人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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視点:


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 夢の中 ――

[  式の進行を見守りながら、
  改めて式の出席者を見渡す。

  上品なワンピース姿の銀先輩、>>5:+95
  大人っぽい雰囲気の仁科ちゃん、>>5:+96>>5:+97
  仕事の出来そうな雰囲気が
  バリバリ出ていそうな高祈先輩、>>5:+101
  フレッシュなスーツ姿の柊くん、>>5:+105
  慌ててこの世界に連れてこられたような
  骨谷先輩の姿を目にとめつつも、>>5:+114

  つつがなく進む式は、本当にいい式だなって思うのに、
  どうしてこの2人が揃った未来が
  この先に続くことがないんだろうって、
  やっぱり俺は悲しくなった。 ]

(6) JITA 2023/08/06(Sun) 03時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  回谷先輩の絵葉書が届いたのは、>>5:201>>5:206
  どれくらいだったかな。

  葉書に書かれた内容を読みながら、
  今までは人間関係では
  家事と違って全然力を抜けなったから、
  これからはちゃんと気を抜きますよって、
  俺はこくりと頷きながら、 ]

 回谷先輩、ありがとう。

[  そう一言漏らした俺は、
  新郎新婦の2人にそっと拍手を送りつつ、
  瞳から一筋の涙を零しながら、小さく笑った。 ]**

(7) JITA 2023/08/06(Sun) 03時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 病院・病室203号室 ――

[  病室のベッドの上で、あの夢の世界と同じように
  一筋の涙を垂らしながら、俺は目を覚ました。>>7

  悲しい気持ちはずしんと心に残ってるけど、
  予想を超えて盛大に回谷先輩を送り出せたから、
  そこまで沈み込まなくて済んだと思う。

  そう、既読スルーのメッセージに>>5:+11
  いい加減返信しないとな、と頭が回るくらいには
  回復はしていたんだけど、

  『連絡遅くなってごめん』
  『怪我は大したことないけど
  ちょっとメンタルに来てるから、
  元気になったらまた連絡する』 ]

(31) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  やっぱり、明るく元気な振りができるほどは、
  俺の精神は図太くなかったようで。

  お見舞いに来られても困るなって思って
  俺はスマホを操作して返信した。
  頑張り過ぎないって約束したしね。>>5:201>>7

  これでしばらくそっとしてくれるはず。
  だって俺の友達は空気を読める人ばかりだから。 ]

(32) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 大藤先輩と田端先輩は大丈夫かな。

[  病室でぽつりと呟いた。
  大藤先輩は言わずもがなだし、
  田端先輩も最期まで立ち会うのって
  しんどくなかったかなって思ってしまって。

  直接顔を合わせるには勇気が足りなかったから、
  とりあえずメッセージを送ろうと、
  俺は再びスマホを操作する。 ]

(33) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  まずは、田端先輩にメッセージを。

  『回谷先輩の結婚式、素敵でしたね。
  本当にお疲れ様でした。

  あと、先輩がお米よりパンが好きってこと、
  初めて知りました。>>4:156
  俺はいつも安い食パンしか買わないのですが、
  たまには他の食パンも試してみたいです。

  サンドイッチパーティ、先輩が卒業するまでには
  開催したいですね。
  たまごサンドも絶対作ります!』

  これ、労りになってるか?
  と内心疑問に思いながらも、とりあえず送信を。 ]

(34) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  続いて、大藤先輩にもメッセージ。  

  『お疲れ様です。

  大藤先輩は疲れたときは
  ちゃんと休める人だとは思いますが、>>0:127
  本当に辛いってなったときは、
  俺でよければ力になりますからね。』

  大藤先輩がこの後どうしようと思っているのか
  俺は全く想像していなかったから、
  ただ心配しているという意味を込めての
  言葉だったけど。

  ちゃんと届くか分からない気持ちを込めて、
  俺は送信ボタンをタップした。 ]

(35) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  メッセージを送った後は、スマホを枕元に置きつつ、
  俺は窓から夏の空を眺めている。

  夢の世界から日常生活に戻って来たけど、
  それは回谷先輩が欠けたもの。

  決して戻らないあの世界のことを思い出しながら、
  きっと俺はすっかり変わってしまった日常生活に
  どこか寂しさを感じながらも
  これからもずっと歩いていく。 ]**

(36) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/06(Sun) 14時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 病院・病室203号室 ――

[  スマホには、いつの間にか田端先輩から
  メッセージが届いていた。>>41>>42

  『俺は頭から出血したみたいですが、
  縫合も終わってますし、経過も良好です。
  こちらこそ、一緒に祝福できる場を用意してくれて
  ありがとうございました。』

  『パンを焼くというのは小麦粉から焼くんですかね?
  ナンとカレーもいいですね!カレー作りたいです。
  いえいえ、夢では俺が勝手に作っただけなので、
  全然大丈夫ですよ。

  なるほど。たしかに毎年集まって
  今日の日を偲ぶのもいいかもしれませんね。』 ]

(67) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  回谷先輩を偲ぶ、とは文字にしてもやっぱり辛くて、
  はっきりとは打てなかったけど、
  きっとそういう意味合いでの提案だと思うから、
  先輩にも伝わるはずと思って、
  俺は返信メッセージを送信した。 ]

(68) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 ……本当にいい奴で優しい人って
 こういうときどうするんですかね?

[  大藤先輩からのメッセージに>>64>>65
  俺は小さく独り言ちる。

  無事とか大丈夫とか言われても、
  嘘だろって俺は思うけど、
  かといって、それを指摘するような勇気もなく。
  嘘と誤魔化しで作り上げた福原徳人は
  ただただ返信もせずに途方に暮れている。

  かといって、もし仮に今後、
  取り返しのつかないことが起こっても、
  きっと俺は身勝手に怒るだけだから始末に負えない。 ]

(69) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  もし、大藤先輩の
  「自分が特筆して辛いわけではない。」
  という内心が分かったのなら、>>65

  俺は「少なくとも俺は
  あなたより辛いと思っていない気がします」って
  面と向かって言えたかもしれない。
  それが先輩にどういう影響を与えるかは
  ともかくとして。

  でも、結局スマホの文面だけしか分からない俺は、

  『分かりました。それなら一安心です。
  でも、大丈夫じゃないときは言ってくださいね。』

  って送って、きっとこのやり取りを終えるんだ。 ]**

(70) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 病院・病室203号室 ――

 結婚祝い――その発想はなかったな。

[  さすが田端先輩は天才だ!>>71
  っと、感嘆のため息を零しながら、

  『すごいですね!
   俺、パン作りとかお菓子作りとか
   難しそうでやったことないんですよ。
   もしよかったら、小麦粉からの作り方
   教えてもらえたら嬉しいです!

   なるほど。結婚何周年かを祝うんですね。
   それなら豪勢なもの用意したいですね。
   サンドイッチパーティですし、
   洋食メニューにしましょうか』

  と、入力していたら、追加メッセージが届く。>>72 ]

(88) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  普通に当たり障りのない返信をするのは簡単だけど、
  どこか切迫感のある問い掛けに見えたから、>>72
  俺は真剣に悩んで、
  できるだけ誠実に答えたいなと思ったんだ。

  『仮に結婚式をしなかったとしても、
   きっと大藤先輩は回谷先輩と過ごす時間を
   大切にしたでしょうし、
   結婚式をしたことで、
   回谷先輩への執着が強まったなんてことは
   無いと思います。

   回谷先輩にとっては、ただ看取られるよりも
   結婚式をした方が幸せだったはずなので、
   田端先輩がしたことは
   間違いなく良いことだったと思います。』 ]

(89) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  『俺が大藤先輩の立場でも生きはしますが、
   それは死にたくないからという理由だけで、
   前を向けるかと言われると難しいと思います。

   俺なら、生きてさえいて周りの支えがあれば、
   きっといつかは前を向く日が来るとは思いますが』 ]

 ……でも、大藤先輩の気持ちは分からないからなあ。

[  呟いた言葉はスマホの上で形にはせず、

  メッセージをまとめて田端先輩に返信しつつも、
  これで先輩の不安を解消できる気は
  俺はあんまりしていなかった。

  だって、俺が自死に対して嫌悪感があるってだけで、
  大藤先輩が生きたいと思える保障なんて
  どこにもなくて―― ]

(90) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  大藤先輩を心配をしている気持ちは本当だけど、
  そもそも死にたいと思うこと自体を
  俺は否定はしていないから。>>2:173

  結局、死んじゃう人って
  生きていてほしい人の言葉が届かない領域に
  すでに足を突っ込んでしまっているから、
  何言ったところで意味がない気がするんだよなあ、
  なんて思ってしまう俺は、相変わらずなドライで。 ]

 結婚周年パーティ、普通にお祝いできるといいけどなあ。

[  一抹どころじゃない不安を抱えながら、
  俺はベッドに寝転がる。 ]*

(91) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 病院・病室203号室 ――

 うわあ、田端先輩、めっちゃ怒ってる。

[  脱線内容に思わずくすりと小さく笑いながら、>>106

  俺は結婚について、あまりいいイメージが無いし、
  気持ちなんていつかは移ろうものだから、
  式を挙げたところで責任を感じることはないし、
  ただ、そのとき愛した人を喜ばせることができて
  良かったなあって思うだけだけど。

