに、
 あたしは忙しくしてしまっていた。
 けど、お兄ちゃんが帰ってきてくれたから
 幾らか楽になった所もあって。]


  んあっ!?
  …先輩からのLINE?
  あっ……あわ…


[数日前に貰っていたメッセージに
 そう言えば反応出来てなかった事を忘れていた。
 まだ登校日もあるからって後回しにしてたのもあった
 けど、意外とあたし達が学内で会える機会は
 訪れてくれなかった。もっとも、]
 



[先輩の方もお父さんのお手伝いをしてたりと
 学業より専念する事があったから、
 学校内で会える機会が無かったのかもしれない。

 ともあれ、数日振りの先輩だった。
 部員にまとめてじゃなく、個別にメッセージを
 送ってくれる先輩はやっぱり優しいな…なんて
 感動しながら、文面に混ざる『大和くん』という
 名前に頬が綻んでしまった。
 
 同じく数日前に貰えた報告。
 二人がちゃんと無事を確認し合えてたのが
 他人事ながらも嬉しく思えてしまった。]
 




 『先輩〜!連絡遅れてすみません!!』
 『(アヒルが慌ててるスタンプ)』
 『大和先輩の無事が確認できたの良かったです!』
 『あ』
 『あたしの方も無事でした
  窓ガラスとか割れたりして大変でしたけど、
  穴が開いたりとか倒壊とかは無かったので
  家で過ごせてます。』
 『大和先輩の家潰れちゃったんですか!?
  ええ、た、大変…避難所に行ってるんでしょうか』


[大和先輩の家が倒壊した、という内容の
 衝撃があまりにも強過ぎて
 支援の件については飛んでしまった。]
 



[大和先輩大丈夫なんだろうか…。
 と、返事が来るまでうんうん悩んで。
 けれど、もし先輩から「一緒に住んでる」なんて
 報告が来てしまったなら。
 
 あたしは肩を跳ねさせ、近状の苦しさなんて
 忘れて食い付いてしまっていたかもしれません。
 
 
 まあもしはぐらかされても、
 前後して送られてきた大和先輩のメッセージから
 『一緒にいる』なんて送られてくるので、
 二人が同棲している事はつつ抜けて
 しまうんですが。**]

 


――珊瑚のお父さんと――

[復興支援をしていく中で顔合わせをして挨拶をした後少しの間ギスギスした感じだった珊瑚のお父さんの態度が軟化していった。
話を聞くと珊瑚が説得してくれたらしい。
もしも大和がその説得を聞いていたならばそれが自分に向けられたらと想像すると涙が出てきそうになることは間違いない。

 そう言えば年齢を問われた時に17歳と答えたが年下かと間違えられたが珊瑚の年齢を間違えて覚えていることは気づけなかった。
確かに一か月年下の期間があってお姉さんっぽく振るまってくれる珊瑚はきっと可愛いのでそれはそれでとても良いと話はそれた。

 二人暮らしも認めてくれているようで結婚式はするのかと問われたのでお金ができたら勿論と答えたら、よろしい、と次の日から仕事が増えた。
でも帰る時間は一緒なので気にすることはない。
努力と根性で時間内に仕事を終わらせて一緒に夕ご飯を食べるのだから。

 珊瑚からもヴェールの話は聞いていたし、ウェディングドレスが楽しみだねと話をしていた。
ソファの前には賃貸情報誌や結婚情報誌が並ぶことになっていって、平和な世界に戻ったらやりたいことを二人で話していこう*]


――支援活動――

[大和の支援活動は肉体労働が中心なのであまり喋る機会はない。
小学校中学校くらいまでの勉強なら教えられるので勉強を見る時間もあるけれど基本的に講義をするよりは解法を教えてわからないところをわかっていくようにする。
覚えるには繰り返しやることが大切だから期間を見て反復的に教えていく以外は基本的に自習なのでやっぱりあんまり喋ることはなかった。

 何もしてないのは苦手なので待ってる間は本を読んでいるが病院なので医療系の本しかないのが難点だったが、荷物運びも勉強も子どもの相手もなんとかやっていけていた。

 時々珊瑚が困っているところを見かけると近づいていって、
『珊瑚さん、今夜も手料理を楽しみにしてます』と伝えて軽くハグしてから去っていくのだけれど顔が真っ赤なので相当恥ずかしがっていることは気づかれているだろう。
それで珊瑚の負担が減るなら大和は頑張れるのだ]


[自転車の後ろに珊瑚を乗せているけれど大和は重さを気にしたことがなかった]


  『ううん、むしろ珊瑚さんが居る幸せを感じる』


[って答えているくらいだ。
電動アシストはとても楽で便利なものだった。
原付はそれ以上に便利だろうけれど問題は免許交付所に行くタイミングだった。
場所が限られているし結構遠い気がする。
学科試験と講習を受けないといけないので一日仕事になるからすぐには難しそうで落ち着いたら車の免許の方が早いかもしれないくらいだった。
それも教習所に行かないといけないのだけれどとソファの前に並ぶ情報誌が増えていくわけである。

 ところでソファに座る際も段々と距離が近づいていて、最初は肩を並べて座っていたけれど今は脚の間に珊瑚に座ってもらっていたり、膝の上だったり、横になっているときはそれこそくっ付いていたりする距離感だったりする。
まだまだ暑いけれど珊瑚の温もりは別だから大和は積極的に触れ合っていっている**]


─命くん─

「うん…私も、今まで生きてきた中で
 今が一番嬉しいよ、命くん。
 ずっと、ずっと大好き…。」


気持ちを重ね合わせながら、一緒にという言葉に頷く。
ずっと一緒に。ずっと、いつまでも。
今まで生きてきた中で今日が一番嬉しい日だけど、一緒に過ごしていく中で一番嬉しい日がもっともっと増えていけばいい。
大好き。その言葉が胸に沁みて言葉が詰まってしまいそうになるけど、それでも同じかそれ以上の気持ちを伝えたくて言葉を重ねていく。
浮かべた微笑みは可愛らしいけどほんの少しぎこちなくて、いつかもっと微笑む日が増えてくれたらと願う。
そして、微笑みを増やすのが私であればと願いは更に増えていってしまうけれど、それだけ彼と一緒に生きていきたいと願ったから。


「ん、ふぁ…っ?」


両手を繋ぎ合わせながら、言葉以上に唇を重ね合わせていく。
その中で耳たぶに甘い囁きと共にキスされるとひくんと肩が跳ねた。
唇が塞がれてない分、擽ったさから変に高い声が漏れる。
首筋にも口付けられて、いい香りなんて言われるとなんだか妙に恥ずかしくて首元まで赤くなってしまったけど、キスが優しくて振り払う事はない。


「ぁ… 命くん…?」


手のつながりが解けて抱きしめられると、ほんの少し身じろぎした。
背筋を撫でられ、肩に触れられて。私の形を確かめるような手つきと自分とは違うその手の硬さにまた緊張してしまう。
正直、家に来てって言った時にはここまで考えていなかった。
無事を喜んで、一緒にいたいと願って、これからも一緒だねって。
何よりも命くんが無事である事に感謝していた。
でも、じゃあ何も期待してなかったかと言えば嘘になる。
まさかファーストキスに止まらず、プロポーズに至るとは思ってなかったけれどそれだっていつかはと夢見た事。

じっと命くんを見上げる。
ほんの少し眉を下げた、困ったような顔で。
けれど期待に満ちた潤む瞳で。


「…あの。 電気…消さない?」


だから、緊張にかすれる小さな声でそんな事を言うことになった。
この続きを、想像してしまえたから。
そして望んでもいたから。*


─七尾ちゃん─

まあ、学校は今となってはバッキバキやで!状態らしいので、授業とか講義とかどうなるんだろうねえ…な私なんだけど。
登校日とかあるって事は、もしかしたら無事な箇所があったのかそれとも青空教室とか別の施設を借りてやってるのかも。
やっぱり情報網が大混乱だよね。そういう情報はこちらには回ってきてなかったみたいだし。

ともあれ七尾ちゃんからの連絡にホッとした。
その中で命くんの安否が書いてあったから、返事をしようとしてちょっと首を捻って悩む。
もう今となっては隠すようなことではないし。


『大和くんとは今、一緒に住んでるよ。
 とにかく七尾ちゃんが無事でよかった。』
『(嬉しい、とニコニコするケサランパサラン)』
『窓ガラス大変だったね。今はもう塞いでる?
 段ボールとかで一時凌ぎできるって聞いたけど
 虫除けにはミントが良いって聞くよ!』
『(大丈夫?と心配するケサランパサラン)』


どうしてもこの季節、蚊をはじめとした虫の被害が気になるところ。
虫除けとか蚊取り線香とか、そもそも早く窓が塞がると良いなと願ってはいる。
けど流石にそれはなんとも…!
『何かあったら遠慮なく相談してね』
とは伝えておこう!*


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 21時頃


─支援活動とか─

その効果は絶大でした(棒読み)。

辺りに「んまぁああっ!」とか「きゃっ♡」とか「あらあら!」なんて声が飛び交う中、された私は真っ赤になって機能停止。
両手で顔を覆って恥ずかしがってたりしたけど命くんはその後大丈夫だったかな?
なお私はおばさまがたの良いおもちゃ…ううん、「若い人は良いわね〜!!!」を全身に浴びることになりました。
まあ、恋人いたのね!とか、お父様はご存知かしら!からの、うちの嫁に〜が無くなったのは良かったんだけどね!
そっちはそっちで揶揄われてないか心配です。
命くんも相当恥ずかしがってたみたいだし…。
後にちびっ子たちが同じセリフを言いながらぎゅーしてたのでさらに心配です。
う、嬉しかったけどぉ…!
あとちょっとお父さんにも飛び火したみたいだった。まあ仕方ないよね!


家ではソファの前に情報誌が増えている。
更に専門学校の本とか資格の本がひっそりと増えてたりする。
こんな日々だからこそ、未来のことを考えるのは楽しいし生きる糧になるよね。
私も前向きに専門学校の事は考えるようになった。
でも、調理系じゃない。そしていま二択でちょっと迷ってるところだったりする。
理容師と美容師。気持ちは、理容師に若干傾いてるけど。
ただどちらも突発的に思った事だから、まだ自分の気持ちは固まってない。
そんな事は、多分話してなくても命くんには伝わってると思う。
なぜなら触れ合いながら座ってることが多いから。
聞かれたら答えるし、そうでなくてもくっついてる。
私のお気に入りは膝の間に座ること。
そんな姿勢で本や新聞を読んでるから、色々伝わることもあると思う。テレビを見てる時もそうだなあ。
ただこの姿勢の困る事は、直ぐにキスしたくなる事だよね。
真面目に勉強する時は(限りなく少ない時間なんだけど)ちゃんと対面か距離を置いて座って机に向かうのが一番見たい。*


――珊瑚さん――

珊瑚の言葉が嬉しすぎて涙が出そうだ。
既に目元から頬に流れる熱いものがあったがきっと雨漏りだろう。
恋も愛も知らなかった大和にそれを教えてくれる珊瑚は本当に掛け替えのない存在で、決して喪ってはならない存在だと思い知る。

 言葉を重ねるほどに言葉の甘みが増していく。
口づけも香りも甘く感じるのは頭がそう感じているだろう]


  珊瑚さんの声、好きだよ。
  甘くて切ない響きがする。


肩を跳ねさせるのもとても可愛い。
高くなる声にもっととキスを強請ってしまう。
最初は元気な姿が見れてそれで良かったのに一緒にいればいるだけどんどん幸せになっていって、欲が段々と深まっていってしまう。
本当はもっとロマンチックな舞台の方が良かったはずなのに、生命の危機に触れたということもあって歯止めが利きにくく――]


  ……うん。僕は見ていたいけど。
  消そうか――珊瑚さんが可愛すぎて困る。


嫌だったら言ってほしいけれどそんな表情を見ると、余計に誘われているようで――。

 リモンコンで電灯を消灯すると部屋は一気に暗くなったけれど窓から差し込む月の灯りが淡く珊瑚を照らしてくれている。
掠れる声が消えるようにまた唇を重ねて求めていく。
『大丈夫?』と問いかけながら少しずつ肌に触れ、身を包む衣を乱していく。

 暗がりの中での営みはゆるやかに熱を昂らせながら続いていった*]


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー電話/康生ーー

[そう。だから僕も同じように考えて、ハロに『パイロット志願は出来るのか』と聴いたのだ。

結果がyesであったら、僕は彼が呼ばれるより先に名乗りを上げただろう。

たとえ順番の問題でも。

そういう意味では、彼にとって僕がーー僕を護り死ぬことが、彼に少しでも幸せをもたらすなら。]

(145) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 怒ってるの僕だけだよ?

