人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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【見】 公安部 カガ

── 戦闘終了後 ──


 ……ああ。


[真面目な声に、真面目に見詰めかけて。
 彼に託されたものも確かに預かっていると
 手にしていたクラッチを軽く持ち上げてみせた。
 そうして……前にしたように、
 触れるか触れないかで彼の頭に手を乗せた。
 
 喉が詰まる。
 それ以上は言葉を紡ぐことが出来ず、
 他の者の別れの邪魔をしないようにと少し距離を取った。]

(@26) 2023/08/20(Sun) 20時半頃

――四度目の襲来、そして――

大和が珊瑚を抱きしめると周囲の人が囃し立てるのは凡そ日常的にあることだ。
おばさまらがいても子どもたちがいても変わらない]


  そうだよ、ラブラブだからね。
  珊瑚さんは最高のお嫁さんになるからね。


[そこは最早確信しているので大和は子どもたちに笑顔を振る舞う。
震動があっても心を震わせる原動力の一助となればいい。
甘味があれば猶更だ。
甘いものは頬が緩むし心も落ち着く。
一緒になってキャンディを配っていって子どもたちも落ち着いてくると歌も少しずつ静かになっていき外も静かになっていた。

 隣街か、そのまた隣か。
遠くの観測所からホットラインで安全を教えてもらったら外には出れる。

 珊瑚の身体を後ろから抱きしめて包み込んであげて、それでももの足りないのか反転したので背中と腰に手を回してしっかり抱きしめた]


  珊瑚さん……。


[大和は街に思い入れが少ないけれど数少ない思い出の地は珊瑚の家の周囲に多い。
あの狸は割れずに残っているだろうか。
マンションはそもそも無事なのだろうか。
これまで見えていて過ごしてきた街並みが崩れ落ち火に炙られているところを見るのは本当に辛いことなのだろう]


  僕ね、旅行は合宿しか行ったことがないんだ。
  でも夢はあって……。
  珊瑚さんと一緒に星を見に行きたいな。

  珊瑚さんはどこにいきたい?


[親の許可やお金の心配ではなく楽しい旅行の内容を語る。
背中に触れていた手を頭に伸ばしてゆっくり撫でていく。
大丈夫って耳元で囁きながら涙が零れて止まらない珊瑚の表情が誰にも見えないように覆い隠してしまおう]


  南の島とか、山の上とか星が綺麗らしいね。
  僕は珊瑚さんの水着姿も見たいな?


[これ以上珊瑚が傷ついてしまわないように。
遠い地に楽しい目的をみつけて旅行に行こうねって落ち着くまでの間、いろいろと夢と案を語りながら頭をぽんぽんと優しく撫で続けた]


[後に――。

 外に出た後の被害状況は推して知るべしというものだった。
この街は呪われているんじゃないかって言われるくらいに更地が広がってまだ火が燻っている場所も沢山あったけれど消化なんてできるわけもなくて――。

 でも、それでも――。
疎開した人や一時的に離れた人が戻れるようにって、安全が確認されれば復興が始まるんだ。
人が存在しているって証を立てるかのように*]


メモを貼った。


―― 四度目の襲来:夜 ――

[お父さんの居る病院のある街に着いて、
 手頃なホテルに家族三人で部屋を取って、泊まった。
 晩御飯は適当に食べて、三人揃ってひたすら
 テレビのニュースを眺めていた。

 高校から少しだけ離れた市街地。
 焦土と化した大地と、最後に大きな音を響かせた
 白煙立ち込めるあの光景の中で起こった
 衝撃波の影響で傾いた電信柱、傾いた家。

 度重なる襲来の影響で街からは人が減ってたし、
 三度目ともなると避難も早かったからか、
 この間の襲来よりは犠牲者の数は少ない。
 ……けれど、いない訳じゃなくて。]
 



[どのチャンネルを回しても同じニュース、
 映像、現地の人へのインタビュー。
 周辺病院への取材や泣く子供達…
 
  ――― もしかしたら瑠璃川先輩達の
      病院にも行っていたのかも。

 そんな映像がひっきりなしに流れて。
 あたしは次第に見る気を失くして、
 お兄ちゃんもIフォン見る方に移って、
 お母さんだけはずっとテレビを見続けてて…

 そうして夜が更けていって、
 お風呂も済ませたあたし達は寝る事になった。
 けど、]
 