  大藤先輩は誠実なイメージがあるから、
  責任を重く感じることはありそうだなと。 ]

(118) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  『大藤先輩なら責任を感じている
   可能性はありそうですが、
   それは結婚式を挙げなくても
   一緒だと思うんですよね。
   好きになった時点で変わらないといいますか。

   そうですねえ。大藤先輩の思い詰めそうな原因を
   1つ1つ確認するしかないのかなあって思いますね。

   大藤先輩って顔には出ないですけど、
   嘘は言わないと思うんですよね。
   だから、「こんな風に思い詰めてないか不安」って
   質問して確かめるしかないのかなあって。

   いえいえ、一人だけで考えていると
   悶々としてしまいますよね。
   先輩のお役に立ててるといいのですが』

  と書いてメッセージを送信っと。 ]

(119) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  誠実でない俺には、
  大藤先輩が思い詰める原因については
  思い当たる節が全くなかったから、
  ろくなこと書けなかったんだけど。

  俺が心配していたのは、
  単に回谷先輩のいないこの世界に未練はないって
  大藤先輩が思わないかなあって思ったくらいで。

  まあ、仮に先輩がそう思って死にたがったとしても、
  先輩がそう思い込んでいる時点で、
  俺が何言っても無駄ではないかという気もするから、>>91
  なるようになれ、という諦観の気持ちである。 ]*

(120) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

── ダイニングバーで高祈先輩と ──

 あははー、先輩と一緒にいられるなら
 どんな場所でも嬉しいですけど、
 ここは素敵な場所だから、なおさら嬉しいですね。

[  落ち着いた雰囲気の店内で、>>115
  柔らかなソファーに体を預けると
  たしかに居心地はいいのだけれど、

  「2人きりでの話」というのと
  個室で2人きりという状況に、
  俺は笑顔を浮かべながらも、
  大事な話があるんだろうなって、すごく緊張していた。

  俺はそこまでお酒は強くないから、
  もしビールがあれば注文したと思うけど、
  無ければあまりアルコールの高くないお酒を
  頼んだかもしれない。 ]

(133) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そうですね。
 あの美術館へ行く前とは、すっかりと変わってしまって――

[  実際どれくらい過ぎたかはともかく、
  あの夏の日が遠い日のことのように思えて、
  先輩の弱弱しい微笑みにつられて、>>116
  俺も力なく微笑んだ。

  でも、過去を振り返って俺の沈み込んでいた気持ちは
  続く先輩の言葉で騒めき立って、俺は目を見開く。 ]

 俺の気持ちや言動に
 そこまでの大きな意味があったなんて驚きです。

 夢の中で言ったことはただの俺の我儘だったんですよ。
 このまま伝えられない可能性があるのなら、
 せめて先輩に俺の気持ちを知っていてほしくて。

 その我儘が、先輩を救えたのかなって思うと、
 俺もまた救われた気持ちになります。

(134) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 はい、何となく。
 あの事故の後、病院で先輩と話したときの、
 先輩がいつか俺に話したいと言ってたことと、
 俺がまだ先輩に話していないことについて、
 だと思っていたのですが。

[  先輩の問いにこくりと頷きつつも、>>117
  すでに緊張していた俺は、さらに緊張が増して
  先輩の眼差しに僅かに宿った緊張の色は分からずに。

  店内に流れるジャズのメロディを背景に
  俺は笑みを外して、表情を少し固まらせながらも
  真剣な気持ちで先輩と向き合った。 ]*

(135) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― ダイニングバー ――

 へえ、それは楽しみっす!

[  ビールが美味しいと聞けば元気に返事するけど、>>160
  緊張で何が食べたいか分からなかった俺は、
  食べ物については先輩におまかせした。 ]

 たしかに、みんなを遠ざけていたら、
 みんなとする会話は
 当たり障りのないものになっちゃいますよね。

[  嘘や誤魔化しで流していた俺だから、>>0:9
  貴重という話は分かる気がした。>>161

  ただ、よほど空気を読めない人だっていただろうし、
  それでも俺のことを先輩が肯定的に捉えてくれたなら、
  もしかして特別視されてたのかなって、
  嬉しい気持ちになる。 ]

(179) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 あのときは、なんとなくですけど、
 先輩は本意じゃないけど死ぬべきって考えているのかな、
 と思ってました。

 先輩の死は自身の本意だったんですね。

[  先輩の気持ちが“生きるべきじゃない”ではなく、
  “死にたい”だったことは、
  俺に少なくない衝撃を与えたけど、>>161 ]

 でも、今は違うんですね。
 生きることに意味を見いだせて、
 ちゃんと先輩の意思で生きていけるのなら、
 俺にとってこれほど嬉しいことはありません。

(180) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 「これからやりたいこと」とも迷ったんですが、
 他の人に聞かれたくないことだとしたら、
 もう少し内密な話かと思いまして。

[  ワイングラスを傾けて、>>162
  まだ平気な顔して話せるわけではなさそうな先輩に
  「無理しなくても大丈夫ですよ」と零しかける喉に
  唾を押し込んで無理やり言葉を飲み込む。

  先輩のここまでの決意を無下にしないように、
  俺はこくりと頷くだけ。

  それから、俺は先輩の話を黙って聞いていた。>>163>>164>>165
  たしかに、ショッキングな内容はある。
  ありはするけど―― ]

(181) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 まず前提として、子供の価値観って
 物心つく前からの周囲の大人の言動に
 影響されるらしいんです。

 だから、普通じゃない思考だと思っていても、
 それは先天性でなく、物心つく前に
 刷り込まれたものの可能性も大きいんですよ。

 先輩の家庭環境を考えると、
 その可能性は尚更高いと俺は思います。

[  まずは、気休めにもならないかもしれないけど、
  先輩自身が異常とは思わないですよ、という
  意思表示を示して、>>164 ]

(182) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺は使用人はお金を貰って仕事をしているのだし、
 雇用主の子供が怪我したら当然だと思いますし、

 世話をサボることがあった子が
 金魚が死んだ途端に泣いたのなら、
 「お前のせいで死んだんだよ、
  泣く前にまずは金魚に詫びろよ」って思います。

 俺も子供の頃は家族に不自由を強いられることがあって、
 何かと俺に気に掛けてくれたことが分かったから、
 俺は家族を愛することができました。

 でも、そういうのが分からずに、
 ただただ窮屈な生活を押し付けられているとしか
 感じられなかったら、
 きっと俺は家族を恨んだと思いますし、
 お葬式で悲しむことなんてできないでしょう。

(183) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 婚約者さんの死については……
 どこか俺の母さんと父さんを重ねてしまうので、
 さすがに同意は出来ませんが。

 でも、愛してもいない婚約者と過ごすのは
 気苦労が絶えないという気持ちも分かりますから、
 別に先輩を非難しようとも思いません。

[  先輩のエピソードの一つ一つに、
  丁寧に俺の冷めた本音を語っていく。
  でも、死にたいと思った経緯に話が移れば、>>4:2 ]

 今は、ちゃんと自分の存在に価値があるって
 思ってくれていますよね?

[  どうしても確かめたくなって、
  俺が必要としている先輩のことを、
  先輩自身に否定されたくなくて、
  俺は必死になって問いかけたんだ。 ]

(184) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 まあ、たしかにイメージは変わりましたね。

[  こんな淡白な人だったんだ、とは思った。>>166
  けど―― ]

 でも、そんなこと言ったら、俺もじゃないですか?
 俺の話聞いて「コイツめちゃくちゃ冷めてるなあ」って
 先輩思いませんでした?