 そのせいで、同じように犠牲者であるハロやAにも冷たくしてしまった。

 僕が本当に怒るべき対象は違ったのにね。

 こんな理不尽極まりない、非人道的なゲームをやらせている存在なんだ。

 ……抗ったよ。でも、何もかも間に合わなかった。

 僕は蟻んこみたいな大きさしかなくて。なんの力もなく。

 地球を一瞬で握りつぶせるお釈迦様の手の上でただ踊っていただけだ。

 ーーそれでも。
 なんとか君をこの運命から護りたかった…

 護りた、かった。

(146) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[愚痴なのか、弱音なのか。
僕は震える声で吐露する。]

 ーー…。

[彼の博愛を僕は理解している。それこそが、僕がずっと彼の耀きであると称したものだ。

だから。彼を愛しながら、僕は同じものを求めてはいない。

人はともすれば、関係性に対等を求める。それは限りなく正しい。

だがそれを不均衡にしても場合がある。

深い、深い愛が存在する場合だ。

愛は、見返りを求めず惜しみ無く与えるものだから。]

(147) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 うん。約束…君が僕との約束を破った事は一度もない。

 わかった。もしもの事態の時は、この僕が必ず果たすよ。

[父さんはアメリカに避難する前に言った。

『お前の主はお前なんだ。この状況がお前の意思に反して押し付けられたのだとして。

それでもお前が闘うと決めたなら、私の息子として最期まで毅然と臨みなさい。

私はお前の父であることを誇りに思うよ。』

僕は父さんが言うような立派な息子ではない。兄の恋人を寝取るような男だ。
勿論父さんは知らないことだが。

父さんの言葉は僕の胸に満ちている。

彼の叶えたい事はわからなかったが、僕は頷く。]

(148) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 わかった。

 ーー考えたくないけど、君がこの世界から居なくなった後、やりたいと思うことはある。

 やりたいことを思い切りやって、悔いが残らないようにする。

君は三人目だ。残り戦闘は三回。いつ僕が呼ばれるかわからないけど…ね。

[彼はそれをなんだと想像したろうか?大した事じゃないんだけどね。

隠し事と些細な秘密は違うのだ。]

(149) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[想いは形がない。

どんなに大きくとも見えない。

だからそれを一生懸命伝えようと、身体を触れ合わせたり、言葉にしたりする。

想いを尽くして。
胸が枯れてしまうほど、最後の一滴まで尽くしきって。

彼に捧げた。]

(150) 2023/08/19(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー…嗚呼。

[あんなにも乾いていた僕は潤う。彼で潤う。]

 うん、…うん。
 して欲しいことはもう、あの日に貰った。
 いつ僕らがこうなろうと困らないように。

 君の残り時間はご家族に使って欲しい。

 次に逢うのはコックピットだ。
 一番傍にいるからね。ーーじゃあ。

[また。彼と挨拶を交わして通話を終える。

僕はベッドから起きて、また巻き貝をオルゴールに大切にしまうと部屋を片付け始めた。

それからコックピット転送までどれだけあったろうかーー

彼との再会が、彼の最期となるのだろう。]**

(151) 2023/08/19(Sat) 22時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/19(Sat) 22時頃


―― 三度目の襲来から六日目の夜 ――

[あの怪物があたし達の街近辺に現れる間隔は
 比較的短くて。平均して一週間前後で
 起きてたように思う。
 
 だから、もしまた来るのなら。
 …昨日から、おとといから、
 ざわざわと胸の内に不安を飼っていた。


   今度もしまたこの街に現れたのなら。
   …………考えたくないのに、
   考えてしまって夜に何度も目を覚ました。]
 



[ようやく電力が復旧してきたけど、
 安定供給まで行くにはもう少しかかるらしくて。
 部屋の電気は夜の早いうちから消すようにしていた。
 だから、外からの光が窓から良く入ってきて。

 いつの間にか夏休みは終わって、
 残暑すらこの街から逃げ出してしまった様に
 夜は涼しく過ごしやすくなっていた。

 遠くで鳴く虫の声は災害後と変わりなく思う。
 …虫は、変わらないんだな。なんて
 ぼんやりと考えながら、ふと
 窓の方へと身を寄せる。]
 



[教室からクラスメートの半分くらいがいなくなった。

 街から避難したり転校したり
 被災したり、…しんでしまったり。
 精神的に参ってしまって、だったり
 その理由は色々だったけど。
 残ってる人も皆、表情は一様に暗かった。

 あたしと同じように、
 これからどうなるんだろうって
 不安が何処かしら顔に浮かんでいて。
 本当に…教室は様変わりしてしまって見えた。


 せめてもう、こんな事は起こらないで欲しい。
 心の中で何度も祈っているけれど、
 ……きっとまた何か、起こってしまうんだろうって
 そんな予感めいたものも感じてしまっていた。]
 




[窓の外を見つめる。
 四階からの景色でも、街の様子は変わって見えた。
 一週間も経ったから大通りだとかは舗装されてきた
 けど、民家や住宅にはまだ爪痕が残っていて。

 窓のへりに頬杖を付きながら
 ただただぼんやり眺めてしまった。
 もし、今度はうちがああなってしまったら… ――― ]

 



[ぶんぶんと頭を振って嫌な想像を追い払う。
 溜息を吐きながら今度は目線を上げた。
 そこに広がるのは秋の夜空。

 きらきらと輝く星は、
 前に部屋から見上げた時よりも
 うんと数を増やしている様に見えた。

 …多分、街の明かりが減った?から?かな。


 それとも]
 




   ………空に昇っちゃったから、かな。

 



[暫く眺めてから窓を離れて。
 ベッドに倒れ込めば、頭から布団を被った。
 
 そのうち暑くなって手足とか出しちゃうけど、
 観念したように眠りに落ちていって。
 
 ……やっぱり何度か目を覚ましちゃうのだけど、
 それでも。その日の夜は静かに
 更けていった。**]


 


――支援活動は続く――

おばさまたちへの効果は絶大?

 それを言った大和もおばさまたちの反応でこうかはばつぐんなダメージを受けていた。
珊瑚が真っ赤になって両手で顔を覆ってしまったりしてたけれどそこで大和がそんな行動をしていたら怪しまれるだろうと頑張って耐えていたが顔は耳まで真っ赤だった。
でもそれで他の男の気配が珊瑚に近づかなくなったならそれで良かった。
珊瑚は自分の嫁だとほぼ公言した形ではあるが――ごめん、独占欲が強かったんだ。

 その後、お義父さん絞られたけど、しかもまだお義父さんじゃないって言われたが何れはそうなるので心の準備だけしていってほしい。
過労と心労で倒れないかだけが心配だった。
あと仕事量がまた少し増えたのもあったが大した問題ではなかった]


情報誌が増えていく中で専門学校の本が増えているのは珊瑚が志望を本格的に考えているからだろう。
最初は調理系かと思ったけれど見ている情報誌と話を聞いていると理容師と美容師のどちらか迷っているようだった。
どちらも出来る範囲は定まっているが理容師のほうが若干難しいらしい。
ある時情報誌にダブルライセンスなるコースがあって通常二年かかるところを三年で両方の受験資格を得られるようになるらしいけれど、最終的には珊瑚がどうしてその道に行きたいのかとか将来何をやりたいのとかで変わると想うので適時話を聞いたりしていくつもりだった。

 珊瑚のそうした情報誌と共に大和のは建築系の仕事についての本が多かった。
将来平和になったら街の復興が始まるしその時に珊瑚と一緒に住む街を作ったり住む家を設計したりしたいのだけど結構難関なので悩んでいる]


[膝の間に座る珊瑚を後ろから抱きしめて肩から覗き込んで一緒の本を読むのだけれど読む速度は珊瑚に委ねている。
新聞もそうだしテレビの時は反対に大和が背もたれ代わりになっている。
引っ付いていると幸せだった。
珊瑚はわりと頻繁にキスを求めてくれるし大和もしたいから、珊瑚が振り向いたらそれは珊瑚がキスしたいという合図だと思っていて、大和は耳朶や首筋にキスをして強請るのだけれどまたすぐに身体を重ねたくなってしまうのは難点と言えば難点だろう。

 真面目に勉強する時もあるし対面に座る時も距離を置くときもあるけれど気づいたら手を伸ばして手を繋いでいるし最初からくっついている方がまだ効率的かもしれない。
やるときに集中していればいいんだよ、多分。

 ところでくっついている関係でこれも自然にだけれど一緒に寝るようになった。
毎日じゃないけれど腕の中に珊瑚を抱いてソファの上で寝るのは気持ちがいい*]


メモを貼った。


メモを貼った。


─命くん─

目元に光るものがあったから、その溢れる先に唇を寄せた。
ほんのり海の味がして、ああ、生きてるんだなってなんだか嬉しくなる。
でもそう。最初は無事を喜び合うだけで十分だと思っていた。
でも、好きな人とこうして隣り合って、触れ合って、想いを伝えるだけじゃ飽き足らない。
そんな私の欲深さを思い知る事になる。
それに──。


「…そ、ゆ、こと、言われると…恥ずかしい…。」


ゆるく拳を握って口元を隠してしまう。
そんな甘い声、出してた?
だけどいま、もっと命くんに触れてもらいたい。
お互い生きてる事を確認し合いたいし、もっと甘えたい。甘えて欲しい。もっと沢山キスがしたくて──命くんのしたい事全部受け止めたい。
ロマンチックさとはかけ離れてるかもしれないけど、思えばあの危機から逃れた事自体がロマンなのだと思う。
危機から脱した果てに再会した二人なのだから、もうそれ自体がロマンの果て…なのかも。


此方のことを気にしてくれる優しさに小さく頷きながら、甘い囀りを溢していく。
恥ずかしいけれど嬉しくて、自分の体が全く知らない反応をする事に、自分の口から聞いたこともないような甘えた声が漏れる事にも驚いて。
とても甘くて、幸せな痛みがある事も知った。
──医者の娘として一つだけ懺悔するとするなら、流石にこの事態を想定してなかったから、命くんが持ってなかったらそのまま…したかもしれない事だけど。

翌朝、再び顔を見合わせた時。
色々思い出して真っ赤になってしまう私は、きっとこの災難の中でいちばんの幸せ者なのだと思えた。*


─支援活動とか─

お父さんはほっとけば良いと思うよ!
命くんに仕事任せすぎ!…とは思うけど、それだけ認めてくれてるって事なら…でもねえ?
ちなみにお父さんの彼女さんは看護師の方だった。成り行きで知る事になったけど、だいぶ若い人だったからまあ17の娘がいたら嫌だよねえ…と何だか納得しちゃった。
もちろん、それでも良い!って燃え上がる人もいるだろうけどさ。
今となってはそれで良いかもって思ちゃう不思議。
自分が幸せで満たされてると他のことを考える余裕も出てくるんだなって思てしまった。

でも不安な日々は続いてもいる。
いつになったら、ロボットの襲来は終わりを迎えるのだろう。
若しかしたらまた街が潰されるかも。
今度は自分たちの家が。病院が。ううん、もっと被害は拡大して世界滅亡…?
そんなことを考えちゃう時は、命くんにぴったりくっついてる。
特にそんな事を考えちゃうのは夜が多いよね。
暗い時間帯、いつ何かが消えてもおかしくない。
そんな不安に駆られて命くんの寝ているところに潜り込んでは安心してる。逆のことがあってももちろんおいでってするけど、命くんは大丈夫なのかな?

…命くん依存症かも。なーんてね?


「災害支援で活動してる理容師さんたち見たの。
 髪の毛整えたり、髭を剃ってあげたりして
 身だしなみを整えてあげてたんだ。」


ある日、私はそんなふうにどうしてそれを目指そうと思ったのか告白し始めた。


「確かに利用者さん、さっぱり気持ちよさそうでね。
 災害時だけじゃなくて要介護の人に
 訪問理容室したりもしてるらしくて。
 こういう仕事カッコいいな〜と思ったけど
 圧倒的に男性の利用者が多い分野だし
 普段の仕事なら美容師さんの方が良いけど
 そうなると、剃刀を扱えないから…。」


髭を整えてもらってさっぱりした利用者さんの姿は印象的だった。
でも、小さい子の髪の毛を器用に編み込んであげてる美容師さんも素敵だった。
ダブルライセンスコースもあるとは聞いたけど私の頭の方が心配になる。


むーん…と、襲撃の起きてない平和な日に悩むけど。


「…理容師さんなら、命くんの髭だって
 整えてあげられるんだよなー、なんて。
 頑張ってダブルライセンスコース狙おうかなあ…?」


どちらもできるならそれも良いと思うし、あとは私の頑張り次第だろう。
本来なら災害時のことを念頭に仕事を考えたりしないから、普段の仕事も考えないといけないよね。
でもそういえば、命くんは建築系の進路に進むのかな?
もし難しいから悩んでると聞いたなら、頭とか勉強とかじゃ私は役立たずだけど。


「資格合格したら、私がなんでも
 いうこと聞いてあげるとか? なーんて!」


なんて、そんなことを言って笑ったりもした。
割と本気だけどね!


