人狼議事


14 冷たい校舎村10

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

 ── 回想・夜 ──


  缶詰。
  あはー、ひもじすぎて似合わないー
  ひもじいヘータローが切ないから、
  明日はなにか作ったげるー魚料理ねー


[ 魚……食堂にありました?>>388

 炭水化物をむさぼるわたしに、
 ヘータローの指摘はなかなかに刺さる。
 それでもめげずに焼きそばを口に運んだ。

 実のところ、わたしに料理の習慣はなく、
 明日作るつもりでいるのも、
 食事というよりおやつなのだけれど、
 やればできるだろう、とわたしは大口をたたく。]
 

(0) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 結果、軽口が飛んできた。>>390
 チョークを手にしたまま、
 わたしは声の主を振り返って言う。]


  今年のバレンタインは、
  手作りにしようと思ってたよー
  喜んでくれたと思うなあ。
  実現してたら、ねー


[ 去年は市販のチョコレートで済ませたけど、
 みんながおいしいって言ってくれたから。]
 

(1) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ えへへ。とわたしは笑う。
 もう存在しない未来の話をして。

 悲劇的な何かがそこにあったわけでも、
 喧嘩別れをしたわけでもない、
 ただ、その道を選んだだけだから。

 悔いはなかった。
 ……じゃあ、ここにあるのはなんだろう。]
 

(2) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 罅の入るちいさな音がして、
 チョークの先が少しだけ欠けた。*]
 

(3) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ──それから、]


  平気ー
  わたし、どこでも寝れるからー


[ 結局、女子は保健室を使えたんだっけ?

 だとすればわたしはそう言って、
 簡易なベンチに横になっただろう。
 暗幕でばさりと体を覆って。

 文化祭クッキングチャレンジ杯。
 挑戦者がいるなら一緒にやろうよ。>>386
 それじゃあ朝ごはんじゃなくって、
 お昼間にしようかってわたしは笑った。]
 

(4) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 足元には明日の着替えを。
 畳んで置いた布と布の間に、
 わたしはポケットに入れていた卵を、
 そうっとくるんで忍ばせていた。]
 

(5) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ まだ孵らない。

 なにかを訴えかける卵。
 それを拾ってはじめに考えたのは、
 いつか孵るのだろうかということだった。
 この手で大切にあたためていれば。いつか。*]
 

(6) 2021/11/11(Thu) 00時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 朝。ぱちりと目を覚ます。
 目覚めはいいほうであるわたしが、
 ここから動きたくないなあと思うこと。
 わたしは毎年、まずそのことに冬を感じる。]
 

(18) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 冬の朝だった。
 しぶしぶベッドから抜け出して、
 わたしはクローゼットの扉を開く。

 そのとき視界に入ったのだ。
 昨日までは気にならなかったのに。
 クリーニングに出したあと、
 丁寧に畳んでおいたマフラー。
 わたしのために、きみが選んだ。

 クリスマスにはじまって、
 誕生日の前に終わったから、
 唯一のいかにも≠ネ贈り物。

 わたしは冬に立っていた。]
 

(19) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 笑って終わらせられると思っていたのに。]
 

(20) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ クリスマスの装飾にあふれた町で、
 きみがそわそわとした様子でお店に入って、
 誰かに似合う色のマフラーを真剣に選ぶ。

 そんなところまで想像して、
 涙があふれて止まらないのだ。

 耐えられない。
 きみがこの先、わたしじゃない誰かに向けて、
 照れたように片側の口角だけで笑ったり、
 強がった口ぶりで少しだけ鼻をひくひく動かすのが。]
 

(22) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 耐えられない。こころが痛いの。
 誰の身にでも起こりうる喪失が、
 こんなに痛みを伴うものだなんて知らなかった。]
 

(23) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ きみは、ふつうの男の子。
 わたしもふつうの女の子。
 
 こんなにもありふれた顛末で、
 これほどにこころをかき乱されるなんて、
 人間とは、なんと不自由な生き物なのだろう。]
 

(24) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ これ以上の痛みなんて想像がつかない。
 これから先を生きていける気がしない。
 
 またなにかを失うくらいなら、
 わたし、その前に死んじゃいたかった。]
 

(25) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・朝 ──

[ ──保健室に立っている。

 学校があるなら間違いなく遅刻だった。
 動きたくないなあという気持ちに従ったせいだ。

 もしもこれが現実なら、走って走って、
 1階に教室があるのをいいことに、
 ローファーのまま窓から乗り込むところだ。

 けど、スタート地点は保健室だし、
 昨日のことを鮮明に思い出せる程度には、
 わたしの目はもうぱっちり冴えている。]
 

(26) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ



  なっちん? りのきちー?
  ……みんな、早起きだねえ。


[ とぼけた声を上げて室内を見回しながら、
 わたし、その瞬間を恐れていたのかもしれない。]
 

(27) 2021/11/11(Thu) 01時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ……チャイムが鳴った。**]
 

(28) 2021/11/11(Thu) 01時頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/11(Thu) 01時半頃


