人狼議事


9 ――今宵"秘密"で会いましょう

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 明仄∴暁星 クロエ

 煮込み料理がね、すきなの。

 あ゛ えっ゛ す、すみません
 そんなつもりでは、
 
 あの、

[ 競合店>>2:46にと楽しげに身を乗り出している遠坂さんに
 やめてぇと小さく鳴いて腕をきゅっと掴む。
 そんなつもりではなくて、と意味のない言い訳を
 重ねて、しゅるしゅると席で小さくなっていた私は
 意味もなくハンカチを取り出して、額をとんとんと
 拭った。し、心臓に悪い。 ]

(0) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 私も昔一度だけ。
 初めてね、後輩が出来たときに、
 後輩に差し入れっていうのしてみたくて。

 つい張り切ったら、空回りしちゃった事あったなぁ。

 ――そうなのかな?
 自分では多少満足してても、誰かに
 食べてもらったことはほとんどないし、
 
 父も母も、ふつうって言ってたから。

 アレンジは……職場で色々本を読む機会が
 あるから、かな。

(1) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ いつか。
 もっと仲良くなって、もっと近くなったなら。

 凝った料理をたくさん並べたり、
 おいしいって言って貰えたり、そんなことが
 あるのだろうか。

 あったらいいなって願う事くらいは許してもらえる
 よね。多分。 ]

(2) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ふふ、たった一日のために、
 何日も前から準備したり?

 じゃあちょっといいお肉買って、
 時間かけて仕込んだりとかも、
 してもいい?

[ その時も、一緒に買い物とか行ってくれるだろうか?

 一度ローストビーフとか作ってみたかった。
 一人ですべて消費するのかと思うと虚しくて挑戦できなかったけど。

 ……余った分は是が非でも、
 持ち帰ってもらおうとか。

 夢想の中の私は、なんだか強い。
 夢想の中だからか。

 いつか現実でも、それくらい強気になれたら
 いいのにな。 ]

(3) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ああ、それとてもわかるの。

 限定も、ね、なんであんなに購買欲を
 掻き立てるんだろうね。

 パッケージもね、というかパッケージがね
 違うだけなのに、欲しくなるの困る……。

[ はーとまーくの踊るパッケージに
 それほど興味なくても、可愛らしくまとめられた
 色合いだとか、開けるのがもったいないほど
 きれいなはこ、だとか。目に浮かぶ。

 ――バレンタイン前の催事場。
 色めき立つ女性たちの中に、異質な私がぽつり。
 きゃいきゃいと男性の好みを話す女性たちに
 酔いそうになりながら、かごに入れたチョコレート
 はひとつ、ふたつではとても足りないだろう。 ]

(4) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ ふと、私の回想に、異物が入り込む。
 
 「柳葉さんはこれがすきなの?」

 ううん、初めて見た。だけど、ナッツ好きだし
 きっと美味しく食べれるかなって。

 気づいたらこんなに一杯いれちゃって
 何日かけて食べるんだろうね。

 「二人ならすぐじゃない?私はこれも買うわ」

 え?遠坂さんも結構買うね?
 部屋の中、しばらくチョコで一杯になっちゃうね。

 「いいじゃない、バレンタインだもの」

 そうかな、そうだよね。 ]

(5) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ ――おっと、私の頭の中がやばい。
 
 何をナチュラルに一緒に買物をしているのか
 何を普通に二人で食べる気でいるのか。

 何を普通に一緒に同じ部屋に帰ろうとしているのか。

 一緒に暮らしている設定だったのか。
 今日の妄想レベルはマジで危険域だ。

 今私の頭の中を覗かれたら
 何をおいても逃げ出すだろう。諭吉一枚残して。

 それくらいやばいってわかっているんだから
 止まって欲しいのに、どうみてもスイッチぶっ壊れてる
 ご愁傷さまとか笑ってないで神様はやく
 このスイッチ修理してください。 ]

(6) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ


 朝……。
 私は逆に、というか。

 むすべばいいよね
 くらいのアレンジとも呼べない有様なので。

 遠坂さんならまとめ髪もすっきりしてて
 似合いそうだね。
 
 私は本当に結うだけだから、
 暑い日にときどきお団子とか本当にそんな
 程度だから。

 ……美容師さんに、すすめられるまま
 良いお客さんには、なっている、かも。

(7) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ バカ高い美容液を買わされたときもあった。
 が、たしかにお値段相応のさわり心地には
 なったけれど。あれこれ試すだとかはせず
 髪質に合っていると言われればそれを買う。

