人狼議事


18 星間回遊オテル・デカダン

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【人】 服飾商 PJ

― 補給港にて:?日目 ―


[その時、PJは新しい港での新生活に慣れる過程にあった。
 指示された場所に、指示されたようにいる。
 聞けば、あの豪華客船の狸おやじも保護されたとか。
 今日はそれとの面会も許された。
 >>5:+18>>5:+19

 金に飽かして、高級な場所を手にいれる事も、やろうと思えばできたのかもしれないが……長い時間を生きるPJにおいては、この程度のめまぐるしさは『短命を選択している者たちの短い明日のために施してやるもの』でもあった。

 だから、補給港の普通のホテルにて。
 “PJの考える最低限の文化的生活”を保証させたうえで、捜査の都合上他者の目もある状態も許している。
 テラスに出ていいようになったのは、かなりの進捗だ。
 ついに許されたデータをみている。]

(23) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時頃

【人】 服飾商 PJ

[それは、未来自分が住む家となるだろうデータ。
 >>4:-196>>4:-198


 やあね、おもちゃ箱みたい。
 かわいいけれど“今からみると”まだダサい?
 あたしは結構かわいいと思うのよね。


[そう微笑んだ。
 未来に至ればその価値の変化はもうわからない。
 誰がなにを認め、誰がなにに興味をもち、どう読み解くかは、全知全能の未来予知の持ち主ではないから、PJには見通せていなかった。]

(24) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時頃

【人】 服飾商 PJ

 

 “ぼうや”はどうおもう?

[捜査の都合上、PJの傍を離れられない年若い捜査官は、「自分には家のことはよく」と苦笑いをした。PJはそれもどこ吹く風で、ひざにかけた毛布を撫でた。
 そのひざ掛けは、使うといっぱい犬の毛がつく。
 現代技術で徹底的に毛を取り除けば取り除けるのだが、幸いこの補給港の人には『犬と人の涙物語』が通用した。

 聞けば、この星の文化の開発に“宇宙人”の一部が携わった。居酒屋への郷愁をいまだに携えるような、寿命80年程度の地球人の未来を結んだ人々が、忠犬ハチ公ストーリーや、悲しきライカなどなど、多くの犬の物語に心打たれないわけがなかった。>>4:62

(25) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃

【人】 服飾商 PJ

[PJは、未来を考える権利を得た。
 500年分、どうしようか。

 すっかりキレイに清掃された“オテル・デカダン”を、買い取れないか?その協議も始めたいと思っている。
 共同で出資できるなら“狸親父”も相談に招いて。

 なぜか?
 あの場所は、PJがロバートと過ごした場所だから。
 それだけ。

 ロバートの息遣いは、不意に喪われたから。
 空気ごと買い取りたいなんて、飼い主ならやりたい。
 残念ながら、PJは彼の飼い主ではなかったが。

 まぁかのオテル・デカダンが無理でも、どのみち一隻宇宙艇を買うのもいいだろうと考えてはいるところだ。]

(26) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃

【人】 服飾商 PJ

[人生は長い。
 旅をするなら次は自分の意志で
 自分の向かいたいところへ。

 そういう、新しい段階に来たのだろう。

 そんな事をする船が住み着きたい場所となるのなら……
 その内装には、きっと。
 エフが用意したそのデザインが使われることだろう。


 *500年間、PJは『客』のメダルを手放さない。*]

(27) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃

【人】 儺遣 沙羅

― 六日目・朝/ロビー ―

[離れていくポッドを送るように、暫く廊下に留まった>>8後。
 朝食を追えてしまうと、特に向かう宛も無く。結局は今日も、ロビーへ足を向けてしまう。

 未だ、緊急事態が終わった実感が、足りないのかも知れないし。事態が終わっても尚、顔を合わせられたらと思ったのかも知れない。或いは、誰も居ないのを確かめる事で、終わった実感を得たかったのかも知れないし、何れでも無かったかも知れない。
 少女自身も、はっきりとは判らなかった。

 其れでも。
 同じようにロビーを訪れる友人の姿を"見"附ければ、自然と、表情は綻ぶ。]

 お早う、ミームさん。

[根回しをしなければ、と意気込んでいた友人>>21には。
 当事者の癖に、随分呑気だ、と、思われるかも知れない。]

