人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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視点:


【人】 至高祈念展 ナルミ

── 回想・食事中 ──


[先程何気なく挨拶し、問いに肯定を返した相手>>2
まだ一年生の彼とは、同じゼミの為にこうして気軽に言葉は交わせるがあまり関わった経験が無い。]

……手伝う?
えっと、ああ、ありがとう。じゃあお願いしようかな

[最初は何を言っているのか分からなかったが、続いた言葉に合点がいく。>>3

気を利かせて味噌汁を準備してくれるらしい。
勝手に用意して勝手に食事を始めてるのだから、それだけで満足なのだろうと考えて気にしなくてもいいだろうに。
しかし厚意には甘えておこう。普段の福原が重なるような律儀な後輩だ。]

(13) 2023/07/31(Mon) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ




[流石に自分の部屋の冷蔵庫から作ってもらった料理や飲み物を出した経験くらいは、一人暮らしを始めて大学四年になって無い。
話に聞いていただけで場所が分からず多少探したのは、慣れていないからだと言われればそうだろう。

もし飲み物を口にした後に席に持ってあったおにぎりを手に取る様子が覚束なかったのだとしたら、それは経験ではなく思考の内容のせいかもしれない。>>2:301,>>2:302

そんなことは、柊に見られていたことも何を思われていたのかも知らない成海は考えもしないのだが。]

(14) 2023/07/31(Mon) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 宣告 ──

[上の空の意識が再びの唐突さにスマホを取り落とさせる。
席に腰を下ろしていた為に、それは硬質な音を立てテーブルに落ちただけだったが。

二人の覚醒、もう二人への宣告。>>0
これで四人の後輩の生還が決まった。]

目覚めまで見守っていただけてるんですね
ありがとうございます、アリババ様

[彼の姿が今回も見えても見えなくとも、椅子から立ち上がり一礼をした。

銀にもメッセージくらい送っておけば良かったか、そう思っても後の祭り。
いつ目覚めるのか此方は悟れない。時間は有意義に使わねばならない。

ただ彼女はもう側にいる人間を疑ったりしなくて済むのは確実だから、良かったねと心の中で声を掛けておいた、*]

(15) 2023/07/31(Mon) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[飲み物と食事を用意して>>2:301
おにぎり一つを時間を掛けて食べて>>2:301
その後骨谷からのメッセージを読み>>2:330
ファイルアプリを確認し画像を見つめ>>2:331,>>2:332
それから、声を聞いた。]

ありがとう、柊君
……そしておめでとう、本当に良かったね

[それなりに時間が経っていた筈だが、
宣告の声を聞いた後に味噌汁を出される。>>6
そもそも時間を掛けて食べていたということが錯覚なのかもしれない。
階段についてアリババと話をしたことを思い出した。

そんな不思議も起こりうるのがこの空間なのだろう。
彼の体感と違ったかもしれない話は置いておいて、心からの祝福と共に笑いかけた。*]

(16) 2023/07/31(Mon) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[──なって無いということは無い。>>14

ホームキーパーが常に部屋に常駐していたら、使用人なのだから。*]

(17) 2023/07/31(Mon) 00時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



柊君にも色々思うことが生まれたかもしれない
それは多分、同じ生還者としか分かち合えないものだ

今は目覚めるまで、悔いがないように過ごすことを
何より考えるべきじゃないかなって、俺は思うよ

[彼は味噌汁を零したりせずに先輩に差し出してくれたけど
少なくとも、驚きはしただろう。
呼ばれる心の準備をしていなかっただろう。
きっと骨谷もそうだったと想像した。

月並みなことしか語れないが、間違いではない筈だ。*]

(18) 2023/07/31(Mon) 01時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


じゃあ、いただきます

[区切りがついたところで手を合わせ、箸を掴んだ。

元より少食でおにぎり一つで済ませるつもりだったが、心優しい後輩により味噌汁まで付いてきた。

飲むとほっとし、嫌な感じがなく身体が温まる感覚。
アリババの話を借りるなら思い込みが夏場の気温を上回り──あの時のことばかり考えるのは、やめておこう。

柊が何かを言うのなら応じただろうが、そうでなければ黙々と椀を空にする作業へと入る。
食事をしながらスマホを弄ったり率先して喋るタイプではなかった。]

やあ、さっきぶり。
美味しかったよ。ありがとう

[例えば礼を言うべき相手が自らやって来るとか、そんな例外もあるけれど。>>12
もう一人の渦中の人物へ声を掛けた。*]

(19) 2023/07/31(Mon) 01時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/07/31(Mon) 01時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── 少し前・カフェ ──


[祝福へ応じる様子も、此方の言葉への反応も>>34,>>35
まるであの時の骨谷が重なるようだった。
それは別に彼等が似ているということではなく、語った通りに生還者のみで共有される複雑さなのだろう。]

……死ぬことばかり?

[しかし、流すには重すぎる言葉が耳に留まる。
それを皆の生存を望む優しさや、不安からのネガティブさと取ることも出来ただろう。
しかし自分自身の中にも存在した思考の為に、どうにも不穏に響いていた。

容易には触れられず、なんであろうと彼の生還が確定している為に結局相手の言葉を繰り返しただけで何も言わなかったのだが。
それに、考えようと思うと言う素直な声に嘘は無く感じたし。

別段後ろめたさを感じる理由もない成海は、
向けられるものを避けることなく真っ直ぐに視線を交わしていた。]

(51) 2023/07/31(Mon) 12時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[待っている、なんとも健気な言葉だ。>>36

まるで生きているように会話出来る皆の中に一人の死者、誰なのかも分からずに置いて行き現実へ戻るのはさぞ心苦しいのだろうに。
そこには切実さと誰かを思い遣る気持ちだけがあるように感じた。]

もしそうなったら、もっと話してお互いを知れたらいいよね
今まではそんなに話せてなかったでしょ?

