人狼議事


10 冷たい校舎村9

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示



[ 聞けなかったから、慎一は自分で考えた。
 正解なんて結局わからないままだけどね。

 単純に先に有力候補がいたせいだとか、
 まっさらな手首のせいだなんて知らず。

 あの校舎に迷い込んだ最初の日。
 保健室に向かう道中話してて思ったんだ。

 もう疲れちゃったなあ。
 世界の主にその自覚がないのなら、
 慎一の可能性だってあるかもしれない。]
 



[ きっかけなんて日常にいくらでもある。

 朝、卵を切らしてたかもしれない。
 うっかり右足から靴を履いたかもしれない。
 購買のパンが売り切れてたかもしれない。
 筆箱に混ぜ込んだままの10円玉と、
 ふとした瞬間、目が合っちゃったかもしれない。

 そんな些細なことが今も慎一の首を絞める。
 気づいたらぽたぽたと水をこぼしていたりする。
 何がそんなにつらいか自分でもわからないのに。

 なんで? って繰り返してきた自問自答に、
 仕方ない。慎一はそういうふうにできてる。
 治らない。それが慎一の生まれ持った形だ。

 何かの拍子にそう答えを出しちゃったなら、
 その瞬間から慎一は死にたかったんだろう。]
 



[ でも、違うよって言われたから、
 今度は死なない理由を探してた。

 死にたくなっちゃった慎一が、
 それでも死ななかった理由を。

 先を越されちゃった、とかはナシにして、
 それでも踏みとどまる理由を見出すなら、

 たぶんそれって、さみしいからだ。
 死んじゃったらその先ずっとひとりでしょ?
 それはさみしいなあって踏みとどまった。

 ……いや、幽霊も天国も地獄も、
 慎一は信じちゃいないんだけどさ。
 漠然とした死後のイメージで語ってる。]
 



[ エラ呼吸が下手なくせ、水の中は好きだったな。]
 



[ …………。]
 


 ── 現在・家 ──

[ バタバタと騒がしい物音で目覚めた。
 自宅の自室。自室というか、共同部屋。

 部屋の数が足りないから、
 慎一は弟たちと大部屋に押し込まれてる。
 妹はひとり部屋でいいなあって思うけど、
 「女の子だから」って一蹴されたのだ。

 やむなし、男子高校生3人で、
 ハンガーラックや本棚を駆使して壁を作り、
 年から年中陣取り合戦をしている。

 それが、慎一の育った家の話。]
 



[ 慎一はふつうにベッドに寝ていた。
 体を丸く縮こまらせて眠るのは癖。
 ゆっくりと手足を伸ばして起きる。

 物音は部屋の外からしてるみたい。
 寝起きの足元はちょっと覚束ない。

 閉じていたドアをふつうに開いた。
 電気の消えてた部屋から顔を出し、
 慎一は目の前に広がる光景に言う。]
 




  ヨースケ、なっちゃん、
  うるさい…………。


[ 互いの髪や服をひっつかんで、
 取っ組み合ってたふたりがこっちを見る。

 きょうだい4人の中で喧嘩が起きるのも、
 喧嘩に混ざってないときの慎一が、
 その声や物音に苦言を呈するのも、

 この家族には珍しいことじゃないから、
 何も驚くような顔することはないんだけど。]
 



[ いつもはこれでもかと言い返してくるのに、
 ふたりはしげしげと慎一を見つめてから、
 代表して弟のほうがこちらを指さしてきた。

 「血ぃ出てるよ、そこ」……はて。
 どこだろうかと指先を自分の肌に這わせれば、
 首の正面あたりに違和感と、触れたときの痛み。

 あわせて、理由なんてわからないし、
 今の今まで気がつかなかったけれど、
 ぽたぽたと涙がこぼれっぱなしだった。

 弟も、妹も、それ以上なんにも言わない。 
 慎一がベッドでめそめそ泣いているなんて、
 別に、珍しくもなんともないもんな。

 慎一が黙って袖口で目元を拭っただけ。]
 



[ どうやらめそめそしてるうちに、
 そのまんま寝落ちていたらしい。

 それで……なんだっけ。
 さらにごしごしと目元を拭いながら、
 慎一は止まらない涙に途方に暮れる。

 ……ああ、そう。夢を見てた。
 夢……? それで慎一は思い出す。

 そりゃあ、涙も止まらないわけだった。*]
 



