人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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[人数確認と宿題の提出、新たなる宿題の配布と質問タイムを追えると手を繋いで天文部の部室へと入る。
大和のポジションは相変わらず端っこの方だ。
部室が無事なのはレアなのではないだろうかと思うが運が良かったのだろうがおやつを食べながら静かに置いてある本を読む。

 次期部長は柊木らしい。
相変わらず超元気がいい挨拶をしてくれるのが小気味いい。
風の噂では乾と仲が良すぎないかという話があり一部界隈では人気のカップリングらしいが本当に一部界隈だけである。
流石に頭上にコーラが出現したと聞いた時は『いや、さっさと逃げなよ』って生きているからこそ笑いながらツッコミを入れたけれど元気でなによりだった]


[柊木は相変わらずノリがいいし部長に向いていると思うが、更に次ゝ期部長である七尾がその考えを訴えはじめた。
大和も星に興味がなかったが入部して幽霊部員をしていたし、珊瑚と出会って星に興味を持ち始めたのだから気持ちはよくわかる。

 大和としては賛成だが珊瑚がどうだろうと視線を向けているといろいろと調べながら提言をしていってくれていた。
柊木も乗り気なようでそれならと手をあげる]


  時期は七尾がいつ離れるかで決めたらどう?
  その日までのキャンプセット用意しておくよ。
  寒くなってくるしテントとかあったほうがいいでしょ。


[梅雨前線が過ぎると冷え込んでくるけれど寒くなったほうが夜空の星は良く見える。
けれどインフラが死んでるところはその寒さが敵だから――確かに時期が難しいかなって思うところ*]


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー康生の葬儀ーー

[みんなに選ばれた事を告げた日。僕は康生の遺体が転送された場所、つまり彼の母親がいる日野病院に向かった。

そこで僕は彼のお母さん、明日香さんと長い話をするのだが、これは後にゆっくり綴るとしよう。

僕と明日香さんは二人で彼の葬儀を行うことを決めた。]

[Aが搭乗しロボット(この時点ではアストロではない)で闘ったのは合宿中、つまり夏休みだ。
それから五日後に千映戦、二学期に入ってから大和戦があった。

大和戦から康生戦もさほど長く間が空いたわけではない。

つまり、次の戦闘ーー僕がロボット、コウ大好きラブラブ号に乗るまでの残り時間は僅かと推察出来る。]

(16) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『どこも葬儀会場はいっぱいだわ。……うちで内々のお通夜と告別式をしましょう。あの子もお父さんも、おうちの方が落ち着くだろうし。』

[明日香さんの判断にて、康生の葬儀は通夜と告別式を兼ねる式で、自宅にて行われる事に。

それは明日香さんの退院の翌日であった。

簡易な式とはいえ、お棺の手配やら火葬場の予約など、やることは沢山ある。

明日香さんに寄り添い、僕は事務的手続きをしっかりサポートした。

その姿は端から見れば彼女のもう一人の息子のようだったかもしれない。]

(17) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[お葬式についての連絡も、ハロのグループLINEに送った。日時場所について。

当日、応接間に儲けられた葬儀会場には康生の棺、彼とお父さんの遺影が並べられ、お花が沢山飾られた。

みんなは来てくれただろうか。康生はみんなに愛されていたから。僕とは違って。

みんなと顔を合わせたなら、話しかけられたら返事はするし、会話を望まれるならしただろう。

最後のお別れに棺を開けて貰った時、僕は死装束の彼の指にまだしかと嵌まっている指輪を撫でた。

冷たい彼の身体は、もう温もりをくれない。
だから、精一杯僕の温もりを移す。]

(18) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー大丈夫、次は僕だった。
 すぐに逝く。待っててね。
 君を独りにはしない。

[髪を撫で、頬を撫で。僕が棺を離れようとすると明日香さんに呼び止められる。]

『恵一くん。康生にお別れのキスを。』

[僕は驚く。葬儀は内々とはいえ、親戚の人やらも来ている。しかし彼女は涙を貯めた瞳を僕に向けて微笑み。]

『きっと喜ぶと思うから。康生の願いは、あなたのしたいことを叶えることよ。』

[確かにそうだ。人目を憚る必要はもうないだろう。

僕は再び棺に近付くと。]

