人狼議事


14 冷たい校舎村10

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【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ



[ユイの結婚式、誓いの口付けの最中に。
首を掻っ切って死ねば、最高かもしれないな、って。*]

 

(125) 2021/11/12(Fri) 00時頃

[ 手術室に、人影が見えた。
 手術中の赤いランプが灯ってるのも、見えた。
 あたしはゆっくりと近づいて、頭を下げる ]

 こんばんは。

[ 来たのか、と声を掛けてきたのは飯尾先生。
 和歌奈ちゃんのお父さんは、
 わざわざありがとうございます、って
 子供のあたしに敬語で挨拶して、
 頭まで下げられてしまって、あたしはちょっと慌てた。
 和歌奈ちゃんのご家族には文化祭の日に会った。
 覚えてる。

 和歌奈ちゃんのご家族は他に誰か来てたかな。
 皆さんお揃いだったかもしれないし、
 もう夜も遅いから、お母さんと妹ちゃんは
 お留守番だったかも ]


[ 和歌奈ちゃん、来たよ。って、
 あたしは手術室の扉を見つめた。
 この向こうに和歌奈ちゃんがいる ]


[ しばらくそうしてたけど、
 先生が、ちょっと一服してきます、って
 席を外そうとするのに、
 あたしはついていくことにした。
 先生にはちょっと話したいことがあったから ]

 あ、あたし夜食持ってきてて。
 ちょっと食べてきます。

[ ご家族にそう言って、あたしは先生を追いかけた ]


[ 病院って屋内には喫煙所作れないんだって。
 あたしは煙草吸わないし吸う予定もないから
 どうでもいいけど。
 病院の外の特定屋外喫煙場所とやらで
 そう言って嘆く先生の横で、
 あたしはラップをめくっておにぎりを食べた ]

 先生さー、教育者の端くれってやつでしょ、
 だったらさあ、集団失踪事件の話、知ってる?
 誰かの頭の中にいた、みたいな話。

[ レンチンの焼きおにぎりは冷めても美味しい。
 もぐもぐしながら聞いたら、
 端くれ言うな、って小突かれた。
 一応知識としては知ってる、とも ]



 先生、あたしねー。
 さっきまで、和歌奈ちゃんの世界にいた。
 ……って言ったら、信じてくれるー?

[ あたしがそう言ったら、先生は怪訝そうな顔をした。
 大人を揶揄うもんじゃない、ですとな? ]

 先生、こんな状況でそんな冗談言うほど、
 あたし不謹慎なやつじゃないよー。

[ そりゃ夏見七星、お調子者ですけどね?
 ハチャメチャガールズとか一部で言われてる
 らしいですけどね?
 言っていいことと悪いことの区別くらいは
 ついてるつもりです! ]



 和歌奈ちゃんの世界って、望高文化祭だった。
 それでさ、あたしとか日食君は帰ってきちゃったけど、
 その世界にまだ残ってる人がいるはずなの。

[ 路子ちゃんに、真梛ちゃんに、荒木君に……って
 あたしは指を折って数える。
 莉希ちゃんからのグルチャは
 車の中で読んだ。
 莉希ちゃんももうじき来る。
 先生が信じてくれないなら、
 莉希ちゃんからも言ってもらおう。
 あたしたちは、和歌奈ちゃんの世界にいたって ]

 だからさ、先生。
 みんなが連れて帰ってくれるはずだからさ、
 ……和歌奈ちゃん、助かるよね。

[ おにぎり包んでたラップを小さく丸めて握りしめる。
 俯いたあたしの頭に、先生の手がポンって乗った ]**


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

— 屋上・扉の前 —

[エレベーターの到着を告げる音がして、扉が開く。
その向こうは屋上へ通じる空間だった。
箱の外に出れば、またすぐに屋上に出るための扉に阻まれるのだけど、
そこには生きて動いている人と、ぐったりと倒れ伏した人形があった。>>124]

 河合さん。
 聞いたんだけど、夏見さんのマネキンがここに……。

[皆まで言わずとも、彼女が抱えているのが“それ”であると気付けた。

>>2:429目を背けたくなるほど痛々しい傷つき方をしていて、
見覚えのある制服と髪型の、泣いているのか笑っているのか分からない人形。]

(128) 2021/11/12(Fri) 00時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[俺が死ぬことで、ユイの心に消えない傷を刻めるだろうか。
狂っていると非難されようと、ユイの心を縛り続けられるだろうか。



そうだったら少しは嬉しかったのに。

あいつは、俺のことをすぐに忘れて幸せに暮らすのかもしれなくて。
それが悔しくて、たまらない。]

(129) 2021/11/12(Fri) 00時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ



[それでも。
少しでも俺のことを見て欲しいと、未だ自分勝手に燻る気持ちがある。]

 

(130) 2021/11/12(Fri) 00時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ


 ……酷いな、これは。
 何されたのやら。

[マネキンを運ぶのを手伝って欲しいと言われ、
促されるままに足側を持ち上げる。
感触は紛うことなく人形で、それえは良かったと言える。]

 しかし、運んで何か意味あるかね?

