28 僕等(ぼくら)の
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[そして、次の瞬間────アストロは転倒した。]
────えっ?
[機体が揺れる。幸い、道の方へと倒れたから周辺家屋への被害は比較的軽微ではあったのだが。機体は俯せになってしまっている。]
えっと……ちょっと待ってな。 と、兎に角起きないとだよな。これ。
[流石に、康生の声にも焦りが見える。動くには動いたが、これはもしや────]
[そして次の瞬間、敵が動いた。 ……後ろ向きに。ひとりでに転倒したアストロと、そんな隙だらけの我々に向かってくるでもなくキュロキュロとキャタピラを回しながら後退を始めた敵。それは、何とも間が抜けていると言うか、酷く奇妙な光景だと言わざるを得なかった。*]
(203) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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─平和な日々─
お互い、キスされると照れてキスする時は積極的。
褒めるのは好きだけど褒められるのは照れくさい。
色々私たちにてるところが多い気がするけど、やっぱり褒められるのもキスされるのも好き。
顔立ちを褒められると頬が熱くなって、でもふにゃっと笑って「ありがと♡」とお礼を言うのも好きだもの。
命くんといるとたくさんの好きに溢れてて、本当に出会えてよかったって思えるんだ。
そう言えばあれの用意は一応してるけど、命くんわたしの部屋に入ってくれないんだよね。
恥ずかしいらしいんだけど、そんなに気にする事ないのに。
理由を聞いたら逆に赤面しそうだけど、確かにわたしの部屋は一番私のにおいが強い場所かも。
長年ここで暮らしてきていたし、衣服もある。昔からのぬいぐるみや本なんかも揃っていて、思い出の場所でもある。
でもそんなこと言ったら、膝の間に座ってる時の私なんて、直に命くんの香りに包まれてるんだけどね!
そんな、日常の思い出が潰された人も多いんだろう。
私の部屋は、私達の家は、今回の襲撃から逃れられるんだろうか。
それは心配だけど。
でも一番は一緒に逃げること。
そして、命くんと一緒に生きていくことなんだ。**
―四度目の襲来――
[二度目の時はコーラは糸に捕まって最後にビームを撃っていたし、三度目の時はテレビで見たのだがあらぬ方向にビームを撃っていたのでコーラは遠距離戦は苦手なのかもしれない。
そう考えると蜘蛛型も獅子アラシ型も今回のハートタンク型も遠距離戦主体のように思える。
珊瑚と手を繋いで固唾を飲んで見守るしかなかった。
流石にすぐに動けない人もいるし保護してくれないということはないだろうが最上級で避難勧告が出ることは予想できる。
大規模土砂災害で命の危険がありますと言われるやつだ]
珊瑚さんはお義父さんと一緒に居たいかな?
僕はずっと一緒にいるからさ。
珊瑚さんがどうしたいか――。
この戦いが終わったら一緒に考えよう。
でも――ほら、名は体を表すっていうじゃない?
ハートの奥にあるかあれはダミーで少しズレているか。
その辺りはわからないけど……。
ハートマークだから何か意味があるんじゃない、かな。
[語尾に多分、とかそうだといいな、がつきそうなくらいには自身がないがラブラブ号は否定されたから仕方ない。
確かにそんな名前のロボットは嫌だろう。
愛の力で破壊されるなんて堪ったものではない]
あとはハートのシールドを張るとか……。
えっ?
[両者動き出すのかと思ったらコーラがいきなり転げた。
思わず唖然となってしまう。
周辺家屋からはもうさすがに人は逃げてるだろうけれど――とあまりの出来事に驚愕していると今度はハートマークタンクの敵が後退を始めた]
ええ……、これまでと全然違う。
[どういうことなのとあらゆる意味で見守るしかないようだった*]
─四度目の襲来─
お父さんを置いていきたくない。
そんな気持ちを何処かで察してくれたのか、美琴くんのかけてくれた言葉にこくんと頷いた。
実は、前よりはお父さんを置いていけないって気持ちは薄れてる。
だって私には命くんがいるように、お父さんには彼女さんがいたから。
できれば離れたくないけれど──流石に今回のことで、私がどうしたいと言うよりも父さんに避難を強制させられる可能性はあった。
その方が安全性が高そうだと言われたら、何度も続くこの町での出現から何も言えない。
でもそれもこの戦いが終わったら。
また無事に生き延びれたら考えよう。
先ずは今回を生き延びること。
その為に、私たちはできる最善を尽くしてるんだから。
そんなことを考えてるとコーラが転んだ!?
