人狼議事


10 冷たい校舎村9

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【人】 夜笑国 メイ


  向井くん。

[わたしは両拳を膝に押しつけ立ち上がった。
 それでも向井くんの目線とはまだ差があって、
 残念ながらそれだけで壁になることはできない。

 両手に握りしめたものをそれぞれポケットに入れる。
 お財布は元の場所に。入れる暇のなかった10円玉は、
 ひとみちゃんのお守りと暫く同居してもらう。
 ポケットの中、少しだけ重くなった。]

  むかいくん。

[わたしはもう一度名前を呼んだ。
 向井くんの目が開いているなら、
 わたしはそこにわたしの手のひらを翳そうとする。]

(227) 2021/06/10(Thu) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ごめん、屋台見に来たわたしが悪かったね。
  帰ろう。ここは、危ないよ。

[なんでには答えられないけれど、
 これでどうしての答えにはなったかな。
 わたしから落とした硬貨を目的と繋げることはしない。

 向井くんは見なくていいよ。その方がラクでしょ。
 あの日も今も変わらずに、
 わたしは向井くんを真実から遠ざけようとした。]*

(228) 2021/06/10(Thu) 20時半頃

[夜のお菓子パーティー。

ああ、楽しかったな。
鞄にポッキーを忍ばせていたので、それを取りに行って加わった。
眠くなるのはすぐだったけど、それまでお菓子を摘みながらのトークに参加したっけ。

お泊まり会とか、憧れるじゃん。
閉じ込められてなんかそれどころじゃなかったけど、
あの時間はそれに近かったんだなって、思えばそうだね。]



[もう一度やろうよ。ね。
両親は外でお泊まりとか許可してくれないだろうから、
じゃあ、うちを使わせてもらえるように説得するから……。]
 


— 自室 —

[目覚めて体を起こす。
お腹のあたりを撫でるけど、特に何の怪我も無い。
やけに生々しい夢だった。

部屋の明かりが眩しい。
眠る時はいつも常夜灯の薄明かりを点けるので、
今は、そう、勉強の途中で一休憩してたんだっけ。
寝落ちってやつだ。]

 ……ふう……。

[夢の中でいろんな話をしたし、
思い出してしまったこともある。
なんだろう、あれはやっぱり現実だったのか。]



[こんな時、いつも現れるはずのぼたんの姿が、
なんだかやけに遅い気がする。]
 


[……スマホを開くと通知が届いていた。
クラスのグループチャットではなく、
個別送信という形で、利美ちゃんからメッセージが届いている。

『精神世界から帰れた皆へ』

……そして、続けて書かれたのは。]

 乃絵ちゃんが病院に?

[精神世界というワードと、あの閉ざされた校舎のことが書かれており、
乃絵ちゃんがカッターナイフで自殺を試みて病院に運ばれたこと。
それが記されていた。

さっきまでのことは全部、夢なんかじゃない。]


[乃絵ちゃんの容態は良くはなく、助かるかどうかは半々とのこと。
利美ちゃんは一足先に病院に向かい、
離れゆく魂を掬い上げるための祈りの儀式を行うんだとか。
……それは何のことかよくわからなかったけど。

それなら私も勉強してる場合じゃない。
夜も更けた時間、外は当然真っ暗だ。
両親はまだ起きてるかな。

リビングを覗くと明かりが付いている。
良かった。そこにいる父親に、懇願するように声をかける。]



 友達が危篤だから、病院に行かなきゃ。
 お願い。
 お願い、今日だけは……。

[驚いた様子の父親は、少し考えて、
わかった、と言い、奥にいた母親を呼ぶ。

夜に一人で外出するのは認めない。
だから母親が車で送って行くし、終わるまで車の中で待機してる。
それを条件に許してくれると言う。]



 うん……わかった。ありがとう!
 明日も早いのにごめんね。

[仕方ないわ、と母親が笑う。
父親は明日も仕事だから、車を出せるのは母親しかいない。

両親の取り決めた門限は絶対だけど、
でもやっぱり、この人たちは私を愛してくれている。
どんなに恵まれていることだろう。

母親が車のキーを取りに行く。
今日はその速度を追い越したりはしない。
部屋着から外出用の服に着替え、急ぎ身支度をする。**]