 ――担当美容師(40代男/乙女)の高笑いが
 聞こえてくる気がして、なんとなく悔しげな
 表情が浮かんで、消えた。 ]

(8) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 道具次第なところも、あるんじゃないかな。
 私も多分、今更ガス台で、フライパンでって
 言われたらぐちゃっとしちゃうかも。

 得意な料理はそれぞれ、じゃない?
 オムレツは私が得意だけど、別の料理は
 遠坂さんが作ったほうがきれいでおいしい、とか。

 えっ

[ まさか本当に泣きはしないだろうけれど
 それでも、泣いてしまうかもしれない>>2:54とか
 言われたら焦ってしまうし、焦っても
 気の利いた事は言えないから ]

(9) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 泣かないで…泣いたらどうしたらいいか
 わからなくなる

[ 0点の答えをはじき出してしまうのだった。
 泣き真似なのも、もう笑っているのも
 わかっているし、ほっとするだけで、
 怒った振りすらしないけど、凭れてきた
 頭をそっと、指先で撫でた。
 
 それこそ子供にするみたいに、だけど。
 嫌がられたことはないが、喜ばれたこともないので
 多分これも点数評価したら底辺を記録するだろう。 ]

(10) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 部屋は静かで、衣擦れの音が
 やたらと耳に響く気がした。 ]

 あ、   の、……

[ 覗き込まれて合わさる視線、
 瞳の位置がするすると上がると、誘われるように
 私の視界は貴方でいっぱいになる。

 7秒だか8秒だか 見つめ合えたら。" "に落ちる

 そんな俗説を私は知らないながらに、
 見つめ合う事がなんだか恐れ多くて
 
 視線をゆるりと下げ

 うわっ。 ]

(11) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 脱げ ちゃって る け ど

[ 丸みを帯びた白い脚と、それを引き立てる
 黒の。黒、………し、下着。
 
 見てはいけないものを見てしまったような
 そんな気持ちなのに、きれいで。

 目を逸らせない。泡を吹いて倒れてしまいそうな
 衝撃と戦って――……は居ない。

 相手にされていない感じがする。

 衝撃さんは私の中で好き勝手暴れている。

 何が起こっているのかわからないままなのに。
 遠坂さんは順番に足を引き抜いてスカートを
 脱ぐと、上着も脱いでしまって。 ]

(12) はたけ 2021/04/20(Tue) 01時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 あ、ありがと

[ 渡されたハンガーに取るものもとりあえず
 カーディガンを引っ掛けて、ブラウスのボタンを
 二つ外した。 ]

 それは、そう かも。

[ お花の行方を一人だけしか見られないのは
 ずるいでしょう?といった言葉の意味は
 もちろん分かるのだけど。

 意識している私が自意識過剰なの?
 ほんとうに?友人同士ってこうなの?

 だとしたら、私は目をそらさなければいけない
 でないと。この手が、この目が、

 きっと貴方を意識して、罪を犯してしまう
 そんな気がした。 ]

(13) はたけ 2021/04/20(Tue) 02時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 えっそうだったの
 お風呂入って、大丈夫?

 ひとりじゃあぶな、

[ 結構酔っているから
 お風呂に一人では。

 ああ、だから私が。
 混乱状態はまだ続いていて、

 今すぐ転ぶわけでもころんだわけでもないのに
 空間に手をのばす。 ]

(14) はたけ 2021/04/20(Tue) 02時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……うん、

[ ね?と返事をねだられて、頷いた。もちろん手は引っ込めた。

 もたもたとソファでぐずるように
 していた私は、手が打ち合わされる音で
 猫みたいにぴくっと体を震わせて
 目を点にさせる。

 ぬぐのてつだっちゃうわよ
 はい、はじめ!

 その声を聞いて、もたもたしていた手は
 ようやく俊敏さを思い出したようにブラウスのボタンを
 外していく。

 さすがに、手伝われて脱がされるという
 状況になるのは憚られる。

 こどもじゃないんだから。 ]

(15) はたけ 2021/04/20(Tue) 02時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ( しかしまさか こんなことになるなんて )

[ 遠坂さんはさくっと化粧を落としている。
 その後ろで、ブラウスを畳み、スカートのチャックを
 おろした際、動揺が出たのか、ストッキングに
 引っ掛けて、ぴりりり、と薄い布に伝線が走ったが、
 知らんぷりして脱ぎ捨てた。眼鏡は鞄から出したケースの
 中に置いてきてしまったから、少しだけ、
 視界がぼんやりとしている。