[部屋を抜け出して、あたしは
 ビジネスホテルの人のいないラウンジで
 しばらくぼんやりと過ごしていた。
 
 また途中で目を覚ましてしまって。
 …今度は寝付けなくって。

 缶ジュースに少し口を着けてからぼーっと
 今日見た光景とニュースとを思い出しては
 頭を振って追い出して、それを何度か
 繰り返して時を過ごしてしまった。


 ふ、と
 外の景色が見えそうな上から下までの窓を
 フロアの端に見付けて、そっと近付いた。]
 



[上を見上げると




      夜色が、広がってて。
           
           でも、
           星は見えなくて。
 


              あの合宿での
              星空が恋しくなった。]
 



                  …また、
               皆で見たいな。




[ひとり、呟いて。

 部屋に戻りながら
 一つ、小さな決意を固めるのだった。**]
 


─四度目の襲来─

「うん…、うん、合宿も行きたかった。
 星見るの良いよね、でも展望台…。」


展望台は一度きりだけど、初めてコーラが現れた場所だ。
それを思い出してふるっと頭を横に振る。
命くんの声は優しい。
そんな命くんの服をぎゅっと握りしめて、今はみんなから隠してもらっていた。
まだ本当は気を緩めるべきじゃないと思う。
子供達だってそばにいる。
だけど、私だってちょっときつい。
あんな光景を見たくなかったんだ。
マンションは無事かな。
こんな事なら、お母さんも連れてきてあげるんだった。
お母さんは生きてはいないけど、位牌とかお墓とか、思い出のものとかちゃんと残ってるかしら。
生きてる人が最優先とは言うし解るけど、もし消えてしまっていたらごめんなさいなんて、そんな後悔の念もある。


「あー、今年はすごく暑いから海…。」


海…に、蹴り飛ばされたコーラの敵を思い出す。
違う、違う。楽しいことを思い浮かべよ!
確かに今年は水泳の授業でしか水着になってない。スクール水着だし、回数も片手で数えられるくらいだし男女でタイミングも違ってた。
そんな日常を思い出して、なんだか懐かしくなってしまう。
学校も壊れた。街も更地になった。マンション無事かな。
せっかく命くんが色々話してくれるのに嫌なことばかり思い浮かんでしまう私はダメだ。
頭を撫でてくれる手が優しい。
手を背中に回してぎゅっと抱きついた。胸いっぱいに命くんの香りを吸い込んで、ふっと体の力を抜く。


「プールのあるホテルに泊まって…。
 のんびりプールデート、したいな?」


ちょっと涙がこぼれたから目元が少し赤い。
だけど元気が出たのは、やっぱり命くんの存在あってこそだった。
やっと気持ちが落ち着いてきた。まだまだ危ういかもしれないけど、やっと肩口から離せた顔はへにゃりとした気の抜けた笑顔。


「水着も買わなきゃね。
 もしかして…命くんが選んでくれる?」


流石にプールに行くのにスク水はダメだよね、なんて笑ってみせる。
プールのあるホテルならそこにも売ってそうだから、そこで用意しても良い。
のんびり。のーんびり。そんな日があっても良いよね?

わたしも、襲撃があったばかりのこの時は、その衝撃を忘れたくて遠くに行きたかったんだ。*


公安部 カガは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 21時半頃


─もしかしたらのお話─

私たちは気づいていなかったけど。
いろんな人たちが行き交っていて、取材に来た人やスマホで撮影する人たちもいたんだろう。
病院やその辺にも。

もしかしたら、感動の再会シーンとか。
わたしと命くんが抱き合ってる写真とか、どこかに流れていたかもしれない。
お父さんの病院にやってきた取材の人たちが、わたしや命くんの様子も映していたかもしれない。

今のわたしは、それを見ることはなかったけど。*


――四度目の襲来後――

[今回合宿に参加して、来年は珊瑚も一緒にと思っていた。
海にも一緒にと思っていたがそのどちらもコーラが一度目に出現した場所だった。
失念していたわけではないけれど連想すればどこでだってコーラが関与してしまう。
悪い想像を断ち切るには時間が必要で、同じくらい楽しい記憶が必要だから今はどうやっても心が負に傾いてしまうのだろう。

