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【人】 超心理学会 ヒイラギでも、見逃すって言うか……縁士が生きられるってのは嬉しかったからさ。 (61) 2023/08/19(Sat) 11時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ[彼は、徐に座布団を指した>>55。確かに見覚えがある>>56。他が曲がりなりにも“椅子”だった中で、これだけが椅子の形をしていなかったから印象的だった。] (62) 2023/08/19(Sat) 12時頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ─退院直後 教会 結婚式─ (63) 2023/08/19(Sat) 12時頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ[もし、彼が康生の着替えを手伝うのなら。下腹部までは見なかったにしろ(其処にも生命維持装置を通した痕等が複数在る)、胸元の正中線に沿った縦10cm程の手術痕は目にしたかも知れない。康生が水泳の授業に出ないのは、うっかり水でも飲んでしまうと大変な事になるからなのだが。結果的に、傷痕を晒す機会も減らしていた。もし訊ねられれば、「昔手術した痕」と、さらりと答えた筈だ。] (64) 2023/08/19(Sat) 12時頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ[──そうして。康生は花嫁姿で教会へと足を踏み入れる。左手にブーケを持ち、右手を胸元に当てて。自然と肘が横に張るから、誰かと腕を組んでいる様に見えたのも無理は無い。手袋とドレス越しの手の平に、鼓動が伝わる。絨毯を踏みしめる感覚。私は今、確かにバージンロードを歩いている。康生と一緒に。こんな未来は、想像もしていなかった。息子が連れて来るのは花嫁だと思っていたから、当然なのだが。嘆かわしくもあり、康生の節目に立ち会えて嬉しくもあり、何とも複雑な気持ちだった。康生との思い出が胸中を巡り、非常に感慨深くはあった。] (65) 2023/08/19(Sat) 12時頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギケイってば、褒めてばっかだな。さっきから。 (66) 2023/08/19(Sat) 12時頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ─柊木家の事情─ (72) 2023/08/19(Sat) 12時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ────極端な話だけど。 (73) 2023/08/19(Sat) 12時半頃 |
―― 三度目の襲来から六日後 ――
[あたしは自分の部屋にいた。
…あたしの家、マンションも無事じゃなくって。
窓ガラスは全部割れてしまったし、建物にも
ヒビが入ってるって管理人さんも言ってた。
それでもあたしはこの家にいた。
……お父さんも、お母さんも、心配だったから。
お母さんからは実家の秋田に行けって
言われたけど、家と病院とを往復する
お母さんを一人にしておける訳無いし。
家の片付けだって全然残ってたから。]
[家では一人の時間が多くなった。
……と、思ったら、
なんでかお兄ちゃんが帰ってきてた。
こういう時こそ安全な場所に居た方が良いのに、
何も言わないで家の片付けを手伝ったり。
いつの間にか車の免許を取ってて、
レンタカーを借りてお母さんの送り迎えを
するようになってた。
何も言わないの、お父さんと同じだね。
なんて、一人心の中で呟いて。
それでもあたしよりは遥かに両親の役に立って
くれてるお兄ちゃんに、そっと感謝もしてた。]
[学校は被害の大きさから休校を繰り返してた。
その間、あたしは街に出て、街の片付けの
手伝いなんかをしてた。
水道が止まっちゃったのもあって、
お母さんとお兄ちゃんがいない間に
水汲みもしてたし、ごはんもあたしが作った。
ガスも襲来直後は止まってたんだけど、
お兄ちゃんが携帯コンロを持って来てくれてた
おかげでなんとかなっていた。
お風呂も、お兄ちゃんの車頼りで。
……正直に、本当に、存在がありがたかった。]
[ある程度家の片付けも終わって、いよいよ
お前だけでもって秋田に送られそうになった。
あたしは拒んだ。
離れたくなかった。
ただのワガママだ。でも、
あたしだけがいなくなるならいいけど、
家族の方がいなくなってしまうのが
たまらなく嫌だった。
そうして今のあたしは、家族の不在時に
必要な事を全部やる係に就任した。
ここを離れるとしたら、
家族四人で揃ってる時だけだよ。**]
【人】 超心理学会 ヒイラギ─大和命戦翌日 縁士の家─ (88) 2023/08/19(Sat) 14時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ[胸に手を当てたまま答える康生は、笑みさえ浮かべていた。その様子は、何処か誇らしげですらあった。康生本人は、それを過酷だとは捉えていないのだろう。私と共に居られる事を、心の底から喜んでくれているのだ。] (89) 2023/08/19(Sat) 14時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ[移植前なら兎も角、移植後の康生はずっと免疫抑制剤を服用している。地面に落ちている物、未知の物には触れてはいけないと、康生の母親は口を酸っぱくしながら言い聞かせていた。それでも中学生の頃は、幾度か好奇心に負けて寝込む羽目になっていたのだが。成長したものである。] (90) 2023/08/19(Sat) 14時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギ……でも、誰もパイロットにならないなら、七尾の願い>>2:602、叶えらんなくなっちまう。 (91) 2023/08/19(Sat) 14時半頃 |
─命くん─
命くんの家に入った事はないはずだし。
それに私は命くんがそばにいてくれた方が安心する。
一応部屋は別だけど、扉一枚あるだけでお隣の方が安心するもの。
これまで離れていたんだから当然。ね?
それに考えたくはないけど、私の家に被害が及んだ場合は…とかさ。
一緒にいられて、一緒に…の方が良いなんて後ろ向きかな?
でも離れ離れよりずっと良い。
あれなら一緒に寝たって構わないんだけど、そうなると流石に…ね?二人ともお年頃だしお付き合いしてるんだしそう言うのだって不自然じゃないんだろうけど、それはそのう色々落ち着いた後でも良い気もするしこんな時だからこそと言う気もするしでもまだその命くんがそうしたいならって私何言ってるんだろうね!?