(28) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 23時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

[おそらくは最後になるであろう冷凍ポッドを、見送ってから。
 デリクソンは、あちこち走り回っていた。
 当人に直接聞いたり、過去の来店記録を確認したり、スタッフたちからデータを提供してもらったり。]

 ふんふん……。
 そしたら、今ある食材で作れんのは、このへんかな。

[補給港へ到着するまでの、長そうで短い時間の中。
 自分にできることを考えてみた結果が、これだった。
 則ち、皆に料理を振舞うこと。
 勿論それは、到着日までの平凡なもの……大体はスタッフたちが給仕してくれるだろうが、それはそれとして求められたものを提供することでもある。
 しかし、それはそれとして。
 デリクソンのささやかな計画は、寄港前日に催された。]

(29) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

[寄港前日、日中。


「今夜、大食堂にてささやかなパーティーが催されます。
 皆様どうかぜひご参加くださいませ

 時間は─────」


 そんなメッセージが、全員の端末、そして館内放送にて周知された。]

(30) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

― 大食堂 ―

 やぁ皆さんいらっしゃい!
 すまないね。わしの勝手な願いでさ、いま船内にある食材で、みんなの好物とか作らせてもらったんだよね。

[どれくらいの者が、呼びかけに応じてくれたろう。
 ハロの気に入ってくれた煮込みは勿論、各々から聞いた好物が、ずらっと並ぶ。普段より三割増しくらい上品に作られた出汁巻玉子は、やや小さめに切り分けられ、出汁醤油を垂らした大根おろしが添えられている。]

 あとよかったらさ、こっちも、食べてやってよ。

[それは、顧客データを確認したり、スタッフたちに聞いたりして調べたもの。
 この船にはもういない者達が、生前、好んでいたもの。
 まぁ……情報があってるかどうかは定かではないが。

 スタッフに頼み、叶うなら、一部は宇宙に流してもらおう。]

(31) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

 天婦羅と……日本酒も、とっておきを開けたんよ。
 のんでよ、せっかくだから。

[メインは山菜。
 頼まれたらその場で揚げるスタイル。]

 ほか、なんかリクエストあったら言って?
 ここにある食材で作れそうなものなら、わし、頑張るから。

[但し、既知のもの以外は、あんまり味の保証はできないと付け加えておいた。]

(32) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

[それから、しばらくすると。
 厨房の奥から、甘いバターの香りが漂ってくるだろう。]

 お、焼けたかな。
 菓子なんて滅多に作んねいから、どんなもんか分らんけど。

[パティシエに頼めば、労せず、極上のものが出来たかもしれない。
 しかし、デリクソンは敢えて自分で作った。]

 ピジェさんいるかなー、ピジェさーん!

[焼きたてを携えて、呼ぶ。
 不在なようなら、部屋までお届けする所存。]

(33) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

 アップルパイ、焼いてみた!
 食べやすいサイズにしてあるからさ、よかったら、食べてよ。

[トレーの上には、番茶とミルク。
 そして、焼きたてのアップルパイが二包み。*]

(34) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃

服飾商 PJは、メモを貼った。

gekonra 2022/05/17(Tue) 00時半頃


【人】 記号の妖精 ミーム

― 六日目・朝/ロビー ― 

 おはよう、サラ。調子はどう?
 あら、まだ腫れてるわね。
 ……まあ、大丈夫。
 ちょっとくらい腫れてても、可愛いし。

[こちらもまた、呑気な友人の姿>>28を見つけると、あれだけ泣いたのが嘘のように―、とまでいかなかったことは、本人には不本意だったが―笑って挨拶を返す。
いつものきっぱりとした足音で友人に歩み寄り、遠慮のない手付きでその頬を包み、閉じられたままの瞼やその周りを指先で確かめた。うん、と何度か頷いて。]

