人狼議事


17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から

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【人】 聖愛色同胞 ノッカ


[肘を撫でながら急いで周りを見渡せば
じんわり滲んだ視界の端に
……私は確かに目にした。

ここから凛と旅立つ
漆黒の獣の姿を。 ]
 

(83) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 聖愛色同胞 ノッカ


 ホリーさ、……!


[大きく揺れた尾は
闇を払い流れる星を思わせた。

振り返す尻尾を持たない私は、
ぶつけた痛みを感じながら目いっぱい手を伸ばす。]


 ありがとう、またね……!


[孤独を知って尚、お茶目なかわいい人狼の
同じような年頃の女の子に向けて

ぶんぶんと手を振った。 ]**
 

(84) yukiyukiyuki 2022/03/12(Sat) 15時頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 手紙を書き終えてから
  私はアシモフに、あの空の色の意味を
  聞いていた>>0:88

  私が知っている灰色とは違う
  暗くて、でもどこまでも広がるような
  小さな光の瞬く黒い空。

  宇宙という言葉は聞けただろうか>>0:#1
  聞けたのなら、知らない概念に
  不思議そうな顔をして
  上を見上げていたことだろう。]
 

(85) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ どんなに眺めていても飽きが来ないような
  そんな空を見つめていれば
  ひらり、と白が視界の端
  舞い落ちるのが見える。
  
  手紙を出したとはいって
  私とアシモフ以外見当たらない世界で
  返事が返ってくるとも思っていなかった。

  だから、その紙を引き寄せて
  目を通した時に、私の手紙への返答だと
  気づいた時は目を瞬いて驚きを表した。 ]
 

(86) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 知っている青よりも淡く>>69
  でも薄いわけではない、不思議な色。

  それで書かれた文字はきれいに整って見え
  綴った本人の人柄がわかるようだと思った。

  ゆっくりと、目線を落として
  改めるように文字を追う>>70
  私が書いたものと同じ書き出しから始まる
  手紙の相手は、同じ時にいないのに、
  同じような世界で生きているようだ。 ]
 

(87) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 真っ白で真っ黒な世界>>71
  私の住んでいる場所も、色で形容するなら
  そう表現するだろう。

  けれど、彼、あるいは彼女は
  私の知らない色を知っているらしい。

  この不思議に鮮やかな色が空に広がって
  枯れていない木々が生い茂る
  きっと、素晴らしく美しい世界。

  そんな景色を私も見たかった。
  知りたかった。
  でも、もう不可能で、どうしたって
  終わった世界を、もとに戻すことなんて>>2:46 ]
  

(88) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

  ───。


[ 見えた心≠ノ、ぱちりと瞬きをひとつ。
  そうしてから、言葉を飲み込むように
  二度、三度と読み返した。

  もとに戻すことを夢見ている。

  そんなこと、考えたこともなかった。
  どうにかできなかったのか、
  どうしようもなかったのか。
  思うのは過去への無責任なものばかりで
  自分がどうにかしようなんてこれっぽっちも。 ]
  

(89) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

[ 指を這わせれば文面をなぞる。
  嗚呼、この人は……諦めていないんだ。
  無理だとか、できないとか、不可能だとか。
  そんな言葉を並べずに、いや
  思うことがあったとしても。
  いつかできると、夢≠見て。

  ただの紙に書かれた文章でしかない
  相手が誰だかもわからないのに
  私にはとても眩しく見えた。
  
  少し悩んだあと、新しい紙を取り
  ペンを手に文字を走らせる。 ]
 

(90) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 『 前略、扉のこちら側から
   名前も知らないあなたへ。

   お手紙、ありがとうございます。
   返事が返ってくると思ってなかったから
   驚き、嬉しくなりました。 』
  

(91) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

  

 『 あなたの世界は、私の世界に似ている。
   それなのに、夢を見て生きるあなたが
   強く、羨ましいです。

   どうしてそんな心で在れるのでしょうか。
   どうして、前を見て進めるのでしょうか。

   問いかけばかり重ね、すみません。
   私は、 ……私も。
   そう在れたら良いと思います。 』
 

(92) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 お針子 ジリヤ

 

[ 白米も、ピザも、カルピスも>>0:130
  幸福と永遠のくりぃむそぉだも>>1:144
  ここに訪れてから、私は何にも出会っていない。

  知っているものは、濁った水と、固いパンと
  それから灰色の世界だけ。

  でも、今。
  そんな特別ななにかではなくとも
  初めて見る色を教えてもらった。

  青に似た、青じゃない。
  きっといつかにあったはずの、空の色を。 ]**
 

(93) どあ 2022/03/12(Sat) 15時半頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ 返事が返ってくるとは思わなかった ── >>91
  それは、私も同じで。
  その白が新たに目の前に現れたのは
  私がカルピスを間もなく飲み終えようという頃

  返事が目に入ったことに驚いて
  耳をぴん、と立てて、白い生き物を見て
  それが私宛であることを悟ったら
  ゆっくりと、その紙に目を滑らせた。 ]


 どうしてそんな心で在れるのか、か。


[ 小さく零した独り言に、
  小さくため息を重ねそうになって。
  思わず、呼吸をひとつぶん、飲み込んだ。 ]
 

(94) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ エフェメラームの名を冠していたからだ。
  最初は間違いなく、そうだった。

  悲しくても、寂しくても、苦しくても、
  遠い血縁の犯した過ちを、罪を、罰を。
  私が全て背負うべきだと、その一心で。

  その間に、故郷の空も緑の色も
  随分と、記憶は朧げになってしまった ]
 