今までそんな事はなかったからビクッと体が震えてしまう。
まさか、あのハートは見えない何かで攻撃した?
どうなんだろうかと思えば後退し始めたハートに眉が寄る。
「…遠距離型に、見えるから。
距離を測っているか、…。」
思いついた事はある。まさかと言う思い。
「…戦いたくない、怖気付いてる?
まさか、あれ、人が乗ってる、…とか?」
今までのが無人で戦ってるとは特に思ってなかった。
でも、もし戦いたくない人が乗っているなら、出来れば和解して欲しい。
戦ってほしくない。平和に終わらせられるはず。
だって人間には知恵があって、言葉があるんだから。
まさか、そんなものでは終わらない戦いだなんて知らないから。
わたしは勝手に、そんな希望的な推測を立てた。**
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─戦闘開始前 コックピットにて─
[本郷真弓。私は正直、席の交代を一番訝しがるのは彼女ではないかと予測していた。天道縁士は事情を知っているし、乾恵一は康生が強く希望すれば反対はしないだろう。だから彼女の反応が気掛かりだったが、普通に納得してくれた>>212様だった。]
へへ。そうか? 似合う?
[嬉しかったのだろう。康生は、無邪気に笑ってみせた。]
戦闘が始まる場所、パイロットが居るトコになるんだってハロが言ってた>>163。 俺が家に居たから、ここなんだと思う。 違う場所に居ることも考えたけど……避難とか考えたら、この街に居るのが一番いいよなって。
[学校が見える距離にあるとは言え、完全に学校敷地内からだった前回・前々回とは異なり、今回は敷地外からのスタートだ。その事実が、康生の言葉の裏付けとなるだろう。*]
(216) 2023/08/20(Sun) 12時頃
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――四度目の襲撃――
[頷いてくれる珊瑚に大和は目を細める。
状況に流されて得る自由よりも自分で選んだ先の不自由の方が良い。
本当は不自由ではないほうがもっと良いのだけれど自分で選んだ上でのことならば最終的に納得できると思うのだ。
愛娘を危険地帯には置いておけないのはそうだろうけれど、選択するくらいはさせて欲しいから――大和は全面的に珊瑚の後押しをする]
もしくは同じ距離でしか中てられない……?
でもこれまではそんなことなかったよ。
ノーコンはいたけど。
[ずっと出てきている方と違ってもう一体は毎回姿形状が異なっている。
訪れる意図はわからないが戦いに着ている感じはするのに珊瑚は新たな可能性を提示してくれる]
確かに……完全にロボットなら不可解だけど、
珊瑚さんの言葉通りなら……。
するとコーラにも人が乗ってる?
