人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点:


校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 00時頃


─こちらの世界線の私─

こちらの世界線の私も、基本的には変わらない。
大和命くんのことが好きで、アストロのことがないからきっと同棲して恋人──なんて事にはなってない。
それでも、好意を自覚はしていただろうし、毎週のお菓子作りから毎日のお弁当作ってきても良い?くらいにまでレベルアップはしていたかもしれない。
お付き合いしていてくれたら嬉しいんだけどな。
その場合はやっぱり私から告白したんだろうけど…。

とにかく、それでもこの世界も平和とは言えなかった。
私たちが知らないところでロボットはやってきて、合宿所の近くで戦闘があった後、今度は学校で。
お陰で学校が休みになっちゃったから、大和くんにはお弁当を学校で渡せない。
待ち合わせして私でも良い?なんて聞いてる頃合いだろう。


そんな中、私は七尾ちゃんにメッセージを送っていた。


『七尾ちゃんちの方大丈夫?
 今度雑貨見に行きたいんだけど一緒にどうかな?』**


メモを貼った。


メモを貼った。


校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 00時半頃


校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 00時半頃


【人】 校庭番長 ヤマト

――回想と後悔と――

>>2:659珊瑚のおねだりに大和は分かりやすく唸って顔を赤くしてしまう。
分かっているんだ、理解してもいるはずだ。
ちょっと気持ちが追い付いていないだけでこの抱いている想いが愛だと信じたいだけで――はっきりと言うことでそれがもしも違っていたらと思うと声にならなかった。
あまりにも臆病になりすぎていたのだろう。

 ただ少し、ほんの少しだけ勇気を腹の底から生み出すだけで珊瑚が嬉しがってくれるというのにできなかった。

 ――そんな自分を大和は怨んでいる]

(31) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[七尾の戦いが終わり彼女が倒れた日。
>>2:660何時も通りご飯を作ってくれる珊瑚はどこか元気がないようだった。
いつもよりも暗い。
そんな珊瑚に寄りそうことしかできない大和はいつものように美味しいと言ってご飯を食べていた。

 七尾の亡骸は>>2:668『アストロの隙間』へ。
彼女が望んだことだから反故にされることはないだろう。多分。
その時が来たらのその時がいつなのかはわからないがお葬式があげらえる頃には街は少し落ち着いていただろうか。

 大和は相変わらず珊瑚の家に住み込んでいた。
親父さんはその間結局帰ってこずに部屋はずっと使わせてもらっていた。
帰ってこないということに憤りながらも二人の生活を満喫していた。
夏休みも残り少なくなった頃、夏休みの宿題進捗確認が行われるとかで学校へ行かなければならないらしいので一緒にハロに転送してもらって、大和は部室で隅っこに座って天井を仰いでいた。

 ずっと一緒だけれど珊瑚が自分の部屋で何をしているのかは大和は知らなかった。

 ――もしも知っていたら、止めていたのは間違いない]

(32) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[大和は指導が終わったら戻ってくるだろう珊瑚のことを待っていた。
帰りがいつになるかはわからないが珊瑚も頑張って宿題をやっていたから誉められはすれ怒られることはないはずだ。
七尾が死んで生まれた部室の空白はきっと誰も埋めることはできないもので、泣いていた珊瑚を思い出すと自分の番だともっと悲しませることになるのかと億劫になってしまう。

 そんなことを考えていた、まだ幸せだった時間は悲鳴と共に喪われた。
遠くからか、近くからか、鋭い悲鳴が聞こえてきた。
そんな悲鳴が聞こえるなんて敵が出たのかと慌てて窓を開き外を覗くと――地面に倒れている珊瑚の姿があった。
倒れている周囲には夥しい血が広がっていて、>>2:664窓からは見知らぬ生徒が何やら叫んでいた]

(33) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  珊瑚さんっ!


[大和は名前を叫ぶと部室から飛び出した。
階段があるなら段数を全部飛ばして飛び、二階の窓から飛び降りると受け身もほぼ取らずに転がって立ち上がると倒れたままの珊瑚に近づいた。
血の海に足を踏み入れるとびちゃりと嫌な音がする。
靴底の裏で珊瑚の命を吸っているような感覚を受けた。
膝をつくとズボンにまで血が滲み込んでくる。
温かな、滲み込んだ血が、肌に触れる]


  ぐっ、ぁっ、珊瑚、さん、珊瑚、さんっ。


>>2:669名前を呼ばれている。
ここまで無呼吸で走り抜けたから息が切れてしまっていて、途切れ途切れになりながらも珊瑚の名を呼び続ける。

 身体を抱き上げようとすると血が手についた。
何度も抱きしめた身体の力がなくて、温もりも喪われていくようで――]

(34) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ま、って、珊瑚っ、さんっ!


[短い期間で死んだ人を二人も見てきた。
二人を直視できたのは、それでも少し距離があったからだ。

 大和は人前にも憚らずに涙が溢れてとまらなくなっていた。
零れ落ちる涙が珊瑚の頬を濡らして血糊と混じっていくが血の色が薄くなることはなかった。
分かってしまうのだ、理解してしまうのだ。
これだけ血を流してしまえば人はもう助からないってことは]


  まだ、僕は、死んでないよ。
  毎日一緒、だって……やくそく、したよ。
  やめてよ……なんでだよ……。
  僕は、僕は……。


>>670最期の言葉が耳に届く。
大和の喉は震えていて、あ、とか、う、とか言葉を漏れる中で一度、唾を音を鳴らせて飲み込んで――]

(35) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  僕もだよ、珊瑚さん。
  僕も珊瑚さんが、大好きだ――。


[意識が途切れる前に伝わったかは分からない。
けれど――ああ、もっと早くに伝えていればって思わない刻は最期までなかった]

(36) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――事件直後――

[大和 命は駆け付けた救急隊に引き離されるまで珊瑚を抱きしめ続けていた。
喪われていく温もりを忘れることはない。
もう温かなご飯を食べることもない。
もう温もりに包まれることもない。
愛も恋も知らなかった大和にそれらを教えてくれた珊瑚はもうこの世界には存在しない。

 血だらけになった制服を着たままで大和は自分の身体を抱きしめた。
そして、後に――空を見上げる。

 あの太陽の向こうに獅子座と蟹座があって、蟹座は踏まれるんだと、獅子座は負けるんだと言っていたけれど――蟹座を追いかけるように獅子座があるから大和は嫌いではなかった]

(37) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[ハロに転送してもらい珊瑚の家に戻った大和はすぐに自分の荷物を纏めた。
珊瑚が死んだのだからこの家にはじきに珊瑚の親父さんが戻ってくるだろう。
その時に鉢合わせることはできないからと一時的に撤収した。

 >>2:672珊瑚が握っていたスマホは回収した。中の機密事項というよりは短い期間でも二人で撮った写真があったからだ。
後になって連絡していた相手がいると知った時、それはその時にまた行動をしてしまうのだけれど。
廊下に残っていたであろうカバンも回収して珊瑚の部屋に置いておいた。
誰にも触らせたくはなかった。

 そうしている間にも滲み込んだ血糊は乾いていて制服は着ていると100%補導されそうな感じになっていた]

(38) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――瑠璃川珊瑚の告別式――

[お通夜と告別式の段取りはすぐに決まった。
>>2:673大和には意外なことだったが珊瑚の父親は涙を流していたし憔悴しきっていた。
彼について語るべき口を大和は持たない。
ただ涙を流せるくらいに愛しているなら――もっと、分かり合えたのかもしれないのに。

 お通夜には突き落とした本人とその家族という招かれざる客も着たようだが式典会場がしっかりしていたのでお帰り願われたようだった。
ただ、大和はその顔を忘れはしないことにした。

 学校の知人やあまり親しくない間柄の人はお通夜に来て終わりだろうか。
大和は礼服を持っていないから暑い中冬服で訪れて線香をあげた。
家庭科部の子も訪れてくれたろう。

 ――お通夜が終わった際、珊瑚の父親さんに自分が珊瑚の彼氏だと伝えたのは翌日のためだった]

(39) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[その夜、大和はハロに転移してもらい棺の傍に現れた。
棺を開くと涙しか出てこない。
綺麗な顔をしているのにもう笑ってくれることもない。
頬を撫でて、額に口づけをすると持ってきた荷物から誕生日プレゼントにと渡した栞を取り出してそっと胸元に抱かせた。
>>2:397どこだろうと探していたらちゃんと本に挟んであってカバンの中にあって、一緒に持っていってほしいと思って取ってきた。
中には一緒に獅子座と蟹座のストラップがあって――これはプレゼントかなって勝手に貰ってしまうことにした。
蟹座だけなら珊瑚のだろうけど獅子座はどうやっても大和のだろう。
それら二つはチェーンに通して首から下げている。

 蓋を閉じる前にもう一度額に口づけをして、大和の告別は終えた]

(40) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[告別式は――お通夜よりも人は少なかったかもしれない。
学校の友人たちは大体お通夜で来るのはそうだが告別式は本当に仲が良かった友達や親族が集まるようだった。
学校の先生も参加していたかもしれないが学生の珊瑚の告別式は人数は寂しかった。

 立てかけられている遺影の珊瑚は元気に笑ってくれているのに棺の中の珊瑚は笑いかけてくれないのだ。
そのことは心の虚を大きく広げていく。

 宗派が何かとかはわからないが線香をあげお香を焚き冥福を祈り続けるばかりだ。
式は騒ぐことがなければ恙なく進んでいくものだ。
喪主の珊瑚の父親が完全に魂が抜けた状態で語る言葉には、大和はあまり意識を向けなかった。
向けられなかった]

(41) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[最期のお別れにと棺の中を花でいっぱいにして――。
またも勝手にお邪魔した珊瑚の家で焼いたクッキー――当然のように上手くいくわけもなく形が歪だったり焦げていたりするものを包んだものをそっと入れておいた。

 棺が閉じると霊柩車に乗せて斎場に運ばれる。
前日に話したのはこの後のためだった。
親族以外は斎場以降はついていけない。
無理を言ってついていくために打ち明けていた。
打ち明けた後もゴネた。頷いてくれるまでずっと。

 大和は骨を拾うところまでずっと一緒に居た。
看取って、見送って、最期の最期まで。
引き離された以外の時間の全てを大和は珊瑚と一緒にいた*]