【人】 夜笑国 メイ

— 昨日の夜:購買まで —

[わたしと乃絵ちゃんの会話はいつも>>0:849みたいに
 ぽつぽつと。もし雪が地面に落ちる音があるのなら、
 聞こえたんじゃないかってくらい。

 さすがにお菓子は禁止されてた訳じゃないんだけど、
 混雑するお昼はご飯だけ買っちゃうことが多いし、
 放課後は友達とお喋りもせずに帰るから、
 そもそも手に取る機会がない。
 お母さんが買ってきてくれるの食べるくらいかな。

 でも、甘いのはいい。
 とびきり甘いの、すきだよ>>0:595
 わたしは乃絵ちゃん>>205の話に相槌を打ちながら、
 薄っぺらいすきとエピソードを返した。]

(246) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは放課後の乃絵ちゃん>>206を知らない。
 わたしは乃絵ちゃんが与えてくれた乃絵ちゃんしか、
 知らない。

 それで良かったはずなのに、
 落ち着かない気持ちになるのはなんでだろう。

 わたしは窓から視線を外し、乃絵ちゃん>>208を見た。]

  ……ううん、なんでもない。

[ここに来てから誤魔化すの、どんどん下手になる。
 平気だったため息が、わたしにもしもを突きつける。
 首を傾げる乃絵ちゃんにそれしか言えなかった。]

(247) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


[わたしがわたしをここの世界の主人だと思わないのは、
 わたしがわたしだから>>2:171だ。

 わたしよりふさわしい人を、知っているからだ。]
 

(248) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  早く行こ。
  食べたことないの、探さなきゃ。

[でも、当の本人は至って普通で、
 至って普通にわたしたちの中にいて、
 わたしの想像が間違いなんじゃないかって思っちゃう。

 その方がいい。その方がいいから、
 わたしはラクな方に流れようとする。
 わたしのラクな方へ流れようとする。

 名前を呼び合うから友達なんて考えるくせに、
 わたしの中にはとっくに、
 乃絵ちゃんに対する意思が芽生えていた。

 歩みを進めると、上靴が触れて音を立てた。
 ——雪が降り続けている。]*

(251) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 昨日の夜:購買 —

[食べたことないのって話してたのに、
 結局わたしが選んだのは穴の空いたドーナツだった。
 店を物色している乃絵ちゃん>>211に袋を見せると、
 どうやら初めての様子。]

  すっごい甘いから、お茶があってもいいかも。
  ほうじ茶も買う?

[わたしのお母さんも身体のことを考えて
 食事を作ってくれてたけど、乃絵ちゃんの家ほど
 厳しくはなかった。
 だからたまに買ってきてくれるお菓子は市販のもので、
 わたしはやっぱり甘いお菓子を好んでいたみたい。
 そう大きくなってから聞いたことがある。]

(254) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  わたしも怒られたー。
  でもついやりたくなって、こっそりやってたな。

[わたしのお母さんはピアノのことは鬼みたいに怖いけど、
 普段は優しいお母さんだったから。
 外ではダメだけど、家では多少見逃してもらってた。
 だからわたしの怒られたと乃絵ちゃんの怒られたは違う。

 乃絵ちゃんの呟き>>212が聞こえた。
 わたしは目の前に翳したドーナツの袋をどかして、
 乃絵ちゃんを見上げる。]

(255) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは両腕に力を込めて袋を開けた。
 まだ支払いはしてない。でも今必要だから。]

  はい。

[わたしは個包装のドーナツをひとつ摘んで
 乃絵ちゃんに差し出した。
 真面目な乃絵ちゃんは受け取ってくれないかな。
 もしその時は開けた袋を抱えたまま、
 レジに小銭を置いてくるつもり。]

  はい。

[リベンジ。
 どちらかのタイミングで渡せたらいいな。

 わたしも袋からミニドーナツをひとつ摘み上げる。
 一口で入っちゃうくらい小さな輪っか。
 透明なビニールがちょっと邪魔だけど、
 わたしはそのままドーナツの穴を覗き込んだ。]

(258) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  乃絵ちゃんがいる。

[わたしは正面にいる乃絵ちゃんの顔をじっと見つめた。
 ちゃんと、ここにいる。わたしにはそう見える。]

  乃絵ちゃんは?