[人が争いをするのは大体利権を巡ってのことで経済的にも終末に起こるものらしい。
それ以外の手がないから戦い始めるらしいのだが、もしも話ができて擦り合わせができるのならば――]
……あ、ラブ&ピースか。
[ハートマークがもしその意味ならば――希望的観測も実現可能なものなのかもしれない。
珊瑚の手を握る手に力がこもる。
それを伝えにきてくれたならば――叶えてほしい*]
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─戦闘開始? コックピットにて─
[現在、アストロは完全に俯せになってしまっている。]
[私は、機体に起き上がるよう念じてみた。 ……だが、やはりと言うか何と言うか、アストロは藻掻いている様な動きになった。そも、転倒の原因が『右足と左足を同時に出そうとしたから』だろう。もしやと思い私は一旦思考を止めてみるが、それはそれで起き上がるには力と言うか、出力が足りない様な印象を受けた。つまりは、そういう事だ。]
お、おう。サンキュ、ケイ。 でも、いや、マジで……? このパターンは考えてなかった、って言うか…………ちょっと待ってな。
[乾恵一からの励まし>>205に、康生は軽く言葉を返す。それから胸に手を当て、深呼吸をした。どうすればいいか、考えているのだろう。]
(217) 2023/08/20(Sun) 12時半頃
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父さんがアストロを動かしてる────これは間違いない。 俺が考えたんじゃない動きを、確かにアストロはしたから。 でも、俺が考えたようにも一応動きはする。 俺が考えた動きも一緒にしようとしたから、アストロは転んだ。 コントローラーが二つあるみたいな感じで。
けど多分、片方だけが動かそうとしてもダメなんだ。 今、父さんは動かさないようにしてくれてるみたいだけど、アストロは弱り切った病人みたいに立ち上がれずに居る。
俺と父さんは、二人で別のこと考えてて。 頭も身体も、二人で一つしかなくて。 だから、アストロを思い通り動かすには、二人で同じように念じるしかない……?
俺からは、父さんが何考えてるとか、どうしたいかはわからない。 わかる方法があるなら、とっくにやってる。 だけどもし、ずっと見守ってくれてるのなら──。
(218) 2023/08/20(Sun) 12時半頃
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両手を地面に付いて、上体起こす!
[唐突に、康生は声を上げる。だが、私はそれを待っていた。言葉通りの動きをイメージする。思った通りに、アストロは動いた。康生も、それが分かったのだろう。ほっと息を吐き、それから再度表情を引き締めた。]
右足立てて、力入れて、立ち上がる!
[そうだ。それで良い。 ──私が合わせる。お前がやりたい様に動け、康生。彼の言っていた>>188様に。]
……よし、行けた! 悪い、心配掛けて。でも、何とかなりそう!
[レヴァも、そういう話だった。親子で思考をシンクロさせればさせるほど、自在に動く事が出来る。親と子のどちらがパイロットかの違いはあれど、私達は確かに今、二人で息を合わせて機体を操縦していた。]
そうと決まれば、あれ追わなくちゃな。 右足、前に! 次、左! 右、左、右、左……!
[指示に沿ってイメージし、機体を歩ませる。徐々に加速し、走り出した。敵の後退の動きはキャタピラなのもあり、そこまで早くなかった。これなら、直に追い付けるだろう。*]
(219) 2023/08/20(Sun) 12時半頃
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─戦闘開始 コックピットにて─
……ん、そうだな。 俺の場合は、音声認識みたいなもんだと思っといてくれ。
[乾恵一の言葉>>229に曖昧に返しながら、康生と私は機体を走らせた。やはり、敵の動きの方が遅い。暫く走っていると、徐々に距離が縮まって来た。]
罠の可能性>>230はあるっちゃあるけど……すっ転んでる相手に罠張るかって考えると、微妙だし。 ハロが言う>>231みたいに、向こうが遠距離タイプなのかなって。 それなら離れられたら不利になるし、これ以上逃げ回られてもあれだもんな。 縁士の言う通り>>198、まずは追い付いて履帯を壊そう!
[敵は真っ直ぐ下がっているだけだが、大きさ相当のキャタピラが両側に付いている。当然だが、それらは周囲の建物を轢き潰し、破壊していた。それに、48時間とは言え時間制限もある>>2:328と私達は聞いている。戦闘の意思が見受けられないのには些か疑問を感じたが、放って置く訳にはいかなかった。]
よし、あとちょっと! 右腕、思いっきり振り被ってキャタピラに──ちょい待ち!!
(232) 2023/08/20(Sun) 14時頃
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[康生から制止が掛かる。敵が急に後退を止めたからだ。このままの勢いで突っ込めば、ぶつかってしまう。向こうの装甲は硬い可能性があるので、衝突は避けたかった。何とか、機体を止めるのに成功する。至近距離で正対した私達の目の前で、ハート部分に真っ直ぐ縦の亀裂が走った。そのまま、三面鏡の様にバタンと開いた。]
うっそだろ!?
