人狼議事


14 冷たい校舎村10

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【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[年齢と身長だけは、兄を追い越して。

お下がりだった服は全部着れなくなった頃に、
兄が行くはずだった高校に進学した。

家はまた荒れていったけど、
入学前に亡くなった生徒を覚えてる者はいなくて
俺はまったく兄の名残がない場所を手に入れた。

それなのに気づけば、
事あるごとに兄と比較してしまう。
やりたくもないのに、まるで呪いのように。



──その度、思わずにいられなかった。]

(55) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

── 教室 ──


[夜がくる音が響き渡り。>>#0


  あ、チャイム。


[俺はまだ校舎に居た。猫の着ぐるみ姿で。]

(56) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[うっかり卵を踏んづけて割ってしまったあと。
教室でぼんやりしてたら、
河合がパンケーキを持ってきて。>>4
朝食のあとはまだ食べてなかったことに気づいた。
古香と作ったのだということも、聞けただろうか。>>15

腹ごしらえをしたあとは、
3-2教室に到着した夏見似人形を見にいったり。
演劇部倉庫から探し出せた猫の着ぐるみを
教室まで持ち帰って、着てみたり。

しているうちに、チャイムが鳴って。]

(57) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ



  ──っ、なんだ?


[続いて、廊下で何かが弾ける音。
着ぐるみ頭があちこちにぶつからないよう注意しつつ
教室の扉から顔を出せば、
そこには割れてしまった卵の残骸があり。
ふ、と前触れなく照明が落ちた。]

(58) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ



  次は停電かよ……って。星?


[上を見れば天井に小さな光が点々としていて
校舎の中なのに、まるで星空のように見えるそれは
プラネタリウムというやつだろうか。
とにかく大きく様変わりした校舎内を確認するべく、
教室を出ながら記憶を辿る。

確か、プラネタリウムをやってたのは最終日の午後。
文化祭の終わりが近づいてるのかもしれない、なんて。]

(59) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[エレベーター前に着いて表示を見れば、
それはちょうど今、動いていて。>>13
最上階で止まったようだ。

少なくとも誰かがそこにいるんだろう。
「飛んでいける」と、送ってきた主か。
それとも、それに気づいた別の誰かか。

星明りの中で、エレベーターが戻ってくるのを待ち。
扉が開いた箱に乗りこもうとして、ぎょっとした。]


  雄火……ああ、そっか。


[エレベーターにいた先客は、
ボールを抱えたクラスメイト似の人形で。
数時間前まで話してたその口は、もう喋ることもなく。]

(60) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ



  悪いな、すぐ運んでやれなくて。


[やりたいことは、やれたんだろうか。
皆のいる3-2教室へ運んでやれないことを謝りながら。
傍らにしゃがみこんで
いつかのようにその頭をぐしゃぐしゃに撫でてやれば。

いつの間にか動き出してたエレベーターが2Fで止まり、
乗りこんでくる気配に、狭い視界を向けた。>>46

(61) 2021/11/13(Sat) 15時頃

【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ

[見えたのは、古香の驚いた顔。>>48>>49
着ぐるみ姿に言及があったかは、さておき。

さも自然に雄火似の人形へ向ける
いつもの古香らしい声を聞けば、
無意識に張ってた緊張感がほどけた気がした。]


  ……屋上、誰かいるみたいだぞ。
  さっきエレベーターが止まってた。

  行ってみるか?


[そう教えたなら、
行き先ボタンの迷いはなくなっただろうか。>>50

(62) 2021/11/13(Sat) 15時半頃

メモを貼った。


【人】 卐黒帝會卐 ハルミチ




[そうして、エレベーターが屋上に着いたなら>>51
雄火の傍らから立ち上がり。
古香の後を追うように、扉から出ただろう。**]

(63) 2021/11/13(Sat) 15時半頃

卐黒帝會卐 ハルミチは、メモを貼った。

2021/11/13(Sat) 15時半頃




[現実に孵った……もとい、帰ってきた。]

 


— 自宅 —

[背中がとても冷えている。
どうやら壁に凭れかかったまま眠っていたらしい。

首筋をさするけど、そこに傷はない。
あまりにも明晰な夢を思い出していた。

いや、もしかしたら夢じゃないのかもしれない。
人の頭の中に閉じ込められるという話が本当であれば、
自分はまさに、あそこから帰ってきたところなのだ。

確かめるようにスマホを開けば、
虎次郎と飯尾先生からの連絡が入っている。

自殺をしようとした人物の名前がそこに添えられて。]



