10 冷たい校舎村9
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[ だから本当に、女子ってわからない。
本当にみんな残らず帰ってきて、
気兼ねなくうれしがれる時がきたら、
男子みんなで顔を寄せ合って話し合おうか。
女の子は秘密のお菓子パーティーをしたという。
男の子にもなにかがあってもいいだろう。
……それで対抗できるのか? わからないけど。
しかし困った。
あいにく当方、春は在庫切れだなあ……。]
[ こんな話はまた今度でもいいね。
「知らなかった」と鳩羽は言う。
知らせようとしなかったのは慎一だ。]
……知ってもらう気なかったからね。
だってさ、変に気遣われると、
俺、変な奴みたいじゃん……そうなんだけど。
[ ちょっと言いづらそうな何かとか、
間のあいた相槌とか、そういうの全部、
なんだか少しもどかしかった。
モヤモヤさせたいんじゃないんだけど。
人との向き合い方がへたくそでごめんね。]
[ 教室に辿り着けなかった慎一は、
そのことを指摘されて笑う。]
ああ、遠かったなあ……、
集まろうって言うくせにさ、
時間の決め方、すんげー雑で、
なんなんだよって思ってたの。
うれしいって、おまえ、
マジで人がいいというか……、
[ おかしなことを言うなあって思ってた。
なんていうか、再会の「うれしい」も、
今の「うれしい」もピンとこなくて、
慎一はただ、いいやつだなあって思って。]
[ ……思ってた。
「心配したい」と言われて、
人が良すぎるって思い始めるくらいには。]
そーいうとこだよ。
すごいなっつってんの。
あれもこれも人のこと心配して、
全部知っても、疲れるじゃんか。
[ 少なくとも慎一にはできないソレ。
確かに、そういうことかもしれない。
みんなに優しい男はモテないって聞いた。]
[ そう。そういうふうに考えてて。
やたらと「うれしい」とか、
妙なやつだなあって思ったりもしたけど。
なんだか話の雲行きが妙だった。
というか、慎一からすると不思議だった。
「自分でやったの?」と眉をひそめて、
まじまじとその傷を見つめたりしながら、
鳩羽が息苦しさを語るのを聞いていた。
慎一の周りの人たちは思い切りがよくて困る。
黒沢も、炭蔵も、鳩羽もみんなそう。]
[ 礼を言われて、慎一は不思議だった。
「息が吸えた」と言われて、
「シンといたときは」と言われて。
慎一は一瞬、意味がわからなくて──、
それで、ぽかんとしていたんだけど、
だんだんと込み上げてくるのはなんだろう。
「うれしい」で合ってるかな。
たぶん、そのときやっと気づいたのだ。
友だち甲斐のないやつでごめんね。]
[ 「みんな」の中のひとりじゃなく、
たくさんいる中の友だちAでもなく、
どうやら鳩羽は慎一に言っているらしい。]
[ いつだって誰かの背を追いかけている気でいた。
みんなより遅れて、先をいく背中ばかり眺めて。
ひとりはさみしい。
慎一の視界からみんなが消えたらさみしい。
そう考えることはあっても、
前を向いて先を行く他人の視界に、
自分がなにかの意味を以て存在するなんて、
慎一はたぶん、想像したことがなかった。]
[ だから、あの世界に呼ばれてうれしかった。
少なくとも誰かの中に存在したんだと思えて。
「俺だったらどうする?」って聞かれて、
同じように聞き返す気だって起きなかった。
慎一が消えて泣いたやつがいたなんて知ったら、
そりゃあもう、抱きしめちゃうだろうね。力一杯。]
……そっか。そっかあ。
[ へへ、みたいな笑いを堪えきれずに、
慎一はちょっと視線を泳がせていた。
少しだけでも、誰かにとって、
お荷物なだけじゃないなにかになれてたら、
