人狼議事


10 冷たい校舎村9

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[ 慎一はふつうにベッドに寝ていた。
 体を丸く縮こまらせて眠るのは癖。
 ゆっくりと手足を伸ばして起きる。

 物音は部屋の外からしてるみたい。
 寝起きの足元はちょっと覚束ない。

 閉じていたドアをふつうに開いた。
 電気の消えてた部屋から顔を出し、
 慎一は目の前に広がる光景に言う。]
 




  ヨースケ、なっちゃん、
  うるさい…………。


[ 互いの髪や服をひっつかんで、
 取っ組み合ってたふたりがこっちを見る。

 きょうだい4人の中で喧嘩が起きるのも、
 喧嘩に混ざってないときの慎一が、
 その声や物音に苦言を呈するのも、

 この家族には珍しいことじゃないから、
 何も驚くような顔することはないんだけど。]
 



[ いつもはこれでもかと言い返してくるのに、
 ふたりはしげしげと慎一を見つめてから、
 代表して弟のほうがこちらを指さしてきた。

 「血ぃ出てるよ、そこ」……はて。
 どこだろうかと指先を自分の肌に這わせれば、
 首の正面あたりに違和感と、触れたときの痛み。

 あわせて、理由なんてわからないし、
 今の今まで気がつかなかったけれど、
 ぽたぽたと涙がこぼれっぱなしだった。

 弟も、妹も、それ以上なんにも言わない。 
 慎一がベッドでめそめそ泣いているなんて、
 別に、珍しくもなんともないもんな。

 慎一が黙って袖口で目元を拭っただけ。]
 



[ どうやらめそめそしてるうちに、
 そのまんま寝落ちていたらしい。

 それで……なんだっけ。
 さらにごしごしと目元を拭いながら、
 慎一は止まらない涙に途方に暮れる。

 ……ああ、そう。夢を見てた。
 夢……? それで慎一は思い出す。

 そりゃあ、涙も止まらないわけだった。*]
 



[ スマホを見て、九重からのメールを読んで、
 慎一は今、自転車で病院に向かっている。]
 



[ スマホに目を通し切った時点で、
 わたわたと目に見えた慌てて、
 着の身着のままで飛び出そうとした慎一に、

 弟は「兄ちゃん、とりあえず顔洗え」って、
 ぐいぐい洗面所のほうに背中を押して、
 妹はでかい声で「おかあさーん」って言った。

 なんか大変っぽい。
 いや、お兄ちゃんじゃなくて。
 お兄ちゃんはいつものやつ。]
 



[ ……うん。いつものやつなので、
 事情を知った両親からは、
 割とスムーズに病院に行く許可が下りた。

 なんかあったら連絡しなさい。
 あと、自転車のライトはちゃんとつけること。

 二点、玄関先で念押しした母の後ろから、
 心配性の父がウィンドブレーカーを差し出した。
 ほら、暗闇でちょっと光るタイプのアレ。

 …………ダサ。
 つぶやいたのは慎一じゃなくて弟の片割れ。

 それどころじゃない慎一は、
 素直にコートの上からそれを羽織って家を出る。]
 



[ 夜道。ペダルを踏みこみながら、
 慎一はあの握りしめられた左の袖口を思う。

 「慣れちゃった」って言ったあの口ぶり。
 床に散らばったカッターナイフ。その替え刃。

 「痛くない?」って聞いたとき。
 「試してみる?」なんて保健室で言ったとき。

 いくらでも点と点をつなぐ瞬間はあったのに、
 たぶん、慎一は見ないフリをしていた。

 自分のことで手一杯だから。
 人のものまで抱え込んじゃったら、
 きっと、もっと息がしづらくなるから。

 ……「むなしい」ってこういうことかなあ。
 それとも、これは「くやしい」なのかなあ。]
 



[ 慎一の言葉でいうなら、悲しかった。*]
 


 ── 現在・病院 ──

[ どうにかその場所を教えてもらって、
 慎一は治療室のベンチの前までやってくる。

 黒沢の家族と思しき女の人に、
 ひょこりと会釈だけをして、
 まっすぐ九重と番代のほうに向かった。

 ……挨拶するべきかもしれないけれど、
 生来引っ込み思案なほうなのだ。
 何と声をかければいいかもわからないし。

 だからその人に背を向けるように立って、
 病院でも怒られないくらいの声量で声をかける。]
 




  ……九重、メールありがと。
  番代も来てたんだ。それで……えーと、


[ ちらっと集中治療室のほうを見る。
 人が出てくるような気配はない。

 重たい空気感にほうっと息を吐いて、
 それで、ほんのつぶやきのように言う。]
 




  ……黒沢だったんだな。


[ メールの送り主の話。
 あの校舎で見たのとおなじものが、
 現実世界にもあったこと。

 答え合わせみたいだなあ。とは、
 さすがに口には出せなかったけれど。*]
 