(233) 2023/08/20(Sun) 14時頃
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ッ、右に飛んで! 回避!!
[驚くのも無理は無い。開いたハートの内側には無数の砲門があり、それら全ての中に弾頭らしき物が見えた。戦車に近い>>198という見立ては正しかったのだ。康生は大急ぎで回避を指示したが、私もその頃には避けなければと考えていた。砲門から大量のミサイルらしき物が放たれ、アストラが先程まで居た辺りを爆撃する。何とか避け切る事に成功するが、閃光と爆風、衝撃が辺りに走った。]
セ、セーフ……だけど。 …………ヤバいだろ、これ。
[閃光と土煙が収まると、爆撃された箇所が完全に焦土と化しているのが判った。当たれば無事では済まない。避けても大惨事は免れない。康生の背筋に冷たい物が走った所で────ハート部分がコマの様に横回転し、此方を向いた。]
もっかい右ッ!!
[先程同様、右に跳躍して避ける。再度大量のミサイルが放たれ、閃光と爆風と衝撃が走った。幸い、発射までにタイムラグがあるので、回避は可能ではあるが……。360度砲撃が可能であるなら、かなり厄介だ。*]
(234) 2023/08/20(Sun) 14時頃
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─戦闘中 コックピットにて─
そうか、迎撃……! 数で言えば、こっちのレーザーのが出せそうだもんな! 問題は、迎撃でどんくらい威力が抑えられるかだな……。
コアが見える所に? …………あっ、もしかしてあれか!?
[ハロの言葉>>238に、康生は視線を走らせた。(ちなみに私達は視界を共有しているが、それは全て康生の意思によって動く。)そして指差したのは、三面鏡の中心。無数の砲台に紛れる様にして、コアが見えた。だがそれは、ハートがぱたんと閉じてしまった事により隠れてしまう。開かせて撃たせるか、閉じさせたまま行動不能にして後で抉じ開けるか。恐らくは、いずれかを選ぶ事になるだろう。]
(248) 2023/08/20(Sun) 15時頃
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弾切れ>>243>>246はある…と思うけど。 あの威力の攻撃の弾切れ狙ったら、この辺一帯何も無くなっちまうよ。 確かに、先に撃ち尽くさせたら楽に勝てそうではあるけど……。
[康生も私も、まさかあの攻撃にとんでもない名前>>242が付けられているとは思っていない。敵が初手で後退を選んでくれたので、学園は今回被害を受けていないし、うちも(転んだ時に潰していなければ)恐らくは無事だろう。ただ、周辺が住宅地であることに変わりはない。日暈学園に通う生徒の家も、恐らくは含まれているだろう。康生は、それを良しと出来るタイプではない。]
サンキュー、本郷。後ろを取る>>246ってのは、かなりアリだと思う。 ああやって開くってことは、前と後ろがあるってことだもんな。 なんでハート型かは、正直わかんねーけど……。 うーん…………敵の形の基準とかって、なんかあんのか?
[一応最後の問い掛けはハロに向いているが、特に返答が必要な部分では無い。知っていれば、先に共有してくれそうなものではある。*]
(249) 2023/08/20(Sun) 15時頃
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─四度目の襲来─
残念ながら、怖気付いたとか非好戦的だとか、わたしの希望的観測は外れてしまっていた。
それとも、コーラが活発な活動を見せ始めたからこその迎撃?
コーラがハートに迫る。
コーラがハートを捉えんとすると、ハートが割れて開いて。
「あっ。」
コーラが回避する。ハートから放たれたのは、むしろ今までのものより殺意が高く見える──砲撃?