それにしても、離れていれば触れたくなるし、触れたらより触れたくなって繋がりたくなる時もしばしば。
ちょっと私は七夕物語を思い出していたりする。
…一年引き剥がされたくないけど、それだけくっついていたい恋人同士の気持ちもわかる。
だからこそ、ちゃんとやるべき事をやってからを心掛けよう。*


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 00時頃


メモを貼った。


――珊瑚さん――

目元に珊瑚さんの唇が触れると一瞬何があったのかと止まってしまう。
目を見開いて唇を見つめていると透明な雫が浮かんでいてするりと唇の狭間に消えていくと一息に顔の赤さが増してしまう。
そういうことされると恥ずかしいと感じてしまったが今度は逆に大和が恥ずかしいことをした時の仕草が可愛すぎて自分がされてもいいかなと受け入れることにした。
ほら、恥ずかしいって言ったらお互い止めないといけなくなるのは嫌だったし]


  本当に、もっと聞きたくなるくらい、可愛い。
  可愛いすぎて、愛おしくて堪らなくない。


[もっと触れたい、触れ合いたい。
生きていることを確かめ合うように触れ合って、鼓動の音を確かめあい、吐息の音を重ねて甘え合う]


[電灯を消したことでそれがより感じられるのだから消してよかったと想う。
それに月灯りが少し強くなってこれまで陰になっていたところが次第に見えていくのも昂る要因の一つだったからもう最後まで止まることもなかった。

 まだ未成年だから、だからこそ必要だったはずのものは持っていなかったけれどそのままして――抑えが効かないものだから疲れて二人して寝てしまうまで身体を重ねていたので次からは用意しようとソファの近くには配備するようになった。

 翌朝に目があった瞬間は珊瑚が真っ赤になって可愛かったけれど大和もまた顔を真っ赤にして、あ、とか、う、とか言いながら頬を掻いていたのは最初だけで――結局少ししてから珊瑚を抱きしめて『おはよう、好きだよ』って囁いて朝のキスをしていたのだから相当に幸せ者と言えただろう*]


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[神様はいるんだろうか。

こんなにバタバタ仲間が死んでいく運命を黙って見ている神様は。

もしかしたら神様は。
いるんだけどただ無力に…
助けられない僕らを見ているのかもしれない。

転送された時、僕はカーキ色のチノパン、スカイブルーの薄手半袖シャツ、インナーは白黒ボタという>>3:123海辺デートの時の格好をしていた。

そろそろかなでなるべくこの服装を選び、彼から貰った巻き貝、その他必要なものはいつも手に持つようにはしていたが。

神様は、せめて。
死が二人を別つ瞬間の衣裳を手助けしてくれた。]

(174) 2023/08/20(Sun) 00時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[もうコックピット、不思議空間も見慣れたものだ。

明るい彼の口調もみんなを心配させないためとわかる。

しかし、彼の見慣れない大人びた服装はちょっと不思議だ。]

 久しぶり、コウ。

[僕はそれだけ言い、指輪をしている左手をあげる。

椅子交換にはまたちょっと首を傾げるが。]

 それ交換して大丈夫なの?
>>173

(175) 2023/08/20(Sun) 00時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[とはいえ、彼がそうしたいなら止めることはない。

縁士につまらない嫉妬をしてキーッなんてのもない。

もう、彼といられる残り時間は僅かだ。

僕はyogiboを彼の傍に寄せる。]

 隣にいるよ、コウ。

[彼の手の甲に手を添えられるかな。今日はもう手袋はせず、彼の素肌に触れられたら幸い。]*

(176) 2023/08/20(Sun) 00時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 00時半頃


――支援活動とか――

[珊瑚のお父さんは再婚するらしいと知ったのは少ししてからだったか。
看護師の人らしいけれど同棲拒否とか女の人の心はよくわからないのであまり深くかかわらないことにした。
珊瑚は納得しているようだったし大和が何かをいうところではないだろう。
それに珊瑚は自分が幸せにするんだし大丈夫とか思っている。

 珊瑚は不安になるとぴったりくっついてくる。
夜におやすみなさいってキスをしてからソファに潜り込んだ後、気づいたら珊瑚がやってくることがあった。
その時はソファの背もたれ側に珊瑚をよいしょと運んで落ちないようにして身体を抱きしめて、眠りにつけるまで一緒に起きていることにしていた。
逆に大和が不安なときはソファで寛いだ状態から離さないのでお邪魔することはしなかっただろう。
日中動き回っている大和は元より夜は恐ろしく寝付きがいいので横になったらすぐ寝てしまうから不安になるのはまだ二人でいる間なのだ]


  そっか、それなら理容師さんの方だね。
  剃刀とかって使いまわしたりしないんだよ。
  失敗して肌を切ったら血が出るからね。


男性は髭を剃るけれどあれも使いまわししないしきっと取り扱いは大変なのだろう。
身体が不自由していると剃るのも大変だしそもそも道具がないと剃れないし、水場とかの問題もある。
水は貴重だから伸ばしっぱなしの人も多い。

 話を聞くに珊瑚はやっぱり優しい人だと感じる。
愛情深く、そんな珊瑚と恋をして、愛を育んでいけていることの幸せを噛みしめれれる。

 小さい子の髪の毛を編む方は美容師の役目らしく、確かネイルとかもそっちだった気がする。
どちらが偉いとかはないけど業務が別れているってイメージになっていた]


  それは……剃ってもらいたい、かな。
  でも僕は髭はそんなに濃くないけど……眉かな。


[ほら、キリリってしすぎてて怖くないかな。
もう少し優し気なほうがいいのかなとかは思ってしまう]


  んー……夢があるなら欲張っていいと思う。
  その分勉強は大変だけどさ。
  僕も手伝うし応援するよ。


[それに卒業はまだ先だし襲撃がなくなれば落ち着いてきて進学を考えることもできるようになるのも夢ではなくなるのだし]


  えっ、なんでも?
  それじゃあ僕も……珊瑚さんが一つ資格を取るごとに、
  一つずつお願いを聞いてあげることにする。

  約束しようね。


[そこは『なんでも』の魔力で嬉々として小指を結んで指切りしてしまう速さがあった。
難しいけれど向かってしまおうと思う。
単純だがすごく頑張れる気がしてやる気に満ち溢れていた。

 支援活動も、勉強も、しっかりとやっていこう。
同時に珊瑚との蜜月も――うっかりデキてしまわないように気を付けないといけない*]


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 01時頃


――二度あることは三度あり、三度あることは四度ある――

[そんな幸せな日々を過ごしていたのだが襲撃は再び訪れた。
ここまで襲撃が重なるとこの街は忌避される街になってしまうかもしれない。

 出現したロボットはやっぱり二体いて――]
あれから三日しか経過していないのに再び訪れる厄災に人々は狼狽え逃げ惑い始めていく。
避難開始の合図も早く誘導も確実に早くなっているが、出現した位置が前回安全だった場所に食い込んでいることが懸念事項だった。

 せめて前回崩壊した位置ならまだ良かったのに――]


  はい、みんな!


[出現したのは前回と同じくらいの時間帯なら支援活動で病院に居る時間帯だった。

 大和は手を叩いて勉強を教えていた子の注意を引く]


  避難誘導に従って逃げるよ。
  教えたことは覚えてるね?
  お、は、し、だよ。

  押さない、走らない、喋らない――。

  よしっ、ヘルメットを被って。
  逃げるよ!


前回みたいにすぐに動き出すことはないようでそこは助かる。
丁度珊瑚も一緒に子どもたちの相手をしている時間だったし、今度は離れ離れにならなくて済みそうだった。

 子どもたちがヘルメットを被っている間に大和は珊瑚に近づいて身体を抱きしめた]


  大丈夫、僕がきっと守るから。
  珊瑚さんもヘルメット被って逃げよう。
  皆も逃げているさ。
  七尾のところがちょっと心配だけどね……。


[そう伝えて、かぽって白猫耳なヘルメットを被せてあげた。
やっぱり可愛いかった。

 珊瑚が動けるなら二人で子どもたちを避難させていこう。
勉強を教えている子は移動させても大丈夫な子で、重篤な子はもう既に他の街に転院したりしているのでここには残ってはいない。
三日しかないが三日あれば移送も進んでいるものだ。
何せ被害があるのはこの街一帯だけで周辺の街は無事なのだから医療連携は取れている。はず。
そこはお義父さんが頑張ってくれているだろう。

 ちなみに子どもたちのヘルメットもデコレ仕様なので小さな動物たちがカルガモの親子のように移動している感じだが先頭の大和はクマの耳がついていたりする。
珊瑚と一緒に子どもたちを一時的な避難場所まで誘導し終わってから見上げる二体の怪獣は――片方はハートマークでどこかファンシーな玩具みたいなように感じられた**]


メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

…ッ、そんなことないよ?
た、食べてるし寝てるし。

[バレた。僕は焦り額を指でかく。でも、彼が僕に関心を示すだけで嬉しかった。

勝負服には事情を全く知らないからやはりピンと来ないが、大人っぽい彼も素敵だと思う。

最高はウェディングドレスだけどな!!←]

(179) 2023/08/20(Sun) 01時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[彼は椅子に腰掛けて僕はクッションだから高低差はあるが、隣に並ぶことが叶う。

久しぶりに触れる彼の肌。
そう言えば僕は、あの展望台に向かう際に彼の手を握った。
>>0:93
汗ばんだ彼の手を覚えている。
今は、ひんやりとしていた。

僕は指先に少し力を入れて、存在を伝えた。]

(180) 2023/08/20(Sun) 01時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[彼はスクリーンに見入る。今日は混乱したり幻覚を見る暇はないから(※大和ごめん)、僕もじっくり敵ロボットを観察した。]

 そうだね。なんだかハート…というか。
 ハート…ラブラブ…心臓…

[まさか相手ロボットもラブラブ号なのか。そんな馬鹿な。]

 あのキャタピラが凄く気になるな。前後にしか動かないなら、割りと捕捉しやすい?
ジャンプとかはしなそう?

 動物では、ないな…

[敵ロボット形状はかなり攻撃ヒントがあるから、僕は真剣に観察する。

アストロはまだ動かない。
僕は彼が言っていた『もし動かなかったら』を考えたが…]

 焦らずいこう。時間はたっぷりあるから。

[緊張気味の彼の横顔を見つめた。]*

(181) 2023/08/20(Sun) 01時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 01時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 02時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

 ……わかった、食べる。
 約束する。
 パンとコーヒーをコンビニで買うよ。

[海辺デートで彼が食べていたもの>>3:296なら喉を通るだろうか。

こうして手を繋いでいると、彼との思い出が次々甦る。

鮮やかな記憶は、映画のフィルムみたいに色褪せない。

耀かしい笑顔の彼が僕の中にいた。沢山ーー沢山。]

(184) 2023/08/20(Sun) 03時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕の指先は彼の指輪に触れた。その表面を愛しくて堪らないと言うように、辿る。

二人の名前が刻まれた指輪は、
二人の絆を形として残している。]

 ……つけてくれてるの、嬉しい。

[感慨に浸るのは数秒だ。
そも、戦闘前の僕らのやり取り事態が、ほんの数分だ。

僕は彼の言葉にドキッとし真っ赤になった。

あのミーティングに彼はいなかったから知らないはずなのに!

ミコト?大和か!]

 ッ……え、?
 縁士はステラとつけようとしてたよ?

 僕はーー僕は"コーラ"と。

(185) 2023/08/20(Sun) 03時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕がコーラ大好きなのは彼に知られているから誤魔化せるか?

いや無理だ。別にコーラなんて恥ずかしくもない。

項垂れて白状する。]

 "コウ大好きラブラブ号"

 ーー…

[頭から湯気が出ている。彼は呆れるだろうか。]

(186) 2023/08/20(Sun) 03時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そんな会話の最中、彼のお父さんが必死にタイミングを計っているなど僕は知る由もない。]

 向こうも出方を見ているのかもしれないな。
 先手必勝という言葉はロボット戦では必ずしも当てはまらなそうだし。

[スクリーンで見ているだけでは、アストロの末端が動いたのはわからない。

戦闘開始は刻々迫っている。僕に出来ることはーー。]

(187) 2023/08/20(Sun) 03時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 君はとても頭の回転が速く判断力がある。

 状況を分析し、自身の知識に照らし合わせながら的確な対応を考える事が出来る。
 誰よりも素晴らしい頭脳を持っている。

 落ち着いて闘えば必ず勝てるから。
 君がやりたいように闘って欲しい。

 君が信じる方法が正解だよ。

 ーー僕は、君を信じるよ。

(188) 2023/08/20(Sun) 03時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[今まで僕は、こういう応援をして来なかった。
どうしても戦い事態の理不尽さに疑問があったから。

でも、彼が死んでしまうことは今は考えずに僕も全力を尽くそう。
彼は僕の全てだから。全力を捧げる。

彼の役に立ちたかった。]*

(189) 2023/08/20(Sun) 03時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 03時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 03時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

 炭酸は空きっ腹や胃には優しくないよ。

[確かに僕は無類のコーラ好きなんだけど、最近は全く飲んではいなかった。

お腹が空いたり喉は乾くのに、まともな食事は喉を通らないのだ。

鉛を飲み込んだみたいな状態が続いている。

ーー指輪に触れたら結果的に彼にくすぐったい想いをさせる。僕は慌てて手を離して。]

(192) 2023/08/20(Sun) 04時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ッ、ごめん。

 ……

[『貰ったのが嬉しい』
言葉を噛み締める。

胸が苦しくなった。]

 恥ずかしいけど。
 ーー恥ずかしいけど、名付けたかった。

 みんなで呼ぶ名前はステラでもアストロでもいい。

 でもあの時、僕はロボットに乗り闘うならと考えてーー。

 ……?