[などと正しく答えているようでそうではない返しをして
内側を微笑みで押し隠したままの先輩はなんと不誠実なのだろうか。

二人の距離は遠ざかる、キッチンへ向かう姿を目で追っていた。
もしかしたらこれが最後の可能性だってある光景を。>>37*]

(52) 2023/07/31(Mon) 12時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── カフェ・福原と ──

……また?
君、将来は料理人にでもなるつもりなのかな

[あれだけ軽食を作った時点で皆福原に感謝するべきことだ。
非日常で与えられる日常がどれだけ精神に作用するか、実感したばかり。
しかし更に何か作る気だという彼に、少し呆気にとられた後に笑った。>>46]

いいよ。埋め合わせもまだだからね

[すぐ話せる距離にいた柊は真っ先に祝ったのだが。
まるで“いつもの福原”と変わりない様子に切り出すタイミングを見失っていた。
求められた時間の意味はなんとなく分かる為、今は何も無かったように振る舞うことを選ぶ。

相手が時間や場所でも指定するなら応じるが、そうでなければ連絡手段があるので此方からは特に何も言わない。*]

(53) 2023/07/31(Mon) 12時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[皿や椀を持った成海がキッチンへ足を運んだのは、
福原が向かってすぐだったか、それとも物思いに耽って時間が経っていたか。

洗い物をするつもりだったが、二人の姿を見て思い直す
今回呼ばれた二人だ、互いとしか話せないこともあるだろう。

申し訳ないがお願いすると言い残し、邪魔にならず洗う時はすぐに手に取れる位置にそれらを置いて、両者に目礼し立ち去った。

彼等は今も話をしていたかどうか、
そうであっても話の内容は聞こうとはしていないし、耳にも留まっていない。**]

(54) 2023/07/31(Mon) 12時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/07/31(Mon) 12時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── 回想/カフェ・福原と ──

君は誰かの為に行動してばかりだな。

[呆気に取られた様子が、理解により普段通りに戻る。

働き者の福原に対し、彼に救急箱を探させ料理が更に必要と思わせる程食べた四年の男二人よ。
沢山食べてもらえるのは嬉しいのかもしれないし一般的に若い男はよく食べるそうなので、純粋に迷惑をかけた成海と比べれば大藤はずっとマシだが。]

本当に、頑張り屋だね

[光の足りない目を細める。

優しいと言うのは簡単だろう。けれど、この時は選ばない。
あの絵の前での打ち明け話を経て、今は何か違う気がしていた。*]

(75) 2023/07/31(Mon) 14時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── カフェを出て ──


[充分に休憩をしたので、
二人の会話や福原の約束を果たす為の料理を、無意味に邪魔しないように出てきたが
実のところ成海には目的という目的も今は無い。
連絡は福原の都合の良いタイミングで来るはずだ。>>61

未だ出会っていない者達が多少気掛かりなくらいだ。

……勿論顔を合わせた彼等彼女等にも、これ以上何もなく目覚めてほしいと思っている。
脳裏にはあの部屋で横たわる福原の姿、流れる血の赤さがちらついた。]

(76) 2023/07/31(Mon) 14時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[──だから、なのだろうか。

あの時遠さにもどかしくなった場所について、考えてしまったのだろうか。
いつの間にか、清潔そうで白が目立つ部屋への扉を開けて佇んでいた。

訪れたことが無い上にどうにも正規の道筋を辿った記憶が無いので、そこが本当に福原の言っていた部屋なのか違うのか分からないが。]

──……田端さん?

[その時彼女は未だ鏡の前だっただろうか、違うところにいただろうか。>>57
入り口から見つけられる場所にいたのは確かだろう。

何も知らない成海は気軽に声を掛ける。
ああ無事だったんだね、良かったな。
とでも言うように、日常と変わらない穏やかな声で。

成海は当人の想いがどうであれ温室育ちの男だった。
悪夢に酷い行いをされる発想など最初から無ければ、もし彼女や空間に違和感があってもすぐには気づかない。*]

(77) 2023/07/31(Mon) 14時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/07/31(Mon) 14時半頃




  ――西門さん以外、まだ誰も目覚めてないんですって。
  ――この子なんて、外傷はたいしたことないのになあ。


  ――あら……?
  ――今、この子、一瞬、目が開いたような……?


[302号室。ベッドに横になる銀の姿。
ああ、きっと私のケガはたいしたことないんだ。
覚醒しかけた意識をすんでのところで引き留めたのは

               ―――――声。>>*2]


[――――夢?
   
