33 桜森高校同窓会
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[チュッと可愛い置き土産を残すと、ヘナヘナその場に倒れ込んだか。口元から匂ったのは酒か!と気付いた時には遅かったわけだ。
はーっと盛大にため息をついて、地べたに座っている彼女にしゃがんで背を向けた。]
仕方ねえな、ほらニジノ! おんぶするから寄りかかれ。
お・ん・ぶ!!
[彼女がだらんと体重を預けてくれたならば、後ろ手にお尻を抱いてひょいと。世話のやけるお姫様を軽々背負う。]
(128) CClemon 2024/02/23(Fri) 18時頃
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みんな、わりぃ!酔っぱらいを部屋に連れてって寝かせるわ。 タイムカプセルは明日な?
片付けは宿の人に言っとくよ。 そんじゃお休み!
[寝息を立てる恋人の息が酒臭い。それでも愛しく感じてしまうんだから、まさに惚れた弱み。
よいしょ、と担ぎ直したら宿舎の方へ消えていく。
少年にとって背に感じる重みはーー大切さと等しかった。]*
(129) CClemon 2024/02/23(Fri) 18時頃
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校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。
CClemon 2024/02/23(Fri) 18時頃
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ーー14日、深夜ーー
[ウーロンハイにて酔っぱらいオヤジと化した恋人を連れて303に戻った少年は、彼女を布団に寝そべらせた。
無防備な姿、安心しきって弛んだ寝顔。 留年等はあれど、あのVR内で怪我に苦しんでいた頃に比べたら……
彼女がずっと、毎晩安心して眠れるように。 安らかな寝息を立てられるように。護って行きたい。
以前は何処か傷付けてしまった事への贖罪のような気持ちがあった。 けれど、今は。 溢れる愛しさが全てを洗い流して凌駕している。]
……おやすみ、ニジノ。
[額に優しく口付けをし、掛け布団を首元まで掛けてやる。 ぽんぽんとあやすように叩いたら暫くーー寝顔に見入っていたことだろう。]
(133) CClemon 2024/02/23(Fri) 20時頃
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ーータイムカプセルーー
[最終日を少年はどのように過ごしたろうか?[この旅館にて朝を迎えるのも二回目だ。また少年は恋人よりも早く目覚めたぢろうか。中々起きない彼女とイチャイチャする内にムラムラし、朝に一戦交えてしまったかもしれない。
今日はもう帰るから心残りは済ませておかねばならぬわけだが、後2ヶ月したら彼女がスケートを引退、その後はいよいよ日本に戻ってくるのかと思うと、特にやり残しもない気がしていた。
招待でなくともまた来ればいいのだし。 思い出の場所より、隣にいる彼女との未来に少年は思いを馳せた。
タイムカプセルも掘り起こしに来よう。 二人一緒に?叶うならばみんなで。
という訳で、未来の自分たちへの贈り物とも言える箱に少年が入れたものはーー。]
(134) CClemon 2024/02/23(Fri) 21時半頃
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[未来の自分にエールを送る文章を少年はしたためた。そして、ゲームコーナーでゲットした鮫のぬいぐるみと一緒にタイムカプセルにしまう。
いつか掘り起こす日まで。]*
(135) CClemon 2024/02/23(Fri) 22時頃
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ヤマトは、キリノを全力で応援した!
