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[黒豹は襲い掛かってくる5秒前。エレベーターは届かなくなる5票前。
ようやく理解した。オレは休みたかったって言うより、1番でなくなるのが怖かったって言うより。
消えちまった心の炎に火をつけて欲しかった。
誰かにケツを叩いてほしかった。]
当たって砕けろ! もうどうにでもなれ!
[迷っていても、まず動け。バスケを始めた日に、先輩から教わった至言。
だからオレの体は宙に浮いていた。]
甘くねえか。気合いだけで乗り切れるほどは。
[迷いはどこまでも追いかけて来る。
迷いの正体はどこまでも逃げていく。
ジャンプした途端にエレベーターは遠ざかるスピードを上げた。
黒豹は教室から跳んでなお、オレのすぐ背後まで迫ってきた。]
もう少し早く決断していれば。
ああ、これが。
後悔ってやつか。
[あと数十センチ、エレベーターの縁に手は掛からなかった。
僅かな差でボールを奪えなかった、インカレの時のように。
黒豹の爪に己の肉体が切り裂かれるのを感じた。]
嫌だ。オレはまだ!
[そこで確信を持つことができた。
この世界を作ったのは、オレじゃねえ。]
[なあ、どこかで聞いているのか。見ているのか。
どこにいるとも分からない、そいつに向かって。
お前は死のうとした時、どう思った? やっぱり嫌だと思ったのか、それとも。
痛む体、落ちていく感覚。
それはどこまでも続く。
答えは聞かねぇよ。
おめえが何と言おうとオレは、こんなので納得する奴がいるなんて、こっちのがマシだと思ってた奴に気付かなかっただなんて。
認めねえ。]
[後には爪跡の残るマネキンがエレベーターに転がっているだけ。
届かなかったはずのエレベーターの中にあったマネキン。
その意味は、雄火自信にも分かる日は来ないだろう。]
─── 現実世界 ───
あっ、この野郎! いってえー!
[どこから忍び込んで来たんだ。野良猫に引っ掻かれた痛みにオレは飛び起きた。
いつの間にか体育倉庫のマットで眠ってしまっていたらしい。
だからあんな夢、見たのかな。
夢の中で寝ているのも変な感じだけれど。]
今何時だぁ? つーか、部員共誰か起こせよ。早く下校しねえと、また守衛のおっさんに叱られちまう。
[焦りとともに、時間を確認するためにスマホを開けた。
そこには、見たことない量の通知が。]
かわ・・・・・・い?
[正夢か。
いいや、そんなちゃちなもんじゃねえ。
とにかく、こんな時にする事はただ1つ。]
迷っていても、まず動け!
[体育館から飛び出す。もう扉が開かないだなんてことはなかった。
オレは病院へ向かって自慢の快速を飛ばす。
どんな試合よりも、速く走ることができたオレは、病院へ飛び込むのだった。**]
[ 我に返った莉希ちゃんは体を離そうとしたかな。
だけどあたしは離してあげない。
離すもんかってぎゅうぎゅうしちゃう。
莉希ちゃんの内緒話に、あたしはうんって頷いた。
こんな突飛な話、あの校舎に行ったあたしたち以外の人に
話しても、信じてもらえないかな?
だけどあたし、誰かに話したかった。主張したかった。
文化祭主要メンバーのあたしたちには、
こんな絆があるんだー!みたいなこと。
だから和歌奈ちゃんは帰ってくるって
和歌奈ちゃんが助かることには、確かな根拠があるって
あたし、多分そう主張したかったんだと思う ]
[ 連れ戻せなかったのにって莉希ちゃんは言った。
その言葉にどきっとする。
私も和歌奈ちゃんを連れ戻せなかった。
なんにもできずに帰ってきちゃった。
でも、今あたしが気になったのは、
莉希ちゃんの声が、自分を責めてるように
聞こえたことだった ]
莉希ちゃん。
……自分のこと、責めちゃ駄目だよ。
[ 先生の「責めてやるな」の中には、
今校舎にいるみんなだけじゃない、
あたしのことや、莉希ちゃんのことも含まれてると思う。
和歌奈ちゃんがもしも……もしも、帰ってこなくても。
あたしたちに、自分を責めるなって。
先生はそうも言いたいんだと思う ]
あたしもさ……なんにもできずに帰ってきちゃったし、
今も和歌奈ちゃんがどうして飛び降りちゃったのか、
わかんないままだけど。
でも、あたしたちがあの校舎に呼ばれたことにも、
きっと何か意味があったって思うんだ。
[ 帰ってきちゃったあたしたちは、
もう信じて待つことしかできない。
全員帰ってくること。
和歌奈ちゃんが、帰ろうって思ってくれること ]**
メモを貼った。
[現実に孵った……もとい、帰ってきた。]
— 自宅 —
[背中がとても冷えている。
どうやら壁に凭れかかったまま眠っていたらしい。
首筋をさするけど、そこに傷はない。
あまりにも明晰な夢を思い出していた。
いや、もしかしたら夢じゃないのかもしれない。
人の頭の中に閉じ込められるという話が本当であれば、
自分はまさに、あそこから帰ってきたところなのだ。
確かめるようにスマホを開けば、
自殺をしようとした人物の名前がそこに添えられて。]
……なんだよ。
そういうことかよ。