(42) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――刻は流れる――

[世界から大和が守りたいと思っていた唯一の存在が失われた。

 誰かは気づいたかもしれないが誰も気づかなかったかもしれない。
夏休みは終わり二学期が始まると大和は普通に登校していたがその実、学校で暮らしていた。
ハロの転移を駆使して校内に寝床を作り住んでいたのは珊瑚の家が保存されるとはいえ、大和一人で住んでいたらあっと言う間に彼女の痕跡が消えてしまいそうだったからに他ならない。

 授業が始まる少し前に教室にやってきて、授業が終わると消えてしまう大和を捕まえるのは難易度が高いかもしれない。
ただ、天文部の皆にはちゃんと予告を残していた。
部室の黒板にデカデカと『次は、僕だ!』と書いておいたのでまあ誰かは伝わるだろう、多分]

(43) 2023/08/17(Thu) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[秘密基地めいた学校内の空間の壁には周辺の地図が張られていて、そこに押しピンがいくつも刺さっている。
押しピンを線で繋ぐとそれが獅子座と蟹座であることは天文部の人間ならすぐにわかるだろうそれの横には図書室から持ってきた星座の本が積み上げられているわけだけれど。

 もうお金を残しておく必要がないからと手持ちのお金は全部使っていく方針で食事状況も改善していたが大和は冷たいものしか食べていなかったしゴミもぺいっと袋に詰め込まれて置いてある空間だけれど、

 大和は出来上がった図に満足しながら手持ちに出来る地図に書き写してからハロを呼び出して、各ポイントの下見をするために転移してもらうのだった**]

(44) 2023/08/17(Thu) 02時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 02時半頃


校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 02時半頃


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

――瑠璃川珊瑚の告別式にて――

[お通夜の日も告別式の日も、大和は酷い顔をしているように見えただろう。
日々の眠りは浅くそれでいて精力ばかりが湧き上がってくる。
涙はとうの昔に枯れ果てていたけれど目は腫れぼったいままだったろう。

 >>53柊木に声をかけられた時は、柊木の方を向いて薄く笑って頷いた]


  大丈夫だよ、柊木。逆にさ、すごく調子がいいんだ。
  柊木はさ、身体は大丈夫なのか?
  いや、ここに来てるってことは退院はできたのかな。


[そうでないならば病院から抜け出してきたことになるが流石にそれは許されないだろうから体調は戻ったのだろう]

(79) 2023/08/17(Thu) 10時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……柊木、またこの街が戦場になるかもしれない。
  大切な人にはさ。
  ちゃんと逃げるようにって伝えておくんだぞ。


[大和はもうこの世界に守りたいものなんてないのだから。
七尾のように避難を待ってあげるほど想っている人もない]

(81) 2023/08/17(Thu) 10時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[親族以外が斎場についていくのは>>55非常識なことだろう。
だけど、多分あまりにも人が少ない気がしたんだ。
母方はイギリス人って聞いていて亡くなっているのだからそちらの親族はまず少ないだろう――と推測したというのは言い訳だ。
大和がそうしたかったからそうしただけだ。

 珊瑚の父親にはスマホの在処を知ってる、見つけたら返すということでゴネてついていった。
まさか中身に>>73あられもない写真があるなんて見るまで知らなかったんだけど下手人>>71はすぐに分かったし目線があった時には覚えてろという意味をこめておいたが伝わってないかもしれない。
乾は乾で感情の振れ幅がすっごい奴だから泣いてる姿を見て、きっと七尾や他の皆の時も泣くのだろうとは想っている。

 ところで勝手に珊瑚のスマホの写真を見ていたわけだけど気のせいでなければ寝顔の写真がホーム画面になっていたような気がしないこともない。
これはそのまま親父さんに渡そうと思う*]

(82) 2023/08/17(Thu) 10時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――備えること――

[スマホを珊瑚の父親に返す理由はゴネた見返りだけではない。
珊瑚がどうやって生きていたのか、最期の瞬間まで何をしていたのかがスマホの中には眠っている。
告別式でそこまで憔悴するなら――未だ愛しているならちゃんと珊瑚が存在した証と向き合ってほしかった。

 スマホを返す際に、ちゃんと伝えておく。

『この街はもうダメだから逃げるように』――って。

 大和がこれからしようとしていることをきっと珊瑚は怒るし悲しむし、もしかしなら泣いて嫌われてしまう、だろうけれど。
僕らは確かにこの世界にいたって刻み付けておきたいんだ。

 例えそれでどれ程の犠牲が出たとしてもだ*]

(83) 2023/08/17(Thu) 11時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[敵はまた襲来する。
あと5回勝たなくてはならないのだからこの前のような戦いがまた起こるのは必然だろう。
いつ起こるのかはわからないが遠くない未来には必ず起こる。

 大和は珊瑚が死の直前まで通話していた相手へとめっきり数を減らしている公衆電話から通話をかけた]


  『アストロは僕らの命で動いている。
   僕らは命をかけて戦う。

   でもね、勘違いしないでほしい。
   僕は彼女ほど優しくなくて、敵は待ってくれない。
   誰かの命を救うのはあなたたちだ。
   早く街から避難させることだよ、次は近い』

(84) 2023/08/17(Thu) 11時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[通話に出れば言いたいことだけを伝えて通話を切った。
ハロで転移するのだから足跡を追うことはできないはずだ。
縦横無尽にハロを使い倒しているので過労には気をつけたい。

 あの日、大和が珊瑚に伝えなければ通話先の相手と連絡を取ることもなくて、誰かに聞かれることもなくて、命を落とすこともなかったはずだ。
珊瑚の未来を奪ったのは大和に他ならない。
守りたい人も守れない愚者が誰かに命を守ることを強要するのだから失笑ものだろうさ。

 けれど――最低限伝えるべきは伝えた。
この後どうするかはこの世界の人間が決めればいい*]

(85) 2023/08/17(Thu) 11時頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 11時頃


メモを貼った。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


    合宿最後の朝ミーティングの時
    あたし達は『それ』を見た
    海辺で戦う、2体の大きな怪物を

    まるで現実味の無いその光景は
    暫くテレビやスマホの通知やSNSを賑わせ
    目撃者であるあたし達部員の間でも
    何度も話題に上げられ、情報を交わされ
    ある種の興奮を帯びて持て囃されていた

    けれどその怪物は出現する度に街を、
    人を、無慈悲に踏み潰してゆき
    その所業は少なからずの人々に
    怨嗟を植え付ける事もあっただろう


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



[そんな怪物についてあたし、
 七尾千映の見解は……恐怖の対象でしかなかった。

 部活動の最中、高校に現れた時は
 悲鳴を上げて倒れそうになってしまった程。


 ……うう、先輩達に顔向けできない…。
 なんとか倒れずに済んだとしても、
 先輩達に手を引かれる形で逃げただろうし。
 もしかしたら乾先輩が背負ってくれたかも、で。

 幾つもの建物の倒壊があったものの、
 あたしの家は無事だった。
 だから、ここはあたしの部屋で。]
 




  怖かったあ…。


[今思い出しても震えが止まらない。
 校舎全体がいきなり暗くなって、
 窓の外を見たらあの怪物が立ってた。
 なんでここに??って心の中で散々あの怪物に
 抗議したけど、きっと届いてないんだろうな。

 ベッドの上で転がりながら
 SNSや通知で入ってくるニュースに目を通して
 あの怪物の事を調べていた。

 次に遭遇した時に備えてどうしたらいいかとか、
 怪物の正体だとか。色々。]
 



[そんな中LINEに通知が入った。

 クリックすると瑠璃川先輩からで、
 心配の言葉とお出掛けのお誘いが綴られていた。
 ばっと身を起こしてフリックする。]


  『一緒に行きたいです!』
  『あっ。じゃなかった』
  『あたしの家は大丈夫でした!』
  『瑠璃川先輩の方は大丈夫でしたか?』


[嬉しさ半分心配半分に、
 スタンプはつけるか悩んで止めて。*]
 


─避難とかいろいろ─

そう言えば最近電波が悪い。
もしかしたら七尾ちゃんにも届かないかな?
届いたり届かなかったり…例のロボットが関係してるのかな?
ほら、機密情報とか情報規制とかなんだとかよくわかんないけど情報操作されてるとか!
よくわかんないけど!
だからかなー、連絡が滞りがちなのと学校が危うく戦場になりかけて…いやなったの?避難してたからよく分からないけど、夏休みが延びてラッキー!なんてしてたり。

だからいつ届くか、むしろ届かないかもしれないけど、大和くんに一通だけ送っておこう。
『大和くんが大丈夫そうなら電話ください。』
大和くんいつも忙しそうだからね。電話かけたいけど、電話を待つ姿勢にする。
そもそもこのメッセージがちゃんと届くかなー、遅延でも届いてほしいし届かなくても連絡してほしいよ!


それはそうとして、お父さんから避難するように言われている。
お父さんはお父さんで何らかの情報を得てるのかな?
それとも、天文部の合宿所の近くと私の学校の近くと。私に関係してる場所で二回もロボットが出現したから、そのせいかも。
もしかしたら天文部そのものがロボットに関係するのでは──、なんて考え過ぎかな?


「でも、出現場所はそれぞれ違うよ。
 日本に現れた、くらいしか共通点ないじゃん。
 最悪、避難した先に現れるかも…。」


それは、確かにそう。
どこが戦場になるか分からない。
だからいっそ、今までのことを考えるなら日本脱出?
──それも良いかもしれないなんてお父さんがいうから、私は慌てて否定した。


メモを貼った。


「やだよ!?私みんなと別れたくない!
 好きな人いるしまだ告白もできてない…。」


ガシャン。変な音にお父さんを見ると、持ってたカップをソーサーに落としたみたい。あっぶない、割れちゃうじゃん。
え?いつの間に?相手は誰だって?