そうか、私は夢を見ている。
どんな夢だっけ。酷く悲しい。

  悲しいなら、目を覚ましてしまえばいい。
  そうすれば、忘れてしまえるかもしれない。

それはそう。

予感がある。記憶は鮮明とは言い難いけれど。
それでも、この夢にはこれまでもこれからも
哀しみが詰まっている。]




  ………………。


[悲しいことが好きなわけではない。
けれど、この胸に刻まれたばかりの傷は
すぐに手放していい類のものではない。

ぎゅ、とベッドの上、身体の横で拳に力が篭る。**]


メモを貼った。


【人】 至高祈念展 ナルミ


[鏡の前にいた田端は、不思議そうに首を傾げ
普段と何も変わらないように見えた。>>50
率先して行動し皆にこの世界について教えた、頼れる彼女に。

成海がこの部屋から感じることなど、グループに報告された件の場所だろうかと思うくらいで。
汚れたタオルは目に留まったが、何を拭った結果なのかも分からないので少し眺めた後に黙って視線から外す。]

……いや、それが
廊下を歩いていたのに気づくとここの扉を開けていた
不思議なことばかりだ、やっぱり夢の中なんだね

[そうとしか言いようがないのだから困る。

肩を竦めながら、彼女の視線を追うように奥のベッドを見る。>>81
使用による乱れとすれば納得出来る程度の様子に、別段疑問は抱かない。]

(99) 2023/07/31(Mon) 20時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


田端さんこそ、休憩してたのかな
皆の為に、あちこち動いてくれたみたいだもんね

[痛みがあれば疲れもあるかもしれない。
アリババすら休むことを提案してくるのだから、ベッドも不必要とは限らないのだろう。

彼女がそうしていても、おかしくはなかった。]

……君の悪夢に怪我はさせられなかった?

[もう一つの、この部屋に田端がいた理由の可能性。
問い掛けてしまったのは福原の件が未だに目に焼き付いてるからだろう。

己を由来とする怪奇現象に見舞われた者は、成海の知る限り自分を除いて彼と田端だった。*]

(100) 2023/07/31(Mon) 20時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/07/31(Mon) 20時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ


……俺みたいなことを言うね、田端さん
まあ、していなかったならいいんだ

[元からそういう子だったと言われたらそうかもしれない。>>101
ただ、仁科の気持ちが分かったような気がしただけ。

曖昧な笑顔は少し引っ掛かった。
女子にするには失礼な質問?いや、流石にセクハラではないだろう。]

君らしいな
でも、ゼミの子のことでは無さそうだね

[かえった泣いている子と聞いて既に帰還しただろう銀が浮かんだが、どうも話を聞くに違う気がした。
そこから悪夢の話に繋がったことからしても、的外れでは無さそうだ。>>102]

(107) 2023/07/31(Mon) 20時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[ある日から少し口数が増えた、二人の対話。

語らう内容は異常を示しているのに、まるで何でもない日常と錯覚させられる。
先程と重なる仕草の後に、今の状況へ思考を引き戻すような話と問い掛けを向けられた。]

……あった。
でもそれは、一般的には悪夢と呼ぶべきものだと思う

[女子としては長身の田端の目が真っ直ぐに向く。
瞳が強い意志を持っている気がした。
或いは自分のそれが暗すぎてそう感じただけかもしれない。

煙に巻こうとは出来なかった。
覚悟無く打ち明けられる範囲で、素直に答える。]

(108) 2023/07/31(Mon) 20時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

これはあくまで俺の持論で間違っているかもしれない

[切り出しながら、顎に手を添え視線が逸れる。
自分でも自信は無いというように、成海は滑らかではない口振りで語り始めた。]

神が用意したのは死者との最後の時間と、宣告の天使だけ
生じている異変は、誰かにとって思うことがあるものは
……彼等の意図したことではないんじゃないかな

あのヒトの話の全てが本当ならきっと、
死者と一緒に昏睡中の魂か意志のようなものが
夢という曖昧な空間に集まっている

それは現世はおろか神の元でも起こり得ない特殊な状態で、
俺達人間には特に理解し難いようなことすら、起きる
怪我が治ったり都合の良い物が出てくることと
方向性が違うだけで同じなんだ

[悪夢とは関係する人間が、意識的ではなくても自ら生じさせてしまっているもの。
その結論は、怖い思いをしたのだろう女性には例え可能性でも伝え難かった。*]

(109) 2023/07/31(Mon) 20時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[あらゆる事柄に阻まれ実行せず終わったが、成海が見に行こうとしていたのは蒔絵の小箱だった。
蝶が飛び交い天原真那の声がするようになった経緯がそこにあると思ったのだ。

この異常な空間で、死者が会いに来た可能性を人間は何もなければ捨てきれない。
ただ真っ向からそんなフィクションを妄信するにはいくつか気になる点がある。

あまりにも生前と掛け離れる、己の願望に都合の良い真那の言動。
怨念と呼ぶには手が込み、どちらかといえば自分の記憶を材料にしているようだった映像。

それに、異変が起きる直前までずっと留まり眺めていたものは
あの小箱だ。
儚くなった少女を想い、記憶に残る黒蝶を重ねていた。
──“現実の世界“で、“本来繋がりがない“それらを心が結んでいた。

だから、小箱に何らかの変化があったのならば
それは死者の依代でも蝶の発生源でもなく、
ましてやこの世界や上位的人外の悪意でもなく
成海の思考の投影の証拠であろう、と。*]

(110) 2023/07/31(Mon) 20時半頃

に……く……じゃが……

[ぼんやりと光の滲む世界。
オレは尚も縋りつく骨の手を振り払えぬまま、
重い重い瞼を持ち上げるのを拒絶する。

だって、まだ留まっていたい。
あの世界でしかもう会えない。



死んでしまっている、誰かさんとは。]


[災害とやらから何時間経ったのか、
オレたちは一番乗りだったはずだけど。

救急搬送されたらしき病室、
眩いのはLEDの冷たいまでに白々しい灯。

軋む金属フレームのベッドに横たわった
オレの腕には点滴の針が刺さっていた。]


――うぅっ……、つっ、

[未だ色々混乱していて、
上半身を起こすにも難儀する。
後頭部にツキツキと疼痛。
そして、頬にはガーゼがあてられ
湿布の匂いが鼻腔を突いた。]


[生き残ったオレには、まだ責務がある。
タカナル先輩の言葉が重く刺さる。

オレはもう夢の世界の住人ではない。
九人目の彼女にフられたてほやほやの、
惨めで薄情な男。]

スケッチブック、は……?