 俺は先輩のこと異常だなんて思いませんし、
 罰を受けるべき人とも思いません。

 俺のことを必死になって助けてくれた
 ずっと側にいたい
 俺の大事な人だって気持ちは変わりません。

[  先輩に手を伸ばして、もし叶うなら、
  その手をぎゅっと握れたら、
  先輩も笑顔を浮かべてくれるかなって思ったんだけど。 ]*

(185) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 回谷先輩のお葬式 ――

[  お葬式のお知らせが届いたら、>>186
  俺は葬儀場へと足を向けた。

  回谷先輩に手を合わせながら、
  俺はカードに書かれた文面を思い出して、>>5:201
  『もしいつか、また会うことがあれば、
   きっと話しましょうね』
  と心の中で呼び掛ける。

  この時俺が着ていたのは、
  夢の中の結婚式での格好を>>5:+108
  ネクタイを黒いものに変えたくらいの変化しかなくて、

  もしかしたら、あの夢の中で会った人には、
  見覚えがあって気まずく思われたかもしれないけど。 ]

(222) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  それはどのタイミングだったか、
  回谷先輩の妹さんと話す機会があった。>>187

  訥々と語られる話に頷きながらも、
  あまりうまくいっていなかっただろう家庭環境に、
  ふいに、いつかの会話が思い出された。>>0:63>>0:154>>0:155

  気楽で自由生活を満喫できる一人暮らし。
  あのとき、俺が心にしまった言葉を話していたら、>>0:110
  もしかして、こんなことが起こっても
  後悔しなくて済んだのかなって思ったその時、>>5:+7

  「もっとちゃんと話しておけばよかった」なんて>>188
  俺の心を読んだみたいなことを言うものだから、 ]

(223) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 ……そうですね。きっとお姉さんも同じように
 ご家族と話したかったこと
 たくさんあったと思いますよ。

[  少しだけ言葉に詰まりながらも、
  俺は何とか同意の言葉を紡ぎだす。

  あの夢の中で、回谷先輩が家族と話したいと
  言っている場面は、少なくとも俺は見ていないけど、
  とりあえず、俺は話を合わせるように頷いて、 ]

 当たり前じゃないですか。
 ご家族にも俺たちにもこんなに愛されていたんです。
 きっとお姉さんにも神様のご加護があって
 苦しまずに天国に向かったと思いますよ。

[  人当たりのいい柔和な顔を作って、
  俺は妹さんの問い掛けに、また頷いた。>>189 ]

(224) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  実際のところ、俺が夢の世界で見たのは
  結婚式の終わり際までで、
  その後、どのようにして、
  どこへ向かったのかまでは知らなくて。

  それでも、余計なことまで話す必要性も感じずに、
  ただ、聞き心地の良さそうなことを零して、
  俺はその場を辞した。

  事故に巻き込まれ、慈悲の世界を見せられるという
  非現実的な体験をしようとも
  そんなに早く俺は変わることはないのだ、と
  実感する出来事だった。 ]**

(225) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

── ダイニングバー ──

 まあ、究極的に見れば
 利他的も「他人が喜ぶと自分が嬉しい」ってことで
 利己的に含まれるとも言いますからね。

 人間きっとみんな利己的なんですよ。

[  一瞬声が小さくなった理由は、>>235
  このときの俺は思いつかなかったけれど、
  最終的な大雑把な結論を言えば、
  少しは先輩の懸念も少なくなるかなと思って。 ]

 俺にも先輩と出会えていなければできなかったことが
 たくさんありますよ。
 ぜひ俺のこと頼ってください。
 その分、俺も先輩に頼りますから。

(259) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺もそこまで詳しくはないのですが、
 たとえば愛着障害とかって、
 1歳くらいまでに愛着の形成がされないと
 大人になっても自己肯定感が低くなるとかって
 言うじゃないですか。

 だから、そういうのの一種なんじゃないかなって
 俺は思ったんです。
 
[  実際のところ正解かは分からないけど、
  やっぱり俺には先輩が異常だって思えなかったから、
  先輩が安心できるのなら、
  可能性の話はどんどん出していきたいと思いながら、>>236 ]

(260) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そうなんですね。

[  自分のことが好きじゃないという話には、>>238
  なんとなくそんな気はしたから、
  特に驚きはなくて、 ]

 俺も自分のことそんなに好きじゃなかったんですけど、
 高祈先輩が、俺のこと頑張ってるって褒めてくれるから、
 最近は自分のこと好きだなって思えるんです。

 ちなみに俺の高祈先輩の好きなところは、
 俺を気に掛けてくれるところと、
 大事なところの価値観が合う気がするところと、

 あとは、今日知ったことですけど、
 先輩も父親の期待に応えるために
 頑張ってきたんだなって分かったし、
 きっと大学でも気を張ってたんだなあって思うので、
 頑張り屋なところが好きです。

(261) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そんな風に俺が大好きな先輩なんですよ。
 存在価値が無いわけないじゃないですか。

 もちろん、俺といつまでも一緒にいたいって
 思ってもらえることも嬉しいですし、
 俺にとって価値あることですよ。

[  俺が先輩の好きなところを言ったら、
  少しは自信を持ってもらえるかなって思ったけど、
  どうだったかな。>>238

  先輩の不格好な笑顔が崩れてしまわないように、>>239
  俺は絡められた指に、ぎゅって軽く力を込める。
  先輩に勇気を与えられたらいいなって。 ]

(262) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そうですよ。先輩は人間であって道具じゃありません。
 だから、これからも色々と話し合って、
 たまには意見が食い違うこともあるかもしれませんが、
 そのときは妥協し合いましょう。

[  そんな日々を過ごしていく中で、
  先輩の価値観も変わればいい。>>239

  誰かが近づく足音とが聞こえると
  繋がっていた手が離れ、
  一瞬の冷気が手のひらを覆う。>>240

  一抹の寂しさを感じながらも、
  ビールと白ワインで乾杯していたら、
  今度は俺が話す番が来たようで、 ]

 分かりました。
 そうですよね、俺のこと冷静すぎるって思いますよね。

(263) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  問い掛けには、どこから話したものかと思いながらも、>>241
  届いたばかりのビールを一口飲んでから、 ]

 そうですね。
 まず、俺の実家は、母方のお爺ちゃんが立ち上げた
 貿易会社をやっていて、
 お爺ちゃんが社長で、入り婿の父さんはそこの重役で、
 俺はいずれ跡を継ぐって言われてました。

 あ、社長っていっても、
 高祈ホールディングスと比べたら、
 全然大きなところじゃないですよ。

 でも、結構な教育熱心な家庭で、>>0:112>>1:24
 特に外国語は必要だって言われて
 複数言語を習っていたので、
 子供の頃は遊ぶ暇なんて無かったんですよね。

(264) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺があまり感情的にならないのは、
 これが先天的なものかどうかは分かりませんが、
 子供の頃からだったと思います。
 これは父さん似だって、よく言われてたんですよ。

 小さい頃は、勉強のし過ぎで遊べないのが嫌で
 泣いたこともあったらしいですが、
 両親も祖父母も懇々と諭してくれたので、
 それからは泣かなくなったようです。

 生きる為に諦めるということは、
 無意識のうちに子供の頃からしていたと思います。

 勉強ばかりの毎日で、付き合いも悪かったので
 同級生からは煙たがられていることは
 子供心に分かっていたのですが、
 立場が違うから仕方ないかと諦めるような子供で。

(265) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 でも、家族から愛されているというのは
 子供ながら分かってたんです。
 だから、不自由なことは多かったですが、
 特に辛いなんて思わなかったんですよね。

[  と、いつかの思い出話も付け加えつつ、>>1:25 ]

 まあ、そんな日々が続いてたんですが、
 5年前に父さんの不倫事件が起きたんです。

[  あらましについては、夢の中でも説明したけど、>>124>>125
  遺書のことや>>1:26>>1:27
  責任感の無さの考察についても新たに話して、>>146 ]

 父さんから愛されていないと知った母さんは、
 心を病んでしまって、
 一緒に住んでいられなくなって、
 高校1年生になったら、俺だけ一人暮らしを始めました。

(266) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  母さんが俺を仇敵でも見るような態度になったこと、>>1:28
  家を出るにあたって
  生前贈与を受けたことを話しながらも、>>1:29>>1:30 ]

 高校からは俺の実家のこと知ってる人がいなくて、
 それから父さんとは全く違うような
 明るくて元気な福原徳人を演じて
 頑張ってはいたんですけど、

 でも、ほぼ家族から捨てられたようなものって言うの
 すごく惨めじゃないですか。

 だから、テキトーにそれっぽいことを言って
 誤魔化してたんです。

 そうしたら、友達付き合いは増えたのに、
 いつの間にかあまり深い話ができなくなって、
 当たり障りのない会話で終わらせることに
 慣れてしまったんですよね。

(267) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 それに、その場をうまく収めるために、
 嘘を吐くことが増えました。
 共感した振りをして誤魔化したり、
 何かを隠すために、それっぽい嘘を言ったり。

[  あの夢の中でもあったなあ、と>>1:370>>2:328
  思い出しつつ言葉にしてみた。 ]

 俺、嘘つくことに対して、
 あんまり罪悪感なかったんです。
 キャラを作っているのと似たような気分でした。
 それに、嘘がバレて友達を失っても
 別にいいやって諦めてたんです。

(268) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 でも、先輩から俺が今まで頑張ってきたって言われて、
 その先輩の言葉を無下にしないように、
 少しでも誠実に生きたいなって今は思っています。

 俺が今日先輩に話したことに、嘘は一つもないですよ。

 あとは……そうだ。
 お婆ちゃんと和解した話は病院でしたと思うんですけど、
 お爺ちゃんとも今は、会う約束をすれば
 普通に会えるようになりました。

 母さんは今では精神は落ち着いたと聞いています。
 俺はまだ会うのが怖くて、
 本人から直接話を聞けてはないんですけどね。

 と、俺から話せることはこれくらいかなと思いますが、
 他に何か話した方がいいことありますかね?

