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……九重も、番代も、
すごいことなってたから、焦った。
[ いろいろの断片を持ち出しながら、
慎一はあの校舎でのことを振り返る。
どちらも先に見つけた誰かが、
親切に張り紙をしてくれていたから、
「焦った」くらいで済んだ。感謝してる。
それで……世界の持ち主についての件、
「わかんなかった」って番代は言う。
……うん。
でも、誰かに、
気づいてほしかったのかなって。
あの、いろいろさ。
[ 校舎に散らばったカッターナイフ。
誰かにとってはため息さえも、
手がかりになっていたとは知らないけど。
さすがに、後になって結び付けた点と点を、
勝手に人前で繋げてみせることはしないが、
でも、そういうことだったのかもしれない。
あの校舎が純粋に文化祭じゃなかった意味。]
で、問2。
それが誰かを答えなさい。って?
そんな問題が出たら、俺、
白紙で出して落ちたんだろうなあ。
……誰か合格してくれればいいんだけど。
[ 番代から出てきたたとえ話。
慎一は現代文も苦手だし、
200文字書いてる間に気が滅入る。
冗談めいた形で語ってみたって、
目の前の現実は何ひとつ変わらない。]
[ 夜のお菓子パーティー。女の子の秘密。
あの状況下で開かれていたと知ったら、
女子って強いなあって思っただろうが、
男の子の慎一がそれを知ることはない。
とにかく、慎一はもう現実にいて、
いつもどおりではない悲しい出来事が、
動くこともなく目の前に横たわっている。
だから、ベンチには腰掛けないままも、
その隣に立ってぼんやりと、
上着のファスナーを指先でなぞってた。*]
【人】 泥炭採り ユンカー
(178) 2021/06/12(Sat) 19時半頃 |
【人】 泥炭採り ユンカー
(179) 2021/06/12(Sat) 19時半頃 |
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【人】 泥炭採り ユンカー
(183) 2021/06/12(Sat) 19時半頃 |
メモを貼った。
[
あはは、と苦々しく笑って見せようとしたけど、
上手くできたかはわからない。
利美ちゃんがすごいことになっていたのは直視したから、
残された私のマネキンも、言葉の通りすごいことになってたのだろう。]
そうだね。
ヒントは出してくれていたから、
私たち、答えなきゃいけなかったのかなって。
答えられなかったから落第して、
現実に帰された、とか。
[あのカッターナイフの大盛りだったり、
遺書のメールだったり、それらはヒントと言えばヒントだった。
そこから答えに辿り着こうとする心の余裕すら無かったから、
おそらくそれがダメだったのかもしれない。
答案用紙を白紙で戻した罰として、
私たちは校舎の出来事のその先を見ることを叶わず、
追い出されてしまったのかもしれない、なんて想像をする。]
そうだなあ。
炭蔵くんなら合格してくれるかな。
[誰か合格してくれる人がいるとしたら、
乃絵ちゃんを除けば炭蔵くんがそのイメージに相応しいだろうか。
私は委員長の内面に触れるような話をすることは無かったので、
彼の印象は今でも変わらず、クラスの支持を一身に受ける無敵の委員長だ。
……それと、これは言わないけど、
私があの世界でお守りのボタンを託した芽衣ちゃんも。
彼女は、私がずっと抱えていた話を聞いてくれた時のように、
もしかしたら、と心の隅で願っている。]
[夜のお菓子パーティーは女の子たちだけの秘密です。
男子には教えてあげません。
それに、もし乃絵ちゃんが戻ってこなかったら、
楽しい話では無くなってしまうのだし。]
あ、それズルい。
私も欲しい。
[
あの校舎の中でも、昇降口が開かなかったあの時、
彼はクレセント錠をいじっていたっけ。
今は外の空気を吸えて肩の力が落ちていたせいか、咄嗟に口に出した。
私のコートに付いているのはファスナーではなく、
黒くて平べったいボタンだったので、しっくり来ないけど、それを指先で掴んでみた。*]
【人】 泥炭採り ユンカー
(209) 2021/06/12(Sat) 21時半頃 |
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【人】 泥炭採り ユンカー
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── 現在・病院 ──
……あ、でも、
本当にすごいことになってそうなとこは、
俺、見てねえから! 布団被ってたし!
[ 少なくともあっけらかんとした感じじゃなかった。
そのときの番代の笑い方の話。
それをどう取ればいいのか。
慎一がとっさにしたのはそんな弁明。
ほら、おなかの部分とかね。
被せられていたのが布団というのもあって、
慎一がめくるのってどうなんだろって思ってさ。]
[ 不要かもしれない弁解をしながら、
あのときのことを思い出して、ひとつ気づく。]
……そういえば、あれ。
黒沢の字だったなあ、張り紙してあったの。
キツかったはずなのにな。
こんなことになっちゃうくらい。
限界だったとか書いてたくせに。
[ そんなときに気を回さなくてもいいのに。
残されてた張り紙を思い出して、
「えらいなあ」より先にそう思ってた。]
[ 落第生ばかり肩を並べて、
おしゃべりしながら試験官の帰りを待つ。
……うん、ヒントか。
答えがわからなかった、というより、
見ないフリしてた気がする、俺。
[ ぽつぽつとそんな言葉をこぼす。
落第生同士なんだから、
少しだけ反省点を述べさせてほしい。
慎一や番代に答えられなかった答え。
それに誰かがたどり着いてくれることを祈って。]
ユーガか。確かに。
[ 誰か、と言ったって、
あの場所には顔も名前も知っている、
クラスの友人らしかいないのだから、
名前を挙げてみることだってできる。
真っ先に、当たり前に炭蔵の名前が出て、
なぜか慎一は少しばかりうれしい。
やっぱり隠し事が上手だなあ。
くやしさは特にない。でも、どうだろう。
ふと、慎一は一歩二歩とベンチから離れて、
番代のほうを見ながら大きく手を広げてみる。]
……案外近いなあ。
[ その手の届く範囲の話。
両腕を広げた長さは身長と近いと聞いたから、
たぶん、これより5cmくらい狭い範囲。
黒沢がその中にいてくれればいいけど、
でも、もしも今、あのなめらかな両腕が、
炭蔵自身をぎゅっとするので忙しくても、
慎一は失望なんかしないんだけど……、
はて、あのかんぺき人間はわかってるかな。
それとも、そんなことになったら、
自分で自分を許せなくなっちゃうんだろうか。]
[ 何事もなかったかのように元の位置に戻り、
慎一はほかの名前を挙げてみたりもする。]
レンがさ、すげえ考えてた。
何をしてほしいんだろう、
なんなら教えてほしい、って。
……今思うと、アイツ、
自分が張本人の気、全然なかったな。
[ 伝えれば、きっと助けになってくれる。
寄り添ってくれる。力を貸してくれる。
鳩羽だけじゃなくて、あの場にいたみんな。
それ以上アレコレ名を挙げることはないけど。]
[ ふいに、「ズルい」と言われて、
慎一は少し驚いて自分の手元を見た。
ファスナーの表面は、
凹凸がざらざらとして触り心地がいい。
あまり意識もしていなかった行為を指摘され、
ボタンを摘まむ番代を見て慎一は笑った。]
ヤだよ。あげない。
[ ……ダサいウィンドブレーカーだしね。
今度は意識的に。自分を落ち着かせるために。
その感触を繰り返し指先でたどりながら。]
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