14 冷たい校舎村10
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―― 回想・SR路子ちゃん ――
ええーこれは謙遜じゃないよー事実だよー。 だから今路子ちゃんの手にはサイダーがあるんでしょ?
[ オツムのできが路子ちゃんより少々残念であるからして、 ヤマをご教授願い、大当たりのお礼をしているわけで。
というか、この痛いの痛いの飛んでけよろしく お馬鹿よお馬鹿よ飛んでけしてるのが既に馬鹿っぽい。 流れたのが優しさならいいんだけどねー>>122 ]
(138) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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[ そんなに褒められたら全身がかゆくなるわ!>>123 マザーグースにマシマシで褒められてしまって くすぐったい ]
あと愛しさと切なさと心強さと? いやあ、そんな風にヨイショしてくれる路子ちゃんの方が よっぽど優しいいい子でーす!
[ マザーグースにJ-POPで返すって我ながらどうなの。 でも混ぜっ返さずにいられなかったんだから仕方ない。 かゆかったんだもん! ]
(139) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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まあでも、そんな風に言ってくれるんならさー、 今度あたしの原材料補給に付き合ってよー。 甘い物食べにいこ!
[ お砂糖すなわちスイーツ! クレープでもパンケーキでもいいよ! ほら、テストも終わったことだし、 頭脳労働のあとには甘いもの補給しなくちゃね! ]*
(140) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
そりゃびっくりしたけどさー。 今もわけわかんないけどさー。 いつまでもこんなところに座ってるわけにも いかないでしょ!
[ えいやって立ち上がる。 それにこういう時は何かしてた方がいいんだよ。 何もせずにじっとしてたってろくなこと考えない ]
(141) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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それに1人で運ぶのは大変だよ! 真梛ちゃんだって1人では危なくて怖かったから、 2人で一緒に連れてったんじゃん。
[ これは、日食君によく似てるけどマネキンで、 だからあの時とはちょっと違うのかもしれないけどさ、 でも、路子ちゃんはこのお人形を日食君だって 思ってるでしょ? だったらやっぱり同じだよ。 日食君に話しかけてる路子ちゃんの様子に>>126 あたしはその思いを強くする ]
そうそう、感謝してよねー。
[ 一緒になって声を掛けるあたしも、 このお人形が日食君だって、そう思ってた ]
(142) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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……うん。 あたしも、そう思うよ。
[ 教室に運び込む頃には、 あたしも廊下に転がってる卵の存在に気づいてた。 もしかしたら、エレベーターも視界に入ってたかも。 暖房のよく効いた教室の片隅に日食君をそっと置いて、 あたしは路子ちゃんの言葉に同意を返す。>>128
ここは、現実世界じゃない。 現実世界なら、一瞬で校舎が文化祭になるわけないし、 ただのガラス窓が割れないわけもない。 突然卵が現れたりしないし、 階段がエレベーターに変わったりするわけない。
現実世界じゃないなら、なんだって起こり得る。 人間がお人形とすり替わることだって 起こったって不思議じゃないんだ ]
(143) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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だったらさ、日食君は現実世界に帰ったんだと思う?
[ 日食君は遺書の送り主じゃない。 この世界が終わってないから。>>129 路子ちゃんのその言葉に、 あたしは石頭君の言葉を思い出してた。 帰れる人は、帰れる。>>1:417 石頭君はそう言ったんだった。 あの時、石頭君の考えていた「帰れない人」が、 遺書の送り主だったんだとすれば。 日食君、帰れたのかな? だからここにはお人形しかないのかな? ]
(144) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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だとしたら、ここから現実に帰るには、 死ななきゃいけないってことになる?
[ だとしたら、なんというか、 物騒な世界観だなあ、と思うけど。 自殺を考えてる人の精神状態が反映されてるなら、 そういうものだったりするのかなあ? ]
(145) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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[ そんなことを考えていたら話の矛先があたしに向いた。 あたしは、あの遺書の内容を、理解できる?>>130 ]
さっき、教室でちょっとそんな話題になったよ。 荒木君は、なんかわかる、って言ってた。
[ あたしのことを聞かれたのに、荒木君の話をしたのは、 ただの時間稼ぎだ。 何を話すか、どこまで話すのか、 あたし、そんなことを考えてた ]
あたしは、共感っていうか、親近感っていうか、 そういうのがないわけじゃないって言ったかなー。 ……うん、あたしはねー……
[ きっとここが現実世界なら、 あたしはこんなこと言わなかった。 でもここはどうやら現実世界じゃないらしいから、 現実では言えないようなことも言っちゃう。 言っちゃった ]
(146) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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あたしは、死んでほしくないなって思ってるよ。 路子ちゃんも、ここにいる誰にも。
……だからさ、遺書の送り主が あたしだったらいいのになーって思ってる。 あのメールを送った自覚なんかないけどね。
[ 死んでほしくないなっていうあたしの気持ちと、 いなくなってほしくないっていう路子ちゃんの気持ちは、 イコールで結べるのかな?わかんないけど。 現実ではとてもできないぶっちゃけトークをして、 あたしは言っちゃったーって舌を出した ]*
(147) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/09(Tue) 20時半頃
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── 廊下のどこかで ──
血だ・・・・・・
[マネキンが運ばれたと知らないオレは、点々と続いていく血痕を眺めた。 気のせいか、廊下の端が遠く感じられた。]
おいおい、聞いてねえぞ!