 さぁて、忙しくなるわ。
 準備の時間はぜんぜんないのよね。
 ……って言っても、サラは……
 覚悟だけしてくれてれば大丈夫なんだけど。

(35) jinrou465 2022/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 儺遣 沙羅

─ 六日目・朝/ロビー ─

 調子は、悪くないけれど。
 目元は、確かに、何時もより重いかも。

[されるが侭で確かめられ乍ら>>35。御揃いね、とは思ったけれど、口には出さない。
 只、可愛いし。と言われれば、有難う、貴方もよ。と返した。教わった『作法』に則るなら、否定迄はせずとも、黙って微笑む程度で、礼で受け止めたりはしないのだけれど。可愛い友人が然う言って呉れるからには、と。]

 然うね。
 手伝おうにも、恐らく、頭が痛んでしまうし。

[余り遣る気に為れない事がもどかしい。受け取った注射薬さえ、自力で投与する事は難しいだろう。
 然うで無くとも、注射は難しそうだと思うが。]

 でも、計画の相談くらいは。
 一緒に、出来るんじゃないかしら?

[児戯にも似た空想、遊びの計画だと、自分自身に言い聞かせて。
 彼女一人に、本当に全て任せるのは申し訳無いし。何より此れから起きる事を、出来れば自分も知って置きたかった。]

(36) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 01時頃

【人】 記号の妖精 ミーム


[貴女もよ>>36、と返されると少し照れたのを誤魔化すように視線を逸らし、唇を小さく尖らせて。もごもごと返す言葉を探したが、出ては来ないようだった。]

 良いのよ。貴女、これからさらわれちゃうんだから。 
 せいぜい怯えちゃってなさい?
 ……頭が痛んだら、すぐに言ってね。
 また倒れたりしないかは、すっごく心配。

[悪戯っぽく、悪そうに微笑んで指を振る。――が、すぐに眉尻を落として沙羅の頭に視線を遣った。協力は不可欠といえ、そうなるに至るまで可能な限り、苦しまないでいてほしかった。

相談という言葉を受けると、少し間を置いて、向き直る。
大切なことを訊く、という覚悟を持った目が、あなたを見る。]

 じゃあ、サラ。
 ひとつ貴女に確認しておきたいことがあるの。
 あんまりいい気分のする質問ではないと思うし……
 知らなかったら、それでもいいのだけど。

 ……貴女って、”おいくら”なのかしら。

(37) jinrou465 2022/05/17(Tue) 01時半頃

【人】 儺遣 沙羅

[視線を逸らす様>>37を、微笑ましいと思い乍ら、其の言葉の通りに微笑む。
 友人の、此の素直な反応──と、少女は思って居る──が、何れ程自分を安心させて呉れる事か。]

 ふふ。然うだったわ。
 私、拐われるんだったわね。

[だから、口では然う返しても、怯える事は出来そうに無い。
 其れから、心配そうな目線を感じて、ゆっくり頷いた。心配して呉れる彼女に報いる為にも、無理に繋がりそうならば、きちんと表明しようと思う。

 然し、意を決して放たれた質問には。少し間を置いてから、首を傾げた。
 少女は抑、貨幣価値に明るく無い。船内での払いは部屋に付いて居るので、現状特に困ってないが。通貨の数え方は判っても、物価の相場については多分に不安が残る。]

 さあ──幾らなのかしら。
 知らないけれど、安くは無さそう。

[さらりと言う。が、自惚れ、とは少し違う。単に、『旦那様』の御好み通りを用意する為に、恐ろしく手間が掛かって来たのを知って居る。
 経費として、事前に支払われて居る分も有るだろう。]

 真面目に払う事、無いと思うわ。
 死んだ私の価値は、相応に下がるでしょうし。

(38) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 02時頃

【人】 記号の妖精 ミーム

 
 そうよ。たいへんなんだから。
 
[くすりとわらう。]

 ……そう。そうよね。
 ううん、真面目に払うというよりは……
 確認しておきたくて。
 最悪、補填はお父様におねだりしなくちゃと思ってるだけ。
 ……ほら、運ぶ途中で星間取引法とかに引っかかったらまずいじゃない?……まずいのよ。だから、手っ取り早く解決する手段があるならそれに頼らなくちゃ。
 ジェルマンも、お父様を頼りなさい、って言ってくれたから。

[沙羅が首を傾げる>>38と、『”商品”にそんなこと訊くなんて、お嬢様と来たら』と。心の中に居座る誰かが苦笑った気がして、むずむずと眉を顰める。それを振り払うように頭を振る。