(193) 2023/08/20(Sun) 04時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[今彼は"恥ずかしい"と照れなかったか?

いや。別に僕に対して特別な感情がなくとも恥ずかしい名前と言えばそうだが。

ーー気のせいか。]

(194) 2023/08/20(Sun) 04時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 父さんが言ってた。
 人の価値は、他人から与えられるものだと。

 君の素晴らしさを知って欲しい。
 君の魅力を。

 君だから、惹かれたんだ。
 君の持つ耀きは周囲を霞めてしまうほどだったから。

 君はーー出来る。

[こんなにも価値がある命。
こんなにも耀きがある命。

だが、戦闘は無情にもそれを奪い取るのだろう。

僕は彼と視線を絡み合わせ、笑みを返す。

ーー時は来たーー]**

(195) 2023/08/20(Sun) 04時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 07時半頃


―― 四度目の襲来 ――

[その予感は奇しくも当たってしまった。
 ………今度は、どれ程の被害が
 出てしまうのだろうか。]
 

 



[七尾の自宅は学校からそう遠くない。
 徒歩で2、30分かかるくらいの近郊で、
 偏差値が丁度良く制服も可愛いから、みたいな
 特に大事でもない要素から其処を選んでいた。

   特段やりたい事もなかったし。
   強いて言うなら部活動が豊富だったから、
   というのも理由の一つだったかもしれない。
   自分の肌に合う部活があれば…って。

 そんな高校周辺に…
 ――― 七尾の自宅近くに、
           あの怪物はまた出現した。


 万一の時にと備えてあった荷物を抱え、
 兄の車に乗車し街からの脱出を試みた。]
 



[人口が減ったからか、そして避難経路は
 舗装や整備が優先的に行われていたからか
 比較的車での移動も速度を出せた。
 
 向かうのは父の病院がある街、だけど。
 ………車の中から高校の方角を見遣る。
 黒い、大きな怪物。
 在り得ない高さのそれを、七尾千映は。]


  ……………悪魔……っ


[そう憎々しげに睨み、呼称していた。]
 



[軍部に情報が隠されていたとしても
 連日テレビ番組で、SNSで、あの怪物の事は
 取り上げられ。その中には『地球を守る使者』なんて
 説も飛び出したりしている。

 だけど、七尾千映には
 とてもそうには思えなかった。

 街に住まう人間だからこそ強く、
 何も知らないからこそ慮る事由も無く、
 憎むべき対象としてしかそれを認識できない。


   …せめて、]
 



[せめて今度の被害は少なく済みますよう。

 前に向き直り、ぎゅっと目を閉じ。
 膝で拳を強く握りながら。
 ただそれだけを
 祈りはして。

 **]
 


メモを貼った。


─平和な日々─

そう言えば命くんとは沢山キスしてる。
毎日のおはようとおやすみ、その間にも何回も。
最初の頃こそ照れ臭かったけれど挨拶のキスは二人だけの時には普通になっていたし、それ以外でもしたい時にはそれとなく近付いて…ほっぺたや唇にチュッ、て。
それだけでも凄く幸せな気分になるから、こう言うのはこれからも続けていきたいなあ。
きっとお父さんと彼女さんもそうなんだろうと思う。
こういうの、年頃の娘には見せたくないだろうし私もお父さんに見られたくないもん。
そういう意味でも理解ができて寛大な心になる。
もしかしたら再婚のこと、今まで我慢させてきたのかもしれないしね。

それとは別の話で、進路のことも考え始めた。
やっぱり両方できるように頑張りたい。
美容師なら着付けとかも習うだろうから、成人式には着物…なんてね?
って、そう言えば成人式って何歳で出席なんだろう。前の成人は二十歳だったけど。十八ならまだ専門生じゃないよね、と気付いてみたり。


「顔の産毛剃りもやるみたいだから、
 その時に眉毛を整えたりするみたい。
 ふふ、確かに命くんはお髭濃くないよね。
 眉毛がキリッとしててかっこいいの。」


手を伸ばして、ぺたぺた顎周りを触ってみる。
一応生えてるんだろうけど、今はわかんないなあ。
応援するって言ってくれたから、ありがと、ってまた頬にキスして。


「うん、…えー、私は良いんだけど。
 でも、うん。約束ね?
 その時はなんでも、お互いにね!」


ちょっと勢いに驚いたけど、私のいうことも聞いてくれるっていうなら頑張っちゃおう!
えへへ、と照れ笑いしながら指切りして、苦手な勉強も頑張ろうと決意し始めていた。
本当、命くんは私が元気に鳴るやり方が上手。
多分命くんのお願いなら私なんでも聞いちゃう気がするんだけどね。
ああでも、子供は…うん。
ちゃんと結婚してからが良いと思うんだ。
だからそれは、うっかりお父さんがやってきた時にバレないようにしてソファの横と、私の枕元にあったり…する。
こ、こっちは念のため!念の為!
つい予備とか買う癖があるからだし、それにはお父さん関係の所から融通とか一切してないからちゃんと買ってるし!

──子供はいつか授かったら嬉しいけど。
ちゃんと育てられる時になってから、欲しいもんね?**


─四度目の襲来─

「Everyone has to go to the emergency shelter.
 Please follow him! It’s this way.」


四度目の襲来時、まだロボットは動き始めていないようだったけれど私たちは避難を開始していた。
命くんが子供たちを誘導してくれる。
私は日本語が母国語じゃない人たちのために英語で声をかけ始めた。
子供達の中にも日本語では分からない子たちもいるからね。
でも命くんが近くにいてくれる時でよかった。
それに重篤な子たちは移送が済んで他のも大きい。私たちの避難誘導でなんとかなるレベルの子達だからだ。
でも、それでも入院が必要な子たちでもある。
必要以上に不安にさせないよう、此方は必要以上に不安な顔を見せないようにしないと。
そんな緊張感があった中、命くんが抱きしめてくれたから私も一度ぎゅっと抱きついた。
普段なら恥ずかしくなったり周りから冷やかされたりの行動だけど、こんな時はみんなもそう冷やかすこともないし、わたしもむしろ落ち着ける。


「うん、大丈夫。一緒に避難しよう!
 七尾ちゃんもだし、他のみんなもだけど…。
 とにかく今できることしないと!」


命くんがヘルメットを被せてくれた。七尾ちゃんと選んだ白猫のヘルメット。
七尾ちゃんも活用してくれてるかな。
でもちょっと動揺を抑えられたわたしはニコッと笑って命くんと子供達を誘導し始める。
わたしの方は簡単な英語メインでね。
そのうち子供達だけじゃなくて英語を聞きたい人たちも集まってくるだろうけど、ここの集まりは子供メインで移動している。
なのでこの一角はかなりヘルメットが可愛いんだけど、それは周りにも良い効果だったみたい。
小さい子たちが避難しているのは胸を痛める現場でもあるけど、可愛いは正義。可愛いは癒しなんだから!

それにしても、無事に避難誘導を終えた後に見たロボットは──。


「ああいう土偶居た気がする…?」


いやそれとは違う気がするけど。
あれはどんな動きをしてくるんだろう。
今度は、どんな被害が出てしまうのか。**


メモを貼った。


─ロボットの呼ばれ方─

そう言えば、あのロボット。特に毎回出現するあのロボットはなんで呼ばれていただろう。
小児科界隈の子供達の中では、アレは「コーラ」と呼ばれている。
ロボットが暴れているのを直接かテレビかで見て、小さな子が「コラーッ!」とそれに向けて怒ったのが、何となくアレに向けてみんなが怒るようになり、けれどコラーだと叱る時や注意する時と被るから、コーラと形を変えたらしい。
PやCから始まる飲料関係の皆様はすいません。
でもほら、世間一般的には違うかもしれないし。

でも、わたしの中ではアレはコーラで定着しつつある。
本当にコラッ!だもの。いや、それじゃ気が済まない。

何であんなのがこの街に現れるようになったのかな?
何で、私達の街が犠牲になっているんだろう。**


――平和な日々――

[キスの回数は数えてはいないけれど、たくさんと言えるくらいはしている。
大和は今でも照れ臭そうにするときがあるけれどそれは珊瑚からしてもらうときの話。
自分からするときは積極的だった。
病院でのお仕事中も二人きりになるとキスしてるくらい、秘密の幸せの儀式みたいな感じでこっそりすることがドキドキする。

 進路のことは大学を目指すならもう勉強しないといけない時期で大和は目指す大学をある程度絞っていた。
今は珊瑚が目指す学校が決まるまで待っている。
一緒に暮らすことはもう決定事項だから焦りはなくて少しずつ勉強していくだけだ。

 両方頑張るなら一緒に頑張りたい。
専門学校に入学するのは難しくなさそうだが国家試験という字面だけで難しそうな試験があるので応援とお手伝いをしていきたい]


  うっ、うっ、にゅ。
  珊瑚さんは目が綺麗で鼻筋立ってて可愛いよ。
  僕はとても好き。


[頬周りを触られると照れてしまう。
産毛反りとか眉毛を整えるのとかいつでも練習台になるつもりであるがかっこいいとまで言われると目を瞑って赤くなって、お返しにと大和が珊瑚の好きなところを挙げていく。

 キスはもう、とても好きだからいくらでも受けたい。
約束も交わしたしなんでもの内容はゆっくり考えたい。
珊瑚のお願いもちゃんと頑張るつもりだ。
きっと喜んでくれるだろうから頑張れるって活力がわいてくる]


[ところで懸念は最初のときに使ってなかったことであれでできてたら――それはそれで嬉しいのだけれど。
とりあえずちゃんと婚姻届けを出して結婚して少し落ち着いてからがいいと思っている。
そこの想いは確かめなくてもきっと一緒だと思う。
大和は自分の親のことがあるからしっかりと子どもを育てたい。
そうやって一緒に育てたいと思える相手に出会えたことが最大の幸せなのかもしれない。

 ソファの横は知ってるけど珊瑚の部屋の枕元は実はまだ知らなかったりする。
その内珊瑚の部屋に入って珊瑚のベッドで――となった時に役立つのだろう。
今は大和が珊瑚の部屋に入ることを恥ずかしがっていたりする。
何せ珊瑚の部屋は正真正銘珊瑚の香りしかしないから落ち着かない。
すごくドキドキして仕方がないのだ。
好きな人の匂いっていうのはとても昂ってしまう*]


――四度目の襲来――

[前回の襲撃で家を撃破されてから珊瑚の家に居ついて病院でのお手伝いをしているけれど、その前までは復興支援をしていた。
二度目の襲撃後は特にというか建物をどうこうできる時間はなくて主に道路の整備は補装をしていた。
一日あれば大体土の道はできるし三日あればアスファルトで補装が終わるのだから道を作る技術はとても高い。
道が出来たらそれから瓦礫を端から少しずつ片していって整地してといくはずだったところに三度目の襲撃があったけれどやっぱり道は最優先だったから周辺からどんどんと避難してくる車がやってきていた。

 病院の駐車場では怪我の程度でトリアージが行われてほぼ何もない人はそのまま街の外へ逃げるように促されるだろう。
何せ非常事態である。
緊急性がないならばこの場に残ることの方が危ないしシェルターも人数制限がある。
逃げれる者は距離と取るのが正解というのは三度目の襲撃でわかったはずだ。
地下すらもあんまり安全ではないらしい。
それに街の外ではちゃんと受け入れ準備も整っているはずだ。]


珊瑚が英語で呼びかけてくれるから大和は先導に専念することができた。
一次避難場所からシェルターに逃げ込んでいくのを誘導していこう。
建物の中よりも外、外よりもシェルターの中が安全なはずだ。
幸いロボットは未だどちらも動いてはいない。
珊瑚のいうとおりできることをしていくしかなかった。
泣く子をあやして安全なシェルターに入っていってもらう。
入院患者さんたちも次々と運び込まれていく]


  ……土偶、たしかに土偶っぽい。
  で、なんかあのハートマークからビームが出そう。
  足元キャタピラーだし戦車だよね、あれ。


[機動性が低く撃ちあいになるなら地上はなおのこと危険そうである。
射程外まで逃げるか――どこまで射程内か知らないが。
SFではビームは大気中では減衰するし直線に飛ぶから地球の面に添って飛んだりしないのだがあのロボットたちはわからない]


  珊瑚さん、病院内の収容もうすぐ終わりそうだって!
  お義父さんたちももう来るみたい。
  あとは街から来る人たちだけだよ。


[今度はちゃんと避難が完了した。
少なくとも出来る範囲では、だ。
だから願うならば人知を超えた被害がでないことを祈っている。

 街から逃げてくる人がいたら対応しないといけないから逃げ込むのは最後の最後になるだろうか*]