メモを貼った。


[重い空気で満たされ、張り詰めた病院の廊下は、
誰かが来ればその気配がすぐに分かる。
帰れたんだね、と思いながら向井くんに手を振った。]

 おかえり。
 いろいろあったけど、帰れたね。

[いろいろ、に含まれるニュアンスには、
探していた出口は結局見つからなかったとか、
出る時に痛みと苦しみを伴ったこととか、
そのへんのことを思い起こしたものが混ざっているけど。

私はようやく外の空気が吸えて、背筋を冷や汗が伝うこともなく、
やっぱりこっちのほうがいいや、と思えているところです。]



 乃絵ちゃんだった。
 私、全然わかんなかった。

[向井くんはわかった?と聞くまでもなく、
彼も知らなかったらしい反応だったから。]

 あの校舎を作り上げた人物の気持ちを200文字以内で答えなさい、って。
 入試問題だったら、落ちてたかなぁ私。

[現代文は苦手じゃなかったはずなのにね。
答え合わせだったとしても、合わせるべき正答も知らない。
何かできることはあったのかって、ただただ後悔だけが降り積もっているし、
それでも尚、知ったところで人の重荷を背負えたつもりはない。

ただ身勝手に、夜のお菓子パーティの続きでもしたいねって思ってる。**]


 ── 現在・病院 ──


  ……ただいま。
  いろいろ……うん、いろいろ。
  外の空気、やっと吸えたな。


[ 最後の一文に関しては「よかったね」って、
 そういうニュアンスだったんだけれど、
 隣の九重にはなんのこっちゃわからないだろう。
 まあいい。九重もそんなことは言わない。

 そこまで口数の多いタイプではないし、
 口を開けばよくわからないオカルト話の、
 ちょっと不思議な女子……と思ってたけど、
 精神世界について教えてくれたのも、
 さっきのメールも、意外と面倒見いいんだなって、
 慎一は静かに印象をアップデートしたところ。]
 




  ……九重も、番代も、
  すごいことなってたから、焦った。


[ いろいろの断片を持ち出しながら、
 慎一はあの校舎でのことを振り返る。

 どちらも先に見つけた誰かが、
 親切に張り紙をしてくれていたから、
 「焦った」くらいで済んだ。感謝してる。

 それで……世界の持ち主についての件、
 「わかんなかった」って番代は言う。]
 




  ……うん。
  でも、誰かに、
  気づいてほしかったのかなって。
  あの、いろいろさ。


[ 校舎に散らばったカッターナイフ。
 誰かにとってはため息さえも、
 手がかりになっていたとは知らないけど。

 さすがに、後になって結び付けた点と点を、
 勝手に人前で繋げてみせることはしないが、

 でも、そういうことだったのかもしれない。
 あの校舎が純粋に文化祭じゃなかった意味。]
 




  で、問2。
  それが誰かを答えなさい。って?

  そんな問題が出たら、俺、
  白紙で出して落ちたんだろうなあ。

  ……誰か合格してくれればいいんだけど。


[ 番代から出てきたたとえ話。

 慎一は現代文も苦手だし、
 200文字書いてる間に気が滅入る。

 冗談めいた形で語ってみたって、
 目の前の現実は何ひとつ変わらない。]
 



[ 夜のお菓子パーティー。女の子の秘密。
 あの状況下で開かれていたと知ったら、
 女子って強いなあって思っただろうが、
 男の子の慎一がそれを知ることはない。

 とにかく、慎一はもう現実にいて、
 いつもどおりではない悲しい出来事が、
 動くこともなく目の前に横たわっている。

 だから、ベンチには腰掛けないままも、
 その隣に立ってぼんやりと、
 上着のファスナーを指先でなぞってた。*]
 


【人】 超心理学会 ヒイラギ


あー、ごめんごめん。
慰めて欲しい感じなら言い直すけど。

[普段ならそれくらいは気が回るんだけど>>105
どうも今はあんまり嘘もつけないみたい。
黒沢も笑ってくれたから、気分は害してないと思いたいけど]

……ん、オッケ。
じゃあ毛布取りに行こうか。

[さっきまで話してたクラスメイトに
カーテンってのは気が引けるのかもしれない。
そこまで考えつかなかったあたり、
俺の気遣いってどっか薄っぺらいんだよな。

黒沢と綿見って何となくあんまり
仲良くない印象あったけど
いつの間にか仲直りしたんだろうか。
ともあれちょっと心配だったので保健室まで付き添うことにした。]