「…私だって好きな人くらいできるよ。
 お父さんだって好きな人できたでしょ?
 告白してお付き合いできて一人暮らしするんなら
 好きな人と暮らしても良いよね?」


なんか言葉に詰まってるお父さんは珍しい。
けど、避難かー。お父さんは忙しいし私はどうしてと一人の時間が多い。ほら、そうこう言ってるうちにお父さんの携帯が鳴った。また病院に逆戻りだ。


「避難については考えとくし、お父さんはもう良いよ。
 病院の近くに仮住まいする方向で考えようかな。
 とにかく、私一人でいるならこの家が一番だし
 みんなから…離れたくないから。」


みんなより、彼だったけど。
何かいいたげなお父さんを押し出すようにしてお弁当を持たせて背を見送る。
今日は話があったから来たけど、もう帰ってこないかもね。
今日も帰ってきたより寄った、だろうし。
そんなやりとりの後、七尾ちゃんからの返事が来てホッとした。


『七尾ちゃん!よかった通じたー!
 うちも大丈夫だったよ、怖かったね。
 雑貨屋さんでシールとかカップとか見たくて…
 七尾ちゃんはヘルメット持ってたっけ?
 それの飾りも買いたいんだ!いつなら大丈夫?』


そんな風に、心配よりは買い物メイン、通じた喜びメインの返事になる。
だってねえ、こんなことが繰り返し起きてるし。
多分起きるよ、空前のヘルメットデコブーム。
普段から使えるヘルメットがあなたの命を救う! …かもしれないじゃーん?*


メモを貼った。


メモを貼った。


―― 七尾宅:ビーズクッションの上 ――

[ベッドから降りて、ビーズクッションの上に移って
 その辺に転がってた星型のクッションを抱く。]


 『はい、もう死ぬんじゃないかって…』
 『あっ、不吉な事言ってごめんなさい』


[大災害程では無いけれど、先日の怪物の
 学校への出現では何人か犠牲者が出てた。
 それを思うと冗談でも死ぬとか言っちゃ
 いけない気がして、慌てて訂正を打つ。]
 
 




 『カップですか?新しいの買うんです?』
 『ヘルメット?えっと、あたしはまだ
  原付の免許とかはなくって』
 『(アヒルがあわあわしてるスタンプ)』


[LINEを重ねるうちヘルメットが防災用だと
 わかれば、確かにあるかもしれませんね?
 なんて真剣に購入を検討しだす。]


 『そういえば先輩は、
  家離れたりとかするんですか?』
 『クラスの人が何人か避難するんだーって
  言ってて。もしかしたら結構いるのかも?って』

 



[ふと疑問に思った事を聞きつつ。
 あっ、でもお会いできるならその時聞けば
 いいのかも?なんて思い辺りもして。]
 
 
 『あたしいつでも空いてますんで、
  先輩のご都合良い日教えてください!』
 『(ちいさなくまがヤーッ!てしてるスタンプ)』


[そうして出掛ける日の約束を取り付けようと。*]
 


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

>>109大和 命が何をしているのかは秘密基地に転移すれば何となくわかることだろう。
口止めをしているわけでもないのでハロに尋ねれば教えてくれるかもしれないが、>>112各所で先に逃げておけと伝えている状況なのだから被害が拡大する可能性を示唆し続けている。

 七尾は避難が終わるまで待機していたし敵の蜘蛛型も待ってくれていた。
蜘蛛型の攻撃も糸で捕らえて最短距離を引き寄せてトドメをさすという被害が最も出にくい戦術だった]


  『ねえ、ハロ。
   この世界を滅ぼさんとする敵がさ。
   人命に随分と優しいのはなんでなんだろうね』


[ハロに投げかけた質問の答えがあったかはどうだろうか。
ただ、優しい敵がいるならば反対の敵もいると考えられるはずだから――]

(143) 2023/08/17(Thu) 20時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  そっか……珊瑚さんの……。


>>113珊瑚の父親が忙しいのはわかっていて人命を助けるために必死に戦っていることも理解できているが、それで珊瑚が悲しんでいたことは納得できるものでもなく、大和は柊木の言葉に曖昧に頷くばかりだった。
両立することが難しい時にどちらを犠牲にするのか、トロッコ問題はいつでもどちらかの犠牲を強いてくる]


  柊木がやらかしてるのは、うん。
  あんまり勢いだけでやるのは気をつけような。

  それとこの前の話だけどさ。
  いや、なんか乾って直前に止めそうだからさ。
  伝えとくことにするよ。


[ほら、最期だしなと>>2:325乾が発案した名前を柊木にリークしておく。
大和はその時ばかりは悪戯小僧みたいな笑みを浮かべていた]

(144) 2023/08/17(Thu) 20時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……そっか、でもさ。
  敵も毎回優しい敵ばかりじゃないよ。多分。

  僕も使ってるけどハロに転移してもらったら?
  一瞬で移動できるから学校には行けるよ。


[伝えるだけは伝えておこう。
説得できるかは柊木次第だけれど――、大和は力無く笑みを浮かべるしかなかった。

敵も、だけれど大和も、優しくなんてなれないのだから*]

(145) 2023/08/17(Thu) 20時半頃

─瑠璃川宅─

さて、今日は何を作ろうか。
日持ちする物を作っておこうかな。でも、いつ電気がダメになって冷蔵庫が機能しなくなるか分からない。
となると、日々食べるものだけ買って作ろうかな。
…急に来てくれることになったら24時間スーパーを頼ろう。
なんて考えてるとまたメッセージがくる。今日は調子良い!


『ううん。あれはそう思っても仕方ないよ。
 あんなのを合宿でも間近で見たんでしょ?
 二度と見たらそりゃそう思うって…。』


それは本当にそう。
一度目で難を逃れて、二度目も無事だなんて強運だと思うもん。
今回こそダメー!って思うよ、そりゃ。


『家も揺れたりしそうだから、せめて
 可愛いプラの食器用意しとこうかなって…。
 割れたら大変じゃない?
 あ、ヘルメットは災害?ロボット?対策用!
 避難してる時に欲しいなーって思ったんだよ。
 震災の時にも、買い物かごを浮かせて被って
 難を逃れた人もいるんだって。』


今回のことは、自身のような唐突な災害に似てる。けれどロボットということは製作者がいて、操作する人間も居ると思う。
思うんだけど、どうなんだろう?
でもそこまで返事して。
避難の話にちょっと手を止める。


『そうだね、お父さんにも避難しろって言われた。
 でもお父さんはほとんど家にいないし、
 今の事態じゃ仕方ないんだ。
 だって、医者だから救助の方に駆り出されてて…。
 でもどこに出るのか分からないのに
 避難の意味あるのかなって思っちゃってる。』


『それじゃ明日にでも。
 学校の最寄り駅で9時に待ち合わせでOK?』


そこまで打って、また指先を滑らせる。
ちょっと私の頬が熱い。


『私、好きな人がいるの。その人がまたこの家に
 私の作ったご飯食べに来てくれるかもしれないから
 この家離れたくないんだ。』


ちょっと、いろんな人と話せる環境が遠かったから。
つい、そんな事を七尾ちゃんに伝えていた。**


【人】 校庭番長 ヤマト

――ハロ――

[大和はハロのことはあまりよくわかっていない。
七星が死んで悲しんでいるのを聞いて、やっぱり生物なんだろうなって思っているがそれ以上のことはあまりよくわからない。
ただ、七星と一緒にこの世界に来たのなら半身がいなくなるとこの世界では天涯孤独なのだろう。
独りは寂しいのはよくわかる。
手を伸ばしたのは痛い程知っている。けれど>>147男が怖いなんてのはわからなかった。

 表情とかもよくわからないけれど――あと女の子が好きなようだ。
よく七尾の方に行ってたしセクハラもしてたみたい? だから雄じゃないといいなあとは思っているくらいだった。

 大和はハロによく転移を頼んでいるしむしろ転移が前提で動いていた。
>>146お通夜の夜にハロが背中を撫でてくれたけれどそういうところもやっぱり人間くさいなと思う。
大丈夫というようにハロを撫で返す。
珊瑚に花を添えてくれたのだから、ハロは良い奴なんだ]

(161) 2023/08/17(Thu) 21時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……ハロ。
  七尾はさ、アストロの中で眠ってるだろ?

  僕が死んだらさ。
  亡骸は合宿所近くの展望台の下。
  掘り返されない土中に埋めて欲しいんだ。
  そこの蟹座のシールが張ってある小瓶と一緒にね。


[小瓶の中身は珊瑚の遺灰が詰められている]


  一緒にって約束したし……。
  それに一緒に星を見たかったんだ。


[冬にはほら、蟹座と獅子座が見れるだろう。
そこまで生きてたかはわからなかったし結局もう呼ばれたから叶うことはないのだけれど――]

(162) 2023/08/17(Thu) 21時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ハロにはずっと転移してもらって、
  便利扱いしてるかもだけどさ。

  感謝してる。
  だからさ、もし叶うなら、ハロが望むなら。
  全部終わったら元の世界に帰れよ。

  僕らが全員死んだらお前、もう完全に独りだろ。


[お願いと、望みを伝えておいた。

 その日も>>153押しピンのことを尋ねらえると力無く笑ってから肩を竦めたろう]

(163) 2023/08/17(Thu) 21時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  それはね、押しピンが星なんだ。
  線で結ぶと獅子座と蟹座になる。

  僕はね、この街に、この世界に。
  僕らが居たって痕を刻みたいんだ。

  世界がどれだけ僕を拒絶したって、
  それがどれだけ人道を踏み外したことだって。


[大和は虚ろな瞳をしていた。
その中で未だ光っている部分だけをハロに向けて微笑んだ]


  宙に見えない星座を地上に描くよ。


[それはナスカの地上絵のように、そう告げる大和の口調は酷く優しいものだった*]

(164) 2023/08/17(Thu) 21時頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/17(Thu) 21時半頃


【人】 校庭番長 ヤマト

――とある日の天文部室――

[大和は別に不登校になったわけではないので>>178学校でなら出会う機会もある。
丁度部室から持ち出していた分の星座の本を返しに行った際に天道に出会って、多分、極普通に挨拶できたと思う]


  うん、ハロには色々手伝ってもらってる。


[天道は思慮深そうなのに結構直情的になるよなと七尾が戦っていたときの乾との言い合いのときから思っていたけれど、迂遠に聞かれたらきっと大和は理解しかなったろうから直球の問いかけに否定もしなかった]


  準備というか……、
  >>84さっさと逃げろって伝えてるのと、
  地上に星座を描く準備をしてる。


[それだけでは何のことかなんて分からないだろうけれど、言ったらきっと止められるから言わない]

(184) 2023/08/17(Thu) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……天道も家族とか大切な人がいたら、
  もうすぐにでも逃げるようにさせときなよ。

  敵がさ、この前の蜘蛛型みたいなのばかりだなんて、
  そんなこと誰も保証できないだろ?


>>175敵の正体は知らなくてもいいけれど>>171敵が酷いことをしてくるのはもう聞いていた。
そんな相手が出てきたならきっと街に出る被害は大きなものになってしまうだろうって伝われるといいと思う*]

(185) 2023/08/17(Thu) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  いいよ、それで。
  ありがとう――でもさ、サポートってほら。
  本郷さんゲーミングチェア、ってやつだったろ?

