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――IF・乾と――
[今更だが大和はLINEを有してはいなかった。 相変わらずのガラケーであり使用できるのはショートメッセージだけである。 SNSとSMS。棒が一本あるかないかで大分使い勝手が違う。
乾から送られてきたのはきっとSMSだった。 ガラケーは丈夫なので大体は何があっても使えるのがいいところだ。 届いたタイミングはご飯が終わって、珊瑚との話し合いが終わり一息がつけたかは定かではないが少し経過してからのことだろう]
(58) 2023/11/15(Wed) 02時半頃
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『ううん、珊瑚さんの家にいるよ。』 『ご飯を御馳走になってた』 『様子がおかしいというか……』 『正常でいるほうが難しいからさ』 『戦いに巻き込まれたのもあるし』 『僕もそうだけれど、戦う理由がないんだ』 『なあ、乾』
『――生きる理由って何だろうな』
[送り返したのは哲学的な問題に近かった。 何もしなくても食べて寝ていれば生きていられるのだけれど、自分がこの世に生を受けた理由を考え始めればきりがないし。 ましてやこの宇宙のために死ねと言われて、疑問も苦悩も抱かない者なんていやしないだろう。 淡々と戦って生命の灯を落とすなんて――どうして生まれてきたのかって考えてしまうんだから**]
(59) 2023/11/15(Wed) 02時半頃
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─乾恵一の部屋─
[彼が指差した方>>26へと視線が動いたが、生憎とゲーム機自体は見えなかった。ただ、言葉から存在は察せたし、康生も察した筈だ。少し考えてから、苦笑を模った。]
はは、そうかもしんねーな。 ……もし俺だけ契約しちまってたら、そっちの方がケイは キツかったかも。 だったら……うん。契約してくれて、よかったか。 そしたら一緒だもんな。今みたいに。
生まれ変われたら、か……。 あんま考えたことなかったけど、もし生まれ変われたら ケイのしたいこと、してやれる身体になりたいな。俺。 丈夫じゃなくてもいいから、気軽にケイと触れ合えて そんで、おんなじもん食えたらサイコーなんだけど。 ……なんて、さすがに高望みし過ぎか。
[何処か遠くを見て語る康生に、無い胸が苦しくなった。胸元に当てられたままの手。この子が“普通”に生きられる世界。其処ではこうして康生の誰より傍に居る事は叶わないだろうが、それでも。そんな世界が在る事を、私も強く願った。]
(60) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[そして彼は────康生の心に手を差し伸べた>>31。軽く息を呑み、丸くなった目が彼を見る。]
心臓が止まっても、息ができなくても──生きてる…。 愛し、愛されてるから。 …………そっか。
[口の中で転がし、咀嚼し……呑み込んだ康生は、花が綻ぶ様に笑った。漸く答えに辿り着いた喜びと安堵、得心が其処には在った。]
そうだ。そうだよな。だから、俺も生きてたんだ。 脳じゃなくて、心臓でもなくて、愛し愛されてるから。 ……命は、そこに残ってたんだな。 生きてるから、心臓が止まった後でも一緒に死ねるんだ!
すげえな、大発見じゃん! ケイ、天才じゃね? 俺、全然わかんなかったからさ。
ケイは、俺がケイの願いを叶えたって言うけど 俺の願いは、ケイが叶えてくれてるんだ。 だって、ケイは俺より俺のことわかってくれてるだろ?
[説明が下手な康生にとって、もしかしたら自分の事を理解してくれる相手というのは、何より得難い物なのかも知れない。私ですら理解が難しい時があるし、理解してやれた場合も康生に伝えてやる事は出来ないのだから。だからこそ康生は彼にずっと手を伸ばしていたし、掴んでもらえた事に喜びを見せた。]
(61) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[内緒だと笑う彼>>32に、康生は満足げに笑い返した。彼に対して秘密を抱えているという罪悪感が、彼とだけの秘密を持つ事で和らいだのかも知れなかった。]
(62) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[康生の反応が初々しいのは当然だ。性的接触が制限されてる上に、精神的には反抗期すら迎えてない。この歳で康生ほど純粋な子は、そう多くないだろう。そんな康生に、彼は欲に塗れた言葉>>33を吹き込んで来る。]
気持ち、よく……? 出したら……んっ、すっきりするだろー、けど。 そ…いう感じか……? は、ぅ……。
[同じ男だけあって、彼の手付きには迷いが無い。此方の性感を的確に引き出して来る。今受けているのが快楽だと把握しきれてない康生は、律儀に卑猥な質問>>34に答えようと口を開いた。]
出したこ、と……っ、ある、けど、んっ、ん! 量とか、わかんな、ぁあっ!? それ、先、ヘンな……っ! おかしく、って、ぁ、こ、これな、のか、あっ? 声も、ヘン……ッ! ベッド、汚しちゃ、うぅ!