 かえって良かったかもしれない。
 視界が悪いなら。

 貴方の透けるような柔らかい肌も見えにくい。
 貴方も知らないような場所にある黒子だとかに
 気づいてしまったら、またさっきのわけのわからない
 熱に押し流されてしまいそうだったから。* ]

(16) はたけ 2021/04/20(Tue) 02時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 冷静に考えたら、飲食店で
 別の飲食店の話をした所で、別に良いだろうし
 完全に系統が一緒の、ならともかく
 BARとおでん、では競いようもないのだけれど。

 あまり叱られ慣れてはいないし、
 指摘も受けないものだから、
 大げさに、焦ってしまって。

 楽しげにごめんなさいを口にしながら
 笑い声を漏らす彼女に、

 恨めしげに、もう、とだけ言った。 ]

(29) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 熱。
 
 そうだ、熱。灯るでもなく、
 ぴん、と一本の熱が、

 私の体の中心を走っていった。

 人によってはそれを、ときめきと呼ぶのかも知れず
 はたまた心臓の音に例えるのかも知れず、
 恋だとか言う味も色も形状も
 知りもしない気の迷いに錯覚するのかもしれない。

 ただ私は、その走っていった熱を
 不愉快には思わなかった。 ]

(30) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 それは、こまるな。

[ けれど私はその熱の正体を、
 知らないし、知ってはいけないと思った。

 なぜだかは、うまく説明できやしないけど。

 似た言葉で当てはめるならきっと、
 倫理観の欠如がどうたらだとか、
 不埒で不潔な煩悩がどうたらだとか、
 きっとそんな感じ。 ]

 ほんとうに意地悪なのか、
 そうじゃないのか、わからなくなりそうだから。

(31) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 笑って貴方は私をあやすように、なでる。
 貴方が与えてくれるものならきっと、
 どんなものだって、私に届く頃には、
 大事なものに変わっているだろうに。

 ……とはいえ。いじわるしてください
 は、さすがにないよね。

 臆病な性格は、上手に言葉を選び取る。
 当たり障りのない、一定温度の、ゆうじんの言葉を。 ]

(32) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 買いすぎちゃってね
 好きなものも、知らないのに。

 ベーグルばっかり、いっぱい。
 持ち帰らせてしまって、格好わるいね。

 それからは、欲しいって言われたときに
 用意するようにしてるんだ。同期の皆で。

[ 続く料理の話には、つい身を乗り出すように
 してしまった。
 
 そうして気づくことは、ああ、私って
 料理が好きだったのかも知れない、なのだから
 本当に色んな意味で、鈍いのだろう。 ]

(33) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 しない人は本当にしないし、
 しなくても、困らないものね。

 一人暮らしだと、自炊のほうが高くついて
 しまったりもするだろうし。

 ……ありがとう、人にそう言ってもらうこと
 ないから、嬉しいな。

[ 上を見ればキリがなくって。
 きっと趣味で免許を取る人や、教室に通う人
 SNSでバズる人。それらに比べれば、決して
 派手で丁寧で、映える料理ではないのだろう。
 それでも、実際に食べたわけでもないのに、
 力説してくれる彼女の口に入るものは、
 それはそれは丹精込めて作りたいとそう思った。 ]

(34) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん、とっても。

 わぁ、頼もしい。どの部位で作ったら
 美味しくなるか、調べておくね。

[ 知り合いを当たるわ という一言のなんと心強いことか。
 彼女なら本当に電話一本で、希少部位でも
 A5ランクでも揃えてしまいそうに思える。

 さすがだなぁ。尊敬の眼差しを惜しみなく送る。

 煮込み料理の定番だとか、名前では想像もつかない海外の料理だとか。なんなく調理していく。
 相変わらず夢想の中の私は、つよい。

 なにが強いってナチュラルに一緒に買物を
 したり、チョコレートをおすすめしあったりしていることだ。

 さぁ現実にするために声に出して誘ってみようと
 天の声に言われたら途端に口ごもるくせにね。 ]

(35) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 パーマとかね、かけても二、三日で
 するんと取れちゃうって美容師さんが言ってた。

 生まれ持った髪質なんだろうね……

[ ないものねだり。はお互い様かな。 ]

 柔らかそうだもんね、遠坂さんの髪の毛。
 爆発………、

 ふふ、……想像つかないなぁ。
 乾かすのに時間がかからないのはうらやましいなぁ。

[ 切ってしまおうか、いっそ、それこそ。
 昔の貴方のように。

 ………さすがに意識し過ぎだと気づかれて
 しまうだろうか。長い髪を別に気に入って
 こうしているわけでもないけど、今度担当に
 相談してみようか。秒で却下されそうだが。 ]

