27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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[持て余した感情を共有したくて目配せした ラギ君はニトちゃんのお世話をしてるし、 タカナル先輩はオトナらしくいつもの平静を保って ――いなかった。珍しく動揺していらっさる。 あまり恋愛事に関心を払うように見えなかったのは、 お金目当ての異性が煩わしいのは勿論だけれど、
もしかしてもしかすると……? オレは気付いてはいけない何かに気付き始めたが、 酒精がきっと全てを有耶無耶にしてしまうのだ。]
(430) りしあ 2023/08/09(Wed) 23時頃
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あぁん、ラギ君! オレのワカメ酒返してー!?
[どうしたことか、ワカメのinしたビールジョッキが ラギ君に没収されて>>414西門教授の眼前に 「あちらのお客様からです」状態にスライドしてしまった。
先輩のお酒を横取りするとは、なんと横暴であろうか。 オレは抗議したが舌も足も縺れて、結局ラギ君の 肩に縋る格好になった。]
ついにって何だついにって! アカリんとは二度目の別れ話だし もうダメだー! ミューズに見放されたんだー!
(436) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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……しばらくは大人しく みんなをイメージしたカップ作りに 専念するかぁ。
[笑ってられる状況ではなくなってしまった。 オレは後輩ラギ君の肩を借りながら、 後生大事に消せずにいたアカリんの写真を見せる。 (※勧善懲悪委アカリチップ参照) 染めもしない黒髪のおさげ、気の強そうな眼差し、 何より耳骨のカタチと、雀斑の散った鼻筋のラインが トテモイイ。勿論性格だって。未練がましく液晶越しの アカリんの頭を、人差し指で撫で撫でする。 眦と胃から込み上げてくるものがあって、 誤魔化すように机に突っ伏すとラギ君が優しく 慰めてくれた……持つべきものは、良き後輩だ。]
(437) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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[……でもラギ君オレより断然顔はいいし、 前の前の彼女が、「最近ヘータの研究室に、 すっごい美形の一年が出入りしてない?」 なんて興奮気味に問い質してきたこともあったな。
いやいや、ラギ君はこんなに先輩想いだし! 変な勘繰りはよそう。っていうかさ、]
ラギ君はモテそうなのに、彼女つくらないの?
[酔いに任せて素朴な疑問がするっと漏れた。]
(438) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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……そういえばニトちゃんも、 最近可愛くなってきた気がするんだけど、 オシャレするのってやっぱ 好きな人とか、できたから?
もしかしてマユミ[[who]]とか?
[※これは酔っ払いの戯言です。 空気を吸うばかりのオレは完全に飛び火で 麗しの百合二輪に初心な反応をしている ニトちゃんにまで、不躾な問いを投げかける。
――二人の返事がなくとも、 もう24%忍び寄る睡魔に負けそうになっていたから、 翌日以降の記憶に残っているかはアヤシイ。**]
(439) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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――某日/高祈邸へ――
[冬季休暇を待ってオレは北の大地の 薄ら雪の積もった空港に降り立っていた。 迎えに来ていた高級車は、広々とした 革張りの後部座席の乗り心地も オレ至上最高のもので、振動も駆動音も 全く車に乗っていると感じさせないものだった。
――ヤバイ世界を知ってしまった。 そして、タカナル先輩はコレが当然の 世界に生きているのだ……。
その先輩本人は、オレの緊張を 解そうとしてくれているのだろうが、 寛ぐ胆力など到底なくて、さっきから 背筋がピンと伸びっぱなしである。 今更虚勢なんて張っても無意味なのに。]
(500) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[就職活動もする予定のないオレは フレッシャーズスーツの一揃えすら 所有していなかった。 ただ、これからも個人からオーダーを受け 打合せの場に臨むなら、それなりに きちんとした格好も必要だろう。
陶芸家っぽさの演出のため、たまにジイさんの 作務衣や着流しを拝借することはあったが、 今回はそれも通用しなさそうで。 勝負服選びから付き合ってくれたタカナル先輩には 一生頭が上がらない思いだし、 期待の表れに身が引き締まる。 中途半端な作品は見せられないな、と。]
(501) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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本来ならご厚意で見せていただくだけでも 有難いのに、お父さんに 挨拶もできなくて申し訳ないです。
[一介の学生の相手なんてしていられないくらい 忙しい方なのだろう、とオレは解釈していて。 タカナル先輩が当主である実父から オレを庇う意図があったとは露知らず、 心底不調法を詫びる心地で 持参した菓子折りを差し出した。
これも、オレがタカナル先輩のご実家に 招かれたと聞いた母さんが、諭吉様たちを握り締めて 失礼のないように、と買って来てくれた。 一つとしてオレの口に入ったことないような 超々高級菓子である。 1つで黒い雷神が100個くらい買えそうだ。]
(502) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[緊張も最高潮。 迷路のような歴史ある日本家屋を進み、 応接用の座敷に通される。 正座は慣れているはずなのに、ものの数分で 足が痺れてきてしまった。 うっかりよろめいて何か壊したら大事だ。 湯呑の菓子器も、一目で銘のある逸品と分かる。
タカナル先輩のお母さんはその面差しから 儚げな雰囲気まで、夢の中の先輩に似ていた。 (今は少しずつ印象が変わってきている) それでも、下町の母ちゃん的なオレの母とは、 同じカテゴライズにするのも憚られる、 麗しの当主婦人だった。]
(503) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[肩の力も脱けないまま、本日の目的とご対面。 否、示される前から、その存在感が語りかけていた。 流麗な掛け軸を背景に全く見劣りしない、 ジイさんお得意の葆光彩磁花瓶。 それ自体が燐光を放っているような、艶と光沢。 一房一房手作業で描かれた藤の花、蔦と葉脈、 一本として直線はないのに、機械のように正確で 繊細な筆致は疑いようもない。