[  話し過ぎたと、喉をビールで潤しながら、
  先輩に何か質問がないか尋ねてみる。 ]*

(269) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 大藤先輩との最後の挨拶 ――

 そうなんすね。

[  大藤先輩が大学を辞めた旨を話したとき、>>138>>139
  俺が言葉にしたのはその一言だけだった。

  別に嘘とは思わなかった。
  大学を辞めたのも明日から来ないのも本当だろうし、
  見たい遠くの景色だって、地球上のものとは限らない。

  選別を渡して去っていた田端先輩は、>>152
  回谷先輩の願いを聞けたのか、
  それとも、結局ビンタすることになったのか、>>132
  なんて考えつつも、人の波が落ち着くまで
  俺は一旦その場から離れることにした。 ]

(270) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 大藤先輩。

[  それから、おそらくは
  そんなに時間は経っていないと思うけど、
  大藤先輩と2人きりで話せそうになれば、
  俺は先輩に近寄って話しかける。 ]

 前に食堂で話したこと覚えてます?
 疲れるけど楽しいって俺が言ってたやつなんですけど。

[  から揚げ定食と焼きさば定食を食べながら
  先輩と話したことを思い出しながら、>>0:47 ]

 本当はね、俺、楽しくなかろうが疲れようが、
 明るく元気に振る舞っていた面もあるんですよ。
 だって、そうすれば誰かから必要とされるから。

 暗くて覇気のない俺は、
 誰からも必要とされなさそうで、
 そんなこと、俺には耐えられそうになかったので……。

(271) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 大藤先輩は遠くに行っちゃうってことは、
 俺のこと必要じゃないってことですよね。
 まあ、それ自体は別に構わないんですけど。

 ただ、やっぱり傷ついたので、
 今後の俺の大藤先輩に対する評価って、
 先輩にとっては
 不本意なところに落ち着く可能性が高いんですよね。

 だから、もし先輩が納得いかないってことがあるなら、
 直接口で反論してもらえないと、
 俺が自分で評価変えるつもりはないってこと、
 一応先輩に知っておいてほしいなって思って
 呼び止めたんです。

[  それから、何か会話があったかもしれないけど、
  どちらにせよ、俺が「お疲れ様でしたー!」と
  元気な福原徳人の挨拶をしたのが、
  きっと俺が大藤先輩と話した
  最後だったんじゃないかなと思う。 ]

(272) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  別に反論なんて求めてなくて、
  ただ、恨まれる覚悟があるか確かめたかっただけ。>>2:173

  ちゃんと覚悟があるのなら、
  先輩がどこへいこうと俺は否定するつもりはないし、

  この世の中の“正しさ”なんて所詮、
  生きる人間の最大公約数のマジョリティが
  “正しくないと反論しない・できないもの”だって
  俺は思っていて、>>2:173

  世間に“正しい”と思われなくてもいいのなら、
  それが犯罪行為で迷惑をかけないのであれば
  勝手に好きに動けばいいと思っていたから。 ]

(273) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  でも、大藤先輩がいなくなったら、
  きっと俺は父さんの時のように、>>1:378
  また身勝手に怒りをぶつけるんだろうなって
  そう思ってたんだけど―― ]*

(274) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― ある秋の日 ――

[  入院中に田端先輩とメッセージのやり取りをして、
  早い間に覚悟ができていたからか、
  それとも、あのときのように>>1:29>>1:30
  独りぼっちじゃなかったからか、

  大藤先輩が音信不通となったことには
  思いのほか心は波打たなかった。
  ちなみに海外に行ったなんて話は、
  俺は全く信じていない。>>144

  すっかり涼しくなった夕暮れの中、
  大学の構内を歩いていると、
  道端に夏を象徴する虫が転がっているのが見えた。
  触ってみたけど、既に亡くなってしまっているようで。

  夏の日々に縋りつくような季節外れの虫の亡骸は、
  あの非現実的なことに巻き込まれた夏の日のことを
  俺に思い起こさせた。 ]

(275) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺が回谷先輩の死を悲しいと思ったのは、
 生きたがっている人が死んでしまったから。
 このひと夏を越すことすら叶わない虫たちもそう。

 ですが、死にたい人が死んだのなら、
 それは俺にとって悲劇でもなんでもないようです。

[  虫の亡骸を眺めながら、俺はぽつりと呟いた。

  父さんのように怒りが湧かないのは、
  心が進化したのか、それとも退化したのか、
  あるいは、この出来事を2人の物語として見て
  当事者意識が欠けたのか、
  いつものように「仕方ない」と諦めてしまったのか、

  そのどれもが正解で、
  どれもが不正解な気もするけど。 ]

(276) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 こんな出来事、早々忘れられませんよ。

[  さして悲しいとも思えない俺は、
  あの日に届いたメッセージを思い出しつつ、>>4:16
  小さく苦笑を零しながら、

  そっと虫の亡骸を抱えて、
  近くの木の下の土を少しだけ掘り起こして、
  亡骸を横たえた後、再び土を被せていく。 ]

 さようなら。

[  手を合わせてから目を閉じる。
  俺の瞳からはもう涙は零れなかった。 ]**

(277) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 教授をはげます会 ――

 お疲れ様です! 乾杯!

[  田端先輩の開始の挨拶の後、>>292
  お酒が注がれた教授のグラスに、
  俺はグラスを両手で持って重ねた。

  ちなみに俺が飲んでいるのは烏龍茶。
  教授をはげます会なのに、
  俺が酔っ払ってしまっては
  逆に迷惑を掛けてしまうから、
  俺は細心の注意を払っていた。 ]

(302) JITA 2023/08/08(Tue) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そういえば教授、チキン南蛮好きでしたよね。
 注文しましょうか?
 それともお酒に合わせるなら、別のものがいいですかね?

[  田端先輩セレクトの居酒屋は、>>292
  ご飯もののメニューも豊富で、
  俺はいつかの食堂でのやり取りを思い出しながら、>>0:46
  メニューを開いて、
  追加で何か注文しようか提案しつつ、 ]

 大丈夫ですよ。
 俺は卒業するまで、教授のところで学びますから。

[  なんて言いながら、
  学生の希望者が減り続けることを>>#4
  嘆く教授を俺は励ましていた。 ]**

(303) JITA 2023/08/08(Tue) 20時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― ダイニングバー ――

 はは、魔法じゃないですけど、
 そう思ってもらえるのは嬉しいですね。

[  俺の誉め言葉が拒絶されないのが嬉しいし、>>308
  きっと先輩の内心でも
  否定されていないんだろうなって
  なんとなく分かるから、それも嬉しい。

  こうして先輩と過ごしていたら、
  嬉しいが増えていくのかなって思うと、
  これから先の日々がどんどん楽しみになる。>>263 ]

(334) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 あはは、この5年間は割と庶民的にしてたのに
 生い立ちもなんとなく分かってましたか。
 地方も違うので、高祈ホールディングスとは
 関わりはなかったんでしょうねえ。

[  俺の長い打ち明け話の後、
  先輩が静かに語り掛けたことに、>>309
  俺は相槌を打ちながら、 ]

 そうですね。大人になったら諦めることも
 色々あるとは思うんですけど、
 せめて子供の間は、我儘が言える環境で育ってたら、
 少しは違う性格だった可能性もありますよね。

[  夢の世界で骨谷先輩と話したことを思い出しながら、>>1:276>>1:306
  あんな人間らしい性格になれたかもしれない
  人生の分かれ道に思いを馳せて。>>310 ]

(335) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 たしかに。
 特に俺は中学生までは友達も少なかったし、
 俺の世界は家族で全て出来上がっているといっても
 過言ではなかったんですよね。
 だから、やっぱり独りになったときは悲しかった。

[  子供にとって家庭は世界だという話に>>310
  同調しつつ、 ]

 そうですね。
 同じではないですけど、やっぱり俺たち似てますよね。

 はい。あの大学の中庭での件は、本当に助かりました。
 言い方がキツかったとか、そんなことはないですよ。
 俺、本当に嬉しかったんです。

[  どこか似た境遇の先輩の言葉に頷きながら、>>311
  高祈先輩のことを
  初めて格好いいと意識した記憶が蘇る。>>0:253 ]

(336) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 そうですね。まだ、完全に気を抜くのは
 先輩の前くらいではありますが。

[  誇らしいと言われれば、>>311
  照れ笑いを浮かべながら頭を掻いて、 ]

 たしかに、社会人になれば
 噓も方便になる場面も多そうですね。

 好ましい、ですか。
 そう言われると、過去の俺も救われます。

 辛い経験をするのも、一人で頑張るのも、
 なかなかに大変な経験でしたが、
 その結果、先輩に出会えたのなら、
 それも悪くない経験だったなと思います。

[  先輩と出会えてよかった、と>>312
  心が晴れやかとなって、俺の顔は自然と緩んだ。 ]

(337) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 あはは、誰かの役に立てればいいんですけど。

[  共に生きたい人は今のところ先輩しかいないし、>>313
  他の誰かというのは思い付きはしないけど。 ]

 はい。先輩が側にいてくれたら、
 俺も前向きに変わっていけますから。
 ぜひ楽しみにしててくださいね。

 こちらこそ、話を聞いてくれてありがとうございます。
 そうですね。母さんと会うのは、
 折を見てという感じになりそうです。

[  それから、俺は少しだけ口籠りながら、 ]