CClemon 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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>>138 [子供の頃の彼女は、こんな風に父親におんぶされたのだろうか。
結婚したら少年が彼女を背負っていく、護っていく。
ーーたとえ夢の中であろうと、彼女が困っているなら。 その笑顔のために少年は尽力したい。>>=6
寝惚けて涎を擦り付けようが、少年に凭れ幸せな夢を見てくれているのなら、文句なんてあるはずがなかった。]
(145) CClemon 2024/02/24(Sat) 21時頃
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>>140 [少年の寝相は?暴れていそうな印象があるが、案外大人しい。布団をだきかかえ胎児みたいに背を丸め寝ていただろう。
髭は毎日伸びる。彼女が望むなら将来顎髭を生やしてもいいが、そんな要望はあるんだろうか。
最終日の朝。彼女を起こした少年は、昨晩愛し合えなかった反動とばかり彼女に襲い掛かるのか。二日酔いな彼女を苦しめる結果にはならぬ事を祈りたい。]*
(146) CClemon 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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[起きた彼女は少年の理解が及ばないパニックに襲われている。
衣服はなんとか寝るために着替えさせたが、化粧を落としてやるという発想は少年にはなかった。
そも少年は化粧をしないし、寝る前に化粧を落とすという習慣もないから……。
汚れた寝具やらに騒ぐ彼女にきょとんとした挙げ句「いーじゃんか、まず朝の清々しい内に一発といこうや!」などとほざけば、抉るようなエルボーが鳩尾に飛んできても致し方ない。]
ぐはッ
(177) CClemon 2024/02/25(Sun) 11時頃
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[朝からボケ突っ込みのお約束をこなし、貸切風呂に駆け込む。
ああ、風呂入らないで寝たよ。 俺も酒飲んでたしな。
……綺麗だったよ、凄く。 昨日の衣裳も踊りも。
でも、あんまり綺麗過ぎてさ。 なんだろ、妖精みたいで。 手が届かないもんみたいに見えた。
……今は、こんなに。
[手を伸ばして、おろした髪に触れる。指でかき上げて彼女がわざわざ隠そうとした素顔を暴く。
後ろから細身を抱き、露出した首筋にひたり唇をあてる。]
(178) CClemon 2024/02/25(Sun) 11時頃
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[嗚呼、薫る。
舞台用には遠目の観客の為に厚めの化粧をほどこすのが普通だ。 それは勿論美しくもあるがーー
彼女の色香は素肌からの方が匂い立つ。
彼女だけがしんどそうならまだしも、お互いに二日酔いなら問題ない。
朝食バイキングに二人が顔を出すのが遅れたのは、風呂時間が大幅オーバーしたからであったからだろうーー朝からまた身体を交わらせたお陰で。]
(179) CClemon 2024/02/25(Sun) 11時頃
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[お土産をもう一度ゆっくり見たり、屋上庭園を見に行ったりなどしていたら滞在の残り時間はあっという間に過ぎていた。
タイムカプセルを埋める時は再びみんなで元校庭に集まったが、 それ以外の時間は皆思い思いに時を過ごしたに違いない。
彼女はなにをカプセルに入れたのかな?]*
(180) CClemon 2024/02/25(Sun) 11時頃
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ヤマトは、アンケートに「鷹のぬいぐるみが出ません💢」とクレームを書いた
CClemon 2024/02/25(Sun) 14時半頃
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>>181 [ラプターは鷹ではなかったのか?太股のタトゥーもまさか。
コケーとかコンとか鳴く彼女をどうどうと宥め。]
え、や、柊に一昨日ゲームコーナーで逢って聞かれたから。
キリノにはずっと前から「日本に帰ってきて住めるようになったら結婚する!」とは話してるけど。
[時期についてはよく判らないのでそのように伝えている。 彼女が何を騒いでいるのか少年には理解できなかった。]
戻って来ない=留年となるのか? いつかは戻って来るんだし、問題ないじゃん?
(191) CClemon 2024/02/25(Sun) 15時頃
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……だってさ、人生まだこれから長いんだぞ。
一年や二年延びてもさ。 結婚したらずーっと一緒なんだ。 死ぬまで一緒なんだから。
[勉強についてはそうなのか、と飲み込むもイマイチ危機感がない。
彼女が成績表をタイムカプセルに入れると言うなら反対しないが、一緒に埋められた鮫のぬいぐるみは複雑な表情をしている気がした……。]*
(192) CClemon 2024/02/25(Sun) 15時頃
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[深夜から降り積もっていたのだろうか、世界は白銀に染まっている。 チェックアウトを済ませた少年は、うまか棒の代わりに妹へのお土産を風呂敷に包むと背負った。
昔は校門であった場所までゆっくり歩く。踏み締めた雪はきゅっきゅっと小さく音を立てた。]
……次に来るのは何年後かなあ。
[振り返り、仰ぐ。
あのVRの世界では桜が咲き乱れる春の季節だったし、旅館は廃校であった。
それでも何処か懐かしさのあるこの場所に、いつか。]
(193) CClemon 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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さみーな。……ほら、手を貸せよ。
[来る時は別々であったが、帰りは駅まで一緒に。 白い息を溶かしながら少年は手を差し出す。包みこむように握りしっかりと暖めたい。
もう一度この場所に。 それはいつになるかわからない。
でも、来るならば必ず彼女と来よう。ーー少年が未来を一緒に歩むと決めた人と共に。]*
(195) CClemon 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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ヤマトは、ストロベリーくさや味を1 1
CClemon 2024/02/25(Sun) 17時頃
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[うまか棒の配布は宿からのサービスに見せ掛けたつもりだったが、当たり前に未来の社長夫人にはバレていた。>>200
口に捩じ込まれたレアうまか棒は、自社製品とはいえかなり攻めた味。甘さと臭さが咥内で大喧嘩をして少年は噎せる。]
げほッ
[不意打ちとは卑怯なり! 死なばもろとも!