 ……なんだよ。
 そういうことかよ。

[夏見さんのマネキンを一緒に運びながら、
どうにも妙な感覚を覚えたけど、
あいつがそうだったなんて突きつけられれば、
頭の中がぐるぐるして訳がわからない。

あの場所でずっと何を考えていたのだろうか。
俺にはやっぱり分かりそうになくて。]


[どうやら先に帰った奴らが病院に集合しているらしい。
それなら行かない理由もないが、もう夜は遅い。

部屋を出て両親に一声かけようかとしたら、
どうやら母さんはもう寝ているらしく、
これから寝ようとしている父さんの姿を確認した。

病院に行ってくる、と、伝えようとしたその矢先、
父さんのほうから話を切り出された。]



「お前の結婚相手を探し直しているんだが、なかなか見つからない。
 もうしばらく待て。」

[……そう、父さんはユイに俺との婚約を解消された日から、
ユイに代わる新たな花嫁候補を探し続けている。
その話を最近はしていなかったから、忘れかけていた。

そんなの、もうやめてくれよ。と返事できれば良かったけど。
父さんにとって俺を結婚させるのは会社のためだ。
結婚によって会社同士の結びつきを強くし、衰退を防ぐという目的。
俺はその駒に過ぎないことは、とっくに分かっている。

そんなことをしても、
ただ俺はずっと、余計に惨めなだけなのにな。]



 ……俺も、探してるから。

[だからせめて、父さんが決める前に俺が決める。
自分の意思で誰と結婚するかを決める。
逃れるにはそれしかない。

だけど今それをするには疲れ切っている。
考えたくもない。

逃げるように父さんに背を向けて部屋に戻った。]



[——病院に行く、と伝え損ねた。
さて、どうしようか。]
 


[コートとマフラーを適当に被って、自室の窓を開け放つ。
そして慎重にそこから身を乗り出し、外に降り立つ。
ここが1階で良かった。

庭に設置されている防犯カメラの死角は分かっているので、
絶対に足音を鳴らさないように、じりじりと移動する。
センサーが反応したら一巻の終わりだ。

外から窓に鍵をかける手段はないので、
閉めることができないのが非常にもどかしくて気持ち悪い。
万が一、泥棒が入り込んだら俺はもう、ヤバい。

それでも防犯意識とプライドと、死にかけているクラスメイトを天秤にかければ、
こうする他ないよなぁと思って耐える。]


[いや、むしろ。
泥棒が入り込んで何もかもを壊してくれたら、
逆に気持ちいいかもしれないなとすら思える。]


[うまく公道に出ることができた。
病院までは遠いが、少しでも走る。
運動部じゃないのがここに来て祟っている。

ああ、そういえば、
あっちの駅方面に向かえばタクシーが停まってるはずだ。
金ならある。そっちのほうが早い。

走って、走って、タクシーを見つければ、
ありがたく乗せてもらって。]

 病院まで。
 急いでもらえると助かります。

[少し遅れるが。
やがて俺を乗せたタクシーが、病院前に到着するだろう。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在 ──

[ そこに、驚きがもう一つ。

 当たり前のように声をかけてくる猫に、>>62
 わたしは当然、ひどく驚くことになる。]


  ──っ、は、はるみちい?

  …………あのさー、
  人気のない校舎で突然遭遇する着ぐるみには、
  100人いたら99人は腰を抜かすと思うよ。


[ わたしが情けない声をあげるだけで済む、
 気丈な女の子で本当によかったね!
 人形より先にわたしを運ばせるところだった。]
 

(64) 2021/11/13(Sat) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ どう考えてもさておけない事実に、>>62
 わたしの緊張も少しとけたらしい。
 気の抜けた笑い交じりの声で言って、
 わたしはそのエレベーターに乗り込む。

 屋上とハルミチーは言い、>>62
 わたしはそれに迷いなくうなずいた。

 その箱が上昇しきるまでのわずかな間、
 ただ待つことももどかしく、
 わたしはぽつりぽつりと言葉をこぼす。]
 