(19) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 ーー愛してる。

 君を。君だけを永遠に。
 何度生まれ変わろうと、僕は君を愛すると誓う。

[暖かみの失われた唇に、僕はそっと。
もう生きてはいない彼を、これ以上壊さないようそっと。

            優しく唇にて触れた。]

(20) 2023/08/21(Mon) 08時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[僕は明日香さんと共に火葬場に向かい、彼を小さな小さな骨壺に納めた。
明日香さんはその歳に小さなロケットをくれて、そこに彼の骨を少しと、彼がつけていた指輪をいれてくれた。

僕はそこに彼から貰った巻き貝をいれて首から掛ける。]

 ありがとうございます…

『ありがとうは私よ。息子をこんなに想ってくれて。感謝でいっぱいなの。

……どうか。あなたの信じる務めを果たしてね。』

[彼女は大きく両手を広げ、僕を抱き締めたーー。]*

(21) 2023/08/21(Mon) 08時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 08時半頃


――四回目の襲撃の夜――

楽しい約束はたくさんしていく。
お昼のお花見も夜のお花見も楽しみたい。
月夜の夜はお月様を見上げて過ごして、獅子座と蟹座が見えるようになったら天体観測もしたい。
皆でする天体観測も好きだけれど二人だけでする天体観測もきっと楽しいはず。

 新聞配達をしている時の夜はあまり好きではなかったけれど、珊瑚と過ごす夜はとても嬉しくて楽しいからいつまでも続いて欲しいと願ってしまうのが常だった。
身を重ねるようになってからは更にその想いは積み重なる。
もう触れ合わなかった場所なんてないはずなのにもっと触れたくなるのだから不思議なものだ。
もっとと強請られると叶えてあげたい気持ちしかなくて、逆にもう無理と言われると『もっと愛したいよ』って耳元で囁いて記憶に残らないほどの芯まで愛を伝え続けていく。
名前を呼ばれるのが好きで、好きと言われるのが好きで、大好きなんて言われたら理性を失ってしまうほど好きでしかたない。

 最後に、『おやすみなさい』と額に口づけしてから甘やかし切った夜は忘れられない思い出となる]


[そんな翌日大和はほっこりいい笑顔をしていた。
オットセイかなというくらい変な鳴き声をあげる珊瑚を抱きしめてしまう。
タオルケットで身体を隠してしまうけれど一晩中生まれたままの姿で抱き合っていたのだから確かに手遅れ感は半端ない。
甘えすぎなんてことはなかった。
もっと甘えてくれていい程だ。
珊瑚をもっとダメにしたいって思ってしまう]


  ううん、すごく可愛かった。
  ご飯もいつもありがとう。
  毎日美味しいご飯が食べられて、僕幸せだよ。
  だからね、今日はお休みデーにしようね。


[今日くらいはゆっくり休めばいいと思う。
ご飯もカップラーメンとかでも構わないからもっと触れ合っていたかった。
抱きすくめると隠すために使っていたタオルケットを剥いでしまう。
シャワーは後で二人で浴びようねと耳元で囁いたけれどそんなことを聞かれたら答えは一つしかない]


  うん、揉む。
  僕は平気だよ、珊瑚さんがいるもの。


[脇の下から手を差し入れて抱きしめていたから肘を折って腕をあげればおっぱいに触れられる。
やわと揉みながら珊瑚が好きそうな触り方を模索していこう。
だって挑発的に笑うのだもの。
指先で硬くなりやすいところを触って弾いたりしていると大和の硬くなりやすいところが元気になってきたので珊瑚のお尻にあてることになった。
すりすりとそれを当てていって、振り返ればキスをしていけば今日は一日イチャイチャデーになるのは明白だった*]


――旅行の日――

インフラが戻り買い物が少し不便になった生活だけれどそれでも日々が大きく変化することはなかった。
大きな変化があるのは襲撃の時だけだ。
襲撃さえなければ人は少しずつ傷痕をなおしていける。
ただ心の傷はそんなに早くは治らないもので――。

 あの日よりも元気になった珊瑚を自転車の後ろに乗せて出発した日はいいお天気の日だった。
無事な場所では平日な曜日であったのも幸いしていて電車も込み合ってはいなかったしホテルの値段も一番安くなってる時期だった。