[鈴口を刺激され、先走りが漏れ始める。私にとっては久方振りの、康生にとっては初めての、他者の手で射精を促される感覚。淡泊な自慰とは比べ物にならない刺激に、ビクンと身体が跳ね────思わず力を入れた両脚に、激痛が走った。]
(63) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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──うあ゛ぁッ!! い゛、だッ……!
んッ、ぁうッ…………だ、だ、いじょぶ、だからァ と、とめないで……頼、む…ぅ、あ、あっ!
[膝下に力を入れない様にとしてるのだろう、内腿が震える。右手は、強まる鼓動を確かめる様に胸元に在る。脚の代わりに力を籠められる場所を探してか、左手が彼の方へと伸ばされた。もし握られるなら強く握り返すし、そうでなければ腕なり服なりの掴み易い箇所を力一杯握っただろう。利き手でない上に鍛えてもない康生の握力だから、高が知れてはいるが。]
ひあっ! も、出ちま……ああぁっ!!
[出す頻度が高くないのもあり、少し濃い目の精液が噴き出し、辺りを汚した。胸元の手の甲にも、少し掛かったのではないか。詰めていた息を吐いた後、康生は彼にぼんやりと視線を向けて微笑んだ。]
……ケイの手、なんかこう…気持ちいい、な。**
(64) 2023/11/15(Wed) 04時頃
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─IF 瑠璃川珊瑚が合宿に来た世界 病院─
[瑠璃川珊瑚から連絡が来たのは、消灯の少し前だった。ベッドの中で文面を確認した康生は、胸元に点滴の刺さった左手を当てた。]
ん、ケホッ…………バレてんな、瑠璃川には。
[小さく呟くと、そのまま右手で文字を打ち込んでいった。]
『気に掛けてくれて、サンキュ』 『(「Thank you!」と書かれたギティちゃんスタンプ)』
『けど、俺は大丈夫。元々命なんてないみたいなもんだし』 『したいことも……ちょい説明がムズいんだけど この世界で、見たり聞いたり話したりが 全部「やりたいこと」って言ったらいいのかな』 『特別、今から何か意気込むとか心残りとかはないんだ』 『(Happy♪)と両手を広げたギティちゃんのスタンプ』
(65) 2023/11/15(Wed) 05時頃
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『でも、瑠璃川に余裕があればでいいんだけど、頼めるなら ケイや七尾のフォローしてほしいんだ』 『結構取り乱してたから、気になっちまって』 『今俺、元気は元気なんだけど、身動き取れねーからさ』 『(座布団に座って「お願いします」の文字と共に土下座するネズミのスタンプ)』
[此処まで送った後、康生は一度指を止めた。内容的に、どう言うのが良いのか悩んだのだろう。あの謝罪の意味に気付いた上で『多分ね』と付け加えて送って来たのだから、彼女も自分と似た後悔を抱いているのではないかと推測出来た。彼女が誘ったからこそあの場に居た人物──大和命にも、心当たりがあるのだから。下手な否定も肯定も、彼女の傷を広げかねない。]
『やっぱ気付かれてたか。瑠璃川ってほんと鋭いよなー』 『(「降参」とひっくり返っているカエルのスタンプ)』
『これ言っていいか、ちょい迷ったけど』 『瑠璃川も気にすんなよ』 『俺も、なるべく気にしないようにするからさ』 『そんでも気になるなら相談乗るし、俺も相談するかも』
[そんな風に送って、窓の外に目をやった。星が綺麗な場所の筈なのに、窓ガラスに室内の光が反射して、あまり良くは見えなかった。**]
(66) 2023/11/15(Wed) 05時頃
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─IFの世界 大和命への電話─
[瑠璃川珊瑚にLINEを送った>>65>>66後、康生は少し考え込んだ。思考の内容までは読み取れないが、スマホを掴み点滴台を支えにしながら移動を始めたので、大和命に連絡を取る気だという事だけは判った。]
あー……ゲホッ、んー……。 誤魔化せ、っかな……? んんっ
[咳だけでなく熱も上がって来て足元が覚束なかったが、何とか通話可能エリアまで辿り着く。大和命の連絡先を表示すると、そのままコールした。彼が出れば、話し始める。]
ッ、ァ命、? ごめ、んな。寝て、た? ケホッ……俺、柊木。 あー、今、いいか? ゲホッ、ちょい聞きたいことあって。
[もしかしたら、声についての指摘があるかも知れない。その時は「ちょい咳が出てるだけで大したことないから」と(咳き込みつつ)返すだろう。実際、康生の感覚では本当に「大したことない」のだ。もっと体調の悪かった時なんて、幾らでもあったのだから。]
俺、ケホケホッ……俺が率先して、契約した、せいで 断れない雰、囲気…ッ、作っちまってさ。 みんなを、契約させちまったって…けほ、思ってんだけど。
(67) 2023/11/15(Wed) 06時頃
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命は…………んんっ、恨んでるか? 俺の、こと。 それか、合、宿……来なきゃよかったって、思ってるか?