  本郷さんにサポートっているの?
  っていうのはちょっと思ってる。


>>180天道が邪魔をしないでくれるならそれで良かった。
後ろや死角なんてものはどうやっても消し切れないから見ていてくれるならありがたい。

 一抹の不安とすれば大和の椅子が自転車なのだ。
ちゃんと普通に動くのかだけが心配なのだが――*]

(186) 2023/08/17(Thu) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――ハロ――

>>171ハロは大和を優しいといい、大和は優しくないと思っているけれどハロの考えをそれ以上否定することはしなかった。
ハロの中の大和は優しいのだろう。
それはハロの言葉通りなのだから変える必要がないことだ。

 珊瑚が死んでからハロには助けられてばかりだ。
>>176最期のお願いも託せたし、一緒に企みをしているのはきっと独りだともっと早くに堕ちていただろう。
意外と愛嬌もあるのもわかり、戦いが終わって帰れるならそれ以上言うことはない。
きっと七星永の亡骸も一緒に帰るのだろう]

(197) 2023/08/18(Fri) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……僕の親はさ、博打好きで借金を作って
  それを残して姿を消す人たちでさ。
  ずっと独りで過ごしていたんだ。
  それで、温かくて休める場所ができたら、
  今度はそこも奪われて……。

  そしたらそう思っただけだよ。


>>179不幸自慢が云々と言われようが、大和自身がそう思ったのだから世界の呪いを受けているんだよ。
それを語る口調は暗いものではなく淡々としたもので――]


  よし! 最期に特大のを作ろう!


[その声は一点して明るいものだった*]

(198) 2023/08/18(Fri) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――天道と――

>>187それ以上の説明は難しかった。
出来るかどうかも分からないし、とてもとても周囲の被害も省みないエゴイストな考えの行動なのだから言えるわけもなく。
珊瑚が望んでいるわけでもなくて完全に大和自身の独り善がりでしかないのだからそれも付け加えて、追求されないことに安堵してしまう]


  ……うん、そうしておいて。


[家族は、と言う天道に大和もそれ以上の追求をすることはない。
それぞれ家族とは色々あるのかもしれないし、それでも祖父母が大切なら避難してもらっているのがいいと思う。

 それは大和の巻き添えにならないようにという意味でだけれど]

(199) 2023/08/18(Fri) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  でもひょっとすると本番では緊張するかもしれないし。
  パニくってたら助けてあげてよ。


>>188本郷が先か天道が先かはわからないけれど、もしもその時がきて弘法もなんとやらにならないとは限らないしと、後は友達との普通の会話をしたんだ*]

(200) 2023/08/18(Fri) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――天道と――


  ……そっか、僕も似たようなものだった。
  優しい祖父母はいなくてさ。
  あるのは親が残した借金だけだったけど……。
  今もどこかで生きてるかもしれないけど。


>>201天道の身の上も似た様なものだったらしい。
大和は、頭を掻くしかなかった]

(205) 2023/08/18(Fri) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  血が繋がっていなくても、赤の他人でもさ。
  温かさをくれる人は、大切にね。

  ほら、死んだら悲しいだろ。
  先に死んだら悲しませてしまうだろうけどさ。

  悲しんでくれる人がいるのは幸せだよ。


[きっとね。
天道の弟のこととかは多分知らないから尋ねないけれど、支えになってくれる人は死んでほしくないだろ、誰でも。
天道がそうしてくれるというなら大和はやっぱり笑っていられたんだ*]

(206) 2023/08/18(Fri) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

――コックピット――

>>#0誰かが大和を呼ぶ声が聞えた時からわかっていた。
いつか来たる日に大和なりに備えていた。

 大和はしまっていた血染めの制服に身を包んでコックピットに現れた。
転送される前にハロに少し待ってと我儘を言った。

 登場すると目の前に>>#3敵の姿が見える。
足元には>>#4僕らの高校の校舎があり丁度七尾の時と同じくらいの距離に獅子アラシがいたろうか]


  開始距離は決まってるのかな。


[パリパリの制服のまま自分の椅子――自転車のペダルに足をかけて片脚を乗り越えて反対のペダルについて立位姿勢。
確か念じればそのまま動くと聞いていたからそのままの姿勢で動くように念じたが――]

(208) 2023/08/18(Fri) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……あれ?


[『アストロ』は動かなかった。

 今度はハンドルを握って同じように動けと念じるが――]


  ……ううん?


[やっぱり『アストロ』は動かなかった]

(209) 2023/08/18(Fri) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  あれ、壊れてる?
  そんなわけないよね、なんで?


>>#3顔の光点は光ってたから動いてはいるはずなのだけれどぴくりとも動かないので一度ハンドルから手を離して腕組みをして――。

 そうしている間に敵の獅子アラシは反転して棘をこちらに向けてきて、次に取る行動は目に見えていた。
獅子アラシは広範囲に棘を射出して避難する暇もなく攻撃を行ってきた。
戦闘開始の合図はなかった*]

(210) 2023/08/18(Fri) 00時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 01時頃


【人】 校庭番長 ヤマト

  何か動きそうな気がするけど動かないんだ!
  動けよ! 動け動け!


>>221柊木が突っ伏しているが>>220先の言葉に何かしら反応できる程余裕はなかった。
現在進行形で棘が飛んできている。
直線射出ではなく放物線を描いているらしく僅かに時間の猶予があるだけだ。

 大和はサドルに座ったりハンドルを握ったりしながら必死に動けと念じていた*]

(222) 2023/08/18(Fri) 01時半頃


[相変わらず瑠璃川先輩は優しくてじん…と
 心があったかくなる。


 『プラの食器…確かに。
  部屋の割れそうな物とかも
  何か対策しとかないとですね』
 『買い物かご被るって発想がすごいですね。
  あ、でも、鞄とかならあたしも
  頭の上にかざすかもですし、側にあったら
  被ったりするのかな…?』
 『(うさぎが首を傾げてるスタンプ)』


[他愛なく、最近のトレンドとなってしまった
 怪物と併発する災害についての話題を続けていく。]
 
 




 『ああ、そういえば瑠璃川先輩のお父さん、
  お医者さんでしたね。』
 『えと、救命医…でしたっけ?だったんですね。』
 『避難の意味は、たしかに…。
  でも、この辺はなんだか、危ないって言ってる
  人達の意見は同意できる気がしてます。』


[瑠璃川先輩のお父さんがお医者様だったのは、
 いつかの会話で教えて貰った事があった。

 そして神妙な面持ちで、怪物 ―― ロボットの
 出現ポイントを思い起こす。
 どれも、何故かごく身近に現れている。
 もしかしたら誰か、この辺の人が呼んでるんじゃ
 ないか?なんて不穏に考えてしまう自分もいて…。

 きゅっと口を噤む。]


校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 02時頃




 『明日ですね、了解です。』
 『うわ〜、なんだかんだ言って
  久し振りにお出掛けするかもです。
  よろしくお願いします!』
 『(アヒルが敬礼!してるスタンプ)』


[そういえば合宿の日から遠出もしてなかった。
 結構短い期間でロボットが出現したのもあったし、
 特に急いでほしい物も無かったから、
 お父さんと出掛ける機会もなかった。
 
 だから、瑠璃川先輩とお出掛けするのが
 心底楽しみで。
 
 と、]
 




 『え』
 『ええええ??!!』
 『せんぱい、好きな人!?
  しかもご飯食べに来るって、え、
  もしかしておtきあいされてるんです?』


[クッションの上で飛び跳ねた。えっ、えっっ、
 初耳なのはもちろんな事、食事を食べに来てくれる
 ってことはもう既に親しい間柄なんじゃ??と
 思えてしまって。
 思わず誤字をしてしまいながらも詳細を訊ねようと。

 あっ…でも、あたし恋バナとか聞けるのか?
 そういう一抹の不安もあったのだけど、
 先輩の幸せ話ならぜひ聞きたい…!
 なんて意気込んで。]
 



[LINEだと手間だとか、
 改めてお話したいとかがあれば
 『お出掛けの日に教えてください!』だとか
 『あっ、話したくなかったら大丈夫です、
  デリケートなお話ですから…』(?)なんて
 追加で会話を重ねながら、
 その日のやりとりは閉じたかもしれません。*]
 


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

>>223どうしてか知らないが柊木が具合を悪そうにしている。
確かに動かないことは動かないのだが動きそうで動かないというか動かしていない感じがあって何か一つ足りない感じがしているのだが、動かないと一体大和に何があるのか本気で分からないと柊木からのアドバイスは諦めた。

 >>230乾もよくわかっていないようだが七尾の時より動きが少ない気がする。
最近会ってなかったし柊木にリークしたことがバレたのだろうか。
何か手をごそごそしているがこちらも期待はできなさそうだった。

 >>231天道は予想に反してアドバイスをくれた。
落ち着いて動くようにイメージして、瞑想するようにって――瞑想したことがないからやり方がわからないが落ち着かせようとしてくれているのはわかる]

(232) 2023/08/18(Fri) 03時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  天道が前言撤回してサポートしてくれてるのに!


[山なりに射出された棘が頂点に達し今度はゆっくりとこの辺り目掛けて落ちて来る。
ゆっくりに見えるのは最初だけだ。
落下し始めれば重力に引かれて速度は段々速くなる]


  うごけえっ! 僕は、僕はっ!


[星座を作ると決めていたのに、棘が眼前まで迫ってきて――]

(233) 2023/08/18(Fri) 03時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[大和は思わず避けようとして身体を傾け、それに合わせてペダルを踏んだ。
自転車のフレーム状の椅子のペダルが踏まれた瞬間、これまで動かなかった『アストロ』が動き棘を最小限の動きで回避した。
周囲には質量のある棘が刺さったことで起こる地響きが発生して>>@48かなり揺れてしまっていた]


  は? え? は?


[ペダルを漕がないまま動けと念じると動かず、ペダルを僅かでも漕ぎながら念じると動き出す『アストロ』。

 広範囲の棘による攻撃は周囲に突き刺さっており学校の校舎も例外ではなく幾多の棘に貫かれて破壊されていたが大和はそちらを見てはいなかった]

(234) 2023/08/18(Fri) 03時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  なんで僕ばっかりこんななんだよ!
  ばっかじゃないの!