[オレはベッドに寝たまま、
視線だけで黒のザックを探す。

見つけたところで、夢の世界で
加筆したものは消失しているだろうけれど。


――脳内で、黒い翼が吠える。]


[全身が怠くてたまらなくて、
瞑目してとろとろ微睡めば、
以前より薄ら頼りなく、夢の光景がオレを包む。

あの、暖かな湯気に包まれたカフェの。
オレが陣取っていた席に、オレは居ないけれど。

また何やら作り始めたノッ君。
ラギ君が口にしていた肉じゃがだけでなく、
ハンバーグやらデザートやら。

夢の中で食べられないのが口惜しいけど、
生きてるなら振る舞って貰える機会もあるだろう。

果たしてあれは、誰の晩餐になるのか。

大食いのトサカ先輩が平らげ積み上げた
皿の山を見ながら、この平皿たちは
幸せものだなあと、妙に暢気な感想を
抱いてしまったことを、思い出して。]




[そうして未だ、惜しむように夢を搖蕩う。*]


メモを貼った。


【人】 至高祈念展 ナルミ


ええ……?手厳しいね
ちょっとした類似点が見つかるくらい、
誰とだってあるものじゃないかな

[咄嗟のように出た「嫌」に苦笑いした。
冗談でこういう反応をするタイプではない気がする。>>111
ほんのりと傷がついたような、そうでもないような。
ただ本気で嫌われているわけではないとも思っていた。

でも、彼女に大藤と間違えられることを面白がり見分け方も教えずに放置したのは良いこととは言えないかもしれない。
地元では誰もが自分を知りある種の畏れすら向けられることがあって、そんな経験は出来なかったから。

田端は悪夢のカケラを助けたらしい。
ゼミの子でなければ自ずと答えは一つだったものの、瞬きが一時早くなった。
自分と福原のそれは、見る者を傷つけるような悪夢だった。
厄介らしい彼女の悪夢には、無力で弱い存在が含まれている?]

(125) 2023/07/31(Mon) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[持論を語った結果、田端は思うことがある様子で。>>112

さてどのように解釈したのだろうと思ったが、
予想外の内容とそれに記憶を揺さぶられる感覚で硬直する。]

……それってもしかしてうちの大学の
ああ、いや。知り合いだったわけじゃないんだけど

[一学年下の女子の突然の死。
彼女はとても見目麗しく知名度があったという。

ミスコンにも美女にも興味が無く、相手から特別関わりに来たこともない赤の他人。
だけどその死後噂を囁きあう中の一人に名前を聞いた気がする。
思えばそれは仁科という苗字だったような……。

何も知らない上に当人不在で聞いてしまった重い内容。
言葉が出てこずに、押し黙った。
脳裏には見たこともない必死さを見せた少女の姿。]

(126) 2023/07/31(Mon) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[伏せられた視線、儚げな様。
眼の前で、自分の知る田端里実が知らないか弱い女性に変わった気がした。
それはきっと間違いで、誰もが秘めた一面や隠したい事柄を抱えている。]

……田端さん、

[ああ、君は嫌かもしれないけど同じなんだね。
何をされたか知らないけれど、死んだ兄が嫌いなんだね。
もしかしたら重いものを押し付けられたことも、一緒なのかな。

そんなどうでもいいこちらの事情など、気軽に挟めるわけもなく。
小さく呼んだ以外はじっと話を聞いていた。>>113

そこまでの負を向ける相手が、助けてもらえなかった過去の自分が目前に現れる。
慈悲を疑問に思って当然だろう。]

(127) 2023/07/31(Mon) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

[目を伏せる儚さが小さく震えた声が、幻のように。>>114
いつもの田端が戻ってくる。>>115

消えたわけじゃないんだろう。内側に還っただけで。
自分を重ねると容易に想像出来ることだった。]

そうだね。
君が現実で幸せな夢を見れたらと、俺は願うよ
とても時間が掛かるのだろうけど
お兄様のことを忘れられたらとも

でも……
助けて欲しかった気持ちは、忘れないでいいと思うな

[ここで自分が助けられなくてごめんねと言ったところで。
その時その場にすらいなかったような人間では、虚しさしか与えないだろう。

だからせめて願うのは、彼女が誰かに手を伸ばせるようになること。
それは過去との決別になるのではと、断片を聞いただけの人間ながら想像する。
そっと互いに向けられた言葉から己だけを取り除きつつ、小さく言い添えた。]

(128) 2023/07/31(Mon) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


色々話してくれて、ありがとう

さて……俺はこの場に用事がなかったわけだけど
田端さんももう無いんだよね、どうする?
行きたい場所があるなら送っていこうか

[話の区切りでそう礼の後に切り出す。

忘れてはならないのが、この場所には時間制限があること。
もしかしたら二人ではない誰かが死者であるかもしれないこと。

彼女の未来に希望を見出そうとした身で、拘束するわけにはいかない。
提案は厄介な悪夢に付き纏われているらしい田端を心配したからなのだが、そのままに言えばきっと断られる気がした。