――ロボットの名称――

小児科界隈の子どもたちはアレを『コーラ』と呼んでいるらしいというのは珊瑚から聞いた情報だった。
それを聞いて合点がいったのは『コーラ』1号とか2号とか量産されたロボになったやんちゃな子に敵役として戦いを挑まれたりするからだった。
なるほど、大和は敵のロボットらしいってそれを聞いた大和は笑っていた。

 子どもの相手は大変だけれど楽しい面もある。
発想が自由なので面白いのだけれど残念ながら人間は上半身と下半身は分離できないのでそれは諦めたほうがいいと思った。

 大和は三度目の襲撃時の記憶がないのだけれど、どうも星座を生み出していたとかいう話もあるし『ステラ』か『アストロ』とかどうなんだろうって話したりもする]


  ところであれのビームがハートマークだと、
  何か好き好き大好きラブラブ号とか名前ついてそうだね。


[って土偶っぽい方を指さすが実は毎回出現するロボットの方がそんな名前の可能性だってある*]


─四度目の襲来─

「ビーム…。」


確かに、あれは今までの取っ組み合い?の格闘戦のようなものではない気がする。
確かコーラ(子供達命名)もビームは使っていたけれど…アレはより遠距離型のような気がする。
でも、遠距離?だとしたら攻撃対象はコーラじゃないの?
接近戦に向いてるようには見えないけれど…という事は、より被害が拡大するのでは?
前回の戦いを思い出す。
ここにまで被害が及ぶ可能性もあるんだろうか。
でも、できれば避難は考えたくない。
だってここにはまだ、たくさんの患者さんがいる。
お父さんが、いる。
そこから離れるのはあまりにも…。


少し暗い想像図に頭が支配されそうだったけど、命くんの呼びかけにハッと現実に引き戻された。
そう、今回は避難が間に合った。その筈。
きっと大丈夫!
命くんと手を繋いで、ちょっと元気をチャージさせてもらおう。
でも、…この街は。病院は。放棄する事になるんだろうか。
流石にこの回数同じ場所に現れたなら仕方がない事かもしれない。
それでも離れたくないなんて言ったら、もう政府が保護してくれる対象外となるんだろう。
わたしはどうした方が良いんだろう。
懸念は逃げた先で更に襲来があった場合。
この回数ここで戦闘があるなら、逃げた方が安全なような気もするけど…。


「やだ!そんな趣味の名前なの?
 やっぱりハートは心臓の形じゃない?
 でもそうなると、弱点が出てるような気もするし…?」


反射的にラブラブ号を否定しちゃったけど、そんな名前のロボットに街を破壊されたくないよ!
そうじゃなくったって嫌だけど!
でもハートと言えば心臓。弱点をあんなふうに丸出しにしてるとは考えにくい。むしろ。


「それとも本当に、あ、愛の力で、
 コアを守ってる感じだったりするのかな…。
 ハートの顔部分?は盾みたいな感じで
 キャタピラ部が動力源、みたいな。」


両者とも動かない。それが怖くて、繋ぐ手に力を込めて寄り添ってしまう。
コーラもラブラブ号もできればこのまま壊れて仕舞えば良いのに。**


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[最近不登校を貫いている僕は、縁士の制服姿に懐かしさを覚える。>>196

千映戦も大和戦も僕らの学校の近くだったから、家族と共に疎開した生徒も多数いるため、僕の不登校が特に咎められる事はなかった。]

[縁士は敵ロボットの"利点"を述べた。つまり人型のアストロは不利なんだろうか。>>197

人の急所といえば頭部か心臓だ。僕らのコックピットは一体どこにあるんだろう。]

[キャタピラ=戦車。その当たり前の発想すらない僕は安定の役立たずだ。

仕方ないよ、野球少年だったんだもの。

縁士は敵を戦車ベースと分析したようだ。ミリヲタなのか、はたまた、ウォーゲームの知識か。]

(199) 2023/08/20(Sun) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 履帯ってあの車輪の周りのやつ?

[疑問を口にしたが、康生が理解しているなら僕に返事は不要だ。

僕は縁士と口論をしたが、別に彼を嫌いな訳ではない。
今の康生を助けられるのは彼の頭脳だろうし。]

 縁士。どうか、コウを補佐してくれ。……頼む。

[言わなくたってするだろうとは思いながら(※僕は彼が男子には戦闘アドバイスを控えようと考えているのを知らない)、頭を下げた。

康生はみんなに明るく人懐こい性格だ。きっと彼と康生の間にも友情があるはず。

みんなに愛される康生になら、きっと彼は手を貸してくれるだろう。

康生の価値は、僕とは違うのだから。]*

(200) 2023/08/20(Sun) 11時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 11時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[手が離れても。もう、僕らの心は繋がっているから。

僕は君の傍にいるから。]

 ……うん。>>201

[彼がアストロを動かそうとする。それはすなわち、もし失敗した時はーー僕は、彼を。

左手をポケットに入れて握り締めた。]

 ーーッう、わ!

[アストロが一歩踏み出すと思ってスクリーンを眺めていると、唐突に揺れが襲う。

不安定なyogiboの上で僕はぐらついた。

スクリーン無いのアストロは、なんとみるも無惨に地面に横たわっている。]>>203

(204) 2023/08/20(Sun) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 え、?!

[大和の場合は動きさえしなかった。今回は上手く操作できないーーなのか?]

 初めてなんだ、仕方ないよ。
 大丈夫、すぐ起きればーー

 あッ

[敵が動き出す。まさか隙だらけのアストロに突進してくる?!

身を乗り出して画面に叫ぶ。]

 やめろッ来るなッ
 来るーー…あれ。

[敵ロボットは正面向きのまま後ろへ。]

 え、逃げてる…?

(205) 2023/08/20(Sun) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そうとしか見えず、僕はまた自分の混乱を疑う。]**

(206) 2023/08/20(Sun) 11時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 11時頃


─平和な日々─

お互い、キスされると照れてキスする時は積極的。
褒めるのは好きだけど褒められるのは照れくさい。
色々私たちにてるところが多い気がするけど、やっぱり褒められるのもキスされるのも好き。
顔立ちを褒められると頬が熱くなって、でもふにゃっと笑って「ありがと♡」とお礼を言うのも好きだもの。
命くんといるとたくさんの好きに溢れてて、本当に出会えてよかったって思えるんだ。

そう言えばあれの用意は一応してるけど、命くんわたしの部屋に入ってくれないんだよね。
恥ずかしいらしいんだけど、そんなに気にする事ないのに。
理由を聞いたら逆に赤面しそうだけど、確かにわたしの部屋は一番私のにおいが強い場所かも。
長年ここで暮らしてきていたし、衣服もある。昔からのぬいぐるみや本なんかも揃っていて、思い出の場所でもある。
でもそんなこと言ったら、膝の間に座ってる時の私なんて、直に命くんの香りに包まれてるんだけどね!


そんな、日常の思い出が潰された人も多いんだろう。
私の部屋は、私達の家は、今回の襲撃から逃れられるんだろうか。
それは心配だけど。
でも一番は一緒に逃げること。
そして、命くんと一緒に生きていくことなんだ。**


―四度目の襲来――

[二度目の時はコーラは糸に捕まって最後にビームを撃っていたし、三度目の時はテレビで見たのだがあらぬ方向にビームを撃っていたのでコーラは遠距離戦は苦手なのかもしれない。
そう考えると蜘蛛型も獅子アラシ型も今回のハートタンク型も遠距離戦主体のように思える。

 珊瑚と手を繋いで固唾を飲んで見守るしかなかった。
流石にすぐに動けない人もいるし保護してくれないということはないだろうが最上級で避難勧告が出ることは予想できる。
大規模土砂災害で命の危険がありますと言われるやつだ]


  珊瑚さんはお義父さんと一緒に居たいかな?
  僕はずっと一緒にいるからさ。
  珊瑚さんがどうしたいか――。
  この戦いが終わったら一緒に考えよう。


  でも――ほら、名は体を表すっていうじゃない?
  ハートの奥にあるかあれはダミーで少しズレているか。
  その辺りはわからないけど……。

  ハートマークだから何か意味があるんじゃない、かな。


[語尾に多分、とかそうだといいな、がつきそうなくらいには自身がないがラブラブ号は否定されたから仕方ない。
確かにそんな名前のロボットは嫌だろう。
愛の力で破壊されるなんて堪ったものではない]


  あとはハートのシールドを張るとか……。

  えっ?


[両者動き出すのかと思ったらコーラがいきなり転げた。
思わず唖然となってしまう。
周辺家屋からはもうさすがに人は逃げてるだろうけれど――とあまりの出来事に驚愕していると今度はハートマークタンクの敵が後退を始めた]


  ええ……、これまでと全然違う。


[どういうことなのとあらゆる意味で見守るしかないようだった*]


─四度目の襲来─

お父さんを置いていきたくない。
そんな気持ちを何処かで察してくれたのか、美琴くんのかけてくれた言葉にこくんと頷いた。
実は、前よりはお父さんを置いていけないって気持ちは薄れてる。
だって私には命くんがいるように、お父さんには彼女さんがいたから。
できれば離れたくないけれど──流石に今回のことで、私がどうしたいと言うよりも父さんに避難を強制させられる可能性はあった。
その方が安全性が高そうだと言われたら、何度も続くこの町での出現から何も言えない。
でもそれもこの戦いが終わったら。
また無事に生き延びれたら考えよう。
先ずは今回を生き延びること。
その為に、私たちはできる最善を尽くしてるんだから。


そんなことを考えてるとコーラが転んだ!?
今までそんな事はなかったからビクッと体が震えてしまう。
まさか、あのハートは見えない何かで攻撃した?
どうなんだろうかと思えば後退し始めたハートに眉が寄る。


「…遠距離型に、見えるから。
 距離を測っているか、…。」


思いついた事はある。まさかと言う思い。


「…戦いたくない、怖気付いてる?
 まさか、あれ、人が乗ってる、…とか?」


今までのが無人で戦ってるとは特に思ってなかった。
でも、もし戦いたくない人が乗っているなら、出来れば和解して欲しい。
戦ってほしくない。平和に終わらせられるはず。
だって人間には知恵があって、言葉があるんだから。

まさか、そんなものでは終わらない戦いだなんて知らないから。
わたしは勝手に、そんな希望的な推測を立てた。**


メモを貼った。


――四度目の襲撃――

頷いてくれる珊瑚に大和は目を細める。
状況に流されて得る自由よりも自分で選んだ先の不自由の方が良い。
本当は不自由ではないほうがもっと良いのだけれど自分で選んだ上でのことならば最終的に納得できると思うのだ。
愛娘を危険地帯には置いておけないのはそうだろうけれど、選択するくらいはさせて欲しいから――大和は全面的に珊瑚の後押しをする]


  もしくは同じ距離でしか中てられない……?
  でもこれまではそんなことなかったよ。
  ノーコンはいたけど。


[ずっと出てきている方と違ってもう一体は毎回姿形状が異なっている。
訪れる意図はわからないが戦いに着ている感じはするのに珊瑚は新たな可能性を提示してくれる]


  確かに……完全にロボットなら不可解だけど、
  珊瑚さんの言葉通りなら……。
  するとコーラにも人が乗ってる?


[人が争いをするのは大体利権を巡ってのことで経済的にも終末に起こるものらしい。
それ以外の手がないから戦い始めるらしいのだが、もしも話ができて擦り合わせができるのならば――]


  ……あ、ラブ&ピースか。


[ハートマークがもしその意味ならば――希望的観測も実現可能なものなのかもしれない。
珊瑚の手を握る手に力がこもる。
それを伝えにきてくれたならば――叶えてほしい*]


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 13時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[僕は敵ロボットのコアにコックピットがある仮説を立ててはいる。

戦闘場所がサッカーみたいに『ホーム』『アウェイ』があるとまでは想像に至らない。

今回も学校近く。

真弓の言葉『私達のいるところを狙ってきている』>>213という言からは、敵パイロットまたは高次元が場所を指定(アウェイ)していると考えられるか。

僕たちは先行後攻みたいな選択権もないのか。

真弓は『なら留まるべき』と考えているようだ。

(223) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[被害を広げないならyes。しかし、僕らの街に被害を出したくないならNoかもしれない。

ハロの『なんで今回ホームばかりなのか』という言葉>>220を推理に組み込むなら、場所は高次元が都度振り分けているようにも思えるが。

当然だが僕は『戦闘が始まる場所、パイロットが居るトコになるんだってハロが言ってた>>163。』のを知らない。>>216

向こう側にパイロットが乗っているならどちらになるかどう決まるのか不明だがーーこれ以上考えても仕方ない部分か。]

(224) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[アストロが転倒し揺れが走った時、背後から悲鳴が聴こえた。真弓がゲーミングチェアから転げ落ちたようだ。]>>214

 真弓ッ大丈夫?!

[立ち上がり駆けつけようとしたが、彼女は自分で起き上がった様子。胸を撫で下ろす。]>>215

(225) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[アストロは動かなかった訳ではない。多分彼の意図が上手く伝わらなかったのだ。

何故?大和の時みたいに、ペダルを漕ぐとか動作が必要?

