人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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シロマちゃんお気に入りの絵も、
目覚めるらしいニトちゃんの絵も、

……もう夢の中じゃないと見れないのか。

けどオレもう、夢見るのが怖い、むしろ
次の宣告が永遠になければいい、なんて。

[抑えられない震えは、貧乏揺すりみたいになる。
スケッチブックは、タバたん先輩の頁から
進んでいない。シロマちゃんのリクエストは
LINEで承知していたけれど。

溜息は苦くて苦くて、五臓六腑が捻られるよう。]


―― 病院・2階休憩スペース ――

 全然平気っすよー!
 お医者さんも特に問題ないって言ってましたから。

[  銀先輩の問い掛けには、明るく答えつつも、

  もし、銀先輩のカフェオレに対する感想を知れたら、
  でも健康的な病院食を食べてると
  ジャンキーなものとか甘いものとか欲しくなりません?
  って、俺は返したかもしれないけど。 ]

 あ、そうなんっす。柊くんからメッセージが来てて。
 怪我の具合とかは書かれてないっすけど、
 無事に目が覚めたようで良かったっすよねえ。

[  と言いながらも、
  着実に時間が経過しているのを実感して、
  アリババさんの最後の宣告ももう少しなのかなと
  俺はどこか落ち着かない気持ちになる。 ]*


そうだな、本人の思いはどちらにしろ、
オレたちが死んでほしくなかった、って
思う心は自由だ。

ノっくんもなかなかイイコト言うじゃないか。

[絡まった思考の糸を解くのに苦労しながら、
オレは自分の頭をガシガシと掻き毟る。]

……いやもう、家の台所入ったことないし、
食器以外興味向けたことなかったから

ケーリューダシも電気アツリョクナベも
形状すら分からない呪文みたいだ。

[うわっ……オレの生活力、低すぎ……?
両手で口元を覆って瞠目する例のポーズ。]


あ、教義に反するかもだけど、
小腹用にはオレの好物があった。

[黒のザックから、黒い雷神ファミリーパックのを取り出す。
確かシロマちゃんには、夢の前にあげた気がする……?

それなりに腹に溜るチョコバーは、ちょいと
溶けかかっていたけど、求められればお裾分け。
尚、いちごオレと一緒に食べるのは、微妙。
オレ的ベストマッチはブラックコーヒーかミルクティー。*]


メモを貼った。



  サル サ……?

[ 冗談のつもりの言葉は
一笑に付されることなく、問いの形で返される。
答えつつもサルサって何だっけ? 
と首を傾げる程度には踊りとは無縁の身だ。

仁科が絵を描くことは知っていても
夢の中で描く絵について銀は認識していない。]

  仁科さんは戻ってくるのだから、
  夢から覚めた彼女の、
  新しい絵を観ることができるわ。
  ……きっとね。

[戻ってきた彼女の心境は分からないから、
希望込みの言葉を紡いで。
進捗の芳しくない様子のスケッチブックから
目を上げた。]


[次の宣告。
そう、次のアリババの告げる名で、
運命を知ることになる。

既に決定済みの事項だとして、
それを知ることは酷く恐ろしい。
だから、彼の弱音も震える気持ちも理解できた。]

  …………。

[慰めるのは不得手なのだ。
銀は幼くなった後の田端と周りの様子を見ていなかったが、
きっと彼らのようにうまくあやすことはできなっただろう。]

  その時が来たら、
  思い切り悲しみましょう。
  泣きたかったら胸を貸すわよ。

[すぐそばに迫っているであろう宣告の時。
分からない。銀も取り乱して泣きわめくのかもしれない。]



  雷神は頂くわ。
  私の素昆布とアーモンドフィッシュは
  病室に置いてきちゃったから、借りにしておいて。

[ 骨谷が例のチョコ菓子を取り出したら、さっと手を差し出す。*]


―― 病院・2階休憩スペース ――

 あははー、イイことも言える俺、見直したっすかー?

[  頭を搔きむしる骨谷先輩に心配はしながらも、
  軽い口調で返したら、
  少しは気楽に考えてくれるかなと思いつつ。 ]

 まあ、家事やらなくていい環境なら、
 台所に入らないのも仕方ないとは思うっすけど。

 顆粒だしは、鰹節とか煮干しを粉末にしたものに
 調味料で味付けがされてるんっすよー。
 俺はあの夢の中では一から出汁を取ったんですが、
 やっぱり顆粒だしを使うのが楽でいいんすよねえ。

 電気圧力鍋は、形は大きめの炊飯器って感じすかねえ。
 まあ、実際に米も炊けるんすけど。
 俺の家にあるんで、機会があれば見せますね。


[  どうやら俺の“かりゅーだし”の言い方は、
  口がうまく回っていなかったらしい。 ]

 おお、いいっすねー。

 俺の持ってたクッキーは、
 どうやらぐちゃぐちゃになっちゃったみたいなので、
 また別のものでお返ししますね。

[  黒い雷神のチョコバーをお裾分けに1ついただきつつ
  カフェオレと一緒にもぐもぐと。 ]*


[ 福原の声は明るい。
結局、銀は彼の印象は美術館を訪れる前と変わらないまま。
ひまわりのTシャツは今ではもう着ていない。
銀がフード付きマントではないように。
あれは夢の中へ置いてきたのだ。
10年を超える想いとともに。]

  お医者さんが仰ったならよかった。
  頭の傷は出血が多いというから……
  開かないように気を付けてね。

[柊の怪我の具合は分からないという言葉には
頷きで返して。
雷神を食べ終えて、炭酸飲料で口内を湿らせる。]

  二人の無事も分かったし、部屋に戻るね。

[告げて、休憩スペースを去るつもり。*]


ダンスを嗜むなんて、見た目の雰囲気裏切らず
舞踏会的なの慣れてるのかと思いきや、

何故疑問形。

[サルサと言えば赤い辛いソース、
しか思い浮かばない残念なオレ。
後でサルサの衣装を検索してみよう。
(きっとコレをシロマちゃんが着るの!?
 って仰天するヤツ)]

ニトちゃんと言えば、ちらっと夢で見た時
なんか…………整形? してなかった?

