人狼議事


27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】

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[病室のあった3階から階段を下りるのに、
少し躊躇したけど、普通の長さの普通の階段だった。

はぁ〜〜、と2階の床を踏んだオレの溜息は
5呼吸分溜めたくらい長かった。

小さなダイヤの粒が象嵌された
タバたん先輩のカップデザインを考えていたら、
後ろの髪が数本引っ張られるような
妙な感覚があった。]

…………子供の、声?

[お腹が空いているのか迷子なのか、
わんわん泣いている、稚い高い声。
おかしいな、外来の時間は終わったし、
この階は小児科もない入院病棟のはずなのに。]


―― 病院・病室203号室 ――

[  眠っている間に麻酔が切れたのか、
  いくぶんかスッキリとした思考で
  目を覚ますことができた。

  ベッドの側に誰かがいる気配を感じて、
  俺はゆっくりと首を動かしたんだけど、 ]

 あ……お婆ちゃん……。

[  入院手続きをするために、
  緊急時の連絡先に電話がされたようで、
  お婆ちゃんがこの病院まで駆け付けてくれたらしい。

  心配そうに俺のことを見つめていた顔が、
  安心したように柔らかな笑みに変わったんだけど、 ]


 迷惑かけて、ごめんなさい……。

[  俺の言葉に、お婆ちゃんの笑顔が固まった。
  ――ああ、違う、
  そんな顔をさせたいんじゃなかったのに。

  色々な事情があって離れ離れになって、
  たしかにどう話していいか分からないような
  間柄ではあったけど、

  それでも、俺のことを心配して
  こんなところまで来てくれた人に、
  他人行儀なことを言って傷つけていいはずがない。 ]


[  思えば、先に距離を開けたのはどっちだったか。

  どうせお爺ちゃんもお婆ちゃんも
  父さんという娘を傷つけた男の息子でもある俺より、
  実の娘の方が大事に決まっているって、

  最初から決めつけていたのは、
  俺の方じゃなかったか―― ]


[  入院手続きに行くからと
  病室を出ようとしたお婆ちゃんの手首をつかんで、
  俺はお婆ちゃんを引き留めながら、小さく笑う。 ]

 来てくれてありがとう、嬉しい……。

[  そういうと、お婆ちゃんはぽろぽろと泣きながら
  俺を抱き締めてくれたんだ。

  「今までごめんね」と言うお婆ちゃんの言葉に、
  俺は何度も首を横に振りながら、
  お婆ちゃんのいつの間にか痩せて薄くなった体に
  腕を回したんだ。 ]


[  それから、お婆ちゃんとはいくつか話をしたけど、
  「病み上がりだから休んでなさい」と言われて、
  入院手続きのために病室を後にするお婆ちゃんを
  横になりながら見送った。

  病室に一人になると、俺はスマホを開く。
  研究室のメンバー以外の人から
  俺のことを心配するメッセージが大量に届いていて、
  ちゃんと元気な振りして返信できる気が
  しなかったから、未読スルーの形になる。

  もし読んでいたら、事故の詳細について
  少しは知れたかもしれなかったけど。>>3:*4

  とにかく、もうスマホは放置しようか
  というタイミングで、
  グループLINEの通知が届いた。 ]


 あ、骨谷先輩。
 はは、どう笑えばいいんすか、これ。

[  乾いた笑いを浮かべつつ、
  俺もぽちぽちとメッセージを送る。

  『福原徳人 今起きました』
  『頭に怪我しましたが元気です』
  『休憩スペース俺も行きます』 ]

 さてと、移動しますか。

[  ベッドから起き上がって、俺はスリッパを履いた。

  ちなみに俺は、ノックして問題ないと言われたら、
  常識の範囲内で銀先輩の病室を見舞うことは
  悪ではないと思っている。 ]*


―― 病院・2階休憩スペース ――

 骨谷先輩、おはようございます?

[  休憩スペースにやってきた俺は、
  骨谷先輩の姿を見つけると声を掛けて、
  先輩の向かいの席に座ろうかと近寄った。

  俺は何ともない調子で声を掛けたけど、
  頭に包帯を巻いている俺を見て、
  骨谷先輩はどう思ったかな。 ]*


メモを貼った。


暗黒舞踏 オトサカは、メモを貼った。

2023/08/02(Wed) 22時半頃


[オレは腰を浮かせて周囲を見回して、
気のせいだったかと座り直すも、
どうにも落ち着かない。
小さな子供の声って、やたら神経に引っ掛かる。
アラートなんだから、本能としては
それが正しいんだろうけど。]

…………こんばわー。

ノっくん、頭大丈夫?