彼女の肩を掴むと唇を押し付ける。ストロベリーくさや味のキスをお見舞いしておいた。
夫婦は苦楽を共にするもんだからね?]
(222) CClemon 2024/02/25(Sun) 22時頃
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男?……へえ?>>=7
[一瞬顔を曇らせたのは青年かと勘違いしたから。しかし”ジュニア”で”男の子”と彼女は言った。 しかもうまか棒のような駄菓子を好むなら子供に決まってる。
緊張から弛緩、安堵した表情を彼女に見られたか?]
海外で、か。その発想はなかったな。面白い、やっか……!
[ニッと歯を見せて笑う少年。二人でうまか棒工場を担っていく未来を思い描くと、目の前で野望に燃える彼女が戦友のように思えた。]
(223) CClemon 2024/02/25(Sun) 22時頃
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お前ってさ、ホント。 ーー最高だッッ
[その細腰はいつも少年が抱いているもの。両手でかかえひょいと持ち上げぐるぐる回ったら驚くか。
廻る、廻る。 世界を置いてきぼりにして、二人は円を描く。
高い高いと子供をあやすようにはしゃぐ少年の瞳は、遠いようで近い二人の未来を見つめていたーー。]*
(224) CClemon 2024/02/25(Sun) 22時頃
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ーー土産物屋にて >>219 [昨日非常に適当に妹と父親への土産は選んでいたので、少年は特に買う予定はなかったが彼女に付き合う。
制服を手にして問う姿はフラワーランドでのデートを彷彿させた。]
……ばっ、おま、俺がコスプレばっか好むと思ってーー いや好きだけどな?!
[図星をつかれるのはなんだか負けた気がするから口を尖らせながらも。
からかうような彼女の仕草は悪戯仔猫みたいで可愛いからよしとしよう。
結局少年は制服を彼女へのプレゼントとして購入を決める。
惚れた弱味ってやつだ(散財)]
(225) CClemon 2024/02/25(Sun) 22時半頃
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>>246 [性格の差がこんなところに顕著に出るとは。
うまか棒を配り終えた少年の荷物はお土産を加えても来た時より少ない。しかし彼女のキャリーケースときたら、発酵したパンみたいにパンパン(ギャグではない)ではないか。
鍵が締まらないんじゃ?道の途中ではち切れて中身をぶちまけるんじゃ?
ハラハラするも、土産を渡す相手が少年よりだんちに多いから仕方ないのか? 犬のぬいぐるみが圧死しそうになってるけどーー。
少年は知らないが、これでも破棄されたフラワーちゃんエプロンは減っているのである。 どうしてこうなった。
サッと帰り支度を終えた少年とは対称的すぎて、思わずーー。]
(264) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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……ぷ。なんでそんなとこまで可愛いんだ……お前。
あーもう貸せッほら。
[すっかり身支度を終え正座したまま静観していた少年だが、その肩の力がふ、と抜けた。
小さく笑いを溢すも馬鹿にしたわけではなく、しょうがないなあって気持ちで手を差し出した。
大きな方のキャリーケースを持ってあげるつもりにて。]
重いだろ?こっちは俺が持つよ。 ほら、忘れもんないな?
チェックアウトまでもう時間ねえ。行くぞ!
(265) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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[少年は彼女に完璧など求めてはいない。
留年しようが、酔っぱらい意識を失おうが、荷物整理が苦手だろうがーー共に歩んでいこうと決めた唯一無二の相手だから。
バタバタと部屋を後にする。
時間ギリギリ、フロントまで全力疾走しなくちゃならない事態を、 アヒル校長が見ていたらこう言っただろう。
『廊下を走ってはいけません!』と。]
(266) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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>>246 [最近カスタマーハラスメントなるものが話題になっているが、少年は決してクレーマーではない。
実際、確率的に鷹のぬいぐるみは取れな過ぎたのだ。 もはや中で固定されているのではと疑うほど。
だからアンケート2枚に渡りお気持ちを綴ったわけだが、これは正当な抗議であった。
何故ならアームが壊れていたのだから……。
少年は知らぬが、サラも抗議アンケートを書いてくれたので宿の人が調べてくれたのだろう。 9200円の散財をした人も、お金をつぎ込む前に声をあげると良かったかもしれない。
かくして、鷹のぬいぐるみは少年の元にやってきた。 キッとつり上がった目が凛々しいのだが、睫毛がぱっちりしている。これは雌なのか……。]
(267) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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[誰かに似てるような。
ぬいぐるみと彼女の間を視線が往復する。そして、少年は破顔した。]
手間がかかんのは誰かと変わらないな?お前。 ……わかったよ、うちの子になれ。
[妹の詩織が沢山ぬいぐるみを集めているから、すぐに仲間になれるだろう。
火浦家の一員が増えた。]
(268) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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>>254 [積雪量に少年は”昨日の夜の間に無理してもタイムカプセルを埋めておくんだった!”と後悔を深める。]
お前はやんなくていーよ。 俺が掘るから……て、ニジノ!