[わたしはそう言って、乃絵ちゃんに促してみよう。
 乃絵ちゃんはどうするだろう。わたしは黙って見守る。]

  見えてるもの、同じだねぇ。

[炭蔵くんと視界を共有した時>>1:150と同じ話をした。
 でもきっとそういうことじゃないんだろうってことも
 ちょっとだけ、分かってきた。

 さっき別れた鳩羽くん>>222の顔が浮かぶ。
 違うとこ、いろいろあったもんね。
 鳩羽くんの真似をするように二度、深呼吸。]

(259) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……もし、見えるものが違うなら、いつか教えてね。
  わたしが知らなくて、乃絵ちゃんが知ってること。

[聞くよ>>0:1167より近い、教えてね。
 わたしはあの時みたいに頭に触れようとした。
 今回はミニドーナツ付きなので少しがさがさするかも。]

  ね。

[わたしからはそれだけ。話は終わりって伝えるように、
 乃絵ちゃんが選んだチョコレート>>214を覗き込む。]

(260) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  冬季限定味だー。
  冬季限定が終わったらどうなると思う?
  春季限定が出るんだよ。

[なんて話をしながら、乃絵ちゃんが選び終えて
 支払いをするまで待って、お菓子たちと一緒に
 保健室へ向かおうか。

 ひとみちゃんと綿見さんにもお裾分けできたらとは
 思うんだけど、わたしはなんでもいいよ。
 みんなの一番ラクな結果でいい。]*

(261) 2021/06/10(Thu) 21時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/10(Thu) 22時頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:渡り廊下 —

[向井くん>>230の疑問はわたしの後ろの変化に吸われて、
 わたしの両手にあった秘密はポケットに逃げおおせた。
 空いた手で向井くん>>232の視界を遮ろうとする。

 向井くん>>234は昨日の朝、
 教室を飛び出した時みたいに動揺している様子はない。
 腕の中のご飯を大事に抱えたままだ。]

  いいの。なんにも買わないから。

[向井くん>>236が歩き出せば、わたしの手は邪魔になる。
 腕を下ろして、冷気から守るように両手を擦り合わせた。

 渡り廊下は大した距離じゃないけれど、
 同じ景色が続くとなんだかずっと同じところを
 歩いているような気分だった。
 目が回りそうになったわたしの口は、
 また向井くんの疑問を増やすような返事をする。]

(272) 2021/06/10(Thu) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[そのまま離れるはずだった場所。
 向井くんが立ち止まって振り返るから、
 わたしは半歩遅れて向井くんの方を向いた。]

  ……?

[向井くん>>239が何を言っているのか
 一瞬分からなくて、わたしは首を傾げた。

 精神世界の話は、昨晩鳩羽くんに教えてもらったよ。
 頭の中って言われても驚かない。]

  それは……そうかもしれない。

[カッターナイフがわたしたちに飛んでくる訳でもない。
 九重さんの人形のことを除けば、
 ため息をそう捉えなければ、
 わたしたちに敵意が向いていることはなかった。
 まず、わたしは向井くんの疑問に答える。]

(273) 2021/06/10(Thu) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  でも向井くんには危ないでしょ。
  ここ、想定外がいっぱいだもん。

[それからわたしの意見を述べた。
 わたしは向井くんのルールなんて知らないけど、
 向井くんがそういう人だとは思っているよ。

 わたしの顔は笑ってない。
 でも馬鹿にしたり困ってもいなかった。
 ただ当たり前みたいに、わたしは向井くんを定める。]*

(274) 2021/06/10(Thu) 22時半頃

【人】 夜笑国 メイ

— 昨日の夜:購買でワルイコト —

[二本指で摘めちゃうドーナツの穴は小さく歪で、
 透明な膜を挟んだ乃絵ちゃんの表情はよく見えない。
 たぶんちょっと動揺してる>>281
 わたしは角度を変えたり反対の目を閉じたりしながら、
 乃絵ちゃん>>282がわたしの言葉を咀嚼するのを待った。