[ スマホを見て、九重からのメールを読んで、
 慎一は今、自転車で病院に向かっている。]
 



[ スマホに目を通し切った時点で、
 わたわたと目に見えた慌てて、
 着の身着のままで飛び出そうとした慎一に、

 弟は「兄ちゃん、とりあえず顔洗え」って、
 ぐいぐい洗面所のほうに背中を押して、
 妹はでかい声で「おかあさーん」って言った。

 なんか大変っぽい。
 いや、お兄ちゃんじゃなくて。
 お兄ちゃんはいつものやつ。]
 



[ ……うん。いつものやつなので、
 事情を知った両親からは、
 割とスムーズに病院に行く許可が下りた。

 なんかあったら連絡しなさい。
 あと、自転車のライトはちゃんとつけること。

 二点、玄関先で念押しした母の後ろから、
 心配性の父がウィンドブレーカーを差し出した。
 ほら、暗闇でちょっと光るタイプのアレ。

 …………ダサ。
 つぶやいたのは慎一じゃなくて弟の片割れ。

 それどころじゃない慎一は、
 素直にコートの上からそれを羽織って家を出る。]
 



[ 夜道。ペダルを踏みこみながら、
 慎一はあの握りしめられた左の袖口を思う。

 「慣れちゃった」って言ったあの口ぶり。
 床に散らばったカッターナイフ。その替え刃。

 「痛くない?」って聞いたとき。
 「試してみる?」なんて保健室で言ったとき。

 いくらでも点と点をつなぐ瞬間はあったのに、
 たぶん、慎一は見ないフリをしていた。

 自分のことで手一杯だから。
 人のものまで抱え込んじゃったら、
 きっと、もっと息がしづらくなるから。

 ……「むなしい」ってこういうことかなあ。
 それとも、これは「くやしい」なのかなあ。]
 



[ 慎一の言葉でいうなら、悲しかった。*]
 


 ── 現在・病院 ──

[ どうにかその場所を教えてもらって、
 慎一は治療室のベンチの前までやってくる。

 黒沢の家族と思しき女の人に、
 ひょこりと会釈だけをして、
 まっすぐ九重と番代のほうに向かった。

 ……挨拶するべきかもしれないけれど、
 生来引っ込み思案なほうなのだ。
 何と声をかければいいかもわからないし。

 だからその人に背を向けるように立って、
 病院でも怒られないくらいの声量で声をかける。]
 




  ……九重、メールありがと。
  番代も来てたんだ。それで……えーと、


[ ちらっと集中治療室のほうを見る。
 人が出てくるような気配はない。

 重たい空気感にほうっと息を吐いて、
 それで、ほんのつぶやきのように言う。]
 




  ……黒沢だったんだな。


[ メールの送り主の話。
 あの校舎で見たのとおなじものが、
 現実世界にもあったこと。

 答え合わせみたいだなあ。とは、
 さすがに口には出せなかったけれど。*]
 


メモを貼った。


[重い空気で満たされ、張り詰めた病院の廊下は、
誰かが来ればその気配がすぐに分かる。
帰れたんだね、と思いながら向井くんに手を振った。]

 おかえり。
 いろいろあったけど、帰れたね。

[いろいろ、に含まれるニュアンスには、
探していた出口は結局見つからなかったとか、
出る時に痛みと苦しみを伴ったこととか、
そのへんのことを思い起こしたものが混ざっているけど。

私はようやく外の空気が吸えて、背筋を冷や汗が伝うこともなく、
やっぱりこっちのほうがいいや、と思えているところです。]



 乃絵ちゃんだった。
 私、全然わかんなかった。

[向井くんはわかった?と聞くまでもなく、
彼も知らなかったらしい反応だったから。]

 あの校舎を作り上げた人物の気持ちを200文字以内で答えなさい、って。
 入試問題だったら、落ちてたかなぁ私。

[現代文は苦手じゃなかったはずなのにね。
答え合わせだったとしても、合わせるべき正答も知らない。
何かできることはあったのかって、ただただ後悔だけが降り積もっているし、
それでも尚、知ったところで人の重荷を背負えたつもりはない。

