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たまになこんな骨休みの日があって良いのかも。
あともしかしたら、命くんも怖かったのかも。
それならしばらくこのままで良いか、とわたしはごろごろすることにして。
「命くん、大丈夫?
こんな時はなんていうんだっけ。
おっぱい揉む?」
なんてニヤッと笑いながら、背後から抱きしめる形になってた命くんを肩越しに振り返った。**
─天体観測会の計画─
よーっす、みんな元気してたか〜?
俺は正直生きてんのが奇跡!
[この前の戦いでコーラが出現したのは、嘘だろ!?ってレベルで俺ん家の真上だった。父さんと二人で「すげー真上じゃん!」って見上げてたら、「何やってんの死ぬわよ!?」って母さんにめちゃくちゃ怒られた。特に父さんが。でも、しゃーねーよな。父さん、真面目な顔してああいうの大好きだもん。]
[そんなわけで、今うちのライフラインは割と本気で終わってる。うち自体は奇跡的に潰れなかったけど、コーラがすっ転んだ衝撃で、近所一帯の水道管がヤバい感じになったっぽい。ガスは前から終わってたけど、水道しばらくダメなんは結構キツい。命が給水車とかの情報くれてて
[七尾からの観測会の提案
おっ、いいじゃんやろうぜやろうぜ〜!
今、なんか結構どこでも星見えやすくなったっちゃなったけどさ。
折角だから、ちゃんと「観測会!」ってやりたいよな!
うちの近所は公衆便所全滅だろうから、瑠璃川んちのマンションか三角公園かかな〜。
他、どっか候補あったら言ってくれー。
[便所って意味では、学校のも大分怪しい。階によっては、ペットボトルで流す必要があるとかないとか。ま、わざわざそんなとこ誰も使いに行かないだろーけど。*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
─旅行の日─
それは、四回目の襲撃の日から登校日に天文観測会の話が出る、その間のお話。
マンションのインフラは戻ったけど、お買い物には遠出しなくちゃならなくなってきた。
遠出は少し面倒だけど、生活できてるだけで有難いんだよね。
この街に居続けるとそんなことを思ってた。
でも、この街を出たらほぼ以前と変わらない生活が待ってると思う。
でも今はそんなことは関係なくて──。
「うん、お待たせ!いこ?」
旅行デート。でも、そんなに荷物は多く無いようにした。
お弁当と水筒を持って、着替えにタオル、貴重品くらい?
でもとにかくデートらしいデートなんて初めてかもだから楽しみで仕方がない。
しかもお泊まりデート!
いつかはわたしも免許をとって二人で交代しながら運転してどこまでもいくんだ。
でも今は、途中までは命くんの自転車で。
途中からは電車で向かう。
それなりに遠いから、電車でお弁当になるかな。
電車に乗るのも久しぶり!
いつもより景色が流れるのが早く感じる。
でも、駅をいくつか過ぎたあたりで外の風景にじんわりしてしまった。
ほんの少し遠くに行けば、そこには前と変わらない生活がある。
「…平和だね。」
ニュースとかはなるべく見ないようにして。
ほんの少ししんみりしながら、でも流れる車窓に少しホッとしてた。
自然と美琴くんと手を繋ぐ。
こうしていられる奇跡に感謝して。**
【人】 白銀∴秘星 マユミ 『天道君、お疲れ様』 (12) 2023/08/21(Mon) 07時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ 『そうだ、それと』 (13) 2023/08/21(Mon) 07時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ これでよし。 (14) 2023/08/21(Mon) 07時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ もう一つは、もっと大事なこと。 (15) 2023/08/21(Mon) 07時半頃 |
――天体観測のお話――
[学校の登校日は青空学校みたいな感じになっていた。
校舎でまだ無事なところを使ったりしているのだろう。
生徒もかなりの人数は既に避難・疎開しているので登校している人自体が少なかった。
この状況で学校ができることと言えば何があるのだろう。
――そう、大量の宿題だ。
授業もなかなか出来ないので夏休みばりに宿題が出まくっていて、分からないところを質問しにいって教えてもらうのが登校日だった。
先生たちも瓦礫の山の中無事な道路を使ってやってくるのだから大変だと思う]
[登校日の朝もいつものように目覚めると珊瑚とおはようのキスをしてから動き出して準備が終わるとデコレヘルメットを被って手を繋いで一緒に登校していく。
珊瑚が無理をしていないかどうかだけが心配だった。
HRも教室別ではなく大きな――それこそ体育館がまだ使えたので体育館に集まってそこでクラス別にとか担当教師別にに分かれるので常に視界に入っている。
過保護ということなかれ、大和にとって珊瑚以上に大切な存在はどの世界線にも存在しない。
ところで
二度と関わらないで欲しいと嘆息し、やってきた珊瑚を打って変わってばかっぷるの彼氏のような表情で迎え入れて抱きしめた。
周囲に見せびらかして虫よけしているが先に先生に見つかったのでちゃんと『親公認の婚約者で不純異性交遊ではありません』と伝えておいた、嘘は言ってないはず]
[人数確認と宿題の提出、新たなる宿題の配布と質問タイムを追えると手を繋いで天文部の部室へと入る。
大和のポジションは相変わらず端っこの方だ。
部室が無事なのはレアなのではないだろうかと思うが運が良かったのだろうが
風の噂では
流石に頭上にコーラが出現したと聞いた時は『いや、さっさと逃げなよ』って生きているからこそ笑いながらツッコミを入れたけれど元気でなによりだった]
[柊木は相変わらずノリがいいし部長に向いていると思うが、更に次ゝ期部長である七尾が
大和としては賛成だが珊瑚がどうだろうと視線を向けていると
時期は七尾がいつ離れるかで決めたらどう?