彼は落ち着いている。
ちょっと待って、との言葉に僕はしっかり頷く。>>217

彼は、僕なんかよりずっと頭が良くて、ちゃんとしているんだ。大丈夫だ。]

(227) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[固唾を飲んで見守る。幸い敵は何故か距離を広げているから体勢を建て直す時間はある…

すると、彼がいきなり大声を張り上げた。

それはまるで、体育の時間の号令のような。>>219

ビックリし、彼とスクリーンを交互に見やるとーーアストロは、彼の言葉通りに両手をつき、大地をしかと踏み締めた。

勇ましく立つ姿が、再び。]

(228) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……立った!
 アストロが立った!

[車椅子から金髪美少女が立っても僕はここまで声を上げなかっただろう。]

 うん、大丈夫だ。号令が命令になるんだね。
 アストロは君の命令が良くわからなくて、僕みたいに混乱しただけだったんだ!

[アストロは加賀先生に嫉妬したりはしないが。
ともかく、彼はハキハキした声でアストロに命を下す。

その張りのある声、真っ直ぐ伸びた背筋はまるで、軍の隊長のようだ。]

(229) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 うん、いける!!

 でも、このまま追い掛けて大丈夫なのかな…?

 なんでアイツ後ろに下がったの?何か罠かもしれないよ?

 コウ、ーー

[心配が過るが、アストロは加速するーー]*

(230) 2023/08/20(Sun) 13時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 13時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 14時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 14時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[アストロは念で動くとの事だが、人間は1つの事だけ明確に集中して考えるのは苦手だ。
もしかしたら雑念が入ったのか。

お父さんの存在を未だに知らない僕はそう考えた。

彼は罠を考えるより距離を詰めるべきと判断する。>>232
僕は当然それを支持だ。]

 もう少しだッ

(239) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ぐんぐん距離が縮まる。が、敵ロボットが後退を停止した。ここでもし僕ならそのまま猪突猛進しそうだが、流石彼である。
サッとアストロにと停止命令を。

なんてカッコいいのだろう。
この後彼は死んでしまうのを一瞬忘れてしまいそうになる。

一体何が起こるのか。]

 えーー割れた?

[ハートが真っ二つ。なんて不吉なーー左右が扉のようになり、ゆっくり開く。>>233

そこにはロマンチックなものは一切詰まっていなかった。]

(240) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 なんだッ

[砲台?!あんなものから一斉に弾が放たれたらーー僕はその恐ろしい攻撃に一瞬で名前をつける。]

(241) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ラブラブシャワー。

しかし、それを口にすると康生の精神が乱れて回避に失敗する可能性がある。

僕は祈った。お願いアストロ!
ラブラブシャワーを避けてくれ!]

[放たれたミサイルは幾つあったか。白煙が不規則な起動を描きながらアストロを襲う。

あと一歩康生の声掛けが遅れたら、きっとその放火に飲まれていただろう。

ミサイルは地面に着弾、辺りを焼き付くした。このままだと更地になるのでは。

しかしそんな被害を気にしている暇はない。追撃がアストロに降りかかったからだ。]

(242) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[またも回避には成功したし、大和がトゲを避けている時よりは消耗戦ではなさそうだが、逃げているばかりでは勝機はない。]

 ……なんでハート型なんだろう。

[別にミサイルを格納するだけなら四角で良い気がする。何かの少女趣味?わからない。]

 ミサイルもトゲみたいに弾切れになる?

[悪夢のようなラブラブシャワーはまだ続くのか。]*

(243) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は真弓の言葉には頷いた。]>>237

(244) 2023/08/20(Sun) 14時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 14時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[愛の矢。その発想はなかった。
するとラブラブシャワーは求愛行動なのかーー。

違う違うそうじゃない。]>>246

(247) 2023/08/20(Sun) 15時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[ハートの中央に。まるで無数の砲台に護られるように潜むコアを康生が発見する。]

 ーーあれが。>>248

[僕の推測では、あれが敵のコックピットだ。

つまり、人が…乗っている。
だがコアを潰さねば決着はつかない。

三面鏡は扉が閉じてしまえばコアが隠れてしまう。
開くのは、ミサイルを撃つ場合。つまり。]

(250) 2023/08/20(Sun) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 コウ、むしろ弾切れを狙ったら駄目かも。扉が開かなくなるから、コアが露出しない…

[勿論彼が言うように被害が広がるのもある。

ハート型の謎は解けない。
後ろを取ると言っても簡単ではなさそうだが。>>249

 敵の爆撃に合わせてレーザーを撃てば当たるかもしれないが…。]

 敵が撃ってきたらレーザーでコアを狙い、すぐさま回避は無理だろうか?*

(251) 2023/08/20(Sun) 15時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 15時半頃


─四度目の襲来─

残念ながら、怖気付いたとか非好戦的だとか、わたしの希望的観測は外れてしまっていた。
それとも、コーラが活発な活動を見せ始めたからこその迎撃?
コーラがハートに迫る。
コーラがハートを捉えんとすると、ハートが割れて開いて。


「あっ。」


コーラが回避する。ハートから放たれたのは、むしろ今までのものより殺意が高く見える──砲撃?
あ、と小さく声を漏らした次の瞬間にはそれが街に着弾して、辺りは何も…そう、何も。


「命くん、閉めよう!」


今まで隙間か窓か、見えるところから覗いていたけどそれも無理かもしれない。
命くんの手を引いて、隙間を閉じて内側の防御力を高めよう。
直接着弾しなくても、衝撃で飛んできたものでこちらに被害が出るかもしれない。
だから手を引いて、私たちもより中の方へ。
時々避難所の内側も地震のような揺れが生じる。
どちらの攻撃で、どちらの動きだろう。
怖くなって目を伏せる。
だけど、わたしの手を小さな手がくい、と引いた。
見ると、不安そうな子供たちが。
ああ、そうだ。わたしがこんな不安な顔見せちゃダメ。
チラ、と命くんを見上げる。
にこ、と笑顔を向けて、命くんから元気をもらおう。
そうしてから子供達に顔を向けて、膝を折って目線を合わせた。


『大丈夫かな?』
「大丈夫だよ、ここ頑丈だから!」

『でも怖いよー!』
「そうだね、それなら歌を歌おうか?」


床に座って、小さな子を膝に乗せて。
この短い期間にもいろんな歌を覚えたんだ。手遊び歌だから、昔私たちも歌ったのかもね?
"バスに乗って"なんて、こんなにガタガタ揺れてる時にはちょうど良い歌じゃない?
"どんな色が好き"とか、みんなに聞きながら、子供達とお話しするみたいな歌を選ぶ。
そうしたらみんなにも笑顔が戻ってきて、わたしもほんの少し救われた気がしたの。**


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 16時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 17時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[ハロの言>>253が本当なら、今までの敵の形状と照らし合わせても攻略ヒントはないのだろう。]

[彼はみんなのアドバイスを脳内でテキパキ処理し結論を出したようだ。同時、再び敵は後退する。]

 後退しないと撃てないんだな。後退させるなッ

[今度はアストロは転んでいない。間合いをあっという間に詰めると、彼の命令に従い右側の履帯の継ぎ目を破壊した。

これで脚を半分もがれたようなものだ。後退出来ないなら、攻撃に移れないはず。

なら、閉じたハートの扉さえこじ開けたらいけるだろう。]

(267) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 コウ、それでいいッ
 あともう少しだッ

[あともう少し。あともう少しーーで?

一瞬僕はスクリーンから目を離した。

敵の敗北はすなわち。]

 ……

[が、そんな思考が問答無用に中断される。彼が『母さん』と叫んだからだ。

今まで、画面にはほぼ人の姿はなかった。もしかしたら瓦礫の下に逃げ遅れた人がいたりはあったかもだが、少なくともハッキリ視認出来る人間の姿は。

彼が叫んだという事は、スクリーンに映る女性は彼のーー

だが、そんなハプニングは敵にとってチャンスでしかない。
またもや三面鏡の扉がギギギと開く。]

(268) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 コウッミサイルが来るッ

[僕にはそれを知らせるしかない。もしも回避をすれば、アストロの後方に位置する彼の母親はミサイルの嵐に巻き込まれる。

迎撃という発声にあわせて目映い光が敵に向かい放たれる。

まるでアストロの全身が耀いて、四方八方に矢を乱射したみたいな。

ミサイルとレーザーの応酬。バチバチと二つはぶつかり合い、弾け、周囲は煙と光に包まれた。]

 ーーッ

[スクリーンがよく見えない。僕は思わず立ち上がる。

漸く視界が晴れるとーー倒れているらしき小さな小さな人影。

敵は、半分の履帯を失い傾いた姿勢、ミサイルの合間を縫ったレーザーが当たったのか、片側の扉が取れかけており、もうハートの形をしていない。

コアの露出。]

(269) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[だが、損壊したのは敵だけではない。僕らが乗るアストロも、彼の母親を護るために立ちはだかったのでーー

傷を負っている。
まるで、鋭い獣の爪で抉ったような痛々しい痕。

そこにはーー今までA戦(僕は見ていないが)、千映戦、大和戦でアストロがぐしゃりと蜜柑を潰すみたいに破壊してきたコアと同じものが。]

 ……あ。

[スクリーンを見ているから不思議な感覚だが、恐らくあそこに僕らがいるのだ。

つまり、双方が弱点を晒した状態。]

 あーー…

[やはり、そうなんだ。やはり、コアにはパイロットがいる。

ーー双方の。]

(270) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[彼は敵が動けない、つまり止め寸前になったのを理解したのだろう。ハロに母親の転送を依頼する。
縁士が病院を指示してサポート。>>263]

 ……良かった。

[目の前で母親が亡くなったりしたら、彼はどうなったか。考えるだけで恐ろしい。

しかしまだ問題は残る。

剥き出しのコア。

恐らく人間が、僕らの地球のではない人間がぐちゃぐちゃ詰まったあのコックピットをーー彼は、潰すのか。]

(271) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……駄目だ。

[僕はか細い声で言う。]

 そんなこと、しちゃーー…

[わかってる。わかってるけど、でも。

僕は青ざめた唇を震わせる。すると縁士が叫んだ。>>264]

(272) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[


              ーー殺れ。]

(273) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[信じられない。目を見張る。そんな、そんなのをーー]

(274) 2023/08/20(Sun) 18時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 駄目だーーッ!!*

(275) 2023/08/20(Sun) 18時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 18時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 18時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 18時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーーコックピットーー

[みんなは誤解しただろう。僕が敵パイロットを慮ったのだと。

勿論その気持ちがないわけではない。
だが、本質は、違う。

僕は"彼に人殺しをさせたくなかった"のだ。

そしてもう1つ。コアの破壊はすなわち。

ーー彼の死を、意味する。

僕が止めない理由の方がないのだ。]

(281) 2023/08/20(Sun) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[彼は縁士の言葉に頷いたが、僕の叫びを無視しなかった。

立ち尽くす僕と、彼の目線はしっかりと合う。
そう、真っ直ぐに。
なんの雑じり気もなく。

くしゃ、と。

彼の顔が歪んだ。ーー美しい瞳に涙が滲む。]

 ……コウ。

[僕は、彼に近づく。一歩、二歩、ゆっくり。

そして身を屈めーー椅子に座る彼を、抱き締めた。

耳元に囁く。]

 ……死なないで。
 死なないでーーお願い。

(282) 2023/08/20(Sun) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[抱いているから彼の表情は見えない。
真弓が一言、言った。

それは彼が判断した通りに。
"すべきこと"であり。

彼が低い声でーーアストロに最後の命を下す。

僕は画面を見ていないが、それがもう、彼の生命の終わりであるのを知る。

彼は、皆に謝った。
僕は彼を離して、二の腕を掴み。]

 なんで謝るの?何を?
 君はーー君、は…
 一番辛いことを、したのに。

 君は、君はこれで。
 もう後少しでーー。

(283) 2023/08/20(Sun) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は彼を解放した。みんなにお別れを言いたいなら、邪魔してはいけないから。]

 ……。

[必死に堪える。崩れ落ちてしまいそうになるのを。]*

(284) 2023/08/20(Sun) 19時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 19時頃


――四度目の襲撃――


  やっぱり戦う気しかないのかな!


ハートの中身は重装備の攻撃力を誇っていた。
無数に見える砲門から無数に見えるミサイルが飛んでいき砲撃を開始したのを見て、距離を取るので正解だったようだ。
珊瑚も驚いたような声をあげていて閉めようって提案されるとシェルターの中に完全に隠れて扉を閉じた。
攻撃開始までに随分と時間がかかっていたから避難は十分に出来ていたし重質量兵器でないならば地下に影響はあんまりないはずだ。

 珊瑚が視線を伏せてしまうのは――怖いからだろう。
こんなに揺れていたら怖いに違いない。
笑顔なんて浮かべるのは本当は難しいのだけれどそれでも珊瑚は笑顔を浮かべていた。

 こちらを向いて笑みを浮かべるから膝を追って子どもたちに向き合う前にぎゅうって強く抱きしめた]


  ほら、みんなも手をつないで。
  隣の子から元気を貰って歌おうか。


歌はあんまり知らないものだから選曲は珊瑚任せになってしまう。
聞きながら少し遅れて歌っていって、懐かしい歌は次第に周囲のご老体たちも歌い始めていく。
歌はいいものらしい。歌っていると元気になっていく気がする。

 子どもの相手をする珊瑚はやっぱり女神かなって思うくらいだけれど怖がってるのは分かるから大和はずっと傍にいて歌の合間に一緒に子どもと話続けたり抱きしめてあげたりしていた。
話す内容はあまりなくて好きな食べ物は、とか聞いたりするしかないのだけれど。

 そうしていると震動が収まっていき静かになっていた。
震動が収まってもすぐに外には出られない。
外の安全が確認されたなら、だが――外に出れば三度目よりも更に広がった更地を確認できるのだろう*]


―― 四度目の襲来:遠ざかる街、敵、ソレ ――


[大きな音が車の後ろから、道の向こう…
 ――― あたし達の街の方から響いてくる。
 何度も、何度も、…なんども
 
 遠ざかる内に音は小さくなったけど、
 最後の音は前二回よりうんと大きくて。
 耳を塞いでいた手を離して、ゆっくりと
 後ろを振り向いてその光景を見た。
 
 
 二体の怪物が白い煙を上げていて、
 車が進む度、その煙が晴れていった。
 
   そこで見えたのは、白くて丸い…?]
 




  ……あれ、なんだろう…?

 



[疑問を口にした所で誰からも、
 何処からも答えが返って来ることは無くて。
 その白いのも認識できない程遠ざかった所で、
 先にハート型の方が。続く様にいつも出てくる
 人型…?の方が、上から徐々に消えていった。

 あれは『終わった』合図だと、
 テレビやクラスでの会話の中で聞いてたから
 お兄ちゃんとお母さんとに向け声を掛け
 車を道端停めてもらった。

 三人でその方角をただ茫然と眺める。
 …街は、家は、無事なんだろうか…。]

 



[しばらくそのままでいたけれど、
 現地に戻るには危ないという流れになって
 あたし達は当初の予定通りおとうさんの病院がある
 街の方へと再度車を走らせた。
 
   ――― 車内では自然、
       これからどうするかの話が出て。
       流石にもう離れるべきだろうって
       二人の間で話がまとまっていた。]
 



  [……あたしの疎開が決まった瞬間だった。]**
 


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 20時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[もう接触を躊躇う必要がないのは。彼の命の炎は消えるから。]

 …迷うのが当たり前じゃないか?君は、優しい人だ。
 敵だからと躊躇なく…
 出来る人じゃない。>>285

[殺す、とは言えない。]

 上手く出来なくて当たり前。
 初めてだったんだよ。
 むしろ、すぐ建て直せて凄かったよ。

(298) 2023/08/20(Sun) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 君は、凄いんだ。

[心からの賛辞を。]

 ……聞けないんじゃない。パイロットに選ばれた時点、君にはどうにも出来なかった。

 どの道を選んでも。

 だから、僕が無理を言ったんだよ…

[涙が、頬を伝う。もう少し、後少しで、彼は。]*

(299) 2023/08/20(Sun) 20時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 20時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ハロが彼のお母さんを無事な場所に送ってくれた。僕はハロに感謝した。>>292]

(300) 2023/08/20(Sun) 20時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[加賀先生が>>@25真弓が>>290
縁士が>>296ハロが>>297

みんなが彼に別れを告げる。感謝と共に。
僕は彼らと康生が言葉を交わすのを見守っている。]*

(303) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

─四度目の襲来─

子供たちと向き合う前に、命くんがぎゅっと抱きしめてくれる。
わたしも一度強くぎゅっと抱きついた。周りの子供達も、大人も、少しはしゃいだ声がしたけれど気にしない。


『さんごおねえちゃんはほんとうに
 みことおにいちゃんがすきなんだね!』
『らぶらぶー!!!』
「そうだよー、命くんのこと大好きなんだ。
 準備ができたら、お嫁さんにしてもらうんだから。」


歌の合間にそんなやりとりだってあった。
揺れよりも何よりも、何も無くなった焦土のような真っさらな大地に恐怖を覚えていたけれど。
それを忘れるように笑顔を浮かべる。
実際そうして話している時が紛れるもの。
命くんの温もりを感じるとそれだけで気持ちが落ち着くの。
みんなのお話を聞いて落ち着かせているようで、わたしの方がみんなに元気をもらっていたと思う。
特に命くんからは…想像以上に元気をもらってたから。


「はい、ポケットを叩くと…
 ビスケットじゃなくてキャンディが出ました〜!」


不思議なポケットの歌を歌ってから、ビスケットだとアレルギーを持ってる子がいたら可哀想だからよりアレルギー食品の少ない飴をポケットから出して子供達に配る。
きゃっきゃっと喜ぶ子供たちの笑顔は大人たちにとっても癒しだったから。
命くんにも手伝ってもらって手持ちの分を配り終えた頃、外は静かになっていたかもしれない。
でも、まだ身体が揺れる気がして命くんに背中を預けて、そのあとすぐにぐるりと振り向いて肩口に額を預けた。
子供たちと接していると忘れられるけど。
自分たちの住んでいる街が本当に消えてしまう。
そんな恐怖に改めて襲われて、なんていうか…ちょっとわたしも、限界が近かったのかもしれない。


「…外、出たら。どっか旅行、いこ?」


お父さんに許可を取らなくちゃ。
お金の問題はまあ大丈夫だと思う。お年玉はあるし、もらってた生活費だって無駄にはしてない。
だからこれは、ある意味わたしからのヘルプサイン。

この土地から離れたくない。
だけどあんな光景を見るのは嫌。
あれに巻き込まれるのはもっと嫌。
ここから逃げ出してしまうようで心苦しいけれど。
それでもどこか、遠くに行きたい。
じわ、と滲んだものが命くんの服に染みて。
ごめんね、と小さく小さく呟いた。

彼以外に聞こえないように。*


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー君と僕の終わりーー

[僕たちは、二人きりだ。
みんなは見守っている。コックピットにいるけど。

二人きりだった。

彼のお父さんも去ってしまったのを僕は知らないがーー

世界に、二人きり。]

 ……コウ。

[僕は彼の髪を撫でる。なんて柔らかいのだろう。]

 ……怖いのは、僕も。
 覚悟してたのに。

 君に大丈夫と言い、安心させなきゃなのに。

(310) 2023/08/20(Sun) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー僕も怖いよ。

[僕は、彼の胸に手を当てる。温かみはあるのに、鼓動が聴こえない…]

 君の、心臓はーーもう。

[声が震える。涙がとめどなく、溢れる。]

 コウーーコウ。
 君を独りになんかしない。

 僕も、君が逝くところへ逝くから。
 
 だから、先に待ってて。

[もう一度抱擁を交わして。囁く。]

(311) 2023/08/20(Sun) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ




 キスしたい。
 ……君も、僕とキスしたい?*

(312) 2023/08/20(Sun) 21時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時頃


――四度目の襲来、そして――

大和が珊瑚を抱きしめると周囲の人が囃し立てるのは凡そ日常的にあることだ。
おばさまらがいても子どもたちがいても変わらない]


  そうだよ、ラブラブだからね。
  珊瑚さんは最高のお嫁さんになるからね。


[そこは最早確信しているので大和は子どもたちに笑顔を振る舞う。
震動があっても心を震わせる原動力の一助となればいい。
甘味があれば猶更だ。
甘いものは頬が緩むし心も落ち着く。
一緒になってキャンディを配っていって子どもたちも落ち着いてくると歌も少しずつ静かになっていき外も静かになっていた。

 隣街か、そのまた隣か。
遠くの観測所からホットラインで安全を教えてもらったら外には出れる。

 珊瑚の身体を後ろから抱きしめて包み込んであげて、それでももの足りないのか反転したので背中と腰に手を回してしっかり抱きしめた]


  珊瑚さん……。


[大和は街に思い入れが少ないけれど数少ない思い出の地は珊瑚の家の周囲に多い。
あの狸は割れずに残っているだろうか。
マンションはそもそも無事なのだろうか。
これまで見えていて過ごしてきた街並みが崩れ落ち火に炙られているところを見るのは本当に辛いことなのだろう]


  僕ね、旅行は合宿しか行ったことがないんだ。
  でも夢はあって……。
  珊瑚さんと一緒に星を見に行きたいな。

  珊瑚さんはどこにいきたい?


[親の許可やお金の心配ではなく楽しい旅行の内容を語る。
背中に触れていた手を頭に伸ばしてゆっくり撫でていく。
大丈夫って耳元で囁きながら涙が零れて止まらない珊瑚の表情が誰にも見えないように覆い隠してしまおう]


  南の島とか、山の上とか星が綺麗らしいね。
  僕は珊瑚さんの水着姿も見たいな?


[これ以上珊瑚が傷ついてしまわないように。
遠い地に楽しい目的をみつけて旅行に行こうねって落ち着くまでの間、いろいろと夢と案を語りながら頭をぽんぽんと優しく撫で続けた]


[後に――。

 外に出た後の被害状況は推して知るべしというものだった。
この街は呪われているんじゃないかって言われるくらいに更地が広がってまだ火が燻っている場所も沢山あったけれど消化なんてできるわけもなくて――。

 でも、それでも――。
疎開した人や一時的に離れた人が戻れるようにって、安全が確認されれば復興が始まるんだ。
人が存在しているって証を立てるかのように*]


メモを貼った。


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時頃


―― 四度目の襲来:夜 ――

[お父さんの居る病院のある街に着いて、
 手頃なホテルに家族三人で部屋を取って、泊まった。
 晩御飯は適当に食べて、三人揃ってひたすら
 テレビのニュースを眺めていた。

 高校から少しだけ離れた市街地。
 焦土と化した大地と、最後に大きな音を響かせた
 白煙立ち込めるあの光景の中で起こった
 衝撃波の影響で傾いた電信柱、傾いた家。

 度重なる襲来の影響で街からは人が減ってたし、
 三度目ともなると避難も早かったからか、
 この間の襲来よりは犠牲者の数は少ない。
 ……けれど、いない訳じゃなくて。]
 



[どのチャンネルを回しても同じニュース、
 映像、現地の人へのインタビュー。
 周辺病院への取材や泣く子供達…
 
  ――― もしかしたら瑠璃川先輩達の
      病院にも行っていたのかも。

 そんな映像がひっきりなしに流れて。
 あたしは次第に見る気を失くして、
 お兄ちゃんもIフォン見る方に移って、
 お母さんだけはずっとテレビを見続けてて…

 そうして夜が更けていって、
 お風呂も済ませたあたし達は寝る事になった。
 けど、]
 



[部屋を抜け出して、あたしは
 ビジネスホテルの人のいないラウンジで
 しばらくぼんやりと過ごしていた。
 
 また途中で目を覚ましてしまって。
 …今度は寝付けなくって。

 缶ジュースに少し口を着けてからぼーっと
 今日見た光景とニュースとを思い出しては
 頭を振って追い出して、それを何度か
 繰り返して時を過ごしてしまった。


 ふ、と
 外の景色が見えそうな上から下までの窓を
 フロアの端に見付けて、そっと近付いた。]
 



[上を見上げると




      夜色が、広がってて。
           
           でも、
           星は見えなくて。
 


              あの合宿での
              星空が恋しくなった。]
 



                  …また、
               皆で見たいな。




[ひとり、呟いて。

 部屋に戻りながら
 一つ、小さな決意を固めるのだった。**]
 


─四度目の襲来─

「うん…、うん、合宿も行きたかった。
 星見るの良いよね、でも展望台…。」


展望台は一度きりだけど、初めてコーラが現れた場所だ。
それを思い出してふるっと頭を横に振る。
命くんの声は優しい。
そんな命くんの服をぎゅっと握りしめて、今はみんなから隠してもらっていた。
まだ本当は気を緩めるべきじゃないと思う。
子供達だってそばにいる。
だけど、私だってちょっときつい。
あんな光景を見たくなかったんだ。
マンションは無事かな。
こんな事なら、お母さんも連れてきてあげるんだった。
お母さんは生きてはいないけど、位牌とかお墓とか、思い出のものとかちゃんと残ってるかしら。
生きてる人が最優先とは言うし解るけど、もし消えてしまっていたらごめんなさいなんて、そんな後悔の念もある。


「あー、今年はすごく暑いから海…。」


海…に、蹴り飛ばされたコーラの敵を思い出す。
違う、違う。楽しいことを思い浮かべよ!
確かに今年は水泳の授業でしか水着になってない。スクール水着だし、回数も片手で数えられるくらいだし男女でタイミングも違ってた。
そんな日常を思い出して、なんだか懐かしくなってしまう。
学校も壊れた。街も更地になった。マンション無事かな。
せっかく命くんが色々話してくれるのに嫌なことばかり思い浮かんでしまう私はダメだ。
頭を撫でてくれる手が優しい。
手を背中に回してぎゅっと抱きついた。胸いっぱいに命くんの香りを吸い込んで、ふっと体の力を抜く。


「プールのあるホテルに泊まって…。
 のんびりプールデート、したいな?」


ちょっと涙がこぼれたから目元が少し赤い。
だけど元気が出たのは、やっぱり命くんの存在あってこそだった。
やっと気持ちが落ち着いてきた。まだまだ危ういかもしれないけど、やっと肩口から離せた顔はへにゃりとした気の抜けた笑顔。


「水着も買わなきゃね。
 もしかして…命くんが選んでくれる?」


流石にプールに行くのにスク水はダメだよね、なんて笑ってみせる。
プールのあるホテルならそこにも売ってそうだから、そこで用意しても良い。
のんびり。のーんびり。そんな日があっても良いよね?