 ……先輩のご家族も、
 どこかで折り合いをつけられたらいいんですけど。

[  ぽつりと零しつつ、
  勧められるまま俺はチーズに手を伸ばした。 ]*

(338) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― ダイニングバー ――

 あー、たしかに翻訳のバイトできるぐらいには
 他国の言語に詳しいのって、
 一般家庭ではなかなか見られないですよね。

 あはは、先輩が俺の事情を探ってこなかったことと、
 深く考えるような人が俺の周りにもいなかったことに
 ちょっと安心しています。

 おかげで、裕福かもしれないって
 目を付けられずに済みましたから。

[  バイトの話は
  他の人に話すのは控えようかなと思いつつも、
  先輩の可愛い後輩として過ごせたことを>>342
  幸運だと噛みしめながら、 ]

(353) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 自分らしさというのは、
 まだちょっと分からないんですけど、
 先輩の前だと何でも話せるので、

 昔の自分とも、
 明るく振る舞ってた自分とも違う気がして、
 すごく楽だなあって思えるんですよ。

 俺も、先輩が本来の先輩らしく過ごせるのだとしたら
 話をたくさん聞きますし、何だってできますよ。

[  すっかりと空気が明るくなった頃、>>343>>344
  先輩の家族について聞いてみたんだけど、

  何やら不穏な感じがする返事か返ってきて、
  ワインを飲み干す先輩を眺めた後、 ]

(354) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 なるほど。
 まあ、それが先輩のお父さんの子育ての結果ですから、
 父親なら甘んじて受け入れるべきとは思いますが。

[  先輩の話を聞きつつ、>>345>>346
  俺の言葉尻が少し濁るのは、
  先輩の身が危険ではないのか、と思ったから。

  でも、形ばかりの継承の末の斬首刑>>346
  と言われれば、俺はあの夢の中で見た絵画を思い出す。>>4:+75
  あれは、周囲に乗せられるまま王位を継承し、
  好き勝手に動く周囲の暴走を止められず、
  最終的に処刑された元女王の絵画と
  似ているようだと俺は思った。 ]

 俺は先輩が危ないことにならないかが不安です。
 ただ、高祈の城を壊さなくても
 破滅する可能性があるのなら、
 ――俺は先輩のやりたいことを指示します。

(355) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺に出来ることがあれば、何でも協力しますよ。

[  俺は実家の力は使えないと思うし、
  せいぜい、卒業後に仕事を手伝うくらいしか
  できないと思っていたけれど。

  先輩の囁きは、俺の言葉に対する問いだったのか、
  俺はこくりと一つ頷いて、 ]

(356) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  たとえ先輩のお父さんの支配から逃れるために
  様々な困難があろうと、
  たとえ誰に恨まれることがあろうと、
  ずっと側にいたいと思った。

  激動の中へと足を進める先輩を
  ずっと支えたいと思った。

  だから俺は、苦い笑みを浮かべる先輩を>>347
  安心させるように、
  もう一度頷いて、にっこりと笑ったんだ。 ]*

(357) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/09(Wed) 02時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― ダイニングバー ――

[  あの夢の世界で、
  卒業後に先輩の地元へ行きたいと言ったとき、>>3:184>>372

  高祈ホールディングスの
  お世話になるつもりがないと内心で思っていたのは、
  先輩のコネ目当てで近づいていると
  思われたくなかったからで、

  もし先輩が求めてくれるのなら、
  上司部下の関係でも俺は良かった。>>5:+69

  まあ、俺が仕事で役に立てるとしたら、
  語学力を活かしたことくらいしか
  今は思い付きはしなかったんだけど。 ]

(380) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 どういたしまして。
 俺は多少の失敗くらいじゃ泣かないので、
 お互いに誠心誠意努力すれば、
 どんなことでも乗り越えられる気がするんです。

[  先輩の笑顔から苦さが消えると、>>374
  俺は安心して、気の抜けた笑顔になる。

  それから、チーズを摘まみながら、>>377

  好きな食べ物はから揚げだけど、
  自分で揚げるのは大変だから、
  市販の総菜や冷凍食品をよく買うこと、

  休日は友人と遊ぶ予定がなければ、
  料理や掃除をしたり、
  翻訳のバイトをする時間に充てたりすること、

  お酒はあまり強くないこと、なんかを話して、
  実に大学生らしい会話を満喫したと思う。 ]

(381) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  翌日。大学構内を歩いていると
  先輩から声を掛けられた。>>379 ]

 あ、はい!
 そこまで飲まなかったので大丈夫っすよー。

 こちらこそ、ありがとうございました!
 えっと……成海先輩。

[  急に下の名前で呼ばれたものだから、
  俺は戸惑いながらも、
  笑顔で通り過ぎる先輩に
  初めて下の名前で呼び掛けたんだ。 ]**

(382) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 教授をはげます会 ――

[  それは飲み会が始まって
  どれくらい経った頃だったかな。

  烏龍茶しか飲んでいない俺は、>>302
  当然、酔っ払うことはなかったけど、

  いつの間にか、そこかしこで出来上がってて、
  西門教授が柊くんに何やらボソボソと言った後、
  柊くんがワカメ酒を注文し、>>349
  それを慌てて高祈先輩が誤魔化していた。>>352

  ちなみに俺は、交友関係はそれなりに広い方で、
  お下品な知識を披露する友人もいるから、
  ワカメ酒というものが、
  お酒にワカメを突っ込むという>>361
  そんなモヒートのようなものでないことも知っている。 ]

(388) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  おい、教授……という思いはありつつも、
  きっと相当な心労で、アホなことでも言わないと
  やってられないんだろうなって、
  俺は呆れながらも、苦笑を零したんだけど、 ]

 ……?!

[  田端先輩はオレンジジュースを飲んでると思ったのに、>>292
  いつの間にか酔っ払っていた。>>364
  実はスクリュードライバーとかの
  カクテルを飲んでたのかな、と思っていたら、

  銀先輩が猛突進していた。>>376>>378
  銀先輩の必死さを見れば、
  おっと、そういう関係だったのかな、なんて邪推する。 ]

(389) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  田端先輩と銀先輩
  (と突き飛ばされたらしい骨谷先輩)が
  その後どうなったかは特に凝視することなく
  俺も何か食べようかなとテーブルを眺めていたら、
  今度は隣に座る西門教授が
  「俺もちゅーしたい」とか言い出した。 ]

 ちゅーは無理なので、
 今日のところは、俺のお酌で我慢してください。

[  と言いつつ、瓶ビールを持って
  教授の空いたグラスに注いだけど、
  それでも教授は不満そうな顔をしていたから、 ]

 じゃあ、俺が元気が出る
 とっておきの魔法をかけてあげますから、
 それで満足してくださいね。

[  なんて言いつつ、教授と向かい合うと、 ]

(390) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 元気になぁれ♡ 萌え萌えキュン♡

[  69(0..100)x1点のぶりっ子声を出しながら、
  顔の前で人差し指と中指でハートマークを作ると、
  俺は教授に向かって、ばちこーんっとウインクした。

  ちなみに、先ほども言ったが、
  俺は烏龍茶しか飲んでいないので酔っ払っていない。
  つまり、これはシラフの行動である。

  教授はこれで元気が出て満足したのか、
  はたまた気持ち悪くなって
  欲求を満たしたいどころではなくなったのかは
  分からないけど、

  とりあえず、これ以降は「ちゅーしたい」なんて
  言わなくなったから、
  これで良しと思うことにしよう。 ]**

(391) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 退院後:10月のとある日 ――

[  それは美術館での事故から数十日後。
  すでに大学の夏休みも終わった頃のこと。

  俺は病院から退院後、
  頭の傷も抜糸処置が無事に終わり、
  お爺ちゃんとお婆ちゃんに会える回数も
  徐々に増えていたんだけど、

  俺がそこそこ家事をしていると知った2人が、
  突然、俺の作ったご飯を食べたいと言ってきた。

  庶民的なものしか作れないから、
  普段からいいものを食べている2人の口には
  絶対に合わないって言ったんだけど、
  押し切られるように、
  俺の住むワンルームマンションに来る約束を
  取り付けさせられてしまったんだ……。 ]

(431) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  そして、約束の日。
  手土産のお菓子を持って、ワンルームマンションに
  お爺ちゃんとお婆ちゃんがやってきた。

  いつもこまめに掃除しているから、
  部屋は散らかってなかったんだけど、
  自分で掃除していることを伝えたら、
  2人共からひどく驚かれた。

  そういえば実家の家事はいつも外注してたなあと、
  思い出しつつ、俺はキッチンで作業を進める。

  俺が2人のために作ったのは、
  電気圧力鍋で作ったサバの味噌煮とだし巻き玉子、
  ポテトサラダと人参と蓮根のきんぴら。

  必要に応じて、顆粒だしや市販のつゆやタレ、
  電子レンジを駆使したから、
  そんなに手間でもなかったんだけど。 ]

(432) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  「一人でこんなに作れるものなのね」と
  お婆ちゃんがぽつりと零したから、
  「今は便利なものが色々あるんだよ」って
  返しておいた。