巻き込まない為の単独行動なのだろうし。*]

(129) 2023/07/31(Mon) 22時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……君らしさが絶好調で、何よりだ
そのまま元気にあちらへ還ってくれることを祈っているよ

[媚を売ってくる女子とは何もかもが違う様。>>130
だからといって惚れたりはしていないが、普段は好ましいものとして扱っている。

しかし今回は笑って笑って誤魔化しつつ流そうとするしかなかった。
──だって、正直全く間違ってはいない。
皆を利用して何かするとか、フィクションの悪役のような黒さではないだけで。

一人でいればその分他人を客観的に見れて、洞察力が鍛えられたりするのだろうか?
或いは成海が装いが下手くそなだけかもしれないが。]

(142) 2023/07/31(Mon) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[殆ど記憶が蘇り咄嗟に口に出ただけのことだ。
田端が知らないのなら、それ以上追求も何も無く。
伝えられた情報に相槌を打って話が終わる。>>131

その温かいような悲しいような触れ合い。
仁科のそれは悪夢と簡単に呼ぶべきでもないのかもしれない。
それぞれの記憶が作用して生まれるのならば、皆同じような形で類似した接触をするとは限らないのだろう。

──成海の悪夢を元にした仮説が当てはまらない可能性だって、もしかしたら。]

(145) 2023/07/31(Mon) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……ごめん

[微妙な反応。語りかけた言葉を押し留めたような様子。>>132
それもそうかと思いながら、小さく謝罪した。

成海は心や感情をきちんと持ち合わせている。
胸の中は大穴が空いているわけではない。
ただ、非常に利己的だった。
自分自身の為を思う思考は、誰かを思い遣る気持ちを遥かに上回っていた。

今だって快い己の死を前提にし、どこか全てを他人事のように見ているところがある。
死者の気分になっているのなら、身勝手に他人に多くを託してしまうのは当然。
本当の思い遣りがあれば受け取る辛さを考慮する。]

(147) 2023/07/31(Mon) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

[心配を告げなくても断られてしまった。
いくらでも引き止める言葉は浮かぶけれど、それに頷いてくれるならば彼女は「助けて」を言える女性だっただろう。

そんな複雑な心地に、向き直った田端の行動と言葉で戸惑いが混ざる。]

…………ええと
ご心配を、おかけました

[まるでそうしたことを言う立ち位置から動く気がないとでも言っているように思えた。>>133
何を言っているのか察知し、ただ心から言えることだけを返す。

見送ることも許されないというように、扉を出た姿は消えて
部屋を出ても、彼女は何処にもいなかった。*]

(148) 2023/07/31(Mon) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……そんなわけがないだろうに

[もう届かない声は乾いた笑いと共に。

一番揺らぎがないのは大藤、行動力があるのは田端。
一体自分が何を出来ているというのか。
後輩への迷惑の掛け具合しか二人に勝るものが無い。

何もせずに重いものを他人に背負わせようとするばかりだ。
義務だなんだと語り成海を教育した高祈の大人達と同じだ。

人間を名乗るには優しさが足りない心では、そういうことしか出来なかった。*]

(149) 2023/07/31(Mon) 23時頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 廊下/福原との通話 ──

[なんとも言い難い心地を逃すように
一度、二度。深く息を吸って吐いて。

その時メッセージとは違う振動に気づき、
すぐに懐からスマホを引き出して通話のボタンをタップした。]

福原君。ああ大丈夫、一人だよ
……分かった。どこに行けばいいかな?

[話は会ってからなのだからやり取りは短く。
告げられた場所に足を向けよう。*]

(151) 2023/07/31(Mon) 23時頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/07/31(Mon) 23時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ


[ニル・アドミラリを気取って語るには半端な位置に立っていた。

当たり障りない笑みの下の、大穴などは空いていない心にだって、
時折波風が立つことくらいある。
しかし自分自身の損得に揺れ動く振れ幅に対し、他者の振る舞いに与えられる変化や思い遣る気持ちの微細さは深刻な差だった。

親しい者の葬式で涙一つ見せない姿を、
気丈である、しっかりしている、立派な後継者になる
そう目前の少年ではなく身分を見つめる者達は認識したようだが。

内側の冷め方は、権力のない一般人ならそれでも親かと怒鳴られていそうな父の発言に類似している。上回ってすらいたかもしれない。
自分がおかしいことくらいはよく分かっていた。
全てを血と教育方針のせいに出来るとは成海すら思わなかった。

それこそが成功者の血統の義務であるという顔をして、事実秘めてるのは一個人の心の歪みでしかない。
誰かの為に行動を起こす時、その何割が純粋な厚意や善意なのかすら自信が持てない。
誰かの死で自分が涙するところが想像出来ないのが、まだ死者が特定されておらず実感が無いからだと確証が持てない。

──また一人で酷いことを考えてしまうのかもしれない。*]

(156) 2023/07/31(Mon) 23時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── →神々の絵画の前 ──


[傷だらけから治癒した男二人であの部屋で話すのもおかしな話だ。
言えば相手から来たのだろうが、このほうがいいだろう。

電話で伝えられた場所へ辿り着けば、そこには目的の相手。>>158]

やあ、待たせたね
……この絵を見ていたの?