一応手順として、ルーペを取り出して確認する。 本来ならこの後は、手袋をして底と共箱の 落成款識を確認するのだ。贋作も多いこの界隈。 他の骨董はサッパリだけど、 オレはジイさんの作品だけは真贋が判断できる。]
(504) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[ただこの花器に対しては、そんな作業不要だった。 ――こんな色、オレでは何年かかっても出せないだろう、 釉薬の特徴を知り尽くした者の極み。 五十代――全盛期のジイさんが数年かけて描きだした 技巧の粋を、格の差を見せつけられれば溜息しか出てこない。
腰の括れ一つとっても、オレが真似しようとしたら もっとずんぐりするか、細さに耐えきれず焼いたら割れてしまいそう。]
……すごすぎて、言葉では表せないです。
[身内なので自画自賛にもとられそうだが、 引き合わせてくれたタカナル先輩への最大の謝辞だ。 オレは絶世の美女を目の当たりしたように、 うっとり熱っぽくジイさんを名匠たらしめた逸品に 見惚れていた。一日中でも見つめていたい。]
(505) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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―冬/高祈邸応接間――
[思わず雅趣に富んだ豪邸も、 隣で見守るタカナル先輩の存在も 忘れかけていたオレは、 耳元に落ちる囁き>>387にビクッと肩を竦めた。]
この頃の作品は図面は 幾つか残ってたましたけど、 写真や実物はほとんど 見たことないんですよね。
……目指す方向は違うけど、 やっぱりジイさんはすごいなあ。 オレは一生この域には達せなさそうだ。
[感嘆を紡いだ後、タカナル先輩に 真正面から向き直る。 深淵の黒い双眸から「もし」の真意は探れず、 オレは迷い迷い脳内を吐露するのみ。]
(549) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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オレには買い取れるシロモノじゃないです。 こいつを飾れるほど立派な場所も用意できません。
花を生けられるためでない、 みんなに見て貰うための芸術品だから。
それに相応しい環境を、と願うなら 美術館の寄贈とかなんでしょうか……。
[それでも、何かしら手元には残しておきたかったから、 オレは一言断りを入れて、カメラバッグに手をのばした。 トサカ先輩ほど本格的ではないけれど、 スマホカメラでは撮影すら烏滸がましい気がして 普段作品記録用に用いる一眼レフで写しとる。]
――ありがとうございました。
[360度全方向から数十枚シャッターを切って、 後は残りの僅かな時間、肉眼で慈しみ愉しむことに専念。]
(550) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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この機会を恵んでいただいたお礼は、 オレにできることであれば何でもしますんで。
器を焼く以外に、能はないですけど。
[とりあえず、金銭的に不自由していなさそうな タカナル先輩の、これがオレへの施しなのか、 それ以外の目的があったのかはさておき。
オレはもう一つの相談を思い出して、 スケッチブックを開いた。]
(551) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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メグココちゃんとトサカ先輩の器には、 揃いのデザインの蝶を描いたんです。
それで、夢の世界でタカ『キ』先輩の傍にも 見た気がして、染付ようか迷ったんですが、
……少し不吉な予感がして、結局はやめようかなって。 先輩ご自身の希望は、ありますか?
[図案の描かれた頁を数枚示して、説明する。 メグココちゃんには淡紫の、トサカ先輩には漆黒の 揚羽の羽根模様をカップに描いた。 そして、お互いソーサーの裏に 相手の蝶を密かに留まらせて。 タカナル先輩のカップには、トサカ先輩と同じ 漆の片羽を金粉の縁取りで施すのが初期案だった。]
(552) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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[そうして、最終的な仕様が オレの中で固まるまでの対話と、 最後にまた心からの感謝を伝えて、 オレはタカナル先輩の絢爛たる御殿を 後にしたのだった。
飛行機は明後日の便をおさえている。 極度の緊張と疲労で今日はホテル直行だが、 残りの日程は初めての北の大地の観光を、 ボーンチャイナのような優しい雪白色の風景を、 堪能させて貰おう。**]
(553) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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――禿げ増した会後日談――
[それからの研究室は、西門教授至上 最も悲劇的だった表情も少しずつ晴れてきて 少しずつ日常を取り戻しつつあった。
タバタん先輩ぷれぜんつの飲み会は、 オレは後半の記憶がほとんどなく、 誰に絡んだかすら覚えてない有様。 ただ、ワカメ酒とやらを味わい損ねたのが 唯一の心残りとして胸中に蟠っていた。
気付けば事前徴収の会計も タクシーの前払いも済んでいて、 オレは自宅玄関まで寝たまま配送され、 深夜母の手により新たなビンタ痕が 刻まれるという前代未聞の終結をみた。]
(590) りしあ 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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[記憶はないが、とにかく研究室の全員に謝り、 特に西門教授とタバタん先輩には 詫びの品として海苔の佃煮セットを進呈 (※海藻が良い気がした、他意はない)
ついでに、その日から一か月研究室では 迷惑料がわりに、オレが常備していた 某チョコバーが幾らでも食べ放題状態で 振る舞われるのだった。
つぶつぶryに負けるな頑張れ、黒い雷神! 西門教授のデスクの死角に置かれた メグココちゃんの写真の前にも、一つお供え。**]
(591) りしあ 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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