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![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ コウッミサイルが来るッ (269) 2023/08/20(Sun) 18時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[だが、損壊したのは敵だけではない。僕らが乗るアストロも、彼の母親を護るために立ちはだかったのでーー (270) 2023/08/20(Sun) 18時頃 |
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![]() | 【人】 学園特警 ケイイチーーコックピットーー (281) 2023/08/20(Sun) 19時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[彼は縁士の言葉に頷いたが、僕の叫びを無視しなかった。 (282) 2023/08/20(Sun) 19時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[抱いているから彼の表情は見えない。 (283) 2023/08/20(Sun) 19時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ[僕は彼を解放した。みんなにお別れを言いたいなら、邪魔してはいけないから。] (284) 2023/08/20(Sun) 19時頃 |
――四度目の襲撃――
やっぱり戦う気しかないのかな!
[
無数に見える砲門から無数に見えるミサイルが飛んでいき砲撃を開始したのを見て、距離を取るので正解だったようだ。
攻撃開始までに随分と時間がかかっていたから避難は十分に出来ていたし重質量兵器でないならば地下に影響はあんまりないはずだ。
こんなに揺れていたら怖いに違いない。
笑顔なんて浮かべるのは本当は難しいのだけれどそれでも珊瑚は笑顔を浮かべていた。
こちらを向いて笑みを浮かべるから膝を追って子どもたちに向き合う前にぎゅうって強く抱きしめた]
ほら、みんなも手をつないで。
隣の子から元気を貰って歌おうか。
[
聞きながら少し遅れて歌っていって、懐かしい歌は次第に周囲のご老体たちも歌い始めていく。
歌はいいものらしい。歌っていると元気になっていく気がする。
子どもの相手をする珊瑚はやっぱり女神かなって思うくらいだけれど怖がってるのは分かるから大和はずっと傍にいて歌の合間に一緒に子どもと話続けたり抱きしめてあげたりしていた。
話す内容はあまりなくて好きな食べ物は、とか聞いたりするしかないのだけれど。
そうしていると震動が収まっていき
震動が収まってもすぐに外には出られない。
外の安全が確認されたなら、だが――外に出れば三度目よりも更に広がった更地を確認できるのだろう*]
―― 四度目の襲来:遠ざかる街、敵、ソレ ――
[大きな音が車の後ろから、道の向こう…
――― あたし達の街の方から響いてくる。
何度も
遠ざかる内に音は小さくなったけど、
最後の音は前二回よりうんと大きくて。
耳を塞いでいた手を離して、ゆっくりと
後ろを振り向いてその光景を見た。
二体の怪物が白い煙を上げていて、
車が進む度、その煙が晴れていった。
そこで見えたのは、白くて丸い…?]
……あれ、なんだろう…?
[疑問を口にした所で誰からも、
何処からも答えが返って来ることは無くて。
その白いのも認識できない程遠ざかった所で、
先にハート型の方が。続く様にいつも出てくる
人型…?の方が、上から徐々に消えていった。
あれは『終わった』合図だと、
テレビやクラスでの会話の中で聞いてたから
お兄ちゃんとお母さんとに向け声を掛け
車を道端停めてもらった。
三人でその方角をただ茫然と眺める。
…街は、家は、無事なんだろうか…。]
[しばらくそのままでいたけれど、
現地に戻るには危ないという流れになって
あたし達は当初の予定通りおとうさんの病院がある
街の方へと再度車を走らせた。
――― 車内では自然、
これからどうするかの話が出て。
流石にもう離れるべきだろうって
二人の間で話がまとまっていた。]
[……あたしの疎開が決まった瞬間だった。]**
メモを貼った。
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ 君は、凄いんだ。 (299) 2023/08/20(Sun) 20時頃 |
─四度目の襲来─
わたしも一度強くぎゅっと抱きついた。周りの子供達も、大人も、少しはしゃいだ声がしたけれど気にしない。
『さんごおねえちゃんはほんとうに
みことおにいちゃんがすきなんだね!』
『らぶらぶー!!!』
「そうだよー、命くんのこと大好きなんだ。
準備ができたら、お嫁さんにしてもらうんだから。」
歌の合間にそんなやりとりだってあった。
揺れよりも何よりも、何も無くなった焦土のような真っさらな大地に恐怖を覚えていたけれど。
それを忘れるように笑顔を浮かべる。
実際そうして話している時が紛れるもの。
命くんの温もりを感じるとそれだけで気持ちが落ち着くの。
みんなのお話を聞いて落ち着かせているようで、わたしの方がみんなに元気をもらっていたと思う。
特に命くんからは…想像以上に元気をもらってたから。
「はい、ポケットを叩くと…
ビスケットじゃなくてキャンディが出ました〜!」
不思議なポケットの歌を歌ってから、ビスケットだとアレルギーを持ってる子がいたら可哀想だからよりアレルギー食品の少ない飴をポケットから出して子供達に配る。
きゃっきゃっと喜ぶ子供たちの笑顔は大人たちにとっても癒しだったから。
命くんにも手伝ってもらって手持ちの分を配り終えた頃、外は静かになっていたかもしれない。
でも、まだ身体が揺れる気がして命くんに背中を預けて、そのあとすぐにぐるりと振り向いて肩口に額を預けた。
子供たちと接していると忘れられるけど。
自分たちの住んでいる街が本当に消えてしまう。
そんな恐怖に改めて襲われて、なんていうか…ちょっとわたしも、限界が近かったのかもしれない。
「…外、出たら。どっか旅行、いこ?」
お父さんに許可を取らなくちゃ。
お金の問題はまあ大丈夫だと思う。お年玉はあるし、もらってた生活費だって無駄にはしてない。
だからこれは、ある意味わたしからのヘルプサイン。
この土地から離れたくない。
だけどあんな光景を見るのは嫌。
あれに巻き込まれるのはもっと嫌。
ここから逃げ出してしまうようで心苦しいけれど。
それでもどこか、遠くに行きたい。
じわ、と滲んだものが命くんの服に染みて。
ごめんね、と小さく小さく呟いた。
彼以外に聞こえないように。*
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチーー君と僕の終わりーー (310) 2023/08/20(Sun) 21時頃 |
![]() | 【人】 学園特警 ケイイチ ーー僕も怖いよ。 (311) 2023/08/20(Sun) 21時頃 |
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――四度目の襲来、そして――
[
おばさまらがいても子どもたちがいても変わらない]
そうだよ、ラブラブだからね。
珊瑚さんは最高のお嫁さんになるからね。
[そこは最早確信しているので大和は子どもたちに笑顔を振る舞う。
震動があっても心を震わせる原動力の一助となればいい。
甘いものは頬が緩むし心も落ち着く。
一緒になってキャンディを配っていって子どもたちも落ち着いてくると歌も少しずつ静かになっていき外も静かになっていた。
隣街か、そのまた隣か。
遠くの観測所からホットラインで安全を教えてもらったら外には出れる。
珊瑚の身体を後ろから抱きしめて包み込んであげて、それでももの足りないのか反転したので背中と腰に手を回してしっかり抱きしめた]
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