 電車って進行方向に横向きに座るだけかと思ったけれど向かい合う座席っていうのは初めて乗ったので大和が興奮していたのは手に取るようにわかっただろう。
相席の人もいないので道中持っていた自分の荷物と『持つよ』って一緒に持っていた珊瑚の荷物を向かいの席に置いていけた]


  本当にね……夢か幻のよう。


[窓際の席は珊瑚に座ってもらって外の景色は街並みから田園風景に変わっていき、いつまでも眺めていられる。
どこまでも続く田畑はそろそろ黄金色になっていくのだろうか。
ここに来るまでの間の風景はどこも平穏そのものだった。
普段通りの営みがそこにあってどこか遠くの世界にでも来たかのようだった。

 珊瑚と手を繋ぎながら肩を触れ合わせて一緒に外を眺めて、お昼になったら電車でお弁当をいただいた。
旅のお弁当はこれまでのお弁当とはまた違った味わいで、大和は満面の笑顔で美味しいと珊瑚に伝える]


[ホテルに到着するとすぐにチェックインしてお部屋に通される。
洋室と和室チックな部屋のどちらがいいかって珊瑚に尋ねていたから選ばれた部屋に案内される。
和室でもベッドがある部屋もあるし布団の部屋もあるのでそこも選んだ方になっている。
部屋はそこそこの広さで窓から外を眺めるとアスレチックリゾートのエリアが見えていた。
予想していたよりも大がかりで楽しそうな場所だけれど第一の目的はプールだった]


  珊瑚さん、写真撮ろっか。
  お部屋に到着した記念の!


[電車に乗る前とか到着した時とかも駅名プレートの前とかで撮影したけれどお部屋でも一枚。
楽しい思い出は残しておきたいからねと微笑んで貴重品と着替えもかな、必要なものを持ってプールの方へ向かおう。

 プールに入る前にやらなければならないことがある。
どの水着を珊瑚に着てもらうか。
これはとてもとても悩ましい。
ビキニか、ワンピースか、身体のラインが出にくい普段着みたいなやつか。
それに色やデザインもトロピカルなものか単色なものかと――え、女性用の水着多すぎん?
男性用の水着コーナーの10倍以上あるんだけど!

 結局大和はトロピカルなデザインのビキニとワンピースの二択まで絞ったあたりで珊瑚にどちらがいいか尋ねたのだったが、珊瑚が選んだ大和の水着はどんなのだったのだろう*]


メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー恵一の家/縁士ーー

[彼が僕の自宅、どんぐり亭の隣にある木造二階建て家屋に来たのは葬儀翌日以降。

僕は荒れた室内を掃除しておいたので、母さんがいる頃ほどまでは綺麗にはならなかったが、片付いていたろう。

僕は彼を自室に案内した。
康生すら来たことがない部屋である。

勉強机、ベッド、本棚、テレビとゲーム機がある平凡な子供部屋だ。]

 いらっしゃい。来てくれてありがとう。珈琲か水しかないけどどっちがいい?

[康生の死後、僕はコンビニの珈琲とパンで生命を繋いでいる。]

 えーと、座って。
 ゲーム機Switchしかないんだけど。スマブラ出来る?
 ぷよぷよとかパズルのがいい?

[僕は彼にコントローラーを差し出す。]

(22) 2023/08/21(Mon) 09時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 今日は戦闘の事とかは話したくないんだ。
 君と遊びたくて。

 あ、康生や仲間たち、珊瑚の話なら歓迎。

[僕の目的は"彼と仲良くするこ"だ。勿論彼が未契約とかの事情をそれでも話すなら聞くわけだが。

僕は彼に屈託ない笑みを向けた。]*

(23) 2023/08/21(Mon) 09時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/08/21(Mon) 09時半頃


─七尾ちゃんと天体観測会─

無理は──正直してる。
でもそれでも空元気でも、笑ってると元気が出てくるから不思議だよね。
それに襲撃直後よりはだいぶマシにもなってるんだ。
だからね、命くんには本当に感謝してる。
大量の宿題だってきっとやり方は教えてくれるんだ。だから希望が持てるよ。
担任から宿題を渡された時は露骨に嫌な顔してしまったけどそれはしょうがないよね!
将来的な視野が広がってもいるんだし、勉強もそれなりに頑張らなくちゃ!