[訝るオレに声をかけたのは、子供でなく
目覚めし者――ノっ君だった。
ボケの応酬に正しい時刻の挨拶を返す。
夢の中のタカナル先輩の腕はスルーできたけど、
さすがにリアルで頭に包帯は看過できなかった。
何とも失礼な心配の言葉になったのはご愛敬。
此方の頬のガーゼは、説明するまでもない、
35億分の一の破局の結果。]


ここに来るまでに、
子供とすれ違えへんかった?

なんか、泣き声みたいの、聞こえて――、

[それとも、夢の余波か幻聴で
オレがおかしいこと口走っているのだろうか。

普通に考えれば、子供が迷い込むはずのない
時間と場所で。誰かの御見舞いではぐれたにしろ。

オレは眉間に皺寄せ深刻な面持ちで、
包帯男と化したノっ君に問う。*]


―― 病院・2階休憩スペース ――

 はい、こんばんは?
 
[  時間間隔がない頭だったが、
  そうかもう夜だったのか、なんて思いながら、 ]

 はい、頭の出血は止まってますし、
 特に問題ないそうっす。
 いくつか脳細胞は死んでるかもっすけど、
 知能レベルも問題ないはずっすよー。

 先輩の頬は……
 美術館に行く前のアレってことでいいんすかね。
 それとも同じところに新たな怪我を?

[  チラリと骨谷先輩の頬を見つつ、 ]


 子供の泣き声。いや、俺は見てないっすけど。

 ……もしかして、先輩、一瞬居眠りしてませんでした?
 それがあの夢の世界だったなら、おそらく――

[  つられたように深刻な気持ちになりながらも、
  そこで俺は言葉を切る。

  夢の世界で幼児化した田端先輩のことを
  俺は思い出していたのだけど、
  勝手に言い触らすのも憚られたから。 ]*


――病室

[半身を起こしても痛みや気怠さがなかったため
そのまま立ち上がろうとして、足首に巻かれた包帯と、
その部分が左右で僅かに嵩が違うことに気づく。

ナースコールを押しての病室での診察で、
外傷は右足首の捻挫程度であることを知った。
杖の必要はなさそうだが、すぐに退院というわけには行かないようだ。]

  ……腫れてると思うと
  急に痛い気がしてくるわね。

[ひとりになると病室内を見回して、
床頭台に置かれた自身のバッグを手に取った。
病室内での携帯の使用は許可されている。

何件かの通知。
家族へ連絡が行っているのだろう。
母と姉から安否を問うLINEにまずは返信を。]



  『銀です 検査結果待ちだけど
   ケガは足の捻挫ぐらいで概ね元気✨
   皆の具合はどうでしょうか』

[グループLINEへ送信。
頭を怪我したという福原は気になったが、
併せて元気とも書かれていたため、差し当たって
言及を避けた。
ついさっきまで、夢の中で遣り取りした
皆のメッセージは残っていない。
骨谷から届いたメッセージ以前の履歴の日時は
美術館に着く前のもの。
判りきっていたことなのに、物寂しい心地になる。]

  『統一したモチーフで考えていないなら
   私は蔓(葡萄か藤)とカギを組み合わせた
   デザインがいいな』

[こちらは骨谷への個人メッセージで送った。]


[ぽふんとベッドに仰向けになって目を瞑る。
もう十分に夢を見たのだ。
眠気はすぐに訪れる気配を見せない。]

  …………。

[――――回谷か大藤か田端。
ひとりずつの顔が浮かんでは消える。

胸の辺りが重くなるのが分かって、
考えることをやめた。**]


アリババ氏の宣告通り、
目覚めてるみたいでよかった。

いや刻一刻と、寝覚め悪い事態には
なってってるけどなあ。

[一度、目眩いを堪えるように
額を押さえて目を瞑る。
耳鳴りのように、また幼子の声が響く。]

――っごめ、うん。
まだちょっと、油断すると意識が
引っ張られるみたいな感じするな。

[もし、その声の主を視認したなら、
タバたん先輩の隠し子かと疑ったかも知れない、が
必死に子守りするニトちゃんとメグココちゃん含め、
未だ見ぬ夢の切れ端。]