(36) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ――……そう?
 じゃあ、遠坂さんは、  ううん
 ごめん、なんでもない。

[ 恐れ多いことを口にしそうになった。
 ごまかすには少し、遅かったかも知れないけど。

 聞き返されても、曖昧に微笑むだろう。 ]

(37) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 え?じゃあ、今度?
 最初は何がいいかな。
 オムライス以外に、すきなもの、なにか
 一緒に、つくろうか

[ 教えるなんて柄ではないけど。
 冗談よって言われたら、

 そうだよねって笑う準備だけはしておいた。
 間違っても、そうだったのって、
 傷ついたような顔だけは、するまいと。

 やがて運転手が到着を告げると同時に、
 頭の上を滑るだけだったへたくそな慰めの手は
 名残惜しげに離れていく。

 指先が覚えてしまった貴方の一部が
 後少しこうしていたかったと、不満そうにしている気がした。* ]

(38) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 それはとても、賛成。

[ お風呂を先に済ませることについて。
 ただ、一緒に、という言葉には、
 少なからず動揺はするし、隠すのだって
 上手ではなかっただろう。

 いつもより強引にも思える貴方の物言いを
 貴方もはしゃいでいるのかな、と捉えて
 しまったから、私ばかり取り残されているのも
 不自然な気がして、大きく息を吐いて、捨てる。 ]

 遠坂さんがそう言うなら。

[ きっと眼鏡を置いた時、
 私はすべてを諦めた。

 はしゃぐ貴方と一緒に入浴することも、
 そして、その貴方をきっと汚れた目で
 見てしまうことも。 ]

(39) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 色気もなにもない、グレーのキャミソールを脱ぎ
 白と水色のストライプ模様のブラのホックを外す。

 家じゃない場所なのはわかっているけど、
 締め付けから開放されて、ほう、と息を着いてしまった。

 合わせて買ったはずの下着は、
 今日に限って上下別々で、ショーツは、
 桃色の単色だったわけだが、もうそれどころでは
 ないし、見せるという概念が存在していないので
 気にせず脱いでしまう。 ]

(40) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……わ、すごい勢い。
 これならすぐ、お湯たまるかな。

[ 視界は眼鏡がないせいで悪いし、
 いささか開き直っているといってもいい。
 だからさっさと浴室に入り、縁に手をついて
 コックをひねると、家のよりもずっと勢いよく
 お湯が飛び出してきたので、しげしげと、
 着実に湯が溜まっていく浴槽を見ていた。* ]

(41) はたけ 2021/04/21(Wed) 17時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 爪の先まで焼き尽くすくらいの
 そんな熱量だったなら。

 私は逃げ出していただろうか。

 じわり、立ち上っていく熱は、
 むしろ心地よさすら伴って、

 私を私たらしめるように、
 全身に巡っている気がした。 ]

 それなら、うん、
 ……少し意地悪かなぁって思ったけど

 嫌じゃない、かな。
 慣れていないから、どう反応したらいいかは
 わからないんだけどね。

(61) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ いつも。
 優雅にふわふわ笑っていて、
 佇まいが、立ち方が、ぴんとしていて
 強気な貴方なのに。

 問いかけられる言葉にどこか
 弱々しさを、感じたのは気の所為だろうか。

 ――私達は言葉を交わすようになって、
 顔を合わせるようになって、まだそれほど
 熟していない。

 だから私は間違っても貴方のことを、
 わかっている、だとかつもり、だとか
 そんな風には思えないし、思わない。

 だけどこれは。 ]

(62) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……ううん、意地悪でも
 遠坂さんなら、嫌いじゃないよ

[ よっぽどの意地悪はしないって
 わかっているとは言えないから
 信じている、くらいの儚さだけど。

 これは、貴方が零してくれた
 ほんとう、なんじゃないか。

 ……漫画の読みすぎかな。
 そうだったら勘違いに恥じ入るけれど。

 だいじょうぶだよ、って伝えるだけは
 伝えておこうと、言葉を重ねた。 ]

(63) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 嫌いじゃない

[ ――私なんぞに嫌われたところで
 きっと困りはしないだろうと、

 他人にならそう思うことだろう。
 そしてきっと執着も、しない。

 だけど貴方が、嫌われるかも知れない
 嫌われたくないと震えるなら、

 何度だって、私は言葉を尽くすだろう。

 言葉が足りないなりに、
 無知なりに。 ]

(64) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ううん、はっきりは言われていないけど。
 顔色と、……こそっとね、話しているのを聞いちゃったの。