あ、でも、今までの宿題はそれなりに出来てたみたい。当社比。ううん私比較だけど。
命くんに色々教えてもらってるんだもん、えへん!
まあでもオンライン授業とかの説明もされたよ。ネット環境にない子たちの説明もあった。
一応うちはWi-Fiある…けど、普段意識して使ってないから分かんない。確認しなきゃね。
建物由来のなんとか回線がうんちゃら〜ってお父さんが契約して契約しっぱなしだから多分大丈夫…?


あと、先生にもちゃんと説明したよ。
ほら、緊急連絡先がウチになると思うんだ、命くん。
この日々で、緊急連絡先がどれくらい機能するのかは怪しいけど。


「はい、親にも話してきちんとしてます。
 一緒に暮らす許可も得てますし、結婚の約束だって。
 そう、婚約者…です。」


でも婚約者って言葉にすると物凄く恥ずかしくて、ちょっと赤くなって声が小さくなったけどね。
でも背筋を正してキリッと先生を見たから、納得してもらえたみたい。
後でお父さんの方に確認がいったけど、話は合わせてくれたみたい。
ううん、合わせるも何もそうだよね?な顔しといたけど。
そう、私たちはそういう事なんだ。


そんな日常は、また別の話だけど。


「それなら、うちのマンションがベターかな。
 公園の水道が生きてるか確認しに行ってないけど
 生きてた場合、いろんな人が避難してるかも。
 避難してなくても、水を求めてやってきた人が
 ウロウロしてたりしたらトラブルの元かもね。
 トイレはうちのを使って。
 お父さんと私の部屋は入らないでいてくれたら
 …あとリビングも?
 まあとにかく、トイレとか飲み物とかは任せて?」


今、リビングは完全な私と命くんの場所だから、寝室だけじゃなくてそこも入られるのはなんとなく拒んだけど。
トイレなら玄関すぐの廊下だし、リビングも日が決まったら片付けてたならセーフ…かな?
チラッと命くんを見る。命くんとしてはどうだろ?
それにしても生きてるのが奇跡って柊木くんがいうと洒落にならないなあ、割と。
リビング開放されるなら色々作って、寒い人はそこから天体観測したって良い。
ベランダに出れば結構よく見えるし望遠鏡も私のは生きてる…けど。これは屋上メンバーに譲るかな?
だって、部室の望遠鏡無事かどうかまずはそこもだもの。


「マンションでやるなら他の会の人や
 管理人さんに許可取っとくから言ってね。
 時期はそう、七尾ちゃんにお任せしようかな。
 屋上で焚き火はできないけど
 我が家から暖かいスープや飲み物は提供するよ!」


時期は七尾ちゃんに。
場所はうちのマンションを推しつつ柊木くんに。
細かい準備は命くんに託すつもりで話を振っていく。

そんな私は相変わらず命くんの隣だ。


「ポスター作って、何枚か貼ろうよ。
 学校のホームページにもお知らせして良いか
 先生に聞いてみて良いんじゃない?」**


─四回目襲撃の夜─

「ううん、いつも美味しく食べてくれて有難う。
 可愛いって言ってくれて嬉しい。
 もっと命くんのために可愛くなりたいな。
 …うん、私もすごく幸せ。

 あっやあ!? 返して…もうっ。」


優しい言葉に心の傷がじんわりと癒えていく。
まだ、つきつき痛むけど、こうしてゆっくり優しい言葉と温もりで気持ちが穏やかになっていくんだろう。
命くんはまるで私の救急箱みたい。
でも、最後の小さな悲鳴はタオルケットを取られちゃったから。
手を伸ばしたけど間に合わなくて、でも背中を向けてるからそこまで恥ずかしくなくて挑発までしちゃったけど。


「んっ…ふふっ? ん、命くん、…好き。」


即答に一瞬呆気に取られて笑いながら、甘やかな感覚に身を委ねていく。
そう言えば私の胸は大きくはないけど小さくもない。至って普通くらいのサイズだけど…形は悪くないんじゃないかな。なんて。特に誰にも言わないけど。
小さく体を震わせたり、膝を擦り寄せたり。
お尻に硬いものが当たると真っ赤になりながら振り向いて、振り向いたならキスして、キスしたなら──。