 大和が出来るのは本当に珊瑚の傍にいて抱きしめて温めてあげるくらいだった。
位牌に関しては一緒に旅行にはいけるだろうけれどお墓はどこにあるのだろう。

 落ち着いた珊瑚が案を返してくれる。
大和は微笑みながら頷いた]


  それならアスレチックリゾートが近くにあるとこ。
  この前……夏休み前の新聞でだけど見たことがあるよ。


[大きな街から程よく離れていて、山の中でも海の中でもなく田舎の山裾辺りに展開している広く大きなアスレチックがたくさんあってプールもついてるところ。
流石にそういうところには出現はしないと思う。
あと温泉もついてるらしい]


  え……それは、いいの?
  合格したときのお願いの候補だったよ。

  えっと……じゃあ僕の水着を、珊瑚さんが選んで?


[力が抜けたような笑みを見て、やっぱりぎゅって身体を抱きしめてしまう。
周囲の人も抱きしめ合っている人がいるしきっと目立つことはないはずだけどそういうところが撮られてしまっていたとしても不思議ではない]


[プールでのスク水はダメらしいけれど大和は珊瑚のスク水姿も見たかった。
学校では授業のタイミングが違うし真夏の炎天下長距離走をしている時に女子が楽しそうにプールではしゃいでいる声はよく聞こえていたけれど姿を見たことはなかった。
水着は向こうで買えるようだし、学校は休校してるしのんびり旅行に向かおう]


[病院の被害は軽微なようだった。
ガラスに破片が飛んできたのかヒビが入っている場所があるくらいで内部の確認が終わると入院患者さんたちは次々に中に戻っていくらしい。
ただ確認作業は時間がかかるようなので今日は先に上がらせてもらうことにした。
珊瑚に無理はさせたくないから、大和は断りを入れて子どもたちと別れの挨拶をしてからマンションへの帰路についた。

 マンションも無事だったが狸はお店の方に倒れ込んでいた。
今回のメインは爆発の衝撃波がメインだったから――この時になっていれば流石にガラスはガムテームとかで目張りをしていたのでそれで被害は少なかったのだろう。
どうも攻撃の多数はコーラへの直撃弾コースのものが多かったらしく、ハートマーク土偶が後退していたことも幸いしたのだろうか。
その辺りの詳細はテレビもつけないからわからなかった]


[――何せ、マンションについて扉が閉まったらすぐに珊瑚を抱きしめて口づけを交わしていたからだ。
今日はもう離すつもりはなかった。
震動で崩れてきたら二人とも死んでしまう可能性は常に抱いていて、大和は珊瑚と生きて過ごしていたかったから――。

 その日、初めて大和は珊瑚の部屋に入った。
そして枕元のあれを見つけて、そこで漸く心底楽しそうに笑いながら珊瑚をベッドに押し倒した**]


─四回目の襲撃─

「うん。良いね。じゃあ、そこにデート行こ?
 遊園地とかもそのうち行きたいなあ。
 受験合格したら、そっちもね。
 映画とか…夜空を見に行くとか。
 たくさん、デートしたいなあ。」


まだ、今は心が辛くてなかなか立ち直れないけど。
少しずつ楽しい記憶で塗り替えていければ良いと思う。
たくさん命くんと楽しいことをして。
それでもよかったねと笑えるように。


「え?別に良いけど…えっ???
 合格した時のお祝い候補ってどれだけ…?
 そんなに水着、期待してくれるんだ。
 期待外れじゃないと良いけど…。」


まさかの合格祝いレベルだったらしいそれに驚きながらくすくす笑っちゃう。
うん。こうして笑い飛ばしてしまおう。
不安も、怖い気持ちも。あの景色もみんな全て。


──ちなみにスク水を見たいと言われたらちょっと戸惑いながらも着るのは吝かでもないので、もし機会があったらお願いしてみてほしい。
スク水はあまり遊びという感じがしないし、変な話マニアックな気もしてしまう。
いかにも学校です!という、名前がでかでか書かれた状態が特に良くない。
流石にデートではそれはないから、着るとしても家の中とかだとは思うけどね。

…それにしても裸だって見せたことあるのに、まだまだ恥ずかしさが消えないのはなんでなんだろうね?