わたしも、襲撃があったばかりのこの時は、その衝撃を忘れたくて遠くに行きたかったんだ。*


【人】 学園特警 ケイイチ

[触れているのに。
指先はまだ、彼を感じているのに。

遠くなる。遠退いて逝く。

僕の腕の中で、僕の最愛は息絶える。
僕の全てがーー息絶える。]

[僕は彼の頬に触れる。キメ細やかな肌を撫でる。]

 するわけないよ。
 コウが来るな!て言ったって、
 追い掛ける。

 ーーパイロットに選ばれたら、僕は。君の傍に。

 ーーすぐだよ。きっと。
 だから寂しがらないで。

(317) 2023/08/20(Sun) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[後三戦。真弓、縁士、僕。誰も漏れることはない。

彼が死ぬのだから、僕にはもう生きるために足掻く理由がないのだ。]

 あの日のエアキスだって嬉しかったよ?

 ーーコウは、僕のお願いを叶えたいばかりだなあ。

 ……大丈夫。僕は君を愛してる。愛してるよーー康生。

[彼の言葉が途切れて、途切れて。

命が奪われていく。

死ぬ理由なんてまるでなかった。
死ななきゃいけない理由なんて何処にもなかった彼。

ーー理不尽に、ただ。]

(318) 2023/08/20(Sun) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[



              消える。]

(319) 2023/08/20(Sun) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[伸ばされた手は。世界ではなく、僕に。

彼はちゃんと最期に僕を求めてくれた。それは他の誰でもなかった。

僕は彼の頬にを添え、顔を近付けた。

唇と唇をしっとりと重ねーー彼の生を看取ろうとする。]*
 

(320) 2023/08/20(Sun) 21時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時半頃


─もしかしたらのお話─

私たちは気づいていなかったけど。
いろんな人たちが行き交っていて、取材に来た人やスマホで撮影する人たちもいたんだろう。
病院やその辺にも。

もしかしたら、感動の再会シーンとか。
わたしと命くんが抱き合ってる写真とか、どこかに流れていたかもしれない。
お父さんの病院にやってきた取材の人たちが、わたしや命くんの様子も映していたかもしれない。

今のわたしは、それを見ることはなかったけど。*


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 22時頃


――四度目の襲来後――

[今回合宿に参加して、来年は珊瑚も一緒にと思っていた。
海にも一緒にと思っていたがそのどちらもコーラが一度目に出現した場所だった。
失念していたわけではないけれど連想すればどこでだってコーラが関与してしまう。
悪い想像を断ち切るには時間が必要で、同じくらい楽しい記憶が必要だから今はどうやっても心が負に傾いてしまうのだろう。

 大和が出来るのは本当に珊瑚の傍にいて抱きしめて温めてあげるくらいだった。
位牌に関しては一緒に旅行にはいけるだろうけれどお墓はどこにあるのだろう。

 落ち着いた珊瑚が案を返してくれる。
大和は微笑みながら頷いた]


  それならアスレチックリゾートが近くにあるとこ。
  この前……夏休み前の新聞でだけど見たことがあるよ。


[大きな街から程よく離れていて、山の中でも海の中でもなく田舎の山裾辺りに展開している広く大きなアスレチックがたくさんあってプールもついてるところ。
流石にそういうところには出現はしないと思う。
あと温泉もついてるらしい]


  え……それは、いいの?
  合格したときのお願いの候補だったよ。

  えっと……じゃあ僕の水着を、珊瑚さんが選んで?


[力が抜けたような笑みを見て、やっぱりぎゅって身体を抱きしめてしまう。
周囲の人も抱きしめ合っている人がいるしきっと目立つことはないはずだけどそういうところが撮られてしまっていたとしても不思議ではない]


[プールでのスク水はダメらしいけれど大和は珊瑚のスク水姿も見たかった。
学校では授業のタイミングが違うし真夏の炎天下長距離走をしている時に女子が楽しそうにプールではしゃいでいる声はよく聞こえていたけれど姿を見たことはなかった。
水着は向こうで買えるようだし、学校は休校してるしのんびり旅行に向かおう]


[病院の被害は軽微なようだった。
ガラスに破片が飛んできたのかヒビが入っている場所があるくらいで内部の確認が終わると入院患者さんたちは次々に中に戻っていくらしい。
ただ確認作業は時間がかかるようなので今日は先に上がらせてもらうことにした。
珊瑚に無理はさせたくないから、大和は断りを入れて子どもたちと別れの挨拶をしてからマンションへの帰路についた。

 マンションも無事だったが狸はお店の方に倒れ込んでいた。
今回のメインは爆発の衝撃波がメインだったから――この時になっていれば流石にガラスはガムテームとかで目張りをしていたのでそれで被害は少なかったのだろう。
どうも攻撃の多数はコーラへの直撃弾コースのものが多かったらしく、ハートマーク土偶が後退していたことも幸いしたのだろうか。
その辺りの詳細はテレビもつけないからわからなかった]


[――何せ、マンションについて扉が閉まったらすぐに珊瑚を抱きしめて口づけを交わしていたからだ。
今日はもう離すつもりはなかった。
震動で崩れてきたら二人とも死んでしまう可能性は常に抱いていて、大和は珊瑚と生きて過ごしていたかったから――。

 その日、初めて大和は珊瑚の部屋に入った。
そして枕元のあれを見つけて、そこで漸く心底楽しそうに笑いながら珊瑚をベッドに押し倒した**]


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー愛しく散る君の唇をーー

[確かにそれは、今までの彼とは違う彼であった。

僕はまだその事実を知らないが、彼はずっと父親と共にあった。だが心臓に屋度っていた父親が先に旅立ちーーたった独りになってしまったから。

きっと、今までは堪えられたことが、強がれたことが出来なくて。]

(326) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[だが、人は弱くていい。
人はちっぽけで、力ない存在だ。自分だけで何かを変えることも出来ず常に無力感に苛まれる。

お互いを支え合いやっと生きていく。

だから、弱くていい。

独りぼっちは嫌。
それは人間の根幹が発する魂の叫びだ。

最後に彼は、とてもーーとても人らしく。
弱音を吐けたのだのではなかろうか。]

(327) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[柔らかく吸い付く彼の花弁を。ずっとずっとこの唇で味わっていたかった。

だが、彼の吐息すら途絶え。
震える睫が閉じようとするのなら。

僕は、終わりがきたと悟った。]

ーーコウ。
ずっと、一緒だ。

[母親と、世界と。
僕を呼んで。
彼は逝ってしまった。

眠るように目蓋を臥せて。]

(328) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ……コウ?

[抱き締める。渾身の力で。
僕の全身が、心の痛みに軋む。]

 コウ、コウーーコウ。

[譫言みたいに彼を呼ぶ。揺すっても、彼は答えない。]

 コウッ!

[わかってる。もう、彼は。
もう終わった。終わってしまったんだ。

ーーだけど。]

 ……なん、で。
 なんでだ、よーー

 なんでだッ!

(329) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 なんで彼が死ななきゃならないッ!
 彼が何をしたッ!
 なんの理由で、彼を奪うんだッ!

[涙が滝のように流れて。僕の感情が溢れる。]

 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ!
 こんなの納得しない、
 僕は認めないッ!

 コウを返せッ!
 返せよッ!

[左手で彼を抱き、僕は床を右手拳で叩く。何度も何度も。
血が滲むまで。

そして最後はーー彼を抱き締めて頬ずりをし、床に蹲る。]

(330) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー返せ、かえして。

 ……かえ、して。

[彼を床に横たえた。僕はその傍に体育座りをし、ハロを呼ぶ。]

 ーー…彼を。

[それ以上は言わなくとも伝わるだろう。その後は、膝を抱き抱え、ずっと嗚咽を漏らしている。]*

(331) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 22時半頃


─四回目の襲撃─

「うん。良いね。じゃあ、そこにデート行こ?
 遊園地とかもそのうち行きたいなあ。
 受験合格したら、そっちもね。
 映画とか…夜空を見に行くとか。
 たくさん、デートしたいなあ。」


まだ、今は心が辛くてなかなか立ち直れないけど。
少しずつ楽しい記憶で塗り替えていければ良いと思う。
たくさん命くんと楽しいことをして。
それでもよかったねと笑えるように。


「え?別に良いけど…えっ???
 合格した時のお祝い候補ってどれだけ…?
 そんなに水着、期待してくれるんだ。
 期待外れじゃないと良いけど…。」


まさかの合格祝いレベルだったらしいそれに驚きながらくすくす笑っちゃう。
うん。こうして笑い飛ばしてしまおう。
不安も、怖い気持ちも。あの景色もみんな全て。


──ちなみにスク水を見たいと言われたらちょっと戸惑いながらも着るのは吝かでもないので、もし機会があったらお願いしてみてほしい。
スク水はあまり遊びという感じがしないし、変な話マニアックな気もしてしまう。
いかにも学校です!という、名前がでかでか書かれた状態が特に良くない。
流石にデートではそれはないから、着るとしても家の中とかだとは思うけどね。

…それにしても裸だって見せたことあるのに、まだまだ恥ずかしさが消えないのはなんでなんだろうね?


病院の窓や壁に微細な罅が入ってる。
でもコレは、耐震構造の一つもあるらしい。いきなりボキッと折れることがないように、微細な罅が所々入って構造を保つようにしてるんだとか。
とはいえ修繕は必須だろうなあ。
今のところは普通に使えるみたいだけど。
あのたぬきも転がってしまっていて、あたりにはいろんなものが落ちていて、戦いの跡といった風情だった。
その割にはうちのマンションは比較的無事でホッとする。
やっぱり微細な罅は入ってるし、窓は目張りのおかげで割れてはいないもののここだって修繕──ううん、建て替えが必要なんだと思う。
それでも家に戻って来れたのにホッとしてた。
若しかしたら色々と物が散乱してたかも。
ライフラインは止まっていたかも。だけど。


「んむっ!? ん、…。」


玄関の扉が閉まったと同時に抱きしめられてキスされて驚いたけど、わたしはすぐにそれを受け入れる。
瞼を下ろして唇を寄せて、舌先を伸ばして覚えたばかりの大人のキスを強請る。
こうして二人きりになったなら、わたしは瑠璃川先生の娘でもなく、小児科に手伝いに来たお姉さんでもない。
ただの瑠璃川珊瑚として、命くんに甘えたい。触れ合いたい。繋がりたい。


「命くん…。怖かった、怖かったの…。」


やっとその気持ちを吐露できて、すん、すん、と啜り泣いた。


「だから、だから今日は、もう離さないで…。」


元より命くんはそうしてくれるつもりだったみたいだけど、そんなお願い事をする。
その日はもうそのまま、わたしの部屋に来てもらって。
わたしとしてはそこで着替えとか持ってきて、リビングに戻るつもりだったけど。


「…あ!」


なんて良い笑顔を見せてくれたんだろう。
枕元に置いたものを見つけられて、一瞬息を呑んで顔が真っ赤になった。
そういう意味で部屋にまできて貰ったんじゃない。そうじゃ無いんだけど。
真っ赤になったままベッドに押し倒されることに異存は無いから。
わたしは顔を真っ赤にしたまま両腕を伸ばして命くんを抱き寄せた。**


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 23時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 23時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 23時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[残念というかなんというか。

僕はショック状態だから排出後、アストロの光点に全く気付かないだろう。]

(343) 2023/08/20(Sun) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

―戦闘後 コックピット外―

[ハロと真弓が何かを話していたが、今の僕の耳には何も届かない。

独りになりたい。
ただそう考えて、僕はフラフラ帰宅する。

もし僕が足を止めるとするなら、加賀先生か三千院部長から康生の手紙を受け取る時ぐらいだと思う。]*

(346) 2023/08/20(Sun) 23時半頃

――四回目の出撃の夜――

[お泊りデートの場所も決まってやりたいこともしたいことも増えていく。
楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。
ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]


  僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。
  お花見とかもしたいね。


[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]


  だってほら、なんでもってなったらさ。
  いろいろ思い浮かばない?


[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。

 スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。
きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]


思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。
修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。
マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]


  うん、気づいてたよ。
  珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。


[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。
伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。
とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]


  元よりそのつもりだから。
  もう僕しか見ちゃだめだし、
  僕だけを感じてもらうからね。


[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。
珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。
押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。

 翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。
家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 00時頃


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