[康生は確かに、学友達を巻き込んだと考え、罪悪感を持っている。だが、本来前向きで強い子だ。こんな風に態々口にしたのは、大和命が今回の件をどう思ってるか確かめたいと考えているからだろう。特に、彼が合宿に参加する大きな切っ掛けとなった、瑠璃川珊瑚に対する感情を。**]
(68) 2023/11/15(Wed) 06時半頃
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──if・大和くんと──
「私のご飯で良いならたくさん作るよ? 私しかいないなんて、そんな事…。」
>>53そんな嬉しいこと言わないで欲しい。 許された気になってしまう。許されない状態にしてしまったのに。その原因は私なのに。 >>54でもやりたい事を。 それが、私のご飯と直結してるならいくらでも作ってあげる。私にはそれくらいしか出来ないから。
「…なら、1日3食作ってあげるから 今日から泊まっていくと良いよ、大和くん。 大和くんちが構わないなら、うちは大丈夫。 でも、…私のやりたい事…何だろう?」
ぐずぐず泣きながら、ハンカチで涙を拭いて。 でも考えてみたらやりたい事?
(69) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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私は、…本当ならキスくらいしたかった。 好きな人と一度で良い。 でも、…そこまで望めない。望めないから。
「…なんか。 お揃いのもの、持ちたいな。」
大和くんと。 …そうは言わなかったから、みんなと、と勘違いされるかも知れない。勘違いされて良い。
(70) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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「そうしたら、一人じゃないって。 1番最後に残る誰かのためにって戦えるかも。」
繋がってると思えるから。 ──本当は二人きりの、お揃いのものを。でも、恋人でもない。恋人じゃない。 だからペアで持とうなんて言えなかったから。 私にはあの誕生日の栞がある。それだけで…。
「…あっこれ、ギディちゃんのグッズ。 柊木くんが教えてくれてたでしょ? 私集めるの好きなんだけど…。 合宿の最中、この二つは見つけたんだ。 だから、片方あげるね。」
それは、ご当地ギディちゃん…ではなくて。 その横に売られていた、星座シリーズだった。 それぞれの星座のモチーフのコスプレをして、星座図を抱えてるギディちゃんのマスコット。
(71) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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獅子座と蟹座しか無かったなんて、嘘。 二つを見つけて買ってしまったのは本当。 これなら比較的どこでも買えるし、受け取ってもらえなくても構わないから。
「…要らないなら、並べておくよ。 他のみんなの分も買って。」
だから気に着ないで断ってくれて良いよ。 私は、何にそんなに怯えているんだろう?**
(72) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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ーー僕の部屋ーー
僕達の失敗。 僕の過ち。
もっと早く僕が彼の気持ちを察していれば。 もっと沢山話し合うことが出来れば。
僕は彼を傷付け壊そうとしたりせず済んだかもしれない。
幾ら悔やんでも戻らないのが時だ。 失敗を反省した所で、残念ながら僕らにはやり直す時間すらない。
だけどーー僕はもう、彼の手を離すことはないだろう。 二人で一緒に死を迎える為に。
僕が紡いだ言葉が正解、という訳ではないだろう。 そも、死生観に1つの正解などない。
ただ僕は、伸ばされていた彼の手を掴むのに成功したんだ。
(73) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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雪解けのように柔らかくほどけた彼の笑顔に僕は泣いて、泣いて。
大発見じゃん!なんて相変わらず無邪気な彼に照れ、俺より俺のことわかってくれるんだろう?という言葉に力強く頷いた。決意の証として。
淀んだ雲が晴れ、青空が垣間見える。 雪は日差しに溶け清らかな水となり流れ行く。
川のように長く、緩やかに。 穏やかに向かう先は死だ。
広がる海で蕩けてーー1つになろう。
