10 冷たい校舎村9
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[10円の話をした。
それを聞いて向井くん>>461の表情が安堵を滲ませても、 わたしは下がる足を止めない。 いつものゆったりしたペースの順番は破られて、 わたしだけが言葉を連ねる。
その間に踵が終着点に着いて、あとは向井くんも ご存知の通り。わたしは小階段に足をかけた。]
——っ!
[ちょっと似たようなこと、今朝あったよね>>0:106。 わたしの腕に向井くん>>462の手が触れて、 助走をつけられなかったわたしの身体は簡単に傾ぐ。
積もりたての雪は大丈夫だったけど、 ここはさすがに危ないなぁ。]
(587) 2021/06/11(Fri) 22時頃
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[わたしは うわがきのそこ しんじてる。 ちょっとだけ強く床についた右足は、じんとした痺れで わたしの動きを封じ込める。
だからね、ちゃんと聞こえたよ>>463。 わたしはやっぱり大きい向井くんを見上げる。 ぽんぽんって向井くんの手の甲を叩いたら、 もう置いていかないこと、伝わるかな。 ・・ 袖から覗く向井くんの腕は、わたしと同じで 傷ひとつない。カッターと結びつかない肌。 可能性をひとつ抱えたわたしには、 向井くんが主でない理由なんてそれくらいでいい。]
(588) 2021/06/11(Fri) 22時頃
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・・・・・・うん、ありがとう。
[向井くんの口から出てきたのは予想外の言葉。 わたしが握っていた手を開くと、再び10円が顔を出す。 向井くんが言っているのはオリジナルのことだろう。
だからわたしはもうお礼しか言えなかったから、 かっこいいを撤回する暇はなかった。ってことにしよ。]
(589) 2021/06/11(Fri) 22時頃
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じゃあ、今度、駄菓子でも買いに行こっか。
[実際は11円なんだっけ。 それくらいはこっそり誤魔化しちゃうことにして、 ふたりしか知らない間違いを内緒で精算しちゃおっか。
既に入れてしまった10円数枚は、ここの主にあげる。 ここが頭の中なら、現実では手に入らないのかも しれないけど、その時は普通に買い物したっていい。
わたしの予想が本当なら、その子は 駄菓子も食べたことないんじゃないかなって思うから。]
10円のやつなら、2つ、買えるでしょ。
[半分こしよう。そう言ってわたしはやっぱり笑っていた。 爆音を奏でる心臓に、たまに目尻が震えるとしても。]
(590) 2021/06/11(Fri) 22時頃
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[先頭を譲った言葉たちはどうしていただろう。 もし言えなかったら、頭の中、預かってて。 それが苦しくなったなら捨ててもいいよ。
わたしは向井くんの手をゆっくりと下させようとした。]
今度ね。
[わたしは向井くんへ言い聞かせるように繰り返す。 今度はちゃんと階段を上がれたかな。 視線の高さが同じかわたしの方が高くなった最上段で わたしは向井くんに手を振った。
今はばいばい。またね。 今度こそ、わたしは校舎の中に入っていく。]*
(591) 2021/06/11(Fri) 22時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/11(Fri) 22時頃
— 病院 —
[車のエンジンが止まる。
運転席の母親が、背中を伸ばしながら欠伸をした。
いつもはそろそろ寝る時間だもの。ごめんね。]
じゃあ、行ってきます。
[気持ちが逸る。車のドアを開け、走り出そうとして、
そんな私を母親が呼び止めた。]
「あのね。……ひとみに何かあったら、って。
私もお父さんもずっと心配なのよ。
あの時ね、目を離した隙に、あんな怖い思いをさせてしまったから。
お父さんと2人で、絶対にひとみを守るって誓ったの。」
[なんだか申し訳なさそうに、
静かに心の内を語ってくれた母親の顔。
私はそれに向き合わなければならないと思っている。]
「でも、もうひとみは大人になるのにね。
いつか慣れなきゃいけないとは思ってるのよ。
……ごめんなさいね。」
[ううん、違うよお母さん。
私、もっと自由になりたいと思ってたけど、
誰かに守られてるんだってことを忘れて生きてた。
自分の心の傷を忘れて生きてた。
自覚しているより自分は弱かった。
それを思い出して、ようやく向き合おうと思えたから。]
いいよ。
ね、お母さん。お父さんにも。
私を子供でいさせてくれてありがとう。
[慣れなければいけないのはこちらもだ。
心配されない大人にならなきゃ。
見えない友達がいなくても強かに生きてけるように。
にこやかに笑って、暗い空気の中を病院へ駆けていく。]
[あの校舎から帰ってきてから、ぼたんの声はまだ聞こえてこない。
病院の夜間受付に辿り着いて、
集中治療室に運ばれたらしい乃絵ちゃんの場所を訪ねる。
夜の病院は静かで、通路は狭く感じる。
恐怖が少しフラッシュバックする。
基本的に健康児だったから滅多に病院のお世話にはならなかったけど、
そういえばあの誘拐事件の後、殴られた頭の傷の治療のために来たことがあるなあって、
今になってそんなことも思い出す。]
[そして集中治療室の前のベンチで、
両手を合わせながら何かの呪文のような言葉を繰り返す利美ちゃんを発見した。
近付いて彼女の名前を呼ぼうとしたら、
来るのは分かっていたわ、と言いたげな目線を返され、微笑んでくれた。
集中治療室のランプは赤く光る。
乃絵ちゃんは、まだあの校舎の中に自分を閉じ込めている。
どうしてだろう。私に知る機会はやって来ないまま。*]
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[暮石芽衣の作り方
一、とびきり凝り性の子どもを用意します。
二、夢中になれる目標を授けます。 この時、同じかそれ以上に目標を追い求める 相手が身近にいるといいでしょう。 両親のどちらかなんておすすめです。 もう1人の両親は控えめな性格にしましょう。
三、あとはのんびり待つだけです。 偏執的な愛を注ぐ子どもがすくすく育ちます。]
(672) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[暮石芽衣の誤算
一、母が突然亡くなってしまったこと。
二、己の偏執さを鑑みなかったこと。 周囲の理解を全く得られなかったこと。 理解を得る努力を一切してこなかったこと。 周囲が力ある大人たちだったこと。
三、このまま抗い続けたら、 お母さんが悪者にされ続けること。 お父さんが疲れ果てて 死んでしまいそうだと思ったこと。]
(673) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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[暮石芽衣を構成するもの
夢:わたしが世界で一番愛したわたしの音楽。
心:真ん中にあった夢が抜け落ちて、 周りに大切なものが少しだけ残っている。
頭:興味があるかないか。すきかきらいか。 どっちでもいい。どっちかしか選べない。
皮:息ができなくなって被った死人の皮。 他人事。黙秘。未踏。無関心。気づかないフリ。
今:わたしは死んでない。剥がれた皮をびりびりに破いたら、 これまで見ようとしなかったものがたくさん見えた。
友:必要ないと思っていたもの。 気づかない内に大切な相手が増えていた場所。
私:わたしはわたしにしかなれない。]
(675) 2021/06/11(Fri) 23時半頃
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