[怒ったように毒付く。 普段の喧噪がない分、声はよく響く。]
(148) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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[無意識のうちに、足は用具庫へと向かっていた。 掃除道具を取りに行くんだ。 誰かが鼻血出した時、そうするみたいに。
馬鹿げた行動だとは思う。 けれども、綺麗にしなきゃって。強迫観念に駆られたように、ふらふらとそちらへと向かう。]
(149) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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── あの日の続き ──
[世界滅ぼしてたかも知れない、なんて冗談に。 こちらも冗談で返す。]
なら今から滅ぼしに行こうぜ、ナンテね。
[そうさ、ただの冗談なんだから。 冗談の中でなら、良い奴じゃなくてもいい。悪役だっていい。]
(150) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[思考を読まれた>>133かと一瞬思ったけど、きっと それは誰しもが思うこと。 真梛さんが一番わかっているだろう。 そう、この世界のホストが真梛さんなら、この匣が 現れた理由はシンプルなんだ。]
真梛さんは心当たりがない? あのメールや、この卵のこととか。 みんなに送られてきたからには みんなの知り合いだと思うんだけど。
[石頭君や七星さんに問われたことを、私も真梛さん に問う。 エレベーターは確かに真梛さんの為かもしれない けど、閉じ込められた理由如何>>1:353によっては まだ私は優しい人間だと言えなかったから、 そこはノーコメント。]
(151) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[真梛さんはやっぱり二階と三階は行かず仕舞い だったらしい。>>135 乗り気な様子が見えたらふふっと笑って]
もちろん! せっかく文化祭が再現されてるんだし、 こうしてエレベーターもつけてくれたんだから。
猫耳まであったら緊張感も少しはほぐれたかもね。
舞台か〜〜舞台は他のキャストがいないしなぁ。 台詞ももう覚えてないよ。
[食料確認と寝床準備を任せる形になってしまうのは 申し訳ないけど、調理できる食材と調理できる環境 があるのなら、あとで明日の朝ごはんの準備でも 申し出てみるとしようか。]
(152) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[さっき聞こえた声も気にならない訳ではないけれど 今は真梛さん優先だ。 見ていたら、こんな気持ちも萎んでしまったかも しれないからそれは正解だったと思う。
時計を確認すれば時間も時間だったから、 そんなに回れないかもしれないけど。]
(153) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[イースターエッグはゆで卵だったはずだから、 食べられるはず。>>136]
確かにお腹は減ったけど……
[この喋る卵を食べる気にはなれない。 そんな顔で手にしていた卵を見つめた。 目玉焼きには出来なさそうだから残念だねぇ なんて得意げな真梛さんに視線を移せば]
あ、あれなら目玉焼き出来るかも?
[目にした普通の白卵。手に取ったのは早計だった。 他の卵とは違い、喋るのは陰口地味た声。>>3 思わず吃驚して、手から落としてしまった。 でも割れた中から何か出てくることは、なかった。]
(154) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[そんなこともあったが気を取り直して。]
ここからじゃないかな!!