[開口一番聞いたのは、あまり彼と印象が重ならないものだったからだ。

宗教画にも思える神聖な雰囲気に複数人の男女
今にも矢を打ち放ちそうな有翼の人物。
金の矢で人の心に欲望の炎を灯す愛の神が、母の命で他の神々を結ぶ神話を思い出した。

けれどそれは本題ではない。話が切り出されればすぐ忘れる程度のことだ。*]

(159) 2023/07/31(Mon) 23時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


それは真理かもしれないね
理解しようとするほうが間違いなんだろう、きっと

[聖書には、神がこんな慈悲の与え方をするとは載ってなかった。
元より教えなど人間にとって都合の良いものでしかないのだろう。
福原が言っていたように。>>2:173

アリババが人間と語らうことには既に驚きは無く、結論への同調だけを示して終わる。>>160

分かりきっていた話の理由に反応は薄く、いつものように微笑むだけ。
容易に察せるその意味をそのままに告げなかった理由は分からなかったが、言い方一つをそこまで気にしない。

宣告の後に顔を合わせた時だって、何も変わらないように振る舞っていた福原だ。
あまり空気を暗くしたくないのかもしれない。]

(169) 2023/08/01(Tue) 02時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


[思っていた以上に思慮深く多くのものを抱え込んでいた後輩だが
今一度礼を言いたかったのだという様子に>>161>>162
状況が状況でも、律儀さと素直さを感じてしまう。

助けた行いはともかく、告げた内容はお節介だと鬱陶しがられてもおかしくない筈だと思うが。
こうして義務や責務を負わせるような言葉を受け止める者もいた。

でも、相手の死を意識すれば二人が関わった過去の大きな出来事に目を向くのは当然かもしれない。]

俺には当然のことをしただけのつもりだけど
それが福原君に意味を残せたなら、良かったよ

……努力をするってことは、
美形とか優しいとかお金持ちとかよりも
人間にとって大切な根元にあるような性質だと思うんだ

[福原はきっと大変な思いをして、父と重ならない明るい福原青年を作り上げてきたのだろう。
空気を読み波風を立てず皆に好印象を抱かれる、それは高い知性の持ち主が精神を削ってできることだと成海は思った。]

(170) 2023/08/01(Tue) 02時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ





[何かを迷う素振りに小首を傾げる。
穏やかに暗い黒色が、その様を見つめた。
待つのは大藤のお陰で慣れているのだ。]

……

[そして、聞き入っているように沈黙した。
事実は何を言えばいいのか分からなくなっていただけだが。

そりゃ理解できないだろう。>>163
触りだけ打ち明けた人間らしくない男の言葉なぞ。
なんて自覚を認めてみせるわけにもいかなくて。]

(171) 2023/08/01(Tue) 02時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


……そう、光栄だね

[静かな返事は最初に全て予想していたからではない。
何かを悟られないよう、己を繕おうとしただけ。

まさかその誰かが当人だとは思ってないのだろうが、彼が発したのは何も意味も無い言葉では無かった。>>164
意を決したように口にした内容は相応に重かった。]

君一人でもそう言ってくれるのなら、

[空間ではなく己が望んで生んだ地獄と罰から引き離され、再び置いて逝かれる側に成り果てて
白いベッドの上で深い落胆と共に鬱蒼と沈んでも、何の意味も無い生還ではなくなるのだろう。

そんなことは言えなくて、不格好に途切れた声を誤魔化すように話題を変える。]

(172) 2023/08/01(Tue) 02時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


俺も会ったら伝えようと思っていたんだ
……おめでとう

福原君がどんな気持ちでいても、
他の誰が助からなかったとしても
──君が生きていてくれて、嬉しいよ
もし自分が死者だと言われても、気持ちは変わらない

[それこそが望ましい展開だから当然なのだと思うと、少し後ろめたさに襲われたが。
真っ直ぐに見つめて告げた言葉に嘘などはない。成海なりに彼を気に入り、思い入れていた。]

本当はもっと、成長を見守りたいと思っていたけどね
ああ、でも。
どうせ来年には実家に帰って会えなくなってたか

[目前に餌のように吊り下げられた死に、
可愛い後輩が変わりゆく様を見守ることよりも上回って惹かれてしまうのは、利己と共にそんな現実のせいでもあっただろう。

駒になる未来に触れた時、常よりも低く声が変わった。**]

(173) 2023/08/01(Tue) 02時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/08/01(Tue) 02時半頃


[ アリババの声が、命ある者の声を告げる。

では皆も、銀と同じ場所で眠っているのだ。
彼の話では後遺症の残るものではないらしい。
少なくとも身体には。
――――きっと、喜んでいいことなんだろう。]


[意識ひとつでカメラが切り替わるよう視点が変わる。
カフェに、ロータリーに、どこかの部屋に
点在する彼らの姿をひととおり確認した後で。

和を意識したレイアウトの部屋に視点は移る。
茶器や漆工芸品の展示された部屋を、
銀はまだちゃんと鑑賞したことがなかった。]

  こういうの、子供の頃って
  全然興味持てなかったから。

[書画や仏像の類も、後回しにしがちだ。
目が覚めたら、見に行ってみようか。
今度は別の美術館でもいい。
銀にはその機会が与えられているのだから。

"今度"のない者のことが過るの仕方のない。
溜息を吐いて、彼らの声に意識を傾けた。**]