(74) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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他人に手淫を施した事なんかないが、彼の性器も形は僕と同じだ。色は僕のより薄い肌色で黒ずみないようだが……自慰の回数の差か。 擦れば擦る程赤黒くなるらしいから。 性交経験は雨竜先輩と一回だけだが、僕の息子は恐ろしい形相をしている。
リズミカルに上下する僕の手の中で彼の分身がむくむく勃ちあがる。
女の子みたいに綺麗な顔立ちの彼のイメージには似つかわしく雄々しい様にときめく。
「いつも出すだけなんだ、コウは。……可愛い、そんな声出しちゃって。エッチだなあ。」
透明な先走りが溢れ指が汚れる。それは潤滑となり、ますます愛撫に興が乗った。
しかしーー
(75) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……コウッ!」
耳をつんざく悲鳴。脚だろうか?僕が痛め付けた惨状は、二人が心を通わせようが当たり前に残っている。
思わず僕は手を止めかけた。こんなことをしているより、一刻も早く病院にーー
そんな躊躇いに揺れる僕に彼は、伸ばす。
指輪が光る左手。真っ直ぐに僕に向かう指先は求めていた、ただ一心に。
僕を。
「……コウッ!居るよ、僕はここだ。 ずっと一緒だ、ずっとーー、 一緒だッ」
(76) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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彼はしっかりしている部分は凄くしている。まるで独りじゃないみたいに、強い支えがあるかのよう。
でもその裏には、寂しそうにポツンと膝を抱えた彼が居たんだ。僕の手を必要とする彼がーー。
指をしっかりと絡める。
彼は僕を離さない。 強く、強く。
僕も彼を離すことはない。 強くーー狂おしく。
(77) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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愛撫の続きを彼は求めた。僕は再び左手を動かし始める。 じゅくじゅくと溢れる液は次第に濃くなりやがてーー
飛び散る白濁は生命の象徴のように勢いがあった。 僕の指にもかかったし、びしゃっと頬にも。 彼自身の肌もあちこち濡れて、なんとも艶かしい光景となった。
「……いっぱい出たね。凄く、凄く可愛かったよ。
ーーえ、あ、うん。そうだった?良かった。」
手を繋いだまま僕は身を屈め、彼の身体を清めるように付着した精液を舐める。 舌に広がる苦味すら愛しい。 本来舐めたりしないものを口にする行為に僕は興奮を高める。
そっと身体を起こすと、僕は衣服を脱いだ。野球は引退したが、鍛えた筋肉はまだ現役。 引き締まった身体をしている。 怒張した男性自身の先端が割れた腹筋に届くぐらいに。
(78) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……コウ。君と繋がりたい。さっき繋いだ手と手のように、求めあって重なりたい。
これからする行為は痛いと思うけど、僕を受け止めて欲しい。」
キスで唾液を送り込んだだけで彼は倒れ入院したのだ。セックスなんてしたら……
だけどもう僕は迷わなかった。 二人の望みは性交の先にある互いの死だから。
彼の脚は両方腫れ上がり見るだけで痛々しい。しかし僕は目を逸らさず、それを持ち上げて開かせた。
彼は堪えているはずだ、激痛に。しかしカエルみたいに開脚するその体勢を取らせる事で、僕は彼の小さな菊孔に対面する。
(79) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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丸み帯びたお尻のラインの中心に位置するそれを愛情を込めて撫でる。
シーツの上に膝を立て、根元を握った男性自身の先端を宛がう。ゲイの動画ではほぐしたりなどが解説されていたが、僕はもう十分彼を傷付けてしまっている、今更だ。
「いくよ、コウ……」
僕は彼を貫く。体重を乗せる事で侵入を拒む孔を無理矢理に押し広げる。
(80) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……、ッ、凄い狭い……でも、あっ、入る……ナカ、これが君のナカ……コウ、僕君のナカに、いるよ……」
ズブリと深く穿った熱い楔は僕ら二人を繋げるーーしっかりと。絆として。*
(81) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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ーーif・大和とーー
大和が合宿に来たのには僕は大層驚いた。普段は幽霊で、たまに珊瑚の菓子をがっつく姿ぐらいしか見たことがなかったから。
珊瑚が誘ったのだと知ると納得はしたが。 成る程飯目当てか……?