【人】 季節巡回 こころ

 ── 回想・夜 ──


  ──うん、残念。
  バレンタインもクリスマスも、
  なーんにも関係なくなっちゃった。

  でも、もし現実のわたしが、
  失踪? してるなら、
  心配させなくて済んだ、ともいえるねえ。


[ たとえば、わたしが死にかけていても、
 肉体や精神がなんらかの形で、
 失踪≠オている状態だったとしても、
 きみにすぐ知らされることもないだろう。

 そのことを好ましく思った。
 夜に軽口を叩きあいながら。>>34]
 

(61) 2021/11/11(Thu) 16時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……ヘータローは、
  心配かけちゃうねえ、許嫁ちゃんに。
  泣かれちゃってるかもよー?
  クリスマスは盛大にやらなきゃ。


[ わたしはチョークを手放し、
 軽く払えばまた割り箸を取った。

 別に、このまま修学旅行の夜のように、
 コイバナで夜を明かしてもわたしよかった。

 けれど、おそらくそうはならず、
 わたしは保健室のベンチに体を横たえる。**]
 

(62) 2021/11/11(Thu) 16時頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/11(Thu) 16時頃


 ―― げんじつせかい ――

[ コンコン。
 ノックの音が聞こえて、あたしははっと顔を上げた ]

 ふあっ!?

[ あたしの声は返事になってなかったし、
 なんなら返事じゃなかったんだけど、
 ドアを開けてお母さんが入ってくる ]

 「寝てたの?」

[ お母さんはあきれ顔。
 手にはトレイを持ってて、そのトレイには、
 レンチンの焼きおにぎりが2つと
 具沢山のお味噌汁が載ってる。 
 お母さん、よく夜食を持ってきてくれるんだよね。
 あたしが真相を知った日以降、特に。
 あたしが何かやらかさないか、きっと心配なんだと思う ]


[ あたしはというと、机の上に参考書とノートを広げて
 寝てた。寝てた……んだ。
 なーんだ、夢かあ。
 夢……だった? ]

 「七星?」

[ お母さんが怪訝そうな声であたしを呼んだ。
 トレイを机の端に置いて、
 あたしに手を伸ばしてくる ]

 「首、どうしたの?痣になってる」

 …………え。

[ お母さんの手があたしの首に触れた。
 ポーチから手鏡を出して確かめてみれば ]



 うわっ。

[ 怖いんだけど!
 指で首絞められたみたいな痣ができてるんだけど!
 あれはただの夢なのに!
 そうでしょ?
 だって、ただの夢じゃなかったら、それって ]


[ ぴこーん。
 聞き慣れた音がしたのは、その時だった。
 スマホのメッセージ受信音だ。
 条件反射みたいにあたしは確認しちゃう。
 送信者は……日食君?
 こんな時間に珍しいな。
 日食君といえば猫だけど、
 こんな時間に猫写真を撮ったわけでもなかろうに。

 そんなことを考えながら、メッセージを開けば ]

 今、病院に着いた……?

[ 病院?なんで病院?
 よくよく見れば、グルチャに送られた
 日食君のメッセージは、それだけじゃなかった。
 あたしは瞬きを忘れて、
 ついでに目の前にいるお母さんのことも忘れて、
 慌ててメッセージをさかのぼる ]


[ 病院って不穏な単語に、お母さんが首を傾げて、
 話の途中だっていうのに口を挟まずに待ってくれてるの、
 気づく余裕は今のあたしにはなくて ]



 『帰ってきた。病院行く』
 『今家を出る』

[ 帰ってきた?帰ってきたって、どこから?
 日食君のメッセージは要領を得ない。
 イラっとしそうになったけど、
 他にもメールが届いてることに気づいた。
 飯尾先生?と、和歌奈ちゃん?
 
 グルチャにメッセージじゃなくて、メール。
 首を傾げながらあたしはまず
 和歌奈ちゃんからのメールを開いて ]


[ 血の気が一気に引いた。
 和歌奈ちゃんから送られてきたメールは、
 あの校舎で読んだ遺書だった ]



 お母さん、

[ がくがくと体が震えて、
 あたしは忘れてたお母さんのことを都合よく思い出した。
 片手にスマホを持ったまま、もう片方の手で、
 お母さんの腕をつかむ ]

 お母さん、どうしよう。
 和歌奈ちゃん、和歌奈ちゃんが、死んじゃう。

 「七星。七星、落ち着きなさい」

[ 空いてる方の手で、お母さんが背中をさすってくれる。
 でもあたしは落ち着けない。落ち着けるわけない。
 どうしよう。止めなきゃ。行かなきゃ。でもどこに?