[そんな重労働は男の仕事だろう。手が足りないならキリノや柊を呼べばいい。
しかし少年が掛けた言葉こそ雪に吸い込まれた。
走り出した彼女が真白に身を投げる。くるりと反転した時、少年と目があったのに置いてきぼり。
重力に従い倒れた身体は柔らかな雪に受け止められた。]
(269) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時頃
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[一瞬の出来事。止める暇などありはしない。 しかも倒れた雪の上でジタバタし、彼女は何やら絵のようなものを完成させた。
ヒトガタ?いや、まるで羽を広げた鳥のよう。]
風邪ひくぞ?!あ〜〜も〜〜!!
[心配したところで彼女は既に雪まみれである。そういや温泉プールでも彼女が先に走り出してなかったか?好奇心の塊みたいな眩しさを放つ。
こうなったらもう、少年も雪と戯れよう。 スコップを放り出すと走る。 一面広がる白に目掛けて……ダイヴ!]
ぶは!
[馬鹿な少年は顔から突っ込んだからデスマスクが出来上がった。顔中雪だらけになりながら、曇天に笑いを響かせる。
彼女が満足するまで、一緒に転がって、雪をぶつけあって。
ーー時を忘れた。]
(270) CClemon 2024/02/26(Mon) 16時半頃
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>>257 [雪の天使を仲良く並べたなら、その2つは踏み荒らさぬようにして別の場所にタイムカプセル用の穴を掘った。 男衆が手伝ってくれるならスコップを渡しただろう。女子にはやらせません。
虹乃が手紙だけではなくお土産の品を入れるのには驚いたけど、数年後に渡すのもいいからもしれないと頷く。
封じ込めた物は無くなるわけじゃない。 再びみんなが逢える日まで眠らせるだけなのだから。
キリノと野々花は写真を、サラは髪飾りを、柊はきっと形ではない想いを。
こうして、それぞれの想い出は封印されただろう。]
(278) CClemon 2024/02/26(Mon) 17時頃
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場所……そうだな。 宝の地図、作るか?
[子供の頃はバッテンマークがついた地図にロマンを感じたものだ。 少年は彼女の難しい注文に頷くと、まず穴の位置を計測した。具体的には元校庭の四つの端、つまり東西南北からの歩数を数える。
下調べが済んだら紙に建物と元校庭を描いて、宝の場所に印をつける。
さて、その在処を示す問題の文言は?]
太陽と共に91(0..100)x1歩、月と共に1(0..100)x1歩、狼と共に44(0..100)x1歩、虎と共に69(0..100)x1歩あるけ。さすれば宝にたどり着くであろう。
どうだ!
(279) CClemon 2024/02/26(Mon) 17時頃
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[太陽が昇る方角は東だ。その反対は西で、月に喩えた。 では狼と虎は……?]
野球狂の詩だよ。北の狼南の虎。
[ケロリとした顔で解説するが、そんな古い漫画を誰が知ってるんだろう?
水島新司ファン以外解けない謎が完成した……。]
(280) CClemon 2024/02/26(Mon) 17時頃
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>>259
[宝石だけ渡して指輪を作る、なんて洒落たプロポーズをした癖に、少年ときたら指輪がどれぐらいで完成するかなんて全く把握していない。]
お店?注文?うん、わかった。
[急いで帰る必要もないし、何より少しだって彼女と長く居たいのだから。 何処へ行くかもわからずに二つ返事に頷いた。
繋いだ手をしっかり離さず歩む。
もう一度この地を踏む時もまたーー彼女とこうして並んでいる。
きっと。]**
(281) CClemon 2024/02/26(Mon) 17時頃
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