[念じる+ペダルを漕ぐことで起動する『アストロ』に悪態を吐くが、大和はすぐさまにペダルを回し始めた。
どうせ自転車なら『アストロ』も乗れと念じると下肢が変形していき自転車の形状になった。
上半身は人型、下半身は自転車という――これは何と言えばいいのだろうか]


  ああ、もう!
  加賀先生はしっかり捕まっててください!
  動きます!


[『また来るぞ』という言葉の通り獅子アラシは二度目の棘を射出してきた。

 大和は校庭に『アストロ』を降ろすと棘が落下してくるタイミングを見計らってウィリー走行のように前輪を持ち上げると後輪だけで器用に立たせながらその場で竜巻でも起こすかのように回転する。
回転により校庭は抉れていきドリルで掘られたように円錐状の穴が空いていくが飛来した棘はあらゆる方向に弾き飛ばされて被害を拡大していった**]

(235) 2023/08/18(Fri) 03時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 03時半頃


メモを貼った。


─瑠璃川宅─

七尾ちゃんの使うスタンプかわいいなあ。
うさぎ好きなのかな?


『(調べてきたよ、ネットでと話すヤブ医者スタンプ)』

『何もないよりかカバンで守るの良いと思うけど
 こんなの続くならヘルメットあって良いかなって。
 調べたらある程度小さくなる収納式?とか
 見た目帽子みたいなのもあるんだよね。
 帽子みたいに常に被ってるのもありかも?』

『(ヘルメット 帽子型 の検索結果をぺたり)』

『でも何でこの辺なんだろうね…?
 呪われてたりするのかな。
 それとも秘密の何かがあったり?』


ね、なんでこの辺なんだろう。
天文部の誰かが、あれに関わってるとか。
恵一くんとかなんか呼び出してそう!柊木くんとノリで!
あっでもそれなら、村の子だっけ。A?
その後の方が何かありそうだけどさ。
そして待ち合わせの日を決めて、落ち着いてたんだけど。
かえってきた反応に「ま、まだだし!」と思わず口で返したけど。
七尾ちゃんからの気遣いも届いて、クスッと笑った。女の子だもん、恋バナ楽しいよね。でもそうしたら七尾ちゃんにも聞いちゃうけど。
ケサランパサランが照れ照れしてるスタンプを送って、その日は終わったかな?


そして待ち合わせの時間5分前に待ち合わせ場所へ。
今日はジーンズで動きやすさ重視!
歩くかもしれないし、避難するかもしれないからね。

七尾ちゃんの姿が待つ前か後かに見えたら、手を振って近づいていく。**


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

――戦いは続く――

>>236戦闘は続いているのにどうしてか柊木は気が抜けたと言ってベッドの上でへたりこんでしまう。
>>239乾は乾ですぐに痴話喧嘩を始めようとする。
あの二人からのサポートは期待できないようだ。

 >>257本郷は本郷で別のことに意識を向けているらしいので大和はこれからの行いを止めることはなさそうだと判断する。

 この地に星座を描くと決めた。
存在していた証を残すとして気を付けたのが珊瑚のマンション周辺を破壊しないことだった。
地図と睨めっこして丁度学校を挟んで反対側を選んでいる]

(258) 2023/08/18(Fri) 08時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ……じゃあ、やるか。


[独り言を呟くと『アストロ』の回転を止めて前輪をすり鉢状に穴が空いた地面につけた。
棘は学校を貫いているし元より広範囲攻撃だったこともあり周辺の被害は甚大である。
更に回転で弾き飛ばした棘はまた放物線を描いて飛び近くを飛んでいたヘリコプターに当たれば撃墜していた。
あれはどこかの報道ヘリだろうが先んじて逃げろと伝えていたのだから大人が大好きな自己責任でなんとかしてほしい]

(259) 2023/08/18(Fri) 08時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[大和がペダルを踏み込むと『アストロ』の前・後輪が回り始める。
自転車は本来後輪駆動だが『アストロ』車は両方動くらしい。
獅子アラシの方へ前輪を向けてもう一段ペダルを強く踏み込めばすり鉢状のそれなりに深い凹みから飛び出した。

 目指す獅子アラシへと一直線に進むが到達までの間に更に今度は先よりも低い弾道で棘が射出されてくる。
大和は周囲の建物を確認するとポイントではなかったのでそのまま前進させた。
棘は放物線を描いており目標地点に居ない限りは当たらない。
身を低くし棘をかいくぐって前進する『アストロ』は今は丁度七尾が引き摺られた後の倒壊した建物があるエリアを走り抜けている。

 車輪が地面を深く抉る。
車輪には本来のタイヤ部分に爪のような突起があり、それが容易くアスファルトやコンクリートを引き裂いていた。
クレバスのような深い傷痕を地面に残しながら獅子アラシに突進したが、獅子アラシは元よりお尻を向けていた姿勢から一息に大ジャンプをして距離を取って逃げた]

(260) 2023/08/18(Fri) 08時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  はぁ……はぁ……くっそっ……。


[逃げた先から再び棘を射出してくる獅子アラシ。

 大和は再び周囲を見回して、この辺りなら、と再びウィリー走行の体勢にすると回転させて棘を弾いていった。
後輪が激しく地面を削りその場にもまた深く広い穴を穿っていく。

 暫くはその繰り返しとなっていく。
接近しては逃げられ、逃げられては棘を射出される。
大和の棘の回避方法は突っ込むか身体を逸らして直撃コースだけ薙ぎ払う、そして大回転だった。
大回転の時だけは事前に周囲を見回してから行っているのはわかるだろうがどうしてそうしているから上空から見ない限りわからないだろう]

(261) 2023/08/18(Fri) 08時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  普通に面倒すぎるよねっ!


[一度だけレーザーを撃ったがあらぬ方向に飛んでいったのでそれからは使っていなかった。
初心者のAIMで当たるわけがなかった。

 戦いの中で大和は目的を果たしていくが思っていたよりもそれは難航していた。
周囲に被害を広げながら穿たれた穴を星として、星を結ぶ地面の溝を線として、街に星座が敷かれていく。

 戦いの代償もまた大きい。
執拗な棘による攻撃で家屋は破壊され、獅子アラシが逃げ回るものだからその範囲は広がっていく一方だった。

 大和自身も額から汗を流していて肩で息をしながらペダルを漕いでいる。
汗は元は血だ。
その汗は血染めの制服にも滲み込んでいき二人の血が混ざりあっていた**]

(262) 2023/08/18(Fri) 08時半頃



 『色んなのがあるんですねー…
  お父さんに任せっきりだから
  防災関連何も知らなかったです。』


[元来の甘えたな性格が災いしているのか
 そもそも基本が呑気なのか。
 こんな大規模災害に見舞われているというのに
 防災意識がまだまだ薄かった。

 これからさらに街に被害が出るとも知らずに。]


 『呪い…うええ。』
 『東京の鉄道が結界だとかって話は
  聞いた事ありますけど、この街とかにも
  ないんですかね…?』



[あったとしたら既に壊れているのでは?
 という状況だけど、そこまでは頭も回らずに。]


 『ま、まだなんですか?
  なんか、でも、男の人が家に上がるのって
  仲が良くないと無さそうだなって』
 『(チラ、としてるうさぎのスタンプ)』


[小学校の頃までなら家でゲームをやったり、
 何かしら遊んだりはしてたかもしれないけど、
 中学に入ってからは男女の間には壁が出来てて
 余程親密だったり幼馴染だったり、でなければ
 家に上がるなんて…と千映は思うのだった。
 
 先輩、そこどうなんです?]
 



[その後もちょこちょことLINEは続きつつ、
 夜が更けていったのもあり自然に
 途切れていった。
 
 
 翌日は早起きしながら身支度をして。
 お母さんに「いってきます」って言ってから
 家を後にした。
 
 薄手のサマーパーカーに浅い色のショーパン。
 黒のインナーという出で立ちは
 千映のお決まりの外出スタイル。
 
 手を振る先輩が見えたならこっちも駆け出して。**]
 


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

――戦闘は続く――

[棘を弾いて移動しては獅子アラシに逃げられるを繰り返す。
ペダルを漕げば漕ぐ程に体力――というよりは生命力が喪失していく感じがするが漕がなければ動かないので漕ぐしかない。

 >>269柊木は何か言いたそうだったがあれだけ事前に退避させろと伝えていたのだから被害に関しては気にするつもりはなかった。
世界のためではなく珊瑚のために戦うつもりだったが、大和から珊瑚を奪ったのだ。
世界は救ってあげるが他は知らないよ、となっている]


  本当に!?


>>268痴話喧嘩していた乾も、>>270博識な柊木も弾切れがあると言ってくれる。
>>265乾が語った珊瑚の言葉だが、大和が想うのは少し違った。
一番怖いのは珊瑚を喪うことだと喪ってから気づいたのだ。
幸せはその時は感じないというけれど珊瑚との日々は確かに幸せの日々だった。
大和は事前に分かっていなかったから一緒に立ち向かえなかった。
あまりも喪失は突然で、大和が人に何も期待しなくなるには十分すぎた]

(279) 2023/08/18(Fri) 14時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  落としあなぁ? 穴じゃなくて星だよ、星。
  後で上から見たらわかるよ。


>>276本郷の言葉にそう返す。
ところで塹壕ってすぐに出てくる辺りが完全に座する椅子に相応しい感じなのだが誰か突っ込まないだろうか、大和にそんな暇はない。

 珊瑚が生きていれば大和は最期は無人島にいるつもりだった。
敵がどこに出現するのかはわからないが呼ばれた者の場所なら被害を抑えることはできたはずだ。

 敢えて大和は学校に呼び寄せた。
一番最初に思い出の星にするために]

(280) 2023/08/18(Fri) 14時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  ハッ、ハッ、ハッ……ッと、あっ!
  本当に! 棘がなくなった!


[乾と柊木の言の通りだった。
獅子アラシが射出し続けてきた棘は弾切れを起こしたようで魚の鰭のような根本の部分が残っているだけになった。
とは言えど獅子型であるからには接近戦もまだまだやれるのだろう。

 問題はここからだった。
棘を弾くために回転していたように見せていたが、回転することが本来の目的であることが露呈していく。
獅子アラシをチェーンソーのような前輪で威嚇しあしらいながらその周囲を囲うように大地に線を刻み、星を穿っていった。

 それは傍から見ればどちらが破壊者なのかわからない状態だったろう。
ただ確実に猛獣は囲い込まれていき、同時に大和の顔色は土色となっていっているのも見て取れよう**]

(281) 2023/08/18(Fri) 15時頃

『だってお誕生日ケーキ焼いてあげたかったの。
 お誕生日ならホールケーキにしたいし
 夏生まれだからクリーム痛まないか心配だったから
 家に誘ったんだよ、だからなの!』


確かに。異性は仲が良くないと誘ったりしないと思うし、同棲でもあまり家に誘わないけど。
天文部の子達なら多分みんないけるかな、なんて思うけど。
むむう、ほっぺた熱い。もう、七尾ちゃんったら…!