 柳葉さん、いいひとだけど、
 空気読めないよねって。

 それで、ああ、から回っちゃったなぁって。
 でも、次からはちゃんと聞いているから
 きっと困ってはいないとと思うけど。

[ まぁそのとき、野暮ったいとか、
 地味眼鏡とかも言っていたの聞こえていたんだけど。

 事実ですよね知ってますってな気分だったので
 特に咎めもしなかった。

 否定材料もないしね。

 相手のためを思えば失礼よと叱ってあげる
 べきだったのだろうが、めんどうすぎる、むり。 ]

(65) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ――それはなかなか重症だね。

[ カップ麺のお湯すら?どうやって生きているのだろう。
 奥さん任せかな?餓死すればいい。
 とまではさすがに思わないけど、それはどうなの
 って苦笑いはしてしまったよね。 ]

 ふふ、そうする。
 私はちょっとは料理、できる人。
 ……あってる?

[ やぁよってそういう貴方の料理シーンを
 想像するとやたらと手際が良かったわけだけど。
 
 でもちょっと、出来ないわって困る貴方も
 見たくなってしまって

 私も少し、意地悪かも知れないと胸中で
 笑ったつもりが、すこし顔にも出てたかも。 ]

(66) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん、なるべく早く調べるね。
 あぁ……楽しみ。
 いつかやってみたい、いつかって思っていたから
 寸動鍋、買ってしまおうかなぁ。

[ 自宅で作るチャーシューだとか、
 そういうのにも、憧れはあった。
 作った所で誰が食べるのだという永久議題を
 掲げた所でいつも否決してしまうけど。

 買ってしまえば今度はきっと、
 せっかく買ったのだから使わないともったいない
 にシフトチェンジするはずだ。現金だけど。 ]

(67) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……そう?かな?
 したことがないからもってないんだコテ。

 想像がつかないけど…でも、一度くらい
 いいかもしれないね。

[ 自分で。
 できる気は全くしない。巻いた髪ごと
 焼き切ってしまいそうだ。そんな動画あったな。
 こわい。 ]

(68) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ………遺伝、でいうなら。
 うちも父は……。

 何度も言われると、まだ大丈夫だし
 って思ってても、ね、わかる、わかる。

[ 拗ねたようにため息をつく彼女に、
 大丈夫だよって声をかける。根拠はない。
 が、見る限りではまだまだ大丈夫だろう。
 少なくとも近い将来、は間違いなく大丈夫だと。

 そして、放り投げた言葉には
 気になる、と追求されても、
 内緒、で通した事だろう。

 いつか、実はあのときね
 そんな風に秘密を手渡す時が来るまでは。 ]

(69) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ああ、カレー。
 良いね、スパイスいっぱい入れて
 ナンで食べるカレーとか。

 粉っぽいのは苦手だから、もどき
 になっちゃうだろうけど。

[ ひよこまめ、あったかしら。
 使いかけのやつがあった気も。

 カレーこそ一人暮らしで作っても
 ちっとも減らなくって困るし、
 かといって一人分なんて難しいから

 いいねえって笑ってタクシーに揺られて
 いた事だろう。* ]

(70) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ いつものわたしなら。
 きっと、ここにいることもなかっただろうな。

 興奮、緊張、期待、全部を
 ぐつぐつに、ジャムほどに煮詰めたような今。

 私はきっと一種の恍惚状態なのだろう。

 非日常に、あなたに、そして
 ただの夜に、酔っている。

 普段は銭湯に行くのだって、
 まごつくくせに。

 きっと明日か、それとも明後日か
 酔いが完全に冷めた時に、

 青ざめたり、赤くなったり、それはもう
 目まぐるしい忙しさを感じることになるのだろう。

(71) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ これは予感じゃなくって、確信。
 そう冷静に判断する頭もすこしはあるのに。 ]

 ……そう?職場の近くのショップで
 買ったやつで、ブランドとかではないんだけど。

[ 酔いに支配されている私の体は、
 頭の言うことをさっぱり聞きやしない。 ]

 遠坂さんならもっとふわふわひらひらしているのも似合いそう。
 機会があったら、いっしょにいこうか

[ ほらね、もう唇すらも、私の言うことを
 聞かない。誘うことをあれだけ神聖な儀式みたいに
 避け続けていたのに。つるりと、まるで
 いつもそうしているみたいに、言葉が溢れていくのだもの。

 私のサイズ、と言われてついそちらを
 みてしまった私に縄は掛かるのだろうか。]

(72) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 多分、大丈夫だと思う よ

[ じっと見るなんて失礼なことは
 さすがに体も空気を読んだようで、ちらり
 くらいで視線を逸し浴槽へと視線を戻す。 ]

(73) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 遠坂さん、大丈夫?