 乃絵ちゃんが驚いた顔をした時>>279
 わたしはだよねぇって思った。納得した。
 乃絵ちゃんは、やっちゃダメって言われたらやらない。
 いつも真面目で、しっかりしてて、冷静で。

 でも、別に強い訳じゃない。

 乃絵ちゃん>>283がドーナツを目元に当てる。
 わたしはわたしがよく見えるように、
 乃絵ちゃんへ一歩近づいた。
 わたしの名前を呼ばれて、わたしはうんって頷く。
 同じだねぇ。]

(304) 2021/06/10(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしたちはいつも一定の距離を保っていたから>>278
 わたしは乃絵ちゃんの不安を雨粒分しか分からないし、
 乃絵ちゃんもわたしに何が欠けているのか知らない。

 でも今、ドーナツの穴から見えるように進んだ分、
 わたしは言葉を近づけた。
 いつか、なんて、曖昧な言葉だけど。
 乃絵ちゃん>>286頷いてくれたからいいかなって思う。]

  買う前に開けてごめんなさい。

[わたしは空っぽのレジに謝っておいた。
 わたしはドーナツの穴を覗くようなワルモノだけど、
 家の外でこんなことするような躾は受けてません。
 フツーだよ、わたし。よく人と噛み合わないけど。]

(305) 2021/06/10(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[乃絵ちゃんが選んだ冬季限定のチョコとほうじ茶>>279
 綿見さんとひとみちゃんの分のお茶、
 それからとびきり甘いミニドーナツ(開封済み)。
 他よりちょっと大きな小銭の山を作ると、
 わたしたちは保健室へ戻っていく。

 お菓子パーティーが実現できたかどうか、
 お茶が誰の手に渡ったかは、女の子だけの秘密だ。]

(306) 2021/06/10(Thu) 23時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[いい夜だった。
 ここがどこか、なんでここにいるのか、
 一瞬だけでも忘れちゃうくらいに。

 いい日だったと思ってる。
 怖いことはあったけど、
 わたしの大切なものは何も失われていない。

 自ら手放した、たったひとつの愛を除いて。]*

(307) 2021/06/10(Thu) 23時半頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/10(Thu) 23時半頃


【人】 夜笑国 メイ

— 現在:渡り廊下 —

[向井くん>>291に「変なの」って言われたから、
 わたしは「フツーだよ」って返した。
 フツーだよ。知られたくないこと隠すために
 誤魔化してるだけだもん。みんなもやるでしょ。

 わたしたちは短い道を歩いて、
 また建物の中に入るはずだった。

 向井くん>>292が振り返って、わたしが半歩進む。
 再開されるはずだった歩みを止めたのは、たぶん
 わたしだ。向井くん>>293が固まって、笑う。
 わたしはやっぱり笑わなかった。]

(324) 2021/06/11(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  最初に言ったのは向井くんだよ。
  決まってることやるの、ラクなんでしょ。

[わたしの向井くんに対する印象は、
 ほとんどがあの日>>0:478に作られたものだ。]

  ラクじゃなくてもいいの、すごいんでしょ。
  えらいんでしょ。

  ラクかどうか、
  向井くんには大切なことだって思ってたんだけど。

[向井くんはそう言ったこと>>0:798、覚えているかな。
 わたしも会話の詳細はもう覚えてないから
 説明はできないんだけど。
 わたしは思い出の断片を拾っては向井くんへ向けた。]

(325) 2021/06/11(Fri) 00時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  炭蔵くん? ま、役割が違うからね。
  それにわたしも言われなきゃ気づかなかったと思う。
  わたしは人じゃなくて、向井くんを見てただけ。

  ……言わなきゃ、伝わらないんだよ。

[わたしはわたしへ言い聞かせるように零した。
 わたしも言葉を途切れさせれば、
 向井くん>>294との間に沈黙が漂う。
 そろそろ歩き出す頃合いみたいな空気が流れ出した頃、
 向井くん>>295が再び口を開いた。]

(326) 2021/06/11(Fri) 00時半頃

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