安くはない……勿論、誕生日プレゼントには些か高価すぎるかもしれない。でも、一生分のプレゼントと引き換えにしたっていい。

自分が沙羅の身の上について知っているのは、あの医務室で語られたことばかりで。それ以上に彼女を縛るしがらみもあることだろう。それらを全て断ち切るには、もちろん相応の覚悟は必要だ。それを、しかし、叶えられる可能性がある。どんなに大変でも、その可能性こそ、彼の残した魔法なのだから。]

(39) jinrou465 2022/05/17(Tue) 02時半頃

【人】 儺遣 沙羅

[星間取引法。字面通りの印象しか浮かばない言葉>>39に、少女は曖昧に頷く。兎に角、何かしらの心配事が有るらしい事は理解して。
 改めて、面倒事を頼んでしまって居る、と、眉が下がる。]

 最悪、に、為らないと良いけれど。
 若し、本当に、困ったら──。

[言い掛けて、止めた。此処まで来て、『無理なら諦めて良い』なんて。其れこそ、失礼かも知れないと思ったから。
 自分に其処までの価値が有るとは、未だに信じられず、咄嗟に否定しがちだけれど。其れを決めるのは友人の方だと、魔法使いが言って居たのを思い出す。
 ならば。無事に、目覚められたら、其れから自分に出来る事を探すしか無い、と、心に決める。]

 ──でも、意外と。深くは、追われないかも知れないわ。
 良く知らないけれど、『旦那様』は、表向きは立場も有る人でしょうし。

[妾だと云うなら未だしも、現状では縁もゆかりも無い筈の少女の遺体を、強く求めたと在れば、大醜聞は必至だ。況してや此の船は今、普段以上に注目を浴びている最中である。
 『商人』側がどう動くかは、不確定だが。現状の放置振りを考えると、何かしらの勝ち目の様な物が、有るかも知れない。]

(40) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 09時半頃

【人】 雲水 ハロ

― クモミズ族のひみつ ―

[補給港に着く前の検査で。

小型宇宙人をあれこれ調べるうち、PJはハロの背中の部位も見ることになっただろう。普段背にしまい込まれていて、触手に見間違えられてしまったそれは、実は小さな翼だったのだ。

退化して使い物にならない翼。
大昔、クモミズ星の気候が穏やかだった頃、彼らの先祖は空を飛んでいたことが予想される。>>5:7

気候変動により、嵐と竜巻が頻繁に発生するようになった環境にあわせ、クモミズ族は空を捨てて地中に潜ることを選んだと考えられている。]

(41) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃

【人】 雲水 ハロ

[存在はしているのに、空を飛ぶことは決して出来ない翼。

彼らはこれを恥と考えて、人前では出さないように注意するようになった。まあ、ピンチだとうっかり動かしてしまうこともあるが。>>2:10

空から離れた後も、本能的な懐古があるのか。
反重力装置の存在を知ったクモミズたちはそれをよく求めた。

地面に潜ろうとも、短い期間しか外に出られなくとも、広い空への憧れは先祖から伝わっているらしかった。]

(42) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃

【人】 雲水 ハロ

私は全然怖くも嫌でもないのだがね、この程度……
いや、本当に、全然平気……

……ところで、どうしてもしなくてはならないのか?

[そういったクモミズの風習と生態はさておき、注射の際にやたら口数が増えた小動物である。>>18

いや、嫌なわけでは……
あっ

あーっ 
ああ゛ーっ

[刺されるまでは大騒ぎしていたが、PJは上手だったのであまり痛くなく、刺された後はくったりと大人しくなったのだった。**]

(43) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃

【人】 記号の妖精 ミーム


[眉を下げられると>>40、こちらも少し明け透けすぎたかと不安そうにしたが、言葉が続かないことにその気持ちを汲んだのか、安堵したように軽く息を吐く。
それから、その手を握って撫でる。]

 大丈夫よ。……きっと、大丈夫。
 私たち、生きてるんだもの。なんとでもなるわ。 

[あの5つの夜を超えて、二人で一緒に、生きている。きっとひどく細い可能性だった。それを乗り越えられたのだから、少しは前向きになってもいいはずだ。先へ歩めと。生きて、立派に、と。明るい未来を望んでくれたひとがいる。それを覚えていられる限り、きっとふたりとも、だいじょうぶ。]