 ……病院!
 そうだ、病院って、さっき読んだ! ]



 ……病院!日食君、着いたって……。

[ どこの病院かは書いてなかった。
 っていうか日食君はどうして知ってるの?
 誰から聞いて……あ。
 先生からのメール!
 あたしは慌てて先生からのメールを開く ]



 ……お母さん。

[ メールを読み終わって、あたしはお母さんに向き直った ]

 友達が、病院に運ばれたの。
 あたし、行きたい。

[ 先生からのメールには、
 和歌奈ちゃんが望高の屋上から飛び降りて、
 望月病院に運ばれたって書いてあった ]



 行かなかったら、あたし多分一生後悔する。
 夜食は、持ってく。

[ あたしは、なんていうか、ぐちゃぐちゃだ。
 認める。あたしにはそういう部分がある。
 多分あたしの言動で、お母さんはあたしの友達が
 病院に運ばれた理由を察したと思う。
 ぐちゃぐちゃなあたしを、自殺を図ったであろう友達に
 関わらせたくないと思う。
 でも、行かなきゃ。絶対行かなきゃ ]



 ……あのね、あたし、夢の中でひめちゃんに会ったの。

[ ひめちゃん。
 その言葉に、お母さんの肩が震えたのがわかった。
 だけど構わずあたしは言葉を続ける ]

 ひめちゃんに死んでって言われたけど、断った。
 あたしは生きたいって。
 ちゃんと言って、ちゃんと決別できたよ。
 だから……あたしは、大丈夫だから。

[ 実際のところ、そんな簡単な話じゃないと思う。
 今でもあたしのどこかはやっぱりぐちゃぐちゃだし、
 カウンセリングとか、多分そういうの、
 あたしには必要なんだと思う。
 だけど、今は。今だけは。
 大丈夫だから行かせてほしい ]


[ お母さんは大きなため息をついた ]

 「食い意地が張ってる間は大丈夫そうね。
  お味噌汁はスープポットに入れていけばいいでしょ。
  お父さんに車を出してもらいなさい」

[ お母さんの言葉に、あたしは目を見開いて、
 それから抱き着いた ]

 うん、ありがと。
 ……あのね、あたし、お母さんのこと、大好きだからね。
 お父さんのことも。
 


[ コートを着て、マフラーを巻いた。
 首が隠れるように、しっかり。
 玄関のドアを開ければ、そこは雪景色じゃなくて、
 だけど冷たい空気がほっぺたを冷やす。
 
 お父さんは、もう車のエンジンを掛けてくれてた。
 乗り込んでシートベルトを締めて、
 そしてあたしはグルチャにメッセージを送る ]

 『ただいま!夏見、帰還しました!
  今から病院へ向かいます!』**
 


メモを貼った。


 ―― 望月病院 ――

[ お父さんは、車を病院の正面入口の前じゃなくて、
 夜間入口の近くに停めてくれた。
 あたしはありがとうってお礼を言って、
 トートバッグを持って車を降りる。
 お財布とかハンカチとか、
 ラップに包んだ焼きおにぎりとか
 お味噌汁の入ったスープポットとかが入ってる。
 スマホはすぐに気づけるようにコートのポケットの中だ。
 帰る時は迎えに来るから連絡しなさいって言う父に、
 あたしはもう一回ありがとうを言った ]

 日食君。

[ 夜間入口を入ってすぐ、
 自販機コーナーに日食君がいた。
 思わずあたし、大きな声を出しそうになって、
 慌てて口をふさぐ。
 いけないいけない。ここは夜の病院だ ]


[ メッセージは届いてたんだからさ、
 無事なのはわかってた。
 あたしだって、あの世界で死んだけど、
 こうやって生きてるんだし。
 だけどやっぱり無事な姿を見ると安心するね。
 おかえりって言ってくれる日食君に、
 あたしはうんって頷いた ]

 日食君も。無事でよかった。
 日食君、マネキンになってたんだよ。
 あたしと路子ちゃんで運んであげたんだから。
 感謝しろよな!

[ 血まみれになって云々はさすがに言わないけど、
 恩はしっかり売る!
 両手に花だったんだんだから!
 意識はなかっただろうけど!
 そしたら、ジュース奢ればいい?なんて
 自販機の方を向こうとするから慌てた ]



 なんでそーなるっ!
 ……そーだなあ。日食君といえば猫じゃん。
 
 和歌奈ちゃんさ、きっとすぐ退院ってわけには
 いかないよね。
 きっと退屈するだろうからさ、
 選りすぐりの猫写真、グルチャに流してよ。
 あたしも見るし。

[ 小6のあの日、飛び降りようかって言ったあたしを
 ひめちゃんは止めた。
 飛び降りだと、あたしの生死を
 コントロールできなかったからだ。
 飛び降りだと死ぬってひめちゃんは考えたんだろう。

 和歌奈ちゃんは、望高の屋上から飛び降りた ]


[ ……そーゆーことは今は考えない!!
 和歌奈ちゃんは、ひとりじゃない。
 ひとりじゃないから、大丈夫のはず。
 みんなが一緒に連れて帰ってきてくれるはず。
 なにしろあそこには、
 「持ってる」路子ちゃんだっているんだし ]


[ あたしはあの世界を夢だったとは思ってないし、
 日食君もそうみたいだった。
 こうやって話が通じるのが何よりの証拠 ]

 ……さて。先生来てるんだよね?
 和歌奈ちゃんのご家族とか。
 挨拶してくるよ。
 日食君はまだしばらくここにいるの?
 なら、誰か来るかもしれないし、出迎えよろしく!