その日はそうやって、いつまでも触れ合って過ごした。
シャワーだって二人。ご飯食べるのも二人。
流石にトイレの時は別だけどそれ以外は本当にずっと二人で。

私の部屋にも命くんの色が混じっていった。**


メモを貼った。


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親@ーー

[僕が日野病院を訪れたのは、康生が亡くなった翌日だった。

病院内は怪我人に溢れ、待合室には治療を待つ人々がひしめき、椅子が埋まってしまった為に床に座り込む人までいた。

看護婦と医者がひっきりなしに走り回っている。

『お母さん、お母さん…お願い、死なないで。』

泣いている小さな女の子がいた。彼女の母親は重体なのだろうかーー戦火の爪痕は、焼け野原だけではない。

(24) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[病院内には、地獄が広がってる。沢山の人々の生が喘いでいる。

自衛隊による避難誘導はあった。
三回目ともなれば、それはすみやかであったろうが、ロボットの襲来は唐突である。しかも、動き出すまでの時間は僅か。

独りも死傷者が出ないなんてあり得ない。
直接踏み潰さなくとも。僕らは確実に人を殺めているのだ。

地球を護るという大義名分の裏で、個である小さな命はーーそう、まるで無価値に消えている。]

(25) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[明日香さんは個室のベッドに寝ていた。顔色は悪いが外傷はないようで、僕を見てすぐ起き上がる。

彼女は僕が名乗ると、僕の顔と左手薬指の指輪を見つめて微笑む。]

『恵一くん…待ってたわ。
私が康生の母親の、柊木明日香です。』

[座って、と僕は椅子を勧められた。]

『昨日、小さくて可愛い子…そう、ハロちゃん…と名乗っていたわね。ハロちゃんが道路に倒れていた私をここまで連れてきてくれて。

暫く傍にいてくれたの。

ーー…その後に、康生の。』

[彼女は言葉を詰まらせた。遺体の事を言おうとしたのだろう。僕は立ち上がり、彼女の背を撫でる。]

(26) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

『……ごめんなさいね、大丈夫。康生は遺体安置所に居るわ。どうか後で逢いに行ってあげて頂戴ね。』

[勿論だ。僕はしっかりと頷く。]

『康生は、私宛の手紙を持っていたの。

それにはアストロ…というロボットの事とか、パイロットの事とか沢山書いてあって。

俄には信じられない事ばかりだったんだけど…
あの子が私に嘘をつくわけないからね。

あの子とお父さんが闘って…命を落としたのは理解したわ。』

[想ったより明日香さんは落ち着いている。僕は沈痛な面持ちにて俯いて。]

 ……ごめんなさい。僕は、彼をこの課せられた運命から救いたかった。どうしても助けたかった。

 でも、出来なくて。間に合わなくて。彼はッ…

(27) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[肩を震わせ嗚咽を洩らすと、今度は彼女が僕の背を擦る番だった。]

『どうか自分を責めないで。手紙には、あなたのことも書いてあったの。』

 僕の事が?

『ええ。自分と同じ指輪をした少年が来たら、頼みごとを聞いてあげてほしい、と。

ーー息子のように。』

 ……。

[薬指が主張する。彼との絆がまだ、ここにあるのだ。彼が亡くなった後も。]

『恵一くん。手紙にはあなたもパイロットであり、この後ーー命を落とすと書いてあったわ。

ねえ。私からまずお願いがあるの。

息子のことを教えてくれないかしら。

(28) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

息子との思い出を全て。

康生とお父さんが巻き込まれた事情もーー全部知りたいの。

それから、あなたにお願いがあるなら叶えたいと思うから。

……大丈夫かしら?』

[康生との思い出を話すのは問題ない。ただ、ロボット戦を含む全てを話していいだろうか。

いや。

僕は父さん母さんに全てを話した。目の前の明日香さんは息子を亡くしたのだ。知る権利が、ある。]

 わかりました。すべて、話します。

[それはとてもとても、長い話となるーー。]*

(29) 2023/08/21(Mon) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー日野病院/康生の母親Aーー

[まず僕は、高校に入学してすぐ康生と同じクラス、同じ天文部になり、仲良くなった事から話す。]

 康生は明るくて、太陽みたいに輝いてて。
 クラスでもみんなから慕われる人気者でした。

[故人に対してよく言うフレーズだが事実である。
僕は去年の合宿での花火騒動を話した。]

『ええ、私も覚えているわ。あの子、天文部の合宿が凄く楽しかったみたいで。帰ってきたからずっとずっと興奮して喋っていたもの。』

(30) 2023/08/21(Mon) 11時半頃

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