[歴代彼女たちは、頑にメイク前の素顔は
隠し通してきたから、女子がメイクや髪形で
どこまで化けるのかなんて把握しきれていない。]

むしろ、どっかで見たことあるなあって
思ったんだけど……う〜んわからん。


あっちで傑作が描けても、
持ち帰れないからなあ。

[戻って来るなら、またいくらでも描ける。
シロマちゃんの言う通りだ、小さく首肯。

そして、]


…………お、漢前!?

[ノっ君と肩を抱き合い
噎び泣く準備は万端だったけど、
女子に胸を貸すなんて言われたの
生まれて初めてだ。

いや、そんなこと言われたって……なあ……、
(タバたん先輩のボリューム感を
 思い浮かべるなオレ!)]

さすがに、オレも男としてそれは
サマにならないっていうか
……いいの? 色々?

いざ実行したら、頬に追撃くるやつじゃない?

[むしろオレの胸でよければ、誰にでも
レンタル0円でオーケーなんだけどな。]


ん、酢昆布も美味かったよ。

[素早い動きに失笑して、白い手に2つ、
個包装のパックを置いた。お納めください。

献上した品を口にして、やがて去るシロマちゃんに
オレは軽く手を振った。*]


メモを貼った。


―― 夢の世界 ――

[  それはどのタイミングで見た夢だったかな。

  ビデオルームを後にして以降、
  全く見ていなかった
  (から、もちろん大藤先輩との抱擁シーンも
  俺は見ていなかったのだけど)
  高祈先輩がカフェにいる姿が見えた。

  スイートポテトしか食べない様子に
  本当に少食なんだなあと、
  少し前の会話を思い出した。 ]

 お粗末様でした。

[  食事後の挨拶に、
  聞こえないにも関わらず返して、
  俺の体も廊下に移動した。 ]


 ……9日間の王様?

[  高祈先輩が見ている絵画を見て、
  そんなことを思ったのは、
  その元女王の頑なな印象が、
  なかなか俺を頼ってくれない先輩の頑なさと
  何となく重なったからかな。

  改宗すれば命は助けると言われた元女王は、
  その申し出を断って、処刑されることとなった。
  もちろん、日本人の俺の宗教観と
  彼女のそれは違っただろうから、
  ただ頑固だったという話でもないんだろうけど。

  絵画を見ている間に、いつの間にか先輩は
  俺からは見えなくなっていたから、
  その後に何が起こったのか俺は知らない。 ]


 先輩、俺はね、9日間の女王は
 処刑されるべき人間だったとは思えないんですよ。

 ただ、周りに担ぎ込まれただけで、
 彼女自身は何の罪もなかったって思うんです。

 先輩はどう思いますかね?

[  届かない俺の独白が、
  光明という名の絵画の前で霧散した。 ]*


[
ダンスの話は察して欲しいばかり、こほんと
軽く咳をして。]

  整形…………? 
  ああ、田端先輩が仁科さんに
  メイクしていたわね。

[服装やアクセサリーなどの好みはあるものの、
人間に顔かたちというものに、正直興味が持てない。
自然、淡泊な反応になったが。]

  それ、直接言ったら、相手によっては
  新しい手形を残すことになると思うよ。

[親切な忠告を落としたあと、
誰かと比べるような視線を胸部に感じたのは
気のせいだろうか。
微笑みながら、骨谷を見る眸に険を含ませる。]



  …………その時に、
  そんな気になれるのなら、むしろ安心するわ。

[溜息混じりの言葉を吐いた。

手にした二つの献上品をその場で胃に納めると、
僅かに足を引き摺りながら二人の元を去り、
エレベーターへ乗り込んだ。*]


――屋上

[エレベーターは三階の病室に向かうことなく、
屋上で止まる。
解放されているか不明だったが、入ることは叶った。
目を閉じる。夢の中に降り立つイメージ。
きっとそれで叶うんだろう。

その場に居なくとも、
鮮やかな音と色が蘇る。**]


見直した見直した。

[時を刻む秒針の音が、ちりちりと焦躁を積もらせる。
重く沈みがちなオレは、ノっ君の軽妙な声音に縋るよう。
お互い、空元気でしかないことも。
タカナル先輩とニトちゃんを、真に明るい気持ちで
出迎えるなんて無理だろうことも。

承知の上で、オレはノっ君の説明に、
母と祖母の立つ、自宅のキッチンを思い出そうとする。]

米は土鍋の方が美味しく炊ける、
とか言った元カノに、
焼いてあげたことがあったな。

[勿論骨入りではないし、専門外だから
蓋のサイズが合わず綴じきらない不格好なものだった。
使って貰えたのかもう知りようもないし、
自己満足で粗大ゴミ押し付けてただけなのかも。]


でも、きっと電気アツリョクナベには
便利さとか色々敵わないんだろうな……。

[変な対抗心は封印して、料理の師匠に
色々教わるとしよう。近い未来の、約束だ。
分け隔てなく、黒い雷神をブラザーの片割れにも進呈。*]


メモを貼った。


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