[ あたしはそう言って、病院の奥へと足を進めた ]*


メモを貼った。



     わたし
[そう、平塚莉希が死んでも
 ママは悲しまない。

    天野莉希の死を、悲しむだけ。
    だってそういう人なのだから。]
 



   わたし
[ 平塚莉希は 貴女の どこにいますか? ]
 


[文化祭が終わって春が近づくにつれ、
 どんどん憂鬱になっていった。
 進学するにしたって、ママが納得するところに
 しか行かせてくれない。
 レッスンやオーディションだって再開する心算
 だろう。

 ……また雁字搦めの生活に戻る?

 ううん、この三年間だって、
 糸は絡まったままだったよ。]



[ まるで操り人形のように ]
 


―― 帰還 ――


 ―――――っ!


[何かに弾かれるようにばちりと目が覚めた。

 鼓動が早い。
 呼吸が浅い。
 嫌な汗だって流れている。
 まるで悪夢を見た時のように。

 息を落ち着かせながら沈んでいたベッドから身体を
 起こした。

 えぇと、私何してたんだっけ?
 ……そうだ。ママと電話して一方的に色々言われて、
 しんどくなってベッドに身を投げたんだ。]


[窓の外はとっぷりとした闇に染まっていて、
 冬の空気が星の光をより綺麗に瞬かせている。
 思わず窓を開けた。
 窓はすんなりと開いた。
 雪は積もってはいなかった。]


 ……夢、だったのかな?


[夜空を見上げれば綺麗だなぁと思ったけど、
 身体が冷えればママに怒られる、とやっぱり
 すぐにからりと閉めた。]


[やることやらなきゃと思って時間を確認しようと
 ベッドに投げ出されたままだったスマホを手に取る。
 そこでいくつか通知が入っているのに気づいた。
 それは日食君、それから飯尾先生、和歌奈さんの
 順に表示されていて。
 どうしたのかなって、一番上の日食君から目を
 通した。


 病院? どこか怪我したのかな?


[もしかして送信先間違えた?なんて思ったけど、
 次に飯尾先生のメールを開けば、その意味はすぐに
 知れることとなる。]


季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/12(Fri) 00時頃




 ……夢、じゃ、なかった?
 あの世界は。
 ホストは、和歌奈さんだったってこと?


[あの世界で見た同じ文面が、一言一句違わず
 確かにここにある。
 その画面を凝視していると、もう一件、通知が
 入った。


 ……行かなきゃ。


[七星さんも帰って来た?って思ったけど、
 今はそんなこと気にしてる場合じゃない。]




『平塚莉希も帰還
 病院、私も向かいます!』


[私もグルチャに返信を打って、部屋を飛び出した。]


[ 手術室に、人影が見えた。
 手術中の赤いランプが灯ってるのも、見えた。
 あたしはゆっくりと近づいて、頭を下げる ]

 こんばんは。

[ 来たのか、と声を掛けてきたのは飯尾先生。
 和歌奈ちゃんのお父さんは、
 わざわざありがとうございます、って
 子供のあたしに敬語で挨拶して、
 頭まで下げられてしまって、あたしはちょっと慌てた。
 和歌奈ちゃんのご家族には文化祭の日に会った。
 覚えてる。

 和歌奈ちゃんのご家族は他に誰か来てたかな。
 皆さんお揃いだったかもしれないし、
 もう夜も遅いから、お母さんと妹ちゃんは
 お留守番だったかも ]


[ 和歌奈ちゃん、来たよ。って、
 あたしは手術室の扉を見つめた。
 この向こうに和歌奈ちゃんがいる ]


[ しばらくそうしてたけど、
 先生が、ちょっと一服してきます、って
 席を外そうとするのに、
 あたしはついていくことにした。
 先生にはちょっと話したいことがあったから ]

 あ、あたし夜食持ってきてて。
 ちょっと食べてきます。

[ ご家族にそう言って、あたしは先生を追いかけた ]


[ 病院って屋内には喫煙所作れないんだって。
 あたしは煙草吸わないし吸う予定もないから
 どうでもいいけど。
 病院の外の特定屋外喫煙場所とやらで
 そう言って嘆く先生の横で、
 あたしはラップをめくっておにぎりを食べた ]

 先生さー、教育者の端くれってやつでしょ、
 だったらさあ、集団失踪事件の話、知ってる?
 誰かの頭の中にいた、みたいな話。

[ レンチンの焼きおにぎりは冷めても美味しい。
 もぐもぐしながら聞いたら、
 端くれ言うな、って小突かれた。
 一応知識としては知ってる、とも ]



 先生、あたしねー。
 さっきまで、和歌奈ちゃんの世界にいた。
 ……って言ったら、信じてくれるー?