(65) 2021/11/13(Sat) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……広いねえ。
  大きな猫ちゃんと大きめのわたしと、
  バスケ少年が一緒に乗り込んでても。
  この世界を作った人は、みんなに優しい。


[ 着ぐるみ姿のままらしいから、
 君の目を見て──とはいえないけれど。

 高い位置にある着ぐるみの大きな頭。
 それを見上げて、わたしも言った。]
 

(66) 2021/11/13(Sat) 16時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  春満、知ってた?
  あのプラネタリウム、
  和歌奈ちゃんが作ってくれたの。
  天文部、もともとやる予定じゃなかったの。


[ だから、この世界は──というほど、
 意外性はない結論だ。この星空を見てしまえば。

 言い終わるのとほぼ同時みたいに、
 エレベーターが目的の場所で扉を開く。

 彼女たちはまだ扉の前にいただろうか。
 ゆっくり開く扉の先になにがあるのか。

 なにかを祈るような気持ちで、
 わたしの鼓動は今もひどく速い。*]
 

(67) 2021/11/13(Sat) 16時半頃

【人】 天文学会 ワカナ

―― 回想・チャイムが鳴る前 ――

[時間は遡る。
文化祭の時できなかったことをやるにも、
肝心の私達の喫茶店がない……という問題は、
あっさり解決した。
古香ちゃんが調理室にやってきて、それを追い返すわけもなく、
「いいよー」と答えて、卵の割れる音が増えて。>>15
その後黙々と調理をするだけで終わることなく、
言葉を交わした折。
どうやら猫のボタンが喫茶店に繋がってるらしいと知った。

しかも猫耳装備の店員もいるって。>>3:174>>3:175]

(68) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ



喫茶店があって店員さんもいるなら、
商品を用意しないと。


[なんて楽しそうに言って、
パンケーキにカラーチョコペンで盛大に猫の顔を描く。
お届けは古香ちゃん、君に任せた。
――って、すっかりお店やってる気持ちになって頼んだけど。
結果はどんな感じだったかな]

(69) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ

[卵を見てて、
校舎のいたるところにばらまかれていたそれを、
思い出さないわけはなかった。

声の意味するところ。
不知火ちゃんが知りたがってたこと。>>2:339
解答欄は未だに空白。

卵が聞かせてきた言葉。
「お願い」――あとはなんだっけ? >>2:120
とにかくあれは不特定多数への祈りというよりは、
誰かひとりへ向けられた切実な願いのように思えた。
和歌奈だったら聞き届けてしまうだろう。
もちろん倫理にもとる範囲で。
そのココロを潰さないように、慎重に]

(70) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ

[なんて考えてたら、
ホントの卵をまたうまく割れなくて、
ボウルの縁から白身がだらっと零れてしまったから、
慌てて布巾を取りに動いた。


だから卵について考えたのはそこでおしまい]

(71) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ


[そうして今。
もう私の校舎(せかい)に卵は必要ない]
 

(72) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ

[私が今までお人好しの振りして聞いてきた、
抱え込んできた誰かのココロからの声。もう守る必要はない。

あるいは、
呼んじゃった誰かのココロから生まれた――のだと思う、
まったくかわいくないことを囀る卵も。>>2:200>>2:377
私がその中身を揺さぶろうという変な気を起こすことも、もうない。
私がこのまま死んでしまえば、永遠に。

ここが私の世界であることを示すパーツは、
最終的には直接私に己の罪を突きつけた。
私は気付いた。だから役目はおしまい]

(73) 2021/11/13(Sat) 20時頃

【人】 天文学会 ワカナ

―― 屋上前、扉を開け放って ――

[ドアノブを回して扉を押し開ける。
冷たい風が入り込んできて髪を揺らした。

一歩だけ。
そう、一歩だけ外、つまりは非日常の側に踏み出して、
空を見上げた。ただの真っ黒な空だった。

……そういえば校舎に足を踏み入れる前は、
雪が降っていた。一部の隙もなく。
試しに晴れろって念を送ってみたんだけど、駄目だった。

吹きすさぶ風の音は、あの日に吹かなかったものであるけれど、
確かに記憶を連れてくる。
そう、飛び降りてしまった日の。

誰にも伝えず私の中に抱え込んでしまう気はあったんだけどね]

(74) 2021/11/13(Sat) 20時頃

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