【人】 至高祈念展 ナルミ

そう。なら、より良かったよ
今もあの時も、君の全ての事情を知るわけじゃないけど
なんとなく重なったんだ、……自分に

[当然ではない、それは普遍的に与えられるものでは無かったということ。>>181
福原は恐らく意識して明るく振る舞っていた。隠していた部分を知る者はきっと少ない。

あの時未だ確証も無いまま感じた親近感にもう一つ加わって、少しだけ正直に打ち明けた。]

したことが無い人はいないかもしれない
けれど、いつか忘れたり投げ出してしまう人も多くいる
誰かの目に留まるようなものとなれば、より少ないんだ

俺が見つけることが出来た君が、
変わらずにいてくれることを祈るよ

[そう語る成海は何かを託そうとしているのかもしれない。
生還する者であるだけではなく、
少しだけ重なる部分を持っている相手に。
だとすればやはり、自分のことばかり考えているのだ。]

(193) 2023/08/01(Tue) 19時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ


今俺の前にいるのは君で、
この時間はデートの埋め合わせじゃなかったかな?
他の人の話はしないでよ

[一人ではないのだと福原は言う。>>182
それに普段と変わらない冗談のような軽い調子で、巫山戯たことを返しておいた。

晒しきってない内面、言えるわけもない死への願望。
本当に言いたいことは煙の中へと遠ざかる。
──君だから言ってるのに、という言葉は。

骨谷のような数奇な縁があったわけでもないのに、ここまで目を掛けている後輩は他にいないのだ。
勿論他の誰かに言われても、気を悪くするわけじゃないけれど。]

(194) 2023/08/01(Tue) 19時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[彼への祝福に話を流せば、望ましい反応が返ってくる。>>183
可愛い後輩だ。福原が生きていて、本当に良かった。
温度も寂寥も浮かばない心の表層で、ただそう感じた。

しかし、此方がつい口にした言葉を拾った相手ときたら。]

ふふ、どうしたの
俺の為に就職先を決めるわけ?可愛いね、福原君

……そうだね、もっとよく考えるべきだった
その気があるなら出来ることは、色々ある筈なのに

[永遠のさようならを拒むような言葉。>>184
本当にその為に決めることはないだろうと思いつつも、
つい揶揄するように笑ってしまう。

その緩んだ唇を結び直しながら、思い出したのは薔薇の中で交わした言葉。
己の選択の為に手を尽くさず死に逃げた一人の父親。]

(195) 2023/08/01(Tue) 19時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

もし、俺が生きていたら……

福原君との縁が途切れない道を選ぼうと思えるように
努力は、してみるよ

[あまりにも曖昧で年上として情けない言葉。
去りゆく者を不安にさせそうな、不確かさ。

けれどそれが今言える精一杯だった。
心に負った問題、家の事情、
解き放たれたかった枷は多く、そして重い。]

こんなことしか言えないけれど、うん、約束はする

だから福原君……

[名前を呼ぶと共に彼へ歩み寄り、腕を伸ばした。
拒まれなければ、その身体を抱擁する。

近くなった距離、潜めた声は相手にのみ届く。]

(196) 2023/08/01(Tue) 19時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

[本当はそんなことを望むどころか、真逆を喜ばしく思う性質の筈だった。

けれど、この今まで目をかけてきた後輩に
生を望んでくれるどこか近しい部分がある存在に

──一つ呪いをかけてみたくなった。
祝福の場に悪しき願いを持ち込んだ魔女のように。
ほら、全ては自分の為。なんて酷い人間なのか。]

俺がこの空間からいなくなるまでには、
君が作ってくれた料理をまた食べに行くね
本当にありがとう
君の行動が、誰かの心を癒やすこともある筈だ

[一歩後ろに下がって微笑む。
今生の別れかもしれない相手をより多く記憶しようという試みも、終わった。

自分からは言いたいことも、今のが最後だ。*]

(197) 2023/08/01(Tue) 19時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/08/01(Tue) 19時半頃


【人】 至高祈念展 ナルミ


[自分の為に、さよならを否定するのだという。>>207
何も確定しない返事が、嬉しいのだと言う。

同じように感じていたらしいと聞いた時と違い>>205
目を丸くするような驚きは表に出さなかったけど。

彼の利己は、成海の知るそれとはまるで別のものだ。
可愛い可愛いと年上面をする一方、
投影した相手に自分には無いものを見つけていた。

福原ならば過去の呪縛から抜け出せるのかもしれない。]

(211) 2023/08/01(Tue) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ



[自分だって味噌汁を飲んで心が落ち着く心地がした。
誰かのことよりそれを口にしておけばよかったのに。
隠し事が多いと余計なものまで秘めてしまう。

茶化されたらもう言い出せなくて、肩を竦め軽い謝罪をしてそのまま立ち去った。>>209]

──どうか、元気で

[背を向け片手を挙げ告げた別れの言葉。
もう充分に語り合った最後は、その飾り気のなさで充分だった。

口にした時の表情を、福原が知ることは無い。*]

(212) 2023/08/01(Tue) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ

── 福原と別れて ──


[最後の時まで生還者を自分の元に引き留める気には、福原相手ですらなれなかった。
これからもきっと、逆の立場になった場合でもそうはしないだろう。

神聖な絵画から遠く離れ、靴音を響かせながら思う。

頑張り屋に休むことを教えたのは誰だろう。
交友関係が広そうで全く想像がつかない。

ただ、その人は自分より余程人間として大切なことを知っているとは思った。
きっと、正しく彼や他者を思い遣れるのだろう。
成海に出来たのは、それがいいと当人が示した意志を肯定したことくらいだ。