[俺は虎次郎の時もそうだったけど、
人形と分かれば興味を失うので、そこは疑問だった。
死体ならば弔わねばならないけど、マネキンだもんなあ。

とはいえ、気休めでも状態を良くしておきたいと言うのであれば、
それに逆らうつもりもなく。]

(131) 2021/11/12(Fri) 00時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ


 よいしょっと。
 夏見さん、無事に帰れてるといいんだけどな。

[そうじゃなければ困るよな、と。
マネキンを持ち上げてバランスを取りながら、確認するように河合さんに促した。**]

(132) 2021/11/12(Fri) 00時半頃



 あの!私ちょっと望月病院に行ってくる!


[下にいた祖父母にそんな声をかけて慌ただしく
 バタバタしていれば、驚いた二人から一体
 どうしたのと声がかかった。]


 あ、えっと、その、
 友達が、運ばれたって…!


[祖父母は昔里帰りした時は気難しくて厳しい人たち
 って印象だったけれど、今は孫として普通に接して
 くれている、と思う。
 たどたどしく説明をすれば、二人は顔を見合わせた。]


[望月病院は自転車で行けばそんなにかからない。
 コートを羽織ってマフラーを巻いて、迷いなく
 飛び出そうとしていれば待ての声が響いた。
 こんな夜中に外出は関心しないと。]


 で、でも……!


[確かに関心できないかもしれない。
 でも私だって子どもじゃない。
 どことなくママに似た面影に、雰囲気に、
 反論の声はそれ以上出てこない。]


「夜道は危ないから送っていく。」

            ――――え?


[下を向きかけたら、降ってきた声に素っ頓狂な
 声が出た。

 私を、心配してくれた?
 それともやっぱり世間体?
 なんて考えてしまうのは失礼だっただろうか。

 でも断る理由はない。
 だって私は病院に行きたいから。]


 ……お願いします!


[そうして車に乗り込んで、病院を目指した。]


[私食堂に食料があるって書き込みだけ見たわけ
 じゃないよ。
 ちゃんと日食君についての書き込み
 見たら、マネキンもちらっと確認した。
 保健室のベッドは四つで、女子は五人。
 路子さんはどこでも寝れるからとベンチで寝て
 しまって
 遠慮して空けるのも勿体無いなぁって思ったから
 使わしてもらったけど、マネキンを見てしまった
 せいかなかなか眠れなくて。
 だから。]


 首大丈夫?


[自販機の所にその姿を見つけたら、
 開口一番にその細い首を確認した。
 まぁ大丈夫じゃなかったら日食君も私もこんな
 ところにいるわけないんだけど。]




 本当に苦しかったな、あれ。
 死ぬのって、あんなに苦しいんだね。


[日食君の身にどんな現象が起こったのかは
 知らないけど、そんな言葉をぽつりと零す。
 和歌奈さんも苦しかったかな、痛かったかな。
 少なくともその胸の内は、苦しかったのだろう。

 七星さんももうついていると教えてもらえば、
 私はその姿を探したんだ。]


[ドラマとかでよくあるよね。
 暗い病院に赤いランプが灯ってさ。
 その前に家族が神妙な面持ちで待ってるの。
 まさかリアルで体験することになるとは
 思わなかったよ。

 ご家族にぺこりと頭を下げた。
 この扉の向こうに、和歌奈さんがいるんだ。
 ランプはまだ、消える気配はない。]


 七星さん、に飯尾先生。
 こんばんは。


[二人がどこにいったかを教えてもらえば
 そちらへと足を向ける。


[会いたかったのは飯尾先生じゃなくて七星さんだ。
 脇目も振らず傍によればぎゅって抱きついた。
 そんなこと今までしたことなかったけど、
 しょうがないよね。
 ちょっといろいろ情緒崩壊してるんだ。
 だから許してね。]


 ……七星さんも帰って来たんだよね。
 みんな、帰ってくるよね。


[二人が何を話していたのかなんて知らなかったけど、
 その言葉を聞いたら先生も、信じてくれたかな。]**


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

― 回想・夜 ―

[>>133疲れに疲れて落としたバトン。
放っておいてくれても良かったのに、
それは拾われてしまい。

何かを言おうとして躊躇う古香さんを、苦笑して待つ。
目線は落としたまま。]

(142) 2021/11/12(Fri) 18時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ


 いいよ、心配なんて。
 たぶん、俺じゃないから。

[そう思う根拠は言わないけど。]

 ……ま、そのうちね。
 忘れてなければ。

[話の種なんて持ってないし、これ以上何も芽生えることもない。
だから、いつかの相談の時のように再び予防線を張って濁す。

楽しいばかりじゃない恋バナ。
聞いてみるのもいいだろうとは、
心の中で思いつつも、確約はしないでおいた。]

(143) 2021/11/12(Fri) 18時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

― 屋上・扉の前 ―

 ある人、ね。
 やっぱ心当たりあったりする?