 ……そんなひとのところに、黙ってサラをあげちゃうことにならなくて、よかったわ。
 わかった。じゃ、心配はおしまい。
 追っかけられたら蹴っ飛ばしておくから安心して。

[それだけは、はっきり告げておく。友人が眠っている間、心配することはなにもないのだと。]

(44) jinrou465 2022/05/17(Tue) 22時頃

村の更新日が延長されました。


【人】 儺遣 沙羅

 ……ええ。
 此うして、二人とも。生きているんですもの、ね。

[握られた手>>44を、握り返す。伝わる温度が、心まで温めて呉れる様だと思う。
 『温もり』という言葉の意味を、実感する。其れが示すのは、単なる温度では無いのだと。

 あの時、明るい未来を祈ると言って、撫でて呉れた手にも。其れが在った。屹度、ずっと忘れない。
 生きて。自由を得て。若しも自分に出来るなら、何処かに、誰かに、繋げられたら良いと思う。
 そんなささやかな願いは。夢と言っても、良いのだろうか。夢を見る日が来るなんて、と、其れこそ夢の様に思ってしまう自分だけれど。]

 ――ふふ。

[蹴っ飛ばして置くから。
 其の響きに、くすくす。と、少女らしい笑みを零して。]

 ミームさんはやっぱり、最高に素敵ね。
 其の時には、是非。やってしまって。

[今回は、自分の気持ちも、付け加えて。
 改めて、然う、賛辞を送った。]

(45) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 23時半頃

【人】 記号の妖精 ミーム

 
 さ!それじゃ、意思確認も終わったところで。
 そろそろ準備に取り掛からなくちゃね。
 私の部屋にポッドを用意してあるから、
 あとはそこで。……行きましょ。

[そうして、微笑んで頷くと、その手を握ったまま立ち上がるよう促して。ひとときの眠りへと向かうために、誘う。

 ――生まれ変わる、とまでは大げさかもしれないが、次に彼女が目覚めるとき、きっと世界は一変している。

そこに立ち会えることへの喜びと、同じくらいの不安を、少女と握った手の間にいっぱい抱えて、歩き出す。

繋がれた道の先……未来へと向けて。]

(46) jinrou465 2022/05/18(Wed) 00時頃

【人】 儺遣 沙羅

 あら。もう、ポッドの準備が為てあるのね。

[少女は、少し意外そうに言う。
 屹度、邪魔が入らない様に。不測の事態が起きない様に、と。急いで用意して呉れたのだろう。
 友人の行動力を、少しばかり侮って居た、と言うべきか。促されて立ち上がる少女の側は、歩き出そうとする友人へ向けて、やや躊躇いがちに口を開いた。]

 御免なさい。私、出来れば。
 あの薬を使う前に、皆とお話、しておきたくて。
 何も言わずに、と云うのも。何だか、寂しいもの。

[駄目かしら?と小さく首を傾げるが。恐らく、駄目だとは言われないだろう。
 だから少女は、世界が一変する日を、もう少しだけ、先伸ばしにして。未来へ進もうとする友人に、少しだけ待って貰うのだ。
 共に生き延びた人達に、何処かで思いを馳せる時。少しでも、笑顔を思い出せる様に。

 結局、其の先延ばしが、何だかんだで船が寄港地へ到着する前夜まで続く事は。
 此の時は未だ、知る由も無い。]

(47) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃

【人】 儺遣 沙羅

― 寄港地到着前夜/ミームの部屋 ―

[皆の好物ばかりを集めた、楽しいパーティー>>31>>32は。此の船での最後の思い出として、最高の一時だった。
 此の船で少し前まで、血腥い事件が起きていたなんて、信じられない位に。誰もが笑顔で、楽しそうで。
 或いは皆、意図的に然う振る舞って居たのかも知れない。
 "最後"は笑顔で在りたいと、誰もが思うものなのかも知れない。

 そして、何処かふわふわとした気持ちの侭。
 其の夜は自室では無く、友人の部屋へと揃って向かった。
 いよいよ、あの薬を使う時が来たのだ、と思う。

 緊張して居ない、と言えば、嘘に為るが。
 同じ位か其れ以上に、目の前の友人は緊張して居るのでは、と思って。何時も通りに、微笑んで見せる。]