「うん、ほら私目が青いでしょ?
それが白猫のイメージだったんだって。
って、七色に光る本郷さんは面白すぎるよ〜!」
もしかして本郷さんそう言うグッズ好きなのかな?とか思っちゃう。ほら、合宿でお土産を選ぶ時とかにそう言うのを凝視してる場面を見た!とかさ?
それは、その、…私だって。
「私だって、命くんが好きすぎて、大事すぎて。
…はしゃぎすぎてる自覚はあるよ?」
だって無事だった。怪我もなく生きててくれた。
そのことで胸がいっぱいで、いつも以上にテンションが高い自覚がある。
だからぷいとちょっと横を向きながら、照れ隠しにそんなことを言って頬を掻いた。
嬉しいの。命くんがいてくれる事が。
それだけでこの世界に感謝したくなるくらいに。
そうして一度私の家に帰ってきたのだけど、やっぱり疲れてるのかな?
お風呂でのぼせたのか顔が真っ赤になってた命くんに、冷たい麦茶を差し出して。
先に食べてて良いよ?と言ったけど、ちゃんと待っててくれたんだよね。
ちなみに命くんにはお父さんのTシャツとハーフパンツを貸し出した。今日は部屋にいるだろうし、パジャマにするには早すぎるかなって。
お風呂上がりの私もラフな格好。半袖シャツとショートパンツの部屋着になって、それから二人でちょっと冷めちゃったけどご飯を食べた。
こう、命くんと合流するならもう少しいろいろ用意してたんだけど、やっぱりタイミングって難しい。
でもいつも通り美味しいって食べてくれるから、良かった、って笑顔でホッと出来たんだ。
「うん。私も、こうしていられるだけで幸せ…。」
片付けも済ませてから二人でソファに座って、テレビを消した後に呟いた。
絡め合わせた指先に少しだけ力を込める。
瞼を閉じてしまった命君を見て、私も目蓋を閉じて頭をそっと命くんの肩に預けた。
隣にいる。大好きな人が隣にいてくれる幸せ。
こんな時だからいつも以上に幸せなのかもしれない。
これを味わえるのが普通じゃないって分かったから。
こう出来ている事が平和なんだって知ったから。
「今はいろいろと大変だけど…。
もうロボットが現れなくなっても
こうして一緒にいられたら良いなあ…。」
学校はどうなるんだろう。
進学は?卒業は?就職とかも、これからどうなっていくのか今はわからない。
私の家の近辺は恵まれてる方で、学校近くや命くんの家なんて潰されて崩されて、命を失った人だっているんだろう。
そう思うと本当に命くんが無事だったのは奇跡でしかない。その奇跡に感謝してしまう。
今後の将来のことを考えたくても、今はそこに視線が向いてしまうんだ。
いつだって命くんの隣が良い。
「…落ち着いたら、病院の方、手伝いに行く予定なの。
命くんも一緒に来てくれる?
お父さんの勤務してるとこ、忙しいんだって。
私たちに何ができるって言うより
小児病棟の子どもたちの遊び相手…とか。」
だから、今は今できることに目を向けよう。
遠い未来より、今は確実に今を生きなくちゃ。
復興支援なんてもう危なっかしくて送り出せない。
だから父さんの勤める病院──この辺りでは大きな病院の一つを口にした。**
─三回目襲撃前─
「やっ、大和くんは…。
最初はほんと忙しい人なんだなあって…。
正直、餌付けに近い感覚で
せっかく同期だし、おやつ目当てにでも
部活来てくれたらな、なんて思ってて…。
でも、いつも美味しいって食べてくれるし
お話ししてみたらその、楽しいし、
嬉しそうにご飯食べてるとこ見てたら、その、
…きゅんっと…わあああこれ恥ずかしい今の無し!」
真っ赤になって両手で顔を覆う。もうやだ恥ずかしい!
そりゃ他の子だって美味しいって食べてくれるしリクエストだってしてくれるけど、こう、嬉しさが違ったの。なんて言ったら良いんだろうね!?
七尾ちゃんが星座の本を買ったなら、私はこれもオススメだよって星に関する物語の本を教えたりした。
カフェのスイーツは紅茶と一緒に。
散々迷った末に決めたのはオレンジムース。爽やかな酸味と優しい甘さが夏の熱った体にちょうど良い。
そして今日のお礼にってクッキーを包んだのを渡してお別れしたんだけど。
その後日。
『七尾ちゃんは知ってるからご報告ね。
大和くんとお付き合いすることになりました。
こんな時に良いのかなって思うけど
こんな時でも好きを諦めないでよかった。』
そんなメッセージを送ることになる。
その日の私はかなりかなり浮かれてたと思います!**
【人】 超心理学会 ヒイラギ─退院直後 教会 結婚式─ (96) 2023/08/19(Sat) 15時半頃 |
【人】 超心理学会 ヒイラギこっちは、俺がケイに嵌めたらいい? (97) 2023/08/19(Sat) 15時半頃 |
メモを貼った。
【人】 超心理学会 ヒイラギ─大和命戦のあった日 恵一へのLINE─ (98) 2023/08/19(Sat) 15時半頃 |
─七尾ちゃん─
そういえば三回目の襲撃の後。
それとも忙しすぎて大変なのかも。
ちょっと気になって、襲撃から数日後に七尾ちゃんにまたメッセージを送っておいた。
『大丈夫かな。こちらは大丈夫です。
こっち方面は比較的無事だったみたい。
大和くんとも合流できました。大和くんも無事!
だけど家は潰れちゃったみたい。
七尾ちゃんちは大丈夫?
何かいるものとかあったら
こっちのライフラインは生きてるので教えてね。』**
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