その日までのキャンプセット用意しておくよ。
寒くなってくるしテントとかあったほうがいいでしょ。
[梅雨前線が過ぎると冷え込んでくるけれど寒くなったほうが夜空の星は良く見える。
けれどインフラが死んでるところはその寒さが敵だから――確かに時期が難しいかなって思うところ*]
【人】 学園特警 ケイイチーー康生の葬儀ーー (16) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ『どこも葬儀会場はいっぱいだわ。……うちで内々のお通夜と告別式をしましょう。あの子もお父さんも、おうちの方が落ち着くだろうし。』 (17) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[お葬式についての連絡も、ハロのグループLINEに送った。日時場所について。 (18) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ ーー大丈夫、次は僕だった。 (19) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ ーー愛してる。 (20) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ[僕は明日香さんと共に火葬場に向かい、彼を小さな小さな骨壺に納めた。 (21) 2023/08/21(Mon) 08時頃 |
――四回目の襲撃の夜――
[
お昼のお花見も夜のお花見も楽しみたい。
月夜の夜はお月様を見上げて過ごして、獅子座と蟹座が見えるようになったら天体観測もしたい。
皆でする天体観測も好きだけれど二人だけでする天体観測もきっと楽しいはず。
新聞配達をしている時の夜はあまり好きではなかったけれど、珊瑚と過ごす夜はとても嬉しくて楽しいからいつまでも続いて欲しいと願ってしまうのが常だった。
身を重ねるようになってからは更にその想いは積み重なる。
もう触れ合わなかった場所なんてないはずなのにもっと触れたくなるのだから不思議なものだ。
もっとと強請られると叶えてあげたい気持ちしかなくて、逆にもう無理と言われると『もっと愛したいよ』って耳元で囁いて記憶に残らないほどの芯まで愛を伝え続けていく。
名前を呼ばれるのが好きで、好きと言われるのが好きで、大好きなんて言われたら理性を失ってしまうほど好きでしかたない。
最後に、『おやすみなさい』と額に口づけしてから甘やかし切った夜は忘れられない思い出となる]
[そんな翌日
オットセイかなというくらい変な鳴き声をあげる珊瑚を抱きしめてしまう。
タオルケットで身体を隠してしまうけれど一晩中生まれたままの姿で抱き合っていたのだから確かに手遅れ感は半端ない。
甘えすぎなんてことはなかった。
もっと甘えてくれていい程だ。
珊瑚をもっとダメにしたいって思ってしまう]
ううん、すごく可愛かった。
ご飯もいつもありがとう。
毎日美味しいご飯が食べられて、僕幸せだよ。
だからね、今日はお休みデーにしようね。
[今日くらいはゆっくり休めばいいと思う。
ご飯もカップラーメンとかでも構わないからもっと触れ合っていたかった。
抱きすくめると隠すために使っていたタオルケットを剥いでしまう。
シャワーは後で二人で浴びようねと耳元で囁いたけれど
うん、揉む。
僕は平気だよ、珊瑚さんがいるもの。
[脇の下から手を差し入れて抱きしめていたから肘を折って腕をあげればおっぱいに触れられる。
やわと揉みながら珊瑚が好きそうな触り方を模索していこう。
だって挑発的に笑うのだもの。
指先で硬くなりやすいところを触って弾いたりしていると大和の硬くなりやすいところが元気になってきたので珊瑚のお尻にあてることになった。
すりすりとそれを当てていって、振り返ればキスをしていけば今日は一日イチャイチャデーになるのは明白だった*]
――旅行の日――
[
大きな変化があるのは襲撃の時だけだ。
襲撃さえなければ人は少しずつ傷痕をなおしていける。
ただ心の傷はそんなに早くは治らないもので――。
無事な場所では平日な曜日であったのも幸いしていて電車も込み合ってはいなかったしホテルの値段も一番安くなってる時期だった。
電車って進行方向に横向きに座るだけかと思ったけれど向かい合う座席っていうのは初めて乗ったので大和が興奮していたのは手に取るようにわかっただろう。
相席の人もいないので道中持っていた自分の荷物と『持つよ』って一緒に持っていた珊瑚の荷物を向かいの席に置いていけた]
本当にね……夢か幻のよう。
[窓際の席は珊瑚に座ってもらって外の景色は街並みから田園風景に変わっていき、いつまでも眺めていられる。
どこまでも続く田畑はそろそろ黄金色になっていくのだろうか。
ここに来るまでの間の風景はどこも平穏そのものだった。
普段通りの営みがそこにあってどこか遠くの世界にでも来たかのようだった。
旅のお弁当はこれまでのお弁当とはまた違った味わいで、大和は満面の笑顔で美味しいと珊瑚に伝える]
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