─そして待ち合わせ─

「七尾ちゃん!今日は付き合ってくれてありがと!
 それじゃあいろいろみてこっか?」


早速合流して隣り合い歩き始める。
学校の最寄り駅から、方面的にはうちの方。
荷物の中にはお礼のおやつを入れてあるけど、これはまだ後で良いかな。


「一人で行ってもよかったんだけど
 ほら、学校も休みの日だしそれならってね。
 七尾ちゃんもヘルメットとか見る?
 この辺りだと品薄になってるかもだよ〜。」


そんな話をしながら向かったのはショッピングモール。
雑貨屋さんも入ってるし、アウトドア用品も揃う。他には自転車屋さんとか、それ以外にもモール内の通路には特集として災害対策のものとか非常食なんかが並んでた。
やっぱり今、非常時なんだなあ。


「ライフラインがいつ止まるか分からないから
 水のいらないシャンプーとかボディシート、
 飲み水や非常食も気にしておかないとね。
 なんだっけ、社会でやった…オイルショック?
 あれみたいに混乱でものがなくなるかも。
 七尾ちゃんちはお母さんがそう言うのしてる?」


ちらほら、品薄なのか「現品かぎり!」とか「在庫僅か!」みたいな張り紙も見える。
通販で買い足しておこうと考えつつ、ハ…、と私は立ち止まった。
そして視線の先のものを手に取ると、キラキラした眼差しで七尾ちゃんを振り返り手の商品をアピール。


「七尾ちゃん見て!ヘルメットに付ける猫耳!」


私が手にしたのはプラスチック製のツヤッとした感じのだが、もふもふしたタイプも置いてある。
三角耳はともかく丸っこいのはなんだか猫耳よりクマっぽい気がするけど。
あー、これつけたヘルメットをつけた七尾ちゃん絶対似合う!


「七尾ちゃん、ヘルメットにどれかつけない?」


うっきうき、と私は七尾ちゃんにお勧めするのだった。**


メモを貼った。


─三回目の襲来─

一回目は合宿所の近く。
二回目は学校の真上。
なら三回目は別の場所なんじゃ?──と、思っていた私の楽観的とも言える予想は外れ、三回目の襲撃もまた学校の間近だった。

いつも出てくる、勝つ方のロボットの足元に私たちの学校があったのだ。


恵一くんが家にいて私服で過ごしてるくらいの時間帯だから、私も家にいて不思議じゃない。
家にはたくさんの水のペットボトルに非常食。水や電気がなくてもしばらく何とかなりそうな荷物を箱買いして、お父さんの部屋に段ボールに入れたまま置いてある。
こんな事態だから出て行く話は有耶無耶になったままだ。きっとお父さんだって再婚どころじゃなくなってる筈。
冷凍庫には保冷剤を買って詰めて、クーラーボックスで簡易冷凍庫として使えるように日々備えていた。
備えあれば憂いなしと言うけど、やりすぎって笑われても良いくらいにするんだ。
だって、うちから病院に支援することになる可能性だってある。
そんな家だけど、お父さんの部屋以外は日常を保っている。
保っていたんだけど…。


「きゃっ!?」


地響き。何がどうなったのか分からない。
でも最初のは一瞬で終わったから、自身じゃないなと直感的に悟った。
テレビをつけたけれど、緊急避難速報?だとかが出ていて、やっぱり私たちの学校が…?


「嘘ぉ…???」


また戦いが始まっているのはわかる。だけど、見覚えのある筈の場所が壊れていた。学校が、ロボットの争いに巻き込まれて。
ゾッと血の気が引いた。今日、学校があったりまだそこにいる時間帯にこれが起きていたら?
死ぬ!死ぬじゃん!本当に!
なんだか今まで日常を保てて居たからか、薄ぼんやり遠くに感じて居た危機を間近に覚えてへたり込む。
でも、避難表示を見てハッとヘルメットを被った。
まだデコレーションしきれてないけど仕方がない。
それと非常用持ち出しのリュックを取りに行く。避難するにしてもどこに?と、分からなくてテレビ画面を見に戻った。
その手にスマホが握りしめられている。


──みんな無事かな。
──大和くん、大丈夫かな。

こんな時に電話して安否が確認できたら良いのだけど、逃げてる最中でトラブルに巻き込まれたらと思うと連絡できなかった。
ドォン、だとか、ガリガリガリ…と言う衝撃音が遠くに聞こえる気がした。事実、学校から見てうちの方面じゃなくて、反対側の方に攻撃が向いたらしい。
ほっとして良いのか悪いのか。それでもまだ時々地面が揺れる気がして、私は部屋の中に釘付けだ。


「大和くん…。」


泣きそうな声で、好きな人の名前を呼ぶ。
連絡取りたい。取れない。緊急事態だもの、私だって父さんから何か指示が出るかもしれないし…。

不安な気持ちを押し殺して、わたしはご飯を炊き始める。
ご飯が炊けたらおにぎりをたくさん作って、お稲荷さんにもして、誰からも連絡が入らなかったら父さんの病院に持って行くんだ。

それも、この争いが終わってからじゃないとできないけどね。**


メモを貼った。


―― ショッピングモールへ! ――


  こちらこそ誘ってくださって
  ありがとうございます!
  えへへ、先輩とデートだ…♡


[うれしー〜〜って顔にいっぱい出してしまいながら
 先輩と並んで道を歩いてく。
 友達と出掛けるのも好きだけど、
 瑠璃川先輩とお出掛けするのも大好きだった。
 だから合宿の日は本当にがっかりして…っあ!]


  そうでした!
  先輩、合宿の時はクッキー
  ありがとうございました!オシャレだし
  美味しくってずっと一人で食べちゃって…あっ



[本当は乾先輩や柊木先輩、女子繋がりで
 本郷先輩とも食べたかったりしたのだけど、
 その辺りは皆忙しそうにしてたから…って
 言い訳を足しつつ。結局は溢してしまった言葉通り、
 クッキーは美味しくてそのまま一人で
 食べてしまったのだった。]


  今度作り方教えてください。
  美味しくできたら、今度はあたしが
  先輩達にプレゼントしたいです。


[手先はそこまで悪くない自覚があったから
 無謀なリにもそんなことまで言って。
 
 けれどもし作ったとしても、完成したのは
 向こうを見渡せないクッキーだっただろう。]
 




  ヘルメット…そうですね。
  見てこうと思います。
  あたし用、もそうだけど、
  おか…家族用にも見ていきたいなって。


[先輩が父子家庭なのも知っていたので
 うっかり言いそうになった言葉を訂正して。
 きっと先輩は気にしないでくれる気もするけれど、
 自分で自分が許せなくなってしまうから。]



  色々ありますねー…。
  …いや、防災用品。色々ありすぎでは?
  ええ……どうしよう…。

 



[豊富過ぎるラインナップに面食らい、
 自分の小遣いと様々な値段とを見比べて
 必需品を吟味し始める。あれあった方がいいな、
 あっ、あれもあった方が。ええ…お金足りない…。]


  うちは防災結構無頓着というか…
  前はお兄ちゃんが見てくれてたんですけど、
  家出ちゃったから放置しちゃってて。

  …まずいですよね、あはは…


[家に帰ったらお母さん…いや、
 お父さんと相談しよう。固く心に誓いながら、
 再度道なりに並ぶ防災用品に熱心に目を通した。]
 
 



[そんな中で先輩の、とても、
 とーっても弾んだ声が耳に届いた。
 振り向いてみるとそこには… ―――― !? ]


  ね、ねこみみ…??
  えっ、かわ…かわいい…。
    って、ええ!?あ、あたしですか!?
    あたしはこういうのはちょっと、
    似合わないって言いますか…!


[可愛い物は大好きだし、家に幾らでもあった。
 けれど自分が身に着けたりするには?って
 結構避けてたりしたワケでして、そのっ]
 



[…で、でも可愛いな……なんて再度見直して。
 うんうんと唸った。そして、七尾千映は
 妙案を思い付いたのだった。]


  …ええと、じゃあ。
  あたしは黒い方付けるんで。
  先輩は白い方付けるとか、どうです?


[――― そう、先輩を巻き込むという妙案を。
     実際、先輩はすごく似合いそうだったし、
     付ける姿を観てみたい気持ちが
     ものすっごくあるワケで。]
 




  きっと先輩が付けたら
  誰でもメロメロになっちゃうと思うんですっ。
  ・・・


[そんな殺し文句もつけて
 猫耳ヘルメットの沼に先輩も誘おうと。*]
 


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

――決着に向けて――

[どうやら乾は幻覚を見ているようだ。
獅子アラシは半分獅子型というだけあってダッシュからの飛びつき前足の爪攻撃で抑え込む攻撃をしてきている。
その攻撃は『アストロ』の前輪で受け流して、前輪着地と同時に反転しつつ後輪でソバットを叩き込み星の檻の中に閉じ込めてはいる。

 回転しているのは此方だけで相手は棘を喪い猫型ロボット的な動作しか残されていないようだ。
パワーはあるが動作が限定的であるように思える。
この辺りは人型に近い程道具を扱え有利なのだろう]


  安心して、乾!
  前輪があるのはこっちで相手は分身してるだけだ!


[前方を皆が見ても獅子アラシは分身しておらず身を低くして次の攻撃への体勢を整えている。
分身しているように見えるのは大和だけだ。

 上の軸、>>286軸って何だよと心の中でツッコミながら大和は荒い呼吸を続けている]

(312) 2023/08/18(Fri) 20時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[星座は描いたし、獅子アラシは閉じ込めてはいるが肝心のトドメに至る過程が見いだせない。
棘の射出時に獅子座を描き、今獅子アラシを閉じ込めているのは蟹座の中、>>111 M44に居る。
柊木が詳しいならその頃にはもう気づいているだろう]


  カッ、ハッ――ヒュッ……。
  そ、っかあ! スタミナ、勝負だね。


>>293星は穿ち終えていたし線も引き終えていた。
深い断層と星の位置にある穴を作るために費やした力で大和の生命力も限界に近いのに柊木から突破口を聞いた大和は、にぃ、と壮絶な笑みを浮かべた]

(313) 2023/08/18(Fri) 20時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  わかった、ありがとう、本郷さん。
  流石、ナイスアドバイス! ――ッと、こうか!