[即答でそんな返事>>137を返しながら、手を引か れればエレベーターに乗り込んだんだ。]*
(155) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[ ──隠し味に、部屋とワイシャツとわたしと。
……お砂糖でできているわりに、 チョイスの渋いなっちん(とわたし)。
ついそんな冗談を返して、 わたしは原材料補給の旅に賛成した。>>140
頭を使うとおなかが減るし、 なにかで充填していかなければ、 人のこころはどんどんすり減っていく。 ……のかもしれない。
駅前のクレープ屋さんおいしいんだよー、 ストロベリーにマスカルポーネクリーム、 アーモンドチップとチョコシロップは、 マシマシで頼むのが最適解です。って、 笑ったあの日がなんだか懐かしかった。]
(156) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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── 現在・1階教室 ──
[ 今はわたしたち自身が、 いちごソースで遊んだみたいに赤い。
あたたかい教室の隅にコジローを下ろす。>>143 好きでしょう、隅っことか窓際とか。 かける布はまだないけど、持ってくるからね。
運ぶ道中、階段が消えたことに気づいても、 わたしはもうさほど驚かなかった。
そんな中でなっちんの同意を得て、 重ねられた疑問に、わたしなりに答える。]
(157) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……これが、そういう話≠ネら、 多くの場合、関係者は無事──らしいよー
[ 全員が失踪したままの場合、 それは事例としてカウントされるのか。 ……という疑問が一瞬頭をよぎり、 それに上書きするように、わたしは言う。]
帰れてるといいなー。 だから、帰れてるってことにしよう。
[ 答え合わせのしようがないなら、 そっちを信じてみようじゃないか。]
(158) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……死んだら帰れるのか、 帰ろうとしたから、ここではそうなるのか。
そういうふうにも考えられるねえ。 ……試すなんて、物騒なこと言わないでよー
[ 例えば、到底足を踏み出せそうになかった3階。 あそこから飛び降りてしまえば現実に戻る?
思いのほか冷静に思考を進めるなっちんに、>>145 わたしは釘を刺すようにそう言った。]
(159) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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[ ごく自然に、死ねば帰れるのかよりも、 わたしの関心はこの世界のホストに向いた。
だからなっちんに聞いたのだ。 コジローには聞き損ねてしまったことを。
ふいにハルミチーの名前が飛び出し、>>146 わたしはそれをじっと聞いている。 相槌も打たずに、質問の答えを待っていた。
知りたければ直接向き合うしかないのだ、と思う。 この件に関しても、その他のことについても。]
(160) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……そっか。
[ なっちんの出した答え。>>147 それもやさしさなのだろうか。
かわいさとやさしさとその他の諸々。 いろんなものから成り立つなっちんの言葉を、 瞬時に称賛することも窘めることもできない。
ただ、べーっと舌を出すなっちんに、 わたしは思わず少し笑ってしまった。
それから聞いた。]
(161) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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──じゃあ、なっちんは、 わたしを──わたしたちを、 なっちんのこころの中に入れてくれる?
ほかの誰よりも先に。ここに。
[ 赤く濡れた指先で、 とんと彼女の鎖骨の下あたりを突く。
服にわたしの指の痕がまあるくつく。 ……かもしれないけど、いいでしょう。 わたしたち、もうとっくに酷い姿だ。]
(162) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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……それなら、 思い切り甘やかしちゃうなあ。 わたしから離れがたくなるくらい。
[ きゅうっと糸みたいに細めた目で、 それでもわたし、君に笑みを向けていた。*]
(163) 2021/11/09(Tue) 21時頃
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―― 回想・不知火ちゃんとの関係(続) ――
[誰かに頭を撫でられたのはひさしぶりだった。
河合和歌奈は姉であるからして、 頭を撫でることの方が多かった。妹の]
(164) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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心当たりはないな。 私はメールを送るのが苦手だし。
卵は目玉焼き専門だ。 それしか練習していない。
そして私には、立ち続けることはできない。
[ 並べた理由はどれもこれも。 根拠としては薄いかもしれない。 莉希は?心当たりはあるだろうか? 指摘される前に、話の矛先をすり替えて。 ]
(165) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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[ひたすらに見上げた空が青い日だった。>>1:339 道路の向こう側にある信号の青は、 進めっていう合図をやめて瞬きをはじめていたっけ。 そんなことはさておいて不知火真梛と話をした。 帰りだ、ってことを示すようにコンビニの袋をぶらぶらさせて。
自分の足で立って歩くこと。>>1:341 あるいは、ひとりで帰ること。 そんな当たり前のことができて、和歌奈はえらいんだって。 そんなことはない、と思った。
これはつまり、「私にそんなことを言われる資格はない」じゃなくて、 「不知火ちゃんがやろうとしていたことに意味がないわけじゃない」 ――こっちの方で、彼女だって和歌奈からすればえらかった]
(166) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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すごいじゃん。反骨心だって。>>1:340
自分はこういうものだからこれができないのはしかたないって。 諦めないのはすごいんだよ。 私は歩けなくなったことがないから全部想像だけど。 私だったら諦めちゃうかもしれないし。
それにしても不知火ちゃんの親、 ちょっと過保護すぎない……?
[あれこれしゃべってる間に、 自然と頭の位置が下がってたしちょっと手も伸ばしかけてた。 私の伸ばしたそれが届くより先に、 ぽん、って感じで頭に手が乗るのが先だった]
(167) 2021/11/09(Tue) 22時頃
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