自分が死んだ後の世界で、そんな人達が福原の側にいてくれたら安心出来そうだ。]

(213) 2023/08/01(Tue) 21時半頃

【人】 至高祈念展 ナルミ




[拒まれはしなかった体温と、応じた反応を想う。

そう、福原は大丈夫だ。
語らうには仄暗い可能性に、「気に病まなくてもいい」と元より口にしていた青年だ。

元より懸命に一人生きていた子だが、
汁粉を渡した時から随分変わったんじゃないかと思う。

──二人しかいない場所で、それでも他の誰にも聞かれないよう声を落として告げたものは
呪いにすらなれないのかもしれないな、と感じた。

その胸に棘など刺さらないまま、ただ直向きに果たしてくれる想像は容易に出来た。*]

(214) 2023/08/01(Tue) 21時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/08/01(Tue) 22時頃


【人】 至高祈念展 ナルミ

── 二階・通路>>0:398 ──


[異変が起きる前にいた、
そしてアリババに初めて会った時にいた場所。
同じ手摺に凭れながら階下を見下ろしている。

そうして、美術館に来てからのことを思い出していた。*]

(226) 2023/08/01(Tue) 22時半頃

至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。

2023/08/01(Tue) 22時半頃


――病室207号室――

[夢見が浅く、あちらの世界から
拒絶されているかのようだ。

幾つかの場所を、場面を、人を、
垣間見ることはできるのにはっきりと、
これは"オレの夢"ではないと感じる。

だからもう、あの冷蔵庫から
ご馳走を取り出すことも、
誰かに話しかけることも、
オレと認識して貰うこともできない。]

…………駄目やな。

[無理矢理寝ようとしても、
睡魔すら訪れなくなってしまった。
仕方無しにベッドから起き上がり、
ナースコールのボタンを押す。]


[すぐに回診の医者がやって来て、
点滴の針からは解放して貰えた。
もとより、軽い貧血と脱水症状で
栄養を送っていただけらしい。]

こんなんでも、腹は減るんやなぁ。

[トサカ先輩ほど旺盛ではないけれど、
夢で食べたにぎり飯で現実の胃は満たされず、
第一声も肉じゃがだった。
今も、夢の中のハンバーグを想うと
腹の虫とヨダレが止まらない。

『もしよかったら』と看護士さんが
差し入れてくれたのは、
綺麗に皮を剥かれ串切りに揃った林檎だった。]

……………………っ、


すみませ……、
今はちょっと林檎は、

[食べたくない。
真っ二つに割れた美術館の入口、
ぐしゃりと無残に潰れた果実が一つ。

看護士さんには、単に林檎が苦手なのだと
受け取られたようで、オレは肩を竦めて謝った。]


[一通りの軽い検査を終えて、
帰宅用の書類も書かされた。
念の為、二日後にもう一度検査がある旨も。
何なら一番酷い外傷は、彼女に撲たれた頬だった。]

多分、連絡したら親が迎えに来るんで、
保険証はその時に、ハイ。
しばらくは待機ですね、分かりました。

あ、西門先生のところに、報告に行っても?

[ついでに、同じタイミングでシロマちゃんも
目覚めているはずだ。
他は、アリババ氏は語ってくれなかった。
ただ、夢の中なのに、生者の宣告だけは
はっきりと脳裏に刻まれていた。]


ツブツブいちご教は存続か。

お袋の味ならぬ、ノっくんの味が
失われんくて良かった。
今度ちゃんと教わらな。
味噌汁も、肉じゃがも、
そん時に食べたらええよな。

[気の抜けた西訛りでぼやく。
我が家の台所は、兼業主婦の母と
同居の母方の祖母が占拠していて、
オレも親父も殆ど入れて貰えないのだ。

そんな家風はもう時代錯誤、
今回の夢で、料理できる男もいいなと、
ひしひし実感したから、本気で取り組んでみよう。

自作の器に、相応しい手作り料理を盛って
お茶を淹れたら、次の彼女には少しは
オレの趣味も受け入れて貰えるかも、なんて。]


メモを貼った。


[そして漸く、離れ離れになっていた
相棒の黒のザックが返ってきた。
勿論最初に取り出すのはスケッチブック。]

…………なるほど?

[バス内での走り描きは残っているけれど、
それ以外は綺麗サッパリだ。
吊り橋の向こうがない、とLINEにあったから、
トンネルか吊り橋が夢の世界との架け橋なのかと
思案したこともあるけれど、
記憶が曖昧になってアリババ氏を見た辺りから、
現世ではなかったようだ。]


あの美術館、どうなったんやろう。
しばらくは休館かなあ。

[シロマちゃんに御薦めされた絵画も
まだ見ていなかった。感想も求められていたのに。
或いは夢の世界ならまだ、
展示されているかも知れない。
オレは一度、未練がましく少しシーツの乱れた
白い寝台を見やる。]

……せや、連絡っと、

[手元にはもう一つの貴重品であるスマホ。
真っ先に確認するも、研究室のグループLINEは
課外授業の日程と集合時間等、
事務的にスケジュールが綴られているのを最後に、
美術館での変事は何一つ表示されない。
ただ、別れたはずのアカリんからの
百件に届きそうな不在着信と、
LINEの嵐がオレの心を少し重くした。]


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ナルミ
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