  2人掛けのテーブル上に、俺が作った料理と
  炊飯器で炊いた白米、
  手土産の栗のパウンドケーキが並ぶ。
  お爺ちゃんもお婆ちゃんも美味しい美味しいと
  食べてくれたんだけど、 ]

 ……ご飯作り過ぎたな。

[  正直、老人の胃の小ささを舐めていた。
  残ったご飯と、そして、そもそもとして
  一人暮らしの人に対する手土産としては多すぎる
  パウンドケーキを眺めながら、
  俺はどう消費しようかと思案した。 ]

(433) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 おにぎりとかホットサンドにしたら、
 みんな食べてくれるかな。

[  とりあえず、研究室のグループLINEに
  メッセージを送ることにした。

  『ちょっとおかずの残り物が多すぎて、
   明日おにぎりやホットサンドにして
   研究室に持っていこうと思うのですが、
   量が多くなりそうなので
   もしよろしければ誰か食べるのを
   手伝ってくれると助かります。』

  『作るのは、以下の5つです。
   ・ネギ味噌おにぎり、
   ・明太子とだし巻き玉子のおにぎり、
   ・だし巻き玉子とチーズのホットサンド、
   ・ポテトサラダのホットサンド、
   ・人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンド』 ]

(434) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  『あと、頂き物の栗のパウンドケーキも余ってるので
   貰っていただけると助かります。』

  メッセージを送った後は、
  何かしら返信があったかもしれないけど、
  とりあえず、急いでおにぎりとホットサンドを作って、
  パウンドケーキを1切ずつ切り分け、
  それぞれを丁寧にラップに包んで、
  明日研究室に持っていく準備をしたのだった。 ]**

(435) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/10(Thu) 00時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 教授をはげます会 ――

 ……?

[  田端先輩と銀先輩のキスの様子は、>>397>>401
  そのとき俺は、萌え萌えキュン♡で忙しかったから、>>391
  全く見ていなかったんだけど、

  仮に見たとしても、「こういう人もいるよね」と
  過去にいた恋人を思い出しただけで、>>0:356
  きっと驚くこともなかったと思う。 ]

 この居酒屋は貸切っているみたいっすし、
 キスしかしていないなら、ギリオーケーじゃないすかね。

[  身内と店員さんの前だけだし、と、
  田端先輩の申告をそのまま信じた俺は、>>423
  そうポツリと零しつつ、
  慌てふためいているように見える高祈先輩を>>422
  小首を傾げて眺めた。 ]

(443) JITA 2023/08/10(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  続いて、田端先輩の盛大な暴露には、>>424
  「やっぱりそうかあ」という感想しか出なかったけど、>>389 ]

 あ、銀先輩が帰るんすか?
 宴もたけなわっすけど、
 そろそろお開きにする感じっすかね?

[  幹事(?)の田端先輩が銀先輩を送るなら、>>424
  そろそろ解散の流れになるのか確認してみたけど、
  別に飲み会が続くなら、
  それはそれで構わなかった。

  タクシーの送り先についても、
  2人で一緒に帰るのかな、という感想を
  抱いたくらいで。 ]**

(444) JITA 2023/08/10(Thu) 00時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/10(Thu) 01時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 10月のある日 ――

[  おにぎり作りとホットサンド作りが終わった後、>>435
  スマホを見ると、メッセージが届いていた。>>450>>477
  もしかしたら、他にもメッセージが
  届いてたかもしれないし、
  メッセージ内容によっては、
  別のものを作ったかもしれないけど。

  『良かったです。どうやって消費しようか
   困ってたので助かります!』

  と返信して、粗熱の取れたおにぎりと
  ホットサンドもラップで包むと、
  パウンドケーキと一緒に冷蔵庫で保管する。

  それから、少しだけ俺は思案した後、 ]

(487) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  翌日、100均に売ってる使い捨てのランチボックスに
  おにぎりとホットサンド、
  栗のパウンドケーキを詰めて、>>434>>435
  俺は大学の研究室に向かった。

  夢の世界と同様に、おにぎりとホットサンドの具材は>>1:218
  ラップの上にサインペンで名前を書いたから、
  来てくれたみんなにスムーズに渡せたと思う。 ]

 はい! どうぞ!
 あははー、じゃあ何かあったら、
 遠慮なく頼らせてもらうっすよー。

[  返信メッセージにあったように、>>477
  人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンドと
  他に希望があればそれも、銀先輩に渡しつつ、>>478>>479 ]

(488) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  もし、銀先輩から量が多すぎる疑問を口にされたら、>>477
  「昨日、爺ちゃんと婆ちゃんが遊びに来て、
   ご飯作ったんすけど、
   量が多すぎてお年寄りには食べきれないって
   怒られちゃいましたー」なんて、
  俺は笑いながら愚痴ったかもしれない。

  俺の家庭の事情は全てを語れる人は少ないけど、
  相手によってはある程度のことを話せるくらいには
  俺も変わっていったんだと思う。 ]**

(489) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 教授をはげます会 ――

 まあ、たしかに
 褒められた行動ではないかもしれないっすね。

[  高祈先輩の言葉に同意はしつつも、>>446
  俺の中での褒められなさとしては、
  ワカメをビールに突っ込むという>>361
  飲食物を粗末にしたことと同程度だった。

  それから、お開きの流れになったのか
  どうなのかはともかくとして、
  あり得ないのが
  主賓の教授がいつの間にか帰っていたこと。>>455

  ろくな挨拶もなく出て行ったぞ、あの教授。
  友達の誕生日飲み会だって、
  〆の挨拶まで勝手に帰る奴なんかいなかったっての
  と、内心悪態を吐きながら。 ]

(497) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 教授からして自由人なんすよね、うちの研究室。

[  ふんわりとオブラートに包んだ言い方をしながら、
  帰るという仁科ちゃんと柊くんを手を振って見送る。>>452>>455
  あ、勿論ちゃんと声を掛けて帰った2人のことは、
  自由人とは思ってない。 ]

 あ、高祈先輩が残るなら俺も残ります。
 でも他がみんな酔い潰れてたら、
 その人を起こして帰りましょうか。

[  顔を覆って落ち着かない感じの先輩を見て、>>448
  「人前でキスするのは駄目ってタイプなのかな」と
  内心で勝手に納得しながらも、

  俺も残ると言ったのは、
  この飲み会で高祈先輩と話せてなかったし、
  どう考えてもシラフなのは高祈先輩だけなのに、
  こんなカオスな空間に一人だけで放っておくのは、
  さすがに気が引けたのもある。 ]

(498) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  こういう飲み会では、
  飲み放題コースとかで定額だったら、
  参加費は事前徴収するから、
  最後の人が立て替えることはないものだけど、
  この飲み会ではどうだったかな。

  とりあえず、
  立て替えの必要があるかどうかを考えつつも、
  教授の席に放置されたワカメ in ビールジョッキは>>361>>414>>436
  さすがにお店の人に謝らないとなあ、と思いながら
  俺は内心ため息を吐いていた。 ]**

(499) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― スケッチブック鑑賞 ――

[  仁科ちゃんの絵ができたと聞いたのは、
  本人からだったか、
  それとも研究室の誰かからだったか。>>491

  いずれにせよ、俺がそのことを知ったのは、
  大藤先輩がいなくなる前だったと思う。

  グループメッセージの件は入院中に聞いていたから、>>304
  どんな絵が仕上がるのか俺は楽しみにしていたんだ。 ]

 回谷先輩も大藤先輩も綺麗だったし、
 やっぱり黒留袖姿の田端先輩、格好いいっすよね。
 アリババさんの神父姿も不思議と似合ってますし、
 ああ、そういえば夢の世界でこんな格好で参列したなあ。

[  なんて、スケッチブックを眺めながら、
  近くに人がいれば、そんなことを言ったかもしれない。 ]

(508) JITA 2023/08/10(Thu) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  スケッチブックの中に彩られた式の様子が、
  記憶を鮮明に蘇らせて、目頭を熱くさせる。>>6

  あんな事故さえなければ、
  ほんの些細なことで喜び合える日常や、
  縁側で日向ぼっこしながら笑い合う老後だって
  もしかしたら2人にはあったかもしれないのに――

  ツンとした鼻先をすすりつつ、俺は上を向いて、
  じんとする目をつぶった後、 ]

 いい式だったっすよね。

[  せっかく描いてくれた絵の前で
  あまりしんみりするのも良くないかなって、
  涙を堪えながら、俺は祝福の言葉を零して、
  幸福な場面しか思い出さないように記憶に靄をかけた。 ]**

(509) JITA 2023/08/10(Thu) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 教授をはげます会 ――

 了解しました。
 お疲れ様です!