[ 湯気が?変なところに? ]

 お水持ってくる?
 さっきコンビニで買っといたけど、

[ 素面だったらなぁにそれって
 気づいただろうけど、残念ながら今の私は
 酩酊状態。ぴこん、ぴこん。マークも多重に
 付いていたから、あれ?と思っても、
 疑問にまで成長することはなく、次の瞬間には
 普通に会話をしていたもので。

 裸のままで室内へ戻ったりはしないまま。 ]

(74) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ………。

[ 自分の手の横に、彼女の足がやってきて
 私は自然とそちらを見る。

 へぇそうやって外すんだ。

 実物見たことなかったな。
 とはいえちょっとぼやけているのだけど。

 留め具を外す、ぱちん、と言う音の正体を
 今更ながらに理解して。

 美しく引き締まった肉体美は
 はっきりとは見えなくても、伺い知れた事だろう。
 
 少し、ぼんやりと、ともすれば、
 惚けたように、ともだちの体をみていたことに。

 気づかれていたとしても、 ]

(75) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 先にシャワー、どうぞ。

[ 言って、貯まりつつある浴槽へ
 強引に視線を戻した。いくら同性だからといって
 不躾な視線を投げたら不審に思って
 当然だと思う。だけど、でも。
 もう一度、見たい。 ]

 今更だけど、ちょっと恥ずかしい かも

[ 誤魔化すように言って、さも話しかけたから
 視線をやったんだと言わんばかりに、
 貴方の姿を、可能ならば盗み見たい。* ]

(76) はたけ 2021/04/23(Fri) 23時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ――……えっ???

[ いじわるだな。
 いつもより響くような声が耳に入って肩がふるり、震えた。

 ――懐かしい景色が、アルコールの香りの中で
 蘇っていく。

 そう、教室の中、人だかりの中心にいた彼女が
 言葉を発すると、きゃらきゃらと小さな花の群れが
 揺れていた。

 あの時の彼女たちは、これを聞いて
 盛り上がっていたのか。

 女性ばかりの歌劇団の男性役のような
 麗しく格好良いけど、決して本物の男子のように
 不躾な視線はよこさない。
 
 そういうところが、良かったんだろうか。 ]

(94) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 全てが理解できない、わけじゃない。
 そういう趣味趣向はなくとも、きゃあすてきと騒ぐこともできるだろう。

 ――あなたでなかったなら。

 一度も伝えたことがないから知らなくって
 当然なんだけど。

 私は、貴方の男性もどきの格好良さより
 女性だからこそ、  なのであって。

 だからネタに走られても、 ]

 うん?うん、そうだね
 変わらず、すきだよ

[ 鸚鵡返しのように言うことしかできないし、
 やがて肩を震わせて笑う貴方につられて
 笑うことしか出来ないから。望む答えを、
 反応を返すことは出来ないのだろう。 ]

(95) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 あの時、遠くから、きゃぁって聞こえたときのこと
 すこし、思い出したな。

 こういうことだったの。

[ よもや、すきの二文字を望まれたなんて
 私は知らないから。

 知らないうちに望む答えを吐き出していることにも
 勿論気づかない。

 ただ。ほんのすこし、その二文字を発したときに
 ぷちん、と何かが弾けるような音を聞いた。

 私の中、私でも届かないようなずっとずっと奥から。 ]

(96) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん?うぅん、でも私、自覚があるものだから。
 察してくれっていうのは無理かもだけど。
 できるだけは、ね。

[ ああ、気持ちが良い。
 彼女の再会して多分一番この言葉を、
 胸の内で発しているだろう。

 思っても言葉にできない、どう言葉にしたらいいか
 知らないから言えないことの数々を、
 彼女は笑い飛ばすように、すっぱりと言ってのける。

 私が言えない分を言葉にしてくれているようで
 本当に爽快な気分になる。

 ……だから酒も進むんだろうって、最近やっと
 気づいたんだ。 ]

(97) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 でも、そうだね。
 本人のためにはならないよね。

[ そうして私はグラスに残った液体を飲み干した。
 からん、と何度目かの乾いた音が耳に入って、
 どれくらい飲んだか把握できなくなってきていることに
 すこし、笑った。 ]

