人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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視点:


「あー、今年はすごく暑いから海…。」


海…に、蹴り飛ばされたコーラの敵を思い出す。
違う、違う。楽しいことを思い浮かべよ!
確かに今年は水泳の授業でしか水着になってない。スクール水着だし、回数も片手で数えられるくらいだし男女でタイミングも違ってた。
そんな日常を思い出して、なんだか懐かしくなってしまう。
学校も壊れた。街も更地になった。マンション無事かな。
せっかく命くんが色々話してくれるのに嫌なことばかり思い浮かんでしまう私はダメだ。
頭を撫でてくれる手が優しい。
手を背中に回してぎゅっと抱きついた。胸いっぱいに命くんの香りを吸い込んで、ふっと体の力を抜く。


「プールのあるホテルに泊まって…。
 のんびりプールデート、したいな?」


ちょっと涙がこぼれたから目元が少し赤い。
だけど元気が出たのは、やっぱり命くんの存在あってこそだった。
やっと気持ちが落ち着いてきた。まだまだ危ういかもしれないけど、やっと肩口から離せた顔はへにゃりとした気の抜けた笑顔。


「水着も買わなきゃね。
 もしかして…命くんが選んでくれる?」


流石にプールに行くのにスク水はダメだよね、なんて笑ってみせる。
プールのあるホテルならそこにも売ってそうだから、そこで用意しても良い。
のんびり。のーんびり。そんな日があっても良いよね?

わたしも、襲撃があったばかりのこの時は、その衝撃を忘れたくて遠くに行きたかったんだ。*


─もしかしたらのお話─

私たちは気づいていなかったけど。
いろんな人たちが行き交っていて、取材に来た人やスマホで撮影する人たちもいたんだろう。
病院やその辺にも。

もしかしたら、感動の再会シーンとか。
わたしと命くんが抱き合ってる写真とか、どこかに流れていたかもしれない。
お父さんの病院にやってきた取材の人たちが、わたしや命くんの様子も映していたかもしれない。

今のわたしは、それを見ることはなかったけど。*


雲水 ハロは、メモを貼った。

2023/08/20(Sun) 22時頃


――四度目の襲来後――

[今回合宿に参加して、来年は珊瑚も一緒にと思っていた。
海にも一緒にと思っていたがそのどちらもコーラが一度目に出現した場所だった。
失念していたわけではないけれど連想すればどこでだってコーラが関与してしまう。
悪い想像を断ち切るには時間が必要で、同じくらい楽しい記憶が必要だから今はどうやっても心が負に傾いてしまうのだろう。

 大和が出来るのは本当に珊瑚の傍にいて抱きしめて温めてあげるくらいだった。
位牌に関しては一緒に旅行にはいけるだろうけれどお墓はどこにあるのだろう。

 落ち着いた珊瑚が案を返してくれる。
大和は微笑みながら頷いた]


  それならアスレチックリゾートが近くにあるとこ。
  この前……夏休み前の新聞でだけど見たことがあるよ。


[大きな街から程よく離れていて、山の中でも海の中でもなく田舎の山裾辺りに展開している広く大きなアスレチックがたくさんあってプールもついてるところ。
流石にそういうところには出現はしないと思う。
あと温泉もついてるらしい]


  え……それは、いいの?
  合格したときのお願いの候補だったよ。

  えっと……じゃあ僕の水着を、珊瑚さんが選んで?


[力が抜けたような笑みを見て、やっぱりぎゅって身体を抱きしめてしまう。
周囲の人も抱きしめ合っている人がいるしきっと目立つことはないはずだけどそういうところが撮られてしまっていたとしても不思議ではない]


[プールでのスク水はダメらしいけれど大和は珊瑚のスク水姿も見たかった。
学校では授業のタイミングが違うし真夏の炎天下長距離走をしている時に女子が楽しそうにプールではしゃいでいる声はよく聞こえていたけれど姿を見たことはなかった。
水着は向こうで買えるようだし、学校は休校してるしのんびり旅行に向かおう]