[  先ほどまで酔っ払っていたと思われる田端先輩が
  しっかりとした口調で話すものだから、>>506>>507
  実は場を盛り上げていただけなのかな、
  なんて思いつつも、

  俺が声を上げる前に、
  ワカメ in ビールを田端先輩が召し上がる姿に、
  相変わらず格好いいなと思って、

  銀先輩と2人で店から出る姿を見送った。 ]

(523) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  高祈先輩の困惑したような声と表情に>>515
  俺は苦笑を零しつつ、 ]

 そうですね。帰りましょうか。

[  骨谷先輩に呼び掛ける高祈先輩に倣って、>>516
  もし骨谷先輩が睡魔に敗北しているようなら、
  俺も肩を軽く揺すって起こそうとしたかもしれない。

  居酒屋の代金は支払い済みらしいから、>>506
  もしお金関係のことで何かあれば、
  また連絡が来るとは思うけど、

  もし骨谷先輩がタクシー代を払えなさそうなら、
  高祈先輩が代わりに支払ってくれたのかもしれない。 ]

(524) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 あはは。もう少ししんみりするかと思いましたが、
 予想外の盛り上がりでしたね。
 教授も意外と元気そうで、ちょっと安心しました。

[  高祈先輩の言葉に頷いて同意しつつも、>>517 ]

 そうですよね。一緒になって騒いでいると
 収拾がつきませんし。
 高祈先輩もお疲れ様です。

[  先輩に労りの言葉を掛けつつも、
  提案には俺は笑顔になって、>>518 ]

 はい、もちろん!
 先輩のおすすめの店に連れて行ってほしいです!

[  と深く意味も考えずに二つ返事で了承した。
  2人きりで話すことについて意識したのは、
  それからまた少し先のお話。>>133 ]**

(525) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 10月のある日 ――

 ほうほう。

[  自室のベッドに寝転びながら、
  成海先輩からの個別メッセージを眺めて、>>-778
  俺は破顔する。

  先輩のメッセージの砕けた口調に
  なんだか特別感があるようで、
  むずがゆさを感じながらも、
  おにぎり1個ずつという
  なかなか食欲のありそうな希望を見て、
  心境の変化でもあったのかなと考えた。

  それから、ベッドの上に俺は起き上がって ]

(528) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  その後、早速作ったおにぎりの数を確認して、
  たしか米派は仁科ちゃんだけだったかなと
  思い出しつつ、きっと確保してても
  問題ないくらいのおにぎりがあるなと判断した。

  そして安心して、
  俺はまたベッドに体を預けることになる。 ]

(529) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  翌日、すぐにネギ味噌おにぎりに齧りつく成海先輩に>>522
  俺はやっぱり頬が緩んで、 ]

 あははー、口に合ったようで良かったっす!

[  その後、もう一つの明太子玉子おにぎりも
  先輩の口の中へと消えていき、
  夢の中で覗き見たときとは別人だなあって>>4:+74
  その変化が俺には嬉しくて、

  いっぱいリクエストを聞いて、>>-748>>-778
  たくさん食べさせたいなって。
  そんなことを俺は思い浮かべていた。 ]**

(530) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 大学卒業の日 ――

 ありがとうございます!
 すぐにそちらに向かいますね。

[  同級生たちと行った卒業祝いの飲み会は
  早々に切り上げた俺は、
  成海さんとの通話に心を弾ませていた。>>533

  成海さんとも話し合った結果、
  俺の就職先は、高祈ホールディングスの
  不動産開発の子会社となる。>>534

  就職希望先が決まってから、
  語学検定試験においては申し分ない成績の俺は
  翻訳のバイトの際、現地の流行りや情勢、法律などを
  きちんと理解することを意識するようになった。

  そうした努力あってか、はたまた成海さんの口添えが
  もしかしてあったのか、俺は無事に内定をもらった。 ]

(559) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  就職先に近い部屋に住む契約は既に済んでいて、
  高校時代から住んでいたワンルームマンションは
  今はもうすっかりもぬけの殻。

  このマンションの部屋も生前贈与されたもので、>>1:29
  副業がOKな職場なら、現地の不動産管理会社任せで
  家賃収入を得たと思うし、
  無理だったら、お爺ちゃんに返したと思う。

  今は大学にほど近い場所にあるホテルにいて、
  もし新居探しの時に成海さんと会えなかったら、
  この通話は久しぶりに成海さんの声を聞く機会に
  なったのかもしれない。

  話したいことはいっぱいあったけど、
  社会人を長電話で拘束するのは気が引けたので、
  名残惜しかったけど、キリのいいところで
  通話は終わったんじゃないかな。 ]

(560) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  卒業式から今まで着ていたスーツを脱いで、
  一旦、ホテルのクローゼットに掛ける。
  身に着けていたネクタイとネクタイピンは、
  ホワイトデーに成海さんから貰ったもの。>>532

  このネクタイとネクタイピンは
  大事な場面で身に着けると俺は決めていて、
  採用試験のときもしっかりと結んでいた。

  ところで、成海さんは男にネクタイやネクタイピンを
  贈ることの意味を知っていたのかな。
  成海さんも俺に首ったけなら嬉しいなって、
  ハンガーに掛けたネクタイに俺は口付けを落とす。

  ちなみに、俺の呼び方が成海先輩から
  成海さんに変わったのは、成海さんが大学を卒業して
  少し経った後のことである。 ]*

(561) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 社会人時代 ――

[  社会人一年目の頃は、
  当然一人でやれることは少なかったから、
  上司の手を借りながら
  何とか仕事をこなしていたけれど、
  そのうちに海外の担当とのやり取りも
  一人でこなせるようになったと思う。

  自分の仕事で精いっぱいだった俺が、
  成海さんが行ったクーデターのために>>536
  やれることなんて、ほぼほぼ無かったと思うけれど、

  いずれ、マスコミを騒がせることになれば、>>537
  俺の存在を変に勘繰られると、
  成海さんの迷惑になるかもしれないと思って、

  俺は成海さんとは、少なくとも人前では
  上司と部下の関係以上に見られないように>>534
  うまく振る舞っていたと思う。 ]

(562) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 まあ、こういうのって、上げて落とすものだよな。

[  俺は自宅でコーヒーを飲みながら新聞を読んで、
  メディアの変遷に苦笑を零した。>>537>>538>>539

  こういう場合は、逮捕までいったのなら、
  成海さんを持ち上げる方が自然に思うけれど、
  どうやらメディアは賛否両論にする方が
  エンタメ性があると判断したらしい。

  今回の件は、高祈ホールディングスの関係者のような
  直接的に利益を得ていた人々だけでなく、
  例えば、子会社や事業所の近く飲食店のような
  間接的に利益を得ていた人々だって
  被害に遭ったのだから、

  成海さんを恨んでいる人が多くても
  それは仕方ないとは思う。 ]

(563) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  それでも、成海さんがどれだけ恨まれていようとも、
  成海さんの側にいたいという
  俺の気持ちは変わらなかった。

  家族から「こっちに戻ってきたら?」という
  俺を気遣って心配する連絡があっても、
  俺の気持ちが揺さぶられることはなかった。

  こうして、社会や身近な人が定めた“正しさ”から
  逸脱してエゴを通そうと思ったとき、
  初めて俺は、不倫の果てに自殺した父さんや、
  あの事故以来消息不明となった大藤先輩の気持ちを
  理解できたのかもしれない。

  頑なに父さんと不倫相手、
  そして大藤先輩と回谷先輩のあの世での幸せを
  心の底では願えなかった俺の心が解れていく。 ]

(564) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  ――だって、俺は成海さんと一緒に
  幸せになりたいんだ。
  たとえ、辿り着く先がどんな場所だったとしても。

  俺が過去にあなた達に抱いていた感情に対して、
  謝ることはできません。
  それでも、どうか幸せでいてほしいと
  今の俺は心から願えます。 ]

(565) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  俺が働いていた子会社が潰れることがなければ、>>540
  俺は継続して同じ場所で働いていたかもしれないし、
  そうでなければ高祈ホールディングスの別の子会社か、
  はたまた全く別の会社に転職していたかもしれない。

  いずれにせよ、俺が暮らしていたのは、
  社会人になって初めて契約した部屋のままで、
  成海さんと会おうと思えば
  いつでも会える距離なのは変わらない。

  俺は自室の窓辺から差し込む
  穏やかな初夏の日差しに目を細めながら、
  ソファーに体を沈み込ませていたら、
  成海さんから着信があった。>>542>>543 ]

(566) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 お久しぶりです。成海さん。
 はは。心配のし過ぎで、ニュースで流れた
 高祈ホールディングス関連の記事、
 全部そらで言えるようになりましたよ。

 俺も会いたいと思っていました。

[  それから、引っ越し先の詳しい場所を聞いて、>>543
  他にも色々と話したかもしれないけれど、
  会話が終われば、俺はスーパーに買い出しに出る。

  社会人になって料理をする機会はかなり減ったが、
  特に予定がなければ、今も週1回は自炊している。

  そして、成海さんと会う日までに、きっと俺は―― ]

(567) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  成海さんと会うと約束した日。

  俺は薄手のスーツに
  成海さんから貰ったネクタイとネクタイピンを>>532
  合わせて、手作りのスイートポテトを
  手土産にと持参していた。

  普段はお菓子作りをしなかった頃と比べて、>>3:47
  幾分か作業に慣れた俺は、
  この頃には特にスイートポテトは、
  手際よく作れるようになっていた。

  高級そうなマンションの
  厳重なセキュリティを抜けて、辿り着いた先、>>544
  成海さんと久しぶりに顔を合わせたことも
  もちろん嬉しかったけれど、

  テーブルにたくさんのから揚げが並ぶ光景に、
  昔した会話を覚えていたのか、と俺は嬉しくなる。 ]

