31 私を■したあなたたちへ
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[ もう一通のメッセージは、黒須からのもの。 最後まで読むと、卯木は小さくため息をついて。 ]
事件性にしたくないというのはいいとして。 君はどこにいくつもりなのかな?
[ ホテルラウンジで彼と交わした会話を思い出す。>>2:381 ]
君が死体になっていたり、 行方不明になったりしても、 普通なら事件性ありとして扱うはずだから、 この島でおっぱじめるつもりはないとは思うけれど。
[ もしこの島のことを 警察に通報しないと不自然な状況になるのなら、 騒々しく踏み荒らされる状況になっても 諦めてほしいとは思いつつ。 ]
(283) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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── 現在:海のそば ──
[ 唐突に、水が弾けるような音がして、>>259 何事だろうと、卯木は音のした方へ足を進めた。
沿岸のそばに坂理の姿が見える。
パレードの終わった静寂の中、 微かに月光の第3楽章を背景に、>>30 はたして彼はまだ人工芝の上で横たわっていたか、 既に起き上がっていたか。 ]
こんばんは。 今、こちらの方で何かすごい音がしましたが。
[ 彼に近寄って、尋ねてみたけれど、 何か反応はあるだろうか。 ]*
(284) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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── 現在:海のそば ──
8人……なるほど。そうでしたか。 それでは、救っていただいた方に 感謝しないといけませんね。
[ さすがに爆弾が爆発した音だとは 思っていなかったけれど、 8人という人数と聞けば、>>285 この島にいる人間のことに 関係があるのだろうとは想像がついて、
坂理の笑顔に卯木は微笑みを返した。 ]
(295) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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はい。アポロでお話しした卯木です。 あなたは坂理さんですよね。
いかがされました?
[ 初めての面と向かっての自己紹介の後、 彼の浮かべる微かな笑みには>>286 卯木は小首を傾げたけれど、 ]
(296) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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そうですか。
[ 似ていなかった、とは果たして誰とだろうか。>>287 気にはなるけれど、 坂理の事情に深く突っ込む気もないため、 こちらから問いかけることはなく、 ]
男性お一人で来られるお客様もいらっしゃいますよ。 若い方たちがデートで楽しむには、 少々渋すぎる店ですから、 お一人でもゆったりとお過ごしいただけるかと。
[ 男性一人のお客様としては、 いつかの青年のことを思い出したけれど、>>2:289 きっと、目の前の彼と年頃が近そうだと 思ったからだろう。 ]
(297) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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[ 煙崎るくあのことを、 店に入りやすくするための存在のように扱う姿は>>287 黒須とは対照的だなと思いつつも、
続く言葉と晴れやかな顔に、>>288 卯木は目を見開く。 ]
生きて帰れる算段は立ったのですか?
[ 昨日の縁起でもないかもしれないメッセージを>>1:87 思い出しながら、そう問いかけてみた。 それから、 ]
(299) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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毎年9月には、兎坂庵では 月見ハンバーグプレートを出しているんです。
もし近いうちにご来店できそうであれば ぜひご検討くださいね。
[ こちらも『願わくば』などという枕詞は口にせず、 彼が来店するのを確信しているように 9月の限定メニューを推し進めることにした。 ]*
(300) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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