[>>139マネキンを運んで綺麗な状態にしておく意味。
俺には思い当たらなかったから、試すように問いかけてみる。
みんなの姿を象っていようと、人形は人形だと思っているから。

――だからもし、俺がこうなったとしても、
放っといてくれていい。]

(144) 2021/11/12(Fri) 18時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[夏見さんの姿をした傷だらけの人形の、足のほうを持つ。
2人でバランスをうまく保って抱える格好。
体重がダイレクトに伝わらないのは幸いだったろうか。
……なんて、そんなことを意識したらこの人形が人間のようだと認めるみたいで。]

 ……ああ、そうね。

[>>141俺は早く帰ったほうがいい人間だと、そう思われているのなら、
苦々しく笑って、少し間を空ける。
昨夜もそうだったけど、嘘を吐き続けるのにもう疲れている。
破棄された婚約を隠すたびに、自分で自分を傷付けている。]

(145) 2021/11/12(Fri) 18時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ


 悲しむ奴なんていないから、
 ここで心中してやってもいいよ、俺は。

[半ば投げやりに、胸の内を吐き出す。
公然となっている認識が壊れても、もうどうでもいい。

俺が死ぬならあいつの結婚式で、と思っていたけど、
まあ、それでもいいか。
この世界の主がそれを望むのであれば。**]

(146) 2021/11/12(Fri) 18時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

— 回想・不知火さん —

[>>169問いに返す答えは、無言で。
視線が全てを物語った。
確証は無いし、安易すぎるとは思う。
だから口にはしない。]

 ……あ、

[>>172エレベーターの扉が閉じる時、
最後に聞こえた言葉に、何かを言う間もない。]

(189) 2021/11/12(Fri) 21時半頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[違うよ、俺はただ、人の気持ちがわからないだけだ。

自分が手を差し伸べるのは、自分が恵まれているから。
相手の気持ちを深く考えてやっていたわけじゃない。

自分が恵まれている存在だと思って、
ただ、何も知らずに浮かれていて、
他人を無意識に見下していたんだろう。
今ならそれがわかる。



狭い箱の中で、拳を握り締めた。*]

(190) 2021/11/12(Fri) 21時半頃

頭蓋骨と骨 ヘイタロウは、メモを貼った。

2021/11/12(Fri) 21時半頃


メモを貼った。


【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

— 回想・とある一人の夜 —


[テレビのバラエティ番組を、ぼんやりと見ていた。]


 

(196) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[とある番組の特別企画で、
数十名の独身の男女が集まって、共同生活を送る。
そして数日後に、好きになった相手に告白をして、
両想いなら晴れて結ばれる——と、そういうことらしい。

番組の内容に興味なんてなかったけど、
勉強をする際のBGMとして、なんとなく流していた。

浮かれた男どもと女どもが、
インタビューに答えて、誰が気になると打ち明ければ、
VTRを見ているスタジオがキャーキャーと騒ぎ出す。

その音声を聞くだけで無性にイライラしてくるのに、
何故か、チャンネルを変える気になれず、
共同生活の行方を見守ってしまって。]

(197) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[やがて、2人の男が、1人の女性を同時に好きになったことが明かされる。
恋のガチンコ勝負。女性を射止めるのはどっちだ!?
——他人事のスタジオは、無責任に煽る煽る。

最終局面の告白シーン。
2人の男が思いの丈を女性にぶつけ、付き合ってくださいと猛アピール。
煩わしいCMを数回挟んだ後、その恋の行方は決着を見せた。

女性の心を見事射止めた男性は、涙ながらにインタビューに答える。
「必ず幸せにします!」女性の手を掴んで、そう語る。

負けてしまったもう1人の男性は、……あれ?
……もう1人の男性は……?

どうしてだろう、映像に映らない。
最後まで映らないまま、番組は終了した。]

(198) 2021/11/12(Fri) 22時頃

【人】 頭蓋骨と骨 ヘイタロウ

[イシズ製薬のCMが流れて、我に返る。
気付けば勉強を放り投げて、テレビに齧り付いて見ていた自分がいた。

俺は、負けてしまったもうほうの男性の顔が見たかった。
でもそれは叶わなかった。

テレビとしては、勝利して夢を掴んだ男をクローズアップするのが当然で、
惨めに敗北した男のしけた顔など、いらないのだ。

視聴者は、世間は、人間は、華やかな勝者の姿を見たがっている。
無慈悲なまでに残酷に、
敗者はバカにされることすらなく、存在そのものが消されていく。]

(199) 2021/11/12(Fri) 22時頃

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