病院の窓や壁に微細な罅が入ってる。
でもコレは、耐震構造の一つもあるらしい。いきなりボキッと折れることがないように、微細な罅が所々入って構造を保つようにしてるんだとか。
とはいえ修繕は必須だろうなあ。
今のところは普通に使えるみたいだけど。
あのたぬきも転がってしまっていて、あたりにはいろんなものが落ちていて、戦いの跡といった風情だった。
その割にはうちのマンションは比較的無事でホッとする。
やっぱり微細な罅は入ってるし、窓は目張りのおかげで割れてはいないもののここだって修繕──ううん、建て替えが必要なんだと思う。
それでも家に戻って来れたのにホッとしてた。
若しかしたら色々と物が散乱してたかも。
ライフラインは止まっていたかも。だけど。


「んむっ!? ん、…。」


玄関の扉が閉まったと同時に抱きしめられてキスされて驚いたけど、わたしはすぐにそれを受け入れる。
瞼を下ろして唇を寄せて、舌先を伸ばして覚えたばかりの大人のキスを強請る。
こうして二人きりになったなら、わたしは瑠璃川先生の娘でもなく、小児科に手伝いに来たお姉さんでもない。
ただの瑠璃川珊瑚として、命くんに甘えたい。触れ合いたい。繋がりたい。


「命くん…。怖かった、怖かったの…。」


やっとその気持ちを吐露できて、すん、すん、と啜り泣いた。


「だから、だから今日は、もう離さないで…。」


元より命くんはそうしてくれるつもりだったみたいだけど、そんなお願い事をする。
その日はもうそのまま、わたしの部屋に来てもらって。
わたしとしてはそこで着替えとか持ってきて、リビングに戻るつもりだったけど。


「…あ!」


なんて良い笑顔を見せてくれたんだろう。
枕元に置いたものを見つけられて、一瞬息を呑んで顔が真っ赤になった。
そういう意味で部屋にまできて貰ったんじゃない。そうじゃ無いんだけど。
真っ赤になったままベッドに押し倒されることに異存は無いから。
わたしは顔を真っ赤にしたまま両腕を伸ばして命くんを抱き寄せた。**


――四回目の出撃の夜――

[お泊りデートの場所も決まってやりたいこともしたいことも増えていく。
楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。
ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]


  僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。
  お花見とかもしたいね。


[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]


  だってほら、なんでもってなったらさ。
  いろいろ思い浮かばない?


[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。

 スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。
きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]


思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。
修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。
マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]


  うん、気づいてたよ。
  珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。


[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。
伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。
とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]


  元よりそのつもりだから。
  もう僕しか見ちゃだめだし、
  僕だけを感じてもらうからね。


[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。
珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。
押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。

 翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。
家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]


【見】 公安部 カガ

―― 戦闘後 コックピット外 ――

[外に転送されて
 真っ先にアストロの巨躯を見上げた。
 光点の減少がたしかに2つであることを確認し
 クラッチバッグに入れた人数分の手紙に意識を遣る。]


[乾は憔悴しきっていたし、
 天道は恐らく事情を知っている。
 だから、柊木と己とが、当然抱くものと予想した問いは
 本郷の口から発せられることとなった。>>341]

(@27) 2023/08/21(Mon) 00時頃

【見】 公安部 カガ

[ハロの回答と事情を聴いて>>344>>345
 話に一段落がついたと判断した折、
 乾、天道、本郷を改めて呼んだ。]


 みんなに、柊木から手紙を預かってる。
 混乱してそうだったら読ませて欲しい…と
 言われている。

 手紙を書いたのは、パイロットの残り数のことで
 争いや揉め事を阻止したいという意図だったと思うが。 

 折角あいつが綴ってくれた言葉だ。
 争いの危険云々なしに、みんなに渡しておきたい。


[乾は柊木の死の影響で
 早々に帰路に就こうとしていただろうか。
 それならば、呼び止める形で。皆に手紙を託す。*]

(@28) 2023/08/21(Mon) 00時頃

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