[ありがとうは>>310アドバイスと止めないことに関してだ。
大和の中では本郷は大将軍に格上げされている。
やはりゲーマーっていうのは違うらしい。

 丁度獅子アラシの方が飛び掛かってきたタイミングだった。
攻撃のタイミングで大和は『アストロ』の上半身と下半身を分離させた。
獅子アラシの攻撃は分離して生まれた空間に丁度吸い込まれてスカり、上半身のみで空中でバク転させながら『アストロ』の両腕を振い爪で両前足を切断してのけた。
分身して見えているが両方薙ぎ払えばいいのだろう精神であり『アストロ』が振った腕の回数は倍だったが]

(314) 2023/08/18(Fri) 20時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  よっこいせえええ!


[バク転し終えた上半身は再び下半身の自転車と合体して一体化するやいなや今度は下半身を反転させ再び後輪ソバットで獅子アラシの頭部を弾いて所定のポイントへと吹き飛ばした。

 獅子アラシは前脚を失い踏ん張り切れずに大地に転がりそれでも起き上がろうと必死に藻掻き始めていた*]

(315) 2023/08/18(Fri) 20時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 20時半頃


メモを貼った。


─七尾ちゃんとお出かけ─

「うん、それじゃ今度一緒に作ろ?
 バターがなくてもサラダ油とかでも何とかなるし
 その時にあるのでクッキー焼いてみようね。
 勿論、全部揃ってたらしっかりレシピ使ってね!」


…なんて笑ったのは、今後流通どうなるの?と言う不安からだ。
サラダ油は買い置きがあるけど、バターは無い。
そうした普通の生活を送れることがどんなに幸せか、何となく今はまだおそれを感じてる段階だけど、これからどうなって行くんだろう。
日本の技術は高く復興は早い。──と、YouTubeで見た。震災直後のこととか、駅前の道路が陥没した時の話だ。
だから復興は早いだろうけど、その分この災害?の終わりが見えないのが不気味であり不幸でもある。
でも今は平和なんだから、となんとか気を取り持って。


「あー、私も予備は買おうかな。
 お父さんは自分のあるだろうけど
 誰かに貸出できたらなって。
 自分の壊れちゃうかもしれないし…。
 沢山あるけど、取り敢えず自分の身を守るために
 ヘルメット優先で良いんじゃ無い?」


おか、は、おかあさんかな?
仲良いんだろうな、と笑顔で聞きつつもヘルメットを推してみる。落下物でだったり、衝撃で吹き飛ばされて…なんて想像は難しく無いからね。
踏み潰されたら何もかも、なんてことは考えたく無い。
お兄ちゃんは家を出たらしい。
それは心配だろうなあ、なんて思ったけど。


「そっか〜、それならチラシもらってこうか?
 水とか重いのは注文して届けてもらう事もできるみたい。
 生協とかでも避難リュック通販してたし…。
 そう言う飲食面は親に任せたらどうかな。
 それで、出来るならお兄ちゃんにも
 送るなり声かけるなりしてみたらどう?」


と、いろいろ並ぶ中にあったチラシをとって七尾ちゃんにも渡してみた。
こう言うのは早めに注文しておかないとなくなるからね。
どんな時も対応できるように。
そしてお兄ちゃんとも連絡を取るのが良いと思う。

でもそれよりさ?


「ええー!?七尾ちゃん絶対似合うって!」


に合わないなんて何言ってんの!?
絶対似合うよ、こんなの絶対可愛いじゃん!
と、私は絶対七尾ちゃんに着けてほしい!ってなってたんだけど。
うん、一緒につけるのはまあ良いよ。可愛いし、これなら私のだってすぐに分かりそうだし?
でも次の言葉にわたしはボッと頬を赤らめた。
…好きな人がいるって伝えたの、不味かったかなあ。これを付けて、可愛いって言ってもらえるところを想像すると、…うう、嬉しいけど恥ずかしいけど嬉しい!


「ちょ、まっ、…しょうがないなぁ〜?
 じゃあ私白猫ね?
 …でも、黒猫七尾ちゃんは
 誰をそんなにメロメロにしたいのかにゃ?」


な〜んて、ちょっと牽制してみたり。
ちなみに猫耳は後付けのものと、ヘルメット自体が猫耳付きのがあって…私は後者を選ぶことにした。
猫耳の内側がピンクなのがポイント高い。
購入後にカポっと一度被って、「どうかな?」と首を傾げて披露してみせた。*


メモを貼った。


【人】 校庭番長 ヤマト

――終幕――

[珊瑚は多分、こんなことは望んではいないだろう。
何度考えてもそれくらいはわかっている。
でも、寂しいんだ、寒いんだ。
潰されて、討伐されて、それで終わりなんてあんまりじゃないか。
幸せになることを許されず、星座にしてくれるヘラもいない。

 救いはなく。
余命が幾許もない。
そこには絶望だけがあり。
内にあるダークマターは誰にも観測することはできない。

 そんな大和が『星の』力を手にしたら――大人の事情なんて考えるわけがなかった。
未成年の17歳の少年に何を一体求めてるんだろうか]

(323) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  あああああああああっ!
  しんっどおおおおっ! もう! しんどおお!


[大和は叫ぶ。
心も身体も限界だった。
さっきから汗がずっと止まっている。
出るものを出し尽くした身体は目や鼻の粘膜の薄い箇所から血潮が流れ出している。

 敵も必死なのがわかる。
あれがただのロボットではないことが伝わってくる。
相手も必死なのだ。
それでも、勝つのは――]

(324) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  僕はッ!
  僕と珊瑚さんが居たこの『世界』を守るッ!
  この『世界』を証にするッ!


[息を吸おうとしても上手に空気が入ってこない。
身体がどんどんと熱くなっていくのがわかる。
全身が沸騰しそうな中であらん限りの言霊を吐き散らすと全力でペダルを漕いだ。

 『アストロ』が前輪を浮かせて後輪で立ったままそれでも車輪はどんどんと回転速度をあげていく。
地面との接地面が激しい摩擦に煙をあげ火花を散らしていき、遂には『アストロ』は宙を舞う。

 >>318頭部と胴体が分離しているが核(コア)は心臓だ!
>>322獅子座の心臓の位置もそこなのだから合ってるだろう、合ってる。
頭はもう動いていないし絶対に負けられないと藻掻いているのは胴体の方。
そちらから強い意志を感じるから間違いはない]

(325) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[宙に飛びあがった『アストロ』の前輪と後輪の周径とそれぞれを繋ぐ間にビームの光が迸る。
獅子アラシの胴体へ向けて落下していく軌跡は流星のように堕ちていく。

 ビームと爪の波状攻撃が獅子アラシの身体に触れる。
身体を易々と引き裂くが落下の動きが止まったのはその刃先が核(コア)を捉えたからだ]


  あっ、ああああああああらあああっ!


[これ以上振り絞れないほどの全力の上の全力を努力と根性で吐き出した大和はペダルを踏み続けた]

(326) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  お前も星座の一部になれぇっ!


[獅子アラシの核(コア)にヒビが入っていく。
ヒビは次第に広がっていき内側からもビームの光が溢れると割れて、砕けて、星屑のように消えていく。

 だが、車輪の勢いは止まらない。
気づいているだろうか、この自転車にブレーキはない。
光輪が大地に接するとビームの光が四方八方へと広がっていく。

 星を繋ぐ線としていた断裂をビームの光が埋め尽くし、
星と謳っていたすり鉢状の穴から宙に向けてビームの光が放たれた]

(327) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

  はは……やった、はじめて、

     したか……こと……やり、とげ……。


[『アストロ』の周囲は光に柱に包まれている。
まるでそれは魂が宙に昇っていくかのようで、衛星から見ればそこには確かに獅子座と蟹座が描かれているのが見えただろう。
二体のロボットが位置するM44もまた淡い光に包まれていた。

 光は次第に薄れていく。
大和 命の命を使い果たして――。

 重たい音が響く。
コックピットの床に大和の身体が落ちていた。
その瞳に光はなく、消え逝く光だけを写していて。

 どこか満足そうな笑みを浮かべていた*]

(328) 2023/08/18(Fri) 21時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 21時半頃


―― 平和のひととき ――


  えっ、ほんとですか!?
  わー!ぜひぜひ!
  …あっ、えっと、もしよかったら…なんですが
  その時に本郷先輩も誘ってみても良いですか?


[クッキーを一緒に作ろう!という提案には
 目をきらきらと輝かせ秒で食べついて。
 ふと思い立っては提案を添えた。
 
 本郷先輩。
 合宿で知り合った、落ち着いた雰囲気の綺麗な先輩。
 花火の帰り道にもう少しお話して、瑠璃川先輩と
 お知り合いだって事を小耳にはさんだのだった。]
 




  …なんて言ってもあたし、
  本郷先輩の連絡先は知らないんですけど…あは。
  もし瑠璃川先輩が嫌じゃなくて、
  連絡先?もしくはクラスを知ってたら
  誘ってみて欲しいんです。

  お、お願いしてしまうの、心苦しいんですが…


[これは妙案だ!なんて思い上がって
 提案してみたけれど、よくよく考えれば
 全てを瑠璃川先輩に任せてしまうなって気付いて。
 顔を紅潮させて、冷や汗も流しながら
 上目遣いにお願いをしてみるのだった。**]
 


―― XXX:輝くもの ――


[星が、輝いていた。
 それは何処か遠い星の。
 ………遠い様で、近い世界で。 **]

 


―― ショッピングモール ――


  ヘルメット優先、ですか…
  …それもそうですね。
  まずは安全第一!備えは…早いうち!