[夏見さんのマネキンを一緒に運びながら、
どうにも妙な感覚を覚えたけど、
あいつがそうだったなんて突きつけられれば、
頭の中がぐるぐるして訳がわからない。
あの場所でずっと何を考えていたのだろうか。
俺にはやっぱり分かりそうになくて。]
[どうやら先に帰った奴らが病院に集合しているらしい。
それなら行かない理由もないが、もう夜は遅い。
部屋を出て両親に一声かけようかとしたら、
どうやら母さんはもう寝ているらしく、
これから寝ようとしている父さんの姿を確認した。
病院に行ってくる、と、伝えようとしたその矢先、
父さんのほうから話を切り出された。]
「お前の結婚相手を探し直しているんだが、なかなか見つからない。
もうしばらく待て。」
[……そう、父さんはユイに俺との婚約を解消された日から、
ユイに代わる新たな花嫁候補を探し続けている。
その話を最近はしていなかったから、忘れかけていた。
そんなの、もうやめてくれよ。と返事できれば良かったけど。
父さんにとって俺を結婚させるのは会社のためだ。
結婚によって会社同士の結びつきを強くし、衰退を防ぐという目的。
俺はその駒に過ぎないことは、とっくに分かっている。
そんなことをしても、
ただ俺はずっと、余計に惨めなだけなのにな。]
……俺も、探してるから。
[だからせめて、父さんが決める前に俺が決める。
自分の意思で誰と結婚するかを決める。
逃れるにはそれしかない。
だけど今それをするには疲れ切っている。
考えたくもない。
逃げるように父さんに背を向けて部屋に戻った。]
[——病院に行く、と伝え損ねた。
さて、どうしようか。]
[コートとマフラーを適当に被って、自室の窓を開け放つ。
そして慎重にそこから身を乗り出し、外に降り立つ。
ここが1階で良かった。
庭に設置されている防犯カメラの死角は分かっているので、
絶対に足音を鳴らさないように、じりじりと移動する。
センサーが反応したら一巻の終わりだ。
外から窓に鍵をかける手段はないので、
閉めることができないのが非常にもどかしくて気持ち悪い。
万が一、泥棒が入り込んだら俺はもう、ヤバい。
それでも防犯意識とプライドと、死にかけているクラスメイトを天秤にかければ、
こうする他ないよなぁと思って耐える。]
[いや、むしろ。
泥棒が入り込んで何もかもを壊してくれたら、
逆に気持ちいいかもしれないなとすら思える。]
[うまく公道に出ることができた。
病院までは遠いが、少しでも走る。
運動部じゃないのがここに来て祟っている。
ああ、そういえば、
あっちの駅方面に向かえばタクシーが停まってるはずだ。
金ならある。そっちのほうが早い。
走って、走って、タクシーを見つければ、
ありがたく乗せてもらって。]
病院まで。
急いでもらえると助かります。
[少し遅れるが。
やがて俺を乗せたタクシーが、病院前に到着するだろう。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[七星さんに言われて私、自分が苦々しい顔を
しているのに気がついた。
あ……うん、大丈夫だよ。
[気付けなかったのは悔しいけれど、悩みとか
弱みとか、みんな隠すのが上手いから。
そこはしょうがないって割り切ろう。
教室に集ったあの時も、和歌奈さんに不審な
動きはなかった。普通に見えた。
何が起こったのかわからなかったあの状況で、
ホストが和歌奈さんだと気づくには時間が
足りなかったと思う。
今頃どうなってるんだろうなって、
他のメンバーに思いを馳せた。]
[時が戻ったかのような校舎。
集められた文化祭の主要メンバー。
お祭りは準備が一番楽しいと言うけれど、
コツコツ作り上げた文化祭は当日だって楽しくて。
私もあの日に戻れたらなって、思ったことはある。
和歌奈さんも同じ気持ちだった?
それとも、何かやり残したことがあった?
だから私たちを呼んだのかな。
それすらも帰ってきてしまった私たちには
確かめようもないけれど。]
意味、かぁ。
あったかな。うん、きっとあったよね。
私たちがあそこにいただけでも。
[だから七星さんも、自分を責めたら駄目だよ。
私にそう言ったんだから。
ぎゅうって腕に力を込めて、真っ直ぐに伝えた。
―――帰ってこなかったらその時は、
和歌奈さんの選択だと受け止めよう。]
……帰ってきてくれて、回復したらさ。
快気祝いと打ち上げしよ。
だって文化祭また楽しんじゃったもんね。
なら打ち上げまでしなくちゃ。
それともクリスマスパーティーがいいかな。
場所は…石頭君ち借りちゃお、決定。
[それでも切な悲しいBADENDよりも
私HAPPYENDが好きだから。
そんな先を今から夢見て、信じるんだ。]**
メモを貼った。
【人】 綿津見教会 マナ
(87) 2021/11/13(Sat) 21時頃 |
【人】 綿津見教会 マナ
(88) 2021/11/13(Sat) 21時頃 |
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