[ あたしがそう言ったら、先生は怪訝そうな顔をした。
 大人を揶揄うもんじゃない、ですとな? ]

 先生、こんな状況でそんな冗談言うほど、
 あたし不謹慎なやつじゃないよー。

[ そりゃ夏見七星、お調子者ですけどね?
 ハチャメチャガールズとか一部で言われてる
 らしいですけどね?
 言っていいことと悪いことの区別くらいは
 ついてるつもりです! ]



 和歌奈ちゃんの世界って、望高文化祭だった。
 それでさ、あたしとか日食君は帰ってきちゃったけど、
 その世界にまだ残ってる人がいるはずなの。

[ 路子ちゃんに、真梛ちゃんに、荒木君に……って
 あたしは指を折って数える。
 莉希ちゃんからのグルチャは
 車の中で読んだ。
 莉希ちゃんももうじき来る。
 先生が信じてくれないなら、
 莉希ちゃんからも言ってもらおう。
 あたしたちは、和歌奈ちゃんの世界にいたって ]

 だからさ、先生。
 みんなが連れて帰ってくれるはずだからさ、
 ……和歌奈ちゃん、助かるよね。

[ おにぎり包んでたラップを小さく丸めて握りしめる。
 俯いたあたしの頭に、先生の手がポンって乗った ]**


メモを貼った。


メモを貼った。




 あの!私ちょっと望月病院に行ってくる!


[下にいた祖父母にそんな声をかけて慌ただしく
 バタバタしていれば、驚いた二人から一体
 どうしたのと声がかかった。]


 あ、えっと、その、
 友達が、運ばれたって…!


[祖父母は昔里帰りした時は気難しくて厳しい人たち
 って印象だったけれど、今は孫として普通に接して
 くれている、と思う。
 たどたどしく説明をすれば、二人は顔を見合わせた。]


[望月病院は自転車で行けばそんなにかからない。
 コートを羽織ってマフラーを巻いて、迷いなく
 飛び出そうとしていれば待ての声が響いた。
 こんな夜中に外出は関心しないと。]


 で、でも……!


[確かに関心できないかもしれない。
 でも私だって子どもじゃない。
 どことなくママに似た面影に、雰囲気に、
 反論の声はそれ以上出てこない。]


「夜道は危ないから送っていく。」

            ――――え?


[下を向きかけたら、降ってきた声に素っ頓狂な
 声が出た。

 私を、心配してくれた?
 それともやっぱり世間体?
 なんて考えてしまうのは失礼だっただろうか。

 でも断る理由はない。
 だって私は病院に行きたいから。]


 ……お願いします!


[そうして車に乗り込んで、病院を目指した。]


[私食堂に食料があるって書き込みだけ見たわけ
 じゃないよ。
 ちゃんと日食君についての書き込み
 見たら、マネキンもちらっと確認した。
 保健室のベッドは四つで、女子は五人。
 路子さんはどこでも寝れるからとベンチで寝て
 しまって
 遠慮して空けるのも勿体無いなぁって思ったから
 使わしてもらったけど、マネキンを見てしまった
 せいかなかなか眠れなくて。
 だから。]


 首大丈夫?


[自販機の所にその姿を見つけたら、
 開口一番にその細い首を確認した。
 まぁ大丈夫じゃなかったら日食君も私もこんな
 ところにいるわけないんだけど。]


【人】 季節巡回 こころ

 ── 回想・夜 ──


  …………ヘータロー?


[ 軽口のリレー。>>91
 先にバトンを取り落としたのは君だ。

 ぽつんと落とされた言葉に、
 わたしはわずかに首を傾けた。
 それまでの会話にかみ合わない台詞。

 わたしはその表情を窺い見て、
 迷いながらも口を開く。]
 

(133) 2021/11/12(Fri) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  婚約者ちゃんと──、
  ……あー、えーっと、んー、


[ なにかあったのかと問うにも、
 わたし、ためらってしまったのだ。

 例えば、教室に人が増えてきたから?
 いくらだって理由は後付けできるけれど、
 ただその瞬間、言葉がうまく出てこない。

 珍しく言い淀んだ末に、
 黒板の前から彼のいるほうに歩き、
 わたしも、ごく小さな声で言ったのだ。]
 

(134) 2021/11/12(Fri) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……もし、わたしがホストだとしたら、
  クリスマスの予定がなくなったことは、
  すごく重大な出来事だったと思うんだー

  ……つまりー、なにが言いたいかって、
  ヘータローのことが心配です。

  ねー、気が向いたらでいいからさ、
  楽しいばかりじゃない恋バナでもしよう。
  ……わたし、話の種はたくさんあるんだあ。
 

[ 君には種がないと言われるかもしれない。
 ただ、自身の意思表示として言い残した。*]
 

(135) 2021/11/12(Fri) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在 ──

[ どうやら女の子たちは総じて早起きで、
 わたしは一番のお寝坊さんだったらしい。

 見回した保健室にはすでに誰もおらず、
 わたしがまず向かったのは教室だった。

 黒板に残されたメッセージ。>>2:438
 それを見て食堂に向かおうと思う。

 昨夜のチャイムのときみたいに、
 明らかな異変を知らせる音はない。
 それをいいことに、わたし、
 嫌な想像から目を逸らしたのかもしれない。]
 

(136) 2021/11/12(Fri) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 道中見かけたまなちが、>>94
 その日はじめて見た人間だった。]


  ……まなちー、おはよう。
  思い切り寝坊しちゃったー
  みんながどこにいるか知ってる?