あ、と小さく声を漏らした次の瞬間にはそれが街に着弾して、辺りは何も…そう、何も。
「命くん、閉めよう!」
今まで隙間か窓か、見えるところから覗いていたけどそれも無理かもしれない。
命くんの手を引いて、隙間を閉じて内側の防御力を高めよう。
直接着弾しなくても、衝撃で飛んできたものでこちらに被害が出るかもしれない。
だから手を引いて、私たちもより中の方へ。
時々避難所の内側も地震のような揺れが生じる。
どちらの攻撃で、どちらの動きだろう。
怖くなって目を伏せる。
だけど、わたしの手を小さな手がくい、と引いた。
見ると、不安そうな子供たちが。
ああ、そうだ。わたしがこんな不安な顔見せちゃダメ。
チラ、と命くんを見上げる。
にこ、と笑顔を向けて、命くんから元気をもらおう。
そうしてから子供達に顔を向けて、膝を折って目線を合わせた。
『大丈夫かな?』
「大丈夫だよ、ここ頑丈だから!」
『でも怖いよー!』
「そうだね、それなら歌を歌おうか?」
床に座って、小さな子を膝に乗せて。
この短い期間にもいろんな歌を覚えたんだ。手遊び歌だから、昔私たちも歌ったのかもね?
"バスに乗って"なんて、こんなにガタガタ揺れてる時にはちょうど良い歌じゃない?
"どんな色が好き"とか、みんなに聞きながら、子供達とお話しするみたいな歌を選ぶ。
そうしたらみんなにも笑顔が戻ってきて、わたしもほんの少し救われた気がしたの。**
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─戦闘中 コックピットにて─
や、俺も心臓かなって思ってたけど。やっぱ基準はないかぁ。 ……あの形に、みんないろいろ意味を見出しがちってだけなのかもな。
[ハロの回答>>252>>253を聞いて、康生はそう漏らした。右手を胸に置く康生にとってあれは、間違いなく心臓だ。私か、或いはとうに喪っている自分の物か。生い立ちが故に、意識せずにはいられないのだろう。人の心の形を模した記号。続いて、乾恵一もまた、康生に助言>>251をくれた。]
確かに、外側結構堅そうだよな。 じゃあ、あと一回は最低でも撃たせねぇとか……。
[話していると、閉じる事でハート型に戻った敵は、そのまま再度後退を始めた。初動は遅いが、このままだとまた逃げられかねない。]
そうはさせるか! 右足から出して接近! 四歩目と同時に、右腕振り被って履帯の継ぎ目を狙って壊す! 壊したら、すぐに左手で逆側も!
[分かった、行くぞ。一、二、三……四! そして、左だな!]
よし、壊せた! これでとりあえず、他所へは行けないだろ!
(258) 2023/08/20(Sun) 16時半頃
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[破断した履帯が、解ける様に地面へと落ちる。元々速くはない敵の機動力が、がくんと落ちた。後は、何とか開かせて撃たせて────そう考えていると、有り得ない姿が見えた。]
な、母さん……!?
[アストロを挟んで、敵の反対側。康生にとっての母親──私にとっての妻が、其処に居た。思えば、必然だったのかも知れない。康生が姿を消して、既に二日。家のすぐ近くで始まった戦闘。我が家の状態を確かめに帰って来た妻が、息子の生活の痕跡を見つけ、安否を気にして戦闘区域に足を踏み入れてしまうのは。]
[私達二人は、同時に気を取られた。敵が再び開く。避ける訳にはいかない。避けられない。盾にならなければ。残された選択肢は一つ。]
ッ、迎撃──!
[向こうのコアを狙う余裕は無かった。我武者羅にレーザーを放つ。兎に角全て撃ち落とし、後方に被害が出ない様に。落とせない物は、それこそ身体で受け止めるつもりで。大量の兵器の撃ち合いに、辺りが真っ白に染まる。]
[爆風と光が収まった時。其処に居たのは──気を失い倒れている妻。三面鏡の扉部分が脱落し、閉じる事が出来なくなり、コアを露出させたままの敵。]
(259) 2023/08/20(Sun) 16時半頃
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[────破壊された箇所から、敵のコアにそっくりな物を覗かせているアストロの姿だった。*]
(260) 2023/08/20(Sun) 16時半頃
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─戦闘中 コックピットにて─
母さん……。 …………、……よかった、生きてる。 ……ハロ。母さんを、病院か……どっか安全なとこ、転送してもらっていいか?