何しろ珊瑚の料理の腕は天下一品、宿泊所のおばさんも『珊瑚ちゃん頼りなるわ!』と太鼓判を押すほどだから。
僕は余り大和の事を知らない。 合宿では出来るだけ話し掛けたりしてみたが、ぶっきらぼうな彼は相変わらずよくわからない人物のままだった。
彼の印象が変わったのは、どんぐりワゴンでの送迎に対して、僕の両親にとても丁寧な礼を述べた時だった。
口下手なだけで彼はいい奴なのでは。
あんな事がなければーー日常が続くなら、彼とも仲良くなる機会が増えただろうに。
僕らはなぜパイロットなんかに選ばれたのか。
(82) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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大和はガラケーしか持っていないので、僕はSMSで連絡を取った。いきなり電話をかけるほどはまだ親しくない。
両親へのきちんとした挨拶と同じように几帳面な返事が返ってくる。
珊瑚の家でご飯、には驚いたが、珊瑚は欠食児童を見れば連れ込む性質があるしな。 など考える。
僕はまだ、珊瑚の想いにも大和の想いにもまるで気付かない。 物凄く鈍感だ。
大和のSMSから珊瑚についての特別な情報は特にない。 が、彼も悩んでいるらしいのは文面から読み取れた。
両親と複雑な気持ちのまま夕飯を食べた後、入院した康生に無事を確かめる短いLINEを入れてから、僕は大和に再びSMSを送る。
珊瑚のお父さんはこの時康生が入院する病院にいるが、僕は知らないはず。
(83) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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(SMS)
『珊瑚のうちで?そっか、じゃあ珊瑚のお父さんにも会ったのかな。 珊瑚のお父さんは心配してた?大丈夫かな。』
海辺の合宿地に車でとんできた僕の両親は大層心配していたから。 大和には家族の話しは良くないかもなのだが、これも僕は知らないのである。
巻き込まれた、と大和は書いていた。まさに僕は同じ気持ちである。
『本当に、何故僕らが……。 ただの高校生である僕らにあんなロボットに乗れだのなんてメチャクチャだよ……。』
大和は戦う理由がない、と続ける。
『地球がどうとかなんだか信じられない規模の話らしいけど、そりゃ地球が滅亡したら困るけど、それで戦えと言われてもね。 絶対自衛隊の仕事だよ!』
(84) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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仲間が死んでいない段階だから、まだ僕は実感が薄いのだ。パイロットなんて変わって貰おうと考えている。
だから話しは愚痴に近くなった。
『僕は確かに糞雑魚ナメクジでウジ虫並みに存在価値はないが、す……好きな人っていうか、気になる相手もいるし?!』
僕は合宿所にて康生が倒れた際、僕がキスしたから!と口走ったかもだが記憶はない。
『どうせ死ぬなら好きな相手とちゃんとお付き合いして、恋人になってから死にたいよ。』
大和の最後の問いにはちゃんと答えた。
『生きる理由?さっき書いたようにまだやりたいことがあるから……発売を待ってるゲームもあるし。 でも生きる価値なら、僕はあんまりないし。 死んだ方がいいような無価値だ。』
(85) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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それで僕は選ばれたのか? いや、ならば珊瑚や康生が選ばれるのには断じて納得いかん!
『大和は、生きる理由がわからないの? でもさ、だからと死ぬ理由もなくないか? 少なくとも僕は押し付けられた運命やら死なんて納得いかないし、ごめんなんだが。ふざけんな、て感じ。』
まだ僕は強気を保っている。 だって、珊瑚も大和も康生もまだ生きていたから。
この時は。*
(86) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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――IF・珊瑚さんと――
[ご飯をたくさん作ってくれるなんて>>69なんて嬉しいことなんだろう。 大和には瑠璃川 珊瑚しかこの世界での希望はないのだからそう伝えるのは当然なのに。
まさか合宿に誘ったことが原因で巻き込んだと悩んでいるなんて言われない限りは気づかない。 大和としては合宿に行かなければ独りで日々を過ごしてすり減っていき、限界を迎えて――きっとロボットの戦いに巻き込まれて死んでいただろうから]
(87) 2023/11/15(Wed) 18時半頃
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