  誰にも会わないもんだから、
  りのきちの朝ごはんの会に、
  わたしだけ乗り遅れたのかと思っちゃった。


[ 日常的な朝の挨拶と平和な話題。
 それを口にしながら彼女に駆け寄る。]
 

(137) 2021/11/12(Fri) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ……昨日の朝のことを思い出した。
 異常事態だと言いながらも、
 なっちんに日常めいた言葉をかけたこと。

 わたしは今、それに近いことを、
 自分のためにしているなあって。
 どこか他人事のようにも考えている。**]
 

(138) 2021/11/12(Fri) 01時半頃



 本当に苦しかったな、あれ。
 死ぬのって、あんなに苦しいんだね。


[日食君の身にどんな現象が起こったのかは
 知らないけど、そんな言葉をぽつりと零す。
 和歌奈さんも苦しかったかな、痛かったかな。
 少なくともその胸の内は、苦しかったのだろう。

 七星さんももうついていると教えてもらえば、
 私はその姿を探したんだ。]


[ドラマとかでよくあるよね。
 暗い病院に赤いランプが灯ってさ。
 その前に家族が神妙な面持ちで待ってるの。
 まさかリアルで体験することになるとは
 思わなかったよ。

 ご家族にぺこりと頭を下げた。
 この扉の向こうに、和歌奈さんがいるんだ。
 ランプはまだ、消える気配はない。]


 七星さん、に飯尾先生。
 こんばんは。


[二人がどこにいったかを教えてもらえば
 そちらへと足を向ける。


季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/12(Fri) 01時半頃


[会いたかったのは飯尾先生じゃなくて七星さんだ。
 脇目も振らず傍によればぎゅって抱きついた。
 そんなこと今までしたことなかったけど、
 しょうがないよね。
 ちょっといろいろ情緒崩壊してるんだ。
 だから許してね。]


 ……七星さんも帰って来たんだよね。
 みんな、帰ってくるよね。


[二人が何を話していたのかなんて知らなかったけど、
 その言葉を聞いたら先生も、信じてくれたかな。]**


メモを貼った。


メモを貼った。


季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/12(Fri) 18時頃


【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・1階廊下 ──


  ありがとうまなちー
  まなちもちゃんと眠れた?
  睡眠不足はお肌に悪いからねえ。


[ 外の天気は相変わらず大荒れで、
 今この瞬間がどんなに不可解な状況でも、
 和やかで爽やかな朝の挨拶である。>>150

 いつもと変わらない温度感の声に、
 わたしもゆるゆると笑って答える。]
 

(161) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 気遣うような言葉が続けられ、>>150
 わたしはそれを微笑んだまま聞いていた。
 それから続けられる報告めいた言葉も。>>152

 わたしは「そっかあ」とつぶやく。
 なっちんとりのきちはもうここにいないらしい。

 マネキンの存在をそう解釈して、
 わたしはまなちの頭を見下ろしている。]
 

(162) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……みんな、本当に早起きだなあ。


[ はじめにこぼしたのはそんな言葉だった。
 感心。それから苦笑。わたしの表情はそう移り、
 再びいくらか言葉を発するため口を開く。]


  なっちん、帰っちゃったかー
  味見係復活だーって言ってたのに。

  りのきちも、今いなくなられたら、
  朝ごはんのお礼も感想も言えないじゃんねー

  おすみはどこ行っちゃったんだろう。
  人形が見つかったわけじゃないんだよね?
  元気に走り回ってそうだからなあ……
 

(163) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 取り乱すというわけでもなく、
 なにかの感想みたいにわたしは言った。

 どんどん人は減っていく……のかもしれない。
 そのことに胸がざわめくような感触もあれば、
 まだ現実感がないような気もするのだ。
 この世界にも、誰かが死ぬかもしれないということも。

 じっとわたしはまなちを見下ろした。
 目を細めて頬を緩める。笑っていた。
 もうひとつだけ、この状況に思うところがあって。]
 

(164) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  こんなときでも、
  まなちはしっかり者の書記さんだなー
  ありがとう、まなち。
  おかげで寝坊助の委員長は助かりました。


[ 冗談まじりにそんなお礼を伝えれば、

 さてと、それならこの後どうしようか。
 口をはさむのばかりがオシゴトと思っていたけれど、
 議論の進行というのは委員長の役割に入るらしい。
 ……でも、優秀な友だちが勤勉に働いてるようだし。]
 

(165) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……それで、まなちはどうするご予定?

  委員長は優雅に朝ごはんでも食べて、
  文化祭を見て回って、お菓子を作って、

  ──そういうことをしがてら、
  もう少しあの遺書の送り主について、
  思いを馳せてみようかなあという具合ですが。


[ この奇妙な二度目の文化祭。誰かの頭の中。
 そこで今日は何をして過ごしたい? なんて、
 穏やかな口調で彼女の意向を尋ねてみる。*]
 

(166) 2021/11/12(Fri) 19時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・1階廊下 ──


  ──そうだねえ。
  でも、わたしがホストだったら?