脳細胞とか恐いこと言うなあ。

オレの方も、うん。
シロマちゃんみたいに、
更に自罰を加えたりはしてない。

この災害ってもう
ニュースになってるのかな?
身内(とアカリん)からの安否確認がすごくて……。

[そういえば、夢の中ではお揃いの赤手形があったけど、
現実のシロマちゃんは打撲も鼻血もないはずで。
あったことと、なかったこと、まだ相当混乱しているオレだった。*]


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[暗いビデオルームに動いた影は手で蝶を霧散させ
傷を脱ぐう事で甲に薄く伸びた赤は、見るまに酸化し黒に近づいていく。
丸で痛みを伴って居ない顔をして、平然と喋るから]

 何だって傷は痛いだろ。
 肉体にしろ精神にしろ、夢にしろな。

[ほんの少し眉を寄せたが、その機微が伝わったかはしれない。

高祈がいつものように話す。
自分も常と変わらぬ態度で、向き合うでもなく隣に
椅子があればそこに腰を下ろした。]

 もしかしたら自分の夢かもしれないからな。

(105) 2023/08/02(Wed) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ポケットの中に、黒く汚れた手を差し込む。
ヒヤリと冷たい感触は薄く丸い金属のもの。]

 やり残してただろ、コイントス。

[双子かもしれないとまことしやかに噂されたあの時。
ならばどちらが兄か弟かと、決めようと言ったのも遠い日のよう。
こちらからも、そして向こうからも出されることのなかった硬貨を
今手のひらに出し。]

 心残りは少ない方がいい。

[霧散した中から一匹だけ、標本になった蝶を見つけ。
あれが高祈の心残りだろうかなと、少し思考を泳がせながら。*]

(106) 2023/08/02(Wed) 23時半頃

―― 病院・2階休憩スペース ――

 そうですね。
 ……きっともう少ししたら
 アリババさんの最後の宣告があるでしょうし。

 って、大丈夫ですかっ?!

[  額を押さえる目を瞑る姿に、
  俺は思わず大きな声をあげながら、 ]

 そうなんですね。
 あまり無理しないで寝てしまうのも手なのでしょうが、
 あの夢の世界に行くのも怖くはありますし、ね。

[  あの夢の世界の見え方も>>3:*2
  人それぞれといったところなのか。

  きっと、優しくて繊細な先輩は、誰かの死の宣告を
  今か今かと待ち受けるのも辛いのではないかと。 ]


 え、恐いっすかね?
 頭叩いたら馬鹿になるってノリだったんすけど。
 ……まあ、冗談にしてはブラックでしたかね。
 すみません。

 いや、自罰とは思ってませんでしたけど、
 その様子だと、壁とか展示物とかに
 ぶつかったわけじゃなさそうですね。良かったです。

 ニュースは、なってる可能性がありますね。
 俺も友達から連絡たくさん来てましたし。
 でも、俺、ニュース見るの怖くて、
 連絡し返したりもできてないんですけど。

[  安否確認が多いということに同意しつつも、

  俺はうまく友達に返信できるか以上に、
  無意識のうちに誰が亡くなったのか知るのを
  先延ばししたかったんだなと自覚した。 ]*


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[スマホにひとつふたつとメッセージが返り震えていることに気づき
軽く触れると後輩からの返事が読めた。
生きているようだ、という返事には少しの間時が止まった。

それは羨望や悔いなどではなく。
起きた彼女が平和に生きることを想像してのもの。
狭いバスの車内で隠れるように眠るより
暖かな日差しの中の柔らかなベッドの上で。
何故かそんなことを思った。

素早く返答を送ると、端末をポケットにしまう。
もうひとつ、同期から返らぬメッセージは気掛かりだが。**]

(107) 2023/08/03(Thu) 00時頃

ノっくんも、まだあっち側が見えるんだな。

[現実で、起きた後で同じ夢の続きを見るのは
至難の業だが、未だオレたちの夢は
アリババ氏の介入を許している。
きっと、最期の決する時まで――。

怖くはある、とノっ君の言に、オレは重々しく頷いた。]

……タカナル先輩は生き残った側の責任を説いていた。
ノっ君は、自分でも構わない的なこと言ってたけど、

恨まれる覚悟、できた?

