8 Solo Assembly Letters
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[ さて、投函を終えると もう一通届いていたものを手に取ります。 ]
(50) 2021/04/18(Sun) 06時半頃
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[ 翼の生えた馬の描かれた絵葉書を眺めながら、 ふふ、と思わず微笑んだものです。 ]
そのダービーはとーっても面白そうですね!
・・・・・・ [ そういうものなら是非見てみたい、と思うのでした。 あ、もちろん観客席で、ですよぉ? ]
( ともあれ、筆を執ります。 )
(51) 2021/04/18(Sun) 08時半頃
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[ 認め終わったあと、ポストに投函して──── あらためて読み直した手紙にあった文字。
カルデア、と言う単語にわずかに興味を持ったのは そもそもガブリエルが『カルデア』を起源する存在、と 言うのに無関係でもないのだが、
いまはただの閑話である。 ]
(52) 2021/04/18(Sun) 09時頃
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[ さて、すべてにお返事を返してしまえばもう暫く 夜の静寂はつづき────── ]
.... さすがに天界にはいけないのでしょうねえ。
[ならば、『影』のほうには渡れるのでしょうか、と なにかを捜すよう、倫敦の夜に翼を広げてみるのでした。]
(53) 2021/04/18(Sun) 09時頃
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[二通目の封筒は、白を基調としたアンティーク調。
その封筒を閉ざす百合の封蝋を目にすれば、開かずとも差出人の想像はつく。]
死んでから天使の手紙が来る、なんて、
いかにもありそうなのにヘンな感じ。
[「そもそもわたし“異教徒”だし」なんて突っ込みもぽつり、声なき程度の微かさで漏れる。
中身を取り出せば、封筒とは異なる材質の紙――羊皮紙の便箋。
デアドラとしてはあまり馴染みなく、ジェニファーとしても触れる機会の限られる羊皮紙だったが、素朴なそれの手触りはどこか心地いい。
その上に踊る月明りがごとき金色を、黙して読み進める。]
[今度は、デアドラが手紙を破り裂くことはなかった。
かといって笑うわけでもなく、頬緩めるわけでもなく。
ただ、その返事に認められていた「すこし、ふしぎ」を目に留めた時には、ぱちぱちと瞬いていた。]
……そんな機会、
きっと、ないさ。
別になくたっていいけれど。
[ぽつりと零しながら、永遠の夜たる黒い空を仰ぐ。
本来の聖杯戦争では“怪談のキャスター”がこの夜の異界の作り手だったのだが、この世界においては、“怪談のキャスター”の亡霊が潰えても夜は明けない。]
お迎えの天使とか、わたしには関係ないし。
キャスターがラファエルなモードで
迎えに来る、なんて思わないし。……。
[かの手紙の中でも「天然」と評された存在を思う。
ちなみに向こうの世界でも、“その御使い”は天然なところがあるとのこと。
あちら側の天界では一体どんなうっかりさんをやらかしているのか――なんて想像までは至らなかったけれど。]
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