[ 延長戦はどこまでも──というわけでもなく、>>176
 かといって声を固くするでもなくわたしは言う。

 みんな≠順番に並べて、
 気休めともとれる楽観的な話をしていたころ。>177

 それもただの可能性の話に過ぎない。
 なにかを以て違うと断定できるほど、
 わたしはわたしを理解できているとも言い切れない。]
 

(181) 2021/11/12(Fri) 21時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……なんて、全部仮定の話だけど、
  いつかは、答え合わせがはじまるのかな。

  そのときまでは文化祭を楽しまれよ。
  ……ってことなのかもしれないけどー
  やっぱりちょっと落ち着かないや。

  まなちは落ち着いてるねえ。
  せっかくなっちんが考えた台詞も、
  なかなか出番がなさそうだなー

  狼が出たー! って、
  嘘でも、呼んでくれていいのにー


[ 自らの手で少し乱した日常のペース。
 わたしはとうとうとそんなことを語る。]
 

(182) 2021/11/12(Fri) 21時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ さて、それはさておき今日のご予定は?
 わたしの問いにまなちは律儀に答える。>>178
 そっと囁かれた秘密にわたしは思わず笑った。]


  ──ああ、エレベーター!
  そっかあ、文化祭満喫してたんだねえ。

  そうそう、2階にも行ったんなら見たかな。
  プラネタリウム。わかにゃんの尽力の結果。
  ……わたしのお気に入りでー、イチオシ。


[ 文化祭での一幕を思い出す。
 それを君とも共有できたらうれしいというふうに。

 すっかり文化祭を満喫していたらしい君は、
 わたしの知らないことも知っている。>>179]
 

(183) 2021/11/12(Fri) 21時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ──それは。
  見に行かなきゃいけないねえ。
  なんなら今からでも向かっちゃう?


[ わたしの知らなかった変化。
 エレベーターの中にある秘密。

 この世界の主は一体何がしたいんだろう。
 不穏なことが起きると思えば、
 まるで、この場所を楽しんでくれと言わんばかりだ。

 そこに何があるのだろう。
 この世界の秘密? それとも。
 想像ばかりを膨らませ、糸のように目を細めた。*]
 

(184) 2021/11/12(Fri) 21時頃

メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・1階廊下 ──


  帰れないことはないんじゃないかなー
  みな生還! というのを読んだから。

  けど、どうだろう。
  わたしが、まなちがホストだとして、

  ああ文化祭は今度も楽しかったー
  それじゃあお疲れ、帰ろっか……とは、
  わたし、ならない気がするなあ。


[ これは、仮定の話の延長戦?
 これを君の疑問への答えとしよう。>>191

 ゆるゆると紡いだ言葉に、
 あともう少しだけを付け加えて。]
 

(202) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ──でも、
  ここがわたしの世界じゃないのなら、
  わたし、おかしくなっちゃう気もする。

  まなち、わたしが錯乱したらそのときは、
  遠慮なんかせずに思い切りひっぱたいてね。


[ そのとき、最良と思える選択をするために。
 これはひとつ、わたしからの内緒話ということで。
 しいっとジェスチャーを添えておこうか。]
 

(203) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 生きている限り不変であるのは難しい。>>192

 なるほどと唸ってしまいそうなことを君は言い、
 わたしはそれを受けて周囲を一周ぐるりと見た。

 文化祭の様相へと変わったそのあとも、
 意味を捉えきれない変容を続ける校舎。

 不可解だとも思う一方で、
 改めてわたし、この場所が嫌いではない。と思う。]
 

(204) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……12時間。
  今度は何が起きるんだろうね。

  あんまり猶予はないなあ。
  今を精一杯に生きなくては。
  なにひとつやり残しがないように、ねー


[ この世界の主のためか、わたし自身のためか、
 はたまたそれが同じことを指しているのか。

 わからないままわたしは笑い、
 まなちの深い色の瞳を見ていた。

 そこにあるのは何だろう。
 慣れているという言葉を君は発して、
 それは受容にも諦念にも聞こえた気がした。]
 

(205) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……そんなまなちを頼りにしてるよ。

  呼ぶ必要がないのはなによりだ。
  ただね、わたしが君を頼りに思うだけ、
  わたしだって駆けつけたいって思ってること。
  覚えててね。


[ それじゃあ、再び文化祭の話をしよう。

 君はもうプラネタリウムを見ていた。
 頬を紅潮させてそれを語る様子は熱っぽく、
 わたしは少しだけりのきちに嫉妬する。>>194

 その印に、わたしは対抗するように、
 あの場所はわたしの友だち──わかにゃんが、
 わたしのために整えてくれたのだ。と囁いた。]
 

(206) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 季節巡回 こころ



  それじゃあ、出発進行だ。

  ──おや、まなち。
  そこにわたしの瞳はなくってよ。
  見るならこの好奇心に満ちた目を見てよー


[ 腹部に話しかけるのにおどけてみせて。>>195

 りのきちの朝ごはんは朝昼ごはんに。
 お菓子作りはおやつに持ち越しましょうと、
 迷うことなくエレベーターに足を向ける。*]
 

(207) 2021/11/12(Fri) 22時頃

[ 足音が聞こえた気がして、あたしは顔を上げた。
 莉希ちゃんの姿を認めて、思わず目を見開く ]

 莉希ちゃん!
 おかえり!