慎一はうれしいよ。とてもうれしい。
「ありがと」と言われたら、
「どういたしまして」がお決まりだろうに、
どうも言うタイミングを逃してしまった。
代わりに、笑みを浮かべたまま口を開く。]
レンが他の奴にするみたいに、
当たり前みたいに接してくれて、
俺はさ、楽しかったよ。うれしかった。
人付き合い、苦手なのに、
そういうの憧れだったから。
息をするのが少しくらい大変でも、
俺、おまえとバカ騒ぎしてたかった。
でもさ、どっかで思ってたんだ。
俺にとっては特別なことでも、
レンからすれば当たり前なんだろうって。
……だから、なんかさ、
ああやってバカ話してるだけの日常が、
レンにとっても意味があったんなら、
なんか……よかった、……ありがと。
[ へらりと笑ってみたりするけれど、
これは何も上っ面の笑顔ってんじゃなく、
ただ、なんか力が抜けちゃっただけ。
これくらいはちゃんと立ち止まって言おう。
なぜか大事に抱えちゃってたコーラは、
たぶん、もうちょっと、いやだいぶぬるい。
だってこの寒い中、慎一は結構あたたかい。]
……なあ、また、
一緒にアイス食ったり、
昼飯食ったり……食ってばっかだな。
そういうふつーのこと、してくれる?
レンがそうしたいときだけでいいよ。
深呼吸に疲れたときだけでもいい。
……俺も疲れちゃったときは、
今日はパス! って言うかもしれないし。
[ 願わくばどちらか一方の望みとしてじゃなく、
そういうふうに続いていけたらいいって、
そんな大それた祈りを込めて、慎一は笑った。**]
[ 本当にお見通しだったら困るな、と
くすくす笑いかえしておいて。]
そっか。
まあ、そうだね、……似たような事態が
私にも起こっていたのは確かだし。
……わかり、やすかった?
[ 他人事だと思えなかったから、相談に乗った。
その見立てはあながち間違っていないし。
さて、ならば。
今度は私の相談したかったことの
一端とその顛末をお伝えしておこうか、と。]
帰っちゃったのはしょうがないよ。
ちょっとびっくりしたけどさ……
…… 私の場合はさ。ずーっと、こう、
幻聴って言っちゃあそれまでだけど、……
そういうのが、聞こえてて。
それにちょっと追い詰められてた、っていうか。
今はもう、聞こえないし大丈夫だけど。
ほんと、四六時中そうだったから。
静かすぎて逆に、なんだか慣れないや。
[ 説明が難しいな、という表情をしながら
それでもどこかすっきりした様に。]
利美のお札……まぁ、
捨てなくてもお守りに持ってたりしても
良いんじゃないの?
どういうものかは知らないけど。
[ ひとみが集中治療室の方に行くのなら
いってらっしゃいと手を振って。
…… まだ、あまりそっちの方に行く気には
私はなれなかった。
冷えた指先を摩りつつ、待合室に佇んでいる。]*
[ 身軽になってしまった、という気持ちはある。
恐らくそれは悪い事では無いし、
私が、──私自身に抱いていた抑圧を、
どうにか緩められた様なところはあって。
きっとこの静けさにもそのうち慣れていく。
それをむなしく感じる日が来るのだろうか。
……むなしいねって、言い合える相手が居るなら
それも悪く無いのかもしれないけれど]
……あ。
柊くん?
[ そんな折。廊下の方に見えた姿に
待合室からゆるく手を振ってみる。
彼もこっちに帰ってきていたのか、と
少しばかり安堵しつつ]*
── 現在・病院外 ──
[尻尾?そんなのどこに。
……なんてね。
変に気遣われたくなかった、って
シンが言う言葉にさ、俺ちょっと笑ったよ。
だって最近よく聞いた台詞!!!
それに、うん、その「うれしい」だって
どこかで聞いた台詞のひとつ
だからさ。 ]
そんなん、俺もだよ!