[康生が学校に行く為に、幾度か仮住まいに呼び出していたから、そちらの住所はハロもわかるだろう。こんな形で、今生の別れを済ます気は無かった。 ……いや。もう済ませた気で居た、と言う方が正しいか。康生にしたってそうだろう。]
[妻の事や、この事に対する康生の心境も心配だったが。それよりも、目下の問題は。アストロが重要と思われる器官を露出してしまっており、その形状が敵のコアに類似しているという事だった。]
…………、……。
[今までの戦いを思い返す。私は、敵のコアが潰される瞬間を一度も見た事が無い。何故か。毎回、康生が目を閉じていた>>1:445>>2:616>>3:339からだ。コアが何であるか判る前でさえ、康生にとって“何かの心臓部”を潰すというのは直視し難い光景だったのだろう。それが今や、私達と同じ様なパイロットが乗っているのだとほぼ確定してしまった。 ────出来るのか、この子に。誰もを愛し、命を尊ぶこの子に。自分達と同じ境遇であろう相手を殺す事が。*]
(261) 2023/08/20(Sun) 17時半頃
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─戦闘終了 コックピットにて─
[敵も、此方も。互いに、コアという急所を晒したままの状態だ。それでも、アストロは稼働自体には問題が無い。向こうはもう移動も出来なければ、ミサイルも今の所撃ってくる気配が無かった。ドア部分が脱落している程なので、発射機構が破損したか──向こうは先にコアを露出していた状態で撃ち合った為、パイロットに何事か起きている可能性すらあった。死んでいれば決着が付くのだろうから、まだ生きているとは思うのだが。もしかしたら、“交代”の最中なのかも知れない。いずれにせよ、決着を早く着ける必要がある事に変わりは無い。]
[そのパイロットが死んでいいとは、私も考えていない。だが、今動かなければ全てが終わってしまう。私一人では、この機体はまともに動かせない。動いてくれない。頭は康生の物なのだ。]
[天道縁士の声>>264がした。康生は俯く。震える声が、喉から出た。]
…………ああ、わかってる。 わかって……!?
[乾恵一の叫び>>275が響く。康生は、弾かれた様に其方を見て、顔を歪めた。視界が滲む。康生は、泣くのを堪えていた。本当は殺したくなどないのだと、言葉よりも雄弁に訴えていた。]
(279) 2023/08/20(Sun) 18時半頃
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[康生は迷っていたのだろう。けれど、本郷真弓の叫び>>277>>278は短く、そして的確だった。何をすれば良いのか、はっきりと康生に示してくれた。相手のコアを、撃ち抜く。]
────コアを撃ち抜いて、……破壊。
[震える声で康生は指示し、私は──私達は、レーザーで敵機のコックピットを撃ち抜いた。これが罪だというのなら、共に背負う……いや。パイロットは私なのだから、私が背負えば良い。「お前は何も悪くない」と、そう言ってやりたかった。言える筈も無い。]
ごめん。ありがとう、…………みんな。
[私は、何処までも無力な父親だった。*]
(280) 2023/08/20(Sun) 18時半頃
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─戦闘終了 そして─
[書斎椅子に身を沈めたまま、康生は乾恵一に抱き締められていた。もう、康生にとって彼を拒む理由は何一つ無くなったのだから。]
……だって俺、大事な場面で迷っちまったから。 動かすのだって、最初上手くできなかったし。攻撃だってくらっちまったし。 他にも、他にも…さ。いろいろ、いっぱいあるんだ。謝ること。
…………ケイのお願いだって、聞いてやれない。
[「死なないで」>>282と願われても、康生は死ぬのだ。私が死んでしまうのだから。ただ、今の所まだその気配は無い様に思えるだろう。康生は普通に微笑んでいるし、話している。彼が身を離した>>283後も。]
[ただ、その右手に感じている鼓動は弱まりつつあった。]
(285) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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