[ ここは屋外であるからして、多少声が大きくても大丈夫。
 なーんてこと、考える余裕なんかなかった。
 反射的に口をついて出ちゃったんだよ。
 ここが病院の外で良かった。
 こんばんはって言う莉希ちゃんに、おかえりって返して
 ぎゅって抱き返す。

 今この一瞬だけは、和歌奈ちゃんを心配する気持ちより、
 莉希ちゃんに会えて嬉しいっていう気持ちが
 上回っちゃったかもしれない。
 一瞬!一瞬ね! ]



 うん、……うん。

[ 莉希ちゃんの質問に、あたしはうんうんって頷く。
 七星さん「も」って莉希ちゃんは言う。
 莉希ちゃんも帰ってきた。
 つまりそれって……莉希ちゃんもきっと、あの世界で
 死んだんだろうって思う。
 痛かったよね。それとも、苦しかったかもしれない。
 労いの気持ちを込めて、莉希ちゃんを抱きしめたまま、
 その背中を撫でた ]

 せんせー。
 和歌奈ちゃんの世界で、莉希ちゃんも一緒だったんだ。
 ね?莉希ちゃん。

[ 莉希ちゃんに抱き着いたまま、
 あたしは先生の方に顔を向けた ]


[ 先生は、しばらく黙ってあたしたちの方を見てた。
 けど、頭をぼりぼりした後、降参って感じで手を挙げる ]

 「あー、わかったわかった。
  ……けどな」

[ 先生は、しばらく言葉を選ぶみたいに
 視線をさまよわせた後、
 少し声を落として、言った ]

 「もし……河合が、……戻ってこなくても。
  他の奴らを責めてやるなよ」

[ どきんと心臓が跳ねた ]


[ みんなが連れて帰ってくれるはずって
 あたしは言った。
 莉希ちゃんの言った「みんな」にも、
 もちろん和歌奈ちゃんは含まれてるはずだ。
 自分に言い聞かせるようにあたしはそう信じてる。
 
 だけど、もし、和歌奈ちゃんが帰ってこなかったら? ]



 ……そんなの、当たり前、だし。
 責めたりなんか、しないし。
 でも……でも、帰ってくるよ。ね?

[ ぎゅってあたしは莉希ちゃんに抱き着く腕に力を込めた ]


[ 和歌奈ちゃんの世界にあたしたちが呼ばれた理由。
 最期に一目会いたかったからじゃないか。
 路子ちゃんはそう言ってたけど。
 その言葉に、そうかもってあの時あたしも思ったけど。
 っていうか、そういう気持ちもきっとあると思うけど。

 それだけじゃなくてさ。
 和歌奈ちゃんの中のどこかに、連れ戻してほしい気持ちが
 あるからだったりしないかな。

 だって。だってさ。
 ひめちゃんの世界に、あたしは呼ばれなかった。
 それって、ひめちゃんに
 なんの未練もなかったからじゃない?
 あたしを縛り付けるために命を捨てたひめちゃんだもん。
 もし、ひめちゃんもあんな世界を作ってたなら、
 そこにあたしが呼ばれないはずがない ]


[ はやくひとりになりたいなあ。
 いつかの和歌奈ちゃんの言葉を思い出す。

 だけど、和歌奈ちゃんは呼んでくれた。
 和歌奈ちゃんの世界に、あたしたちを呼んでくれた。

 ねえ、和歌奈ちゃん。
 やっぱりひとりぼっちはさみしいよ? ]*


【人】 季節巡回 こころ


[ まなちとともにエレベーターに乗り込めば、
 もふもふ≠ニ形容されたボタンを押す。
 明らかに猫をモチーフにしたそれは、
 一体どこにつながっているのだろう。

 未知なる場所への高揚をこころに携え、
 ほんのわずかな時間、浮遊感に身を任せれば、

 そこに広がっているのはわたしたちの思い出と──、]
 

(214) 2021/11/12(Fri) 22時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在・3年1組 猫カフェ ──


  ──おすみ!
  こんなとこにいたのー?


[ 待ち受ける店員さんにわたしは驚き、>>175
 まずはじめに口からこぼしたのはそんな言葉。

 その背景に広がっているのはよく知る空間。
 わたしたちがあの日作り上げたもの。
 わたしにとっての大切な思い出。

 猫耳まで完全装備だったおすみに、>>174
 わたしは思わず笑っていた。

 どうしよう。思った以上にこの世界が好きだ。
 ここにあるのは優しい思い出ばかり。]
 

(215) 2021/11/12(Fri) 22時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  驚かせないでよー

  もー、こんなことなら、
  先に商品を準備してくるんだった!
  じきにお客さんが押し寄せてきちゃうよー

  っていうかその耳どうしたのー、ずるい。


[ それとも今はわたしたちがお客さん?
 あるいは、大急ぎで商品を準備しましょうか。

 どちらにせよわたしは笑い、
 ぐるりとその空間を見回したのだ。*]
 

(216) 2021/11/12(Fri) 22時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/12(Fri) 22時半頃


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