 次に目が覚めたら――私、自由に為っている、のよね。
 何だか、不思議な気持ちだわ。

(48) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃

【人】 記号の妖精 ミーム

― 寄港地到着前夜/ミームの部屋 ― 

[さみしい、会いたいと泣いた日が遠いような、つい昨日のことのような心地でパーティーを過ごして、夜になる。
気の良いイザカヤの店主とも、黄色く小さい宇宙人とも、あの夜、沙羅のそばにいることを尊重してくれた老婆とも。
生存のよろこびを分かち合い、それぞれの別れのつらさを共に見つめ、先へと進むことを祝福し合って。

 ……うまく笑えていただろうか?いた、と、思いたい。

自室に用意させてある、ハッチの開いた繭のような形状のポッド―仮死状態の間、移動のために使う無重力装置のついたものだ―に座らせた沙羅の前に膝で立ってその顔を見上げる。薬を打ったあとは、そのままこのポッドごと、ミームのだいじな”手荷物”になる予定だ。

果たして少女の慮る通り、緊張の面持ちを隠しきれずに小さく喉を鳴らして。けれど、不器用に微笑んで。]

 あら、不安?……大丈夫よ。
 自由になったって、あなたと私が友達だってことは、
 変わらないんだから。
 だからあなたはもう、ぜんぜん、安心して眠ってて。

(49) jinrou465 2022/05/18(Wed) 03時頃

【人】 儺遣 沙羅

[不安かと、問われて>>49。少女は少しだけ考えて、素直に頷いた。期待と不安に両面から押されて、心はずっと、落ち着かず中空で揺れている。
 けれど、何れ程に不安でも。止めよう、とは思わない。
 何もかも未だ定まって居ない、宇宙程も広大に思える未来の中へ。少女の手を引き、背を押して呉れたのは、目の前の友人ばかりでは無いし。
 誰より、自分自身が。其処へ向かうことを望んでいる。

 痛み出す頭を、然り気無い所作で、ポッドの縁へ預ける。逃げるのか、と鋭く問われる様な、少女の意志を責め立てる様な痛み。
 其れでももう、諦めて手放したりはしない。目の前の友人の手へ、自身の手を添える様に重ねた。
 逃げるのではなく、進むのだ、と。其の決意は、痛みに折れずに居る為に、何より役立った。

 少女自身の持ち物は殆ど無い。
 円盤形の反重力装置だけ、大事に傍らへ置いて。]

 ええ。
 先に。未来の夢を、見て居るわね。

 ──有難う。
 私、貴方と逢えて。本当に、良かった。

[何度言っても伝え切れない感謝を、少しでも伝えたくて、言葉にして。
 後は友人に、タイミングを任せる。]

(50) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 09時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 10時頃


【人】 記号の妖精 ミーム


[頷く少女>>50にだいじょうぶよ、と繰り返して、名残を惜しむように一度だけ抱きしめる。いくら言って聞かせても、きっと、恐ろしいだろうと思う。自分だって怖い。
あの日血溜まりの部屋を見て、あの格好つけの男が『本当は今日使おうと』>>4:54と言っていた訳に思い至ったとき、湧き上がる気持ちがあった。けれど、口には出せなかった。

もはや、その真実を確かめる術もない。
ミームらには知る由もないが……少なくとも、今は。

手の中にあるのは、逃げるのではなく、進むための希望だと。信じ、祈るしかない。与えられる救いにではなく、ただ自分たちが歩む道へ。]

 ありがとう、……私も。
 あなたに会えて、うれしい。

[――そうして、針と一体型になっている注射器を手に取る。何本ものか細い針はカバーに覆われていて痛みの想像こそさせないものの、その結果に何が起こるかを思えば薄く血の引く感覚がある。それを振り払って少女の細い腕を取り、針を宛がう。

魔法使いの用意した”希望”は、ゆっくりとあなたの身体をめぐり、心臓の動きを鈍らせて行くだろう。

せいいっぱい、笑ってささやく。]

 おやすみ、サラ。
 ……また明日。

(51) jinrou465 2022/05/18(Wed) 21時頃

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