(98) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 減点されちゃった。
 かなり、かぁ。

 自分でそれを言うのは、なかなかハードルが
 高い、気が……

 うぅ

[ ちょっとは貴方に奪われて、
 代わりに、かなり、を寄越されても
 私はかなり料理ができますとはやっぱり
 言い切れなくって、押しやる掌をそっと包んで ]

 もう少し、もってて、お願い。

[ ね、と緩やかな力で押し返す。
 タクシーの運転手さんはさぞ、仲良しだと
 思ったことだろう。そのまま、引っ張らなければ
 少し、その手を包んだままで。 ]

(99) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 え?えっとね、チャーシューとか
 あと、サムゲタンとか……

 大人数用だよ、合ってる合ってる。
 長時間塊のまま煮込むのに、
 今うちにある鍋だとちょっと足りなくって。

[ 自宅に寸動鍋、はかなり特殊というか
 こだわっている人だとか本業シェフだとか
 そういう人が使うものだと思うと補足はしつつ

 以前自宅で作るチャーシューの動画が
 おいしそうだったから、とも付け足した事だろう。

 けれどいつか、本格的なカレーを作る日が
 来たのなら、大活躍してくれるだろうから
 やっぱり購入リストに入れることにした。* ]

(100) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 黒は色々ね、使い勝手が良いものね。
 私も何個か持ってるよ。

[ いいながら。私はすこし、どきどきしている。
 なんとも気軽に一緒に、なんて口にしたものの
 大人の対応で、そうね、とか、

 永遠に来ないけど、いつかねと副音声付の
 言葉が帰ってくるんじゃないかって、少し。

 今度ぜひ、とそう返して貰えたから、
 安心と。それと。期待。

 もっと色んな所に一緒に行こうよって
 言っても良いのかも知れない。

(101) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 最初の一歩を踏み出せば、自然と
 欲が溢れてくる。

 汚いな、でも、愛おしいな。
 一つ一つ、向き合うことは今はまだ出来そうに
 ないのだが。それでも。

 欲がないなんてよく言われていたから
 これが欲か、と面白半分にすくい上げてみる。
 ああ、底が遠い――。 ]

(102) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ひぁ、

[ 変な声が出て。
 滅茶苦茶驚いた。今顔半分を抑えても
 もう遅いのだけど。

 ぼんやりしていたものだから、
 まさか自分にお湯が掛かるとは思わなかったので ]

 び、びっくりした

[ そうなんです、これは驚いたから
 出てしまった声なんですと、言い訳みたいに連ねて ]

 あんまり経験、ないかな。
 社員旅行のときも、ちょうどね、ぶつかってしまったから

(103) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 部屋で済ませて、

 ……おんせん、……

[ 言葉を失ったまま、伸ばされる手をじっと見る。 ]

 そっかぁ。そういうのも良いねぇ

[ 考えたことなかったな、本日二回目。
 いや何回目?そうか、友達って本当に
 色んな所に一緒に行けるんだ。私と行って
 つまらなくないかなっては少し思うんだけれど。

 もしそうならここにも一緒に入ってくれないよね。 ]

 え?え?いいのかな、えっと
 じゃあ、お願いします

(104) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 導かれるまま?備え付けの椅子に掛ける。
 両足を閉じて、両手はなんとなく祈るような形のままで
 膝の上へ 。

 大きな鏡を見ると、鏡の向こうのあなたと
 目があった。……笑みを浮かべているのが
 わかって。

 私はすぐに目をそらした。

 だってなんだか、私の邪な視線や、
 その奥に潜んでるとても見せられたものではない
 欲望まで見透かされているようで。

 でもそれも長くは続かない。
 貴方が私の髪の毛に触れた瞬間、

 やっぱり私は貴方の、なだらかな曲線を
 見ていたから。]

(105) はたけ 2021/04/25(Sun) 00時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

―― BAR秘密 ――

[ あれから。
 私は、私達はどれくらいのものを共有出来ただろう。
 一緒に喜べただろう。一緒に泣けただろう。

 いくつ貴方を知れましたか
 いくつ私を捧げられましたか

 世の中の恋人たちが、我が物顔で
 行う行為の数々をどれほど積み重ねてきただろう。

 秘密を幾重、罪重ねていただろう。 ]

 ――…

[ 信頼も、信用も、親善も、偽善も
 残念ながら食べ飽きてしまった。
 流行りのラブソングの歌詞を、都合よく
 抜き出して、感傷に浸ることにも。 ]