[ってさ、言ったの。とりあえず今はここまで。 ]
[だってシンがさ「みんな」のひとりじゃあなくて
俺にとっては「シン」であるのが大事なんだって。
気づくのはもうすこし、あとのことだったから。
言わなくても判るだろって、ほら思っちゃう。
そういう意味では
俺からしたら当たり前だったんだろうね]
[傷は自分でやったんだけど、
傷の大きさはさ、あっちの世界とは
比べ物にならないくらい小さかったから
案外どうでもよかったの、かも
顔じゅう傷だらけにしたって言ったら
シン、びっくりしちゃうだろうから。
多分この眦の傷は、
最後に俺がほんの少し流した涙の跡
血の跡はさ、ぜんぶ、全部消えたけど
最後に抱いた想いの部分だけは、
きっと消えなかったんだよ。って都合いい解釈]
[んでさ。いろいろ話したあとで
突然シンの様子がおかしいわけ。]
………えぇ……
んなん、意味あるに決まってんだろ
[当たり前だったけど、特別だったよ
でもさ、特別だったけど当たり前過ぎて、
俺にはたぶんやっぱりシンの気持ちは全部読めない
だから俺からは
感動させるような名台詞でも、
心を揺さぶるようなクサイ台詞でもなくて、
至極ふつうの感想しか、出てこなかったんだ。]
[たとえば自分が「みんな」のうちの
ひとりだって思ってた、ってちゃんと言葉で聞いてたら
んなわけねーだろ!シンだから!いいの!って
食い気味に反論してたと思う。
シンが消えて泣いたやつ?はい!俺、挙手!
シン以外のやつの人形見ても泣かなかった俺がだよ
お前の人形見て、動けなくなるくらい泣いたの。
メイに心配されちまうくらい、泣いたの。
メイと話し終わっても、離れられないくらい泣いたの。
全力でアピールするね。
もしも声が聞こえてたら、だけど。]
[でもさあ、聞こえてこないから、
俺にとってはいつもの「日常」の延長で、
その中でも特別なシンがさ、
ひどくアタリマエのことを、喋ってる。
んでもさあ、ようやくシンが理解してくれたなら
さっきのこと、ちゃんとシンに向けて話せるよ ]
さっきの話もさ、
変に気遣う、とかじゃあなくて、
別に悩みを解決してやる!とかもできねーけど
ペットボトル持ってやるわ、くらいの感じでさ
シンのこと、楽にできてたらうれしーの。
俺にできるの、そんくらいだけど、
馬鹿話することでさ、
俺がシンの役に立ってたんならさ
俺、すげーうれしいんだからね。
なんだこんなことでいいのかって、笑っちゃう
[へらへらの笑みのシンに、
こっちもへらへらの笑みをむける。
なんかできることなかったのかなって
すげえ、すげえ、悩んだんだよ
全部、上手く行ってなかったって思ったから
俺、なんもできなかったって、思ったんだから
だから、いつもの俺のまんまで
大事な友人の役に立ててたことがとても、嬉しいし、]
[なによりも、シンの「みんな」の中にも、
ちゃんと俺が居たんだなあって、改めて知って
俺、それが一番、嬉しい。
もう、隣にいるからさ、俺寂しくなんかねーよ。]
[静かな夜の中で足音がふたつ、止まる。
シンからのお願いは、他愛のないもの
特別なんかじゃない、普通の日常のこと。
きっと食ってばっかなんかじゃなかったよ。
俺らには文化祭以外にも、体育祭も球技祭も
それからなんだろうな、普段のガッコーも?あってさ
たぶん羅列してくと挙げきれねえから、
どうしたって食ってばっかのことになっちまうけど
俺たちの日常はさ、
こんな狭いワンシーンじゃ描ききれないものばかりだし
別に喜怒哀楽どれでもねーような、つまんねーコト、
だけどどれも大切なコトばっかりだっただろ。 ]
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