ただ身勝手に、夜のお菓子パーティの続きでもしたいねって思ってる。**]


【人】 泥炭採り ユンカー

── 少し前:柊と ──

[ 悪戯のばれた子どものように柊は白状する。>>108
 そうやって素直に表現できるのは、
 やはり柊の得意なところなのだろうと思う。

 それでも確かに急所≠ニ言われると、>>109
 少しばかり思案して、軽く頷いた。 ]


  確かに、そういうものなのかもしれない。
  それにしても役者が多いな、このクラスは


[ 向井といい、柊といい。
 そうであるように見せることが、
 クラスの流行だったとは気付かなかった。 ]
 

(152) 2021/06/12(Sat) 18時頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ それから、しばらくの間。>>110

 炭蔵は答えが出るまで
 追撃するように言葉は投げずに
 ただ答えを待っていた。

 沈黙が漸く破られたかと思えば、>>111
 煮え切らない言葉が並ぶ。>>112 ]


  相手にも同等に思われているかが、
  柊にとっては大切なことなのか

 

(154) 2021/06/12(Sat) 18時頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  でも、少なからず柊がそうやって思う相手も
  無感情なわけではないと思うがな
  

[ 炭蔵にとっては、
 相手がどう思おうが関係なかった。
 相互に思い、思われている状況であれば
 より望ましくは思うが、必須条件ではない。 ]
 

(155) 2021/06/12(Sat) 18時頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  それに、相手がそう思ってくれなくとも
  柊にとって寂しいと思ってしまう感情を
  簡単に消すことなんてできないだろう?
  
  相手から思われていない確証がないのなら、
  聞いてみなければ分からないこともある
  ── と、俺は思う


[ 念のため伝えておくが、
 これは単なる炭蔵の意見で押しつけではない。

 震える声に気付いても、
 優しく慰めるという術を持たない炭蔵なりの
 慰めの言葉でもある。── が、伝わるか? ]
 

(156) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ それから、思考実験の答えは、
 どうやら間違ってはなかったらしい。>>113 ]


  俺も、不特定多数の人に
  手を貸したいと思うわけではない
  可能ならそうしたいところではあるが、
  ……俺なんか≠カゃない
  柊だから、俺は助けたいと思う
  

[ 綿見の名前が途中で出て、
 彼女も何かを背負っているらしいことを知る。
 しかし、綿見に伸ばした手は叩かれてしまって
 どうにもできないこともあると知っている。 ]
 

(157) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ 責任感だけで言えば人一倍強いんだろう。
 それでも、重荷を重荷も思わず、
 生きてこれたのはやっぱり、
 父親の育て方のお陰でもあった。

 やはり、祐駕は父親を尊敬してしまう。 ]
 

(158) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

【人】 泥炭採り ユンカー


[ それから、思考実験の続きだろうか。
 柊の辛かったことが、吐露される。>>115

 居場所≠フ問題に炭蔵は眉を顰め、
 冗談めかして言われても至極真面目に答えてしまう。
 それが、炭蔵祐駕という男だった。 ]


  ……そうだな、
  好きな人たちの気持ちを動かすことは、
  当事者でもない俺ができることでもないから
  この問題には手を付けられないが。

 

(160) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  柊にとって、俺はただの委員長でしかないだろう?
  でも、これから好きな人の枠へ
  入れて貰えるよう努力する機会を与えて欲しい

  それから、俺が柊が安心できる居場所を作る
  

[ 炭蔵自身が変わるのであれば、
 穴埋めの為の提案ぐらいしかできないだろう。 ]
 

(161) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

【人】 泥炭採り ユンカー



  でも、柊の居場所は本当にないんだろうか?
  いつも人で溢れているじゃないか
  本当に、その好きな人たちの傍にしか
  居場所というものは存在しないのか?


[ 炭蔵のような堅物よりも、
 もっと近しい存在が大勢居るような気がする。

 ……噫、これは例えばの話であって、
 本当のことじゃなかったんだったか。

 パンケーキに添えるには、
 少し重たいトッピングではあったな。 *]
 

(162) 2021/06/12(Sat) 18時半頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ユンカー 解除する

生存者
(2人 0促)

ユンカー
91回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび