34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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仕えて貰おうと思っていました、この前までは。>>115
[意味ありげな言葉を口にしつつ、指輪を見やすい位置あげました。 さらに見つめるならば。 歪な氷華は、この席を飾っているものと似ていることが分かるかもしれません。]
百合の花···に見えますかね?>>116 あなたに似合う花は、やはりこれだと思いまして。
何度精製しても百合の花に見えなくて、これが一番上手に出来たものなんです。 ···ふふっ、でも、頑張ったかいがあったみたいですね。
[はにかむ顔、弾む声。 君の喜ぶ姿が見られたのですから。]
(118) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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···ふふっ、あははっ。 意味を分かって贈っているに、決まってるじゃないですか?
[初めて入店した時みたいな呆れ顔に、懐かしさを感じてしまって。 私は子供みたいに無邪気に笑ってしまいました。]
呆れられるのも仕方ありませんね。 私だって、君に向ける想いが他のものたちと違うことに気付いたのは。 ····この前のことですから。
[でもきっと、私が気付かなかっただけで。 最初から君に心を奪われていたのでしょう。>>0:18 ···そうであると仮定すると、君を誘うこと必死だったことに説明がつくのです。]
(119) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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···三歩後ろをついてゆく従者ではなく、私の隣を歩いてくれる存在になってくれませんか?>>117
[流石に、こんなに人がたくさんいる場所で結婚を申し込むほど世間知らずではありませんので。 ここを出て、二人きりの時にでも。
···その代わりに、君の耳元に近付いて。]
(120) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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[君にだけ聞こえるように、囁きました。 照れくさそうに笑う頬は、誰から見ても明らかなくらい赤く色付いていたでしょう。]
···では。 改めて、受け取ってくださいますか?
[そうして、箱の中から。 君の人差し指にぴったり嵌まる、君の為に造った指輪を手に取りました。]
急な申し出で、混乱する気持ちも理解できますから。 返事は保留して頂いても構いません。
でも、たった一回では諦めるつもりはありません。 ···私の諦めの悪さは、君がよく理解しているでしょう?**
(121) 2024/02/24(Sat) 13時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 14時半頃
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[ソファの横へおずおずと腰かけ、やがて届けられた カップを両手で包み込むジャーディン。
それを見てから、ホットチョコレートを口に含む。 濃厚で、けれどしつこくはない上質な口当たりを楽しむ。
庭園の由来の話をすれば、彼は呟くように 相槌を返す>>90 カコは、軽く頷くに留めた。 隔たりのある立場、ジャーディンの生い立ちを鑑みれば 互いの身の上話をしあって打ち解けられる期待は できないだろうと、理解している。]
(122) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[カコが聞かせた、幼き日の思い出話。 無邪気で無欲だった日々のこと。 思い出の味をジャーディンに問いかけられる。>>91]
木苺は、よく熟した赤い粒を選ると、 甘酸っぱくて美味しい。
蔓苔桃のジュースはね? 実際、飲めたものではないわ。 そのままでは酸っぱすぎて。 だから、蜂蜜を垂らして飲むの。
[先の夜に飲んだ蜂蜜入のカモミールティーのように。 蜂蜜の癖のある甘さが、尖った酸味と中和しあうのだ。]
(123) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[『昔勤めていたお屋敷』>>92 何気なく口にされたその言葉。 性的搾取の対象というよりは、使用人として仕えた過去も あるように聞こえる。] そう。…そのお屋敷では、何の仕事を?
[女主人がパルテールと名付けたこの店に、 時折花を携えてくるらしいというのは、 いかにも頷ける話だ。]
(124) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[ジャーディンの好きなものを尋ねれば、 先日飲んだカモミールティーが真っ先に上がった。>>93 惜しむように飲んでいた姿はしっかりと記憶にある。]
やっぱり好きだったのね、 カモミールティー。
私も、香りが爽やかで好き。
[やはり注文はそうすれば良かった。 と声にしなかったのは、 また恐縮される気がしたから。]
(125) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[次いで挙がった、『好きなもの』>>93 カコが贈った赤い花。]
カトレア。飾ってくれてるの。 ありがとう。…嬉しい。
[ジャーディンにと言付けた花を、 彼の自室に飾ってくれている。>>93 それは、予想のつくはずのことだった。 けれど、思いも掛けなかったこと。 自分の隣の居心地は、 彼にとって良さそうでないのは察している。 しかし、その花が生気を失い始めていると聞けば]
切り花だから、どうしても。ね。 持ってきて大丈夫そうなら、 鉢植えにしたのだけど。 今度はそうしようかな。
(126) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[不意に、ジャーディンの視線がカップへと落ちる。 微かに震える、カップを持つ掌。 身を縮め、竦むような彼の佇まい。>>94]
……口に合わなかった? もしそうでなければ。
『お客様がいる時だけの贅沢』だと 思って、一緒に飲んでくれると。 ……嬉しいんだけどな。
[彼と初めて時間を共にした夜、 彼本人が口にした言葉を用いて>>0:117 少し崩した口調で、一応お願いはしてみる。]
(127) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[ふうっと。吐息にしては少し長い それが、溢れた。
彼と居ると、はっと胸を突かれる思いがする。 そうして───酷く、苛々する。
誰が、彼をこうしたのだ? 或いは、誰も彼もが?
一度なりと買い手がついたというのなら、 何故彼は今、ここにいるのだろうか。 この店に辿り着くまで、名を失っていた青年。 長年に渡るのだろう、利用と搾取の歴史。 その成れの果て。]
(128) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[泥水を啜り、それでも咲く花はある。 世界は醜くも美しく、 人は脆くも逞しい。
カコが見てきたパルテールのドールは、 煙やメイドの娘のように、そう思わせる者も多かった。
けれど。水を吸い上げ葉を繁らせ、 空へと枝を伸ばし、蕾を膨らませるための根が、 先に育っていなければ。
ジャーディンは、根を育てるだけのささやかな土壌も、 授からなかったというのだろうか?]
(129) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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───ジャーディン。
外の世界に、興味はある? それとも、このままここで暮らしていたい?
[切り出すのは、心持ち低い、決然とした声。 ジャーディンにずっと聞かせてきた、 柔らかで落ち着いた声音とは違う。]**
(130) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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……。
[どんなお心変わりがあったのかしら……? 買い上げの目的が使用人で無くなったのはわかったけれど じゃあなぜお買い上げなされるのかって、 氷の指輪に咲いている、百合の花を見ながら考えた。]
……意味を分かって送ってたら大問題でしょう。 [それ以降は 頂いた言葉達を整理するのに黙りこくってしまって。 従者では無くて人として。これは前も言われたけれど。 後ろでなく隣を歩けと、今日初めて仰られて。 ……喜びより混乱が大きいわ、さすがに。 それが、最終的にはそうなりたいと 私が思って、目指す予定だった道だったとしても。]
(131) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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いや、でも……?
[歯切れの悪い返事。動揺してから未だに平常心が つくれなくて、困惑した表情を向けてしまったわ。 指輪は欲しい。薬指に嵌っているところも見たい。 ただ、身分の差には気後れする気持ちが。 ……婚姻相手としても、この体は。 考えることは色々あって、でもあなたを沢山 待たせる訳には……って、何も考えのまとまらない 頭のまま、口を開いて。]
坊ちゃんのお申し付けたことに、今返事をするのは 難しいのだけれど……。 指輪は、欲しいの。
[右往左往と目が泳いで。だからと区切ってようやっと 坊ちゃんの方を、むず痒いような気持ちを抱えながら 向いて。]
(132) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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……頂戴?
[貴方の前に左手を差し出して。 気恥ずかしいような思いを困ったような眉に。 どこか期待を隠せない視線を、あなたに向けて。]
(133) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 18時半頃
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[現実は本の世界のように上手くはいかないもの。 当たり前ですよね。 私と君は、文字で作られた住人ではなく、現実の世界を生きる人なのですから。]
···やはり困惑しますよね。>>131 今日会えるのが最後、もう後がない、と知ってしまったら。 立ち止まって悩む時間すら、惜しくなってしまったんです。
玉砕覚悟でしたので、お気になさらず。 ···むしろ、私の覚悟を聞いてくださり、ありがとうございます。
[隣を歩いて欲しいなんて言いながら。 君の気持ちを置いて、一人で突っ走ってしまったことを反省して。 席に座ったまま、軽く頭を垂れしました。]
(134) 2024/02/24(Sat) 18時半頃
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[『頂戴』と手を差し出されれば。 瞳をぱちりと大きく開く、てっきりお断りされると思ってたので驚いてしまいました。]
構いませんよ。 そもそも、あなたの為に造ったものですから。
では、今は『絆』の証ということで。受け取ってください。>>133 ······これからも、よろしくお願いします。
[そうして、君の左手の薬指に指輪をはめました。 銀よりもひんやりとした氷の装飾は、君の手元で淡く輝く。
その煌めきを見て。 君の顔を視線を移すと、私は柔らかくはにかみました。]**
(135) 2024/02/24(Sat) 18時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 20時頃
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─ 回想・業務終了後(煙) ─
親しみやすい、方…… ……煙さんにとってはそうでも、僕は……。 [彼は話術に長けている。>>102 少なくとも、ジャーディンの自己評価よりは。 彼にとっては気軽なものでも、 ジャーディンにとっては重荷になるものもあった。 そして恐らくは逆もあるのだろう]
(136) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[彼を買ってくれた人は佳い主人であるらしい。>>103 それを聞くと安堵が込み上げ、 ジャーディンは満足げに微笑んだ。 けれど触れると言われて目を瞬いて、>>104 それから額に触れられて、少し仕草を挟まれ、 それがおまじないだという。 彼がかつて魔法を扱えたのだとしても、 今は封じられているはず。だから本当にそれは 気休めの『おまじない』なのだと理解して] ありがとうございます。 煙さんにもいいことが起きますように。 [去っていく彼を見送り、自室へ戻った]*
(137) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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─ 現在(カコ) ─ [木苺と蔓苔桃の味を説明してもらって、>>123 ジャーディンは意外と言わんばかりに目を丸くした] 蔓苔桃ってそんなに酸っぱいんですか。 でもジュースにするんですね。 [木苺程度の味わいなら進んでジュースにするだろうが そのままではとても飲めないのに蜂蜜を垂らしてまで ジュースにして飲む、というのが可笑しく思えて ジャーディンはくすくすと笑った。 人前でそんな笑顔を見せたことは今まで無かった]
(138) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[が、その笑顔も以前の屋敷での仕事を問われると 幻のようにかき消えた。>>124 言いづらそうに視線を迷わせ、 ラグの縁やテーブルの縁に視線を向けながら] 掃除、とか、そのぐらい……です。 あまり長くいなかったので……。 [かつてのジャーディンは、誰かに買われても 馴染みきらないうちに嫌われてしまい、 追い払うように市場に出される、その繰り返しだ。 仕事らしい仕事を任せてもらった経験は無かった]
(139) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[『やっぱり』と確認するような問いかけには>>125 素直な頷きを返して、カトレアを飾ったことを 喜んでもらえて気恥ずかしそうに頬を染める。>>126 だが鉢植えと言われると、困ったように眉を寄せ] 鉢植えは……世話の仕方がわかりません……。 [切り花はいずれ枯れゆく運命、 ゆえに花瓶に挿しておくだけでいい。
だが鉢植えとなれば、枯れてしまえば 世話が悪かったことになる。 放っておける植物ならなんとかなろうが、 こまめな手入れが必要ならば難しいだろう]
(140) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[気後れして縮こまっていると、 どうやら彼女に気遣わせてしまったらしい。>>127 かけられた言葉でそのことに気付いて慌て、 申し訳なさを表情に露にしながら頷いて] そんな、口に合わないわけがありません。 とても美味しいです……。
こんな風に、贅沢をさせていただくのは 恐れ多くて……。 でも、カコ様に失礼でしたね、 ……申し訳ございませんでした。
[お客様を悲しませてしまった。そう思うと恐縮は より強くなるが、ジャーディンとて店員である]
(141) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[気持ちを新たに彼女の話し相手になろうと 姿勢を正してカップに口をつけてようとしたとき、 彼女の溜息が聞こえて>>128 ジャーディンはびくりと身を震わせた。 何か思いを巡らしているようではあっても それが何かなど察することはできはしない。>>129 やがて彼女が切り出した声は、 随分重い響きを持っているように感じられた。>>130 それだけでない。 問われた内容が、恐ろしかった]
(142) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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…………外の、世界は怖いです。 [外は、奴隷を人と思わぬ者が多数を占める世界だ。 働かされ暴力を振るわれ踏み躙られて息絶える、 そんな展開が容易に想像できる。 だが、]
……でも、 このままここへいたくは……―― [このままここで暮らし続けたいとは思わない。>>0:11 ここにはここの苦痛がある。 それでも外に出るよりは庇護されているのも事実だ]
(143) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[結局、はっきりとした言葉を返せないまま、 ジャーディンはホットチョコレートの味で 自分の喉を誤魔化した。 ここへいれば、少なくとも暴力からは守られ 命を奪われる心配もない。 性奴隷扱いを受け続けることにはなるが 行為はある程度制限されているし、 辛いことばかりがあるわけでもない。 今までの人生では一番マシな環境にいる。 ジャーディンにとってはそれが全てで、 他の暮らしなど想像すらできないのだ]*
(144) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[買われるお話を出した時からの焦りはそういう事。 合点が行った。……そうよね。 坊ちゃんはお体、悪いのだものね。 最近は坊ちゃんが、普通の人よりは冷たいけれど 暖かい肌を持って振る舞うから、半分忘れてた。]
それにしたって……階段は飛ばしすぎだけどね?
[頭が下がっていくのに 呆れと、躊躇いながらの言葉をひとつ。]
言われて 悪い気持ちは、しなかったけれど。
(145) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[なんで驚かれたのか分からなくて、首を大きくひねる。 だって欲しいでしょう。坊ちゃんからの贈り物は。]
私、あなたの気持ちはともかく…… 大抵の"もの"は貰うって言ったじゃない。 この手の指にはめると、1番綺麗にはまるんでしょ? なら……、そこにはめるしかないでしょ?
[薬指にぴったりあうなら、貰うのも当然そこでしょう それがその指輪を1番綺麗に付けられる場所だもの。 私、坊ちゃんから頂いた物はちゃんと綺麗につけたいの]
(146) 2024/02/24(Sat) 20時半頃
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[恭しく手を持たれて、私の指にすうっと冷気が滑っていく その瞬間は周りの雑音が一切耳に入ってこなくて。 聞こえるのは私の心臓の音ぐらい。 見えるのは貴方の手と私の手と、指輪。 ……たかだか指輪をはめてもらうだけで浮かれすぎって 後で自分に呆れた。指輪が収まるところに収まったら、 手を自分の近くに持っていって、色んな角度から眺めて そちらに手の甲ごと、嵌った指輪を見せて。 「似合う?」って上機嫌に。]
ちょっと冷たいけど、悪くはないわね。
[絆、絆。坊ちゃんが私に抱える絆は友情だと思っていた けれど、今はあの時言っていた絆の真の意味が分かって。 私と同じ気持ちを持っていてくれたのが分かって 嬉しいって気持ちが、じわじわと困惑を超えてくるから。 困惑したまま断んなきゃ良かったって後悔したけど。 まぁ、時間はいくらでもこの先作れるだろうから…… 氷が溶けてしまっても、 貴方に貰った絆は解けず、永遠に続くと思っているの]
(147) 2024/02/24(Sat) 20時半頃
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