(568) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  あの時と違って、俺はもう
  普段からピアスを着けることはないし、
  帽子を被ることもない。

  今のスーツ姿だって、どちらかといえば、
  夢の中の結婚式やお葬式のときの格好と>>5:+108>>222
  近かったと思う。

  成海さんだって、あのときと髪型も変わり、>>537
  随分と社会人が板についている。

  けれど、昔に返ったようなテーブルの姿が
  成海さんとなかなか会えなかった時間の隙間を、
  あのいつでも会えた大学生時代の記憶が埋めていく。

  久々の会話だったのに、俺たちの会話は
  滞ることなく進んでいく。
  2人の距離が変わっていないことに俺は嬉しくなって
  成海さんの幸せそうな顔につられて、>>545
  俺の顔にも何の屈託もない笑顔が溢れた。 ]

(569) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  アラサーの胃にたくさんのから揚げは
  正直きつかったけれど、
  俺が持参したスイートポテトは
  はたして食べる余裕があっただろうか。
  なければ、きっと成海さんは冷蔵庫に
  保管してくれたとは思うけれど。

  テーブルがすっかり片付いて、>>546
  俺は席に座って、一人大きな窓の外を眺めながら、
  成海さんが来るのを待っていた。

  夏の海は太陽の光を反射して、水面が輝いている。
  いつまで俺たちは
  この煌めきを眺めていられるのだろうかと、
  俺が感傷に浸っていたところに、

  成海さんがやって来た。
  彼の照れたような微笑みと抱えていたもの、
  そして、告げられた言葉に俺は目を見開いた。>>-790 ]

(570) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  俺が付き合ったことがあるのは女性だけ。>>547
  そして、あの美術館の事故以来、
  俺は誰とも付き合うことはなかった。

  男性だから成海さんを好きになったのではなく、
  成海さんだから俺は好きになった。

  成海さん以上に愛せる人はいないと思っていたし、
  それ故に、どこまでも成海さんに
  ついていこうと決めた。

  成海さんを父さんと重ねることなんてなかったし、
  愛していると言われて嬉しくないわけがない。

  懸念があるとすれば、俺と成海さんの関係を
  誰かに嗅ぎつけられた時、
  マスコミが面白おかしく書き立てないかということ。

  彼に迷惑は掛けたくはなかった。
  だから、俺から告白する気はなかった。けれど―― ]

(571) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  懸念点は正直に言いながらも、
  俺たちは何も間違っていないと証明するために、
  この先何があっても
  世間に後ろ指を指されることはしたくないと
  俺の希望を言いながら、

  俺は成海さんからひまわりの花束を受け取った。>>-790
  大自然の中で咲き誇るような小ぶりのひまわり。
  
  父さんの件以降、花言葉自体が苦手だったけれど、
  社会人になったら苦手と言っている場合ではなく、
  贈り物などで意識せざるを得なかった。

  ひまわりの花言葉は、「憧れ」「情熱」
  「あなただけを見つめる」
  ああ、本当に成海さんは俺に首ったけだったんだって、
  俺はホッと気が抜けて、顔を綻ばせて笑う。 ]

(572) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 付き合ったのは俺の意思ですから、
 それは構わないのですが。

[  愛していると言われたのが、つい先ほどなのに、
  指輪とは一体……。>>548
  話しぶりからすると、恋人たちがするような
  ペアリングではなさそうで、
  俺は口籠りながら少しだけ困惑したのだけれど、 ]

 まあ、いまさら恋人同士のお付き合いというのも
 何か違う気もしますしね。
 婚約、ということでいいのでしょうか。

 はい、もちろん。
 これからのことは、2人で相談して決めていきましょう。

[  こくりと頷けば、抱きしめられると思って、
  俺は花束をテーブルに置いた後、
  微笑みながら成海さんがやってくるのを受け止めた。 ]

(573) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  抱き締められつつ、成海さんの温もりを感じながら、
  俺は見上げて、少し俺よりも高い成海さんの顔を
  両手で優しく包み込む。

  いつかの田端先輩と銀先輩がキスしたときの
  反応は覚えていたから、>>446
  拒絶されるかもしれないとは思いつつも、

  ここにいるのは2人きりだし
  きっと大丈夫だろう思って、>>498
  俺は少しだけ背伸びして、顔をゆっくり近づけた。 ]**

(574) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 春の近づく気配 ――

[  あれこれしている間に季節はめぐっていき、
  あの痛ましい事故から月日は経過していた。

  季節の変化と共に、俺たちも徐々に変化していき、
  いつの間にか田端先輩と銀先輩は付き合っていたし、
  仁科ちゃんとは普通にタメ口で話せるようになったし、>>579>>580
  身だしなみを整えて、外見も可愛らしくなった。>>557

  この頃、ボーンチャイナは製作中だったか、
  既に製作が終わっていたかは分からないけど、
  骨谷先輩も最後のミューズに出会えたかもしれないし、

  いちごのお菓子を交換し合う仲になったかもしれない
  つぶつぶイチゴブラザーズの弟、柊くんも
  研究室のメンバーに慣れてきたのか
  どんどん素が出てきたようで、
  本人はマネージャーと言っていたけど、
  仁科ちゃんともいい感じの仲になったかもしれない。 ]

(581) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

 俺だっていつも元気なわけじゃないですよ。
 少しくらい休みたいときだってあります。

[  俺はというと、少しは明るく元気な振りをしなくても
  平気な場所ができて、>>5:201

  この日も研究室の机に伏せってダラけていたら、
  頭皮的な意味でも悲劇度が変化した西門教授に
  心配されてしまったものだから、
  俺は体を起こして苦笑を浮かべた。

  今はまだ、この研究室のメンバー以外には、
  元気じゃない姿を見せられる気がしないけど、
  少しずつ俺も変われたらいいなって思う。 ]

(582) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  そして、成海先輩は、 ]

 ハッピーバレンタインデーです!

[  ねだられたお菓子を渡しながら俺は思う。>>532
  いつも微笑んでいた表情は、>>0:4
  だんだんと感情が表に出やすくなったし、>>447
  我儘も言ってくれるようになった。

  前は少食だと言ってたけど、>>0:64
  最近はよく食べる姿を見かける気がする。>>-778

  この日も手作りスイートポテトだけじゃ
  もしかしたら足りないかもしれないから、
  市販品ではあるけど、フルーツフレーバーの
  チョコレートキャンディを一緒に入れて
  先輩に手渡したんだった。 ]

(583) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  こうして変わっていく景色に思いを馳せながらも、
  ふとした瞬間に、回谷先輩と大藤先輩の
  変わらぬ姿を思い浮かべては、心が軋んだ。

  もし、2人がまだここにいたら、
  と思っては、あの事故のことを恨んだりもしたけど、
  もう過ぎたことだから仕方ないと諦めよう。

  そういえば、
  2人の結婚何周年かを祝うサンドイッチパーティは、>>71
  来年度以降に開くことになったのだったか、
  それとも、今年度にも開催されたのか。

  いずれにしろ、俺の胸に残った屈託は、
  いつかの結婚記念パーティでは解消できてたらなあと、
  俺もまだまだ変わりたいと思いつつ。>>564>>565 ]

(584) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  冷たい冬の空気にさらされながらも、
  この寒さが続くのは、きっとあともう少し。

  希薄で淡く、でも存在感のある陽射しへと
  俺はまっすぐに手を伸ばした。 ]

(585) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

   [ ――うん、しっかりと温かいし、眩しい。
       だからきっと、大丈夫。 ]

(586) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

    [ 俺たちの未来はちゃんと明るい。 ]**

(587) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

―― 10月のある日 ――

 仁科ちゃん、やっほー!

[  俺のお助けをメッセージに
  情熱的なメッセージを返信してくれた>>579
  仁科ちゃんに手を振りつつ、

  おにぎり2つと、もし欲しがるようなら
  人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンドと
  栗のパウンドケーキも手渡して、 ]

 なんか、あの夢の中のこと思い出すよねえ。
 仁科ちゃんのラッキーに貢献できたようで何より!

[  ご機嫌そうに
  おにぎりにかぶりつく仁科ちゃんを眺めながら、>>580
  楽しそうな姿に俺も自然と顔が綻ぶ。 ]

(588) JITA 2023/08/11(Fri) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[  仁科ちゃんの話し方が変わったなあってことは>>579
  もちろん気付いていたんだけど、
  気を許してもらえるようになったのかな
  と思っただけで、
  特に指摘することはなかった。

  和やかで賑やかなお昼時。
  少しだけ、でも確実に距離が縮まった気配を感じて、>>578
  俺もいい加減変わらないとな、
  と自分を振り返るのだった。>>582 ]**

(589) JITA 2023/08/11(Fri) 20時半頃

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