[潰れた林檎の命運は決している。
「何故自分が」と他者を恨む人物かどうかは分からないけど。
本人がどう思おうと、残る9人は何かしら背負うことになる。]

オレ1人じゃあ、重責に潰されそうだけど。
9分の1ずつ、皆で背負おう――な。


オレも億劫で返信してないや。
いい感じの文言思いついたらコピペさせて。

[何とも誠意のない提案を一つ。
正直、犠牲の方が気掛かりでたまらなくて、
無事だった自分とその周囲へ配慮する余裕なぞない。]

アリババ氏も言ってたけど、
目を醒ませないのが誰なのか、
現時点では神様以外知りようがないみたいだし。
理不尽は承知で、オレらに今できることってないよな。

[そしてふと、LINE通知と文面に目元を和らげる。]

シロマちゃんも、無事お目覚めだってさ。

[来るまで待つも、ノっ君という味方を伴い
病室訪問イベントにチャレンジするもOKだ。**]


メモを貼った。


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[自分は、自分の事を伽藍堂だと思っている。
何か大切なものを生きてきたどこかで、或いは生まれたその時に
ぽっかりと無くしてしまったように感じている。
それでも感情の起伏が無いわけではない。

傷が痛い事を感じない程、平然を装う姿は
心配を、怒りを滲ませる。

気まぐれに現れては、核に触れぬ話題を持ち出し
手を取ることも距離を詰めるでもなく
ひらりひらりと舞い遊ぶ蝶の方がまだマシだ。
隣に座り硬貨を手にしながら、一度高祈に視線をやる。]

(110) 2023/08/03(Thu) 00時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 大体覚えてる。

[持ちかけられた他愛もない話の端々。
例えばどんな話をしただろうか、律儀に覚えていることは多いはずだ。

あの完璧そうな飄々とした男から間抜けな声が漏れ
笑みまでこぼすから、今はまあ良しとするかと
親指と人差し指の間に硬貨を乗せる。]

 表なら高祈、裏なら自分。
 いくぞ。

[ピンッとコインを弾きあげ、甲に落として捕まえる。]

 ………お前はどっちがいいんだ?

[手のひらを開ける前に、運命を問う。*]

(111) 2023/08/03(Thu) 01時頃

―― 病院・2階休憩スペース ――

 そうですね。俺も見えますし、
 おそらくは銀先輩や柊くんも、きっと。

 恨まれる覚悟、ですか。

[  その問いに俺は肯定も否定もしない。
  だって、そんなものとっくの昔にできていた。

  俺が生きて、健全な結果にならなかったことを
  世界に対して呆れながら、
  それでも、それにより死者からどう思われようとも、
  それは仕方ないことだって、
  あのときからずっと思っていたのだから。 ]

 そうですね。仮に恨まれたって、
 俺たちの責任は1/9です。
 骨谷先輩だけの責任にはさせないですよ。


 はは、善処します。

[  誠意のない提案には、乾いた笑いを返した。
  今はいい文言なんて思い浮かばないし、
  きっと、亡くなった人が誰なのか分かれば、
  さらに思い浮かばないだろうことは
  容易に想像できて、 ]

 たしかに、結論が分からない限りは、
 俺たちに出来ることってないですよねえ。

 西門教授や銀先輩、柊くんに心のケアが必要かとか、
 もうすぐ目覚める高祈先輩と仁科ちゃんを
 どう迎えるかとかを考えるかくらい、ですかね。

[  それから、先輩につられるように、
  俺も銀先輩のメッセージを見て、 ]


 そうですね。
 もしここまで来れそうなら、銀先輩の顔も見たいですが。

[  おそらく銀先輩の足の捻挫というのは
  本当だとは思うけど、

  今は一人でいたいために、
  休憩スペースまで移動できない言い訳として
  捻挫と言った可能性もあるし、

  銀先輩の病室へ訪問するのは
  止めておいた方が無難かなと思いつつ。 ]**


メモを貼った。


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 面白かったけどな。

[話に聞いた大学の七不思議を確かめたこともないし
自販機の不味いジュースを買うことこそしなかったが
それらは本当に他愛もない事で、くだらない話で。
今となってはそれが日常というものだったんだなと気付く。

例え真面目な話をされていたとしても、
常日頃、笑みに隠した心を吐露されていたとしても、
変わらず同じように受け止めていただろうが
それもまた『たられば』の話。]

(118) 2023/08/03(Thu) 02時半頃

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注目:オトサカ 解除する

処刑者 (4人)

オトサカ
21回 (6d) 注目

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