[うんうん唸っていたら
 先輩がアドバイスをくれた。
 一年だけの年上だけど、それでも防災について
 色々考えてるのが凄いなあって感動してしまう。
 …いや、あたしが抜けてるだけなのかもしれないけど、
 それでも先輩はしっかりしてて。

 きっとこんな人がパートナーになる人は
 幸せなんだろうな…なんて、先輩の好きな人に
 アピールしたくて仕方なくなるのだった。]
 




  はい。チラシ持ってきます。
  あと写真も撮って…


[スマホを操作し値段と品とをメモしてく。
 お母さんのLINEに送っておけば一石二鳥かな?
 スマホに集中し過ぎないように操作を進めて。]


  う、ええっ?!
  いや、いやいやいや似合いませんって!
  あう、こういうのは先輩みたいな
  美人だけど可愛い系の人が
  似合うんでしてえ……

 



[そろそろ気付かれてしまってるかもしれない。
 あたしは結構友達にオタクくさいだとか、
 おっさんくさいだとかと
 趣味を指摘されたりする人間だったりする。

 で、でも!似合うと思うんですよ!
 瑠璃川先輩には!!ね??


 ふと先輩の顔を見ると、ちょっと頬が
 赤い気がしました。
 あっ…これはグッジョブかも。あたし。]


  キトゥンブルーっていうんでしたっけ?
  白猫って目が青い印象があって、
  先輩の目の色に似あうなーって。
 




  って、ええっ?!
  あ、あたしは誰もそういう人いませんから!
  ………はっ、逆に失言!?

[勢いよく否定して、ハッと気付いて口許に手を当てる。
 いや、でも、本当にそんな人は…い、いなくて。
 あわあわしながらなんとか流そうと。


 被ってみせて貰えたなら
 あたしからの返答はただ一つ、です!]


  とっても似合います!
  先輩、とっても可愛いです!

 



[そのまま飛びつきそうにな…るのは抑えて。

 うっかり行動に出しちゃうのは
 あたしの悪い癖だと思う。

 けど、そうなっちゃうくらい。
 先輩は可愛くて素敵だったのでした。
 
 
         ――― 誰かに見せたいくらいに。*]
 


【人】 校庭番長 ヤマト

――大和の軌跡――

[崩れた校舎の一角で無事だった空間がある。
大和が居たため丁度『アストロ』の影にあり棘が脇を掠めていっただけの場所だ。
大して広くない空間には押しピンが刺さった街の地図があり、散らばっている本は星図が描かれたものばかりだった。
>>321図書室にあったのと部室にあった星図の本を全て持ってきて蟹座の線の繋ぎ方に大分苦慮した痕が押しピンの穴の数で遺っている。
戦闘以外のことをしていたので命の余裕がなくて答えることができなかった答えもまたこの地図に書かれている。
大和と珊瑚の誕生日が書かれた横に星座が書かれて大事なメモのようになっていた。

 勝手に持ってきた体育のマットに食べたものが詰められたゴミ袋。
後は大きなカバン一つ分とママチャリだけが所持品の全てだった。

 生涯において自発的に何かを選んでやり遂げたことがなかった大和は、最期の最期でやり遂げた。
『珊瑚と一緒に居る』と約束したことを大和なりにだが為し遂げた]

(341) 2023/08/18(Fri) 22時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[大和は歓声が気持ち良いなんて知らなかった。>>318>>322>>330>>332
最期の最期で聞えた称賛するような声に笑みを浮かべていた。

 もしも>>333天道の声が聞こえていたら、或いはもっと前に聞いていたら少しだけ兄であったか弟であったかでまた少しだけ言い合いができたかもしれない。
天道は確かに友達だったって、そう思っている。

 そして――大和は確かに、気づいていた。
>>327『お前も』と告げたのは相手に対してだった。
確かな意志を獅子アラシから感じていた。
ハロから感じるような人間の意志を――**]

(342) 2023/08/18(Fri) 22時頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2023/08/18(Fri) 22時頃


メモを貼った。


─三回目の襲来─

外が光った。
驚いて思わず窓から外を見てしまう。
その光は、美しかった。
そんなことを思うのは不謹慎だと思うのに。

なんだかとても胸が締め付けられる気がして。

わたしはそっと涙を流した。
その涙の理由は、きっと誰も知らない。**


─七尾ちゃんとお出かけ─

「うん? うーん、うん…そうだね。
 本郷さんかあ、お菓子作りのってくれると良いけど…。」


そしてそもそも、連絡が届けば良いのだけど。
お勉強とか塾とか忙しそうと言う偏見で、一瞬渋りかけたけど七尾ちゃんが言うならそうしよう!
もとより悪い子じゃ無いのは知ってる。ただ、成績お察しな私が彼女にうっすらコンプレックスを刺激されるだけ。


「一応連絡とってみるけど、
 最近回線不安定みたいだから
 連絡付き次第、してみようか。」


そう言って目の前で本郷さんに連絡してみる。
『急にごめんね!
 今度七尾ちゃんとお菓子作りするんだけど
 もしよければ一緒にどうかな?
 こんな時だから、大丈夫な時で良いよ!』
このメッセージが届いて、返事も無事に届くのはいつ頃かな?*


─七尾ちゃんとお出かけ─

「いや。七尾ちゃんだって可愛いからね?
 ショートカットよく似合ってるし
 美人とか可愛いとか言ってくれるのは嬉しいけど…。」


青い目だから白猫、はわかったけどね。
絶対七尾ちゃんのこと好きな人いると思うんだけどな〜。
少なくとも可愛いと思ってる人はいる。私だ!
こんな可愛い後輩だからこそお買い物誘ったんだしね。
でもそんな可愛い後輩だからこそ、そんな相手いないって聞いてほっとしちゃう悪い先輩だよ。
ライバルじゃなかった、なんてね。
ましてやそんなに褒めてもらったなら…!


「もう、七尾ちゃん褒めすぎ!
 七尾ちゃんも被って見せてよ〜!」


なんて、スマホを操作して写真でも、なんてしてるけど。
さっきの本郷さんへのメッセージを送信した時とか、今だとか。
無造作にスマホを取り出してるから…見えたかもしれない。

私の待受は大和くんの寝顔かもしれないので!
…きっと、合宿帰りにやっぱり恵一くんが撮ったんだと思うよ。多分ね。
もしそうじゃ無かったら、大和くんのお誕生日の時、ケーキと一緒に撮った写真かな!



「二人で被って、一緒に写真撮ろ?
 あれなら本郷さんにもおすすめしようよ!」*


メモを貼った。


―― 七尾千映という後輩 ――

[そう、あたしはわるい後輩なのだ。

 合宿でもそこまで話せなかった本郷先輩。
 でも、なんとなーく、お話をしたら
 もう少し絆が深められそうな気がして。
 これは女のカン…だったのかもしれません。
 
 先輩の複雑な内情を知らないまま
 いつか開催されるかもしれない
 顛末不明のお菓子づくり大会。


        果たして、
        あたし達の絆の行方は… ―――― **]

 


―― 先輩とおでかけっ ――

[そして七尾千映は時に抜け目ないのです。
 先輩がスマホを操作する時にチラッ…と
 誰かの写真を壁紙にしてる…?というのを
 見付けてしまうのでした。

 でもアイドルの写真かな?なんて、
 どんな時も画面が見えたのは一瞬だったから
 正体は掴めてなくて。ただ、何故か、
 何処かで見覚えがあるような……‥‥・?
 なんて感じてしまう自分もいて。]


  先輩、そのスマホの壁紙、って…


[なんてどこかで呟き、訊ねたかもしれません。]
 




  あ、あたしはその、
  手入れが楽だからって切ってるだけで…。
  ……でも、嬉しいです。
  ありがとうございます、先輩。


[気恥しさで何度も否定してしまう、けれど
 先輩がお世辞で言ってるんじゃないのは伝わって。
 思わず頬を緩めてしまっては、お礼を伝えるのでした。]
 


  わ、わーーっ!
  わたしは大丈夫ですッ って
  んにゃ!?

 



[猫耳が付いているサンプルのヘルメットを
 持っている手が滑って、都合良ーく自分の頭に
 納まるのを感じた。感じてしまった…。]


  ……う、うう…。
  写真は……、…ハイ。
  皆さんに笑われたら、慰めてくださいね…?


[全てを諦めた様な顔をして先輩の方に寄り、
 あっ、でも、自分が撮ります!と申し出て
 腕を伸ばしてスマホを構えた事でしょう。]
 




  本郷先輩には…そうですね。
  えっとー…ピンクのとか?


[正統派美少女だからこそ、
 あえて崩す意味も込めて一番可愛い系の色を提案。
 もふもふのやつでも可愛いかもしれません、とか
 しっぽストラップもついでに揃えて貰って、とか
 人の事には饒舌になって。


 先輩と肩を並べ、こっちはちょっと(だいぶ)
 照れ笑いを浮かべながら写真に納まり終われば。
 話も竹縄、次のフロアに二人で向かうのでした。**]
 


メモを貼った。


―― 三度目の襲来 ――


[なんで どうして なんで?

 あたしたちがなにをしたんだろう

 あのかいぶつは なんでこんなことを ?





          実しやかに、あの怪物について
             囁かれている噂があった。
 
    『実は誰かが操縦するロボットなんだ』って。]
 



[そもそもロボットに見えるのが不思議だった。
 あたしのロボットのイメージはもっとこう、
 ずんぐりむっくりしてて、丸とか四角とかあって、
 いかにもな感じの機械っぽい角ばった物だったから。


 でももし、あの怪物が本当にロボットで
 誰かが操縦してたというのなら、
 何故あたし達の街をこんなにも破壊するのだろう。
 
 今回の襲撃では街の建物の大半が
 何らかの損壊を受けたし、逃げ遅れた人が
 何人…何十、何百…と、犠牲になった。
 
 その中にはクラスメートもいたし、]
 



[あたしのお父さんも、逃げる最中に
 建物の倒壊に巻き込まれて足を折った。]
 



[近隣の病院は全て病床が埋まって、
 お父さんは隣の隣の…、別の都市の病院まで、
 現地での応急処置をしたのち運ばれていった。

 まだ軽傷だと言われたから、
 長距離の移動が耐えられると見做されての処置。
 ……でも、この街で治療を受けるよりは
 ずっと安心なのかもしれない。


 安心かもしれない、けど
 
 あたしは沢山泣いた。]
 



[お母さんがお父さんの荷物をまとめてくれて
 …お父さんの所まで、運びにいった。

 あたしもついて行きたかったけど、
 家の片付けをしなさいって止められて
 その日は一緒に行く事はなかった。


 だから、その病室で
 二人の間でどんな会話が交わされたかは
 あたしには何も分からなかった。

 お母さんが、逆にあたしに荷物を頼まずに
 自分から持っていった理由も、何も。

 **]
 


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ヤマト
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