[病院の被害は軽微なようだった。
ガラスに破片が飛んできたのかヒビが入っている場所があるくらいで内部の確認が終わると入院患者さんたちは次々に中に戻っていくらしい。
ただ確認作業は時間がかかるようなので今日は先に上がらせてもらうことにした。
珊瑚に無理はさせたくないから、大和は断りを入れて子どもたちと別れの挨拶をしてからマンションへの帰路についた。

 マンションも無事だったが狸はお店の方に倒れ込んでいた。
今回のメインは爆発の衝撃波がメインだったから――この時になっていれば流石にガラスはガムテームとかで目張りをしていたのでそれで被害は少なかったのだろう。
どうも攻撃の多数はコーラへの直撃弾コースのものが多かったらしく、ハートマーク土偶が後退していたことも幸いしたのだろうか。
その辺りの詳細はテレビもつけないからわからなかった]


[――何せ、マンションについて扉が閉まったらすぐに珊瑚を抱きしめて口づけを交わしていたからだ。
今日はもう離すつもりはなかった。
震動で崩れてきたら二人とも死んでしまう可能性は常に抱いていて、大和は珊瑚と生きて過ごしていたかったから――。

 その日、初めて大和は珊瑚の部屋に入った。
そして枕元のあれを見つけて、そこで漸く心底楽しそうに笑いながら珊瑚をベッドに押し倒した**]


【人】 雲水 ハロ

[乾君の頬へ伸ばされた柊木君の手>>322は、力を失って滑り落ちて。
乾君が柊木君を床に横たえる>>331までを、黙って見ていた。]

[彼を、と言われて小さく頷くと、
まずはみんなをコックピットの外へ転送して、
私は、柊木君の亡骸と一緒に、お母さんの待つ病院へ転移した。]

(332) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

【人】 雲水 ハロ

― 日野病院→仮住まい ―

[日野病院で待つお母さんの元へ、柊木君とお父さんの亡骸と一緒に姿を現すと、すぐに、みんなで学校から離れた仮住まいに転移した。]

[柊木君のお母さんは、酷く取り乱して泣いていただろうか。
小さな手で、背中を撫でていたけど。]

 ……胸ポケットに、柊木君の手紙が入ってます。

[それだけ言って。
お母さんが手紙を開封したら、内容は見ない様に少し離れた。]

(338) 2023/08/20(Sun) 22時半頃

─四回目の襲撃─

「うん。良いね。じゃあ、そこにデート行こ?
 遊園地とかもそのうち行きたいなあ。
 受験合格したら、そっちもね。
 映画とか…夜空を見に行くとか。
 たくさん、デートしたいなあ。」


まだ、今は心が辛くてなかなか立ち直れないけど。
少しずつ楽しい記憶で塗り替えていければ良いと思う。
たくさん命くんと楽しいことをして。
それでもよかったねと笑えるように。


「え?別に良いけど…えっ???
 合格した時のお祝い候補ってどれだけ…?
 そんなに水着、期待してくれるんだ。
 期待外れじゃないと良いけど…。」


まさかの合格祝いレベルだったらしいそれに驚きながらくすくす笑っちゃう。
うん。こうして笑い飛ばしてしまおう。
不安も、怖い気持ちも。あの景色もみんな全て。


──ちなみにスク水を見たいと言われたらちょっと戸惑いながらも着るのは吝かでもないので、もし機会があったらお願いしてみてほしい。
スク水はあまり遊びという感じがしないし、変な話マニアックな気もしてしまう。
いかにも学校です!という、名前がでかでか書かれた状態が特に良くない。
流石にデートではそれはないから、着るとしても家の中とかだとは思うけどね。

…それにしても裸だって見せたことあるのに、まだまだ恥ずかしさが消えないのはなんでなんだろうね?