(167) 2021/06/12(Sat) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


…………うん。


[歩きながら相槌を打ったものの。>>107

そんな俺もどっちかっつーと綿見寄りっていうか
さっきまで試してみたら
どうなるのかなって考えてたなんて言えない。
ハンカチ巻いた手首を後ろ手に隠したりしつつ
礼には気にしなくていいよって笑って首を横に振る。

少し前のチャイムが、何だかもうだいぶ前みたいだ。
調理室を出て、保健室で毛布を失敬して
その足でまた調理室まで逆戻り。

黒沢が見かけだけでも平気そうだったら
さっき廊下で見たマネキンのこと……
多分向井かな、って話もしながら廊下を歩く。]

(168) 2021/06/12(Sat) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


……俺、思ったんだけどさあ。


綿見ちゃんがもしまじで
自殺してみたんだとしても
絶望してとか、そういうのじゃない気がすんだよね。

[だってさっき会った時だって、
別に死にそうな感じじゃなかったじゃん。

いやそんなこと言えるほど綿見のこと知らないって
言ってしまえばそうかもしれないんだけど、
それ聞いてるとちょっと俺と思考似てるからさ。

ゆるーく低空飛行しながら
ままならなさに折り合いをつけて生きてる感じ。
あんまり激情に駆られて死にそうなイメージないんだよね。
もしかしたらそう思いたいだけかもしれないけど。]

(169) 2021/06/12(Sat) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

ここの世界の主が殺したってことも
ないんじゃないかな〜って、今は思ってるよ。
だって、どう考えたってこれ
めっちゃ俺達のこと大事にしてんだもん。

[立ち止まって一面に貼られた写真を眺める。
色んな写真があるけど、どれもこれも楽しそうだった。

寂しくて、取り込もうとしてる。
昨日炭蔵に話した通りそんな可能性も考えてたけどさあ、
だったら首を裂いたり包丁で刺したり
そんな物騒な殺し方するかなあ?って思うわけだよ。

そもそも呼ばれてきた約10人の中に、
あんな悪趣味な光景見て喜ぶ人いる?
俺は居ないんじゃないかなって思う。]

(170) 2021/06/12(Sat) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


それこそ死んだらここから
脱出できるんじゃないかなって
ワンチャンかけて、の方が
まだ有り得るのかなって思って。


[それで、結果としてどうなったかはやっぱり分かんない。

でも黒沢が悲しむ要素は
ちょっとでも少ない方がいいかなって思って
俺はそんな風に言った。
今度は合格点を貰えたかな。*]

(171) 2021/06/12(Sat) 19時半頃

メモを貼った。


【人】 超心理学会 ヒイラギ

― 夜遅く ―

[綿見のマネキンに毛布をかけて
その後はどうしたのかな。

鳩羽の姿を見かけたのは
もう夜もだいぶ遅くなった頃。
いまいち眠れなくて外に出たら
ぼーっと写真を見てる所を見つけた。>>90

よ、なんて軽く片手を上げて声をかける。

朝泣いていた姿は見たけど、
それからのやり取りは知らない。
落ちついてはいるみたいだったけど
まだ本調子じゃないみたい。そりゃそうか。

……本調子の鳩羽、ってどんなんだったっけ。
機嫌を窺うことだけは得意だったくせに、
何だか靄がかかったようにぼんやりしていた。]

(194) 2021/06/12(Sat) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[たかが3年、されど3年。
気が合って、仲良くやってきたつもりだった。
でも一体、俺は今までこいつの何を見て、
何を知って来たんだろう。な。]

(195) 2021/06/12(Sat) 20時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

ん、オッケー。

[二つ返事で頷く。
眠れなくて手持無沙汰と言うか
微妙に時間を持て余しているのは
俺も同じだったから。

横に並んで適当に目的地を定め、歩き出す。
何となく、いつかの夜を思い出した]

……なつかしーね。

[何が、とは言わない。
窓の外の雪は止まない、静かな夜だ。
写真を横目に見ながら、ぽつりとつぶやいた。**]

(196) 2021/06/12(Sat) 20時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2021/06/12(Sat) 21時頃


[すごいことなってたという報告に、
あはは、と苦々しく笑って見せようとしたけど、
上手くできたかはわからない。

利美ちゃんがすごいことになっていたのは直視したから、
残された私のマネキンも、言葉の通りすごいことになってたのだろう。]



 そうだね。
 ヒントは出してくれていたから、
 私たち、答えなきゃいけなかったのかなって。

 答えられなかったから落第して、
 現実に帰された、とか。

[あのカッターナイフの大盛りだったり、
遺書のメールだったり、それらはヒントと言えばヒントだった。
そこから答えに辿り着こうとする心の余裕すら無かったから、
おそらくそれがダメだったのかもしれない。

答案用紙を白紙で戻した罰として、
私たちは校舎の出来事のその先を見ることを叶わず、
追い出されてしまったのかもしれない、なんて想像をする。]


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