(106) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 再会を咀嚼して、
 親愛を噛み砕いて、

 特別を舐ってなお、湧き出る欲望に
 吐き気を催して。

 ねぇ、わたし、知らなかったの。

 近づけば近づくほど、茨道であることに。

 遠ければ知れないことを知るたびに、
 知っているのにどうにも出来ない燻りがあることも。

 あなたは、もしかして知っていた?
 知って尚、その道を選び取って、

 どんな気持ちで、聞いていた? ]

(107) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

「遠坂さんと友達で本当によかった」
「佳子ちゃんがいてくれて良かった」
「ねぇ佳子、今日はずっと一緒にいて」


[ 愛情の受け取り方を知らなかった。
 知らなかったから。

 欲しがるだけ欲しがって、
 あなたの望むものはきっと、

 何も返せていなかったのに。 ]

(108) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 こんばんは、マスター。

[ いつかと全く同じ靴音を伴って、
 ドアを引く。マスターはいつも、やっぱり変わらない。

 変わったのは、 ]

 今日は、私が先ですよね
 よかった。

 彼女が来るまでは飲まないって
 決めているの。

 ブラッドオレンジジュース、ソーダで割ってください。

(109) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 私。
 もしかしたら、私達。

 出されたフレッシュなソーダを口に含む。
 ぱち、ぱちと刺激が口の中を刺していく。

 待ち合わせは午後八時二十分。
 そして現在は午後八時十五。待ち合わせまでは
 後五分。 ]

 ねぇマスター、なんのことかは知らなくていいの。
 ただ、そうかって、言ってください。

 ――あの日預けた秘密を、返してもらいに来ました。

(110) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 『……そうか』

[ そして私は残ったソーダを全て飲み干し、
 グラスをマスターへ突き返すようにして渡した。

 やがて彼女が姿を表したなら、やっぱりきっと
 同じお酒を注文する。 ]

 潮時かなって、思っていたの。

[ 乾杯の前に、挨拶もそこそこに私は
 ゆっくりと口を開く。 ]

 だってもう、週の半分くらいは
 一緒にいるでしょう?だから。

[ プラスチックで出来た安っぽいハートマークの
 キーホルダーを取り付けたキーを、
 バーのカウンターに置くと、ふさわしい安っぽい音がする。 ]

(111) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 諦めて?

[ ああ、少し緊張している。
 終わりの近づく音がする。

 やめてまだ、しらないふりをしていたい
 諦めの悪い友達の柳葉黒英がまだ
 そんな風に言って私の袖を引くけれど。

 残念、もう遅い。

 私は唇の両端を引き上げて、緩やかな弧を描く。 ]

(112) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 私に愛されて。
 それとついでに、良かったら私を愛して。

[ 伝えたことはきっとなかったから
 驚いたかも知れない。

 だけどこんな冗談を、酒に酔わない私が
 言うわけないってきっと貴方が、一番よく知っている。

 誰に聞かれていたって別に良い。
 だってここは秘密を閉じ込める場所だから。

 貴方の手に、キーホルダーを握り込ませる。

 ……それでもやっぱり少しは不安もあるもんね。
 要らなければ捨てても良いなんて、嘘でも絶対
 言えやしない。 ]

(113) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 あ、生演奏始まるね
 今日はどんなのかな?

[ 響く弦の音に耳を傾ける。
 返事を聞くのが怖いわけじゃないし、
 望む答えが返る自信があるわけでもないけれど。

 私は視線を生バンドのほうへと遣る。

 どう答えてくれてもいい。
 
 どう答えたって、もう、貴方のいない世界なら
 色の一つだって、わかりはしないんだから。

 ああそれでもやっぱり願わくは
 貴方と二人、死ぬまで色を数えていたい。* ]

(114) はたけ 2021/04/25(Sun) 12時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ こんな時でも。
 彼女の語気の強い言葉は変わらない。
 
 そう、こういうところも好きなの。

 それを言えるのは、きっと今夜、
 柔らかいマットレスの上で。

 降り注ぐ言葉の数々をぜんぶ、
 取りこぼさないように拾うことに必死だったから

 返す言葉は、う、とか、え、とか。
 喃語か。

 薔薇の本数で意味が違う、そういうの
 すてきだよね、そう言ったあのときは、
 ただの雑談のつもりだったのに。 ]

(121) はたけ 2021/04/25(Sun) 15時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 覚えててくれたの、うれしい も
 貴方の言葉への返事 も

 今は未だ言えなくて。

 私はただ静かに、頷いた。

 そうして今夜は泊まってほしいと言えたか
 言えなかったか、どちらにしても
 ふたりとも、やらかなマットレスの上。 ]

(122) はたけ 2021/04/25(Sun) 15時半頃

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