病院の窓や壁に微細な罅が入ってる。
でもコレは、耐震構造の一つもあるらしい。いきなりボキッと折れることがないように、微細な罅が所々入って構造を保つようにしてるんだとか。
とはいえ修繕は必須だろうなあ。
今のところは普通に使えるみたいだけど。
あのたぬきも転がってしまっていて、あたりにはいろんなものが落ちていて、戦いの跡といった風情だった。
その割にはうちのマンションは比較的無事でホッとする。
やっぱり微細な罅は入ってるし、窓は目張りのおかげで割れてはいないもののここだって修繕──ううん、建て替えが必要なんだと思う。
それでも家に戻って来れたのにホッとしてた。
若しかしたら色々と物が散乱してたかも。
ライフラインは止まっていたかも。だけど。


「んむっ!? ん、…。」


玄関の扉が閉まったと同時に抱きしめられてキスされて驚いたけど、わたしはすぐにそれを受け入れる。
瞼を下ろして唇を寄せて、舌先を伸ばして覚えたばかりの大人のキスを強請る。
こうして二人きりになったなら、わたしは瑠璃川先生の娘でもなく、小児科に手伝いに来たお姉さんでもない。
ただの瑠璃川珊瑚として、命くんに甘えたい。触れ合いたい。繋がりたい。


「命くん…。怖かった、怖かったの…。」


やっとその気持ちを吐露できて、すん、すん、と啜り泣いた。


「だから、だから今日は、もう離さないで…。」


元より命くんはそうしてくれるつもりだったみたいだけど、そんなお願い事をする。
その日はもうそのまま、わたしの部屋に来てもらって。
わたしとしてはそこで着替えとか持ってきて、リビングに戻るつもりだったけど。


「…あ!」


なんて良い笑顔を見せてくれたんだろう。
枕元に置いたものを見つけられて、一瞬息を呑んで顔が真っ赤になった。
そういう意味で部屋にまできて貰ったんじゃない。そうじゃ無いんだけど。
真っ赤になったままベッドに押し倒されることに異存は無いから。
わたしは顔を真っ赤にしたまま両腕を伸ばして命くんを抱き寄せた。**


【人】 雲水 ハロ

― コックピットの外で/本郷さん ―

 うん。光点は、契約者の数だよ。

[問われる言葉を、最後まで聞いて。
心臓も無いし、呼吸もできないけれど、
左胸に手をあてて一度深呼吸をした。]

 ……まずは、嘘を吐いてごめんなさい。
 契約者は2人。敵の数も残り2体。

 誰かが契約してない、って知られると、
 疑心暗鬼や争いの原因になると思ったし。

 契約者よりも敵の数の方が少なくて、
 誰か1人助かるかも、っていう状況だと、
 呼ばれた時に、酷い事が起こる可能性がある。

 だから、契約者と敵の数を合わせないといけなかったの。

(344) 2023/08/20(Sun) 23時半頃

【人】 雲水 ハロ

 ……私、男の人に触れない、って言ったよね。
 七尾さんの戦いの時、蜘蛛型の敵に組み敷かれた時も、
 本当は凄く取り乱してた。

 永のチームは、契約者が1人多かったの。
 絶対に自分1人は生き残る、って信じてた人が、
 名前を呼ばれて、戦闘放棄して逃げて。
 ……私は襲われたんだ。

 だから、そういう事が起きない様に。

 私が吐いた嘘は、これ一つ。
 他の事は、全部本当。
 
 もう私の事、信じられないと思うけど。
 ……ごめんなさい。

[そう返答をすると、本郷さんの反応を待った。*]

(345) 2023/08/20(Sun) 23時半頃

――四回目の出撃の夜――

[お泊りデートの場所も決まってやりたいこともしたいことも増えていく。
楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。
ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]


  僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。
  お花見とかもしたいね。


[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]


  だってほら、なんでもってなったらさ。
  いろいろ思い浮かばない?


[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。

 スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。
きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]


思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。
修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。
マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]


  うん、気づいてたよ。
  珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。


[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。
伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。
とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]


  元よりそのつもりだから。
  もう僕しか見ちゃだめだし、
  僕だけを感じてもらうからね。


[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。
珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。
押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。

 翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。
家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]


雲水 ハロは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 00時頃


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