(95) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 
[ それでも多分、私が恵まれていたのは、
  世界の外に出る選択肢が残されていたからだ

  世界の外に出れば生き延びられる。
  そうして多くの人が現に星をあとにしている。

  私は、かの一心から外に出る選択肢を拒んだが
  それでも、世界の外を見ることができた。
  未だ平和な世界の数々を。
  未だ美しい空や緑の、その色を。

  たくさんのことを教えてもらった。
  たくさんのことを気づかせてもらった。 ]
 

(96) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 私が星に残っている理由。
  それは、罪や罰を負うべきだって
  そんな気持ちなだけじゃない。 ]

 

(97) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   好きだったからだよ。
   私が生きていた、世界が。

 

(98) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   あなたには
   なにか好きなものはあるだろうか
   あなたが
   大切にしたいものはあるだろうか

   あなたが
   手にしたい、と思う、
   そんな世界は、あるだろうか。

 

(99) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   それを想像したときに
   好きだと、思えるだろうか

   それを想像するいまのあなた自身を
   好きだと、思えるだろうか

 

(100) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   私は好きだったよ
   私が生きていた、世界も。
   その世界に生きる、私のことも。

   その世界を取り戻したいと思う、
   そんな今の私のことも。

 

(101) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

   どうか、見知らぬひと
   世界のどこかで、お元気で。

   そして美しい景色に出会えたときには
   心の中で、教えてください。


            フーデリア 拝

 

(102) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 調律師 ミケ

 

[ 先程は名前を書かなかったその紙に
  さよならやまたねのかわりに名前を書いて。

  どうかあなたに、
  好きだと思えるものが。
  前を向けるきっかけが。
  みつかりますように、と願いをこめて。 ]**

 

(103) ししゃもん 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 私を選んだのは、とても小さな赤ん坊でした。
 私の役目は――未だ、見つけられないままです。]
 

(104) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 国歴10000年の記念祭に相応しく、
 箱の上辺に広がる空は澄み渡った青なのでしょう。
 外からは活気のある人間の声が聞こえました。

 本来なら坊やもその一員であったのですが、
 残念ながら今は真っ白なシーツに包まって
 大きな雪玉を拵えているようです。

 私たちが雪を見たことないからって
 気を利かせてくれたのね。
 と、坊やのお母さまが皮肉交じりに告げても、
 頑なに顔を出すつもりがないようでした。]
 

(105) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 氷のお姫さまのようね。と、お母さまが言いました。

 海を越えて遠くにあるという雪に閉ざされた地。
 最奥には雪に負けないくらい白いお城があり、
 その中には真っ白なお姫さまが住んでいるそうです。

 お姫さまは城から離れることはありません。

 お姫さまに一目惚れした王子さまは、
 何度も雪で閉ざされた道を乗り越えて
 少しずつお姫さまの心を溶かしていきます。

 長い時を経て二人の心が通じ合った時、
 白く覆われていた大地は緑に溢れ、
 長い長い冬がやっと終わりを迎えました。]
 

(106) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 王子さまは、いつお姫さまに出会ったんでしょうね。
 坊やのお母さまならご存じかもしれません。

 だって、これはこの地に昔から伝わる、
 女の子に大人気のおとぎ話。
 お母さまも幼い頃にお母さまから聞いたそうです。

 自分が親になったら同じように話すつもりでしたが、
 産まれたのは私を選ぶようなわんぱくな坊や。
 ささやかな夢は破れ、私もおとぎ話を知りません。]
 

(107) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お母さまは暫くベッドの前に立っていたようですが、
 長いため息の後に遠ざかる足音がしました。
 落ち着いたら出てきなさい。と、
 扉が閉まる直前、気遣うような声が聞こえました。

 お姫さまと言われても何も反応しなかった坊やは、
 白いお城よろしく白いシーツに閉じ籠っています。

 私には目がありません。
 だから坊やが私をシーツの中に巻き込もうとも、
 私は白くて丸いものを見ることができました。]
 

(108) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やは私を強く抱きしめました。
 引きずっても振り回しても傷つかない私ですが、
 押しのける手を持っていません。

 だから、坊やの柔らかい肌がが傷つかないよう
 願うことしかできませんでした。
 だって、こんな暗闇では私の”声”は届きませんから。

 私には手も指もありません。
 坊やを抱きしめることも、
 坊やの目元を拭うこともできません。]
 

(109) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ ■■■と私の名を呼んで、違うと呻いて。
 怒りや悔しさに頭まで浸かってもなお、
 私を抱きしめる坊やに、私は何もできません。

 だって、原因は私なのですから。
 友人に私のことで揶揄われた坊やに
 私が何かをする資格など、あるはずがありません。

 どうしたら、私は坊やの役に立てるのでしょうか。]
 

(110) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ 坊やがいなくなったのは、その後のことです。]*
 

(111) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 20時半頃

【人】 瀑布昇竜道 バキュラム


[ お父さまとお母さまから、
 坊やが塔の魔術師に弟子入りしたと聞かされました。
 百年以上も前に魔族を追い払ったと言われる国で
 当時、王たちに力を貸した男なのだそうです。

 坊やのお父さまは自分の跡を継いでくれないことに
 少しだけがっかりしたようですが、
 どこか誇らしそうにしているようにも見えました。

 遥か遠くを見つめるお父さまの姿は、
 いつか私が彼の夢を聞いた夜に似ていました。

 けれど、私のインクは夜空の濃紺ではありません。
 坊やの大きな瞳にずっとあった煌めきが、
 坊やのいない場所で、私の内を揺蕩っています。]
 

(112) Pumpkin 2022/03/12(Sat) 22時頃

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